1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 21:58:58.73 :aGJWBoqc0
友「そう、これがじゃこ天コロッケ…通称じゃこコロだ」
友「その名の通りじゃこ天の材料と野菜を練って油で揚げてコロッケの様にしたものだ」
友「最近出来たばっかで食べたことある人は少ないけど、中々うまいんだぞ」
男「そうなのか」
友「じゃあ俺から……」サクッ
男「うまいか?」
友「んー!」
男「じゃ、俺も早速――」
友「ん!んんん~~~!?!?んんがぁああがががごおぉぉ……」
男「どうした!?喉に詰まったのか!?」
友「……」
男「…友?」
友「くけけけーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
男「!?」
友「そう、これがじゃこ天コロッケ…通称じゃこコロだ」
友「その名の通りじゃこ天の材料と野菜を練って油で揚げてコロッケの様にしたものだ」
友「最近出来たばっかで食べたことある人は少ないけど、中々うまいんだぞ」
男「そうなのか」
友「じゃあ俺から……」サクッ
男「うまいか?」
友「んー!」
男「じゃ、俺も早速――」
友「ん!んんん~~~!?!?んんがぁああがががごおぉぉ……」
男「どうした!?喉に詰まったのか!?」
友「……」
男「…友?」
友「くけけけーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
男「!?」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 22:03:55.87 :aGJWBoqc0
男「ど、どうしたんだ友!?しっかりしろ!」
友「うきゃきゃきゃあかあかっかあああ」
男「まずい、正気を失ってやがる……」
眼鏡女「びょおおはやいうららららら!!!!」
爺「ももおおおおおおおおおおおおるるる」
婆「いいいぃぃじじじじじゃじゃじゃななあばあああああ!!!」
男「なんてことだ、周りをよく見たらどいつもこいつもおかしくなってやがる!」
男「なんか知らんが逃げるか」
友「おぉまええええもおぉぉぉおおおおおお食えやぁあぁぁぁあぁああ!!!」
男「や、やめろ!離せ!」
男「ど、どうしたんだ友!?しっかりしろ!」
友「うきゃきゃきゃあかあかっかあああ」
男「まずい、正気を失ってやがる……」
眼鏡女「びょおおはやいうららららら!!!!」
爺「ももおおおおおおおおおおおおるるる」
婆「いいいぃぃじじじじじゃじゃじゃななあばあああああ!!!」
男「なんてことだ、周りをよく見たらどいつもこいつもおかしくなってやがる!」
男「なんか知らんが逃げるか」
友「おぉまええええもおぉぉぉおおおおおお食えやぁあぁぁぁあぁああ!!!」
男「や、やめろ!離せ!」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 22:07:41.03 :aGJWBoqc0
ゲシッ
男「はぁ、はぁ……一体なんなんだ!」
女「きゃーーー!」
女友「わたしのじゃこコロ食えやああああ」
男「危ない!」ドンッ
女友「ほげええぇえ」
女「あ、ありがとうございます……」
男「ここは危険だ!とにかく逃げよう!」
女「一体何なの!?なんで皆おかしくなってるの!?」
男「分かんねーよ!ただ、俺の友はじゃこコロを食ってから急に……」
女「私の友達も……」
男「まさか…!」
ゲシッ
男「はぁ、はぁ……一体なんなんだ!」
女「きゃーーー!」
女友「わたしのじゃこコロ食えやああああ」
男「危ない!」ドンッ
女友「ほげええぇえ」
女「あ、ありがとうございます……」
男「ここは危険だ!とにかく逃げよう!」
女「一体何なの!?なんで皆おかしくなってるの!?」
男「分かんねーよ!ただ、俺の友はじゃこコロを食ってから急に……」
女「私の友達も……」
男「まさか…!」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 22:12:19.20 :aGJWBoqc0
???「そう、そのまさかだっ!」
男「お、お前は!じゃこコロを売っていた店の親父!!」
店主「いかにも、こいつらは俺が作ったじゃこコロを食っておかしくなったのさ!」
女「そんな……」
男「どういうことだ!ただのじゃこコロに何を入れた!?」
店主「フンッ、私の長年の研究の末開発した『ヨコシマニナール薬』をじゃこコロの材料に混ぜたまでのこと!」
女「なんて安直なネーミングなの!」
男「だがそれ故に効果も一発で分かる…!」
店主「そう、こいつらはじゃこコロを食って邪な心……」
店主「邪心≪じゃこころ≫を手に入れたのさッ!」
???「そう、そのまさかだっ!」
男「お、お前は!じゃこコロを売っていた店の親父!!」
店主「いかにも、こいつらは俺が作ったじゃこコロを食っておかしくなったのさ!」
女「そんな……」
男「どういうことだ!ただのじゃこコロに何を入れた!?」
店主「フンッ、私の長年の研究の末開発した『ヨコシマニナール薬』をじゃこコロの材料に混ぜたまでのこと!」
女「なんて安直なネーミングなの!」
男「だがそれ故に効果も一発で分かる…!」
店主「そう、こいつらはじゃこコロを食って邪な心……」
店主「邪心≪じゃこころ≫を手に入れたのさッ!」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 22:18:41.40 :aGJWBoqc0
男「なんだと!」
店主「ふっふっふ、邪心を手に入れたこいつらの理性は吹っ飛びじゃこコロのことしか考えられんようになったのだ!!」
男「なに…?」
女「……それのどこが邪なのよ」
店主「数年前、俺は新しいじゃこ天の形として『じゃこ天コロッケ』を開発した」
店主「新しい愛媛の名物になるんじゃないかと予感した……」
店主「だが、世間はそれほど甘くはなかった…!」
店主「物珍しさからちょっとは興味を持たれるが、一向に根付く気配はない!」
