妹「そうだ、腹上死で殺そう、そうしよ」

妹「おにいにレ◯プされないため」

妹「おにいを腹上死に……」

妹「……？」

妹「なんか変な気がするけど、何が変なんだろ、何だろ」

妹「わかんない」

妹「いいや、おにいにレ◯プされる前に腹上死させればいいだけだもん」

妹「あ、あは、あはは！」

兄「ただいまー」

兄（靴は今朝と同じ場所か）

兄「ふぅ」

兄（晩飯の用意するか）

兄（冷蔵庫の中は何があったっけ……）

兄（家事くらいやってくれ、っていうのも、やっぱり無理だよなぁ）

兄「出来上がり、と」

兄「おかずを皿に取り分けて」

兄（たまには一緒に食べたいんだけどなぁ）　ｽﾀｽﾀ

兄（……焦らない、焦らない）　ｺﾝｺﾝ

兄「妹。晩御飯、置いておくぞ」

兄「……ちゃんと食べろよ」

妹（犯される前に殺す、犯される前に……）

……ﾄ、……ｿﾞ……ﾖ

妹「……？」

妹（何か聞こえた。脳内に直接？）

妹「……」　ｶﾞﾁｬ

妹（食事）

妹「……」

妹（食べよ）

妹「……」　ﾎﾟｹｰ

妹「……あ」

妹「そうだ、殺さなきゃ」

兄「……はぁ」

兄（寝なきゃ保たないってわかってんだけどな）

兄「何か出来ることって、ないのかなぁ」

兄（人間、いつ死ぬかわかったもんじゃないし）

兄（俺だって明日には死んでるかもしれないし）

兄「妹を一人で残すわけにはいかないのに」

兄（考えてもダメだな）　ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

兄「あまり薬には頼りたくないんだけどな」　ﾊﾟｷｯ

兄「んっ」　ｺﾞｸﾘ

兄「あとは電気消して、眠くなるまで待つか……」

妹「あ、足音、足音を消して、気付かれないようにする」　ｽｯ　ｽｯ

妹「うん、大丈夫、大丈夫。レ◯プされる前に殺せる」

妹「おにい、入るから」　ｺﾝｺﾝ

妹「ノックしたから開けてもいい、大丈夫」　ｶﾞﾁｬ

妹「……？」

妹「あ、電気」　ﾊﾟﾁｯ

妹「ふ、ふふ、これで見える」

兄「くぅ……くぅ……」

妹「おにい、これから殺すからね」

妹「……」

妹「何するんだっけ、あたし、あれ」

妹「思い出せ、思い出せ、思い出せ」　ｶﾞﾘｶﾞﾘ

妹「ふく……ふく……くじょう……し」

妹「腹上死！！！！」

妹「そう腹上死で殺す、レ◯プされる前に殺す、あたし無罪、無罪、悪くない」

妹「えへ、へへへ、おにい、今殺すから」

妹「ここ。ここを触ると、いっぱい出るんだよね」　ｸﾞﾆｸﾞﾆ

兄「ん……」

妹「……」　ｸﾞﾆｸﾞﾆ

兄「んー……」　ﾌﾟｲ

妹「ズボン邪魔」　ｽﾞﾘｯ

兄「うー……」　ﾌﾟﾙﾝ

妹「これ、これ、これ！　これを、ひっ、あ！　あ、あ、うぅ、うぅううう！　ああああ！　あああ！」　

妹「ひっ、そう、そう！　これ、これをこうやって！」　ｽﾘｽﾘ

兄「んっ、んんー……」　ﾑｸﾑｸ

妹「あは」

妹「大きくなったから出せるんだよね、おにいのこれからおにいの命がどくどく出て死ぬんだよね」

妹「いいよねおにい死んであたしを助けてくれるよね」

妹「おにいはあたしの味方だもんね、だから腹上死してくれるよね」　ｺｽﾘ　ｺｽﾘ

兄「んぅ、うぅぅ……」

妹「痛い？　ごめんね、痛いよね、うん、今痛くなくするから……んぷ」　ﾍﾟﾛｯ

兄「ふぐっ、うっ」

妹「んぷ、んっ、んぅ、おひぃ」　ﾁｭﾊﾟ　ﾁｭﾊﾟ

兄「うぅぅ」

妹「ぷはっ。痛くなくなった？　なくなったよね？」

兄「うー……」

妹「ねえおにい、返事してよ。痛くないよね、あたし悪くないよね、おにい私を打たないよね？」

兄「……くぅ……」　ｺｸﾘ

妹「あは。ありがとうおにい」

妹「痛くないように腹上死させてあげるから、あたし頑張るから」

妹「……？」

妹「また何か聞こえた」

妹「気のせい、気のせいだよね。ね、ね、ね？」

