ｶﾞﾗｯ
ちなつ｢お姉ちゃん………お姉ちゃん達何やってるの？｣

ともこ｢これはね、違うのよちなつ！ｱｾｱｾ…そうだちなつ、おこづかいあげるから黙ってて…ね？｣

ちなつ｢その前に今どういう状態なのか説明してよ！あかりちゃんも黙ってないで何か言ってよ！！｣

あかり｢ともこさん……仕方ないよ……ちなつちゃんにはちゃんと言わないと…｣

ともこ｢……それもそうね。あかりちゃんはちゃんの大切な友達だもの｣

>>2
×誤　ともこ｢……それもそうね。あかりちゃんはちゃんの大切な友達だもの｣
○正　ともこ｢……それもそうね。あかりちゃんはちなつの大切な友達だもの｣

ともこ｢という訳であかりちゃんにはお金を払って恋人ごっこさせてました｣

ちなつ｢お姉ちゃんサイテー…正直引いたよ…あかりちゃんも何でお姉ちゃんに合わせてたの！？あたしが言えたことじゃないけどさ、こんなのおかしいよ！何か健全じゃない！あかりちゃん、お姉ちゃんに変なことされなかった？｣

あかり｢ううん…ちなつちゃん。デートしたりとか、さっきみたいに抱き合ったりとかはしたけど、他に変なことはされてないよ｣

ともこ｢そうよ！それは誓って本当よ！！｣

ちなつ｢お姉ちゃんはちょっと黙ってて！……あかりちゃんはどう思うの？このままでいいの！｣

あかり｢あかりは、やっぱりこういうのはよくないなって思う……｣

ちなつ｢決まりね！もうお姉ちゃんはあかりちゃんと関わらないこと！あかりちゃんもう帰ろう。家まで送って行くよ｣

ともこ｢待って！あかりちゃん！！お願いだからあかねさんには言わないで！…その、あかねさんに嫌われたら私…｣

ちなつ｢それはあかりちゃんが決めることだと思うけど？行こう、あかりちゃん｣

一週間後
あかり「ちなつちゃん、ともこさんの様子どう？」

ちなつ「知らない。最近は会話すらしてないよ」

あかり「…そうなんだ。あのね、あんなことがあったけど、あかりはちなつちゃんとともこさんに仲良くしててほしいの…。あかりのせいでちなつちゃんとともこさんの仲が悪くなったら、それはとっても悲しいよ…」

ちなつ「あかりちゃんは本当に優しいね…」

あかり「それにね、あかりはともこさんのこと嫌いな訳じゃないんだよ。ともこさんにはいいところがたくさんあるんだから！確かにああいう関係は嫌だったけど…ともこさんと一緒に遊んで楽しいと思った時もたくさんあったんだもん！」

