4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 17:24:07.50 :Oibhv0/20
P「そうだ、俺がお前の願い事を1つだけ叶えてやる」
雪歩「ひょっとしてプロデューサーさん、変な宗教にでも……」
P「いや、違うぞ。このチャンスは誰にでも回ってくる願い事だそうだ」
P「色々とルールがしっかりしていてな」
P「このチャンスについて把握している人間は当事者くらいしか居ないだろう」
雪歩「うぅ……これは重症ですぅ」
P「そうだ、俺がお前の願い事を1つだけ叶えてやる」
雪歩「ひょっとしてプロデューサーさん、変な宗教にでも……」
P「いや、違うぞ。このチャンスは誰にでも回ってくる願い事だそうだ」
P「色々とルールがしっかりしていてな」
P「このチャンスについて把握している人間は当事者くらいしか居ないだろう」
雪歩「うぅ……これは重症ですぅ」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 17:33:11.85 :Oibhv0/20
P「あーわかったわかった」
P「確かに俺も最初は半信半疑だったから、雪歩が信じられないのも無理はない」
P「なのでここはお試しを先にしようじゃないか」
雪歩「お試し?」
P「そう、お試しお願い」
P「簡単に言えばサンプルだな」
P「一週間限定でその願い事を叶えることができるんだ」
P「今の雪歩みたいに信じられない人への証明も兼ねてるがな」
P「あーわかったわかった」
P「確かに俺も最初は半信半疑だったから、雪歩が信じられないのも無理はない」
P「なのでここはお試しを先にしようじゃないか」
雪歩「お試し?」
P「そう、お試しお願い」
P「簡単に言えばサンプルだな」
P「一週間限定でその願い事を叶えることができるんだ」
P「今の雪歩みたいに信じられない人への証明も兼ねてるがな」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 17:37:03.08 :Oibhv0/20
雪歩「プロデューサーが怖いです……」ビクビク
P「男性恐怖症が再発してるっ!」
P「せっかく俺には慣れてきたのに……」
P「だけど、チャンスが本物だと分かれば俺の信頼も取り戻せるだろう」
P「まあ、騙されたと思ってお試しやっとく?」
雪歩「そんな気軽に言われても……」
P「大丈夫、願い事は口に出さなくて思うだけで良いし、代償もないから」
雪歩「プロデューサーが怖いです……」ビクビク
P「男性恐怖症が再発してるっ!」
P「せっかく俺には慣れてきたのに……」
P「だけど、チャンスが本物だと分かれば俺の信頼も取り戻せるだろう」
P「まあ、騙されたと思ってお試しやっとく?」
雪歩「そんな気軽に言われても……」
P「大丈夫、願い事は口に出さなくて思うだけで良いし、代償もないから」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 17:46:53.39 :a9mvflqM0
雪歩「そこまで言うなら、やってみますぅ」
雪歩「で、でも……それで満足したらもうふざけないでくださいね?」
P「大丈夫だ。これは決しておふざけなんかじゃない」
P「はい、それじゃいくぞー」スッ
雪歩「!!」
雪歩「ええ!? どうして顔を近づけるんですか?
P「ああ、言い忘れてたけど願い事を叶えるにはお互いの額を合わせなくちゃいけない」
雪歩そ、「そんなの無理ですよぉ……」
P「一瞬!一瞬だから!」
雪歩「助けて真ちゃん……」
P「そのままだと真が助けに来てお終いだからな」
P「どうせなら思い切ってお願いしてみろって」
雪歩「そういう問題じゃないんですぅ!
雪歩「そこまで言うなら、やってみますぅ」
雪歩「で、でも……それで満足したらもうふざけないでくださいね?」
P「大丈夫だ。これは決しておふざけなんかじゃない」
P「はい、それじゃいくぞー」スッ
雪歩「!!」
雪歩「ええ!? どうして顔を近づけるんですか?
P「ああ、言い忘れてたけど願い事を叶えるにはお互いの額を合わせなくちゃいけない」
雪歩そ、「そんなの無理ですよぉ……」
P「一瞬!一瞬だから!」
雪歩「助けて真ちゃん……」
P「そのままだと真が助けに来てお終いだからな」
P「どうせなら思い切ってお願いしてみろって」
雪歩「そういう問題じゃないんですぅ!
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 17:52:45.95 :a9mvflqM0
P「まあまあ。それじゃいっくぞー!」ガシ
雪歩「ひゃああああ!」
雪歩(プロデューサーに顔をつつつつかまれて)
雪歩(うう、願い事なんて急に言われても思いつかないよぉ)
雪歩(でも、できるのであれば男の人と自然に話せるように……)
雪歩(こんなダメダメな私でも、少し自信が持てるなら)
雪歩(これまでと、また違った世界が見れるのかな?)
P「よし、願い事を考えて――――」
キィイイイイイイイイイイン
P「まあまあ。それじゃいっくぞー!」ガシ
雪歩「ひゃああああ!」
雪歩(プロデューサーに顔をつつつつかまれて)
雪歩(うう、願い事なんて急に言われても思いつかないよぉ)
雪歩(でも、できるのであれば男の人と自然に話せるように……)
雪歩(こんなダメダメな私でも、少し自信が持てるなら)
雪歩(これまでと、また違った世界が見れるのかな?)
P「よし、願い事を考えて――――」
キィイイイイイイイイイイン
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 17:58:42.72 :Oibhv0/20
P「ふぅ……」
雪歩「……」
P「すまなかった、雪歩。無理矢理でもしないと断られると思ってさ」
P「これはチャンスを次の人間に回すためにも必要なんだ、分かって欲しい」
雪歩「……」
P「ゆ、雪歩さん?」
P(強引すぎたか?さすがの雪歩もお冠、いやひょっとしたらまた穴を
P「ふぅ……」
雪歩「……」
P「すまなかった、雪歩。無理矢理でもしないと断られると思ってさ」
P「これはチャンスを次の人間に回すためにも必要なんだ、分かって欲しい」
雪歩「……」
P「ゆ、雪歩さん?」
P(強引すぎたか?さすがの雪歩もお冠、いやひょっとしたらまた穴を
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 18:02:25.04 :a9mvflqM0
雪歩「いえいえ、気にしてませんよ」
P「お、そうか。それはよかった」
P(また穴を掘られたら困るもんなぁ)
P(主に修繕費が)
雪歩「それにしても、さっきの話は本当だったみたいですね」
P「さっそく願い事が叶ったのか?」
P「高級茶葉とか、高級シャベルとか?」
雪歩「ふふ、違いますよ」
P「へえ、じゃあ何を願ったんだ?」
P「いや、無理に答えなくてもいいんだぞ」
雪歩「自信、ですね」
P「へ?」
雪歩「いえいえ、気にしてませんよ」
P「お、そうか。それはよかった」
P(また穴を掘られたら困るもんなぁ)
P(主に修繕費が)
雪歩「それにしても、さっきの話は本当だったみたいですね」
P「さっそく願い事が叶ったのか?」
P「高級茶葉とか、高級シャベルとか?」
雪歩「ふふ、違いますよ」
P「へえ、じゃあ何を願ったんだ?」
P「いや、無理に答えなくてもいいんだぞ」
雪歩「自信、ですね」
P「へ?」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 18:03:08.03 :S4tnPLLb0
サナララみたいなものか
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 18:10:41.13 :Oibhv0/20
>>15ていうかサナララです
雪歩「さっきまでは疑ってごめんなさいでした、プロデューサー」ペコリ
P「こんなにハキハキ喋る雪歩は始めてみたよ」
P「なるほど、自信を願ったからいつもより気丈に振る舞えるんだな」
雪歩「はい。なんだか今までどうして小さいことで悩んでいたのか不思議に思う位ですよ」
雪歩「えへへ、なんだか始めてちゃんとプロデューサーとお話しできた気がします」
P「はは、今まではそうじゃないってのか?」
雪歩「そんなことないですよぉ、でもしっかり自分の考えを伝えれてるというか……」
P「まあ、なんにせよチャンスの力は信じて貰えたかな?」
雪歩「それはもう」
>>15ていうかサナララです
雪歩「さっきまでは疑ってごめんなさいでした、プロデューサー」ペコリ
P「こんなにハキハキ喋る雪歩は始めてみたよ」
P「なるほど、自信を願ったからいつもより気丈に振る舞えるんだな」
雪歩「はい。なんだか今までどうして小さいことで悩んでいたのか不思議に思う位ですよ」
雪歩「えへへ、なんだか始めてちゃんとプロデューサーとお話しできた気がします」
P「はは、今まではそうじゃないってのか?」
雪歩「そんなことないですよぉ、でもしっかり自分の考えを伝えれてるというか……」
P「まあ、なんにせよチャンスの力は信じて貰えたかな?」
雪歩「それはもう」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 18:19:30.45 :mHZ/VRm/0
P「それじゃあ、チャンスの説明をしよう」
雪歩「さっき言ってたルール、ですか?」
P「うむ。結構色々なルールがあるからしっかりと覚えるように」
雪歩「プロデューサー、なんだか学校の先生みたいですぅ」
P「そこ、私語は慎みなさい」
雪歩「はいです」
P「えーまずはこのチャンスというは誰にも巡ってくるもので、いつ、どんなタイミングで来るかは分かりません」
P「チャンスはお試しお願い、本お願いの二つに分かれており、お試しお願いの期間は一週間」
雪歩「それが、今私が叶えた願いですか?」
P「最初に説明したように、お試しだ。なので一週間経って、本お願いを叶える段階で別の願い事に変えることもできる」
P「ただし、余りにも非現実的なお願いはスル―されるそうだぞ」
雪歩「神様とかかなぁ……」
P「ちなみに本お願いをしないとチャンス自体が終了してしまうらしい」
雪歩「それで、チャンスの説明はお終いなんですか?」
P「そうだな。チャンスの基本的な概要はこんな感じだ。それじゃあ次はチャンスシステムの説明をするぞ」
P「それじゃあ、チャンスの説明をしよう」
雪歩「さっき言ってたルール、ですか?」
P「うむ。結構色々なルールがあるからしっかりと覚えるように」
雪歩「プロデューサー、なんだか学校の先生みたいですぅ」
P「そこ、私語は慎みなさい」
雪歩「はいです」
P「えーまずはこのチャンスというは誰にも巡ってくるもので、いつ、どんなタイミングで来るかは分かりません」
P「チャンスはお試しお願い、本お願いの二つに分かれており、お試しお願いの期間は一週間」
雪歩「それが、今私が叶えた願いですか?」
P「最初に説明したように、お試しだ。なので一週間経って、本お願いを叶える段階で別の願い事に変えることもできる」
P「ただし、余りにも非現実的なお願いはスル―されるそうだぞ」
雪歩「神様とかかなぁ……」
P「ちなみに本お願いをしないとチャンス自体が終了してしまうらしい」
雪歩「それで、チャンスの説明はお終いなんですか?」
