1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:23:00.70 :qcA8pTpk0
TARITARI最終回まで見た人向けです
TARITARI最終回まで見た人向けです
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:27:13.78 :ntuMdXhO0
―とある居酒屋
ウィーン「やぁ、大智。他のみんなはまだかい?」
田中「よぉ、ウィーン。あぁ、女子三人はみんな遅れてくるそうだ」
ウィーン「そっか」
田中「……」
ウィーン「……」
田中「いや、待ってるだけじゃなくて何か頼めよ」
ウィーン「え? いいの?」
田中「個室だから別に良いけどよ、なんか待ってるだけも寂しいだろ」
ウィーン「それもそうだね。じゃあ、ビールを頼もうかな」
田中「やっぱビールなんだな……」
――――ビール到着
田中「よし、じゃあ先に乾杯しようぜ」
ウィーン「カンパイ?」
―とある居酒屋
ウィーン「やぁ、大智。他のみんなはまだかい?」
田中「よぉ、ウィーン。あぁ、女子三人はみんな遅れてくるそうだ」
ウィーン「そっか」
田中「……」
ウィーン「……」
田中「いや、待ってるだけじゃなくて何か頼めよ」
ウィーン「え? いいの?」
田中「個室だから別に良いけどよ、なんか待ってるだけも寂しいだろ」
ウィーン「それもそうだね。じゃあ、ビールを頼もうかな」
田中「やっぱビールなんだな……」
――――ビール到着
田中「よし、じゃあ先に乾杯しようぜ」
ウィーン「カンパイ?」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:28:30.34 :ntuMdXhO0
田中「えーと、ドイツ語だと……ツン・ヴォーだっけ? プロースト?」
ウィーン「あぁ、zum Wohl! わかったよ、大智。掛け声はカンパイでいいんだね?」
田中「ああ。じゃ、いくぜ。かんぱーい!」
ウィーン「カンパーイ!」
田中「……ぷはー」
ウィーン「……ふー。でも大智、よくドイツ語なんてわかったね」
田中「まーな。世界に出るなら、色々な国の言葉ぐらい学んどかねーと」
ウィーン「ふーん……」
田中「ウィーンは? 今なにやってんの?」
ウィーン「僕は、今世界を旅してるところ」
田中「へー。すげーじゃん」
田中「えーと、ドイツ語だと……ツン・ヴォーだっけ? プロースト?」
ウィーン「あぁ、zum Wohl! わかったよ、大智。掛け声はカンパイでいいんだね?」
田中「ああ。じゃ、いくぜ。かんぱーい!」
ウィーン「カンパーイ!」
田中「……ぷはー」
ウィーン「……ふー。でも大智、よくドイツ語なんてわかったね」
田中「まーな。世界に出るなら、色々な国の言葉ぐらい学んどかねーと」
ウィーン「ふーん……」
田中「ウィーンは? 今なにやってんの?」
ウィーン「僕は、今世界を旅してるところ」
田中「へー。すげーじゃん」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:29:54.31 :ntuMdXhO0
ウィーン「うん。あと、フランス語を勉強してるんだ」
田中「フランス語? なんでだ?」
ウィーン「フランスにはね、PACSっていう法があるんだ」
田中「PACS……あぁ、なんか準結婚法みたいなアレか。けど、どうして?」
ウィーン「以前、ヤンのこと話したことあるよね」
田中「あぁ、ウィーンで知り合った男の子だろ」
ウィーン「うん。いつか、家族同然に、一緒に住めたらいいな、って思って」
田中「………………え」
ウィーン「?」
ウィーン「うん。あと、フランス語を勉強してるんだ」
田中「フランス語? なんでだ?」
ウィーン「フランスにはね、PACSっていう法があるんだ」
田中「PACS……あぁ、なんか準結婚法みたいなアレか。けど、どうして?」
ウィーン「以前、ヤンのこと話したことあるよね」
田中「あぁ、ウィーンで知り合った男の子だろ」
ウィーン「うん。いつか、家族同然に、一緒に住めたらいいな、って思って」
田中「………………え」
ウィーン「?」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:31:38.46 :ntuMdXhO0
田中「……あぁ、まぁ、その……うん。別に、否定はしねえよ。そういう人も居るんだろうし」
田中「でも、そのな。女子が来たら絶対話さない方が良いぞ」
ウィーン「どうして? みんなに今の僕を知ってもらうだけじゃないか」
田中「そりゃそうだけど……色々あんだよ。って、携帯鳴ってるな。そろそろ到着か?」 ピッ
田中「おう、宮本か。……あぁ、もう先に入ってるぞ。
入って右の通路をまっすぐ行った突き当りに扉あるから。あぁ、それじゃ」ピッ
ウィーン「みんな来るって?」
田中「みたいだな。わざわざ三人揃って来るらしい。だから遅刻したんだろうな」
ウィーン「そっか」
――――ガチャッ
来夏「おまたせー!!」
和奏「あ、結構キレイなところだ」
紗羽「二人とも久しぶり」
田中「――――!」
田中「……あぁ、まぁ、その……うん。別に、否定はしねえよ。そういう人も居るんだろうし」
田中「でも、そのな。女子が来たら絶対話さない方が良いぞ」
ウィーン「どうして? みんなに今の僕を知ってもらうだけじゃないか」
