P「とにかく外したらどうだ？」

伊織「い、嫌よ！」

P(ほほう…？)



P「あ、やよい！」

伊織「えっ？｣ｸﾙｯ

P「今だ！」


ぱしっ


伊織「ちょ……あ！」

P「………え？」

ぴこぴこ


P「」

伊織「笑なさいよ……」

P「え？ ええ？」

P「ええぇぇぇぇ！！？」

P「伊織に犬耳があぁぁぁぁ！！！」


伊織「ちょ、うるさい！｣ｹﾞｼｯ

P「痛っ！ ヒドい！」

P「しかし…」


ぴこぴこ


伊織「な、何よ」

P「可愛いなぁ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

伊織「ちょ……やめっ……！」


もぞもぞ


P(なんかスカートの…お尻の辺りがもぞもぞしてる)

P(もしかして…)

P「生えたのは耳だけか？」

伊織「うっ……実は」


ふりふり


伊織「その…尻尾も」

P「」

伊織「何か言いなさいよ…」

P「……い…」

伊織「い？」


P「可愛い、すごく」

伊織「へっ？」

伊織「そ、そんな事言われても嬉しく無いわよっ！」


ぶんぶん


P(尻尾ぶんぶんしてますがな…)

P「ほれ、おすわり！」

伊織「……」

P「さすがにやらないか…」

伊織(言えない…やりそうになったなんて)


P「うーん、どうしようかね」

小鳥「首輪を付けましょう！」

伊織「きゃ！？」

P「……いつからいたんですか」

小鳥「最初からです」

小鳥「こんな事もあろうかと首輪を常備してあるんです」

P「今の貴女には手錠が似合いそうだ」

小鳥「さあ、これを付けるのよ」

伊織「嫌に決まってるじゃない！」



小鳥「プロデューサーさんのペットになれるのよー？」

伊織「…！！」

伊織「アイツのペットなんか…！」


ふりふり


小鳥「尻尾、ふりふりしてるわよ？」

伊織「あっ！ これは、その…」

伊織「とにかく駄目なの！」


ぽーい


小鳥「ああっ！？ マイ首輪が！」

伊織「ふん！」

伊織「まったく…」ﾃｸﾃｸ


ぽすん


伊織「失礼しちゃうわ」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

伊織「～♪」ｽﾘｽﾘ



P「……で、俺の膝の上でくつろいでいる理由は？」

伊織「……へ？」

伊織「ち、ちが……！」


ぶんぶん


P「また尻尾が」

伊織「うぅ……」

P(かわええ)

小鳥(可愛い)


伊織「なんなのよ、これ……」

くんくん


伊織「……」

P「ああスマン…臭うか？」

伊織「ううん、いい匂い……」



P「へ？」

伊織「あ！」

伊織「もう嫌……」

P「まぁ、そう言うな」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

伊織「下手な慰めなんて要らないわ」


ぱたぱた


P「だから尻尾…」

伊織「気のせいよ…」

P「とにかく、今日のレッスンは休みだ」

P「他の人に知られたら色々マズい」

伊織「そうね」

P「まぁ、散歩でもしながらこれからの事を考えよう」


ぴこぴこ


伊織「散歩…！」

小鳥「耳、ぴこぴこしてるわよ」

伊織「してないっ！」

小鳥「散歩といえば…」ｶﾁｬｶﾁｬ

伊織「ちょっと…！」

小鳥「じゃじゃーん、首輪装備の犬伊織ちゃんの完成でーす！」



P「ビューティフル」

伊織「今すぐ外しなさい！」

小鳥「駄目でーす！」




伊織「わん」
完！