1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 10:50:47.40 :fFo+38Eq0
嵐は突然、何の前触れもなくやってくるから天災なのだと誰かが言った。
ならばこれは天災か。はたまた人災か。
さやか「そういえばさあ。マミさんの自室から向かって右にある部屋って、何に使われてるんだろうね?」
マミ宅。ただいま夏休み真っ最中ということもあり、魔法少女五人は揃って先輩である巴マミの部屋に遊びにきていた。
杏子「なんだよ突然。そんな部屋あったっけ?」
そんな疑問に、ベッドで逆立ちをしていた杏子が答える。
さやか「あるってば。ほら、ここがマミさんの自室だから戸を開けて、右側にさ……あれだよ、あれ」
杏子「おー確かに。普段ここにしか入らないもんだからまったく眼中になかったわ。ははは」
さやか「相変わらず適当なヤツだな……」
扉を開き、杏子に位置の確認を促すさやか。
確かにさやかが指を差す方向には、これまでさやかや杏子が一度も足を踏み入れた事のない扉が一つあった。心なしか不可侵のオーラを放っている気がするが、そこには両者あえて触れない。
嵐は突然、何の前触れもなくやってくるから天災なのだと誰かが言った。
ならばこれは天災か。はたまた人災か。
さやか「そういえばさあ。マミさんの自室から向かって右にある部屋って、何に使われてるんだろうね?」
マミ宅。ただいま夏休み真っ最中ということもあり、魔法少女五人は揃って先輩である巴マミの部屋に遊びにきていた。
杏子「なんだよ突然。そんな部屋あったっけ?」
そんな疑問に、ベッドで逆立ちをしていた杏子が答える。
さやか「あるってば。ほら、ここがマミさんの自室だから戸を開けて、右側にさ……あれだよ、あれ」
杏子「おー確かに。普段ここにしか入らないもんだからまったく眼中になかったわ。ははは」
さやか「相変わらず適当なヤツだな……」
扉を開き、杏子に位置の確認を促すさやか。
確かにさやかが指を差す方向には、これまでさやかや杏子が一度も足を踏み入れた事のない扉が一つあった。心なしか不可侵のオーラを放っている気がするが、そこには両者あえて触れない。
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 10:54:19.36 :fFo+38Eq0
さやか「まどか達は入ったことある?」
疑問の矛を、今度は地べたに座って談笑するまどかやほむらに向ける。
まどか「え、私? うーん……あの場所は入ったことないかなあ。前にマミさんに何があるのか訊いたけど、はぐらかされちゃったし……」
さやか「そうか……はぐらかす辺りがますます怪しいなあ。ほむらはどうよ?」
今度はほむらに問う。
ほむら「そうね、やっぱりまどかサイドテールも似合うんじゃないかしら」
さやか「何言ってんだお前」
ツッコミ代わりに、さやかはほむらに一発くれてやることにした。
しかし結局これで全員、あの部屋に何があるのかわからないという事になる。
さやか「まどか達は入ったことある?」
疑問の矛を、今度は地べたに座って談笑するまどかやほむらに向ける。
まどか「え、私? うーん……あの場所は入ったことないかなあ。前にマミさんに何があるのか訊いたけど、はぐらかされちゃったし……」
さやか「そうか……はぐらかす辺りがますます怪しいなあ。ほむらはどうよ?」
今度はほむらに問う。
ほむら「そうね、やっぱりまどかサイドテールも似合うんじゃないかしら」
さやか「何言ってんだお前」
ツッコミ代わりに、さやかはほむらに一発くれてやることにした。
しかし結局これで全員、あの部屋に何があるのかわからないという事になる。
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 10:58:40.05 :fFo+38Eq0
さやかは改めて扉を凝視する。
見た目はいま自分達がいる部屋のそれと何ら変わりのない木製造り。
けれども、何か言葉にし難い印象がその扉には確かにあった。こういうのを名状しがたき、等と言うんだろうかとさやかは頭を唸らせる。