P「そうだな。チャンスの基本的な概要はこんな感じだ。それじゃあ次はチャンスシステムの説明をするぞ」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 18:29:57.82 :Oibhv0/20
P「願い事が叶ったら、その後はナビゲーターと呼ばれる存在になる」
雪歩「ナビゲーター?」
P「うむ。今俺がまさにそのナビゲーターだ」
P「ナビゲーターというのはチャンスシステムの説明、そして願いを叶える存在」
雪歩「別にプロデューサーが神様の使いって訳ではないんですね」
P「どこからどうみても天使って柄じゃないだろう?」
雪歩「ふふ、そうですね」
P「まあこんな感じでチャンスは巡っていくんだ。だから雪歩も誰かのナビゲーターになるんだぞ?」
雪歩「うーん、上手に説明できるかぁ……」
P「今の雪歩なら大丈夫だろうけれど、チャンスの対象者は無差別に選ばれるからなぁ」
P「ちなみに俺のナビは男子高校生だったぞ。和也っていうイケメンだった」
雪歩「じゃあ今回私のナビにプロデューサーが選ばれたのは偶然なんですね?」
P「……」
雪歩「?」
P「そうだな。偶然、だ」
P「願い事が叶ったら、その後はナビゲーターと呼ばれる存在になる」
雪歩「ナビゲーター?」
P「うむ。今俺がまさにそのナビゲーターだ」
P「ナビゲーターというのはチャンスシステムの説明、そして願いを叶える存在」
雪歩「別にプロデューサーが神様の使いって訳ではないんですね」
P「どこからどうみても天使って柄じゃないだろう?」
雪歩「ふふ、そうですね」
P「まあこんな感じでチャンスは巡っていくんだ。だから雪歩も誰かのナビゲーターになるんだぞ?」
雪歩「うーん、上手に説明できるかぁ……」
P「今の雪歩なら大丈夫だろうけれど、チャンスの対象者は無差別に選ばれるからなぁ」
P「ちなみに俺のナビは男子高校生だったぞ。和也っていうイケメンだった」
雪歩「じゃあ今回私のナビにプロデューサーが選ばれたのは偶然なんですね?」
P「……」
雪歩「?」
P「そうだな。偶然、だ」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 18:35:48.92 :mHZ/VRm/0
P「とにかく、そうやってバトンタッチしていくんだが……」
雪歩「何か問題でもあるんですか?」
P「いや、問題というかもう一つ厄介なルールがあってだな」
P「雪歩。こんな願いが叶うシステムが誰も知らないのはなんでだと思う?」
雪歩「喋ったらお仕置きされちゃう、とかですか……?」
P「忘れるんだ」
雪歩「え?」
P「チャンスに関わった記憶はナビゲーターの役目を終えた瞬間に全て忘れてしまうんだよ」
P「だから、俺のナビだったあの男の子の事も、雪歩とこんな会話をしてるのも全て忘れてしまう」
雪歩「……だから、誰も知らないということですか」
P「まあ深く考える必要はないぞ」
P「こんな夢のようなシステムなんだ。終わったら、夢のようにすぐ忘れた方がいいだろう」
雪歩「確かに、知らない人に自分の願い事をずっと知られているというのは……」
P「特に雪歩はアイドルなんだからな!」
P「とにかく、そうやってバトンタッチしていくんだが……」
雪歩「何か問題でもあるんですか?」
P「いや、問題というかもう一つ厄介なルールがあってだな」
P「雪歩。こんな願いが叶うシステムが誰も知らないのはなんでだと思う?」
雪歩「喋ったらお仕置きされちゃう、とかですか……?」
P「忘れるんだ」
雪歩「え?」
P「チャンスに関わった記憶はナビゲーターの役目を終えた瞬間に全て忘れてしまうんだよ」
P「だから、俺のナビだったあの男の子の事も、雪歩とこんな会話をしてるのも全て忘れてしまう」
雪歩「……だから、誰も知らないということですか」
P「まあ深く考える必要はないぞ」
P「こんな夢のようなシステムなんだ。終わったら、夢のようにすぐ忘れた方がいいだろう」
雪歩「確かに、知らない人に自分の願い事をずっと知られているというのは……」
P「特に雪歩はアイドルなんだからな!」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 18:53:52.37 :a9mvflqM0
P「まあ一通り説明したがこんな感じだ」
P「なんとか分かってもらえたかな?」
雪歩「はい、なんとなくは理解しました」
P「よし、そこで最後にして最大の問題を説明するぞ」
雪歩「最大の問題ってなんだか怖いですぅ」
P「ああ、非常に重要な問題だ。なんせその決まりごとのせいで俺は今死んでしまいそうなんだからな」
雪歩「ひぅ!やっぱり願いの代償に命を差し出さないといけないんですね!?」
P「ん?そんなことないぞ」
雪歩「え?」
P「いや、ナビゲーターってのは対象者にしか認識されないんだ」
雪歩「はぁ……」
P「影が極端に薄くなるというか、ドラえもんの石ころ帽子を被っている状態というか」
P「まあ百聞は一見に如かずだ。丁度いいことにここは事務所だからそろそろ誰か来るだろう」
ガチャ
小鳥「お疲れさまでーす」
P「まあ一通り説明したがこんな感じだ」
P「なんとか分かってもらえたかな?」
雪歩「はい、なんとなくは理解しました」
P「よし、そこで最後にして最大の問題を説明するぞ」
雪歩「最大の問題ってなんだか怖いですぅ」
P「ああ、非常に重要な問題だ。なんせその決まりごとのせいで俺は今死んでしまいそうなんだからな」
雪歩「ひぅ!やっぱり願いの代償に命を差し出さないといけないんですね!?」
P「ん?そんなことないぞ」
雪歩「え?」
P「いや、ナビゲーターってのは対象者にしか認識されないんだ」
雪歩「はぁ……」
P「影が極端に薄くなるというか、ドラえもんの石ころ帽子を被っている状態というか」
P「まあ百聞は一見に如かずだ。丁度いいことにここは事務所だからそろそろ誰か来るだろう」
ガチャ
小鳥「お疲れさまでーす」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 19:02:22.74 :mHZ/VRm/0
雪歩「音無さんですね」
P「すぐにどんな状況か分かるから」
小鳥「あら、雪歩ちゃん。早いのね?」
雪歩「あ、おはようございます音無さん。今日は何となく早く起きてしまって」
小鳥「健康的ねぇ。私はもう朝起きるのが苦痛でしょうがないわ」
P「音無さん、おはようございます」
小鳥「最近寒くなってきたでしょ?だからお布団から出るのがねぇ」
P「夜更かししてるからですよ」
小鳥「だからタイマーで暖房をセットしてるんだけど、どうしても寝不足が重なると腰が重くなっちゃって」
雪歩「」
小鳥「あら、雪歩ちゃんどうしたの?」
雪歩「なんでプロデューサーを無視するんですか?」
小鳥「え、ああそうね……」
小鳥「……」
小鳥「さ、今日も一日張りきってお仕事しましょうかー! ね、雪歩ちゃん」
雪歩「音無さんですね」
P「すぐにどんな状況か分かるから」
小鳥「あら、雪歩ちゃん。早いのね?」
雪歩「あ、おはようございます音無さん。今日は何となく早く起きてしまって」
小鳥「健康的ねぇ。私はもう朝起きるのが苦痛でしょうがないわ」
P「音無さん、おはようございます」
小鳥「最近寒くなってきたでしょ?だからお布団から出るのがねぇ」
P「夜更かししてるからですよ」
小鳥「だからタイマーで暖房をセットしてるんだけど、どうしても寝不足が重なると腰が重くなっちゃって」
雪歩「」
小鳥「あら、雪歩ちゃんどうしたの?」
雪歩「なんでプロデューサーを無視するんですか?」
小鳥「え、ああそうね……」
小鳥「……」
小鳥「さ、今日も一日張りきってお仕事しましょうかー! ね、雪歩ちゃん」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 19:09:50.90 :Oibhv0/20
雪歩「音無さ」
P「いや、いいんだよ」ガシ
雪歩「だってプロデューサー無視されて――」
P「それは俺がナビゲーターだからだよ。さっき説明した通り、今の俺は音無さんには認識されていない」
P「いや、認識されているけれど非常に薄くなんだ」
P「まあ傍から見たら無視に見えるだろうけどな」ハハハ
雪歩「そうだったんですか……音無さん、ごめんなさいですぅ」ボソリ
小鳥「~♪」カタカタ
雪歩「……プロデューサーが認識されないのは分かりました。けど、それがどうして死にそうに繋がるんですか?」
P「それはだな、雪歩」
雪歩「はい」
P「外食で注文できないんだ」
雪歩「はい?」
P「ああ!雪歩の眼のハイライトが消えていく!」
P「やめて、優しい雪歩にそんな眼は似合わない!!」
雪歩「音無さ」
P「いや、いいんだよ」ガシ
雪歩「だってプロデューサー無視されて――」
P「それは俺がナビゲーターだからだよ。さっき説明した通り、今の俺は音無さんには認識されていない」
P「いや、認識されているけれど非常に薄くなんだ」
P「まあ傍から見たら無視に見えるだろうけどな」ハハハ
雪歩「そうだったんですか……音無さん、ごめんなさいですぅ」ボソリ
小鳥「~♪」カタカタ
雪歩「……プロデューサーが認識されないのは分かりました。けど、それがどうして死にそうに繋がるんですか?」
P「それはだな、雪歩」
雪歩「はい」
P「外食で注文できないんだ」
雪歩「はい?」
P「ああ!雪歩の眼のハイライトが消えていく!」
P「やめて、優しい雪歩にそんな眼は似合わない!!」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 19:24:07.65 :mHZ/VRm/0
雪歩「自炊とかはしないんですか?」
P「ある程度は出来るけれど、そもそも材料がない」
雪歩「ナビ状態だと買い物も出来ないんですね」
P「いわば空気のような状態だからな」
雪歩「そんな状態でお仕事大丈夫なんですか?」
P「事務仕事は問題ない。先方との打ち合わせはナビになる前に律子へ振ってあるし、送迎も業者に手配した」
P「俺も雪歩が対象になるとは思わなかったから、雪歩も送迎は業者か律子になってるからな」
雪歩「さすがプロデューサー!」
P「これぐらい、誰でもできることだよ……って今日の運転手は男なんだけど大丈夫か?」
雪歩「大丈夫……だと思います」
P「チャンスの力で自信がついたとはいえ、男性恐怖症まで治ったのかはわからないからな」
P「もし不安なら律子にお願いして見れくれ」
雪歩「……平気ですよ」ニコ
雪歩「きっと、大丈夫です」
雪歩「自炊とかはしないんですか?」
P「ある程度は出来るけれど、そもそも材料がない」
雪歩「ナビ状態だと買い物も出来ないんですね」
P「いわば空気のような状態だからな」
雪歩「そんな状態でお仕事大丈夫なんですか?」
P「事務仕事は問題ない。先方との打ち合わせはナビになる前に律子へ振ってあるし、送迎も業者に手配した」
P「俺も雪歩が対象になるとは思わなかったから、雪歩も送迎は業者か律子になってるからな」
雪歩「さすがプロデューサー!」
P「これぐらい、誰でもできることだよ……って今日の運転手は男なんだけど大丈夫か?」
雪歩「大丈夫……だと思います」
P「チャンスの力で自信がついたとはいえ、男性恐怖症まで治ったのかはわからないからな」
P「もし不安なら律子にお願いして見れくれ」
雪歩「……平気ですよ」ニコ
雪歩「きっと、大丈夫です」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 19:32:17.35 :a9mvflqM0
