1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 00:59:52.42 :JJ60JKhb0
王「金やるから魔王倒しに行って」
勇者「はーい」
勇者「まずは仲間探しからだな」
勇者「…誰を誘おうかな」
①強さ重視!野郎ばっかのむさ苦パーティを作る
ニア②華やかさ重視!かわいこちゃんを集めたむふふパーティを作る
③バランス重視!攻撃役の男にサポート役の女の子、ちょうどええパーティを作る
王「金やるから魔王倒しに行って」
勇者「はーい」
勇者「まずは仲間探しからだな」
勇者「…誰を誘おうかな」
①強さ重視!野郎ばっかのむさ苦パーティを作る
ニア②華やかさ重視!かわいこちゃんを集めたむふふパーティを作る
③バランス重視!攻撃役の男にサポート役の女の子、ちょうどええパーティを作る
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:01:01.12 :lGjbS48u0
勇者「仲間になって」
魔法使い(♀)「いいよー」
僧侶(♀)「は、はい…//」
幼女「まかせろー」
勇者「…一人誘うの間違えたかも」
勇者「まあ、いいか」
勇者「よし、パーティ結成完了」
魔法使い「がんばろうねー」
僧侶「お、お祈りはまかせてください」
幼女「ゆうしゃー、おんぶ」
勇者「はいはい、よいしょっと…じゃあはじめにどこ行こうか」
ニア①親睦を深めないとね!城下町をブラブラデート
②戦力確認!近くのダンジョンで腕ならし
③行動あるのみ!近くの町へ出発
勇者「仲間になって」
魔法使い(♀)「いいよー」
僧侶(♀)「は、はい…//」
幼女「まかせろー」
勇者「…一人誘うの間違えたかも」
勇者「まあ、いいか」
勇者「よし、パーティ結成完了」
魔法使い「がんばろうねー」
僧侶「お、お祈りはまかせてください」
幼女「ゆうしゃー、おんぶ」
勇者「はいはい、よいしょっと…じゃあはじめにどこ行こうか」
ニア①親睦を深めないとね!城下町をブラブラデート
②戦力確認!近くのダンジョンで腕ならし
③行動あるのみ!近くの町へ出発
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:01:42.54 :lGjbS48u0
勇者「やりたいことある人ー」
幼女「おままごと!」
勇者「それはあとでね」
幼女「むー…」
魔法使い「装備を整えようよ!」
勇者「なるほど、それは良いね」
勇者「王様からお金ももらったし」
僧侶「わ、私はこのままでも大丈夫です」
勇者「遠慮しないで。じゃあいいお店を探しにレッツゴー」
魔法使い「おー」
幼女「おようふくかってくれるの?」
勇者「可愛いの買っちゃうぞー」
幼女「えへへ…やったぁ」
勇者「やりたいことある人ー」
幼女「おままごと!」
勇者「それはあとでね」
幼女「むー…」
魔法使い「装備を整えようよ!」
勇者「なるほど、それは良いね」
勇者「王様からお金ももらったし」
僧侶「わ、私はこのままでも大丈夫です」
勇者「遠慮しないで。じゃあいいお店を探しにレッツゴー」
魔法使い「おー」
幼女「おようふくかってくれるの?」
勇者「可愛いの買っちゃうぞー」
幼女「えへへ…やったぁ」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:02:16.39 :lGjbS48u0
魔法使い「あ、この帽子可愛い!」
幼女「どれどれー」
魔法使い「うーん…幼女ちゃん、はい」ポスッ
幼女「わわっ」
魔法使い「おー…」
幼女「…に、にあうか?」
魔法使い「可愛いー!!妖精さんみたい!」
幼女「ほんとうか?わ、わたしもみたいー!」
勇者「楽しんでるなー」
僧侶「ですね」
勇者「僧侶ちゃんも好きな服選んできて良いんだよ?」
僧侶「わ、私は本当にこの服で大丈夫ですから」
勇者「そっか、なら良いんだけど」
僧侶「…この服はお母様から譲り受けた大切な修道着なので」
勇者「なるほど…勝手に買い替えて良いよなんて言っちゃってごめんね?」
魔法使い「あ、この帽子可愛い!」
幼女「どれどれー」
魔法使い「うーん…幼女ちゃん、はい」ポスッ
幼女「わわっ」
魔法使い「おー…」
幼女「…に、にあうか?」
魔法使い「可愛いー!!妖精さんみたい!」
幼女「ほんとうか?わ、わたしもみたいー!」
勇者「楽しんでるなー」
僧侶「ですね」
勇者「僧侶ちゃんも好きな服選んできて良いんだよ?」
僧侶「わ、私は本当にこの服で大丈夫ですから」
勇者「そっか、なら良いんだけど」
僧侶「…この服はお母様から譲り受けた大切な修道着なので」
勇者「なるほど…勝手に買い替えて良いよなんて言っちゃってごめんね?」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:02:47.32 :lGjbS48u0
僧侶「い、いえいえ!そのお心遣いだけでとても嬉しいです」
勇者「あはは、この先長い旅になるんだからそんなに気を張らないようにね」
僧侶「は、はい…気をつけます」
勇者「…んー」
僧侶「…勇者様?」
勇者「僧侶ちゃんは、なんで一緒に旅することを引き受けてくれたの?」
僧侶「……。」
勇者「あ、言いたくないなら無理しなくて良いから!」
僧侶「…お母様が、先代勇者と一緒に魔王討伐の旅に出ているんです」
勇者「……。」
僧侶「それから6年、お母様は未だに帰って来ません」
僧侶「私の元に残っているのは、旅立つ直前にお母様がくれたこの修道着だけ」
勇者「…僧侶ちゃん」
僧侶「い、いえいえ!そのお心遣いだけでとても嬉しいです」
勇者「あはは、この先長い旅になるんだからそんなに気を張らないようにね」
僧侶「は、はい…気をつけます」
勇者「…んー」
僧侶「…勇者様?」
勇者「僧侶ちゃんは、なんで一緒に旅することを引き受けてくれたの?」
僧侶「……。」
勇者「あ、言いたくないなら無理しなくて良いから!」
僧侶「…お母様が、先代勇者と一緒に魔王討伐の旅に出ているんです」
勇者「……。」
僧侶「それから6年、お母様は未だに帰って来ません」
僧侶「私の元に残っているのは、旅立つ直前にお母様がくれたこの修道着だけ」
勇者「…僧侶ちゃん」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:03:19.26 :lGjbS48u0
僧侶「だから私、お母様を探しに行きたかったのです。でも…一人じゃとてもそんなこと、出来なくて」
僧侶「けれども、お母様と同じように勇者様と旅をすれば、きっとお母様を見つけられるんじゃないかって」
勇者「……。」
僧侶「…すみません、こんな自分勝手な理由で旅のお供を受けてしまって」
僧侶「勇者様のお気に障ったのでしたら、今からでも新しいお方に代えて頂いても構いま――」
勇者「ううん、そんなことないよ」
僧侶「…勇者様」
勇者「絶対に、僧侶ちゃんのお母さんを見付けよう。僕も全力で協力するから!」
僧侶「…ありがとう、ございます」ポロッ
勇者「わわ、泣かないで!」
幼女「ゆうしゃー、ふくきめたよー」
魔法使い「これで旅の準備はばっちりだね!」
勇者「あ、じゃあ買ってくるよ!」
タッタッタッ
僧侶「…勇者様。私、勇者様のお供、精一杯頑張りますから」
僧侶「だから私、お母様を探しに行きたかったのです。でも…一人じゃとてもそんなこと、出来なくて」
僧侶「けれども、お母様と同じように勇者様と旅をすれば、きっとお母様を見つけられるんじゃないかって」
勇者「……。」
僧侶「…すみません、こんな自分勝手な理由で旅のお供を受けてしまって」
僧侶「勇者様のお気に障ったのでしたら、今からでも新しいお方に代えて頂いても構いま――」
勇者「ううん、そんなことないよ」
僧侶「…勇者様」
勇者「絶対に、僧侶ちゃんのお母さんを見付けよう。僕も全力で協力するから!」
僧侶「…ありがとう、ございます」ポロッ
勇者「わわ、泣かないで!」
幼女「ゆうしゃー、ふくきめたよー」
魔法使い「これで旅の準備はばっちりだね!」
勇者「あ、じゃあ買ってくるよ!」
タッタッタッ
僧侶「…勇者様。私、勇者様のお供、精一杯頑張りますから」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:03:52.69 :lGjbS48u0
幼女「ゆうしゃ、おねえちゃんいじめちゃだめでしょ!」
魔法使い「僧侶ちゃん泣いてるじゃんか、なにしたんだよ!」
勇者「ち、違うってば。いじめてなんか…こら、やめろー」
幼女「てんちゅー!」
僧侶「…ふふ」
魔法使いと幼女の旅の準備が整った!
僧侶と少し仲良くなった!
勇者「じゃあそろそろ出発しますかー」
幼女「…おトイレ」ブルッ
勇者「わわっ!僧侶ちゃんよろしく」
僧侶「はい。幼女ちゃん、トイレはあっちですよー」
勇者「…今のうちに最初の目的地を決めておこう」
①新しい装備も買ったし、近くの洞窟で腕ならし!
ニア②もうばっちりでしょ、早速次の町へ行こう!
③まだまだ出掛けるのは時期尚早、町で聞き込みでしょ!
幼女「ゆうしゃ、おねえちゃんいじめちゃだめでしょ!」
魔法使い「僧侶ちゃん泣いてるじゃんか、なにしたんだよ!」
勇者「ち、違うってば。いじめてなんか…こら、やめろー」
幼女「てんちゅー!」
僧侶「…ふふ」
魔法使いと幼女の旅の準備が整った!
僧侶と少し仲良くなった!
勇者「じゃあそろそろ出発しますかー」
幼女「…おトイレ」ブルッ
勇者「わわっ!僧侶ちゃんよろしく」
僧侶「はい。幼女ちゃん、トイレはあっちですよー」
勇者「…今のうちに最初の目的地を決めておこう」
①新しい装備も買ったし、近くの洞窟で腕ならし!
ニア②もうばっちりでしょ、早速次の町へ行こう!
③まだまだ出掛けるのは時期尚早、町で聞き込みでしょ!
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:04:23.50 :lGjbS48u0
勇者「王国からの第一歩目――」
幼女「とおっ!」
勇者「あ、こら!」
魔法使い「はやく行こうよ、勇者ー」
勇者「折角の旅立ちだから感慨深くやりたかったのに…」
僧侶「…やっぱり王国のお外って広いんですね」
勇者「そうだね、僕も初めて見たよ」
魔法使い「それで、どこに行くの?」
勇者「うーん、とりあえずは近くの町を目指してみようと思ってるんだけど」
僧侶「…戦う練習とかはしなくて大丈夫なのでしょうか?」
勇者「まあそれは旅しながらおいおいとね」
幼女「わたしがいるからだいじょうぶだよー!」
勇者「…うん、幼女ちゃんは僕がちゃんと守るからね」
魔法使い「それで、ここから一番近い町はどこなの?」
勇者「んーと、地図によると…港町マリンシップだね!」
勇者「王国からの第一歩目――」
幼女「とおっ!」
勇者「あ、こら!」
魔法使い「はやく行こうよ、勇者ー」
勇者「折角の旅立ちだから感慨深くやりたかったのに…」
僧侶「…やっぱり王国のお外って広いんですね」
勇者「そうだね、僕も初めて見たよ」
魔法使い「それで、どこに行くの?」
勇者「うーん、とりあえずは近くの町を目指してみようと思ってるんだけど」
僧侶「…戦う練習とかはしなくて大丈夫なのでしょうか?」
勇者「まあそれは旅しながらおいおいとね」
幼女「わたしがいるからだいじょうぶだよー!」
勇者「…うん、幼女ちゃんは僕がちゃんと守るからね」
魔法使い「それで、ここから一番近い町はどこなの?」
勇者「んーと、地図によると…港町マリンシップだね!」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:04:55.00 :lGjbS48u0
幼女「ゆうしゃ、つかれたー」
勇者「…まだ出発してから1時間も経ってないよ」
魔法使い「でも、歩きの旅は幼女ちゃんには辛いかも」
僧侶「勇者様、町にはどれくらいで着くご予定ですか?」
勇者「このままのペースで行けたら夜までには着けると思うけど…」
魔法使い「思うけど?」
勇者「多分もうだいぶ王国から離れただろうから、そろそろ魔物が現れる地域になると思うんだ」
僧侶「魔物…ですか」ブルッ
勇者「そしたらペースも落ちるだろうからね、一晩くらいは野宿するかも」
魔法使い「ま、魔物が出るところで野宿するの!?」
勇者「僕が見張りで起きてるから心配しないで」
僧侶「心配しますよ、それだと勇者様はどうやって休むんですか!」
勇者「一晩くらいなら寝なくても平気だよ。まあ、今日中に着けるのが一番良いけど…」
幼女「ゆうしゃ!スライムでた!」
勇者「…無理みたいだな、こりゃ」
幼女「ゆうしゃ、つかれたー」
勇者「…まだ出発してから1時間も経ってないよ」
魔法使い「でも、歩きの旅は幼女ちゃんには辛いかも」
僧侶「勇者様、町にはどれくらいで着くご予定ですか?」
勇者「このままのペースで行けたら夜までには着けると思うけど…」
魔法使い「思うけど?」
勇者「多分もうだいぶ王国から離れただろうから、そろそろ魔物が現れる地域になると思うんだ」
僧侶「魔物…ですか」ブルッ
勇者「そしたらペースも落ちるだろうからね、一晩くらいは野宿するかも」
魔法使い「ま、魔物が出るところで野宿するの!?」
勇者「僕が見張りで起きてるから心配しないで」
僧侶「心配しますよ、それだと勇者様はどうやって休むんですか!」
勇者「一晩くらいなら寝なくても平気だよ。まあ、今日中に着けるのが一番良いけど…」
幼女「ゆうしゃ!スライムでた!」
勇者「…無理みたいだな、こりゃ」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:05:26.21 :lGjbS48u0
スライムがあらわれた!