その時だった。何を思ったか佐倉杏子が立ち上がる。そして全員の視線を集める中、彼女はどこか不敵な笑みを浮かべ、そして言った。
杏子「ならさ、あの部屋ちょっと入ってみないか?」
「「「!?」」」
三人の目の色が変わる。
確かにその言葉は、誰もが口にしたかった魔性の台詞だ。だが、しかし。
まどか「そ、そんなことしたらマミさんに怒られちゃうよ!?」
彼の黄の王女を恐れ、まどかはあわてふためいて言う。
それも当然である。なにしろ相手はあの『巴マミ』なのだ。
もし入ったことがバレて万が一のことがあれば、ティロフィナーレ中にレガーレ・ヴァスタアリアからのパロットラ・マギカ・エドゥーインフィニータを容赦なく撃ち込んだ後、黄金の美脚+ボンバルダメントなんてことじゃきっとすまないだろう。
STRもCONも既にカンストしている彼女の猛攻を受ければ、魔法少女が四人束になっても敵うことができないというのはもはや火を見るより明らかだった。
レベルが、とかいうよりもまずVITが圧倒的に足りない。
しかしそれでも、と杏子は声を大にして叫んだ。
さやかは改めて扉を凝視する。
見た目はいま自分達がいる部屋のそれと何ら変わりのない木製造り。
けれども、何か言葉にし難い印象がその扉には確かにあった。こういうのを名状しがたき、等と言うんだろうかとさやかは頭を唸らせる。
その時だった。何を思ったか佐倉杏子が立ち上がる。そして全員の視線を集める中、彼女はどこか不敵な笑みを浮かべ、そして言った。
杏子「ならさ、あの部屋ちょっと入ってみないか?」
「「「!?」」」
三人の目の色が変わる。
確かにその言葉は、誰もが口にしたかった魔性の台詞だ。だが、しかし。
まどか「そ、そんなことしたらマミさんに怒られちゃうよ!?」
彼の黄の王女を恐れ、まどかはあわてふためいて言う。
それも当然である。なにしろ相手はあの『巴マミ』なのだ。
もし入ったことがバレて万が一のことがあれば、ティロフィナーレ中にレガーレ・ヴァスタアリアからのパロットラ・マギカ・エドゥーインフィニータを容赦なく撃ち込んだ後、黄金の美脚+ボンバルダメントなんてことじゃきっとすまないだろう。
STRもCONも既にカンストしている彼女の猛攻を受ければ、魔法少女が四人束になっても敵うことができないというのはもはや火を見るより明らかだった。
レベルが、とかいうよりもまずVITが圧倒的に足りない。
しかしそれでも、と杏子は声を大にして叫んだ。
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 10:59:35.44 :fFo+38Eq0
杏子「ああ、わかってるさ。相手はあの巴マミ───あたしの鎖縛結界を何故か破壊してこっちに突っ込んでくる、もうなんかバグみたいな存在だ。
でもな、あたしはそれでも……!」
荒れる瞳。
その中に潜む強い意思が、彼女を突き進ませる。
そう、全ては────
杏子「あたしはそれでも、マミの弱味を握りたいんだよ!!!!!」
「「「!!!」」」
本日二度目の杏子の熱い叫びを前に、魔法少女達は又再度、驚愕に顔を染めた。
杏子「ああ、わかってるさ。相手はあの巴マミ───あたしの鎖縛結界を何故か破壊してこっちに突っ込んでくる、もうなんかバグみたいな存在だ。
でもな、あたしはそれでも……!」
荒れる瞳。
その中に潜む強い意思が、彼女を突き進ませる。
そう、全ては────
杏子「あたしはそれでも、マミの弱味を握りたいんだよ!!!!!」
「「「!!!」」」
本日二度目の杏子の熱い叫びを前に、魔法少女達は又再度、驚愕に顔を染めた。
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 11:01:37.60 :fFo+38Eq0
杏子「……………」
さやか「杏子……アンタって奴は」
背を向ける杏子に、軽く苦笑を浮かべるさやか。
そして。
さやか「いいよ、あたしも行ってやるよ杏子。ひとりぼっちは、寂しいもんな……」
杏子「!? さやか……さやかァ!!」