田中「そりゃそうだけど……色々あんだよ。って、携帯鳴ってるな。そろそろ到着か?」 ピッ
田中「おう、宮本か。……あぁ、もう先に入ってるぞ。
入って右の通路をまっすぐ行った突き当りに扉あるから。あぁ、それじゃ」ピッ
ウィーン「みんな来るって?」
田中「みたいだな。わざわざ三人揃って来るらしい。だから遅刻したんだろうな」
ウィーン「そっか」
――――ガチャッ
来夏「おまたせー!!」
和奏「あ、結構キレイなところだ」
紗羽「二人とも久しぶり」
田中「――――!」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:33:45.63 :ntuMdXhO0
ウィーン「やぁ、みんな。久しぶり! 元気だった?」
来夏「元気も元気だよ。あたしは音楽サークルで毎日大忙しさ!」
ウィーン「サークルって?」
紗羽「ふふ。ウィーン、変わってないね」クスクス
和奏「紗羽はちょっと落ち着いた感じがする」
紗羽「そう? 大人になったってことかな?」
来夏「いやいや。紗羽なんてまだまだ」
紗羽「来夏には言われたくない」
来夏「なんだとー?」
ウィーン「和奏と紗羽は? 今どうしてるの?」
和奏「私も音大で頑張ってるよ。
お母さんや直子さん、そしてみんなと一緒に繋いだ音楽の世界で生きていたいから」
紗羽「わたしは、語学の勉強が一段落ついて、今は騎手になる為に色々やってる来夏「田中とウィーンは?」
田中「俺は大学でバドミントン続けてるぜ」
ウィーン「僕は世界中をまわってるところだよ」
ウィーン「やぁ、みんな。久しぶり! 元気だった?」
来夏「元気も元気だよ。あたしは音楽サークルで毎日大忙しさ!」
ウィーン「サークルって?」
紗羽「ふふ。ウィーン、変わってないね」クスクス
和奏「紗羽はちょっと落ち着いた感じがする」
紗羽「そう? 大人になったってことかな?」
来夏「いやいや。紗羽なんてまだまだ」
紗羽「来夏には言われたくない」
来夏「なんだとー?」
ウィーン「和奏と紗羽は? 今どうしてるの?」
和奏「私も音大で頑張ってるよ。
お母さんや直子さん、そしてみんなと一緒に繋いだ音楽の世界で生きていたいから」
紗羽「わたしは、語学の勉強が一段落ついて、今は騎手になる為に色々やってる来夏「田中とウィーンは?」
田中「俺は大学でバドミントン続けてるぜ」
ウィーン「僕は世界中をまわってるところだよ」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:34:52.95 :ntuMdXhO0
来夏「ほー。流石ウィーン、スケールが違いますなー」
和奏「それより、早く何か頼まない? 喉乾いちゃった」
紗羽「それもそうだね。じゃあ、わたし、ワイン」
和奏「ワイン?」
紗羽「留学先で良く飲んでたから。好きになっちゃって」
来夏「あらまぁ、すっかり外国に染まっちゃって。
それじゃ、あたしはもちろんビールで! 和奏は?」
和奏「ごめん、私下戸だからウーロン茶でいい?」
来夏「オッケー、じゃあ注文するね! おつまみとかも色々頼んじゃおうっか! 適当に選ぶねー。それでいいでしょ?」
田中「あ、先にみんな会費払っておいてくれよ」
和奏「あ、そうだったね。はい」スッ
田中「おし」
来夏「忘れるところだったー。ほい」スッ
田中「投げんな!」
ウィーン「これで良かったよね」スッ
田中「ウィーン、これシリング。日本円でくれ」
来夏「ほー。流石ウィーン、スケールが違いますなー」
和奏「それより、早く何か頼まない? 喉乾いちゃった」
紗羽「それもそうだね。じゃあ、わたし、ワイン」
和奏「ワイン?」
紗羽「留学先で良く飲んでたから。好きになっちゃって」
来夏「あらまぁ、すっかり外国に染まっちゃって。
それじゃ、あたしはもちろんビールで! 和奏は?」
和奏「ごめん、私下戸だからウーロン茶でいい?」
来夏「オッケー、じゃあ注文するね! おつまみとかも色々頼んじゃおうっか! 適当に選ぶねー。それでいいでしょ?」
田中「あ、先にみんな会費払っておいてくれよ」
和奏「あ、そうだったね。はい」スッ
田中「おし」
来夏「忘れるところだったー。ほい」スッ
田中「投げんな!」
ウィーン「これで良かったよね」スッ
田中「ウィーン、これシリング。日本円でくれ」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:36:13.81 :ntuMdXhO0
紗羽「……はい、お願い」スッ
田中「……おぅ」
来夏「ほいじゃ改めて、注文してくねー」
――――場が出来上がりました。
来夏「へー、じゃあ教頭先生あの後も教師やってたんだー」
和奏「白高よりもっと遠い場所での勤務なのに、休日にはわざわざ家に来て勉強教えてくれたんだ」
紗羽「あの教頭がねぇ……」
ウィーン「ねえ大智、これどうやって食べるの?」
田中「枝豆はこう豆の部分もって、ギュッと出して食うんだよ」
ウィーン「えっと……こう? うわっ! 飛んでいっちゃった!?」
田中「あー、拾っとくから。口の近くでやって、そのまま放り込む感じにやってみろよ」
ウィーン「……ふほっ! へひた! すほいよ、はいち!」
田中「飲み込んでから喋ってくれ」
紗羽「……はい、お願い」スッ
田中「……おぅ」
来夏「ほいじゃ改めて、注文してくねー」
――――場が出来上がりました。