勇者「みんな、陣形組んで!」
魔法使い「え、スライム一匹に陣形組むの?」
幼女「こんなのわたしひとりでたおせちゃうよ!」
勇者「駄目、初めての戦闘なんだからしっかり確認しないと」
僧侶「勇者様、質問です」
勇者「はい、僧侶ちゃん」
僧侶「陣形とか、なにも聞いていません!」
勇者「確かに、決めてない!」
魔法使い「ダメじゃん…」
スライム「ピギャー!」
幼女「わわ!きたぞゆうしゃ!」
勇者「え、え…わわっ、これは――」
ニア①僕が行く!
②魔法使いちゃん、頼んだ!
③僧侶ちゃん、なんとかして!
④幼女ちゃん、ゴー!
スライムがあらわれた!
勇者「みんな、陣形組んで!」
魔法使い「え、スライム一匹に陣形組むの?」
幼女「こんなのわたしひとりでたおせちゃうよ!」
勇者「駄目、初めての戦闘なんだからしっかり確認しないと」
僧侶「勇者様、質問です」
勇者「はい、僧侶ちゃん」
僧侶「陣形とか、なにも聞いていません!」
勇者「確かに、決めてない!」
魔法使い「ダメじゃん…」
スライム「ピギャー!」
幼女「わわ!きたぞゆうしゃ!」
勇者「え、え…わわっ、これは――」
ニア①僕が行く!
②魔法使いちゃん、頼んだ!
③僧侶ちゃん、なんとかして!
④幼女ちゃん、ゴー!
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:05:57.83 :lGjbS48u0
勇者「みんな、下がって!」
僧侶「はい!」
魔法使い「…陣形の話はどうなったの」
幼女「ゆうしゃにまかせろじんけいー」
勇者「だありゃあぁ!」
ズバッ
スライムをやっつけた!
勇者「…まあ、スライムならこんなもんか」
魔法使い「勇者ナイス!」
僧侶「清らかな魂よ、神の下へお帰りください…」
幼女「さすがゆうしゃだぞー」
勇者「うん、みんなに怪我がなくて良かった」
勇者「みんな、下がって!」
僧侶「はい!」
魔法使い「…陣形の話はどうなったの」
幼女「ゆうしゃにまかせろじんけいー」
勇者「だありゃあぁ!」
ズバッ
スライムをやっつけた!
勇者「…まあ、スライムならこんなもんか」
魔法使い「勇者ナイス!」
僧侶「清らかな魂よ、神の下へお帰りください…」
幼女「さすがゆうしゃだぞー」
勇者「うん、みんなに怪我がなくて良かった」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:06:36.54 :lGjbS48u0
勇者「今ので一つ確認出来たことは…」
魔法使い「ことは?」
勇者「僕たち、まだ何も戦いのことについて決めてなかったね」
僧侶「そうですね」
魔法使い「まあ、それぞれの職業でだいたいの役割は分かってるけどね」
幼女「……。」
魔法使い「…ごめん、幼女ちゃんは分からないです」
勇者「僕は前線で戦うとして…」
勇者「魔法使いちゃんは後方で支援、僧侶ちゃんは後方で補助」
幼女「わたしはー?」
勇者「…幼女ちゃんは――」
ニア①僕と一緒に前線で戦おう!
②僧侶ちゃんの隣で補助を頼んだ!
③近くの物陰に隠れていて!
④やっぱり旅は危ないから王国に帰るんだ!
勇者「今ので一つ確認出来たことは…」
魔法使い「ことは?」
勇者「僕たち、まだ何も戦いのことについて決めてなかったね」
僧侶「そうですね」
魔法使い「まあ、それぞれの職業でだいたいの役割は分かってるけどね」
幼女「……。」
魔法使い「…ごめん、幼女ちゃんは分からないです」
勇者「僕は前線で戦うとして…」
勇者「魔法使いちゃんは後方で支援、僧侶ちゃんは後方で補助」
幼女「わたしはー?」
勇者「…幼女ちゃんは――」
ニア①僕と一緒に前線で戦おう!
②僧侶ちゃんの隣で補助を頼んだ!
③近くの物陰に隠れていて!
④やっぱり旅は危ないから王国に帰るんだ!
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:07:19.74 :lGjbS48u0
勇者「僕と一緒に前線で戦おう!」
幼女「はいなー!」
魔法使い「え…大丈夫なのかな、それ」
僧侶「危なくないですか、勇者様」
勇者「多分、僕の近くにいるのが一番安全だと思うから」
魔法使い「…それはまだ、私達が信用されてないってことだよね」
勇者「ち、違うよ、そういう意味じゃない!」
幼女「みんな、わたしをなめすぎ!つよいんだからなー」
勇者「うん、だから一緒に戦おうね」
幼女「おー!」
僧侶「…勇者様がそうおっしゃるのでしたら、私は従います」
勇者「サポート、頼んだよ」
僧侶「はい」
魔法使い「…むー」
勇者「僕と一緒に前線で戦おう!」
幼女「はいなー!」
魔法使い「え…大丈夫なのかな、それ」
僧侶「危なくないですか、勇者様」
勇者「多分、僕の近くにいるのが一番安全だと思うから」
魔法使い「…それはまだ、私達が信用されてないってことだよね」
勇者「ち、違うよ、そういう意味じゃない!」
幼女「みんな、わたしをなめすぎ!つよいんだからなー」
勇者「うん、だから一緒に戦おうね」
幼女「おー!」
僧侶「…勇者様がそうおっしゃるのでしたら、私は従います」
勇者「サポート、頼んだよ」
僧侶「はい」
魔法使い「…むー」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:07:50.67 :lGjbS48u0
勇者「よし、じゃあ気を取り直して出発だ」
幼女「おー!」
勇者「…って」
僧侶「これは…」
魔法使い「囲まれてる!」
勇者「みんな、集まって!」
スライムA,B,C,D,Eがあらわれた!
おおきづちがあらわれた!
僧侶「ひっ…」
勇者「大丈夫、落ち着いて。円になって外側を向くんだ」
魔法使い「…スライムが気配を悟らせずにこんなことをするなんて」
幼女「あいつがボス!」
勇者「おおきづちがみんなに命令してるんだな…あいつは僕がやる!みんなは目の前のスライムを倒して」
幼女「りょうかい!」
僧侶「わ、私が倒す…」ブルッ
勇者「よし、じゃあ気を取り直して出発だ」
幼女「おー!」
勇者「…って」
僧侶「これは…」
魔法使い「囲まれてる!」
勇者「みんな、集まって!」
スライムA,B,C,D,Eがあらわれた!
おおきづちがあらわれた!
僧侶「ひっ…」
勇者「大丈夫、落ち着いて。円になって外側を向くんだ」
魔法使い「…スライムが気配を悟らせずにこんなことをするなんて」
幼女「あいつがボス!」
勇者「おおきづちがみんなに命令してるんだな…あいつは僕がやる!みんなは目の前のスライムを倒して」
幼女「りょうかい!」
僧侶「わ、私が倒す…」ブルッ
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:08:26.35 :lGjbS48u0
魔法使い「勇者!幼女ちゃんにも戦わせるの!?」
勇者「幼女ちゃんは僕の隣にいて。絶対に傷つかせない」
幼女「だいじょうぶ、わたしもたたかえる!」
バッ
魔法使い「あ、駄目だよ幼女ちゃん!」
勇者「くそっ!」
スライム「ピギャー!…ピ?」
ザンッ
勇者「…え?」
スライムAをやっつけた!
魔法使い「嘘…」
幼女「つぎぃッ!」
ザンッ
勇者「…左手が…変形してる?」
魔法使い「勇者!幼女ちゃんにも戦わせるの!?」
勇者「幼女ちゃんは僕の隣にいて。絶対に傷つかせない」
幼女「だいじょうぶ、わたしもたたかえる!」
バッ
魔法使い「あ、駄目だよ幼女ちゃん!」
勇者「くそっ!」
スライム「ピギャー!…ピ?」
ザンッ
勇者「…え?」
スライムAをやっつけた!
魔法使い「嘘…」
幼女「つぎぃッ!」
ザンッ
勇者「…左手が…変形してる?」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:08:57.58 :lGjbS48u0
おおきづち「オアァ!」ブンッ
勇者「うわっ」
スライム「ピギー!」
魔法使い「一斉に飛び掛かってきた!」
幼女「きをつけて、みんな!」
勇者(くそ、幼女のことを考えてる余裕がない!)
勇者「なんとか、目の前の敵を倒すんだ!」
魔法使い「来るなー!ファイヤーボール!」ボッ
幼女「たあっ!」
勇者「よし、そのちょう――」
僧侶「…わ、わた…わたし…が」ブルブル
勇者「僧侶ちゃん!危ない!」
幼女「ていやー!」ザンッ
スライム「ピグッ!」
幼女「だいじょうぶ?おねえちゃん!」
おおきづち「オアァ!」ブンッ
勇者「うわっ」
スライム「ピギー!」
魔法使い「一斉に飛び掛かってきた!」
幼女「きをつけて、みんな!」
勇者(くそ、幼女のことを考えてる余裕がない!)
勇者「なんとか、目の前の敵を倒すんだ!」
魔法使い「来るなー!ファイヤーボール!」ボッ
幼女「たあっ!」
勇者「よし、そのちょう――」
僧侶「…わ、わた…わたし…が」ブルブル
勇者「僧侶ちゃん!危ない!」
幼女「ていやー!」ザンッ
スライム「ピグッ!」
幼女「だいじょうぶ?おねえちゃん!」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:09:28.66 :lGjbS48u0
僧侶「あ…ありが…と」ペタン
勇者(腰が抜けてる…あれはまずい)
勇者「僧侶ちゃ――」
幼女「ゆうしゃ、こっちはだいじょうぶ」
勇者「…え」
幼女「はやく、ボスをやっつけて!おねえちゃんはわたしがまもるよ!」
魔法使い「そいつを倒せば、あとはなんとかなるから!」
勇者「…そうか、だったら任せたよ」
おおきづち「アァッ!」ブンッ
勇者「俺は…」
キンッ!