さやか「おーよしよし、デスる時は二人一緒だからねー」
思わず涙ぐみ胸に飛び込んでいく杏子に、それをよしよしと慰めるさやか。
もはやツッコむ者は誰ひとりいない。
杏子「……………」
さやか「杏子……アンタって奴は」
背を向ける杏子に、軽く苦笑を浮かべるさやか。
そして。
さやか「いいよ、あたしも行ってやるよ杏子。ひとりぼっちは、寂しいもんな……」
杏子「!? さやか……さやかァ!!」
さやか「おーよしよし、デスる時は二人一緒だからねー」
思わず涙ぐみ胸に飛び込んでいく杏子に、それをよしよしと慰めるさやか。
もはやツッコむ者は誰ひとりいない。
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 11:02:15.06 :fFo+38Eq0
さやか「さて、それじゃあたしらはあの部屋に侵入するけど、アンタらはどうする?」
さやかはまどか達に問う。
ほむら「私は嫌よ。死にたくないもの」
さやか「まあほむらならそう言うと思ったけどさ。まどかは?」
まどか「わ、私はその……」
もじもじと後ろめたそうにするまどか。その姿は年相応でとても愛らしい。
そして、
まどか「わ、私も行きたい……かな。弱味なんて握るつもりはないけど、マミさんの事、私ももっと知りたいかなって……」
ほむら「私も行くに決まってるわ。あなた達が危険を冒そうといているのに、私だけ待っていられるはずがないもの」
さやか「いっそ清々しいほど単純だなお前」
こうして四人全員が行くことになった。
さやか「さて、それじゃあたしらはあの部屋に侵入するけど、アンタらはどうする?」
さやかはまどか達に問う。
ほむら「私は嫌よ。死にたくないもの」
さやか「まあほむらならそう言うと思ったけどさ。まどかは?」
まどか「わ、私はその……」
もじもじと後ろめたそうにするまどか。その姿は年相応でとても愛らしい。
そして、
まどか「わ、私も行きたい……かな。弱味なんて握るつもりはないけど、マミさんの事、私ももっと知りたいかなって……」
ほむら「私も行くに決まってるわ。あなた達が危険を冒そうといているのに、私だけ待っていられるはずがないもの」
さやか「いっそ清々しいほど単純だなお前」
こうして四人全員が行くことになった。
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 11:02:42.63 :fFo+38Eq0
そうして、四人は開かずの扉の前までやってきた。
近くまでやってきて初めてわかる、圧倒的重圧。
今日、魔法少女達は文字通り禁断の領域を破ることになる……!
杏子「い、いいか? それじゃあ開けるぞ……」
さやか「ま、待って! そういえばマミさんは今どこで何をしてるのさ?」
ほむら「巴マミなら因果値をあげるために醤油を買いに行ったわ。あと20分は帰ってこないはずよ」
まどか「そういう設定は最初に言っておくべきだよね……」
実にいい加減な設定なのである。
そしてそうこう話している間に、杏子がドアノブを持つ。
杏子「まあ、帰ってこないのなら好都合だろ。それじゃあいくぞ……!」
さやか「ごくり……!」
ゆっくりと、ゆっくりと扉が開かれていく。
鬼が出るか蛇が出るか。そして、魔法少女達が見たものは──────!
そうして、四人は開かずの扉の前までやってきた。
近くまでやってきて初めてわかる、圧倒的重圧。
今日、魔法少女達は文字通り禁断の領域を破ることになる……!
杏子「い、いいか? それじゃあ開けるぞ……」
さやか「ま、待って! そういえばマミさんは今どこで何をしてるのさ?」
ほむら「巴マミなら因果値をあげるために醤油を買いに行ったわ。あと20分は帰ってこないはずよ」
まどか「そういう設定は最初に言っておくべきだよね……」
実にいい加減な設定なのである。
そしてそうこう話している間に、杏子がドアノブを持つ。
杏子「まあ、帰ってこないのなら好都合だろ。それじゃあいくぞ……!」
さやか「ごくり……!」
ゆっくりと、ゆっくりと扉が開かれていく。
鬼が出るか蛇が出るか。そして、魔法少女達が見たものは──────!
