1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 05:45:14.45 :MYPmpLD00
俺「」
俺「」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 05:48:42.45 :MYPmpLD00
髪の毛「仕方ないよ、そういう運命なんだから…」
俺「なんで…」
「一緒にディズニーランドに行くって言ったじゃないか!」
「お花見だってまだしてないのに…」
髪の毛「仕方ないよ、そういう運命なんだから…」
俺「なんで…」
「一緒にディズニーランドに行くって言ったじゃないか!」
「お花見だってまだしてないのに…」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 05:50:06.00 :MYPmpLD00
俺「なのに…」
「俺を残して先に逝くなんてひどいよ!」
俺「なのに…」
「俺を残して先に逝くなんてひどいよ!」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 05:52:42.10 :MYPmpLD00
髪の毛「…」
俺「お前抜きで、俺はどうやって生きていけば良いんだよ!」
「お前がいなければ何も出来ない…」
「一人で外を歩くにも、人目を気にしなくちゃいけない…」
髪の毛「…」
俺「お前抜きで、俺はどうやって生きていけば良いんだよ!」
「お前がいなければ何も出来ない…」
「一人で外を歩くにも、人目を気にしなくちゃいけない…」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 05:54:01.33 :MYPmpLD00
俺「人目を気にする俺を笑うか?」
「ネタに走れない弱い俺をお前は笑うのか!?」
「そうやって、みんな俺を独りにするんだ…」
俺「人目を気にする俺を笑うか?」
「ネタに走れない弱い俺をお前は笑うのか!?」
「そうやって、みんな俺を独りにするんだ…」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 05:56:06.86 :MYPmpLD00
俺「出来ることは全てやってきつもりだ」
「アート●イチャーもアデ●ンスも」
「リー●21やスカ●プDだって!」
髪の毛「ごめんね、僕が弱いから…」
俺「出来ることは全てやってきつもりだ」
「アート●イチャーもアデ●ンスも」
「リー●21やスカ●プDだって!」
髪の毛「ごめんね、僕が弱いから…」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 05:57:41.65 :MYPmpLD00
俺「なんでだよ!」
「抜け毛の量だって同世代の男共に比べたら少ない方だろ?」
髪の毛「…」
俺「なんでだよ!」
「抜け毛の量だって同世代の男共に比べたら少ない方だろ?」
髪の毛「…」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 05:59:01.85 :MYPmpLD00
髪の毛「君にひとつ、言わなきゃいけないことがあるんだ…」
俺「?」
髪の毛「抜け毛の量は関係ない」
髪の毛「君にひとつ、言わなきゃいけないことがあるんだ…」
俺「?」
髪の毛「抜け毛の量は関係ない」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 05:59:39.30 :wHUIB7K50
やめろっ
もう、やめてくれっ!
もう、やめてくれっ!
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 06:00:59.71 :MYPmpLD00
俺「なんだって…」
髪の毛「抜け毛の量は関係ないんだ」
「毛根の太さが問題なんだよ」
「抜けた髪の毛の毛根を」
「君は一度でも省みたことがあるかい?」
「みんな細かったはずさ…」
俺「なんだって…」
髪の毛「抜け毛の量は関係ないんだ」
「毛根の太さが問題なんだよ」
「抜けた髪の毛の毛根を」
「君は一度でも省みたことがあるかい?」
「みんな細かったはずさ…」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 06:03:16.67 :MYPmpLD00
俺「な…」
髪の毛「君は神経質で曲がったことが大嫌いで世渡り下手で」
「よく、ストレスを感じていたね」
俺「まさか…」
「まさかお前が俺の代わりにストレスを受け止めて…」
俺「な…」
髪の毛「君は神経質で曲がったことが大嫌いで世渡り下手で」
「よく、ストレスを感じていたね」
俺「まさか…」
「まさかお前が俺の代わりにストレスを受け止めて…」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 06:05:29.77 :MYPmpLD00
髪の毛「職業柄、生活も不規則だった」
「夜に起きて朝になると寝る日々」
「仕事が忙しくて食事もバランスは悪いし不規則だったよね」
俺「…」
髪の毛「職業柄、生活も不規則だった」
「夜に起きて朝になると寝る日々」
「仕事が忙しくて食事もバランスは悪いし不規則だったよね」
俺「…」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 06:07:45.61 :MYPmpLD00
俺「まさか、それさえも…」
髪の毛「いらいらしたり、忙しくなるとすぐ煙草をすっていた君」
「そんな君を残して逝くのは、僕だって辛いんだよ…」
俺「まさか、それさえも…」
髪の毛「いらいらしたり、忙しくなるとすぐ煙草をすっていた君」
「そんな君を残して逝くのは、僕だって辛いんだよ…」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 06:09:31.16 :MYPmpLD00
髪の毛「若い頃はヤンチャだったね」
「パンチパーマをかけてみたり髪を金色に染めてみたり」
「でも最近は落ち着いたのかな」
「長い髪をずっと同じ分け目で分けてたね」
髪の毛「若い頃はヤンチャだったね」
「パンチパーマをかけてみたり髪を金色に染めてみたり」
「でも最近は落ち着いたのかな」