店主「そこで俺は考えた!じゃこコロを食ったやつらがじゃこコロのことしか考えられなくなるようになればいいとな!!」
男「なんだと!」
店主「ふっふっふ、邪心を手に入れたこいつらの理性は吹っ飛びじゃこコロのことしか考えられんようになったのだ!!」
男「なに…?」
女「……それのどこが邪なのよ」
店主「数年前、俺は新しいじゃこ天の形として『じゃこ天コロッケ』を開発した」
店主「新しい愛媛の名物になるんじゃないかと予感した……」
店主「だが、世間はそれほど甘くはなかった…!」
店主「物珍しさからちょっとは興味を持たれるが、一向に根付く気配はない!」
店主「そこで俺は考えた!じゃこコロを食ったやつらがじゃこコロのことしか考えられなくなるようになればいいとな!!」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 22:24:40.73 :aGJWBoqc0
男「その結果がこれだというのか?」
店主「そうとも!邪心を手に入れたこいつらはまさにじゃこコロの亡者さ」
店主「てめえらにじゃこコロの素晴らしさを伝えようと必死だろう?」
女「ふざけないでよ!女友を元に戻して!」
店主「だったらてめえらも食えってんだよおおおおお!!!」
友「おがあああああ」
女友「おらあああああああ」
男「まずい…ここは一旦逃げるぞ!」
女「女友……ごめん!」
店主「はっはっは!実験は成功だ!」
店主「さあ邪心を手に入れたお前らよ、じゃこコロをいろんな奴らに食わせてこい!」
邪心軍団「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
男「その結果がこれだというのか?」
店主「そうとも!邪心を手に入れたこいつらはまさにじゃこコロの亡者さ」
店主「てめえらにじゃこコロの素晴らしさを伝えようと必死だろう?」
女「ふざけないでよ!女友を元に戻して!」
店主「だったらてめえらも食えってんだよおおおおお!!!」
友「おがあああああ」
女友「おらあああああああ」
男「まずい…ここは一旦逃げるぞ!」
女「女友……ごめん!」
店主「はっはっは!実験は成功だ!」
店主「さあ邪心を手に入れたお前らよ、じゃこコロをいろんな奴らに食わせてこい!」
邪心軍団「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 22:28:38.59 :aGJWBoqc0
男「はぁ…はぁ……ここまで来れば大丈夫だろう」
女「なんなのよあいつ……頭おかしいわ」
男「全くだ……だが、あいつの『ヨコシマニナール薬』とかいうのは本物だろ」
女「どうしよう!?このままじゃみんなじゃこコロを食べさせられて邪心になっちゃう!」
男「そうは言っても手なんて打ちようが――」
爺「ぎゃはっはははァァァじゃこコロを食いやがれぇええええ!!!」
男「う、うわああああ!」
女「きゃああああ!」
???「飛べ」
ヒュッ
爺「げぴぃっ!」ドゴッ
男「……?一体何が?」
男「はぁ…はぁ……ここまで来れば大丈夫だろう」
女「なんなのよあいつ……頭おかしいわ」
男「全くだ……だが、あいつの『ヨコシマニナール薬』とかいうのは本物だろ」
女「どうしよう!?このままじゃみんなじゃこコロを食べさせられて邪心になっちゃう!」
男「そうは言っても手なんて打ちようが――」
爺「ぎゃはっはははァァァじゃこコロを食いやがれぇええええ!!!」
男「う、うわああああ!」
女「きゃああああ!」
???「飛べ」
ヒュッ
爺「げぴぃっ!」ドゴッ
男「……?一体何が?」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 22:33:03.01 :aGJWBoqc0
女「あれって、お皿…?」
婆「見つけたでひゃぁああああ!!!」
男「しまった!」
???「君達、こっちだ」
女「あなたは!?」
???「いいからこの皿に掴まっていなさい」
男「皿だと?」
???「飛べ」
バビューーン
女「ひゃっ!?」
男「さ、皿が空を飛んだ!?」
女「あれって、お皿…?」
婆「見つけたでひゃぁああああ!!!」
男「しまった!」
???「君達、こっちだ」
女「あなたは!?」
???「いいからこの皿に掴まっていなさい」
男「皿だと?」
???「飛べ」
バビューーン
女「ひゃっ!?」
男「さ、皿が空を飛んだ!?」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 22:37:50.88 :aGJWBoqc0
???「飛べ」
ヒュッ
婆「ごぽっ!」ドガッ
パリーン
???「あぁ勿体ない、あれを作るのにどれだけの職人たちの手間がかかっていると思っているんだ」
男「何がどうなってるんですか!説明して下さい」
???「そうだな、とりあえず落ち着ける場所に降りよう」
シュタッ
女「あ、ありがとうございました……」
男「あなた一体何なんですか!?なんで皿が空を飛んだんですか!?」
???「綺麗だと思わないか?この鮮やかな白と青……滑らかな肌触り」
男「質問に答えて下さい!」
陶芸家「私の名前は砥部焼きの陶芸家」
陶芸家「愛媛特産品四天王の一人だ」
???「飛べ」
ヒュッ
婆「ごぽっ!」ドガッ
パリーン
???「あぁ勿体ない、あれを作るのにどれだけの職人たちの手間がかかっていると思っているんだ」
男「何がどうなってるんですか!説明して下さい」
???「そうだな、とりあえず落ち着ける場所に降りよう」
シュタッ
女「あ、ありがとうございました……」
男「あなた一体何なんですか!?なんで皿が空を飛んだんですか!?」
???「綺麗だと思わないか?この鮮やかな白と青……滑らかな肌触り」
男「質問に答えて下さい!」
陶芸家「私の名前は砥部焼きの陶芸家」
陶芸家「愛媛特産品四天王の一人だ」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 22:39:45.49 :QlZTEgcuO
俺愛媛県民で親父がよく食ってんだけど