勇者「こいつを倒す!」
僧侶「あ…ありが…と」ペタン
勇者(腰が抜けてる…あれはまずい)
勇者「僧侶ちゃ――」
幼女「ゆうしゃ、こっちはだいじょうぶ」
勇者「…え」
幼女「はやく、ボスをやっつけて!おねえちゃんはわたしがまもるよ!」
魔法使い「そいつを倒せば、あとはなんとかなるから!」
勇者「…そうか、だったら任せたよ」
おおきづち「アァッ!」ブンッ
勇者「俺は…」
キンッ!
勇者「こいつを倒す!」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:10:00.30 :lGjbS48u0
魔物のむれをやっつけた!
勇者「はあ…はあ…」
幼女「おわったぁ…」
魔法使い「大丈夫?僧侶ちゃん」
僧侶「…は、はい」
勇者「とりあえず、ここは危険だから安全な場所を探して休もう」
幼女「そうだね」
魔法使い「…安全な場所なんてあるの?」
勇者「分からないけど…」
僧侶「……。」ブルブル
勇者「…このまま先に進むのは無理だから」
魔法使い「…そうだね」
幼女「おねえちゃん、たてる?」
僧侶「…すみません…私のせいで」
勇者「大丈夫だから。ほら、肩を掴んで」
魔物のむれをやっつけた!
勇者「はあ…はあ…」
幼女「おわったぁ…」
魔法使い「大丈夫?僧侶ちゃん」
僧侶「…は、はい」
勇者「とりあえず、ここは危険だから安全な場所を探して休もう」
幼女「そうだね」
魔法使い「…安全な場所なんてあるの?」
勇者「分からないけど…」
僧侶「……。」ブルブル
勇者「…このまま先に進むのは無理だから」
魔法使い「…そうだね」
幼女「おねえちゃん、たてる?」
僧侶「…すみません…私のせいで」
勇者「大丈夫だから。ほら、肩を掴んで」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:10:31.88 :lGjbS48u0
洞穴
勇者「ここならみんなを守りやすいから大丈夫かな」
幼女「おねえちゃん、おみず」
僧侶「ありがとう…幼女ちゃん」
魔法使い「落ち着いた?」
僧侶「はい…迷惑かけてすみません」
勇者「いや、あれは油断してた僕が悪かった」
勇者「この付近の魔物を甘く見てた」
魔法使い「あんな風に統率されて攻めてくるなんて、ね」
勇者(やっぱり、いきなり遠出をしたのはまずかったかな…王国の近くで戦いの練習をしていたら)
僧侶「……。」
勇者「とにかく、ろくに確かめもせずに旅立とうとした僕の責任だから。僧侶ちゃんは謝らないで」
僧侶「……。」
勇者(…うん、知らないことが多すぎた。僧侶が戦闘に不慣れなこととか…あとは――)チラッ
勇者「――幼女ちゃん」
洞穴
勇者「ここならみんなを守りやすいから大丈夫かな」
幼女「おねえちゃん、おみず」
僧侶「ありがとう…幼女ちゃん」
魔法使い「落ち着いた?」
僧侶「はい…迷惑かけてすみません」
勇者「いや、あれは油断してた僕が悪かった」
勇者「この付近の魔物を甘く見てた」
魔法使い「あんな風に統率されて攻めてくるなんて、ね」
勇者(やっぱり、いきなり遠出をしたのはまずかったかな…王国の近くで戦いの練習をしていたら)
僧侶「……。」
勇者「とにかく、ろくに確かめもせずに旅立とうとした僕の責任だから。僧侶ちゃんは謝らないで」
僧侶「……。」
勇者(…うん、知らないことが多すぎた。僧侶が戦闘に不慣れなこととか…あとは――)チラッ
勇者「――幼女ちゃん」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:11:17.96 :lGjbS48u0
幼女「はいな?」
勇者「……。」
勇者(幼女の左腕…今は普通の手だけど、さっきの戦闘中は明らかに獣みたいな腕だった)
勇者(…わけを聞くべきか?)
魔法使い「……。」
幼女「な、なんだよー。だまってたらこわいぞ、ゆうしゃ」
勇者「……。」
勇者(今ここで聞いても、雰囲気が悪くなるだけかもしれない。もっと落ち着いたときに聞いたほうが良い気もするけど――)
①幼女ちゃんに左腕のことを聞く
ニア②いや、今は聞くべきではない
幼女「はいな?」
勇者「……。」
勇者(幼女の左腕…今は普通の手だけど、さっきの戦闘中は明らかに獣みたいな腕だった)
勇者(…わけを聞くべきか?)
魔法使い「……。」
幼女「な、なんだよー。だまってたらこわいぞ、ゆうしゃ」
勇者「……。」
勇者(今ここで聞いても、雰囲気が悪くなるだけかもしれない。もっと落ち着いたときに聞いたほうが良い気もするけど――)
①幼女ちゃんに左腕のことを聞く
ニア②いや、今は聞くべきではない
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:14:09.88 :lGjbS48u0
勇者「…ううん、僧侶ちゃんを守ってくれてありがとね」
ナデナデ
幼女「わ、わー…えへへ、それほどでも」
勇者(…うん、聞くのはまたの機会にしよう)
魔法使い「それで、これからどうするの勇者」
勇者「うーん…選択肢は3つかな」
勇者「少し休んで、また出発するか。明日の朝早く――魔物たちの活動時間外まで待ってから出発するか」
勇者「それか…王国に引き返すか」
魔法使い「…難しいね」
幼女「まものたちがねてるあいだにいくのがいいよー」
勇者「それが一番良さそうに思えるけど、まだまだ町までは遠いからね。結局、魔物たちとは戦うはめになるだろうし」
魔法使い「それに、夜行性の魔物がいないとも限らないよ」
幼女「そっかぁ」
勇者「……。」
勇者「…ううん、僧侶ちゃんを守ってくれてありがとね」
ナデナデ
幼女「わ、わー…えへへ、それほどでも」
勇者(…うん、聞くのはまたの機会にしよう)
魔法使い「それで、これからどうするの勇者」
勇者「うーん…選択肢は3つかな」
勇者「少し休んで、また出発するか。明日の朝早く――魔物たちの活動時間外まで待ってから出発するか」
勇者「それか…王国に引き返すか」
魔法使い「…難しいね」
幼女「まものたちがねてるあいだにいくのがいいよー」
勇者「それが一番良さそうに思えるけど、まだまだ町までは遠いからね。結局、魔物たちとは戦うはめになるだろうし」
魔法使い「それに、夜行性の魔物がいないとも限らないよ」
幼女「そっかぁ」
勇者「……。」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:14:43.63 :lGjbS48u0
僧侶「……。」
勇者(僧侶のことを考えたら、王国に引き返すことが一番良いのか?)
勇者(でも、僧侶は絶対に否定するだろうし…出来れば引き返すのはやめておきたい)
僧侶「…私…今からでもいけます」
魔法使い「無理しないで、僧侶ちゃん」
僧侶「いえ、私のせいで旅が止まることだけは駄目ですから…」
幼女「…ゆうしゃー」
魔法使い「どうするんだ?」
勇者「……。」
①よし、少し休んだら出発しよう
②とりあえず、明日の朝まで待とう
ニア③僧侶ちゃんの為に、一旦王国に戻ろう
僧侶「……。」
勇者(僧侶のことを考えたら、王国に引き返すことが一番良いのか?)
勇者(でも、僧侶は絶対に否定するだろうし…出来れば引き返すのはやめておきたい)
僧侶「…私…今からでもいけます」
魔法使い「無理しないで、僧侶ちゃん」
僧侶「いえ、私のせいで旅が止まることだけは駄目ですから…」
幼女「…ゆうしゃー」
魔法使い「どうするんだ?」
勇者「……。」
①よし、少し休んだら出発しよう
②とりあえず、明日の朝まで待とう
ニア③僧侶ちゃんの為に、一旦王国に戻ろう
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:16:08.82 :lGjbS48u0
勇者「とりあえず、ここで少し休もう」
魔法使い「うん」
幼女「そのあとはー?」
勇者「…王国に、戻る」
魔法使い「ん、それが良いね」
僧侶「だ、駄目です!」
勇者「僧侶ちゃんのことだけを考えてじゃないよ」
勇者「僕も、みんなも、根本的に準備が足りなかった」
勇者「気持ちも、体もね」
勇者「旅は長いんだから、ここで無理する必要はないよ。だから、ちゃんと準備して、戦いの練習をしてからもう一度旅立とう」
僧侶「……。」
勇者「…ね、僧侶ちゃん」
僧侶「…分かり、ました」
勇者「幼女ちゃんもそれで良い?」
幼女「もちろん!」
勇者「とりあえず、ここで少し休もう」
魔法使い「うん」
幼女「そのあとはー?」
勇者「…王国に、戻る」
魔法使い「ん、それが良いね」
僧侶「だ、駄目です!」
勇者「僧侶ちゃんのことだけを考えてじゃないよ」
勇者「僕も、みんなも、根本的に準備が足りなかった」
勇者「気持ちも、体もね」
勇者「旅は長いんだから、ここで無理する必要はないよ。だから、ちゃんと準備して、戦いの練習をしてからもう一度旅立とう」
僧侶「……。」
勇者「…ね、僧侶ちゃん」
僧侶「…分かり、ました」
勇者「幼女ちゃんもそれで良い?」
幼女「もちろん!」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:16:39.47 :lGjbS48u0
勇者「よし、じゃあ一休みしたし出発だー」
幼女「おー!」
魔法使い「僧侶ちゃん、おーって」
僧侶「え?」
勇者「おー」
僧侶「…お、おー」
勇者「よしよし」
幼女「まものがでてもちゃんとまもるからねー」
僧侶「はい…お願いします」
勇者「じゃあ僕が戦闘で、僧侶ちゃんは僕の後ろ。魔法使いちゃんと幼女ちゃんで後方を頼むね」
僧侶「あの、勇者様」
勇者「ん、どうかしたの?」
僧侶「…ありがとうございます」
勇者「お礼なんていらないよ、パーティなんだから」
勇者たちは、王国へ帰還した!
勇者「よし、じゃあ一休みしたし出発だー」
幼女「おー!」
魔法使い「僧侶ちゃん、おーって」
僧侶「え?」
勇者「おー」
僧侶「…お、おー」
勇者「よしよし」
幼女「まものがでてもちゃんとまもるからねー」
僧侶「はい…お願いします」
勇者「じゃあ僕が戦闘で、僧侶ちゃんは僕の後ろ。魔法使いちゃんと幼女ちゃんで後方を頼むね」
僧侶「あの、勇者様」
勇者「ん、どうかしたの?」
僧侶「…ありがとうございます」
勇者「お礼なんていらないよ、パーティなんだから」
勇者たちは、王国へ帰還した!