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 11:04:33.13 :fFo+38Eq0
杏子「…………? は?」
未知の領域に踏み込み、最初に口にしたのがそんな間の抜けた言葉だった。
カーテンで密閉された空間。昼間だというのにどこか夜を連想させるその部屋は、魔法少女達が期待していた巴マミ的な要素は一切皆無だった。
間取りとしてはさっきまで杏子達がいた部屋よりは狭いが、それでもぬいぐるみが置かれ、カーペットが敷かれ、机が設置されているこの部屋はどう見ても『普通の部屋』のそれだった。
ひとしきり周りを見回したあと、さやかが安堵のため息を漏らす。
さやか「はあ…………ったく、なーにが禁断の領域だよ。杏子が欲しがりそうな弱味なんて、どこにも無さそうじゃんかよ」
杏子「おっかしいなあ。こんな筈じゃ……」
色々詮索する杏子だったが、やはり異常らしきものはどこにも見当たらない。
杏子「…………? は?」
未知の領域に踏み込み、最初に口にしたのがそんな間の抜けた言葉だった。
カーテンで密閉された空間。昼間だというのにどこか夜を連想させるその部屋は、魔法少女達が期待していた巴マミ的な要素は一切皆無だった。
間取りとしてはさっきまで杏子達がいた部屋よりは狭いが、それでもぬいぐるみが置かれ、カーペットが敷かれ、机が設置されているこの部屋はどう見ても『普通の部屋』のそれだった。
ひとしきり周りを見回したあと、さやかが安堵のため息を漏らす。
さやか「はあ…………ったく、なーにが禁断の領域だよ。杏子が欲しがりそうな弱味なんて、どこにも無さそうじゃんかよ」
杏子「おっかしいなあ。こんな筈じゃ……」
色々詮索する杏子だったが、やはり異常らしきものはどこにも見当たらない。
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 11:05:10.04 :fFo+38Eq0
さやか「まあ、根も葉もない噂なんてそんなものかね。元気だしなよ杏子、マミさん帰ってきたらそれとなくここが何の部屋か訊いて、さ────」
それは、何の予兆だったか。
口が止まる。いや、この場全体の空気がそのまま切り取られたように停止したみたいだ。
口にするのもおぞましいが、さやかは勇気を振り絞り、恐る恐る問う。
さやか「……ほ、ほむらー? さっきから机の前で何立ち止まってんのー? ひょっとして名前を書いた人が死んでしまう、あのノートでも見つけちゃったとかですの?」
まどか「語尾が繋がってないよさやかちゃん」
まどかが普通にツッコむ。
そして、ほむらは緩慢とした動作でさやかの方に振り向き───
ほむら「…………これ、なんだと思う?」
それを、突きだした。
さやか「まあ、根も葉もない噂なんてそんなものかね。元気だしなよ杏子、マミさん帰ってきたらそれとなくここが何の部屋か訊いて、さ────」
それは、何の予兆だったか。
口が止まる。いや、この場全体の空気がそのまま切り取られたように停止したみたいだ。
口にするのもおぞましいが、さやかは勇気を振り絞り、恐る恐る問う。
さやか「……ほ、ほむらー? さっきから机の前で何立ち止まってんのー? ひょっとして名前を書いた人が死んでしまう、あのノートでも見つけちゃったとかですの?」
まどか「語尾が繋がってないよさやかちゃん」
まどかが普通にツッコむ。
そして、ほむらは緩慢とした動作でさやかの方に振り向き───
ほむら「…………これ、なんだと思う?」
それを、突きだした。
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 11:06:50.59 :fFo+38Eq0
さやか「ぎゃひいいいいいいいいいいいいいいい!?!?」
杏子「そ、そそそそれトカゲの死体か!? しかもご丁寧に干からびたものを棒に串刺しにしてやがる……!」
そう、出てきたものは干からびたトカゲの死体だった。
そして連鎖するかのように、
まどか「きゃあ!?」
さやか「こ、ここここ今度はなんザマス!!?」
まどか「こ、これ。ぬいぐるみの中から……」
杏子「これは……裁縫針? なんだってこんなものが……」
ほむら「それにみんなちょっと待って、落ち着いて聞いて頂戴。
この、カーペットにある模様の事だけど……」
さやか「あ、ああ…………」
聞く前からわかってしまったかのように、さやかはがっくりと項垂れる。 見れば地面には、青い線が規則的なものとして紡がれていた。
間違いない、この模様はユダヤ教では神聖視扱いとかされちゃってるというあの、六芒星の───。
さやか「ぎゃひいいいいいいいいいいいいいいい!?!?」
杏子「そ、そそそそれトカゲの死体か!? しかもご丁寧に干からびたものを棒に串刺しにしてやがる……!」
そう、出てきたものは干からびたトカゲの死体だった。