あんまり美味しくない
てゆーかなんか刺さる
あんまり美味しくない
てゆーかなんか刺さる
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 22:43:01.49 :aGJWBoqc0
男「四天王…?」
陶芸家「そう、愛媛の特産品を代表している四つの品を操る者さ」
女「意味がよく分からないんですけど……それとお皿が空を飛んだことに何の関係があるんですか!?」
陶芸家「特産品の伝統が失われていく現代……どうにか後世に残せないものかと考えた結果」
陶芸家「特産品を操る力を手に入れた」
男「いろんな過程をふっ飛ばしやがった……」
陶芸家「私の武器はこの砥部焼きさ」
陶芸家「『飛べ』と言えばちゃんと飛んでくれるのさ」
女「……ダジャレですか?」
陶芸家「……失敬な。砥部焼きで戦うにはどうすればいいか考えた結果だよ」
男「嘘つけ!」
男「四天王…?」
陶芸家「そう、愛媛の特産品を代表している四つの品を操る者さ」
女「意味がよく分からないんですけど……それとお皿が空を飛んだことに何の関係があるんですか!?」
陶芸家「特産品の伝統が失われていく現代……どうにか後世に残せないものかと考えた結果」
陶芸家「特産品を操る力を手に入れた」
男「いろんな過程をふっ飛ばしやがった……」
陶芸家「私の武器はこの砥部焼きさ」
陶芸家「『飛べ』と言えばちゃんと飛んでくれるのさ」
女「……ダジャレですか?」
陶芸家「……失敬な。砥部焼きで戦うにはどうすればいいか考えた結果だよ」
男「嘘つけ!」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 22:50:05.46 :aGJWBoqc0
男「まあなんにしても、助けてくれたことは感謝します」
陶芸家「ふむ、あの軍団……じゃこコロを食べさせようとしてきたな」
女「そうなんです!あのじゃこコロを食べたら頭がおかしくなって、周りの人に無理矢理じゃこコロを食べさせようとしてくるんです!」
陶芸家「……恐れていたことが起こってしまったか」
男「どういう意味です?」
陶芸家「数年前、じゃこコロを開発した男がいてね。彼は愛媛の特産品の仲間入りをしたいと言ってきた」
陶芸家「彼はまだ未熟だったので、実力を付けてからにしなさいと言ったんだよ」
陶芸家「しかし結局、じゃこコロが根付くことはなかった」
陶芸家「しばらくして一度彼に会った時、彼はうわ言のように『必ず特産品になるんだ』と言っていた」
陶芸家「きっとその頃から彼の野望は始まっていたのだろう」
陶芸家「まさかこんな強硬手段に打って出るとは思ってもみなかったが……」
女「彼を止める方法はないんですか?せめて操られてる人たちだけでも元に戻したいんです!」
男「まあなんにしても、助けてくれたことは感謝します」
陶芸家「ふむ、あの軍団……じゃこコロを食べさせようとしてきたな」
女「そうなんです!あのじゃこコロを食べたら頭がおかしくなって、周りの人に無理矢理じゃこコロを食べさせようとしてくるんです!」
陶芸家「……恐れていたことが起こってしまったか」
男「どういう意味です?」
陶芸家「数年前、じゃこコロを開発した男がいてね。彼は愛媛の特産品の仲間入りをしたいと言ってきた」
陶芸家「彼はまだ未熟だったので、実力を付けてからにしなさいと言ったんだよ」
陶芸家「しかし結局、じゃこコロが根付くことはなかった」
陶芸家「しばらくして一度彼に会った時、彼はうわ言のように『必ず特産品になるんだ』と言っていた」
陶芸家「きっとその頃から彼の野望は始まっていたのだろう」
陶芸家「まさかこんな強硬手段に打って出るとは思ってもみなかったが……」
女「彼を止める方法はないんですか?せめて操られてる人たちだけでも元に戻したいんです!」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 22:57:22.45 :aGJWBoqc0
陶芸家「そういうことなら一人心当たりがある」
女「本当ですか!?」
陶芸家「急いだ方がいい……どうやら邪心を持った人間達が増えて来たらしい」
男「…ハッ!囲まれている!?」
陶芸家「皿に掴まりなさい」
陶芸家「飛べ」
バビューーン
男「ひぇー……ど、どこに行くんですか!?」
陶芸家「それは……おっと、残念ながら簡単には行かせてくれそうにないようだ」
店主「くっくっく、誰かと思えば砥部焼きの陶芸家さんじゃないですか!そんなに急いでどちらまで…?」
陶芸家「……君達だけで行きなさい。事情を話せば力を貸してくれるでしょう」
男「なっ、陶芸家さんは!?」
陶芸家「私はここで彼を食い止める。大丈夫、行き先はちゃんと皿が分かっている」
陶芸家「そういうことなら一人心当たりがある」
女「本当ですか!?」
陶芸家「急いだ方がいい……どうやら邪心を持った人間達が増えて来たらしい」
男「…ハッ!囲まれている!?」
陶芸家「皿に掴まりなさい」
陶芸家「飛べ」
バビューーン
男「ひぇー……ど、どこに行くんですか!?」
陶芸家「それは……おっと、残念ながら簡単には行かせてくれそうにないようだ」
店主「くっくっく、誰かと思えば砥部焼きの陶芸家さんじゃないですか!そんなに急いでどちらまで…?」
陶芸家「……君達だけで行きなさい。事情を話せば力を貸してくれるでしょう」
男「なっ、陶芸家さんは!?」
陶芸家「私はここで彼を食い止める。大丈夫、行き先はちゃんと皿が分かっている」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 23:03:45.22 :aGJWBoqc0
陶芸家「では、また会いましょう」
女「陶芸家さん!」
陶芸家「飛べ」
バビューーン
店主「フンッ、あんな奴ら後でどうとでもなる……それよりあなたですよ」
陶芸家「やれやれ、どうやって浮いてるのかと思えば邪心に支配された人間達に肩車して貰っているだけですか」
陶芸家「そんな様子で私に勝てるとでも…?」