妹「えへ、へ。おにい、頭撫でて」　ｸﾞｲｸﾞｲ

兄「……ん……」

妹「えへへ……へへ……えへ……」　ｸﾞﾘｸﾞﾘ

妹「おにい臭い、えへへ」　ｸﾞﾘｸﾞﾘ

妹「おにいに撫でてもらってここ触ると」　ｸﾁｭｸﾁｭ

妹「ふふぇ、ふぅぅ、ふぅぅぅ」　ｸﾁｭｸﾁｭ

妹「あふ、ふぅ、ふぅぅ」　ｸﾁｭｸﾁｭ

妹「もっとぐちゃぐちゃにっ！　ぜんぶっ、ぜんぶっ、ぐちゃぐちゃっ！」　ｸﾞﾁｭｸﾞﾁｭ

妹「ふくぅ、ひきっ、いっ！」　ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝｯ

兄「……くぅ……」

妹「あふっ、うっ、うぅぅ、うぅーっ」　ｺﾞｼｺﾞｼ

妹「あー……」　ﾊﾟﾀﾘ

妹「あ」

妹「うん。うん。うん。わかってる」　ﾌﾗｯ

妹「……おにい、腹上死だよ」

妹「これ」　ｷｭｯ

兄「ん……」

妹「おにいのこれ」

妹「これを、あたしの中に」　ﾋﾟﾀｯ

兄「んー……」

妹「入れ、る」　ﾇﾁｭ

兄「ふぅ……ぅ……」

妹「ん……」　ﾆｭﾙｯ

兄「くぁ……」　ﾋﾟｸｯ

妹「……なんで入らないの！！！！！！！！！！」

兄「……ぅ……？」

妹「なんで、なんで、なんで入らないの！　おにいの！　なんで！！！！」

兄「……どうしたんだ……妹……？」

妹「おにいのが！　おにいのが入らないの！！！」

兄「……泣くなよ……」

妹「う、うん、泣かない、泣かない！　あは」

兄「ん……」　ﾊﾟﾀﾘ

妹「大丈夫！　あたし入れるから、ちゃんと入れるから！」

妹「ふぅぅ、ふぅぅ……」　ｸﾁｭ

妹「さきっぽ、さきっぽさえ入れればいいだけ、それだけ」　ﾇﾌﾟｯ

妹「ふぅ……ふぅ……ふぅ……」

妹「んぅうぅううううぁあああっ！！」　ｽﾞﾌﾟﾝｯ

妹「はひっ、ひぃ、いぃい……っ！！」

妹「いっ、うっ、うっ」

妹「うぅ……！」

妹「おにっ、おにぃっ！」　ｷﾞｭｯ

兄「んぅ……」

妹「気持ち良いよね？　あたしちゃんと出来てるよね？　おにいのいっぱい出るよね？」

兄「……ふ……んん……」　ﾆｺ

妹「あ。あは。あは」　ﾆｺﾆｺ

妹「じゃあおにいの、いっぱい出すからね」　ｽﾞﾘｭ

兄「ふ……ぅ……」

妹「んっ」　ｸﾞﾁｭﾝ

兄「うぅ……」

妹「んぅ」　ｽﾞﾘｭ

兄「ふ……」

妹「んっ」　ｸﾞﾁｭﾝ

兄「んん……」

妹「……もっと？　もっとして欲しいの？」　ﾕｻﾕｻ

兄「んー……」

妹「こう？」　ｸﾞﾘｭﾝｯ

兄「くっ、あっ」

妹「いい？　きもち、いい？」　ｸﾞﾘｭﾘｭｯ

兄「うぅうー……」

妹「出そう？　いい、よ、出して、ぜんぶ、だして、ぇ……それ、でっ……しんで……ぇ」　ｸﾞﾁｭｯ ｸﾞﾁｭｯ ｸﾞﾁｭｯ

兄「あ……あぅ……うぁっ」　ﾄﾞﾋﾟｭ

妹「ふぅぅんっ」　ﾌﾞﾙｯ

兄「あ、う、うぅ……！」　ﾋﾞｭﾙﾋﾞｭﾙ

妹「ふぁ……あー……ああー……」　ﾊﾟﾀｯ

妹「はぁ……あー……あー……ふぅ、うっ、げほっ、げほげほっ！」

妹「うげっ、げぅ！」　ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

妹「う……ぅ……」　ｷﾞﾘｯ

妹「はぁ……はぁ……頭……痛い……」

妹「また変な声が邪魔する……」

妹「うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい……」

妹「おにいを殺す、あたしは正しい、あたしは正しい」

妹「邪魔するな」

妹「もう帰ろうね」

妹「帰る……」

妹「そうだ、部屋に帰って、それで」

妹「……？」

妹「あ」

妹「そう。部屋に帰って、寝て、おにいを殺す」

妹「おにいを殺さなくちゃ、殺さなくちゃレ◯プされるから」

妹「寝なきゃ、はやく寝なきゃ」　ｽﾞﾙｽﾞﾙ

妹「ふぅ……ふぅ……」

妹（殺さなくちゃ）