そして連鎖するかのように、
まどか「きゃあ!?」
さやか「こ、ここここ今度はなんザマス!!?」
まどか「こ、これ。ぬいぐるみの中から……」
杏子「これは……裁縫針? なんだってこんなものが……」
ほむら「それにみんなちょっと待って、落ち着いて聞いて頂戴。
この、カーペットにある模様の事だけど……」
さやか「あ、ああ…………」
聞く前からわかってしまったかのように、さやかはがっくりと項垂れる。 見れば地面には、青い線が規則的なものとして紡がれていた。
間違いない、この模様はユダヤ教では神聖視扱いとかされちゃってるというあの、六芒星の───。
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 11:07:30.61 :fFo+38Eq0
そのときだった。
ダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッ
さやか「ぎゃっぱああああああああああああああああああ!?」
物凄い音が、部屋全体を支配する。 けたたましい響き、それはさやかから逃げる気さえ奪うのには充分な恐怖だった。
杏子「音……窓の方からだな。閉めきってるから外の様子はわからないが……」
さやか「……いいよ。どうせ答えはもう出てるんだ。あとは、曝くだけの簡単なお仕事……」
杏子「お、おいさやか! 待てって死ぬぞ! おいってば!」
そんな静止も聞かず、ふらふらとした動作でカーテンへ近付いていくさやか。
杏子にはこの時ばかりは痛いほどこの後のオチが予想出来てしまい、思わず目を逸らす。
杏子「おい、ほむら! お前今日口数少ない上にボケしか口走ってないだろうが! だから今くらいはお得意の時間停止で本編よろしくホムラチョップを────っていねえし!?」
どうやら危険を察知した時点で逃げ出したようだ。
見回せばまどかもいなくなっている。恐らく、ほむらが連れ出したのだろう。
さやか「あはは……窓の外には円環ランデヴー……あはは……」
ダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッ
そのときだった。
ダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッ
さやか「ぎゃっぱああああああああああああああああああ!?」
物凄い音が、部屋全体を支配する。 けたたましい響き、それはさやかから逃げる気さえ奪うのには充分な恐怖だった。
杏子「音……窓の方からだな。閉めきってるから外の様子はわからないが……」
さやか「……いいよ。どうせ答えはもう出てるんだ。あとは、曝くだけの簡単なお仕事……」
杏子「お、おいさやか! 待てって死ぬぞ! おいってば!」
そんな静止も聞かず、ふらふらとした動作でカーテンへ近付いていくさやか。
杏子にはこの時ばかりは痛いほどこの後のオチが予想出来てしまい、思わず目を逸らす。
杏子「おい、ほむら! お前今日口数少ない上にボケしか口走ってないだろうが! だから今くらいはお得意の時間停止で本編よろしくホムラチョップを────っていねえし!?」
どうやら危険を察知した時点で逃げ出したようだ。
見回せばまどかもいなくなっている。恐らく、ほむらが連れ出したのだろう。
さやか「あはは……窓の外には円環ランデヴー……あはは……」
ダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッ
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 11:09:23.83 :fFo+38Eq0
そして、気がつけばカーテンに手が届く距離にまでさやかはやってきてしまっていた。
既に目に正気の色はない。こうなるともはやさやか自身がオカルト的なアレだった。
そのまま、さやかはカーテンに手を添え────。
さやか「だらっしゃああああああああああああああああ!!!」
予想右斜め上で、カーテンを破壊し外の様子を窺う。
すると、そこには、
そして、気がつけばカーテンに手が届く距離にまでさやかはやってきてしまっていた。
既に目に正気の色はない。こうなるともはやさやか自身がオカルト的なアレだった。
そのまま、さやかはカーテンに手を添え────。
さやか「だらっしゃああああああああああああああああ!!!」
予想右斜め上で、カーテンを破壊し外の様子を窺う。
すると、そこには、
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 11:10:15.82 :fFo+38Eq0
キュゥべえ「」ダンッダンッダンッ
さやか「って、キュゥべえかよ!? そういえば数か月前から姿を見せないと思ったら、一体何を────」
その時だった。