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:20:01.98 :lGjbS48u0
王国 城門前
勇者「着いたー」
魔法使い「良かった…」
幼女「かえりはスライムだけだったからねー」
勇者「…じゃあ今日は一旦解散して、明日から特訓をしようか」
魔法使い「分かったよ」
幼女「えー、もうかいさんなの?」
勇者「今日はちゃんと休憩しよう、ね?」
幼女「…はーい」
勇者「僧侶ちゃん、家まで送ってくよ」
僧侶「だ、大丈夫です!みなさんのおかげで全然疲れていませんし」
勇者「そっか…じゃあまた明日のお昼、この城門前で」
魔法使い「うん、ばいばーい」
幼女「またあしたー」
王国 城門前
勇者「着いたー」
魔法使い「良かった…」
幼女「かえりはスライムだけだったからねー」
勇者「…じゃあ今日は一旦解散して、明日から特訓をしようか」
魔法使い「分かったよ」
幼女「えー、もうかいさんなの?」
勇者「今日はちゃんと休憩しよう、ね?」
幼女「…はーい」
勇者「僧侶ちゃん、家まで送ってくよ」
僧侶「だ、大丈夫です!みなさんのおかげで全然疲れていませんし」
勇者「そっか…じゃあまた明日のお昼、この城門前で」
魔法使い「うん、ばいばーい」
幼女「またあしたー」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:20:43.19 :lGjbS48u0
勇者「…さて、と」
勇者「まだ時間はあるけど…僕はどうしようかな」
勇者「んー、まだみんなの姿も見えるね」
勇者「……。」
①もうふがいない思いはしたくない!帰って修業だ
②僧侶ちゃんが落ち込んでるのが気になる…追い掛けよう
③魔法使いちゃんとまだきちんとお話してないな…話し掛けてみよう
ニア④幼女ちゃんがなんだか物足りなさそうだったな…遊んであげよう
勇者「…さて、と」
勇者「まだ時間はあるけど…僕はどうしようかな」
勇者「んー、まだみんなの姿も見えるね」
勇者「……。」
①もうふがいない思いはしたくない!帰って修業だ
②僧侶ちゃんが落ち込んでるのが気になる…追い掛けよう
③魔法使いちゃんとまだきちんとお話してないな…話し掛けてみよう
ニア④幼女ちゃんがなんだか物足りなさそうだったな…遊んであげよう
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:21:17.66 :lGjbS48u0
勇者「…そういえば、幼女ちゃんがなんか物足りなさそうにしてたな」
タッタッタッ
勇者「幼女ちゃん」
幼女「…ん?あ、ゆうしゃ!どうした、なにかでんごんか?」
勇者「ううん、なんかまだ元気が余ってそうだったから、一緒に遊ぼうかなーって」
幼女「ほ、ほんとか!?」
勇者「うん」
幼女「わ、わー!うれしい!ありがとゆうしゃ!」
勇者「あはは、じゃあなにして遊ぶ?」
幼女「うーん、なんでもいい!」
勇者「…どうしようか」
幼女「…そうだ!おうちくる?」
勇者「幼女ちゃんの家?」
幼女「うん、こっちだよ、こっちー」ギュー
勇者「わっ…はいはい」
勇者「…そういえば、幼女ちゃんがなんか物足りなさそうにしてたな」
タッタッタッ
勇者「幼女ちゃん」
幼女「…ん?あ、ゆうしゃ!どうした、なにかでんごんか?」
勇者「ううん、なんかまだ元気が余ってそうだったから、一緒に遊ぼうかなーって」
幼女「ほ、ほんとか!?」
勇者「うん」
幼女「わ、わー!うれしい!ありがとゆうしゃ!」
勇者「あはは、じゃあなにして遊ぶ?」
幼女「うーん、なんでもいい!」
勇者「…どうしようか」
幼女「…そうだ!おうちくる?」
勇者「幼女ちゃんの家?」
幼女「うん、こっちだよ、こっちー」ギュー
勇者「わっ…はいはい」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:26:05.14 :lGjbS48u0
幼女「じゃじゃーん」
勇者「……。」
幼女「どうだ、わたしのきち!すごいだろー」
勇者「えっと、家に案内してくれるんじゃ」
幼女「…?いえだけど」
勇者「え?今基地って…」
幼女「うん、ここにすんでるからなー」
勇者「…ここって誰も使わないゴミ捨て場、だよな」ボソッ
幼女「あと、わたしのかぞくもしょうかいするー」スッ
ピィー
勇者「うん?…うわっ!」
ワンワン ニャーニャー
幼女「ただいまー、かえってきちゃったぞ…えへへ」
幼女「じゃじゃーん」
勇者「……。」
幼女「どうだ、わたしのきち!すごいだろー」
勇者「えっと、家に案内してくれるんじゃ」
幼女「…?いえだけど」
勇者「え?今基地って…」
幼女「うん、ここにすんでるからなー」
勇者「…ここって誰も使わないゴミ捨て場、だよな」ボソッ
幼女「あと、わたしのかぞくもしょうかいするー」スッ
ピィー
勇者「うん?…うわっ!」
ワンワン ニャーニャー
幼女「ただいまー、かえってきちゃったぞ…えへへ」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:27:10.68 :lGjbS48u0
幼女「ゆうしゃ、みんなであそぼ」
勇者「…うん、いいよ」
幼女「みんなげんきだからたいへんだぞー」
ワンワン ニャーニャー
勇者「だろうねー…」
幼女「じゃあ、おにごっこ!みんなでゆうしゃをおいかけろー」
勇者「え、え?」
幼女「かかれー」
バウバウ フシャー
勇者「ちょっ…待って…うわあぁぁ!?」
幼女「あはははは――」
幼女「ゆうしゃ、みんなであそぼ」
勇者「…うん、いいよ」
幼女「みんなげんきだからたいへんだぞー」
ワンワン ニャーニャー
勇者「だろうねー…」
幼女「じゃあ、おにごっこ!みんなでゆうしゃをおいかけろー」
勇者「え、え?」
幼女「かかれー」
バウバウ フシャー
勇者「ちょっ…待って…うわあぁぁ!?」
幼女「あはははは――」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:28:55.39 :lGjbS48u0
……………………
…………
……
勇者「…ぜぇ…ぜぇ」
幼女「おつかれさま、ゆうしゃ」
勇者「いやいや…まだまだ」
幼女「みんなまんぞくそうだからたすかったよー」
勇者「…それはよかったよ」
ニャー
幼女「ん、まだあそびたりないの?ゆうしゃはもうおつかれだからおしまいだぞー」
幼女「ふふ、いいこいいこ」
勇者「…仲良しなんだね」
幼女「みんな、ずっといっしょだからなー」
勇者「ずっと、ここに住んでるの?」
幼女「そうだよ」
勇者「……。」
……………………
…………
……
勇者「…ぜぇ…ぜぇ」
幼女「おつかれさま、ゆうしゃ」
勇者「いやいや…まだまだ」
幼女「みんなまんぞくそうだからたすかったよー」
勇者「…それはよかったよ」
ニャー
幼女「ん、まだあそびたりないの?ゆうしゃはもうおつかれだからおしまいだぞー」
幼女「ふふ、いいこいいこ」
勇者「…仲良しなんだね」
幼女「みんな、ずっといっしょだからなー」
勇者「ずっと、ここに住んでるの?」
幼女「そうだよ」
勇者「……。」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:33:21.26 :lGjbS48u0
勇者(理由は…聞かないほうが良いか)
勇者「そっか、楽しそうだね」
幼女「……。」
幼女「…ゆうしゃ」
勇者「ん?」
幼女「となりすわっていい?」
勇者「もちろん、良いよ」
幼女「んしょ…」
勇者「…?」
幼女「……。」
勇者「どうかしたの?」
幼女「んー…きいていい?」
勇者「何でもどうぞ」
幼女「ゆうしゃ、むりしてるよね?」
勇者「…え?」
勇者(理由は…聞かないほうが良いか)
勇者「そっか、楽しそうだね」
幼女「……。」
幼女「…ゆうしゃ」
勇者「ん?」
幼女「となりすわっていい?」
勇者「もちろん、良いよ」
幼女「んしょ…」
勇者「…?」
幼女「……。」
勇者「どうかしたの?」
幼女「んー…きいていい?」
勇者「何でもどうぞ」
幼女「ゆうしゃ、むりしてるよね?」
勇者「…え?」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:34:42.32 :lGjbS48u0
幼女「ゆうしゃがやさしいのは、わかるよ。ゆうしゃといるととてもあったかいの」
幼女「でも、ゆうしゃ…がまんしてる」
勇者「…なんのことかな」
幼女「むりしてやさしくしてる、なかよくなろうってがんばってる」
幼女「それももちろんうれしいけど…わたしはちょっと、そんなゆうしゃ、みたくない」
勇者「ち、ちょっと幼女ちゃん!なに言ってるのさ」
幼女「ゆうしゃ、ふだんは『おれ』っていってるでしょ」
勇者「……。」
勇者『俺は…こいつを倒す!』
勇者(…あのときか)
幼女「それに…ゆうしゃのえがお、ときどきわらってない」
幼女「わたしはゆうしゃに…ちゃんとわらってほしいな」
勇者「…幼女ちゃん」
幼女「ゆうしゃがやさしいのは、わかるよ。ゆうしゃといるととてもあったかいの」
幼女「でも、ゆうしゃ…がまんしてる」
勇者「…なんのことかな」
幼女「むりしてやさしくしてる、なかよくなろうってがんばってる」
幼女「それももちろんうれしいけど…わたしはちょっと、そんなゆうしゃ、みたくない」
勇者「ち、ちょっと幼女ちゃん!なに言ってるのさ」
幼女「ゆうしゃ、ふだんは『おれ』っていってるでしょ」
勇者「……。」
勇者『俺は…こいつを倒す!』
勇者(…あのときか)
幼女「それに…ゆうしゃのえがお、ときどきわらってない」
幼女「わたしはゆうしゃに…ちゃんとわらってほしいな」
勇者「…幼女ちゃん」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:36:29.87 :lGjbS48u0
幼女「むりしなくてもね、みんなゆうしゃのことすきだよ」
幼女「だからゆうしゃ…ふつうにわらって?」
勇者「……。」
勇者(『僕』って言ってたのは、そのほうが優しそうに見えると思ったから)
勇者(笑うようにしてたのも、その方が話し掛けやすいかなって…)
勇者「…無理、してたのかな」
幼女「ゆうしゃは、いつものゆうしゃでいいんだよ?」
勇者「……。」
幼女「…ゆうしゃ?」
勇者「…うん」
ナデナデ
幼女「ふぁ?な、なんだよー」
勇者「ありがと、幼女ちゃん」
勇者「僕…俺、みんなともっと普通に接してみるよ」
幼女「…んー!」
幼女「むりしなくてもね、みんなゆうしゃのことすきだよ」
幼女「だからゆうしゃ…ふつうにわらって?」
勇者「……。」
勇者(『僕』って言ってたのは、そのほうが優しそうに見えると思ったから)
勇者(笑うようにしてたのも、その方が話し掛けやすいかなって…)
勇者「…無理、してたのかな」
幼女「ゆうしゃは、いつものゆうしゃでいいんだよ?」
勇者「……。」
幼女「…ゆうしゃ?」
勇者「…うん」
ナデナデ
幼女「ふぁ?な、なんだよー」
勇者「ありがと、幼女ちゃん」
勇者「僕…俺、みんなともっと普通に接してみるよ」
幼女「…んー!」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:38:05.41 :lGjbS48u0
勇者「んー?」
幼女「よびすて!」
勇者「よびすて?」
幼女「『ようじょ』ってよんで!」
勇者「…うん」
勇者「ありがと、幼女」
幼女「はいな!」
ニャー
ワンワン
幼女「お、まだあそびたりないのか?」
勇者「…え」
幼女「よーし、じゃあゆうしゃもかいふくしたみたいだし、かかれー!」
バウバウ フシャー
勇者「か、勘弁してくれー!」
勇者「んー?」
幼女「よびすて!」
勇者「よびすて?」
幼女「『ようじょ』ってよんで!」
勇者「…うん」
勇者「ありがと、幼女」
幼女「はいな!」
ニャー
ワンワン
幼女「お、まだあそびたりないのか?」
勇者「…え」
幼女「よーし、じゃあゆうしゃもかいふくしたみたいだし、かかれー!」
バウバウ フシャー
勇者「か、勘弁してくれー!」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:39:34.15 :lGjbS48u0
勇者「じゃあ、そろそろ帰ろうかな」
幼女「ゆうしゃ、あそんでくれてありがとう」
勇者「うん、また明日ね」
幼女「おー…」
勇者「どうした、疲れちゃったか?」
幼女「えへへ…ゆうしゃがかえるの、すこしさびしい」
勇者「…うち来るかい?」
幼女「ううん。このこたちとねるの、もうしばらくできなくなるから…きょうはここでねるの」
勇者「そっか」
幼女「またあした、ゆうしゃ」
勇者「うん」
勇者(…結局、なんでこんなところに住んでるのか聞けなかったな)
幼女と少し仲良くなった!
勇者「じゃあ、そろそろ帰ろうかな」
幼女「ゆうしゃ、あそんでくれてありがとう」
勇者「うん、また明日ね」
幼女「おー…」
勇者「どうした、疲れちゃったか?」
幼女「えへへ…ゆうしゃがかえるの、すこしさびしい」
勇者「…うち来るかい?」
幼女「ううん。このこたちとねるの、もうしばらくできなくなるから…きょうはここでねるの」
勇者「そっか」
幼女「またあした、ゆうしゃ」
勇者「うん」
勇者(…結局、なんでこんなところに住んでるのか聞けなかったな)
幼女と少し仲良くなった!