P「……」ナデナデ
雪歩「あわわ///」
P「雪歩は頑張り屋さんだなぁ」
雪歩「そんなこと、ないです」
雪歩「今までの私が、臆病過ぎただけなんですよ」ニコ
P「……そう、かもな」ボソ
雪歩「何か言いましたか?」
P「いや、何でもない。それじゃあそろそろ時間だな。もう下に車が来てるだろうから頑張っていってこい!」
雪歩「はい!」
P「何かあったら電話してくれよー」
雪歩「分かりましたぁ」
ガチャ
バタン
P「……」
P「自信、か」
P「……」ナデナデ
雪歩「あわわ///」
P「雪歩は頑張り屋さんだなぁ」
雪歩「そんなこと、ないです」
雪歩「今までの私が、臆病過ぎただけなんですよ」ニコ
P「……そう、かもな」ボソ
雪歩「何か言いましたか?」
P「いや、何でもない。それじゃあそろそろ時間だな。もう下に車が来てるだろうから頑張っていってこい!」
雪歩「はい!」
P「何かあったら電話してくれよー」
雪歩「分かりましたぁ」
ガチャ
バタン
P「……」
P「自信、か」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 19:36:56.35 :a9mvflqM0
楽屋
雪歩「本当に自分が別人になったみたいだなぁ」
雪歩「さっきのドライバーさんも男の人だったけれど、自然に対応できたし」
雪歩「えへへ、なんだか新鮮で楽しいかも」
<萩原さんスタジオ入りお願いしまーす
雪歩「は、はい!今行きまふっ」
雪歩「うぅ……自信はついてもこういう所は治んないんだなぁ……」イタイ
雪歩「今日は……トーク番組だから頑張ってお話ししなきゃ!」
雪歩「だから、頑張って私!」
楽屋
雪歩「本当に自分が別人になったみたいだなぁ」
雪歩「さっきのドライバーさんも男の人だったけれど、自然に対応できたし」
雪歩「えへへ、なんだか新鮮で楽しいかも」
<萩原さんスタジオ入りお願いしまーす
雪歩「は、はい!今行きまふっ」
雪歩「うぅ……自信はついてもこういう所は治んないんだなぁ……」イタイ
雪歩「今日は……トーク番組だから頑張ってお話ししなきゃ!」
雪歩「だから、頑張って私!」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 19:43:46.91 :a9mvflqM0
司会「髪切った?」
雪歩「えぇ、切ってませんよ」
司会「いやぁ何だか前に来てもらった時と雰囲気が違うからさ」
司会「ひょっとしてイメチェンでもしたのかな、なんて思ったわけです」
雪歩「いえ、前回は緊張してしまってまともにお話し出来ませんでしたから、きっとそのせいじゃないでしょうか?」
司会「あー、こないだは穴掘ってたよね?」
雪歩「やだなぁ、忘れてくださいよぉ」
司会「いやね、正直僕は嫌われてるんじゃないかと心配してたわけ」
司会「男性が苦手とは訊いてたけど、あそこまでやられると僕も『あれ、何かしたかな』って邪推しちゃって」
雪歩「初対面でしたし、あの時は緊張で頭の中が真っ白になってしまったんです!」
司会「アハハハ!まあ人気アイドルの萩原雪歩ちゃんでも緊張するんだね」
雪歩「緊張しっぱなしですよ」
司会「はい、という訳で本日のゲストは765プロの萩原雪歩ちゃんでした」
雪歩「ありがとうございました」ペコリ
司会「髪切った?」
雪歩「えぇ、切ってませんよ」
司会「いやぁ何だか前に来てもらった時と雰囲気が違うからさ」
司会「ひょっとしてイメチェンでもしたのかな、なんて思ったわけです」
雪歩「いえ、前回は緊張してしまってまともにお話し出来ませんでしたから、きっとそのせいじゃないでしょうか?」
司会「あー、こないだは穴掘ってたよね?」
雪歩「やだなぁ、忘れてくださいよぉ」
司会「いやね、正直僕は嫌われてるんじゃないかと心配してたわけ」
司会「男性が苦手とは訊いてたけど、あそこまでやられると僕も『あれ、何かしたかな』って邪推しちゃって」
雪歩「初対面でしたし、あの時は緊張で頭の中が真っ白になってしまったんです!」
司会「アハハハ!まあ人気アイドルの萩原雪歩ちゃんでも緊張するんだね」
雪歩「緊張しっぱなしですよ」
司会「はい、という訳で本日のゲストは765プロの萩原雪歩ちゃんでした」
雪歩「ありがとうございました」ペコリ
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 19:51:17.54 :a9mvflqM0
収録後
司会「雪歩ちゃん、今日は良かったよ」
雪歩「ありがとうございます」
司会「いやあ、まるで別人のように喋ってて僕もやりやすかった」
雪歩「あはは、前回は本当にご迷惑おかけしました」ペコリ
司会「ははは、そうだね。でも前の君も面白かったしそういう子だと思ってたから苦ではなかったよ」
雪歩「もう、どっちなんですか」
司会「まあどんな雪歩ちゃんでも番組を進めるのが僕の仕事だから」
司会「よかったらまた遊びに来てちょうだいね」
雪歩「はい!もちろんです」
司会「番組制作陣も使いたいって言ってたから、これからもよろしくねー」バイバイ
雪歩「ありがとうございます!」ペコリ
収録後
司会「雪歩ちゃん、今日は良かったよ」
雪歩「ありがとうございます」
司会「いやあ、まるで別人のように喋ってて僕もやりやすかった」
雪歩「あはは、前回は本当にご迷惑おかけしました」ペコリ
司会「ははは、そうだね。でも前の君も面白かったしそういう子だと思ってたから苦ではなかったよ」
雪歩「もう、どっちなんですか」
司会「まあどんな雪歩ちゃんでも番組を進めるのが僕の仕事だから」
司会「よかったらまた遊びに来てちょうだいね」
雪歩「はい!もちろんです」
司会「番組制作陣も使いたいって言ってたから、これからもよろしくねー」バイバイ
雪歩「ありがとうございます!」ペコリ
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 19:57:30.81 :mHZ/VRm/0
楽屋
雪歩「ふんふ~ん」
雪歩「始めてトーク番組であんなに褒められちゃった」
雪歩「嬉しい反面、今までの自分が嫌になるよ……」ガクリ
雪歩「ほんの少し自信を持つだけで、何も怖くないんだね」
雪歩「あ、そうだ。プロデューサーに報告しよう」ガサゴソ
雪歩「プロデューサーへ、通話っと」プルルルル
P『ご苦労さん、雪歩』ガチャ
雪歩「お疲れ様です」
P『収録終わったのか?』
雪歩「はい!今までで一番スムーズに収録が進みまして」
雪歩「司会の方にもまた呼ぶからと言って貰えました」
P『すごいじゃないか。頑張ったな、雪歩』
雪歩「えへへへ」
P『その調子なら、俺が付き添えなくても大丈夫そうだな』
楽屋
雪歩「ふんふ~ん」
雪歩「始めてトーク番組であんなに褒められちゃった」
雪歩「嬉しい反面、今までの自分が嫌になるよ……」ガクリ
雪歩「ほんの少し自信を持つだけで、何も怖くないんだね」
雪歩「あ、そうだ。プロデューサーに報告しよう」ガサゴソ
雪歩「プロデューサーへ、通話っと」プルルルル
P『ご苦労さん、雪歩』ガチャ
雪歩「お疲れ様です」
P『収録終わったのか?』
雪歩「はい!今までで一番スムーズに収録が進みまして」
雪歩「司会の方にもまた呼ぶからと言って貰えました」
P『すごいじゃないか。頑張ったな、雪歩』
雪歩「えへへへ」
P『その調子なら、俺が付き添えなくても大丈夫そうだな』
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 20:04:57.12 :Oibhv0/20
雪歩「そういえばプロデューサー」
P『どうした?』
雪歩「ご飯って食べれないんですよね?」
P『そうだな。今も空腹で死にそうだ』
P『実は朝事務所で雪歩に何か買って来てもらおうとお願いするつもりだったんだが、言いそびれてしまったんだ』
雪歩「それなら、私が食材を買っていきますよ」
P『本当か?すごい助かるよ』
P『でも荷物になるだろうから、事務所に戻ってきてから一緒に行こう』
雪歩「それだと二度手間ですよ」
雪歩「帰り道にちょっと寄るだけですから、大丈夫です」
P『しかし……』
雪歩「一週間分の食材なら大した重さにならないでしょうし、いつも負担ばかりかけてますから……」
P『そんなことないんだけどな……ま、せっかくのご厚意だ。甘えさせて貰うよ』
雪歩「任せてください!」
P『ありがとうな。気を付けて帰ってきてくれ』
雪歩「そういえばプロデューサー」
P『どうした?』
雪歩「ご飯って食べれないんですよね?」
P『そうだな。今も空腹で死にそうだ』
P『実は朝事務所で雪歩に何か買って来てもらおうとお願いするつもりだったんだが、言いそびれてしまったんだ』
雪歩「それなら、私が食材を買っていきますよ」
P『本当か?すごい助かるよ』
P『でも荷物になるだろうから、事務所に戻ってきてから一緒に行こう』
雪歩「それだと二度手間ですよ」
雪歩「帰り道にちょっと寄るだけですから、大丈夫です」
P『しかし……』
雪歩「一週間分の食材なら大した重さにならないでしょうし、いつも負担ばかりかけてますから……」
P『そんなことないんだけどな……ま、せっかくのご厚意だ。甘えさせて貰うよ』
雪歩「任せてください!」
P『ありがとうな。気を付けて帰ってきてくれ』
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 20:14:34.52 :mHZ/VRm/0
雪歩「はい。それでは」ピ
雪歩「あ……何か嫌いなものあるか訊くの忘れてた」
雪歩「うぅ、もう一度電話するのは抵抗あるなぁ……」
雪歩「……」
雪歩「一応メールだけ送っておこう」メルメル
雪歩「……よし、送信完了」
雪歩「こういうのって、やっぱり料理を作りに行った方がいいのかな?」
雪歩「真ちゃんの読んでる漫画とかだと、そんなのが多いよね」
雪歩「……」ドキドキ
雪歩「で、でもそんなのはまだ早いよね」
雪歩「それに門限だってあるから無理だろうし」
雪歩「うん。普通に食材だけ買って戻ろう」
雪歩「はい。それでは」ピ
雪歩「あ……何か嫌いなものあるか訊くの忘れてた」
雪歩「うぅ、もう一度電話するのは抵抗あるなぁ……」
雪歩「……」
雪歩「一応メールだけ送っておこう」メルメル
雪歩「……よし、送信完了」
雪歩「こういうのって、やっぱり料理を作りに行った方がいいのかな?」
雪歩「真ちゃんの読んでる漫画とかだと、そんなのが多いよね」
雪歩「……」ドキドキ
雪歩「で、でもそんなのはまだ早いよね」
雪歩「それに門限だってあるから無理だろうし」
雪歩「うん。普通に食材だけ買って戻ろう」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 20:29:10.14 :mHZ/VRm/0
買い物後
雪歩「ただいま戻りました~」
P「お、雪歩か」
小鳥「雪歩ちゃん、お帰りなさい。今、お茶淹れるわね」
雪歩「私が淹れますよ?」
小鳥「いいのよ。収録終わりで疲れてるでしょう?それにいつも雪歩ちゃんに淹れて貰ってばかりだから、たまには、ね?」
雪歩「それなら……お願いします」ペコリ
P「ご苦労さま、雪歩。買い物とメール、ありがとな」
雪歩「プロデューサーに好き嫌いがなくて良かったです。はい、これが食材です」
P「お肉に、レタス、玉ねぎ、ニンジン、その他もろもろ」
P「うん、これだけあれば一週間は余裕だな」
P「繰り返しになるけど、ありがとう。はい、お金」