後ろで鈍い音がした。しかし振り返ることはできない。何故なら、振り返ればこの身は数秒足らずで朽ちてしまうのだと、本能的に悟ったからだ。
冷や汗が滴る。まともに呼吸が出来ない。
そして
「う、ふふ、うふふふふふふ。──────殺すわ」
私の記憶は、ここで途切れている。 後のことはわからないし、知ろうとも思えない。
ただ言えるのは、無闇に他人の秘密を暴くとあっちょんぷりけな事になるのも致し方ないんだなあ、ということだけだった。
BAD END(1レス目に戻る)
キュゥべえ「」ダンッダンッダンッ
さやか「って、キュゥべえかよ!? そういえば数か月前から姿を見せないと思ったら、一体何を────」
その時だった。
後ろで鈍い音がした。しかし振り返ることはできない。何故なら、振り返ればこの身は数秒足らずで朽ちてしまうのだと、本能的に悟ったからだ。
冷や汗が滴る。まともに呼吸が出来ない。
そして
「う、ふふ、うふふふふふふ。──────殺すわ」
私の記憶は、ここで途切れている。 後のことはわからないし、知ろうとも思えない。
ただ言えるのは、無闇に他人の秘密を暴くとあっちょんぷりけな事になるのも致し方ないんだなあ、ということだけだった。
BAD END(1レス目に戻る)
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 11:15:18.16 :fFo+38Eq0
────一方その頃
ほむら「……ふう、ここまで来れば安全ね。もう大丈夫よ、まどか」
まどか「う、うん。いっぱい走ったから疲れちゃったよ、あ、汗が……」
ほむら「ならこれを使うといいわ。私いつもタオルは常備しているの」
まどか「そ、そうなんだ。ありがとうほむらちゃん」
ほむら「それにしてもあの巴マミがあんな秘密を隠し持っているだなんて───。全く、佐倉杏子達も面倒なもの掘り起こしてくれたわね」
まどか「ふいー。やっぱりタオルがあうとないじゃ違うよー……?」
ほむら「今は逃げきれたからいいものを、これからどんな顔して巴マミと顔を合わせればいいのかしら……思わず吹き出しそうでまずいわね」
まどか「…………」
ほむら「まあ私はまどかさえいれば世の中何も問題ナッシンだし、いいわよね。ねえ、まどか───」
まどか「ねえ、ほむらちゃん。この下着、誰のかな?」
ほむら「え? そんなの私の愛するプリティースマイルまどかに決まって……あ、やっべ」
まどか「…………」
────一方その頃
ほむら「……ふう、ここまで来れば安全ね。もう大丈夫よ、まどか」
まどか「う、うん。いっぱい走ったから疲れちゃったよ、あ、汗が……」
ほむら「ならこれを使うといいわ。私いつもタオルは常備しているの」
まどか「そ、そうなんだ。ありがとうほむらちゃん」
ほむら「それにしてもあの巴マミがあんな秘密を隠し持っているだなんて───。全く、佐倉杏子達も面倒なもの掘り起こしてくれたわね」
まどか「ふいー。やっぱりタオルがあうとないじゃ違うよー……?」
ほむら「今は逃げきれたからいいものを、これからどんな顔して巴マミと顔を合わせればいいのかしら……思わず吹き出しそうでまずいわね」
まどか「…………」
ほむら「まあ私はまどかさえいれば世の中何も問題ナッシンだし、いいわよね。ねえ、まどか───」
まどか「ねえ、ほむらちゃん。この下着、誰のかな?」
ほむら「え? そんなの私の愛するプリティースマイルまどかに決まって……あ、やっべ」
まどか「…………」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 11:16:08.87 :fFo+38Eq0
まどか「…………」トゥルル
まどか「あ、マミさんですか? 実はさっきの件なんですけど、ほむらちゃんも現場に────」
マミ『─────────殺」カチャッ
プー
プー
ほむら「yeah……」
まどか「変態は滅ぶべき、だね♪」
今度こそTRUE END
まどか「…………」トゥルル
まどか「あ、マミさんですか? 実はさっきの件なんですけど、ほむらちゃんも現場に────」
マミ『─────────殺」カチャッ
プー
プー
ほむら「yeah……」
まどか「変態は滅ぶべき、だね♪」
今度こそTRUE END
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 11:21:53.86 :rPpQqOJt0
なんだこれwww
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/15(土) 11:23:04.21 :fFo+38Eq0
そんなの俺が一番知りたい……
次は、ほのぼの書きたい、今度こそ、普通の
そんなの俺が一番知りたい……
次は、ほのぼの書きたい、今度こそ、普通の
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