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:40:25.79 :lGjbS48u0
翌日 城門前
勇者「あ、来たかな」
幼女「ふわぁ…」
魔法使い「おはよー」
僧侶「幼女ちゃん、眠そうですね」
勇者「幼女、夜更かしでもしてたのか?」
幼女「そうなんだよー、みんなとずっとしゃべっちゃって」
勇者「はは、しょうがないな」
魔法使い「…むむ」
勇者「うん?」
僧侶「…なんか違和感があります」
魔法使い「分かった!幼女ちゃんのこと呼び捨てで呼んでるんだ」
僧侶「あ、確かにそうですね」
勇者「…まあ、いろいろあってね」
翌日 城門前
勇者「あ、来たかな」
幼女「ふわぁ…」
魔法使い「おはよー」
僧侶「幼女ちゃん、眠そうですね」
勇者「幼女、夜更かしでもしてたのか?」
幼女「そうなんだよー、みんなとずっとしゃべっちゃって」
勇者「はは、しょうがないな」
魔法使い「…むむ」
勇者「うん?」
僧侶「…なんか違和感があります」
魔法使い「分かった!幼女ちゃんのこと呼び捨てで呼んでるんだ」
僧侶「あ、確かにそうですね」
勇者「…まあ、いろいろあってね」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:41:03.10 :lGjbS48u0
僧侶「…そんなことがあったのですか」
魔法使い「もう、そんなに気を遣わなくてもいいのに」
勇者「はは…ごめん」
幼女「ね、だいじょうぶだったでしょ」
勇者「うん…」
魔法使い「じゃあ、これからは私たちのことも呼び捨てだよね」
勇者「え?」
僧侶「遠慮無く、呼んで下さい」
勇者「……。」
幼女「ゆうしゃー」
魔法使い「ほらほらー」
勇者「…魔法使い、僧侶。えっと…これからも、よろしく」
僧侶「はい!」
魔法使い「うん!」
僧侶「…そんなことがあったのですか」
魔法使い「もう、そんなに気を遣わなくてもいいのに」
勇者「はは…ごめん」
幼女「ね、だいじょうぶだったでしょ」
勇者「うん…」
魔法使い「じゃあ、これからは私たちのことも呼び捨てだよね」
勇者「え?」
僧侶「遠慮無く、呼んで下さい」
勇者「……。」
幼女「ゆうしゃー」
魔法使い「ほらほらー」
勇者「…魔法使い、僧侶。えっと…これからも、よろしく」
僧侶「はい!」
魔法使い「うん!」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:41:49.80 :lGjbS48u0
幼女「それでは、とっくんにれっつごー!」
勇者「うん、頑張ろう!」
僧侶「お、お願いします…」
勇者「そんなに緊張しないで」
幼女「ゆうしゃとまほうつかいのおねえちゃんがばっちりおしえてくれるぞ。ねー、おねえちゃん」
魔法使い「…ん?あ、うん、勿論だよー」
勇者「ぼーっとしてどうかしたの?」
魔法使い「あはは、なんでもないよー」
勇者「…?」
幼女「はやくいこー、ゆうしゃ」
勇者「うん、それじゃあ出発!」
幼女「おー!ほら、おねえちゃんも」
僧侶「お、おー」
魔法使い「……。」
魔法使い「…あは、私が言いたかったこと、幼女ちゃんに先言われちゃったなー」ボソッ
幼女「それでは、とっくんにれっつごー!」
勇者「うん、頑張ろう!」
僧侶「お、お願いします…」
勇者「そんなに緊張しないで」
幼女「ゆうしゃとまほうつかいのおねえちゃんがばっちりおしえてくれるぞ。ねー、おねえちゃん」
魔法使い「…ん?あ、うん、勿論だよー」
勇者「ぼーっとしてどうかしたの?」
魔法使い「あはは、なんでもないよー」
勇者「…?」
幼女「はやくいこー、ゆうしゃ」
勇者「うん、それじゃあ出発!」
幼女「おー!ほら、おねえちゃんも」
僧侶「お、おー」
魔法使い「……。」
魔法使い「…あは、私が言いたかったこと、幼女ちゃんに先言われちゃったなー」ボソッ
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:48:57.18 :lGjbS48u0
旅立ちの泉
勇者「うん、まずはここらへんで良いかな」
魔法使い「きれいな水だね」
僧侶「旅立ちの者たちを清めてくれる聖なる泉と言われています」
勇者「はは、じゃあ俺たちは清められる前に旅立っちゃったんだな」
幼女「あはは、おれー」
魔法使い「おお、なんか新鮮」
勇者「う…」
僧侶「か、からかわないで下さい、二人とも」
魔法使い「勇者はそれでいいと思うよ」
幼女「こっちのゆうしゃのほうが、すきー」
勇者「…ん、良かった」
旅立ちの泉
勇者「うん、まずはここらへんで良いかな」
魔法使い「きれいな水だね」
僧侶「旅立ちの者たちを清めてくれる聖なる泉と言われています」
勇者「はは、じゃあ俺たちは清められる前に旅立っちゃったんだな」
幼女「あはは、おれー」
魔法使い「おお、なんか新鮮」
勇者「う…」
僧侶「か、からかわないで下さい、二人とも」
魔法使い「勇者はそれでいいと思うよ」
幼女「こっちのゆうしゃのほうが、すきー」
勇者「…ん、良かった」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 01:59:25.66 :lGjbS48u0
魔法使い「で、今から何をするの?勇者」
勇者「あ、うん…とりあえず、今回やらなきゃいけないことは2つ」
勇者「1つ、僧侶を戦いに慣れさせること」
勇者「2つ、4人での戦い方の練習」
勇者「これをとりあえず、1週間以内に終えることを目標にしよう」
魔法使い「了解」
幼女「1しゅうかんねー」
僧侶「…私のせいで、そんなに旅立ちが遅れて」
勇者「だ、だからこれはみんなの為だから!僧侶は気にしないで、練習を頑張ろう」
僧侶「…わかりました」
幼女「『そなえあればうれしいな』だよ、おねえちゃん」
僧侶「は、はい…?」
魔法使い「多分それは『備えあれば憂いなし』のことだと思う」
勇者「難しい言葉を知ってるなー、幼女」
幼女「でしょー!」
魔法使い「で、今から何をするの?勇者」
勇者「あ、うん…とりあえず、今回やらなきゃいけないことは2つ」
勇者「1つ、僧侶を戦いに慣れさせること」
勇者「2つ、4人での戦い方の練習」
勇者「これをとりあえず、1週間以内に終えることを目標にしよう」
魔法使い「了解」
幼女「1しゅうかんねー」
僧侶「…私のせいで、そんなに旅立ちが遅れて」
勇者「だ、だからこれはみんなの為だから!僧侶は気にしないで、練習を頑張ろう」
僧侶「…わかりました」
幼女「『そなえあればうれしいな』だよ、おねえちゃん」
僧侶「は、はい…?」
魔法使い「多分それは『備えあれば憂いなし』のことだと思う」
勇者「難しい言葉を知ってるなー、幼女」
幼女「でしょー!」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 02:17:12.92 :lGjbS48u0
1日目
勇者「今日は僧侶に、戦い方を覚えてもらおうかな」
僧侶「戦い方…ですか」
勇者「勿論、僧侶に戦闘へ参加して欲しいってことじゃないよ。僧侶の役目は後方からの補助、回復や補助魔法なんだけど」
勇者「それでも、昨日みたいにどうしても戦わなければいけなくなったとき、自分を守る力だけは持っていて欲しいから」
僧侶「……。」
勇者「これから先、俺がみんなを守れなくなる場面はたくさん出てくると思う…その時、僧侶ちゃんが傷つかないためにも、戦い方を覚えておいて欲しいんだ」
僧侶「…いえ、分かっています。私だけが戦闘に参加せずに後ろで見守るだけなんてこと、出来ないこと」
勇者「…僧侶」
僧侶「教えてください、勇者様。私、ちゃんと皆さんのお役に立ちたいんです…もう、あんな情けない姿は見せたくありません」
勇者「……。」
僧侶「お願いします。1から全て、覚えられるように頑張ります」
勇者「…よし、じゃあ基本の組手から行こう!」
僧侶「はい!」
1日目
勇者「今日は僧侶に、戦い方を覚えてもらおうかな」
僧侶「戦い方…ですか」
勇者「勿論、僧侶に戦闘へ参加して欲しいってことじゃないよ。僧侶の役目は後方からの補助、回復や補助魔法なんだけど」
勇者「それでも、昨日みたいにどうしても戦わなければいけなくなったとき、自分を守る力だけは持っていて欲しいから」
僧侶「……。」
勇者「これから先、俺がみんなを守れなくなる場面はたくさん出てくると思う…その時、僧侶ちゃんが傷つかないためにも、戦い方を覚えておいて欲しいんだ」
僧侶「…いえ、分かっています。私だけが戦闘に参加せずに後ろで見守るだけなんてこと、出来ないこと」
勇者「…僧侶」
僧侶「教えてください、勇者様。私、ちゃんと皆さんのお役に立ちたいんです…もう、あんな情けない姿は見せたくありません」
勇者「……。」
僧侶「お願いします。1から全て、覚えられるように頑張ります」
勇者「…よし、じゃあ基本の組手から行こう!」
僧侶「はい!」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 02:23:29.33 :lGjbS48u0
2日目
勇者「今日は、魔法について」
僧侶「魔法ですか?」
魔法使い「お、私の出番かな?」
勇者「うん、魔法使いには勿論色々教えてもらわないといけないし…それに幼女も」
幼女「わたし?」
勇者「一度、みんなが使える魔法を確認しようと思って」
魔法使い「うん、それは大事かも」
幼女「…むー」
勇者「幼女は、なにか魔法が使えるかい?」
幼女「……。」
勇者「ん?」
幼女「…ごめんなさい、つかえません」
勇者「あはは、そんなに拗ねなくても大丈夫だよー」
幼女「うー…」
2日目
勇者「今日は、魔法について」
僧侶「魔法ですか?」
魔法使い「お、私の出番かな?」
勇者「うん、魔法使いには勿論色々教えてもらわないといけないし…それに幼女も」
幼女「わたし?」
勇者「一度、みんなが使える魔法を確認しようと思って」
魔法使い「うん、それは大事かも」
幼女「…むー」
勇者「幼女は、なにか魔法が使えるかい?」
幼女「……。」
勇者「ん?」
幼女「…ごめんなさい、つかえません」
勇者「あはは、そんなに拗ねなくても大丈夫だよー」
幼女「うー…」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 02:33:35.65 :lGjbS48u0
勇者「次に、僧侶は?」
僧侶「わ、私は…回復の祈りと、毒消しの祈りを少し」
勇者「…ん」スパッ
僧侶「え?」
幼女「うわっ!」
魔法使い「ちょっと!勇者!」
勇者「この傷口を治してくれないかな」
僧侶「は、はい!今すぐ!」
スッ
僧侶「――神よ、傷ついた者を癒したまえ」
パアッ
勇者「…すごい」
幼女「なおってく」
魔法使い「……・。」
勇者「次に、僧侶は?」
僧侶「わ、私は…回復の祈りと、毒消しの祈りを少し」
勇者「…ん」スパッ
僧侶「え?」
幼女「うわっ!」
魔法使い「ちょっと!勇者!」
勇者「この傷口を治してくれないかな」
僧侶「は、はい!今すぐ!」
スッ
僧侶「――神よ、傷ついた者を癒したまえ」
パアッ
勇者「…すごい」
幼女「なおってく」
魔法使い「……・。」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 02:42:58.31 :lGjbS48u0
僧侶「…これで、治りました」
幼女「すごーい」
勇者「…うん、ほんとに治ってる。ありがとう、僧侶」
魔法使い「ありがとうって、今勇者、自分で傷つけたんじゃない!」