雪歩「まるで主婦になったみたいで楽しかったです」
P「そうか、実家暮らしだからあまりスーパーとか行かないのか」
雪歩「一人では、あまり行かないですね」
買い物後
雪歩「ただいま戻りました~」
P「お、雪歩か」
小鳥「雪歩ちゃん、お帰りなさい。今、お茶淹れるわね」
雪歩「私が淹れますよ?」
小鳥「いいのよ。収録終わりで疲れてるでしょう?それにいつも雪歩ちゃんに淹れて貰ってばかりだから、たまには、ね?」
雪歩「それなら……お願いします」ペコリ
P「ご苦労さま、雪歩。買い物とメール、ありがとな」
雪歩「プロデューサーに好き嫌いがなくて良かったです。はい、これが食材です」
P「お肉に、レタス、玉ねぎ、ニンジン、その他もろもろ」
P「うん、これだけあれば一週間は余裕だな」
P「繰り返しになるけど、ありがとう。はい、お金」
雪歩「まるで主婦になったみたいで楽しかったです」
P「そうか、実家暮らしだからあまりスーパーとか行かないのか」
雪歩「一人では、あまり行かないですね」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 20:38:25.17 :a9mvflqM0
P「俺なんかスーパーで買い物なんて一人暮らし始めてから初めて行ったもんなぁ」
雪歩「そうなんですか?」
P「男なんてそんなもんさ」
雪歩「今は自炊されてるんですよね」
P「毎日じゃないけどな、そこそこの料理は自分で作れるようになったさ」
P「当然、春香みたいにお菓子なんか作れないし、やよいみたいに上手な料理じゃなけどな」
雪歩「あの二人は得意ですもんね」クスクス
P「雪歩は得意じゃないのか?」
雪歩「それなり、ですかね」
P「いつか、雪歩の料理を食べてみたいもんだ」
雪歩「いつかと言わずに、いつでも声をかけてくださいね」
P「……」
雪歩「どうしました?」
P「いや、普段の雪歩なら恥ずかしがってたんだなぁと思ってさ」
雪歩「内心は恥ずかしがってますよ」クスクス
P「俺なんかスーパーで買い物なんて一人暮らし始めてから初めて行ったもんなぁ」
雪歩「そうなんですか?」
P「男なんてそんなもんさ」
雪歩「今は自炊されてるんですよね」
P「毎日じゃないけどな、そこそこの料理は自分で作れるようになったさ」
P「当然、春香みたいにお菓子なんか作れないし、やよいみたいに上手な料理じゃなけどな」
雪歩「あの二人は得意ですもんね」クスクス
P「雪歩は得意じゃないのか?」
雪歩「それなり、ですかね」
P「いつか、雪歩の料理を食べてみたいもんだ」
雪歩「いつかと言わずに、いつでも声をかけてくださいね」
P「……」
雪歩「どうしました?」
P「いや、普段の雪歩なら恥ずかしがってたんだなぁと思ってさ」
雪歩「内心は恥ずかしがってますよ」クスクス
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 20:47:50.90 :a9mvflqM0
P「ははは、まあ穴が増えないだけ良しとしよう」
雪歩「ひ、酷いですよぉ」
P「ははは」
雪歩「もう……」
P「さて、そろそろ次に行かなくちゃいけない時間だな」
雪歩「あ、本当ですね」
P「雪歩はその後の予定は無いから、直帰してくれ」
P「俺も事務仕事だけだから、定時前に帰るだろうし」
雪歩「それいいんですか?」
P「まあ誰もがいつか来る一週間の休み見たいなもんだ、勘弁してくれ」
雪歩「ふふ、そうですね」
P「まあ、覚えてないから休んだって実感は残らないけどな」
雪歩「それでも身体は休めれますから、休めるうちに休んでください」
雪歩「プロデューサーは頑張り屋さんですから」
P「ありがとう。それじゃあ、そろそろ行って来い」
雪歩「はい!それでは、また明日」
P「ははは、まあ穴が増えないだけ良しとしよう」
雪歩「ひ、酷いですよぉ」
P「ははは」
雪歩「もう……」
P「さて、そろそろ次に行かなくちゃいけない時間だな」
雪歩「あ、本当ですね」
P「雪歩はその後の予定は無いから、直帰してくれ」
P「俺も事務仕事だけだから、定時前に帰るだろうし」
雪歩「それいいんですか?」
P「まあ誰もがいつか来る一週間の休み見たいなもんだ、勘弁してくれ」
雪歩「ふふ、そうですね」
P「まあ、覚えてないから休んだって実感は残らないけどな」
雪歩「それでも身体は休めれますから、休めるうちに休んでください」
雪歩「プロデューサーは頑張り屋さんですから」
P「ありがとう。それじゃあ、そろそろ行って来い」
雪歩「はい!それでは、また明日」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 20:54:22.75 :a9mvflqM0
次の日
雪歩「お疲れ様でした―」
亜美「お疲れさま→」
真美「お疲れさま→」
雪歩「ダメだよ、しっかり挨拶しなきゃ」
亜美「む→ゆきぴょんがりっちゃんみたいー」
真美「今日のゆきぴょんはしっかりしすぎだよー」
雪歩「え、変かな?」
亜美「いやいや」
真美「いいことだよ→」
雪歩「私だって頑張ってるんだからね」
亜美「それは皆知ってるっしょ→」
真美「だからこそ寛大深いのさ」
雪歩「真美、それは感慨じゃないのかな……」
次の日
雪歩「お疲れ様でした―」
亜美「お疲れさま→」
真美「お疲れさま→」
雪歩「ダメだよ、しっかり挨拶しなきゃ」
亜美「む→ゆきぴょんがりっちゃんみたいー」
真美「今日のゆきぴょんはしっかりしすぎだよー」
雪歩「え、変かな?」
亜美「いやいや」
真美「いいことだよ→」
雪歩「私だって頑張ってるんだからね」
亜美「それは皆知ってるっしょ→」
真美「だからこそ寛大深いのさ」
雪歩「真美、それは感慨じゃないのかな……」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 21:02:01.09 :mHZ/VRm/0
さらに次の日
美希「最近の雪歩は凄いの」
響「確かにそうだぞ」
雪歩「急にどうしたの?」
貴音「ここ数日のあなたの頑張りように、皆驚いているのですよ」
雪歩「そうかな?」
美希「そうなの。今日のミニライブでも雪歩はすっごいキラキラしてたの」
響「なんというか、パワフルになってるさー。歌も、ダンスも」
貴音「以前の萩原雪歩とは人が変ったように感じるほどです」
雪歩「……」ズキ
響「貴音、それは失礼だぞ」
貴音「それは失礼。他意はございません」ペコリ
雪歩「いや、頭を下げないでください四条さん」
美希「でも、そんなにキラキラできるようになった秘訣があったら教えて欲しいの」
雪歩「あ、それは……」
さらに次の日
美希「最近の雪歩は凄いの」
響「確かにそうだぞ」
雪歩「急にどうしたの?」
貴音「ここ数日のあなたの頑張りように、皆驚いているのですよ」
雪歩「そうかな?」
美希「そうなの。今日のミニライブでも雪歩はすっごいキラキラしてたの」
響「なんというか、パワフルになってるさー。歌も、ダンスも」
貴音「以前の萩原雪歩とは人が変ったように感じるほどです」
雪歩「……」ズキ
響「貴音、それは失礼だぞ」
貴音「それは失礼。他意はございません」ペコリ
雪歩「いや、頭を下げないでください四条さん」
美希「でも、そんなにキラキラできるようになった秘訣があったら教えて欲しいの」
雪歩「あ、それは……」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 21:02:37.01 :a9mvflqM0
亜美真美の呼称間違えた
済まぬ
亜美真美の呼称間違えた
済まぬ
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 21:10:05.06 :Oibhv0/20
また次の日
伊織「あら、最近絶好調の雪歩じゃない」
やよい「うっうー 萩原さんお久しぶりですー」ガルーン
あずさ「あらあら、スタジオで会うなんて偶然ねー」
雪歩「あ、皆さんお久しぶりです」ペコリ
あずさ「最近皆忙しくて中々事務所に行けてないものねぇ」
やよい「ちょっぴり寂しいです……」
雪歩「私も三日前以来、事務所には行ってないなぁ」
伊織「律子は頑張ってるんだけどね。まあ嬉しい悲鳴ってことよ」
律子「あら、珍しく褒めてくれるのね」
雪歩「律子さん!」
伊織「別に褒めてなんかないわよ!」
律子「はいはい、ツンデレツンデレ」
伊織「もー!行くわよやよい、あずさ!」
やよい「はわわわ、待って伊織ちゃん!」
あずさ「あらあら、まあまあ」
また次の日
伊織「あら、最近絶好調の雪歩じゃない」
やよい「うっうー 萩原さんお久しぶりですー」ガルーン
あずさ「あらあら、スタジオで会うなんて偶然ねー」
雪歩「あ、皆さんお久しぶりです」ペコリ
あずさ「最近皆忙しくて中々事務所に行けてないものねぇ」
やよい「ちょっぴり寂しいです……」
雪歩「私も三日前以来、事務所には行ってないなぁ」
伊織「律子は頑張ってるんだけどね。まあ嬉しい悲鳴ってことよ」
律子「あら、珍しく褒めてくれるのね」
雪歩「律子さん!」
伊織「別に褒めてなんかないわよ!」
律子「はいはい、ツンデレツンデレ」
伊織「もー!行くわよやよい、あずさ!」
やよい「はわわわ、待って伊織ちゃん!」
あずさ「あらあら、まあまあ」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 21:28:09.39 :mHZ/VRm/0
律子「久しぶりね」
雪歩「そうですね、さっき伊織ちゃん達とも話してたんですけど」
雪歩「最近は事務所に顔をだしてませんでしたから」
律子「雪歩が頑張ってるおかげで仕事の発注が多くなったからね」
律子「事務仕事は小鳥さんが居ますので、滞ることはないけど」
雪歩「プロデューサーもやってますしね」
律子「ん、ああ。そうね」
雪歩(そうだ、通じないんだった)
律子「それじゃあ、私はあの子達の所に行くから」
雪歩「はい。お疲れ様です」
律子「あ、そうそう」
雪歩「?」
律子「遊園地のチケットをディレクターさんから貰ったんだけど、行く予定も相手も居ないし、良かったら貰ってくれる?」
雪歩「ええ!?悪いですよ!」
律子「最近頑張ってるご褒美ってことで」
律子「久しぶりね」
雪歩「そうですね、さっき伊織ちゃん達とも話してたんですけど」
雪歩「最近は事務所に顔をだしてませんでしたから」
律子「雪歩が頑張ってるおかげで仕事の発注が多くなったからね」
律子「事務仕事は小鳥さんが居ますので、滞ることはないけど」
雪歩「プロデューサーもやってますしね」
律子「ん、ああ。そうね」
雪歩(そうだ、通じないんだった)
律子「それじゃあ、私はあの子達の所に行くから」
雪歩「はい。お疲れ様です」
律子「あ、そうそう」
雪歩「?」
律子「遊園地のチケットをディレクターさんから貰ったんだけど、行く予定も相手も居ないし、良かったら貰ってくれる?」
雪歩「ええ!?悪いですよ!」
律子「最近頑張ってるご褒美ってことで」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 21:31:51.07 :mHZ/VRm/0
雪歩「結局受け取ってしまいました……」
雪歩「真ちゃんでも誘って行こうかなぁ」
雪歩「確か、明後日は同じ現場だったと思うし」
雪歩「プロデューサー……」
雪歩「ダメダメ」ブンブン
雪歩「今は休憩期間なんだから、余計な真似しちゃだめだよ」
雪歩「とりあえず、真ちゃんを誘おう」
雪歩「もし断られちゃったら、誘ってもいいかな……?
