P「というわけなんだが…」

伊織「あんた馬鹿？嘘臭すぎて乾いた笑いすら出ないわよ」

P「本当だよ！！喋ったら分かるって！」

伊織「あらそう」

P「ぐぬぬ……本当なのに…」

伊織「ふーん」

伊織「ねぇ、やよい」

やよい「あ？」

伊織「ん？」

やよい「"伊織"ちゃんよぉ、何かおめぇは偉そうなんだよなぁ…」

伊織「え…？」

やよい「ムカツク…ムカツクんだよぅ！？」

ﾄﾞｺﾞｯ

伊織（か…壁を粉砕した…！？）

！？

やよい「……」ｶｯ

伊織「ﾋｯ…」ﾋﾞｸｯ

伊織「ということがあったのよ…」

真「へぇ」

伊織「ちょっと、あんた信用してないでしょ！？」

真「ううん、伊織の事は信用してるよ」

伊織「その顔でよくそんな事言えるわね！」

真「うん」

伊織「…ﾌﾝ。…やよい…一体どうしちゃったのよ……」

真（まだ演技続けるんだ…）

真「ね、やよい」

やよい「……」ﾋｭﾝｯ

真「！？」ｻｯ

やよい「くっくっく…思った通りだぜぇ？」

真「な、何が！？」

やよい「疼いてたんだよぉ？同じ"領域"（レベル）の"敵"が欲しくてたまんなくてよぉ…」

真「ど、どうしたの！？」

やよい「ごあああああああ！！」

！？

真「ｸﾞｯ…」ﾒｷｯ

やよい「くくく…どうしたよぉ？"真"さんよぉ…」

真（う、腕の感覚が…今の一撃だけで…）

雪歩「それで腕がそんなに腫れちゃったの…？」

真「うん…2階で窓が開いてたから逃げられたけど……」

雪歩「へ、へぇ…そうなんだぁ」

真「雪歩…ボクも伊織の話は嘘だと思ってたよ。でも本当にやよいは…」

雪歩（真ちゃんがこんな意味分からない嘘を…どうして…？）

雪歩「ね、ねぇやよいちゃん…ちょっと良いかな？」

やよい「……」

雪歩「え…えっと、真ちゃんの腕が腫れてるんだけど…どうしてか知ってる？」

やよい「"事故"るやつは…"不運"(ハードラック)と"踊"(ダンス)っちまったんだよ」

！？

雪歩「え？」

やよい「もしも私の前をプンプン飛ぶ"蠅"がいたら…そいつも"事故"っちまうかもなぁ？」

雪歩「ぁ…ぅ…」ｿﾞｸｯ

雪歩「っていうことがあってね…」

千早「…全く面白くないわ」

雪歩「ほ、本当だよ！私嘘なんか…」

千早「真の腕が腫れたのも高槻さんのせいだって言うの？」

雪歩「そ、そう言う訳じゃ…」

千早「……」

雪歩「はぅぅ…でも！でも！」

千早（…萩原さんがこんな事言うなんて…まさか誰かに脅されて…？）

千早「たっかつっきさ～ん！」

やよい「あんまり近づかないでくれませんか？"千早"さん」

千早「え？」

やよい「息が…"臭"ぇからよ？」

千早「……」ｶﾞｰﾝ

やよい「……臭ぇって言ってんだべ！？」

！？

ﾄﾞｺﾞｫ

千早「ｶﾞｯ…ﾊｯ…」ﾄﾞｻｯ

やよい「おいおい、脆い"壁"（ｾﾌﾞﾝﾃｨｰﾄｩｰ）だなぁ…？」

千早「ってことがあったの…」

美希「それがしばらく声出なくなった原因…？」

千早「えぇ…」

美希「これは俗に言うシリアスなギャグってやつなの？」

千早「うぅ…高槻さん…高槻さん…高槻さん…高槻さん…」

美希（千早さんのギャグセンスは異常って事が改めて分かったってカンジ）

美希「やーよーい！」

やよい「…"美希"ぃ…てめぇ"輝輝"(キラキラ）してぇんだってな？」

美希「て…てめぇ…？」

やよい「だったら叶えてやるよぉ…？」

美希「え？」

やよい「ヒャハハハ！この"鬼羅雌鬼羅莉"でよぉ！！」

！？

美希「え…？…それって…や…やめ！…あ…ぁ…」

美希「って酷い目に遭ったの…」

響「ふーん…何があったか良く分かんないんだけど」

美希「とにかく…思い出しただけで…」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