来夏「へー、じゃあ教頭先生あの後も教師やってたんだー」
和奏「白高よりもっと遠い場所での勤務なのに、休日にはわざわざ家に来て勉強教えてくれたんだ」
紗羽「あの教頭がねぇ……」
ウィーン「ねえ大智、これどうやって食べるの?」
田中「枝豆はこう豆の部分もって、ギュッと出して食うんだよ」
ウィーン「えっと……こう? うわっ! 飛んでいっちゃった!?」
田中「あー、拾っとくから。口の近くでやって、そのまま放り込む感じにやってみろよ」
ウィーン「……ふほっ! へひた! すほいよ、はいち!」
田中「飲み込んでから喋ってくれ」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:37:23.21 :ntuMdXhO0
来夏「ね、田中。大学生活はどう?」
田中「どうって……どうも何も。普通だよ」
来夏「普通? どんな風にー?」
田中「普通は……普通だろ」
来夏「何で目逸らすの? 知ってるよ、あんたの大学って女子のバドミが有名だよね。
強いのももちろん、可愛い子も多いってことで」
田中「だから何だよ。あと、略すな」
来夏「なんかないのー? そーいう、ルゥアブリーな話題とかさー。ふふふ」
田中「お前には関係ねーだろ!」
来夏「……ま、田中には紗羽がいるしね」ヒソヒソ
田中「……うるせぇよ」ヒソヒソ
来夏「あえてあんたのことを考えて、まだ何も聞いてないんだよねー」ヒソヒソ
田中「な、何をだよ?」ヒソヒソ
来夏「ね、田中。大学生活はどう?」
田中「どうって……どうも何も。普通だよ」
来夏「普通? どんな風にー?」
田中「普通は……普通だろ」
来夏「何で目逸らすの? 知ってるよ、あんたの大学って女子のバドミが有名だよね。
強いのももちろん、可愛い子も多いってことで」
田中「だから何だよ。あと、略すな」
来夏「なんかないのー? そーいう、ルゥアブリーな話題とかさー。ふふふ」
田中「お前には関係ねーだろ!」
来夏「……ま、田中には紗羽がいるしね」ヒソヒソ
田中「……うるせぇよ」ヒソヒソ
来夏「あえてあんたのことを考えて、まだ何も聞いてないんだよねー」ヒソヒソ
田中「な、何をだよ?」ヒソヒソ
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:38:55.72 :ntuMdXhO0
来夏「だからぁ、紗羽が今はどうなのかってことだよ」ヒソヒソ
田中「ど、どうって……どういうことだよ」ヒソヒソ
来夏「んもー。田中も相変わらずだねー。にひひ」ヒソヒソ
田中「……ドチビ」ヒソヒソ
来夏「照れちゃってー」ヒソヒソ
紗羽「…………」
来夏「だからぁ、紗羽が今はどうなのかってことだよ」ヒソヒソ
田中「ど、どうって……どういうことだよ」ヒソヒソ
来夏「んもー。田中も相変わらずだねー。にひひ」ヒソヒソ
田中「……ドチビ」ヒソヒソ
来夏「照れちゃってー」ヒソヒソ
紗羽「…………」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:40:13.73 :ntuMdXhO0
――――。
和奏「私は他の人より一年遅く入ったから、少しだけ引け目を感じるんだ。」
ウィーン「良いんじゃない。一生懸命やることに、遅すぎるってことはないと思うよ」
和奏「……。ウィーン、なんだか大人になったね」
ウィーン「そうかな?」
和奏「優しいところは相変わらずだけど、なんか一緒に温かさもあるような感じ。」
ウィーン「そうなんだ。ありがとう、和奏」
和奏「紗羽もそう思わない?」
紗羽「……」
和奏「紗羽?」
紗羽「……へ? あ、何?」
和奏「どうしたの、ボーっとして」
紗羽「……ごめん。時差ボケかな? でも、大丈夫だから。
お酒も入ってるからだと思う」
ウィーン「飲み過ぎはダメだよ」
――――。
和奏「私は他の人より一年遅く入ったから、少しだけ引け目を感じるんだ。」
ウィーン「良いんじゃない。一生懸命やることに、遅すぎるってことはないと思うよ」
和奏「……。ウィーン、なんだか大人になったね」
ウィーン「そうかな?」
和奏「優しいところは相変わらずだけど、なんか一緒に温かさもあるような感じ。」
ウィーン「そうなんだ。ありがとう、和奏」
和奏「紗羽もそう思わない?」
紗羽「……」
和奏「紗羽?」
紗羽「……へ? あ、何?」
和奏「どうしたの、ボーっとして」
紗羽「……ごめん。時差ボケかな? でも、大丈夫だから。
お酒も入ってるからだと思う」
ウィーン「飲み過ぎはダメだよ」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:42:16.40 :ntuMdXhO0
紗羽「わかってる。ちゃんと飲み方も学んできてるから、大丈夫だよ」
紗羽(本当は家で、一人でしか飲んだことないけど……)
和奏「ウィーンは、旅が終わったらどうするつもりなの?」
ウィーン「落ち着いたら、まずはフランスに住むつもりなんだ。ヤンと」
紗羽「へー。ヤン君とかぁ。良いね、そういうの」
ウィーン「そこからPACSの申請をして、それからはまだ考えてない」
和奏「ぱっくす?」
ウィーン「うん。フランスの法律で」
田中「ウィーン、飲んでるかー!?」
ウィーン「うわっ! 大智か。急に後ろから来ないでよ。びっくりするじゃないか」
田中「まーまー、硬いこと言うなって。ほら、グラス空いてるぞ。何か飲むか?