雪歩「結局受け取ってしまいました……」
雪歩「真ちゃんでも誘って行こうかなぁ」
雪歩「確か、明後日は同じ現場だったと思うし」
雪歩「プロデューサー……」
雪歩「ダメダメ」ブンブン
雪歩「今は休憩期間なんだから、余計な真似しちゃだめだよ」
雪歩「とりあえず、真ちゃんを誘おう」
雪歩「もし断られちゃったら、誘ってもいいかな……?
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 21:43:59.55 :mHZ/VRm/0
さらに次の日
春香「お疲れ―雪歩」
千早「萩原さん、お疲れ様」
雪歩「二人こそ、お疲れ様」
春香「美希から訊いている通り凄かったねー」
千早「本当に、そう思うわ。歌も今までの歌い方と違うし、出来れば参考にしたいわね」
雪歩「うーん、気の持ちようかなぁ……」
千早「同じ曲でも、一週間前の歌とは別物よ?」
春香「すっごく元気だよね、元気!」
雪歩「別物……」ズキ
春香「だけど、ファン層も変わってきたよね」
雪歩「そう、だね……」
千早「それはアイドルとしてもしょうがない事だと思うわよ?」
千早「ファンは大事だけれど、そちらばかり見てはダメだから」
春香「そこは難しいよね……」
雪歩「うん……」
さらに次の日
春香「お疲れ―雪歩」
千早「萩原さん、お疲れ様」
雪歩「二人こそ、お疲れ様」
春香「美希から訊いている通り凄かったねー」
千早「本当に、そう思うわ。歌も今までの歌い方と違うし、出来れば参考にしたいわね」
雪歩「うーん、気の持ちようかなぁ……」
千早「同じ曲でも、一週間前の歌とは別物よ?」
春香「すっごく元気だよね、元気!」
雪歩「別物……」ズキ
春香「だけど、ファン層も変わってきたよね」
雪歩「そう、だね……」
千早「それはアイドルとしてもしょうがない事だと思うわよ?」
千早「ファンは大事だけれど、そちらばかり見てはダメだから」
春香「そこは難しいよね……」
雪歩「うん……」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 21:49:13.86 :Oibhv0/20
翌日 お試しから六日後
真「やっほー雪歩!」
雪歩「真ちゃん、久しぶりー」
真「本当に久しぶりだね。最近は忙しくてメールも電話もできなかったし」
雪歩「結構寂しかったんだよ?」
真「あはは、ゴメンゴメン。これからは出来るだけ送るようにするよ」
真「……というか雪歩、大丈夫?」
雪歩「え、何が?」
真「最近、雪歩が凄い頑張ってるって話を訊いて僕も頑張ってたんだけど」
真「今日の雪歩を見たら、なんだかちょっと元気がないみたいだからさ」
雪歩「……元気、だよ」
真「……」
真「あまり、無理に変わろうとしなくても大丈夫なんじゃないかな?」
雪歩「え?」
翌日 お試しから六日後
真「やっほー雪歩!」
雪歩「真ちゃん、久しぶりー」
真「本当に久しぶりだね。最近は忙しくてメールも電話もできなかったし」
雪歩「結構寂しかったんだよ?」
真「あはは、ゴメンゴメン。これからは出来るだけ送るようにするよ」
真「……というか雪歩、大丈夫?」
雪歩「え、何が?」
真「最近、雪歩が凄い頑張ってるって話を訊いて僕も頑張ってたんだけど」
真「今日の雪歩を見たら、なんだかちょっと元気がないみたいだからさ」
雪歩「……元気、だよ」
真「……」
真「あまり、無理に変わろうとしなくても大丈夫なんじゃないかな?」
雪歩「え?」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 22:09:00.01 :a9mvflqM0
真「雪歩が頑張って自信をつけたのは凄と思うし、僕も嬉しい。尊敬だってする」
真「でも」
真「でも、それで雪歩が辛い思いをするのなら無理する必要は無いんじゃないかな?」
雪歩「真ちゃん……」
真「ボクも女の子らしくなりたいって思っているけど、実際に今までの自分と違う事をするのに疲れたりだってするんだ」
真「追い求めていた自分の理想が、実際は違う事なんて沢山ある」
真「頑張って頑張って、また頑張ってたどり着いたとしてもね」
雪歩「……」ズキズキ
雪歩「違うの……」ボソ
雪歩「私は頑張ってなんかいないの」
真「え?」
雪歩「……ゴメン、真ちゃん」
雪歩「私、ズルしちゃったんだ」
真「雪歩?」
雪歩「そうだよね……チャンスは、あくまでチャンスなんだから……」
真「雪歩が頑張って自信をつけたのは凄と思うし、僕も嬉しい。尊敬だってする」
真「でも」
真「でも、それで雪歩が辛い思いをするのなら無理する必要は無いんじゃないかな?」
雪歩「真ちゃん……」
真「ボクも女の子らしくなりたいって思っているけど、実際に今までの自分と違う事をするのに疲れたりだってするんだ」
真「追い求めていた自分の理想が、実際は違う事なんて沢山ある」
真「頑張って頑張って、また頑張ってたどり着いたとしてもね」
雪歩「……」ズキズキ
雪歩「違うの……」ボソ
雪歩「私は頑張ってなんかいないの」
真「え?」
雪歩「……ゴメン、真ちゃん」
雪歩「私、ズルしちゃったんだ」
真「雪歩?」
雪歩「そうだよね……チャンスは、あくまでチャンスなんだから……」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 22:12:36.50 :a9mvflqM0
雪歩「ごめん、真ちゃん」
雪歩「私、体調が悪いみたいで今日は帰るね」ダッ
真「あ、雪歩!」
真「……ボク、気に触るようなこと言っちゃったかな」
<すいませーん、打ち合わせお願いしますー
真「はーい、今行きます!」
真「打ち合わせだから、ボクだけでも大丈夫だよね?」
真「雪歩……」
雪歩「ごめん、真ちゃん」
雪歩「私、体調が悪いみたいで今日は帰るね」ダッ
真「あ、雪歩!」
真「……ボク、気に触るようなこと言っちゃったかな」
<すいませーん、打ち合わせお願いしますー
真「はーい、今行きます!」
真「打ち合わせだから、ボクだけでも大丈夫だよね?」
真「雪歩……」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 22:19:05.02 :a9mvflqM0
お試しから 七日後 最終日
雪歩の自室
雪歩「……」
雪歩「お仕事休んじゃった……」
雪歩「真ちゃんにも迷惑かけちゃったし……」
雪歩「やっぱり私はダメダメだ」
雪歩「ひんそーで、ちんちくりんで」
雪歩「ズルして……」
雪歩「皆が頑張ってるのに、チャンスに頼り切って……」
雪歩「……何やってるんだろ、私」
プルルルルル
雪歩「……電話だ」スッ
雪歩「誰だろ?お休みの連絡は入れたよね……」
雪歩「……プロデューサー、かぁ」
雪歩「でなくちゃ駄目だよね」
雪歩「……もしもし」
お試しから 七日後 最終日
雪歩の自室
雪歩「……」
雪歩「お仕事休んじゃった……」
雪歩「真ちゃんにも迷惑かけちゃったし……」
雪歩「やっぱり私はダメダメだ」
雪歩「ひんそーで、ちんちくりんで」
雪歩「ズルして……」
雪歩「皆が頑張ってるのに、チャンスに頼り切って……」
雪歩「……何やってるんだろ、私」
プルルルルル
雪歩「……電話だ」スッ
雪歩「誰だろ?お休みの連絡は入れたよね……」
雪歩「……プロデューサー、かぁ」
雪歩「でなくちゃ駄目だよね」
雪歩「……もしもし」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 22:25:14.95 :a9mvflqM0
P『もしもし』
雪歩「どうしたんですか?」
P『いや、事務所にいたら雪歩が休んだって訊いてな』
P『心配だから電話したんだ』
雪歩「ご心配かけて、ごめんなさい……」
P『謝る必要なんてないさ』
雪歩「ううん。謝らないといけないんです」
P『ん?』
雪歩「プロデューサーに、真ちゃんに、765プロの皆に、お仕事先の相手に、ファンの皆に」
雪歩「私は、謝らないといけないんです」
P『……自分のお願いが原因か?』
雪歩「……凄いですねプロデューサーは」
P『なんたってお前のプロデューサーだからな』
雪歩「……敵いませんね、本当に」
P『……なあ、雪歩』
P『もしもし』
雪歩「どうしたんですか?」
P『いや、事務所にいたら雪歩が休んだって訊いてな』
P『心配だから電話したんだ』
雪歩「ご心配かけて、ごめんなさい……」
P『謝る必要なんてないさ』
雪歩「ううん。謝らないといけないんです」
P『ん?』
雪歩「プロデューサーに、真ちゃんに、765プロの皆に、お仕事先の相手に、ファンの皆に」
雪歩「私は、謝らないといけないんです」
P『……自分のお願いが原因か?』
雪歩「……凄いですねプロデューサーは」
P『なんたってお前のプロデューサーだからな』
雪歩「……敵いませんね、本当に」
P『……なあ、雪歩』
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 22:30:02.91 :a9mvflqM0
雪歩「どうしましたか?」
P『ご飯、作りに食べに行ってもいいか?』
雪歩「え?」
P『いや、前に話しただろ?いつか雪歩の料理を食べさせてくれって』
P『幸い今の俺なら雪歩の家の人にバレないだろうし』
P『ああ、雪歩さえ良ければ俺の部屋でも良いぞ?』
P『なんにせよ、お腹が減って仕方がないんだ』
雪歩「……」
雪歩「分かりました、私の家で待ってますね」
P『ありがとう……それじゃあ、すぐに行くよ』
雪歩「はい、待ってます」ピ
雪歩「なんで、急に料理なんて……」
雪歩「……」
雪歩「……料理、作らなきゃ」
雪歩「どうしましたか?」
P『ご飯、作りに食べに行ってもいいか?』
雪歩「え?」
P『いや、前に話しただろ?いつか雪歩の料理を食べさせてくれって』
P『幸い今の俺なら雪歩の家の人にバレないだろうし』
P『ああ、雪歩さえ良ければ俺の部屋でも良いぞ?』
P『なんにせよ、お腹が減って仕方がないんだ』
雪歩「……」
雪歩「分かりました、私の家で待ってますね」
P『ありがとう……それじゃあ、すぐに行くよ』
雪歩「はい、待ってます」ピ
雪歩「なんで、急に料理なんて……」
雪歩「……」
雪歩「……料理、作らなきゃ」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 22:34:31.32 :mHZ/VRm/0
一時間後 萩原家玄関
P「おーい、雪歩ー」
雪歩「あ、プロデューサー」
P「エプロン姿って、ひょっとして料理作ってくれてたのか?」
雪歩「料理食べたいって言ってたので……」
雪歩「それに……あまりじっとしていられなくて」
P「そうか、ありがとな」ナデナデ
雪歩「ん……」