兄「……くぅ……くぅ……」

妹「……ばいばい、またね」　ｶﾞﾁｬｯ　……ﾊﾞﾀﾝｯ

兄「……んー……ふぁ……あー……？」　ｷｮﾛｷｮﾛ

兄「俺のズボンはどこ？」

兄（つーか妙にスッキリしてるな）

兄「なんか、布団がベトベトする」

兄「…………うわぁ」

兄「……」

兄「夢精かよ！」

兄（恥ずかしい……）

兄「今すぐ洗濯機に入れて出る直前に干せば間に合うか」

兄「はぁ」

兄（中学生のガキじゃないんだからよぉ……）

兄「ゆっくりしてる時間もねえしなぁ」　ﾌﾗｯ

兄（洗濯機回してる間に顔洗って歯磨いて）　ﾃｷﾊﾟｷ

兄（朝ご飯作って、弁当作って、妹の昼ご飯作って）　ﾃｷﾊﾟｷ

兄「妹、ご飯置いとくぞ」　ｺﾝｺﾝ

兄「……」

兄「冷めない内にな」

妹（……）

妹（……朝？）

妹（ん。朝ご飯の時間）

妹（食べちゃおう）　ｶﾞﾁｬ

妹（おにいのご飯美味しい）

妹（……）

妹「あ、あ、ああ。あー」

妹「おにいを殺さなくちゃ」

兄「ふぅ」

兄（そういや変な夢見た気がするな）

兄（泣いてる妹が俺にしがみついてきて）

兄（……）

兄（あんな風になる前に俺が気付いてやれたら、今とは違ったのかなぁ）

兄「もう時間か」

兄「……いってきます」

妹「いってらっしゃい」

兄「えっ？」

妹「……」

兄「あの、今」

妹「ああ、あ、ああ！　あ！」　

兄「……なんでもない。いってくるよ」　ｶﾞﾁｬｯ

妹「……」

妹「ごめんね」

妹「……？」　ｷｮﾛｷｮﾛ

妹「あ」

妹「おにいにレ◯プされる前に殺さなくちゃ」

二週間後

兄「……妹」

妹「……？」　ﾌﾘｯ

兄「いや、何でもない」

妹「……あは」

兄（これって、もしかして）

兄（……治ってきてる？）

兄「……例えばの話なんだが」

友「ん？」

兄「もうどうしようもないと思ってた病気が、突然回復したりって、するもんか？」

友「さあ？」

兄「真剣に頼む」

友「真剣に、かぁ。……するだろうな、稀に」

兄「稀にか」

友「で、誰の話だ？」

兄「親戚」

友「……ふーん」

兄（……期待していいのか）

妹「んんん～」

兄（部屋に閉じこもる時間も短くなった）

兄（表情も、ちょっと幼い感じがするくらいで）

兄（でも、なんでだ？）

兄（理由もわからないんじゃ、もしまた酷くなっても……）

兄（……）

兄（最近、妙に俺の気分がスッキリしてるのと、何か関係が？）

兄「……そういうことか」

兄「なあ、妹」

妹「ん～？」

兄「お兄ちゃんと遊ばないか？」

妹「ん～……うん！」

兄「よし、何して遊ぶ？」　ﾆｺﾆｺ

妹「レ◯プ！」

兄「……そ、それ以外で」

妹「おにい、わがまま」

兄「ご、ごめんな？」

妹「じゃあ、トランプ」

兄「お、おう！　トランプな！」

兄（こうして俺が側にいることで、俺のスッキリした気分が妹にも伝染するって寸法だ）

兄（変に難しく考えすぎたのが悪かったんだろうな。気を付けよう）

兄「トランプ探して来るから待っててくれ。たしか押し入れに……」

妹「殺す」

兄「えっ？」

妹「トランプはやくしよ？」

兄「あ、ああ、うん」

兄（……大丈夫だよな？）

兄「ふぁ～……じゃー、そろそろ終わりにしような」

妹「ん～」

兄「頼むよ、俺ももう疲れてきたしさ」

妹「おにいが疲れたならやめる」

兄「ありがとなー」

妹「おやすみ、おにい」

兄「おやすみ」

兄（久しぶりに言ったな、おやすみ）　

兄「……おやすみな」

妹「……？」

兄「いや、うん。気にするな」　ｽﾀｽﾀ

妹「……」

妹「あ」

妹「うん、わかってる、ちゃんと覚えてる、覚えてるから」

妹「ふぅっ、あっ、あっ、あっ！」

兄「うぁ……」　ﾋﾞｭﾙﾋﾞｭﾙ

妹「あ、あは」

妹「……できた」

妹「ね、できたよね？」

妹「……？」