日本のしきたりでは、グラスが空になればすぐに察して追加注文するんだぜ」
(それだけはいうな、って言ったろ。俺とお前の友情を疑われるんだから)ヒソヒソ
ウィーン「そうなんだ。メモしておくよ」
(わかったよ、大智)ヒソヒソ
紗羽「わかってる。ちゃんと飲み方も学んできてるから、大丈夫だよ」
紗羽(本当は家で、一人でしか飲んだことないけど……)
和奏「ウィーンは、旅が終わったらどうするつもりなの?」
ウィーン「落ち着いたら、まずはフランスに住むつもりなんだ。ヤンと」
紗羽「へー。ヤン君とかぁ。良いね、そういうの」
ウィーン「そこからPACSの申請をして、それからはまだ考えてない」
和奏「ぱっくす?」
ウィーン「うん。フランスの法律で」
田中「ウィーン、飲んでるかー!?」
ウィーン「うわっ! 大智か。急に後ろから来ないでよ。びっくりするじゃないか」
田中「まーまー、硬いこと言うなって。ほら、グラス空いてるぞ。何か飲むか?
日本のしきたりでは、グラスが空になればすぐに察して追加注文するんだぜ」
(それだけはいうな、って言ったろ。俺とお前の友情を疑われるんだから)ヒソヒソ
ウィーン「そうなんだ。メモしておくよ」
(わかったよ、大智)ヒソヒソ
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:44:38.40 :ntuMdXhO0
和奏「田中、酔っぱらってる?」
田中「まさか! 部で飲むときはもっとすげーぞ。体育会系だからな。はっはっは!」
和奏「やっぱり酔っぱらってる……」
来夏「ちょっとーあたしを一人にするなー!」
田中「悪い悪い、急に見えなくなったから」
来夏「なにー!? ちょっと箸落としたから机の下に潜っただけじゃん!」
和奏「こんな狭い場所に簡単に入れるんだ、来夏」
紗羽「何年経っても成長しないね」
来夏「むー……」
来夏「そういや、バドミの大会って最近あったよね。どこまで行ったの?」
田中「だから略すなって。前の試合勝ったから、インカレ行けるようになった」
来夏「全国じゃん! すごいねー」
和奏「来夏は?」
来夏「あたしのサークルは、そんな大層なもんじゃないよ。楽しく歌って、笑ったりしてるだけ」
和奏「田中、酔っぱらってる?」
田中「まさか! 部で飲むときはもっとすげーぞ。体育会系だからな。はっはっは!」
和奏「やっぱり酔っぱらってる……」
来夏「ちょっとーあたしを一人にするなー!」
田中「悪い悪い、急に見えなくなったから」
来夏「なにー!? ちょっと箸落としたから机の下に潜っただけじゃん!」
和奏「こんな狭い場所に簡単に入れるんだ、来夏」
紗羽「何年経っても成長しないね」
来夏「むー……」
来夏「そういや、バドミの大会って最近あったよね。どこまで行ったの?」
田中「だから略すなって。前の試合勝ったから、インカレ行けるようになった」
来夏「全国じゃん! すごいねー」
和奏「来夏は?」
来夏「あたしのサークルは、そんな大層なもんじゃないよ。楽しく歌って、笑ったりしてるだけ」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:45:59.30 :ntuMdXhO0
紗羽「来夏らしいね」
来夏「和奏やみんなと歌えたおかげだよ。紗羽は?」
紗羽「私は、まずライセンスを取るところからなんだ。
でもいきなりは無理だから、地元の調教師さんのところで教えてもらってる」
紗羽(ようになれればいいんだけど……)
来夏「そっかそっかー。田中も紗羽も、夢を追う人間らしく一生懸命だねー! 青春だー!」
紗羽「……」
ウィーン「大智、グラスが空だよ。ビール頼んでおくね」
田中「ああ、じゃんじゃん持ってきてくれ!」
――――。
来夏「大体、ボッチなのに、どうしてバトミントンの全国出られたの!?」
田中「ボッチじゃねえよ。高校の時は学校終わってから、姉ちゃんの大学で練習に参加してたんだ!