雪歩「その、玄関で話すのもアレなので、どうぞ入ってください」
P「うん。お邪魔させてもらうよ」
一時間後 萩原家玄関
P「おーい、雪歩ー」
雪歩「あ、プロデューサー」
P「エプロン姿って、ひょっとして料理作ってくれてたのか?」
雪歩「料理食べたいって言ってたので……」
雪歩「それに……あまりじっとしていられなくて」
P「そうか、ありがとな」ナデナデ
雪歩「ん……」
雪歩「その、玄関で話すのもアレなので、どうぞ入ってください」
P「うん。お邪魔させてもらうよ」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 22:38:16.76 :a9mvflqM0
雪歩自室
雪歩「どうぞ」
P「おお、これは美味しそうだ」
P「って、雪歩の分は?」
雪歩「私は……あまりお腹減ってないので」
P「そうか、ワガママ言って悪かったな」
雪歩「ふふ……大丈夫ですよ」
雪歩「もし作りたくなかったら、『自信』のある私なら断ってますから」
P「雪歩……」
雪歩「……冷めないうちに、食べてください」
P「……そうさせてもらうよ」
P「頂きます」
雪歩自室
雪歩「どうぞ」
P「おお、これは美味しそうだ」
P「って、雪歩の分は?」
雪歩「私は……あまりお腹減ってないので」
P「そうか、ワガママ言って悪かったな」
雪歩「ふふ……大丈夫ですよ」
雪歩「もし作りたくなかったら、『自信』のある私なら断ってますから」
P「雪歩……」
雪歩「……冷めないうちに、食べてください」
P「……そうさせてもらうよ」
P「頂きます」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 22:44:02.08 :mHZ/VRm/0
P「ごちそうさまでした」
雪歩「お粗末さまでした」
雪歩「それじゃあ、食器を片づけてきますね」
P「片づけなら俺がやるよ」
雪歩「ここは私の家なので、私がやりますよ」ニコ
雪歩「なので、ゆっくりしててください」カチャカチャ
パタン
P「……」
P「俺は、本当にプロデューサー失格だよな」
P「こうなる事くらい、予測できただろうに」
P「チャンスなんかに振り回されたくない、プライドだってある……か」
P「ご飯、美味しかったな……」
P「ごちそうさまでした」
雪歩「お粗末さまでした」
雪歩「それじゃあ、食器を片づけてきますね」
P「片づけなら俺がやるよ」
雪歩「ここは私の家なので、私がやりますよ」ニコ
雪歩「なので、ゆっくりしててください」カチャカチャ
パタン
P「……」
P「俺は、本当にプロデューサー失格だよな」
P「こうなる事くらい、予測できただろうに」
P「チャンスなんかに振り回されたくない、プライドだってある……か」
P「ご飯、美味しかったな……」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 22:49:41.31 :mHZ/VRm/0
雪歩「お待たせしました」
雪歩「ついでにお茶も淹れてきたので、よかったら」スッ
P「ありがとう」
P「そう言えば雪歩のお茶を飲むのも久しぶりだな」
雪歩「そんな暇もなかったですしね……」
P「そう、だな……」
雪歩「……」
P「……」
P「すまなかった」
雪歩「え?」
P「俺が早く気がつくべきだった……」
雪歩「そんな、謝らないでください。これは私がズルをした自業自得なんですから」
P「ズル、か……」
雪歩「はい……自信というのは、自分の努力の積み重ねなのに」
雪歩「私は、それを否定してしまったんですよ」
雪歩「お待たせしました」
雪歩「ついでにお茶も淹れてきたので、よかったら」スッ
P「ありがとう」
P「そう言えば雪歩のお茶を飲むのも久しぶりだな」
雪歩「そんな暇もなかったですしね……」
P「そう、だな……」
雪歩「……」
P「……」
P「すまなかった」
雪歩「え?」
P「俺が早く気がつくべきだった……」
雪歩「そんな、謝らないでください。これは私がズルをした自業自得なんですから」
P「ズル、か……」
雪歩「はい……自信というのは、自分の努力の積み重ねなのに」
雪歩「私は、それを否定してしまったんですよ」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 23:02:41.54 :mHZ/VRm/0
P「ズルしても、いいじゃないか」
雪歩「え?」
P「765プロのアイドルは、皆マジメだけど俺なんかしょっちゅうズルしてるぞ」
P「誤魔化しながら、嘘をつきながら」
P「そうでもしないと、生きていけないんだからな」
雪歩「……でも」
P「チャンスはチャンス。それをどう使おうとその人の自由なんだ」
P「……それに、今回はお試しなんだからな」
雪歩「……」
雪歩「プロデューサーは」
雪歩「プロデューサーは、何を願ったんですか?」
P「……」
雪歩「今こうしてナビをしているのは、何かを願ったからですよね」
P「俺の願いか……」
P「思い返せば、馬鹿な事を願ったもんだよ」
P「ズルしても、いいじゃないか」
雪歩「え?」
P「765プロのアイドルは、皆マジメだけど俺なんかしょっちゅうズルしてるぞ」
P「誤魔化しながら、嘘をつきながら」
P「そうでもしないと、生きていけないんだからな」
雪歩「……でも」
P「チャンスはチャンス。それをどう使おうとその人の自由なんだ」
P「……それに、今回はお試しなんだからな」
雪歩「……」
雪歩「プロデューサーは」
雪歩「プロデューサーは、何を願ったんですか?」
P「……」
雪歩「今こうしてナビをしているのは、何かを願ったからですよね」
P「俺の願いか……」
P「思い返せば、馬鹿な事を願ったもんだよ」
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 23:10:10.08 :mHZ/VRm/0
P「俺はな、雪歩」
P「変わりたいと思う人間に、次のチャンスを与えてほしい」
P「そう、願ったんだ」
雪歩「!!」
P「初めは皆がトップアイドルになる事や、会社の発展なんかを考えたけれど」
P「一人でズルするのは良いけど、俺のズルに皆を巻き込んじゃいけないと思って、止めた」
P「だから、そう願ったんだ」
P「結果として、雪歩を困らせる結果になってしまったけどな」
雪歩「……」
P「正直、対象者が雪歩だった時は驚いたよ」
P「そして願い事を訊いて喜びもした」
P「雪歩が、そうやって考えていたということが嬉しくてな」
P「……結局は、俺のズルに巻き込んでしまったけど」
P「本当に、大馬鹿野郎だ」
P「俺はな、雪歩」
P「変わりたいと思う人間に、次のチャンスを与えてほしい」
P「そう、願ったんだ」
雪歩「!!」
P「初めは皆がトップアイドルになる事や、会社の発展なんかを考えたけれど」
P「一人でズルするのは良いけど、俺のズルに皆を巻き込んじゃいけないと思って、止めた」
P「だから、そう願ったんだ」
P「結果として、雪歩を困らせる結果になってしまったけどな」
雪歩「……」
P「正直、対象者が雪歩だった時は驚いたよ」
P「そして願い事を訊いて喜びもした」
P「雪歩が、そうやって考えていたということが嬉しくてな」
P「……結局は、俺のズルに巻き込んでしまったけど」
P「本当に、大馬鹿野郎だ」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 23:16:52.84 :mHZ/VRm/0
雪歩「そんなことないです!」
雪歩「プロデューサーの願い事は立派です」
雪歩「誰が対象になるかも分からない願い事を、一生に一度しかないチャンスを」
雪歩「人の為に使うのは、普通はできません」
P「そう言ってくれると、助かるよ」
雪歩「そんなことないです!」
雪歩「プロデューサーの願い事は立派です」
雪歩「誰が対象になるかも分からない願い事を、一生に一度しかないチャンスを」
雪歩「人の為に使うのは、普通はできません」
P「そう言ってくれると、助かるよ」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 23:29:35.98 :mHZ/VRm/0
P「それで、今日ここに来たのは理由があるんだ」
雪歩「本お願い……ですか」
P「そうだ。もう直にお試しの効力も切れてくる頃だろう」
雪歩「……お試しが切れたら、きっと私は泣いちゃいますね」
P「その時は慰めてやりたいが、俺もナビの役目を終えてしまう」
P「自分の願いも、雪歩の願いも、葛藤も、全て忘れてしまう」
雪歩「……だったら、ここではマズイですね」
P「そうだな。家の人に見つかったら冗談じゃ済まないだろし」
雪歩「お願いを叶えるときになったら、近くの公園に行きましょう」
雪歩「でも……もう少し、考えさせてください」
P「幾らでも、待つよ」
P「俺はお前のプロデューサーで、ナビゲーターなんだから」
P「困った時は、導いてやる」
雪歩「……ありがとうございます」
P「それで、今日ここに来たのは理由があるんだ」
雪歩「本お願い……ですか」
P「そうだ。もう直にお試しの効力も切れてくる頃だろう」
雪歩「……お試しが切れたら、きっと私は泣いちゃいますね」
P「その時は慰めてやりたいが、俺もナビの役目を終えてしまう」
P「自分の願いも、雪歩の願いも、葛藤も、全て忘れてしまう」
雪歩「……だったら、ここではマズイですね」
P「そうだな。家の人に見つかったら冗談じゃ済まないだろし」
雪歩「お願いを叶えるときになったら、近くの公園に行きましょう」
雪歩「でも……もう少し、考えさせてください」
P「幾らでも、待つよ」
P「俺はお前のプロデューサーで、ナビゲーターなんだから」
P「困った時は、導いてやる」
雪歩「……ありがとうございます」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 23:38:18.24 :Oibhv0/20
雪歩「プロデューサー」
P「なんだ」
雪歩「もし、お試しと同じ願い事をしたら……どうなるんでしょう」
P「……」
P「きっと自信満々で、元気に踊って歌って、男が苦手じゃなくて、穴も掘らないスーパーアイドルになるだろう」
P「自分の願いは忘れてしまうから、今回みたいに葛藤することすらなく、な」
雪歩「そう、ですよね……」
P「俺は、その願いでも良いと思う」
P「自分を変えたいという気持ちは、悪いことでもなんでもないんだからな」
雪歩「……」
雪歩「プロデューサーさんは、以前の私の事……どう思っていましたか?」
雪歩「自信のない、何もない私は……やっぱり、迷惑でしたか?」
P「以前の雪歩か」
P「恥ずかしがりで、犬が苦手で、男が苦手で、俺に慣れるのにも時間がかかったっけ」