店主「もうあの頃の私ではないんでね……」
店主「『ヨコシマニナール薬』を作る過程で生まれた副産物……『ヨコシマアツメール薬』!」
陶芸家「何…!?名前でなんとなく予想が付くが……」
店主「これを俺が飲めば…!!」
店主「うごかっかがががががああああああああああああ!!!!!」
陶芸家「こ、これは…!」
陶芸家「では、また会いましょう」
女「陶芸家さん!」
陶芸家「飛べ」
バビューーン
店主「フンッ、あんな奴ら後でどうとでもなる……それよりあなたですよ」
陶芸家「やれやれ、どうやって浮いてるのかと思えば邪心に支配された人間達に肩車して貰っているだけですか」
陶芸家「そんな様子で私に勝てるとでも…?」
店主「もうあの頃の私ではないんでね……」
店主「『ヨコシマニナール薬』を作る過程で生まれた副産物……『ヨコシマアツメール薬』!」
陶芸家「何…!?名前でなんとなく予想が付くが……」
店主「これを俺が飲めば…!!」
店主「うごかっかがががががああああああああああああ!!!!!」
陶芸家「こ、これは…!」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 23:08:07.95 :aGJWBoqc0
ヒューー
パリーーン
男「痛て……ここは一体?」
女「見て!」
『今治タオル美術館』
男「タオル美術館…?」
女「確かに特産品だけど……」
???「何事じゃ?随分な音がしたが」
男「あ、あなたは!?」
館長「儂はこの美術館の館長じゃよ」
女「ひょっとして愛媛特産品四天王の!?」
館長「いかにも!儂こそ今治タオルの館長じゃ」
男「そうか、なら話が早い!聞いてくれ!」
館長「ふむ、どうやらただ事じゃなさそうじゃな」
ヒューー
パリーーン
男「痛て……ここは一体?」
女「見て!」
『今治タオル美術館』
男「タオル美術館…?」
女「確かに特産品だけど……」
???「何事じゃ?随分な音がしたが」
男「あ、あなたは!?」
館長「儂はこの美術館の館長じゃよ」
女「ひょっとして愛媛特産品四天王の!?」
館長「いかにも!儂こそ今治タオルの館長じゃ」
男「そうか、なら話が早い!聞いてくれ!」
館長「ふむ、どうやらただ事じゃなさそうじゃな」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 23:14:51.45 :aGJWBoqc0
館長「……なるほど、邪心を持った人間が暴れておると」
女「あなたならなんとかできるかもしれないって、陶芸家さんが……」
館長「確かに可能じゃろう。じゃがそこまで規模がでかくなっているのではわし一人ではちと厳しいのう」
男「そんな!じゃあどうすればいいんだ!?」
館長「慌てるな、手がないわけじゃない」
館長「バリィさんが帰ってくればなんとかなる」
女「バリィさん!?バリィさんってあのゆるキャラランキングで二位になったことのあるあのバリィさん!?」
館長「いかにも……バリィさんと力を合わせれば愛媛中の人間の治療が可能じゃ」
男「なら、俺バリィさんを呼んできます!どこにいるんですか!?」
館長「……なるほど、邪心を持った人間が暴れておると」
女「あなたならなんとかできるかもしれないって、陶芸家さんが……」
館長「確かに可能じゃろう。じゃがそこまで規模がでかくなっているのではわし一人ではちと厳しいのう」
男「そんな!じゃあどうすればいいんだ!?」
館長「慌てるな、手がないわけじゃない」
館長「バリィさんが帰ってくればなんとかなる」
女「バリィさん!?バリィさんってあのゆるキャラランキングで二位になったことのあるあのバリィさん!?」
館長「いかにも……バリィさんと力を合わせれば愛媛中の人間の治療が可能じゃ」
男「なら、俺バリィさんを呼んできます!どこにいるんですか!?」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 23:25:59.66 :aGJWBoqc0
館長「バリィさんは今松山まで趣味の食べ歩きに行っておる」
男「なら今すぐ探しに……と思ったけど、よく考えたら移動手段がねえ!」
女「さっきお皿割れちゃったしね。どっちにしろ陶芸家さんがいないから飛べないけど」
館長「うーむ、ならここで待つしかないのう」
男「くそっ、俺達には何も出来ないのか!」
女「仕方ないよ、私たち一般人だもん」
館長「まあまあ、美術館の中でゆっくりしていきなさい」
男「……仕方ない、もう俺達に出来ることはないんだろうし、あとは待つしかないか」
館長「バリィさんは今松山まで趣味の食べ歩きに行っておる」
男「なら今すぐ探しに……と思ったけど、よく考えたら移動手段がねえ!」
女「さっきお皿割れちゃったしね。どっちにしろ陶芸家さんがいないから飛べないけど」
館長「うーむ、ならここで待つしかないのう」
男「くそっ、俺達には何も出来ないのか!」
女「仕方ないよ、私たち一般人だもん」
館長「まあまあ、美術館の中でゆっくりしていきなさい」
男「……仕方ない、もう俺達に出来ることはないんだろうし、あとは待つしかないか」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 23:33:54.74 :aGJWBoqc0
――――
――
―
男「……おいまだか!もう一時間は経つぞ!?」
女「食べ歩きしてるんでしょ。そんな早く帰ってこないよ……でも」
男「そういや、陶芸家さんも遅いな」
女「もしかして、店主にやられたりなんか……」
男「まさか!そんなことあるわけ――」
館長「おい君達!バリィさんが帰って来たぞ!」
女「バリィさんが!」ガタッ
バリィ「話は聞かせてもらったわい」
館長「どうやらバリィさんも無理矢理じゃこコロを食わされそうになったらしくてのう」
バリィ「無理矢理はいけんね。すぐやめさせよう」
男「それでどうすればいいんですか!?」
館長「タオルには様々な使い方がある……何かを拭いたり、縛ったり……」
――――
――
―
男「……おいまだか!もう一時間は経つぞ!?」