あとバドミントンだ。いい加減覚えろ、チビ!」
紗羽「来夏らしいね」
来夏「和奏やみんなと歌えたおかげだよ。紗羽は?」
紗羽「私は、まずライセンスを取るところからなんだ。
でもいきなりは無理だから、地元の調教師さんのところで教えてもらってる」
紗羽(ようになれればいいんだけど……)
来夏「そっかそっかー。田中も紗羽も、夢を追う人間らしく一生懸命だねー! 青春だー!」
紗羽「……」
ウィーン「大智、グラスが空だよ。ビール頼んでおくね」
田中「ああ、じゃんじゃん持ってきてくれ!」
――――。
来夏「大体、ボッチなのに、どうしてバトミントンの全国出られたの!?」
田中「ボッチじゃねえよ。高校の時は学校終わってから、姉ちゃんの大学で練習に参加してたんだ!
あとバドミントンだ。いい加減覚えろ、チビ!」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:47:37.84 :ntuMdXhO0
来夏「チビチビ言うなー! あんただって、モジモジ男のくせに!」
田中「なにぃ!?」
和奏「二人とも、ほどほどにね」
ウィーン「仲がいいことは素晴らしいね」
和奏「……そうだね。こうやって、時間が経ってもまたみんなと同じように、笑ったり、話したりできる」
ウィーン「僕ら5人、西之端ヒーローショウテンジャーの友情は永遠に不滅だ!」
紗羽「……」
和奏「紗羽?」
紗羽「……ん?」
和奏「やっぱり変だよ。調子悪いんでしょ? お酒も食事も進んでないし……」
紗羽「……だ、大丈夫だよ。ちょっと休憩してただけだもん! 今からスイッチ入れようと思ってさ!」
グィー!
ウィーン「紗羽、ワインをそんな一気に飲んだら……」
来夏「チビチビ言うなー! あんただって、モジモジ男のくせに!」
田中「なにぃ!?」
和奏「二人とも、ほどほどにね」
ウィーン「仲がいいことは素晴らしいね」
和奏「……そうだね。こうやって、時間が経ってもまたみんなと同じように、笑ったり、話したりできる」
ウィーン「僕ら5人、西之端ヒーローショウテンジャーの友情は永遠に不滅だ!」
紗羽「……」
和奏「紗羽?」
紗羽「……ん?」
和奏「やっぱり変だよ。調子悪いんでしょ? お酒も食事も進んでないし……」
紗羽「……だ、大丈夫だよ。ちょっと休憩してただけだもん! 今からスイッチ入れようと思ってさ!」
グィー!
ウィーン「紗羽、ワインをそんな一気に飲んだら……」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:48:58.04 :ntuMdXhO0
紗羽「だ、だいじょう……ぶだから……」
和奏「もー、無理して飲むことないのに。大丈夫? お水いる?」
紗羽「……だいじょうぶ……」
和奏「でも……」
田中「大体なぁ、俺の事言う資格がお前にあんのか!?」
来夏「資格って何よ!? 身長!? プロポーション!?」
田中「俺の事モジモジ君だって言うなら、お前は彼氏とかいんのか!?」
来夏「はっ! 何かと思えば……田中もまだまだお子ちゃまだねー」
田中「なにぃ!?」
グィーッ!
田中「ぷはっ! 俺のどこがお子ちゃまだ!」
来夏「ぷはぁっ! 大学生にもなって彼女の一人も出来ない奴が、お子ちゃま以外のなんだって言うのよ!」
紗羽「だ、だいじょう……ぶだから……」
和奏「もー、無理して飲むことないのに。大丈夫? お水いる?」
紗羽「……だいじょうぶ……」
和奏「でも……」
田中「大体なぁ、俺の事言う資格がお前にあんのか!?」
来夏「資格って何よ!? 身長!? プロポーション!?」
田中「俺の事モジモジ君だって言うなら、お前は彼氏とかいんのか!?」
来夏「はっ! 何かと思えば……田中もまだまだお子ちゃまだねー」
田中「なにぃ!?」
グィーッ!