勇者「どんな感じか、確かめたかったからね」
幼女「だからってじぶんでじぶんをきずつけちゃ、だめ」
僧侶「そうです、凄くびっくりしたんですから」
魔法使い「自分で毒を食べるのとかも禁止だからね!」
勇者「ご、ごめん…もうしない」
僧侶「もう…分かって頂けたら良いのですけど」
勇者「と、とりあえず僧侶の回復魔法は凄いということが分かったから」
僧侶「ですが、まったく万能というわけではないですよ…」
魔法使い「それでも、やっぱりサポートはパーティには不可欠だからね」
幼女「おねえちゃんがいたらあんしんだねー」
僧侶「だ、だからみなさん聞いてくださいって!」
僧侶「…これで、治りました」
幼女「すごーい」
勇者「…うん、ほんとに治ってる。ありがとう、僧侶」
魔法使い「ありがとうって、今勇者、自分で傷つけたんじゃない!」
勇者「どんな感じか、確かめたかったからね」
幼女「だからってじぶんでじぶんをきずつけちゃ、だめ」
僧侶「そうです、凄くびっくりしたんですから」
魔法使い「自分で毒を食べるのとかも禁止だからね!」
勇者「ご、ごめん…もうしない」
僧侶「もう…分かって頂けたら良いのですけど」
勇者「と、とりあえず僧侶の回復魔法は凄いということが分かったから」
僧侶「ですが、まったく万能というわけではないですよ…」
魔法使い「それでも、やっぱりサポートはパーティには不可欠だからね」
幼女「おねえちゃんがいたらあんしんだねー」
僧侶「だ、だからみなさん聞いてくださいって!」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 02:58:21.70 :lGjbS48u0
勇者「補助魔法はよく分かった。それじゃあ僧侶、攻撃魔法は?」
僧侶「攻撃魔法は…なにも覚えていません」
勇者「なにも?」
幼女「かいふくまほう、そんなにすごいのに?」
僧侶「はい…すみません」
魔法使い「…魔法って、そういうものだから」
勇者「え?」
魔法使い「魔法は勿論、努力で身につけるものでもあるけど、魔法が身につくかどうかはほとんどがその人の適応力で決まるの」
幼女「てきおーりょく?」
魔法使い「才能って言い換えても良いよ」
勇者「…才能」
魔法使い「どんなに練習を積み重ねても、その魔法がその人に合ったものでないと、いつまで経っても覚えることは出来ない」
魔法使い「結局魔法は、その人の才能に合ったモノしか使えるようにはならないんだよ」
幼女「…わたし、さいのうないのかな」
魔法使い「ふふ…幼女ちゃんはまだ、誰からも教わってないからだと思うけどね」
勇者「補助魔法はよく分かった。それじゃあ僧侶、攻撃魔法は?」
僧侶「攻撃魔法は…なにも覚えていません」
勇者「なにも?」
幼女「かいふくまほう、そんなにすごいのに?」
僧侶「はい…すみません」
魔法使い「…魔法って、そういうものだから」
勇者「え?」
魔法使い「魔法は勿論、努力で身につけるものでもあるけど、魔法が身につくかどうかはほとんどがその人の適応力で決まるの」
幼女「てきおーりょく?」
魔法使い「才能って言い換えても良いよ」
勇者「…才能」
魔法使い「どんなに練習を積み重ねても、その魔法がその人に合ったものでないと、いつまで経っても覚えることは出来ない」
魔法使い「結局魔法は、その人の才能に合ったモノしか使えるようにはならないんだよ」
幼女「…わたし、さいのうないのかな」
魔法使い「ふふ…幼女ちゃんはまだ、誰からも教わってないからだと思うけどね」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 03:11:22.88 :lGjbS48u0
僧侶「……。」
魔法使い「僧侶ちゃんは、なにか他の魔法を練習したことはあるの?」
僧侶「いえ、私…誰かを攻撃するなんてこと、考えたことがなかったので」
魔法使い「それじゃあ僧侶ちゃんもまだ教わってないだけなんだね」
僧侶「…すみません、今までが甘い考えでした」
勇者「いや、謝ることじゃないでしょ」
魔法使い「うん、まだ幼女ちゃんと一緒でいくらでも可能性があるってことだから!」
僧侶「はい…」
幼女「…ねえ、まほうつかいのおねえちゃんはどんなまほうがつかえるの?」
勇者「……。」
勇者(それは、今回で一番気になってたこと)
勇者「…じゃあ次は魔法使いが使える魔法を教えてくれないかな」
魔法使い「私?私は攻撃系の魔法なら大体全部使えるよ?」
勇者「…え?」
僧侶「……。」
魔法使い「僧侶ちゃんは、なにか他の魔法を練習したことはあるの?」
僧侶「いえ、私…誰かを攻撃するなんてこと、考えたことがなかったので」
魔法使い「それじゃあ僧侶ちゃんもまだ教わってないだけなんだね」
僧侶「…すみません、今までが甘い考えでした」
勇者「いや、謝ることじゃないでしょ」
魔法使い「うん、まだ幼女ちゃんと一緒でいくらでも可能性があるってことだから!」
僧侶「はい…」
幼女「…ねえ、まほうつかいのおねえちゃんはどんなまほうがつかえるの?」
勇者「……。」
勇者(それは、今回で一番気になってたこと)
勇者「…じゃあ次は魔法使いが使える魔法を教えてくれないかな」
魔法使い「私?私は攻撃系の魔法なら大体全部使えるよ?」
勇者「…え?」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 03:37:19.06 :lGjbS48u0
幼女「それって、すごいことなんじゃないの?」
僧侶「…普通に凄いことですよ」
勇者「本当なの?魔法使い」
魔法使い「…本当だよ。じゃあ1つずついくね――」
魔法使い「まずこれが火の魔法」ボッ
幼女「わっ!」
魔法使い「それで、これが氷の魔法」キインッ
僧侶「…綺麗」
魔法使い「これが風の魔法で…これが雷の魔法」ヒュー パリパリ
勇者「両手でそれぞれ違う魔法を…」
魔法使い「あとは少し応用して、土の魔法とかも――」スッ
ガパッ
僧侶「地面が…裂けた」
魔法使い「それと、少しだけど光の魔法と…闇の魔法かな」
勇者(…高等魔法までも、か)
幼女「それって、すごいことなんじゃないの?」
僧侶「…普通に凄いことですよ」
勇者「本当なの?魔法使い」
魔法使い「…本当だよ。じゃあ1つずついくね――」
魔法使い「まずこれが火の魔法」ボッ
幼女「わっ!」
魔法使い「それで、これが氷の魔法」キインッ
僧侶「…綺麗」
魔法使い「これが風の魔法で…これが雷の魔法」ヒュー パリパリ
勇者「両手でそれぞれ違う魔法を…」
魔法使い「あとは少し応用して、土の魔法とかも――」スッ
ガパッ
僧侶「地面が…裂けた」
魔法使い「それと、少しだけど光の魔法と…闇の魔法かな」
勇者(…高等魔法までも、か)
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 03:50:30.62 :lGjbS48u0
魔法使い「他にも頑張れば水を操ったりも出来るけど…とりあえずこんなところ」
幼女「すごーい!」
僧侶「これだけの魔法が使える人…初めて見ました」
勇者「俺も、こんなに沢山の魔法を使える人は見たことがないよ」
魔法使い「い、いやー…どれもそれなりにしか出来ないからね?器用貧乏ってやつだよ」
幼女「それでもすごいよー」
勇者「これが魔法使いの言ってた才能ってやつか」
僧侶「世間様が言う天才なんですねー、魔法使いさんは」
魔法使い「……。」ピクッ
勇者「…ん?」
魔法使い「……。」
幼女「…おねーちゃん?」
魔法使い「…あ、あははー、そうとも言うかもねー」
幼女「むー、うらやましいなー…」
魔法使い「他にも頑張れば水を操ったりも出来るけど…とりあえずこんなところ」
幼女「すごーい!」
僧侶「これだけの魔法が使える人…初めて見ました」
勇者「俺も、こんなに沢山の魔法を使える人は見たことがないよ」
魔法使い「い、いやー…どれもそれなりにしか出来ないからね?器用貧乏ってやつだよ」
幼女「それでもすごいよー」
勇者「これが魔法使いの言ってた才能ってやつか」
僧侶「世間様が言う天才なんですねー、魔法使いさんは」
魔法使い「……。」ピクッ
勇者「…ん?」
魔法使い「……。」
幼女「…おねーちゃん?」
魔法使い「…あ、あははー、そうとも言うかもねー」
幼女「むー、うらやましいなー…」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 04:00:22.63 :lGjbS48u0
僧侶「幼女ちゃん、私達ももしかしたらこんな魔法が出来るかもしれないですよ?」
幼女「…ほんとうに?」
魔法使い「私が教えられることなら、なんでも教えるからね」
幼女「おー!ゆうしゃ!きょうはこれからまほうのれんしゅうか?」
勇者「…あ、うん、そのつもりだよ。僧侶に合う魔法が見つかれば良いなと思ってるんだけど」
魔法使い「じゃあ、みんなで色々試してみよっか」
幼女「わーい!」
僧侶「よろしくお願いします」
勇者「ありがとうね、魔法使い」
魔法使い「ううん、これでみんなが強くなれたら嬉しいから」
幼女「おねーちゃん、はやくはやく」
魔法使い「あ、はいはいー」
勇者「……。」
勇者(魔法使い…少し様子がおかしかったような気がする)
魔法使い「……。」
僧侶「幼女ちゃん、私達ももしかしたらこんな魔法が出来るかもしれないですよ?」
幼女「…ほんとうに?」
魔法使い「私が教えられることなら、なんでも教えるからね」
幼女「おー!ゆうしゃ!きょうはこれからまほうのれんしゅうか?」
勇者「…あ、うん、そのつもりだよ。僧侶に合う魔法が見つかれば良いなと思ってるんだけど」
魔法使い「じゃあ、みんなで色々試してみよっか」
幼女「わーい!」
僧侶「よろしくお願いします」
勇者「ありがとうね、魔法使い」
魔法使い「ううん、これでみんなが強くなれたら嬉しいから」
幼女「おねーちゃん、はやくはやく」
魔法使い「あ、はいはいー」
勇者「……。」
勇者(魔法使い…少し様子がおかしかったような気がする)
魔法使い「……。」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 04:18:40.90 :cynGS/xt0
前スレで安価で選択肢決めてるのか
なんの為の選択肢だよと思ったら
なんの為の選択肢だよと思ったら
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 04:27:19.20 :lGjbS48u0
5日目
勇者「今日は、 陣形の確認」
僧侶「はい」
幼女「…うー」
勇者「ん、どうしたの幼女」
幼女「…みっかかんで、ひとつもまほうおぼえれなかった」
勇者「ま、まだ気にしてるのか…」
僧侶「わ、わたしだって光の魔法しか出来なかったから同じですよ幼女ちゃん」
幼女「ぜろといちにはむげんだいのきょりがあるんだぞ」
僧侶「……。」
魔法使い「可愛い顔して凄い哲学的なこと言ったね、今」
5日目
勇者「今日は、 陣形の確認」
僧侶「はい」
幼女「…うー」
勇者「ん、どうしたの幼女」
幼女「…みっかかんで、ひとつもまほうおぼえれなかった」
勇者「ま、まだ気にしてるのか…」
僧侶「わ、わたしだって光の魔法しか出来なかったから同じですよ幼女ちゃん」
幼女「ぜろといちにはむげんだいのきょりがあるんだぞ」
僧侶「……。」
魔法使い「可愛い顔して凄い哲学的なこと言ったね、今」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 04:42:41.00 :lGjbS48u0