女「食べ歩きしてるんでしょ。そんな早く帰ってこないよ……でも」
男「そういや、陶芸家さんも遅いな」
女「もしかして、店主にやられたりなんか……」
男「まさか!そんなことあるわけ――」
館長「おい君達!バリィさんが帰って来たぞ!」
女「バリィさんが!」ガタッ
バリィ「話は聞かせてもらったわい」
館長「どうやらバリィさんも無理矢理じゃこコロを食わされそうになったらしくてのう」
バリィ「無理矢理はいけんね。すぐやめさせよう」
男「それでどうすればいいんですか!?」
館長「タオルには様々な使い方がある……何かを拭いたり、縛ったり……」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 23:37:30.94 :aGJWBoqc0
館長「君達怪我をしているね?」
男「え?そういえばいつの間に」
女「逃げてた時かな?」
館長「そんな傷でもこの今治タオルなら……」
ファサッ
男「あっ、傷が治ってく!?」
女「すごい!」
館長「これぞ今治タオルの力じゃ!今君達にある不都合なものを正常な状態に治す力!」
バリィ「腹巻にしても暖かいけんね」
館長「『今を治すタオル』と書いて『今治タオル』……ふふっ、よくぞ言ったものだ」
館長「君達怪我をしているね?」
男「え?そういえばいつの間に」
女「逃げてた時かな?」
館長「そんな傷でもこの今治タオルなら……」
ファサッ
男「あっ、傷が治ってく!?」
女「すごい!」
館長「これぞ今治タオルの力じゃ!今君達にある不都合なものを正常な状態に治す力!」
バリィ「腹巻にしても暖かいけんね」
館長「『今を治すタオル』と書いて『今治タオル』……ふふっ、よくぞ言ったものだ」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 23:42:28.76 :aGJWBoqc0
男「正常な状態に治す……なるほど!これを邪心に支配された人たちに被せていけば!」
女「元の状態に戻るってことね!」
館長「その通りじゃ。実はこの美術館の地下には秘密があっての――」
ガシャーーン
男「な、何の音だ!?」
陶芸家「……」
女「陶芸家さん!生きてたんですね!?」
陶芸家「……ろ」
男「…ハッ!近寄るな女!」
陶芸家「じゃこコロを食えええやあああああァァァァあああ!!!!!」
女「ひぃっ!」
バリィ「無理矢理はいけんよ」バキッ
男「あ、あれぞバリィアタック…!まさかこの目で見れるなんて!」
男「正常な状態に治す……なるほど!これを邪心に支配された人たちに被せていけば!」
女「元の状態に戻るってことね!」
館長「その通りじゃ。実はこの美術館の地下には秘密があっての――」
ガシャーーン
男「な、何の音だ!?」
陶芸家「……」
女「陶芸家さん!生きてたんですね!?」
陶芸家「……ろ」
男「…ハッ!近寄るな女!」
陶芸家「じゃこコロを食えええやあああああァァァァあああ!!!!!」
女「ひぃっ!」
バリィ「無理矢理はいけんよ」バキッ
男「あ、あれぞバリィアタック…!まさかこの目で見れるなんて!」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 23:47:44.59 :aGJWBoqc0
館長「それより、あの様子じゃと陶芸家も邪心に呑まれてしまったようじゃな」
男「そんな……」
陶芸家「飛べえええええいやあゃやゃやあああああ!!!!」
ヒュンヒュン
バリィ「やめな」
ババババッ
男「腹巻で全部打ち落とした…!」
女「バリィさんすごい!」
館長「今のうちにこっちじゃ!」
館長「それより、あの様子じゃと陶芸家も邪心に呑まれてしまったようじゃな」
男「そんな……」
陶芸家「飛べえええええいやあゃやゃやあああああ!!!!」
ヒュンヒュン
バリィ「やめな」
ババババッ
男「腹巻で全部打ち落とした…!」
女「バリィさんすごい!」
館長「今のうちにこっちじゃ!」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/11(土) 23:53:15.77 :aGJWBoqc0
館長「さっきの続きじゃが、美術館の地下には巨大なタオルが眠っておる」
男「巨大なタオル!?」
女「でかっ!」
館長「これを儂とバリィさんで担いで人々に被せていけば治るじゃろう」
男「なるほど!でもバリィさんは上に……」
館長「うーむ、予想外のハプニングじゃな……」
女「じゃ、じゃあ!他の愛媛特産品四天王を呼びましょうよ!そうすればきっと――」
館長「呼ぶにしても、あやつらはちと気性が……」
男「四の五の言ってる場合じゃねえだろ!」
館長「確かにそうじゃな……では携帯電話で」
女「意外と地味」
館長「さっきの続きじゃが、美術館の地下には巨大なタオルが眠っておる」
男「巨大なタオル!?」
女「でかっ!」
館長「これを儂とバリィさんで担いで人々に被せていけば治るじゃろう」
男「なるほど!でもバリィさんは上に……」
館長「うーむ、予想外のハプニングじゃな……」
女「じゃ、じゃあ!他の愛媛特産品四天王を呼びましょうよ!そうすればきっと――」
館長「呼ぶにしても、あやつらはちと気性が……」
男「四の五の言ってる場合じゃねえだろ!」
館長「確かにそうじゃな……では携帯電話で」
女「意外と地味」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/12(日) 00:00:09.59 :Elcm9jl70
ドギャーーーン
女「きゃっ…何の音!?」
男「上からだ……まさかバリィさんが!?」
バリィ「違うけん」
陶芸家「くっ……」
館長「むっ、この香りはもしや……」
???「やれやれ、とんだ茶番ですわ」
館長「もう来ておったのか……これから連絡しようと思っておったのに」
男「もしかして、この子が愛媛特産品四天王…?」
女「可愛い……」
農家娘「いかにも、わたくしが愛媛特産品四天王の一人、蜜柑の農家娘」
農家娘「以後お見知りおきを」
ドギャーーーン
女「きゃっ…何の音!?」