「長い髪をずっと同じ分け目で分けてたね」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 06:13:20.78 :MYPmpLD00
俺「全部…俺が悪いのか…?」
髪の毛「ごめんね、最後にこんなこと言うつもりは無かったんだけど…」
「でも、せめて」
「せめて君の子供やその子の髪の毛には」
「もっと幸せでいて欲しいんだ」
「僕も、もっと頑張れると思ったんだけどな…」
「もう、足に力が入らないんだ」
「自分の力で生えていることもできない…」
俺「全部…俺が悪いのか…?」
髪の毛「ごめんね、最後にこんなこと言うつもりは無かったんだけど…」
「でも、せめて」
「せめて君の子供やその子の髪の毛には」
「もっと幸せでいて欲しいんだ」
「僕も、もっと頑張れると思ったんだけどな…」
「もう、足に力が入らないんだ」
「自分の力で生えていることもできない…」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 06:17:24.86 :MYPmpLD00
俺「お前抜きでどうやって奥さん作るんだよ!」
「お前がいなけりゃ子供も出来ないんだぞ!?」
「なぁ、一緒に子供の顔を見ようぜ?」
「まだ頑張れるよ!」
「俺も今まで以上に頑張るから!」
「使ってない育毛剤もまだまだあるよな!?」
「カ●ヤンとかリ●ップとか!」
俺「お前抜きでどうやって奥さん作るんだよ!」
「お前がいなけりゃ子供も出来ないんだぞ!?」
「なぁ、一緒に子供の顔を見ようぜ?」
「まだ頑張れるよ!」
「俺も今まで以上に頑張るから!」
「使ってない育毛剤もまだまだあるよな!?」
「カ●ヤンとかリ●ップとか!」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 06:20:35.01 :MYPmpLD00
俺「食生活も生活リズムも見直すよ!」
「煙草も吸わない!」
「お酒を飲んだあとはきちんと風呂に入ってから寝る!」
「そうだ!シャンプーだって無添加のシャンプーに変える!」
「な?そしたらさ、また二人で街に繰り出そう」
「それでさ、喫茶店に入ってお茶したり、ゲームセンターに行ったり」
「また今までみたいになんでもない毎日を過ごそう!」
俺「食生活も生活リズムも見直すよ!」
「煙草も吸わない!」
「お酒を飲んだあとはきちんと風呂に入ってから寝る!」
「そうだ!シャンプーだって無添加のシャンプーに変える!」
「な?そしたらさ、また二人で街に繰り出そう」
「それでさ、喫茶店に入ってお茶したり、ゲームセンターに行ったり」
「また今までみたいになんでもない毎日を過ごそう!」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 06:22:40.16 :MYPmpLD00
髪の毛「ふふっ、楽しそうだね…」
「そんな毎日また送れたら良いね…」
髪の毛「でも、どうやらお迎えが来たみたいだ…」
俺「逝かないでくれ…」
「俺を残して逝かないでくれ!」
髪の毛「もう、だめだよ」
「ごめんね」
「君を残して…僕は…先に……」
髪の毛「ふふっ、楽しそうだね…」
「そんな毎日また送れたら良いね…」
髪の毛「でも、どうやらお迎えが来たみたいだ…」
俺「逝かないでくれ…」
「俺を残して逝かないでくれ!」
髪の毛「もう、だめだよ」
「ごめんね」
「君を残して…僕は…先に……」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 06:27:51.45 :MYPmpLD00
20年前の今日
忘れもしない1992年10月15日
俺はあいつを見送った
涙が止まらなかった
泣き果てて涙は枯れた
それから20年
俺は独りで生きてきた
死にゆくあいつの最期の願いも聞いてやれなかった
どうやら俺ももうダメみたいだ…
あいつにかけた苦労を考えれば
俺は地獄に落ちるのだろう
20年前の今日
忘れもしない1992年10月15日
俺はあいつを見送った
涙が止まらなかった
泣き果てて涙は枯れた
それから20年
俺は独りで生きてきた
死にゆくあいつの最期の願いも聞いてやれなかった
どうやら俺ももうダメみたいだ…
あいつにかけた苦労を考えれば
俺は地獄に落ちるのだろう
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 06:28:39.74 :MYPmpLD00
髪の毛「また会えたね!」
end
髪の毛「また会えたね!」
end
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 06:29:54.06 :VvN8tm+b0
ハゲてた友達の毛根がプロペシアで不死鳥のように蘇った
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 06:31:28.70 :XHniQRLzO
昨今稀に見る名作だった
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 06:31:53.25 :MYPmpLD00
クソスレにお付き合いいただきありがとうございました!
クソスレにお付き合いいただきありがとうございました!
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 06:37:10.59 :XHniQRLzO
>>47
クソスレなんてとんでもない
クソスレなんてとんでもない
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 06:41:03.12 :Nf8ziNC80
感動しました
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 07:21:52.92 :9ZN3A2zK0
いろんな意味で泣けるわ
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 08:18:25.44 :u0oTkMDc0
泣いた(´;ω;`)
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/15(月) 08:29:46.97 :NK/6a2pwO
良い話だった
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