勇者「幼女、物事には得手不得手があるから」
幼女「…わたし、これじゃあみんなのやくにたたない」
僧侶「そ、そんなことないですよ、幼女ちゃ――」魔法使い「…ん」スッ
僧侶「…魔法使いさん?」
魔法使い「ここは、勇者に任せてみよう」
勇者「そんなことない…それだけは絶対にないよ、幼女」
幼女「…ほんとうに?」
勇者「うん、幼女のことは、本当に頼りにしてる」
勇者「みんなを引っ張るその元気と、誰よりも強いその心」
勇者「初めて旅立った時のあの戦いだって、幼女が居なかったらきっと、もっと大変な目に合ってた」
幼女「…ゆうしゃ」
勇者「幼女は、幼女だけにしか出来ない大切なことがあるよ。だから、魔法は僧侶と魔法使いに任せればいい」
勇者「俺たちはみんなでパーティなんだからさ。みんながみんな、必要な存在なんだよ、ね?」
幼女「……。」
勇者「幼女、物事には得手不得手があるから」
幼女「…わたし、これじゃあみんなのやくにたたない」
僧侶「そ、そんなことないですよ、幼女ちゃ――」魔法使い「…ん」スッ
僧侶「…魔法使いさん?」
魔法使い「ここは、勇者に任せてみよう」
勇者「そんなことない…それだけは絶対にないよ、幼女」
幼女「…ほんとうに?」
勇者「うん、幼女のことは、本当に頼りにしてる」
勇者「みんなを引っ張るその元気と、誰よりも強いその心」
勇者「初めて旅立った時のあの戦いだって、幼女が居なかったらきっと、もっと大変な目に合ってた」
幼女「…ゆうしゃ」
勇者「幼女は、幼女だけにしか出来ない大切なことがあるよ。だから、魔法は僧侶と魔法使いに任せればいい」
勇者「俺たちはみんなでパーティなんだからさ。みんながみんな、必要な存在なんだよ、ね?」
幼女「……。」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 04:54:28.22 :lGjbS48u0
勇者「だから、落ち込まないで、ほら」
幼女「…うん、わかった。わたしがおちこんでたら、ゆうしゃ、こまるから」
勇者「うん、幼女には俺の隣を守ってもらわなくちゃいけないからな」
幼女「…えへへ、まかせろゆうしゃ。ゆうしゃのとなりは、わたしがまもる」
勇者「よし、その意気だ!」
幼女「わたし、もっとがんばるからな」
勇者「俺も、それに負けないように頑張るよ」
幼女「じゃあ、みんなでじんけいのれんしゅうだー」
勇者「おー」
僧侶「…ふふ」
魔法使い「さすが勇者、だね」
僧侶「みんながみんな、必要な存在…ですか」
魔法使い「私達も頑張らないとね」
僧侶「そうですね…勇者様、私も混ぜてくださいなー」
魔法使い「…うん、私も、期待に答えられるように頑張ろう」
勇者「だから、落ち込まないで、ほら」
幼女「…うん、わかった。わたしがおちこんでたら、ゆうしゃ、こまるから」
勇者「うん、幼女には俺の隣を守ってもらわなくちゃいけないからな」
幼女「…えへへ、まかせろゆうしゃ。ゆうしゃのとなりは、わたしがまもる」
勇者「よし、その意気だ!」
幼女「わたし、もっとがんばるからな」
勇者「俺も、それに負けないように頑張るよ」
幼女「じゃあ、みんなでじんけいのれんしゅうだー」
勇者「おー」
僧侶「…ふふ」
魔法使い「さすが勇者、だね」
僧侶「みんながみんな、必要な存在…ですか」
魔法使い「私達も頑張らないとね」
僧侶「そうですね…勇者様、私も混ぜてくださいなー」
魔法使い「…うん、私も、期待に答えられるように頑張ろう」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 05:06:31.56 :lGjbS48u0
7日目
勇者「今日で最後だね」
僧侶「はい、あっという間でした」
魔法使い「でもいろんなことがあったね」
幼女「きずな、つよくなった」
勇者「うん、それだけでもこの特訓の価値はあったと思う」
僧侶「…勇者様、最後の日の内容はなんでしょうか」
勇者「ん、今日は特訓でやったことの腕ならしに、ダンジョンを攻略しようかなって」
幼女「だんじょん!」キラキラッ
魔法使い「…目が輝いてる」
勇者「といっても、王国の近くにある小さな洞窟なんだけどね」
幼女「まもの、でる?」
勇者「うん…でもまあ、それほど危険じゃない魔物だけだから大丈夫。そこをクリアすれば、今回の特訓は完了だ!」
魔法使い「…ふーん」
僧侶「が、頑張ります!」
7日目
勇者「今日で最後だね」
僧侶「はい、あっという間でした」
魔法使い「でもいろんなことがあったね」
幼女「きずな、つよくなった」
勇者「うん、それだけでもこの特訓の価値はあったと思う」
僧侶「…勇者様、最後の日の内容はなんでしょうか」
勇者「ん、今日は特訓でやったことの腕ならしに、ダンジョンを攻略しようかなって」
幼女「だんじょん!」キラキラッ
魔法使い「…目が輝いてる」
勇者「といっても、王国の近くにある小さな洞窟なんだけどね」
幼女「まもの、でる?」
勇者「うん…でもまあ、それほど危険じゃない魔物だけだから大丈夫。そこをクリアすれば、今回の特訓は完了だ!」
魔法使い「…ふーん」
僧侶「が、頑張ります!」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 05:13:31.21 :lGjbS48u0
僧侶「…思ってたより、怖くないダンジョンですね」
勇者「そうか?それは頼もしい」
幼女「いろんなところにたいまつがあるおかげであかるいなー」
勇者「はは、そうだねー」
魔法使い「…ふふ」
勇者「な、なんで笑ってるの?」
魔法使い「べつになんでもないよー」
幼女「ゆうしゃ、まもの!」
勇者「出たか!」
僧侶「……。」
勇者「僧侶、落ち着いて。俺たちが教えたことを信じて」
僧侶「…大丈夫、みなさんのことを信じて…はい、行けます!」
勇者「よーし、みんな行くぞ!」
「「「「おー!」」」」
魔物の群れが現れた!
僧侶「…思ってたより、怖くないダンジョンですね」
勇者「そうか?それは頼もしい」
幼女「いろんなところにたいまつがあるおかげであかるいなー」
勇者「はは、そうだねー」
魔法使い「…ふふ」
勇者「な、なんで笑ってるの?」
魔法使い「べつになんでもないよー」
幼女「ゆうしゃ、まもの!」
勇者「出たか!」
僧侶「……。」
勇者「僧侶、落ち着いて。俺たちが教えたことを信じて」
僧侶「…大丈夫、みなさんのことを信じて…はい、行けます!」
勇者「よーし、みんな行くぞ!」
「「「「おー!」」」」
魔物の群れが現れた!
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 05:26:00.66 :lGjbS48u0
勇者「おおねずみとももんじゃに、いたずらもぐらか」
幼女「ももんじゃ!かわいい!」
魔法使い「こらこら…」
勇者「よし、基本の陣形でいくぞ!」
僧侶「はい!」
勇者「幼女、準備は?」
幼女「いつでもいいよ!」
勇者「魔法使い」
魔法使い「おおねずみは任せて」
勇者「よし!じゃあ幼女、いたずらもぐらに突撃!」
幼女「それー!!」
勇者「俺は、ももんじゃを相手だな…来い!」
ももんじゃ「モモジャー!」
魔法使い「ふふふ…焼きネズミにしてあげる♪」
おおねずみ「ヂュゥッ!?」ビクッ
勇者「おおねずみとももんじゃに、いたずらもぐらか」
幼女「ももんじゃ!かわいい!」
魔法使い「こらこら…」
勇者「よし、基本の陣形でいくぞ!」
僧侶「はい!」
勇者「幼女、準備は?」
幼女「いつでもいいよ!」
勇者「魔法使い」
魔法使い「おおねずみは任せて」
勇者「よし!じゃあ幼女、いたずらもぐらに突撃!」
幼女「それー!!」
勇者「俺は、ももんじゃを相手だな…来い!」
ももんじゃ「モモジャー!」
魔法使い「ふふふ…焼きネズミにしてあげる♪」
おおねずみ「ヂュゥッ!?」ビクッ
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 05:36:14.79 :lGjbS48u0
ももんじゃをやっつけた!
勇者「よしッ!…おおねずみは?」
おおねずみをやっつけた!
魔法使い「残念、焼いてもあまり美味しそうじゃないね、きみ」
勇者「お、おお…ナイス魔法使い」
幼女「ゆうしゃ!」
勇者「どうした幼女!」
幼女「もぐらさん、もぐってにげた!」
勇者「くっ!みんな、気を付けて!あいつはスコップを持ってる」
魔法使い「…ッ!?僧侶、後ろ!」
僧侶「え…きゃあッ!」
勇者「僧侶!」
キインッ!
幼女「おねえちゃんッ!」
ももんじゃをやっつけた!
勇者「よしッ!…おおねずみは?」
おおねずみをやっつけた!
魔法使い「残念、焼いてもあまり美味しそうじゃないね、きみ」
勇者「お、おお…ナイス魔法使い」
幼女「ゆうしゃ!」
勇者「どうした幼女!」
幼女「もぐらさん、もぐってにげた!」
勇者「くっ!みんな、気を付けて!あいつはスコップを持ってる」
魔法使い「…ッ!?僧侶、後ろ!」
僧侶「え…きゃあッ!」
勇者「僧侶!」
キインッ!
幼女「おねえちゃんッ!」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 05:48:59.58 :lGjbS48u0
魔法使い「…いや、大丈夫!杖で受け止めてる」
勇者「僧侶、そのまま耐えて!今行くから!」
僧侶「くうっ…!大丈夫です…わ、私だって――」
ググッ
いたずらもぐら「…キュイ!?」
僧侶「――私だって、戦えます!」キイィン
勇者「…あれは」
魔法使い「…光魔法」
僧侶「彼の者に、光の裁きを――」
魔法使い「あーあ…」
幼女「いっけー!」
僧侶「――ホーリーレイ」
いたずらもぐら「ピギャアァァァ!!!」
魔法使い「…いや、大丈夫!杖で受け止めてる」
勇者「僧侶、そのまま耐えて!今行くから!」
僧侶「くうっ…!大丈夫です…わ、私だって――」
ググッ
いたずらもぐら「…キュイ!?」
僧侶「――私だって、戦えます!」キイィン
勇者「…あれは」
魔法使い「…光魔法」
僧侶「彼の者に、光の裁きを――」
魔法使い「あーあ…」
幼女「いっけー!」
僧侶「――ホーリーレイ」
いたずらもぐら「ピギャアァァァ!!!」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 06:00:13.42 :lGjbS48u0
勇者「…すごい」
魔法使い「いや、オーバーキルでしょ、あれ…」
幼女「おねえちゃん、かっこいー!」
僧侶「わ、私…ちゃんと、戦えていましたか…?」
勇者「うん、かっこよかったよ、僧侶」
魔法使い「私でもあんな魔法は使えないよ、僧侶ちゃん」
僧侶「……。」
勇者「…だ、大丈夫か?」
僧侶「…良かったぁ」ペタン
幼女「わわ、おねーちゃん」
僧侶「良かったですー…うわぁん!」
幼女「わー、ゆうしゃ!なんとかしてよー!」
魔法使い「…僧侶ちゃんも、1歩踏み出したかな」
勇者「そして俺たちも、ね」
魔物の群れをやっつけた!
勇者「…すごい」
魔法使い「いや、オーバーキルでしょ、あれ…」
幼女「おねえちゃん、かっこいー!」
僧侶「わ、私…ちゃんと、戦えていましたか…?」
勇者「うん、かっこよかったよ、僧侶」
魔法使い「私でもあんな魔法は使えないよ、僧侶ちゃん」
僧侶「……。」
勇者「…だ、大丈夫か?」
僧侶「…良かったぁ」ペタン
幼女「わわ、おねーちゃん」
僧侶「良かったですー…うわぁん!」
幼女「わー、ゆうしゃ!なんとかしてよー!」
魔法使い「…僧侶ちゃんも、1歩踏み出したかな」
勇者「そして俺たちも、ね」
魔物の群れをやっつけた!