妹「もういいよね、いいでしょ？　ね？　ね？」

妹「あ」

妹「あたしもういいよね？」

妹「……ね？」

妹「……」　ﾌﾗｯ

妹「……」　ﾌﾗｯ　ﾌﾗﾌﾗｯ

兄「……」

兄「……また夢精ですか……」

兄「どんだけ性欲持て余してるんですかね、俺」

兄「はぁ」

妹「おっはよう、おにい！」

兄「……夢？」

妹「えっ、何が？」

兄「いや、だから、夢じゃねえの？」

妹「……あれ、おにいちょっと老けた？」

兄「ちょ、ちょっと、いや、待ってくれ」

妹「うん」

兄「……妹か？」

妹「うん」

兄「……今、何年の何月だ？」

兄「……」

妹「ドッキリとかじゃ、ないよね？」

兄「ドッキリで老けるか」

妹「１年間、あたし病人だったんだ」

兄「まあ。記憶がないんじゃわからないだろうが、色々とな」

妹「……おにい、１年で凄い老けたね」

兄「まあ、な」

妹「……」

兄「……」

妹「ごめんね」

兄「気にするなよ。俺の方こそ、お前が学校で色々あったなんて知らなくてさ」

妹「仕方ないよ」

兄「仕方なくねえよ」

妹「……ありがと」

兄「礼なんて言うなよ、兄妹だろ。……ところで、お前どっか具合悪いとかないか？」

妹「特に」

兄「本当か？　頭痛いとかお腹痛いとか、大丈夫か？」

妹「全然平気」

兄「……そっか。なら良いんだ」

妹「これからどうしようかな」

兄「しばらくは家でゆっくりしてろよ」

妹「いいの？」

兄「出歩かれた方が心配になる」

妹「ふ～ん」　ﾆﾔﾆﾔ

兄「笑うなよ」

妹「じゃ、あたしは家でおにいを待ってるわ」

兄「……おう、いってくる」

妹「いってらっしゃい」

友「……よっ」

兄「ん、おお。……あれ、お前病院は良いのか？」

友「ああ。出ても出なくても大差ないからな」

兄「それは羨ましいな」

友「俺はお前が羨ましいけどな」

兄「どこがだよ、まったく」

友「歩きながら話そうぜ。お前、急ぎだろ」

兄「悪いな」

友「……妹ちゃん元気か？」

兄「えっ？」

友「ずいぶん会ってない」

兄「ん、まあ……元気だよ、今は」

友「そっか。じゃ、近々遊びに行くよ」

兄「おう。妹も喜ぶよ」

友「……例えばの話なんだけどよ」

兄「ん？」

友「どうしても達成したい目標があってだ、そのためにはしてはいけないこともしなくちゃいけないとする」

兄「おう」

友「でも、それをしたら自分は耐えきれそうにない。罪の意識に耐えきれない」

兄「……重いな」

友「重い。そういう状況で、都合の良い方法があって、他の誰かにその罪を押し付けられるとしたら、どうする？」

兄「俺なら……まずは誰かに助けを求める、かなぁ。お前とか」

友「……」

兄「ダメか？」

友「いや。頼られる方も案外悪い気分じゃない。見返りもあればなお良い」

兄「金はないぞ」

友「金なんかいらねえよ」

友「……まあ、近い内に遊びに行く」

兄「じっくり飲みたいもんだな」

友「ああ。またな」

兄「ああ。また」　ｽﾀｽﾀ

友「……あーあ」

友「憎みがいがある奴なら良かったんだけどな」

友「……けっ」

友「これから先、あいつの血が半分流れたガキを育てるのかと思うと、まったく、気が滅入るぜ」

友「……羨ましいったらありゃしねえ」

妹「ふっふふ～ん♪」

妹「おにい、はやく帰って来ないかな～」

妹「二人で待つのは寂しいよね？」　ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

妹「……？」

妹「なんで二人なんて言ったんだろ？」

妹「……」

妹「気にしない気にしない」

妹「ふっふふ～ん♪」

……ｵﾒﾃﾞﾄｳ、ﾊﾞｲﾊﾞｲ……

妹「ふっふ～ん♪」


おわり

解説はしないし寝る

>>131と>>142でほぼ正解
土下座して謝るから>>3ともども許してくださいお願いします