男「上からだ……まさかバリィさんが!?」
バリィ「違うけん」
陶芸家「くっ……」
館長「むっ、この香りはもしや……」
???「やれやれ、とんだ茶番ですわ」
館長「もう来ておったのか……これから連絡しようと思っておったのに」
男「もしかして、この子が愛媛特産品四天王…?」
女「可愛い……」
農家娘「いかにも、わたくしが愛媛特産品四天王の一人、蜜柑の農家娘」
農家娘「以後お見知りおきを」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/12(日) 00:06:01.97 :Elcm9jl70
男「やっぱり蜜柑なんだ……」
女「愛媛と言えば蜜柑だもんね……」
農家娘「あら、あなた方わたくしのことを舐めておりませんこと?」
男「いえ、そんなつもりは」
農家娘「陶芸家……いつまで寝ているんですの」
バリィ「今治してあげるけん」ファサッ
陶芸家「んっ……私は一体何を…?」
男「陶芸家さんが元に戻った!」
陶芸家「おぉ、二人とも無事だった――って農家娘!来ていたのか」
農家娘「無様ですわね陶芸家。まさかあのじゃこコロとかいうよく分からない食べ物の使い手に負けたというのかしら?」
陶芸家「くっ……面目ない」
男「やっぱり蜜柑なんだ……」
女「愛媛と言えば蜜柑だもんね……」
農家娘「あら、あなた方わたくしのことを舐めておりませんこと?」
男「いえ、そんなつもりは」
農家娘「陶芸家……いつまで寝ているんですの」
バリィ「今治してあげるけん」ファサッ
陶芸家「んっ……私は一体何を…?」
男「陶芸家さんが元に戻った!」
陶芸家「おぉ、二人とも無事だった――って農家娘!来ていたのか」
農家娘「無様ですわね陶芸家。まさかあのじゃこコロとかいうよく分からない食べ物の使い手に負けたというのかしら?」
陶芸家「くっ……面目ない」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/12(日) 00:14:39.24 :Elcm9jl70
農家娘「ふふっ……なら、罰を与えないといけませんわね?」
陶芸家「なっ!やめろ農家娘!そんなことをしている場合では――」
農家娘「問答無用ですわ!」ピュッ
陶芸家「目があああああ!目がああああああ!!」
女「ギャーあれは染みる!」
男「よりによって柑橘類の汁を目に飛ばすなんて!」
陶芸家「くっ……あぁ、店に出す砥部焼きを作らなきゃ……」
男「…?何を言ってるんだ?」
陶芸家「あぁぁぁ割れた……また割れた……また……また…!いつになったら終わるんだああああぁぁぁぁあぁ!!!」
女「どういうこと?夢でも見てるの?」
館長「その通りじゃ……農家娘は蜜柑の汁を相手の目に噴射することで相手の目にトラウマを見せるのじゃ」
館長「そうして見せられた夢はいつまでも終わらない……未完なのじゃよ」
男「……蜜柑だけに?」
農家娘「今、何か仰いましたか?」ニコッ
男「いえ全く何も」
農家娘「ふふっ……なら、罰を与えないといけませんわね?」
陶芸家「なっ!やめろ農家娘!そんなことをしている場合では――」
農家娘「問答無用ですわ!」ピュッ
陶芸家「目があああああ!目がああああああ!!」
女「ギャーあれは染みる!」
男「よりによって柑橘類の汁を目に飛ばすなんて!」
陶芸家「くっ……あぁ、店に出す砥部焼きを作らなきゃ……」
男「…?何を言ってるんだ?」
陶芸家「あぁぁぁ割れた……また割れた……また……また…!いつになったら終わるんだああああぁぁぁぁあぁ!!!」
女「どういうこと?夢でも見てるの?」
館長「その通りじゃ……農家娘は蜜柑の汁を相手の目に噴射することで相手の目にトラウマを見せるのじゃ」
館長「そうして見せられた夢はいつまでも終わらない……未完なのじゃよ」
男「……蜜柑だけに?」
農家娘「今、何か仰いましたか?」ニコッ
男「いえ全く何も」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/12(日) 00:22:20.51 :Elcm9jl70
店主「おいおいおいおい楽しそうなことしてんじゃねーか」
男「店主!」
館長「なるほどのう、あんたが黒幕じゃな」
農家娘「品のない方ですわね。育ちが知れますわ」
店主「ハンッ!なんとでも言え!もはや愛媛県中の人間は邪心に支配されとるわ!」
女「そんな…!」
店主「残るはお前らだけさ。お前らにじゃこコロを食わせて、やがては日本中をじゃこコロの虜にしてやる!」
農家娘「くだらないですわ」
店主「何…だとぉ!!」
店主「おいおいおいおい楽しそうなことしてんじゃねーか」
男「店主!」
館長「なるほどのう、あんたが黒幕じゃな」
農家娘「品のない方ですわね。育ちが知れますわ」
店主「ハンッ!なんとでも言え!もはや愛媛県中の人間は邪心に支配されとるわ!」
女「そんな…!」
店主「残るはお前らだけさ。お前らにじゃこコロを食わせて、やがては日本中をじゃこコロの虜にしてやる!」
農家娘「くだらないですわ」
店主「何…だとぉ!!」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/12(日) 00:28:49.51 :Elcm9jl70
店主「貴様らには分かるまい!この俺がどれだけ苦労して辛酸を舐めてきたのか…!」
農家娘「あら、あなたやはり馬鹿なのですね。私達が何の苦労もなしにこの地位にいるとでも?」
館長「確かにそうじゃ……ここまで来るのに随分長い道のりじゃった」
農家娘「長年多くの人に愛されて初めて特産品と名乗ることができるのです」
農家娘「それをたかだか数年相手にされず忘れ去られた程度で復讐しようだなんて……馬鹿すぎますわ」
店主「……い、言わせておけば…!」
農家娘「なんならいつまでも人々に存在すら知られないトラウマを見せ続けてあげましょうか?」
店主「やれるもんならやってみろ!今の俺は『ヨコシマアツメール薬』を飲んで支配したこいつらから邪な心を吸収していっているのだ!」
男「なん…だと…?」