田中「ぷはっ! 俺のどこがお子ちゃまだ!」
来夏「ぷはぁっ! 大学生にもなって彼女の一人も出来ない奴が、お子ちゃま以外のなんだって言うのよ!」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:50:32.63 :ntuMdXhO0
田中「だから、それをいう資格がお前にあるかって聞いてんだろ!」
来夏「はっ! だからお子ちゃまだって言うのよ、田中は」
田中「んだと!? 俺のどこがお子ちゃまだ!」
和奏「うわぁ……酔っ払いの言い合いになってきた。二人とも、水飲んで落ちついて!」
ウィーン「……? 紗羽、大丈夫?」
紗羽「……え?」
ウィーン「眠そうだよ。……? もしかして怒ってる?」
紗羽「別に……怒ってないよ」
ウィーン「……」
田中「ま、お前のよーなペッタンコを好きになる男なんて居ないだろうけどな!」
来夏「あんたのようなヘタレに彼女出来るわけないでしょ! だから紗羽のことだって!」
田中「!」
紗羽「!」
和奏「!」
ウィーン「?」
田中「だから、それをいう資格がお前にあるかって聞いてんだろ!」
来夏「はっ! だからお子ちゃまだって言うのよ、田中は」
田中「んだと!? 俺のどこがお子ちゃまだ!」
和奏「うわぁ……酔っ払いの言い合いになってきた。二人とも、水飲んで落ちついて!」
ウィーン「……? 紗羽、大丈夫?」
紗羽「……え?」
ウィーン「眠そうだよ。……? もしかして怒ってる?」
紗羽「別に……怒ってないよ」
ウィーン「……」
田中「ま、お前のよーなペッタンコを好きになる男なんて居ないだろうけどな!」
来夏「あんたのようなヘタレに彼女出来るわけないでしょ! だから紗羽のことだって!」
田中「!」
紗羽「!」
和奏「!」
ウィーン「?」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:53:27.35 :ntuMdXhO0
……。
来夏「あ……えっと……。み、水くれるかな、和奏」
和奏「あ、うん。どうぞ」
田中「……坂井、俺にも」
和奏「うん」
紗羽「……」
ウィーン「??」
来夏「……あ、もうこんな時間なんだ。そろそろ出ないとヤバくない?」
田中「そうだな。確保した時間過ぎちまうところだったわ。
じゃ、各自準備出来たら外出てってくれ」
和奏「じゃあ、後はお願い、幹事さん」
田中「おう。」
紗羽「……」
来夏「? 紗羽、大丈夫? 飲み過ぎた?」
……。
来夏「あ……えっと……。み、水くれるかな、和奏」
和奏「あ、うん。どうぞ」
田中「……坂井、俺にも」
和奏「うん」
紗羽「……」
ウィーン「??」
来夏「……あ、もうこんな時間なんだ。そろそろ出ないとヤバくない?」
田中「そうだな。確保した時間過ぎちまうところだったわ。
じゃ、各自準備出来たら外出てってくれ」
和奏「じゃあ、後はお願い、幹事さん」
田中「おう。」
紗羽「……」
来夏「? 紗羽、大丈夫? 飲み過ぎた?」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:55:08.76 :ntuMdXhO0
紗羽「大丈夫だから……立て……」
ウィーン「危ない!」
ガシッ!
紗羽「あ……ありがとう。ウィーン」
ウィーン「このまま腕に掴まってて良いよ。外まで行こう。」
紗羽「うん。ごめんね……」
田中「……」
――――会計終了。
田中「追加注文もなかったし、ぴったりだったぜ」
和奏「それじゃ、駅まで行こっか」
ウィーン「紗羽、歩けそう?」
紗羽「ゆっくりなら……」
紗羽「大丈夫だから……立て……」
ウィーン「危ない!」
ガシッ!
紗羽「あ……ありがとう。ウィーン」
ウィーン「このまま腕に掴まってて良いよ。外まで行こう。」
紗羽「うん。ごめんね……」
田中「……」
――――会計終了。
田中「追加注文もなかったし、ぴったりだったぜ」
和奏「それじゃ、駅まで行こっか」
ウィーン「紗羽、歩けそう?」
紗羽「ゆっくりなら……」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:56:28.34 :ntuMdXhO0
来夏「……」
和奏「来夏も顔真っ青だよ。調子に乗るから……」
来夏「ごめ゛ん゛……」
和奏「もー。……最寄駅も違うし、このまま来夏送っていくね」
田中「任せた。悪いな、坂井」
和奏「良いよ。……あ、ウィーン」
ウィーン「なに、和奏?」
和奏「紗羽は田中に送らせて。」
田中・紗羽「「!」」
ウィーン「え? でも、僕と紗羽の駅一緒だよ? 大智は違うし……」
和奏「良いから。ウィーンは来夏運ぶの手伝って。私一人じゃ無理だよ」
ウィーン「わかった。それじゃ、大智。お願いするね」
田中「あ、あぁ……」
紗羽「……」
来夏「……」
和奏「来夏も顔真っ青だよ。調子に乗るから……」
来夏「ごめ゛ん゛……」
和奏「もー。……最寄駅も違うし、このまま来夏送っていくね」
田中「任せた。悪いな、坂井」
和奏「良いよ。……あ、ウィーン」
ウィーン「なに、和奏?」
和奏「紗羽は田中に送らせて。」
田中・紗羽「「!」」
ウィーン「え? でも、僕と紗羽の駅一緒だよ? 大智は違うし……」
和奏「良いから。ウィーンは来夏運ぶの手伝って。私一人じゃ無理だよ」
ウィーン「わかった。それじゃ、大智。お願いするね」
田中「あ、あぁ……」