響「あはは、美希はやっぱり演技がうまいな～」

美希「響も…きっと分かるよ…」

響「な…何だよ…自分そんな事でビビらないからな…」

響「やよいー！」

やよい「……」

響「あれ？やよいー」

やよい「くくく…言ったよなぁ？ブンブンうるせぇ臭い"蠅"がいたら…"事故"るってよぉ…」

響「え…？な、何のこと…？」

やよい「お前も…"踊"(ダンス）るんだよぉ？狂いながらぁ…」

！？

響「あ…あ…あ…あ………」

響「ってことがあったんだぁぁぁ」ｸﾞｽｯ

貴音「そうですか…よく頑張りました」

響「うわあああああああん！死ぬかと思ったよぉ！」

貴音「もう大丈夫です。響には私がついています」

響「ｸﾞｽｯ…だか゛ね゛え゛ぇぇぇぇ」

貴音（…何が…起こって…）

貴音「やよい」

やよい「……」ﾋｭﾝｯ

貴音「！！」

やよい「流石ぁ…今のを避けるたぁちったぁやるなぁ？"お姫ちん"よぉ」

貴音「なるほど…これが…」

やよい「ヒャハハハハ！"月"が狂ってやがるぜぇ！？」ﾊﾞｯ

貴音「……！！」ｶﾞｼｯ

やよい「あぁ！？」

貴音「捕えました。これで身動きは…」

！？

ﾒｷｬｯ

貴音「うっ…ぐぅ…」

やよい「くっくっく…おかしいぜぇ…この程度で"やよい"を止められる訳ないんだよぅ…？」

貴音「ということがありました…」

あずさ「あらあら～、貴音ちゃんが病院に入院してたのはそれが理由だったのね～」

貴音「あずさ…やよいは…」

あずさ「まあ、そんなに心配しなくても大丈夫よ～」

貴音「……」

あずさ「…私が止めるから」

！？

やよい「弱ぇなぁ…」

あずさ「うっ……」

ﾄﾞｶﾞｯ

あずさ「ッ…！！」ﾄﾞｻｯ

やよい「くくく…弱くなったんじゃねぇかぁ？"あずさ"さん？」

あずさ「……」

やよい「ヒャハハハ、後は"紅い瞳のあの野郎"を殺すだけだぜぇ？」

あずさ「……」

やよい「やっぱ"年"には勝てねぇよなぁ？"あずさ"さん…？」

！？

あずさ「……」ﾕﾗｯ

やよい「は…はは…キレやがったな…？」

あずさ「……」

！？

やよい「ｶﾞﾊｯ……化け物野郎が…」

あずさ「……」ﾕﾗｯ

ﾄﾞｺﾞｯ　ﾒｷﾒｷ

やよい「ぐぉぉぉぉ…」

！？

あずさ「……」ｻｯ

やよい（つ…つるはし…？）

あずさ「……」ﾋｭﾝｯ

やよい（死…）

！？

ｶﾞｼｯ

小鳥「そのぐらいにしときましょう」

律子「もう終わったんですよ」

あずさ「…"小鳥"…さん…"律子"…さん…私は…？」

やよい「……」

亜美「兄ちゃんは強い女が好きだから→」

真美「この漫画の真似したら兄ちゃんに好かれるって言ったんだYO」

律子「で…やよいは完全に役に入り込んでこうなっちゃったのね」

やよい「はい…皆さんにはご迷惑を…」

小鳥「"爆乳伝説特攻の拓海”…懐かしい」

あずさ「私も真似をして無茶しましたね～」

亜美「まぁ、これにて一件落着」

真美「めでたしめでたし！」

！？

律子「てめぇら死ぬんだよぅ…今ここでよぅ？」

亜美「ってことがあってさぁ」

真美「マジ死ぬかと思ったYO」

春香「ふぅん…？」

亜美「はるるんはやよいっちの被害に遭わなくて良かったねぇ」

春香「そうかな」

真美「絶対そうだよ→、あれはあずさお姉ちゃん以外無理！」

春香「ふふっ」

春香「"不運"（ハードラック）だったね？」

冬馬「は？何言ってんだ？」

春香「やよいも、あずささんも、765プロも全部私が壊すつもりだったけど…」

春香「もっと面白い"おもちゃ"見つけたんだ…」

冬馬「え…？」

ｺﾞｼｬｯ

！？

特攻の天海　72話完！

次週"春香"暴走！？