店主「もっと邪な心をよこせぇ!邪が足りねぇ……じゃが枯渇してるぞおおおおおおおおおおおおおお!!」
女「店主の周りに邪悪な気が吸い寄せられてる!」
館長「これはまずいのう……」
農家娘「……」
店主「はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
カッ
店主「貴様らには分かるまい!この俺がどれだけ苦労して辛酸を舐めてきたのか…!」
農家娘「あら、あなたやはり馬鹿なのですね。私達が何の苦労もなしにこの地位にいるとでも?」
館長「確かにそうじゃ……ここまで来るのに随分長い道のりじゃった」
農家娘「長年多くの人に愛されて初めて特産品と名乗ることができるのです」
農家娘「それをたかだか数年相手にされず忘れ去られた程度で復讐しようだなんて……馬鹿すぎますわ」
店主「……い、言わせておけば…!」
農家娘「なんならいつまでも人々に存在すら知られないトラウマを見せ続けてあげましょうか?」
店主「やれるもんならやってみろ!今の俺は『ヨコシマアツメール薬』を飲んで支配したこいつらから邪な心を吸収していっているのだ!」
男「なん…だと…?」
店主「もっと邪な心をよこせぇ!邪が足りねぇ……じゃが枯渇してるぞおおおおおおおおおおおおおお!!」
女「店主の周りに邪悪な気が吸い寄せられてる!」
館長「これはまずいのう……」
農家娘「……」
店主「はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
カッ
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/12(日) 00:38:31.16 :Elcm9jl70
店主「くくく……邪が枯渇して手に入った力……邪枯渇≪じゃこかつ≫!」
店主「陶芸家だろうと葬ってくれたわ!」
男「そういや、じゃこコロとじゃこカツの違いってなんなんだ?」
女「よく分かんないけど、なんか違うんじゃない?」
店主「黙れぇい!貴様らもじゃこコロを食えええええええええ!!!!!」
農家娘「うるさい!」ピュッ
店主「させん!」シュワッ
農家娘「!」
男「あ、あれは…!」
女「じゃこコロをかじった時に溢れ出る肉汁を飛ばして蜜柑の汁を防いだのね!!」
農家娘「……」
店主「はーっはっはっは!未完攻撃なぞ恐るるに足らんわ!じゃこコロを喰らえい!!!」
店主「くくく……邪が枯渇して手に入った力……邪枯渇≪じゃこかつ≫!」
店主「陶芸家だろうと葬ってくれたわ!」
男「そういや、じゃこコロとじゃこカツの違いってなんなんだ?」
女「よく分かんないけど、なんか違うんじゃない?」
店主「黙れぇい!貴様らもじゃこコロを食えええええええええ!!!!!」
農家娘「うるさい!」ピュッ
店主「させん!」シュワッ
農家娘「!」
男「あ、あれは…!」
女「じゃこコロをかじった時に溢れ出る肉汁を飛ばして蜜柑の汁を防いだのね!!」
農家娘「……」
店主「はーっはっはっは!未完攻撃なぞ恐るるに足らんわ!じゃこコロを喰らえい!!!」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/12(日) 00:40:12.92 :Elcm9jl70
農家娘「……いえ、その必要はないわ」
店主「負け惜しみを!」
男「…?なんだ、声が聞こえるぞ?」
女「ほんとだ……上から?」
???「はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
???「こおおおおおおおおおてええええええええええええええええええん!!!!!」
ドッジャーーーーーン
農家娘「……いえ、その必要はないわ」
店主「負け惜しみを!」
男「…?なんだ、声が聞こえるぞ?」
女「ほんとだ……上から?」
???「はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
???「こおおおおおおおおおてええええええええええええええええええん!!!!!」
ドッジャーーーーーン
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/12(日) 00:46:29.79 :Elcm9jl70
店主「がふっ!!」
男「そ、空から人が振ってきた!?」
館長「どうやら全員集合してしまったようじゃな」
女「じゃあ、この人が愛媛特産品四天王最後の一人?」
漁師「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ!愛媛特産品四天王、じゃこ天の漁師!!」
漁師「ただ今見参ッ!!」
漁師「悪は絶対許さない!邪な心を持ったやつはコテンパンにしてくれるッ!」
農家娘「暑苦しい……」
店主「貴様ぁじゃこ天んんん~~~!!俺が一番憎いのはてめぇなんだよおおおおおおおお!!!」
漁師「五月蠅いッ!」バキッ
店主「ぐはっ!」
男「あの人滅茶苦茶つええ!邪な心を吸収して強くなった店主を圧倒してる!」
店主「がふっ!!」
男「そ、空から人が振ってきた!?」
館長「どうやら全員集合してしまったようじゃな」
女「じゃあ、この人が愛媛特産品四天王最後の一人?」
漁師「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ!愛媛特産品四天王、じゃこ天の漁師!!」
漁師「ただ今見参ッ!!」
漁師「悪は絶対許さない!邪な心を持ったやつはコテンパンにしてくれるッ!」
農家娘「暑苦しい……」
店主「貴様ぁじゃこ天んんん~~~!!俺が一番憎いのはてめぇなんだよおおおおおおおお!!!」
漁師「五月蠅いッ!」バキッ
店主「ぐはっ!」
男「あの人滅茶苦茶つええ!邪な心を吸収して強くなった店主を圧倒してる!」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/12(日) 00:56:07.58 :Elcm9jl70
店主「なぜだ……なぜは俺はいつもお前の影で……」