紗羽「……」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 21:58:16.93 :ntuMdXhO0
和奏「じゃ、帰ろっか。そっちはお願いね、田中。一応、お互い送り届けたらまたメールしよ」
田中「わ、わかった。任せとけ」
ウィーン「ばいばーい、大智、紗羽! また手紙送るよー!」
来夏「ウィーン……頼むから大声出さないで……出ちゃう……色々と……」
――――。
田中「……」
紗羽「……」
田中「……っと……きつくないか?」
紗羽「……大丈夫」
田中「……そっか」
田中「……」
紗羽「……」
田中「……騎手、なれそうか?」
紗羽「!」
和奏「じゃ、帰ろっか。そっちはお願いね、田中。一応、お互い送り届けたらまたメールしよ」
田中「わ、わかった。任せとけ」
ウィーン「ばいばーい、大智、紗羽! また手紙送るよー!」
来夏「ウィーン……頼むから大声出さないで……出ちゃう……色々と……」
――――。
田中「……」
紗羽「……」
田中「……っと……きつくないか?」
紗羽「……大丈夫」
田中「……そっか」
田中「……」
紗羽「……」
田中「……騎手、なれそうか?」
紗羽「!」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 22:00:09.62 :ntuMdXhO0
田中「俺も、今外国語とか勉強しててさ。世界選手権に出ても問題ないように準備してんだ。
有名なコーチとか、外国人も多いから、障害にならないように。」
田中「お前も、語学から入ってただろ? だから、参考に」
紗羽「無理だよ」
田中「え?」
紗羽「……わたしね、今大変なんだ」
田中「……そりゃ、俺だってまだまだ先が遠いから大変……」
紗羽「そういうことじゃない。わたしね、まだあっちで上手くやれてないんだ」
田中「え……」
紗羽「頭良い方じゃなかったし、留学して無理にでも馴染めば、なんとかなる思ってたんだけど……そうはいかなかったみたい」
田中「……」
紗羽「休暇ってみんなに嘘ついて、日本に戻って来たけど……本当は逃げてきたようなものなの」
紗羽「久しぶりにみんなに会えて……嬉しい反面……凄く寂しかった。それぞれ一生懸命で、楽しく過ごしてるんだもん」
紗羽「納得できるまで、なんて啖呵切っておいて、それはないよね。あはは……」
田中「沖田……」
紗羽「……どうしたら……いいかな……わたし……」
田中「俺も、今外国語とか勉強しててさ。世界選手権に出ても問題ないように準備してんだ。
有名なコーチとか、外国人も多いから、障害にならないように。」
田中「お前も、語学から入ってただろ? だから、参考に」
紗羽「無理だよ」
田中「え?」
紗羽「……わたしね、今大変なんだ」
田中「……そりゃ、俺だってまだまだ先が遠いから大変……」
紗羽「そういうことじゃない。わたしね、まだあっちで上手くやれてないんだ」
田中「え……」
紗羽「頭良い方じゃなかったし、留学して無理にでも馴染めば、なんとかなる思ってたんだけど……そうはいかなかったみたい」
田中「……」
紗羽「休暇ってみんなに嘘ついて、日本に戻って来たけど……本当は逃げてきたようなものなの」
紗羽「久しぶりにみんなに会えて……嬉しい反面……凄く寂しかった。それぞれ一生懸命で、楽しく過ごしてるんだもん」
紗羽「納得できるまで、なんて啖呵切っておいて、それはないよね。あはは……」
田中「沖田……」
紗羽「……どうしたら……いいかな……わたし……」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 22:01:35.45 :ntuMdXhO0
田中「……」
紗羽「……なんて、聞いてもどうしようもないよね。……ごめん」
田中「……どうしようもある」
紗羽「え?」
田中「お前、空港で言った言葉、覚えてるか?」
紗羽「……もちろん」
田中「俺はあの時の言葉があったから、今もこうやって一生懸命バドミントンやれてる」
田中「……俺だって、これからどうなるかわかんないし、上手くいくかもわかんねえ」
田中「でも、それでも……その……俺、絶対頑張るって決めてるんだ」
紗羽「……」
田中「お前と同じように、夢を追って夢を叶える。それが俺の夢なんだ。
だから、お前も諦めんな! 今は上手くいかないかもしれないけど……それでも! その……なんつーか……」
紗羽「……ふふ」
田中「……」
紗羽「……なんて、聞いてもどうしようもないよね。……ごめん」
田中「……どうしようもある」
紗羽「え?」
田中「お前、空港で言った言葉、覚えてるか?」
紗羽「……もちろん」
田中「俺はあの時の言葉があったから、今もこうやって一生懸命バドミントンやれてる」
田中「……俺だって、これからどうなるかわかんないし、上手くいくかもわかんねえ」
田中「でも、それでも……その……俺、絶対頑張るって決めてるんだ」
紗羽「……」
田中「お前と同じように、夢を追って夢を叶える。それが俺の夢なんだ。
だから、お前も諦めんな! 今は上手くいかないかもしれないけど……それでも! その……なんつーか……」
紗羽「……ふふ」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 22:02:37.71 :ubr0bQMO0
空港でなんて言ったのか、私気になります!