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 06:12:01.58 :lGjbS48u0
始まりの洞窟 最深部
勇者「ここが洞窟の一番奥らしいな」
幼女「え、てことは…」
僧侶「ダンジョンクリア…ですか?」
魔法使い「そうなるね」
幼女「やったー!」
僧侶「わ、わ、幼女ちゃん」
幼女「こういうときはおどらないと、おねえちゃん!」
僧侶「そ、そうなんですかー?」
勇者「いやー、迷わず来れて良かった」
魔法使い「…ふふ」
勇者「な、なにかな…」
魔法使い「いいえなんにもー」
勇者「…こほん。幼女、あの岩の上を見てみなー」
幼女「え?…あー!たからばこ!」
始まりの洞窟 最深部
勇者「ここが洞窟の一番奥らしいな」
幼女「え、てことは…」
僧侶「ダンジョンクリア…ですか?」
魔法使い「そうなるね」
幼女「やったー!」
僧侶「わ、わ、幼女ちゃん」
幼女「こういうときはおどらないと、おねえちゃん!」
僧侶「そ、そうなんですかー?」
勇者「いやー、迷わず来れて良かった」
魔法使い「…ふふ」
勇者「な、なにかな…」
魔法使い「いいえなんにもー」
勇者「…こほん。幼女、あの岩の上を見てみなー」
幼女「え?…あー!たからばこ!」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 06:18:20.18 :lGjbS48u0
僧侶「開けても大丈夫なのでしょうか…?」
勇者「大丈夫だから、開けてみなって」
幼女「い、いくよー…」
パカッ
幼女「これは…ぶれすれっと!」
絆のブレスレットを手に入れた!
僧侶「わあ、ちょうどみんなの分ありますね」
魔法使い「すごい偶然だねー」
勇者「そ、そうだね」
幼女「だんじょんたんけんのごほうび?」
勇者「そうだね、みんなでクリアした証だよ」
幼女「わーい!」
僧侶「…嬉しいですね」
勇者「良かったな、僧侶」
僧侶「はい、勇者様!」
僧侶「開けても大丈夫なのでしょうか…?」
勇者「大丈夫だから、開けてみなって」
幼女「い、いくよー…」
パカッ
幼女「これは…ぶれすれっと!」
絆のブレスレットを手に入れた!
僧侶「わあ、ちょうどみんなの分ありますね」
魔法使い「すごい偶然だねー」
勇者「そ、そうだね」
幼女「だんじょんたんけんのごほうび?」
勇者「そうだね、みんなでクリアした証だよ」
幼女「わーい!」
僧侶「…嬉しいですね」
勇者「良かったな、僧侶」
僧侶「はい、勇者様!」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 06:27:45.05 :lGjbS48u0
幼女「でれたー」
魔法使い「疲れてない?僧侶ちゃん」
僧侶「まだまだ元気いっぱいですよ」
勇者「よし、これで1週間の特訓は終了!」
僧侶「ありがとうございました、みなさん」
魔法使い「ふふ、自信ついたみたいだね」
僧侶「はい、これからは皆さんの足を引っ張らないように頑張ります」
勇者「あはは、頼もしくなったね」
幼女「とっくんだいせいこう?」
勇者「幼女のおかげでね」
幼女「わたしはなにもしてないよー…」
魔法使い「…じゃあ、明日、今度こその旅立ちかな」
勇者「うん…今度はもう、大丈夫」
幼女「みんなでいけば、こわいものなしだよ」
僧侶「はい、幼女ちゃんの言うとおりです」
幼女「でれたー」
魔法使い「疲れてない?僧侶ちゃん」
僧侶「まだまだ元気いっぱいですよ」
勇者「よし、これで1週間の特訓は終了!」
僧侶「ありがとうございました、みなさん」
魔法使い「ふふ、自信ついたみたいだね」
僧侶「はい、これからは皆さんの足を引っ張らないように頑張ります」
勇者「あはは、頼もしくなったね」
幼女「とっくんだいせいこう?」
勇者「幼女のおかげでね」
幼女「わたしはなにもしてないよー…」
魔法使い「…じゃあ、明日、今度こその旅立ちかな」
勇者「うん…今度はもう、大丈夫」
幼女「みんなでいけば、こわいものなしだよ」
僧侶「はい、幼女ちゃんの言うとおりです」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 06:32:38.35 :lGjbS48u0
勇者「明日の正午、城門の前で」
魔法使い「了解」
僧侶「…私のせいで、だいぶ遠回りをしてしまいましたけれど」
幼女「そのおかげで、みんなともっとなかよくなれたよ!」
勇者「うん、絆は間違い無く強くなったから」
魔法使い「もうどこにだって行けるよね!」
僧侶「みなさん…」
勇者「じゃあみんな、また明日」
幼女「うん!」
僧侶「はい、また明日」
魔法使い「ちゃんと寝なさいよ、幼女ちゃん」
幼女「わ、わかってるよー」
勇者「あはは」
勇者「明日の正午、城門の前で」
魔法使い「了解」
僧侶「…私のせいで、だいぶ遠回りをしてしまいましたけれど」
幼女「そのおかげで、みんなともっとなかよくなれたよ!」
勇者「うん、絆は間違い無く強くなったから」
魔法使い「もうどこにだって行けるよね!」
僧侶「みなさん…」
勇者「じゃあみんな、また明日」
幼女「うん!」
僧侶「はい、また明日」
魔法使い「ちゃんと寝なさいよ、幼女ちゃん」
幼女「わ、わかってるよー」
勇者「あはは」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 06:40:01.48 :lGjbS48u0
勇者「…みんな行ったかな」
勇者「よし…じゃあ俺は洞窟の――」
魔法使い「私も手伝うよ、勇者」
勇者「わわっ!?え、魔法使い?」
魔法使い「いつから準備してたの?あのダンジョン」
勇者「…はは、やっぱり魔法使いにはばれてたのか」
魔法使い「松明とか用意してあってあんなに探検しやすいダンジョンはおかしいからね」
勇者「むー、ちょっとツメが甘かったかな」
魔法使い「じゃあ、後片付けしに行こっか?」
勇者「ありがと、手伝ってくれて」
魔法使い「いえいえ、どういたしまして」
勇者たちは特訓を終えた!
みんなとかなり仲良くなった!
勇者「…みんな行ったかな」
勇者「よし…じゃあ俺は洞窟の――」
魔法使い「私も手伝うよ、勇者」
勇者「わわっ!?え、魔法使い?」
魔法使い「いつから準備してたの?あのダンジョン」
勇者「…はは、やっぱり魔法使いにはばれてたのか」
魔法使い「松明とか用意してあってあんなに探検しやすいダンジョンはおかしいからね」
勇者「むー、ちょっとツメが甘かったかな」
魔法使い「じゃあ、後片付けしに行こっか?」
勇者「ありがと、手伝ってくれて」
魔法使い「いえいえ、どういたしまして」
勇者たちは特訓を終えた!
みんなとかなり仲良くなった!
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 07:12:00.09 :lGjbS48u0
翌日 城門前
勇者「じゃあ、行こうかみんな」
幼女「ぶれすれっとつけてる?」
僧侶「付けてますよー」
魔法使い「浮かれてちゃ駄目だよ、危険な旅なんだから」
僧侶「は、はい」
勇者「はは、気楽にいこうよ。その方がきっと長旅には大切だよ」
幼女「しゅっぱつしんこー」
勇者「あ、こら幼女!」
魔法使い「…ふふ、まあこの方が良いのかもね」
僧侶「ですねー」
翌日 城門前
勇者「じゃあ、行こうかみんな」
幼女「ぶれすれっとつけてる?」
僧侶「付けてますよー」
魔法使い「浮かれてちゃ駄目だよ、危険な旅なんだから」
僧侶「は、はい」
勇者「はは、気楽にいこうよ。その方がきっと長旅には大切だよ」
幼女「しゅっぱつしんこー」
勇者「あ、こら幼女!」
魔法使い「…ふふ、まあこの方が良いのかもね」
僧侶「ですねー」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 07:22:57.44 :lGjbS48u0
魔法使い「アイスボール!」ブンッ
おおきづち「アアウッ!?」
勇者「魔法使い、良いね!」
幼女「ゆうしゃ、じゅんちょうだね」
勇者「うん、はじめに比べたら、格段に気が楽になった」
僧侶「えいっ!えいっ!」
勇者「…やっぱり僧侶の成長が大きいな」
幼女「よろこんですらいむをつえでたたくようになったからなー!」
魔法使い「聖職者としてそれはどうかとも思うんだけど…」
勇者「あ、魔法使い、お疲れ」
魔法使い「ありがと、別に疲れてないけどねー」
勇者「この調子なら今日中までには港町に着きそうだよ」
魔法使い「それはいいね!じゃあもっと頑張ろうかなー」
幼女「わたしもー」
勇者「…うん、俺も行こう!」
魔法使い「アイスボール!」ブンッ
おおきづち「アアウッ!?」
勇者「魔法使い、良いね!」
幼女「ゆうしゃ、じゅんちょうだね」
勇者「うん、はじめに比べたら、格段に気が楽になった」
僧侶「えいっ!えいっ!」
勇者「…やっぱり僧侶の成長が大きいな」
幼女「よろこんですらいむをつえでたたくようになったからなー!」
魔法使い「聖職者としてそれはどうかとも思うんだけど…」
勇者「あ、魔法使い、お疲れ」
魔法使い「ありがと、別に疲れてないけどねー」
勇者「この調子なら今日中までには港町に着きそうだよ」
魔法使い「それはいいね!じゃあもっと頑張ろうかなー」
幼女「わたしもー」
勇者「…うん、俺も行こう!」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 07:31:02.65 :lGjbS48u0
幼女「ゆうしゃー!みえたー!」
勇者「…うん、俺も見えたよ」
魔法使い「あれが港町マリンシップか」
僧侶「私達…ちゃんと旅が出来たのですね」
勇者「ようやく、旅が始まったのかな」
魔法使い「ここからが長いんだぞー?」
勇者「はは、それでも大丈夫だよ、俺たちなら」
僧侶「はい、勇者様を信じていますから」
幼女「いりぐちこっちだよー!」
勇者「…幼女がもうあんな先にいる」
魔法使い「港町、どんなところかな?」
僧侶「きっと美味しい食べ物が沢山ありますねー」
勇者「僧侶、お腹空いてるの?」
僧侶「ち、違います!」
幼女「ゆうしゃー!みえたー!」
勇者「…うん、俺も見えたよ」
魔法使い「あれが港町マリンシップか」
僧侶「私達…ちゃんと旅が出来たのですね」
勇者「ようやく、旅が始まったのかな」
魔法使い「ここからが長いんだぞー?」
勇者「はは、それでも大丈夫だよ、俺たちなら」
僧侶「はい、勇者様を信じていますから」
幼女「いりぐちこっちだよー!」
勇者「…幼女がもうあんな先にいる」
魔法使い「港町、どんなところかな?」
僧侶「きっと美味しい食べ物が沢山ありますねー」
勇者「僧侶、お腹空いてるの?」
僧侶「ち、違います!」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 07:45:01.78 :lGjbS48u0
幼女「ゆうしゃー!うみー!」
勇者「はいはい、今行くから待ってて」
魔法使い「海かー…この先は船で移動かな」
勇者「それはまだ分からないけど、それも良いね」
僧侶「船ですか…乗ったことがないので楽しみです」
勇者「なんにしろ、とりあえず町で一休みしてから」
魔法使い「そうだね、お風呂にも入りたいし」
勇者「…っと、着いた」
僧侶「着きましたぁ」
幼女「たびだち、くりあだね!」
魔法使い「そうだねー」
勇者「じゃあ、はいろうか」
幼女「はいな!」
僧侶「わくわく」
魔法使い「僧侶、なんだか明るくなったね…」
幼女「ゆうしゃー!うみー!」
勇者「はいはい、今行くから待ってて」
魔法使い「海かー…この先は船で移動かな」
勇者「それはまだ分からないけど、それも良いね」
僧侶「船ですか…乗ったことがないので楽しみです」
勇者「なんにしろ、とりあえず町で一休みしてから」
魔法使い「そうだね、お風呂にも入りたいし」
勇者「…っと、着いた」
僧侶「着きましたぁ」
幼女「たびだち、くりあだね!」
魔法使い「そうだねー」
勇者「じゃあ、はいろうか」
幼女「はいな!」
僧侶「わくわく」
魔法使い「僧侶、なんだか明るくなったね…」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 07:46:47.01 :lGjbS48u0
港町マリンシップに着いた!
第1話 『旅立ち』 終
「――カモ発見♪」
港町マリンシップに着いた!
第1話 『旅立ち』 終
「――カモ発見♪」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/16(木) 07:50:27.52 :lGjbS48u0
ひとまず眠いので寝ます
起きたら多分スレ落ちてると思うので、またひっそりと立てるかも
ひとまず眠いので寝ます
起きたら多分スレ落ちてると思うので、またひっそりと立てるかも
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