店主「お前がいるから俺は……俺は!」
漁師「馬鹿を言うな!元々お前は俺の後輩じゃないか!」
男「確かに新しいじゃこ天として開発したって言ってたな」
店主「だったらもっと人気が出てもいいだろうが!じゃこ天の人気に!あやかってもいいだろうが!」
女「……醜いわね」
農家娘「無様ね」
店主「結局てめぇの人気に追いつけず……てめぇさえいなくなりゃ……俺が表舞台に上がれるんだよオオオオオオオ!!!!」
漁師「甘ったれるなッ!」バキッ
店主「ぐほっ!」
漁師「後輩のことなぞ知るか!自分で何とかしろッ!」
男「割とごもっともだ」
店主「なぜだ……なぜは俺はいつもお前の影で……」
店主「お前がいるから俺は……俺は!」
漁師「馬鹿を言うな!元々お前は俺の後輩じゃないか!」
男「確かに新しいじゃこ天として開発したって言ってたな」
店主「だったらもっと人気が出てもいいだろうが!じゃこ天の人気に!あやかってもいいだろうが!」
女「……醜いわね」
農家娘「無様ね」
店主「結局てめぇの人気に追いつけず……てめぇさえいなくなりゃ……俺が表舞台に上がれるんだよオオオオオオオ!!!!」
漁師「甘ったれるなッ!」バキッ
店主「ぐほっ!」
漁師「後輩のことなぞ知るか!自分で何とかしろッ!」
男「割とごもっともだ」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/12(日) 01:03:08.35 :Elcm9jl70
店主「くそう……畜生…!」
漁師「大丈夫!お前も俺の後輩だというなら、いつか人気が出る!」
漁師「それまでの辛抱じゃないか!もう少し頑張ってからでも遅くないんじゃないか?」
店主「くっ……仕方ねえ……今日のところはこの辺で勘弁してやる!」
農家娘「許すわけないでしょうこの馬鹿」ピュッ
店主「目がああああ目がああああ!」
店主「はぁ……じゃこコロが美味しくないとか……美味しくないとか言うなよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ダッ
農家娘「これでしばらく大人しいわね」
男女(この子怖~……)
陶芸家「全く、農家娘にも困ったものだ」
男「あ、もう復活で来たんですね」
陶芸家「どうにかね」
館長「おーい、こっちはみんなを元に戻す準備が出来たぞ」
バリィ「行ってこーわい」
男「良かった、これで一件落着ってことか…!」
店主「くそう……畜生…!」
漁師「大丈夫!お前も俺の後輩だというなら、いつか人気が出る!」
漁師「それまでの辛抱じゃないか!もう少し頑張ってからでも遅くないんじゃないか?」
店主「くっ……仕方ねえ……今日のところはこの辺で勘弁してやる!」
農家娘「許すわけないでしょうこの馬鹿」ピュッ
店主「目がああああ目がああああ!」
店主「はぁ……じゃこコロが美味しくないとか……美味しくないとか言うなよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ダッ
農家娘「これでしばらく大人しいわね」
男女(この子怖~……)
陶芸家「全く、農家娘にも困ったものだ」
男「あ、もう復活で来たんですね」
陶芸家「どうにかね」
館長「おーい、こっちはみんなを元に戻す準備が出来たぞ」
バリィ「行ってこーわい」
男「良かった、これで一件落着ってことか…!」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/12(日) 01:13:22.11 :Elcm9jl70
男(その後バリィさんと館長が巨大なタオルをみんなに被せていったことでみんな元に戻った)
男(元に戻った友と再会し、女達とは別れた)
男(ただ、ちょくちょくメールはしてて、今度また愛媛に一緒に行かないかと誘われた)
男(友には悪いが女と二人で行かせてもらおう)
男(陶芸家さんはあれから砥部に帰ってまた砥部焼きを作っているらしい)
男(農家娘さんは旦那さんを募集しつつ蜜柑畑を拡大しているらしい)
男(店主がどうなったのかは知らないが、きっと今度こそ特産品になれるよう改良を加えているんだろう)
男「へぇー、これが愛媛のポンジュースか」
女「いただきまーす」グビグビ
男「じゃあ俺も――」
女「んぐっ!?んぐぐううううううう……」
男「何!?まさかまた…!?」
女「うまい!」
男「古い」
完
男(その後バリィさんと館長が巨大なタオルをみんなに被せていったことでみんな元に戻った)
男(元に戻った友と再会し、女達とは別れた)
男(ただ、ちょくちょくメールはしてて、今度また愛媛に一緒に行かないかと誘われた)
男(友には悪いが女と二人で行かせてもらおう)
男(陶芸家さんはあれから砥部に帰ってまた砥部焼きを作っているらしい)
男(農家娘さんは旦那さんを募集しつつ蜜柑畑を拡大しているらしい)
男(店主がどうなったのかは知らないが、きっと今度こそ特産品になれるよう改良を加えているんだろう)
男「へぇー、これが愛媛のポンジュースか」
女「いただきまーす」グビグビ
男「じゃあ俺も――」
女「んぐっ!?んぐぐううううううう……」
男「何!?まさかまた…!?」
女「うまい!」
男「古い」
完
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/12(日) 01:15:05.92 :Elcm9jl70
じゃこ天は好きだしじゃこカツは食べたことあるけどじゃこコロは食べたことないです
愛媛には普通に美味しいものがあるので普通に来るといいですよ
じゃこ天は好きだしじゃこカツは食べたことあるけどじゃこコロは食べたことないです
愛媛には普通に美味しいものがあるので普通に来るといいですよ
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/12(日) 01:24:57.73 :7bIo2ViE0
なんという見事なステマ





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