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 22:03:32.58 :ntuMdXhO0
田中「え……」
紗羽「田中」
田中「な、なんだよ」
紗羽「モジモジしてキモイよ」
田中「なっ!? こ、これでも励ましてんのに……。んだよ、お前。変わってねぇな……」
紗羽「……そうだね。変わってない。そう思うようにする」
紗羽「……うん。わたしも諦めない。田中に置いていかれたくないもん。あの頃の気持ちのまま、頑張ってみるね!」
田中「沖田……」
――――駅に到着。改札にて。
紗羽「ここまでで良いよ。終電無くなっちゃうでしょ」
田中「あぁ、悪いな」
紗羽「いいよ。……それじゃ、電車来ちゃうし、行くね」
田中「……あ、沖田!」
紗羽「ん?」
田中「っと……あー……が、頑張れよ! 応援してるから! いつでも頼ってくれていいし!」
田中「え……」
紗羽「田中」
田中「な、なんだよ」
紗羽「モジモジしてキモイよ」
田中「なっ!? こ、これでも励ましてんのに……。んだよ、お前。変わってねぇな……」
紗羽「……そうだね。変わってない。そう思うようにする」
紗羽「……うん。わたしも諦めない。田中に置いていかれたくないもん。あの頃の気持ちのまま、頑張ってみるね!」
田中「沖田……」
――――駅に到着。改札にて。
紗羽「ここまでで良いよ。終電無くなっちゃうでしょ」
田中「あぁ、悪いな」
紗羽「いいよ。……それじゃ、電車来ちゃうし、行くね」
田中「……あ、沖田!」
紗羽「ん?」
田中「っと……あー……が、頑張れよ! 応援してるから! いつでも頼ってくれていいし!」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 22:05:04.95 :ntuMdXhO0
紗羽「……ふふ。ね、田中」
田中「ん?」
紗羽「そのモジモジいい加減直してね」
田中「……うるせ!」
紗羽「ふふふ」
田中「あ、電車来ちまうぜ。そろそろ行けよ、沖田」
紗羽「そうだね。……あ、ねぇ田中」
田中「?」
紗羽「今度から、紗羽で良いよ」
田中「!!」
紗羽「じゃ、また会おうね、大智! ばいばい」
田中「!! あ、ああ! またな!! 待ってるぜ! 日本で!! 世界で!!」
紗羽「うん! 待ってて! 必ず追いつくから!」
――――帰り道。
田中「…………」
紗羽「……ふふ。ね、田中」
田中「ん?」
紗羽「そのモジモジいい加減直してね」
田中「……うるせ!」
紗羽「ふふふ」
田中「あ、電車来ちまうぜ。そろそろ行けよ、沖田」
紗羽「そうだね。……あ、ねぇ田中」
田中「?」
紗羽「今度から、紗羽で良いよ」
田中「!!」
紗羽「じゃ、また会おうね、大智! ばいばい」
田中「!! あ、ああ! またな!! 待ってるぜ! 日本で!! 世界で!!」
紗羽「うん! 待ってて! 必ず追いつくから!」
――――帰り道。
田中「…………」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 22:06:41.14 :ntuMdXhO0
田中「…………」
田中「……紗羽」ボソッ
田中「うわっ、恥ずかしっ!」
ピローン
田中「ん? メール? 坂井からか?」
パカッ
和奏【ちゃんと紗羽送ってくれた? こっちは何とか大丈夫だったよ。
結局、来夏が危ないからウィーンのお迎えに来てもらったんだ。
また、会おうね。
その時は、きっとみんなもっと笑い合えるように】
田中「……坂井も、なんか随分大人びちまったな」 パタン
田中「よっしゃ。折角だし走って帰るかな!」
タッタッタッタッタ
田中(……もっと笑いあえるように……か)
田中「頑張ろうぜ、紗羽」
おしまい
田中「…………」
田中「……紗羽」ボソッ
田中「うわっ、恥ずかしっ!」
ピローン
田中「ん? メール? 坂井からか?」
パカッ
和奏【ちゃんと紗羽送ってくれた? こっちは何とか大丈夫だったよ。
結局、来夏が危ないからウィーンのお迎えに来てもらったんだ。
また、会おうね。
その時は、きっとみんなもっと笑い合えるように】
田中「……坂井も、なんか随分大人びちまったな」 パタン
田中「よっしゃ。折角だし走って帰るかな!」
タッタッタッタッタ
田中(……もっと笑いあえるように……か)
田中「頑張ろうぜ、紗羽」
おしまい
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 22:08:37.81 :ntuMdXhO0
以上です。最終話見て、ぼくのかんがえたさいこうのごじつだんが、天から落ちてきTARIしたので勢いで書いてみた
ちょっとだけ関係が進んだような、そんな原作っぽいイメージを大事にして書きました。
和奏ちゃんマジ主人公。
PACSって何? って人は調べてみよう。日本に居るそのスジの人々もフランス行けばいいのにね!
以上です。最終話見て、ぼくのかんがえたさいこうのごじつだんが、天から落ちてきTARIしたので勢いで書いてみた
ちょっとだけ関係が進んだような、そんな原作っぽいイメージを大事にして書きました。
和奏ちゃんマジ主人公。
PACSって何? って人は調べてみよう。日本に居るそのスジの人々もフランス行けばいいのにね!
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 22:18:39.61 :zvGQftwJ0
ほっこりした乙
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 22:22:44.10 :ntuMdXhO0
>>50
あそこは気になってみんなで検証しまくってますが、全然わかりません。来夏、和奏との会話は何とか読めましたが
田中と紗羽の会話のみ、口パクが長い。表情を見る限り、悪いことは言ってないと思います。
>>50
あそこは気になってみんなで検証しまくってますが、全然わかりません。来夏、和奏との会話は何とか読めましたが
田中と紗羽の会話のみ、口パクが長い。表情を見る限り、悪いことは言ってないと思います。
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/25(火) 22:23:19.98 :jChVvdHUO
おつ
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