ちなつ「…分かった、努力してみる」

あかり「(ともこさん今どうしてるのかな…何だかとても気になるよぉ。あ、そうだ、確かお姉ちゃんとともこさんって同じ大学だったよね)」


あかり「お姉ちゃん、ともこさんってお姉ちゃんの友達だよね？」

あかね「そうよ。ともこさんはお姉ちゃんのお友達よ。けどどうしたのあかり？」

あかり「あのね、今ともこさんが最近どうしているか聞きたいなって」

あかね「へぇ…でもどうしてそんなことをお姉ちゃんに聞くの？」

あかり「それはね……ごめん、ちょっと言えないよ」

あかね「どうして？そう言われるとすごく気になるのだけれど」

あかり「ごめんなさい…それはお姉ちゃんには絶対に言えないことなの…どんなことがあっても言う訳にはいかないの」

あかね「そう…なら聞かないでおくわ。お姉ちゃんはあかりのこと信用してるから。(本当は全部ちなつちゃんから聞いているのだけれど)」

あかね「ともこさんは、…ちょっと前まで学校を休んでたわね。でも今では学校にちゃんと来ているし、元気そうよ」

あかり「そうなんだぁ。良かったよ」

あかね「でも、もしともこさんが落ち込んでるって聞いたらどうするつもりだったの？」

あかり「えっ？それは…ちょっと分からないかなあ」

あかね「ふふ、変なこと言ってごめんなさいね。ともこさんはもうすっかり元気だし、何もあかりが気にかけることはないわ」

あかり「もう、お姉ちゃんったらあかりをからかわないでよぉ。でも本当によかったよ」



あかり「本当に良かったよ…」

あかり「ともこさんに…会いたいなあ…」

あかり「(ともこさんはあれから元気になって、ちなつちゃんとも仲直りしたらしい)」

あかり「(その中にまたあかりが入ると、ともこさんとちなつちゃんの仲がまたおかしくなるのかもしれない)」

あかり「(でも何でかなあ…あかり、ともこさんに会いたいよ…会ってまた遊びたいよ)」

あかり「(…あかりいけない子だよね…)」

ともこ「あっ…」ﾊﾞｯﾀﾘ

あかり「！！ともこさん！待って、逃げないで…あかり、ともこさんに言わなければいけないことがあるの！」

あかり「あのね…あんなことがあったけど、あかり、ともこさんのこと嫌いじゃないんだよ」

あかり「それと…ともこさんには渡さなきゃいけないものがあるから…家まで来てもらえるかな？」



赤座宅
あかり「ともこさん、これを受け取ってよ」

ともこ「！！これお金じゃない！それにこんなにたくさん！！これどうしたの！？」

あかり「それはともこさんがあかりに渡していたお金のすべてだよ。使わないで全部とっておいたんだ。これを使うなんてあかりにはできないよ」

ともこ「…あかりちゃん。これを受け取る資格はわたしには、ない」

ともこ「わたしはあかねさんが好きだったの。恋愛の対象としてね」

ともこ「でもあかねさんに告白することなんてできなかったのよ。もし、拒否されたら？…わたしとあかねさんは今までの関係でいられなくなってしまうから」

ともこ「あかりちゃんに初めて会った時、私は閃いたの」

ともこ「あかりちゃんの中にあかねさんを見出して、わたしはお金であかりちゃんをものにしようとしたのよ…！」

ともこ「そんな人間に…あかりちゃんに優しくしてもらう価値なんてない…私は自分のことが世界で一番嫌いよ」

あかり「そんなこと言わないで！！」

ともこ「えっ！？」

あかり「確かにお金を払って恋人になるなんて嫌だったけどさ、あかりともこさんのこと大好きだもん！誰かがともこさんの悪口言うと悲しくなるんだもん！だから…自分のこと嫌いだなんて言わないでよ…！」

ともこ「あかりちゃん…」

あかり「それにね、もしともこさんが良ければ、あかりはお姉ちゃんの代わりとしてデートしたっていいって思ってるんだよ！…抱きついたりとかはやめて欲しいけどさ。ともこさんはあかりの大切な人だもん！ともこさんの頼みなら、あかりは引き受けるよ！」

ともこ「あかりちゃん…でも、その頼みは、多分しないと思うわ。私はもうあかりちゃんとお姉さんを重ねられないわよ。あかりちゃんはあかりちゃんよ。もうずっと前からそう思っていたわ」

あかり「そっかぁ…じゃあもうあかりはともこさんに必要ないんだね…」

ともこ「そんなこと無いわよ！でも、もし良かったら…あんなことしておいてこんなこと言うの間違ってるんだろうけど…またわたしと遊んでくれないかな？」

あかり「うん！もちろんだよぉ」ﾊﾟｱｧ



ともこ「(本当はあかりちゃんに恋してるなんて今は言えない…でも、いつか必ず、告白してみせるわ！)」

おわり？

ちなつ「わたし、お姉ちゃんとあかりちゃんが抱き合ってるの見て…すごくイライラしたんです」

ちなつ「そして話を聞いて、少し安心してしまって…」

ちなつ「そして、この二人が二度と会うことのないようにしてやったんです」

ちなつ「でも、それは本当は余計なことだったみたいで…」

ちなつ「私、嫌な奴ですよね…自分があかりちゃんが好きだからって…」

あかね「いいえ、ちなつちゃんは悪くないわ。あの二人がおかしな関係だったのは事実だし」

ちなつ「でもあかねさんは大人ですね。あの話を聞いて今まで通りお姉ちゃんに接することができるなんて」

あかね「デートの真似事や抱きつくくらいならまだ許せたもの。でも、それ以上のことがあったらどうしていたか分からないわよ？」

あかね「それに、もしあかりがともこさんを大切な人だと思っていたら、わたしとともこさんの関係が崩れることをあかりは望まなかったと思うわ」

ちなつ「あかねさんはあかりちゃんのこと何でも知っていますね」

あかね「何でもは知らないわよ。知ってることだけ」

ちなつ「でもあかりちゃんはまだともこさんと付き合ってないんですよね？なら勝機はありますよ！」

あかね「あらあら、ちなつちゃんったら」

ちなつ「チーナが本気で落としにかかるとすごいんですよ！私があかりちゃんの恋人になってみせます！」

あかね「あらあら、それなら私たちはライバル同士ね」

ちなつ「へっ？」

今度こそ終わり！！！

俺の書いたSSは完走しないでDAT落ちするというジンクスを打ち破ったぜ！
ありがとうございました！