雪歩「……」
雪歩「プロデューサー」
P「なんだ」
雪歩「もし、お試しと同じ願い事をしたら……どうなるんでしょう」
P「……」
P「きっと自信満々で、元気に踊って歌って、男が苦手じゃなくて、穴も掘らないスーパーアイドルになるだろう」
P「自分の願いは忘れてしまうから、今回みたいに葛藤することすらなく、な」
雪歩「そう、ですよね……」
P「俺は、その願いでも良いと思う」
P「自分を変えたいという気持ちは、悪いことでもなんでもないんだからな」
雪歩「……」
雪歩「プロデューサーさんは、以前の私の事……どう思っていましたか?」
雪歩「自信のない、何もない私は……やっぱり、迷惑でしたか?」
P「以前の雪歩か」
P「恥ずかしがりで、犬が苦手で、男が苦手で、俺に慣れるのにも時間がかかったっけ」
雪歩「……」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 23:46:06.21 :Oibhv0/20
P「オーディションに落ちて、泣いたこともあったよな」
P「失敗して先方に頭を下げたのも一回だけじゃない」
雪歩「……やっぱり、私は」
P「だけど」
P「だけど、そんな雪歩が好きだったよ」
雪歩「プロ……デューサー?」
P「迷惑なんて思ったことは一度もない」
P「苦労なんて思ったことも一度もない」
P「コロコロ変わる表情も、一生懸命頑張る姿も」
P「良い所も、悪い所も」
P「全部まとめて、俺の誇りだよ」
雪歩「…………」
P「だから、願い事を何にしようと。俺は雪歩を応援する」
P「もし雪歩自信が自分を許せなくても、俺は味方だから」
雪歩「グス……ヒック……」
P「オーディションに落ちて、泣いたこともあったよな」
P「失敗して先方に頭を下げたのも一回だけじゃない」
雪歩「……やっぱり、私は」
P「だけど」
P「だけど、そんな雪歩が好きだったよ」
雪歩「プロ……デューサー?」
P「迷惑なんて思ったことは一度もない」
P「苦労なんて思ったことも一度もない」
P「コロコロ変わる表情も、一生懸命頑張る姿も」
P「良い所も、悪い所も」
P「全部まとめて、俺の誇りだよ」
雪歩「…………」
P「だから、願い事を何にしようと。俺は雪歩を応援する」
P「もし雪歩自信が自分を許せなくても、俺は味方だから」
雪歩「グス……ヒック……」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/03(土) 23:58:39.81 :Oibhv0/20
公園
P「願い事、決めたのか?」
雪歩「はい」
P「そうか……どんな願いかは、訊かないけど」
P「雪歩の願いなんだから、きっと素敵な願いなんだろうな」
雪歩「ふふ、案外どうしようもない願いかもしれませんよ?」
P「例えそうだとしても、俺は応援するよ」
雪歩「……優しいですね」
P「……そんなことはないさ」
雪歩「じゃあ、願いを叶える前に……少し良いですか?」スッ
P「……これは?」
雪歩「おまじない、ですよ。私がまた勇気を出すための」
P「? よく分からないけど、受け取っておくよ」
雪歩「忘れても、捨てないで下さいね?」
P「善処する」
公園
P「願い事、決めたのか?」
雪歩「はい」
P「そうか……どんな願いかは、訊かないけど」
P「雪歩の願いなんだから、きっと素敵な願いなんだろうな」
雪歩「ふふ、案外どうしようもない願いかもしれませんよ?」
P「例えそうだとしても、俺は応援するよ」
雪歩「……優しいですね」
P「……そんなことはないさ」
雪歩「じゃあ、願いを叶える前に……少し良いですか?」スッ
P「……これは?」
雪歩「おまじない、ですよ。私がまた勇気を出すための」
P「? よく分からないけど、受け取っておくよ」
雪歩「忘れても、捨てないで下さいね?」
P「善処する」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 00:06:02.83 :/MqSypqa0
そして、私たちは額を重ねる為に身を寄せる。
一週間前とは違って、私は自分の意思で額を近づける。
願うのは、一週間前とは違うこと。
夢の様な時間は、もうお終いだから。
雪歩(でも、最後くらい)
私の中から自信が無くなる前に。
私の中から勇気が無くなる前に。
これだけは言いたかった。
雪歩「―――――」
最後の最後に、またちょっぴりズルをしちゃったけれど、これくらいは良いよね。
だって、この言葉は絶対に言っちゃいけないんだから。
そして、額が触れ合って――
私の願いは、叶えられた。
そして、私たちは額を重ねる為に身を寄せる。
一週間前とは違って、私は自分の意思で額を近づける。
願うのは、一週間前とは違うこと。
夢の様な時間は、もうお終いだから。
雪歩(でも、最後くらい)
私の中から自信が無くなる前に。
私の中から勇気が無くなる前に。
これだけは言いたかった。
雪歩「―――――」
最後の最後に、またちょっぴりズルをしちゃったけれど、これくらいは良いよね。
だって、この言葉は絶対に言っちゃいけないんだから。
そして、額が触れ合って――
私の願いは、叶えられた。
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 00:18:39.29 :/MqSypqa0
一週間後
P「よっし、朝イチのデスク掃除も終わったし今日も一日頑張りますか」
小鳥「デスクワークの仕事が少ないですけれど、営業や打ち合わせのスケジュールが詰まってますからね」
律子「最近、雪歩の調子が良いので仕事も多いです」
P「あれ、雪歩調子良いんだ?」
律子「……ご自分の担当アイドルでしょうに」
P「いやぁここ何週間か何してたかうすぼんやりしてるんだよなぁ」
律子「ボケるにはまだ早いでしょ」
小鳥「でも、私も最近もの忘れが激しくて……書類どこやったかなーってことが結構ありますよ」
P「それは……」
律子「記憶力じゃなく、整頓能力でしょう」
小鳥「ひどい~、結構綺麗にしてるんですよ~」
律子「綺麗と言えばプロデューサー殿のデスクは綺麗ですね」
P「そりゃあ汚くしたら律子に怒られるしな」
律子「それは誰でも怒るでしょ……ってコレは」
一週間後
P「よっし、朝イチのデスク掃除も終わったし今日も一日頑張りますか」
小鳥「デスクワークの仕事が少ないですけれど、営業や打ち合わせのスケジュールが詰まってますからね」
律子「最近、雪歩の調子が良いので仕事も多いです」
P「あれ、雪歩調子良いんだ?」
律子「……ご自分の担当アイドルでしょうに」
P「いやぁここ何週間か何してたかうすぼんやりしてるんだよなぁ」
律子「ボケるにはまだ早いでしょ」
小鳥「でも、私も最近もの忘れが激しくて……書類どこやったかなーってことが結構ありますよ」
P「それは……」
律子「記憶力じゃなく、整頓能力でしょう」
小鳥「ひどい~、結構綺麗にしてるんですよ~」
律子「綺麗と言えばプロデューサー殿のデスクは綺麗ですね」
P「そりゃあ汚くしたら律子に怒られるしな」
律子「それは誰でも怒るでしょ……ってコレは」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 00:25:11.53 :8BzTzX5/0
P「ん?ああ、コレか。こないだポケットに入ってたからデスクに置いてるんだ」
律子「コレ、何処かで拾ったんですか?」
P「拾ったのかな……正直思い出せないんだよ」
P「まあ俺が持つ様な物じゃないけど……なんだか捨てられなくてな」
律子「ふうん」
P「なんだよ、やけに納得したような顔して」
律子「いや、コレって前に私が雪歩に渡した物なんですよ」
P「遊園地のチケットをか?」
律子「はい。最近頑張ってるわねって」
小鳥「いいなぁ。私も行きたいです!」
P「じゃあこれは雪歩の?」
律子「大方、落としたのをプロデューサー殿が拾ったんじゃないでしょうか」
P「それじゃあ、今日雪歩に訊いてみるよ」
P「丁度、これから迎えに行くし」
小鳥「遊園地……」
律子「はいはい。今度また頂いたら差し上げますから」
P「ん?ああ、コレか。こないだポケットに入ってたからデスクに置いてるんだ」
律子「コレ、何処かで拾ったんですか?」
P「拾ったのかな……正直思い出せないんだよ」
P「まあ俺が持つ様な物じゃないけど……なんだか捨てられなくてな」
律子「ふうん」
P「なんだよ、やけに納得したような顔して」
律子「いや、コレって前に私が雪歩に渡した物なんですよ」
P「遊園地のチケットをか?」
律子「はい。最近頑張ってるわねって」
小鳥「いいなぁ。私も行きたいです!」
P「じゃあこれは雪歩の?」
律子「大方、落としたのをプロデューサー殿が拾ったんじゃないでしょうか」
P「それじゃあ、今日雪歩に訊いてみるよ」
P「丁度、これから迎えに行くし」
小鳥「遊園地……」
律子「はいはい。今度また頂いたら差し上げますから」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 00:29:24.21 :8BzTzX5/0
萩原家前
P「到着したぞー」
雪歩『はわわ、すいません!すぐに出ていきますぅ』
P「慌てなくても大丈夫だぞー」
雪歩『ぷ、プロデューサーが迎えに来てくれてるのに待たせる訳には……あいたっ』
P「春香じゃないんだから……」
雪歩『うう、すいません……こんなダメダメな私は穴掘って埋まりますー』
P「おい、やめろ!今家の中だろ!!」
雪歩『うわああああああああん』
萩原家前
P「到着したぞー」
雪歩『はわわ、すいません!すぐに出ていきますぅ』
P「慌てなくても大丈夫だぞー」
雪歩『ぷ、プロデューサーが迎えに来てくれてるのに待たせる訳には……あいたっ』
P「春香じゃないんだから……」
雪歩『うう、すいません……こんなダメダメな私は穴掘って埋まりますー』
P「おい、やめろ!今家の中だろ!!」
雪歩『うわああああああああん』
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 00:36:07.62 :8BzTzX5/0
車内
P「……落ち着いたか?」
雪歩「ごめんなさい……」シュン
P「いや、謝らなくていいけどさ」
雪歩「うぅ……どうして私はこんなにダメダメなんだろ」
P「そこも含めて、雪歩の魅力だろ?」
雪歩「恥ずかしいです……」
P「そう言えば最近絶好調だったみたいじゃないか。あのトーク番組にまたオファー貰ったぞ」
雪歩「そうなんですか……?」
P「そうそう、雪歩が軽快な喋りを構成作家や司会が気に入ったみたいでな」
雪歩「あれ……そんなに喋ってましたか、私?」
P「おいおい、自分が参加した番組だろ?」
雪歩「うーん、あんまり覚えてないんですよ」
P「……まあ、仕事が増えるという事だけ覚えといてくれ」
雪歩「わかりましたぁ……」
車内
P「……落ち着いたか?」
雪歩「ごめんなさい……」シュン
P「いや、謝らなくていいけどさ」
雪歩「うぅ……どうして私はこんなにダメダメなんだろ」
P「そこも含めて、雪歩の魅力だろ?」
雪歩「恥ずかしいです……」
P「そう言えば最近絶好調だったみたいじゃないか。あのトーク番組にまたオファー貰ったぞ」
雪歩「そうなんですか……?」
P「そうそう、雪歩が軽快な喋りを構成作家や司会が気に入ったみたいでな」
雪歩「あれ……そんなに喋ってましたか、私?」
P「おいおい、自分が参加した番組だろ?」
雪歩「うーん、あんまり覚えてないんですよ」
P「……まあ、仕事が増えるという事だけ覚えといてくれ」
雪歩「わかりましたぁ……」
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 00:42:44.31 :Tl2CVNko0
レッスン後
美希「お疲れ様なのー」
亜美「今日は久しぶりに全員そろいましたな」
真美「そうですな→」
貴音「やはり全員で集まりますともちべぇたぁが違いますね」
響「それを言うならモチベーションじゃないのか?」
貴音「なんと」
律子「久しぶりに765プロ全員でのライブだしね」
亜美「そして久しぶりに律っちゃんのステージでもある」
律子「正直不安しかないわ……」
伊織「ふん、みっともない所はみせないでよね!」
やよい「うっうー!みんなでするライブ楽しみです!」
あずさ「あらあら」
春香「しかもドームですよ、ドーム!」
千早「ふふ……はしゃぎすぎよ、春香」
真「楽しみだね」
レッスン後
美希「お疲れ様なのー」
亜美「今日は久しぶりに全員そろいましたな」
真美「そうですな→」
貴音「やはり全員で集まりますともちべぇたぁが違いますね」
響「それを言うならモチベーションじゃないのか?」
貴音「なんと」
律子「久しぶりに765プロ全員でのライブだしね」
亜美「そして久しぶりに律っちゃんのステージでもある」
律子「正直不安しかないわ……」
伊織「ふん、みっともない所はみせないでよね!」
やよい「うっうー!みんなでするライブ楽しみです!」
あずさ「あらあら」
春香「しかもドームですよ、ドーム!」
千早「ふふ……はしゃぎすぎよ、春香」
真「楽しみだね」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 00:49:23.10 :Tl2CVNko0
雪歩「うぅ……緊張するよぉ」
真「だいじょーぶだって、雪歩は頑張ってるんだから」
千早「そういえば、萩原さんは以前の歌い方に戻したのね?」
美希「そう言えばそうなの」
雪歩「以前……?」
春香「ほら、一時期は凄く明るい感じでステージしてたでしょ?」
雪歩「そうだっけ?」
響「覚えてないのか?」
雪歩「うーん。毎回必死にやってるから余り覚えてないのかも……」
貴音「なんとも雪歩殿らしいですね」クスクス
亜美「でもでも」
真美「今のゆきぴょんの方がゆきぴょんらしいよねー」
律子「でもトーク番組とかは増えたから、覚悟してね」
雪歩「そ、そんなぁ……」
雪歩「私なんかダメダメで、ちんちくりんで、臆病で……」ブツブツ
伊織「戻ってきなさい」
雪歩「うぅ……緊張するよぉ」
真「だいじょーぶだって、雪歩は頑張ってるんだから」
千早「そういえば、萩原さんは以前の歌い方に戻したのね?」
美希「そう言えばそうなの」
雪歩「以前……?」
春香「ほら、一時期は凄く明るい感じでステージしてたでしょ?」
雪歩「そうだっけ?」
響「覚えてないのか?」
雪歩「うーん。毎回必死にやってるから余り覚えてないのかも……」
貴音「なんとも雪歩殿らしいですね」クスクス
亜美「でもでも」
真美「今のゆきぴょんの方がゆきぴょんらしいよねー」
律子「でもトーク番組とかは増えたから、覚悟してね」
雪歩「そ、そんなぁ……」
雪歩「私なんかダメダメで、ちんちくりんで、臆病で……」ブツブツ
伊織「戻ってきなさい」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 01:00:47.74 :Tl2CVNko0
ガラ
P「よーし、撤収するぞー」
一同「はーい」
P「雪歩は打ち合わせがあるから俺の車な」
雪歩「わかりました」
P「それじゃ、全員自己管理をしっかりしろよ」
P「ライブ前に体調を崩されたら笑えないからな」
一同「はーい」
ガラ
P「よーし、撤収するぞー」
一同「はーい」
P「雪歩は打ち合わせがあるから俺の車な」
雪歩「わかりました」
P「それじゃ、全員自己管理をしっかりしろよ」
P「ライブ前に体調を崩されたら笑えないからな」
一同「はーい」
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 01:06:37.66 :Tl2CVNko0
車内
P「ご苦労さん、雪歩」
雪歩「プロデューサーこそ、お疲れ様です」
P「まあ、打ち合わせは事務所に戻ってからやるとして……」
P「一つ訊きたいことがあるんだけど」
雪歩「なんですか?」
P「これって、雪歩のか?」
雪歩「あ……」
雪歩(失くしたと思ってたチケットだ)
雪歩「私が律子さんから頂いたチケットです」
P「やっぱりそうか……俺のデスクに置いてあったのを律子が『それ雪歩のですよ』って教えられてな」
雪歩「よかったですぅ」
P「それじゃ、返すよ」
P「ペアチケットだけど、真と一緒に行くのか?」
雪歩「えっと……」
車内
P「ご苦労さん、雪歩」
雪歩「プロデューサーこそ、お疲れ様です」
P「まあ、打ち合わせは事務所に戻ってからやるとして……」
P「一つ訊きたいことがあるんだけど」
雪歩「なんですか?」
P「これって、雪歩のか?」
雪歩「あ……」
雪歩(失くしたと思ってたチケットだ)
雪歩「私が律子さんから頂いたチケットです」
P「やっぱりそうか……俺のデスクに置いてあったのを律子が『それ雪歩のですよ』って教えられてな」
雪歩「よかったですぅ」
P「それじゃ、返すよ」
P「ペアチケットだけど、真と一緒に行くのか?」
雪歩「えっと……」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 01:15:27.44 :/MqSypqa0
本音を言うのであれば、プロデューサーと一緒に行きたい。
でも、私なんかの誘いは迷惑だろうし、お休みの日は自分の時間にしたいだろうし。
ただ、こんなチャンスは二度とないだろうし、ここを逃したら余計に誘い辛くなる。
きっとこれは神様がくれたチャンスなんだ。
私は自分の言い聞かす。
顔を上げて、胸を張って。
相変わらず自信はこれっぽちも無いけれど、勇気は全然湧いてこないけど。
今日、この時だけで良いから声を出そう。
雪歩「あ、あの!」
プロデューサーは優しいから、きっと断らない。
だから、これはちょっとズルい言葉かもしれないけど、たまにはズルしてもいいよね?
ちんちくりんで、ひんそーな私だけど、
きっとこの人は私を受け止めてくれるから。
本音を言うのであれば、プロデューサーと一緒に行きたい。
でも、私なんかの誘いは迷惑だろうし、お休みの日は自分の時間にしたいだろうし。
ただ、こんなチャンスは二度とないだろうし、ここを逃したら余計に誘い辛くなる。
きっとこれは神様がくれたチャンスなんだ。
私は自分の言い聞かす。
顔を上げて、胸を張って。
相変わらず自信はこれっぽちも無いけれど、勇気は全然湧いてこないけど。
今日、この時だけで良いから声を出そう。
雪歩「あ、あの!」
プロデューサーは優しいから、きっと断らない。
だから、これはちょっとズルい言葉かもしれないけど、たまにはズルしてもいいよね?
ちんちくりんで、ひんそーな私だけど、
きっとこの人は私を受け止めてくれるから。
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 01:16:11.83 :Tl2CVNko0
「わ……私と一緒に、遊園地に行きましょう!」
「わ……私と一緒に、遊園地に行きましょう!」
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 01:18:19.32 :Tl2CVNko0
おわり。正直すまんかった
雪歩のキャラ難しすぎワロタ。期間中はほぼオリキャラでワロタ。
ちなみに元ネタはエロゲーのサナララ。最近リメイク出たからぜひやって欲しい。
おわり。正直すまんかった
雪歩のキャラ難しすぎワロタ。期間中はほぼオリキャラでワロタ。
ちなみに元ネタはエロゲーのサナララ。最近リメイク出たからぜひやって欲しい。
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 01:19:35.66 :9O7ZnMmT0
おつん
雪歩は健気かわいい!
雪歩は健気かわいい!
111: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】(1+0:15) :2012/11/04(日) 01:19:43.31 :5KrNsZOH0
乙。またいつか書いてくれ
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 01:22:23.07 :gyqgCOUa0
乙
結局雪歩の願いは何だったの?
結局雪歩の願いは何だったの?
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 01:31:24.77 :Tl2CVNko0
>>113
遊園地に誘うきっかけがほしい、です
あくまできっかけのみ
>>113
遊園地に誘うきっかけがほしい、です
あくまできっかけのみ
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 01:48:58.56 :jdo+ED7pO
よかったよー
サナララつーのに興味が出た
サナララつーのに興味が出た
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 01:53:15.13 :8BzTzX5/0
>>117
サナララまじお勧め
原画はひだまりのうめ先生
>>117
サナララまじお勧め
原画はひだまりのうめ先生
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 02:50:26.07 :/MqSypqa0
最後にサナララの曲だけ貼っとく
お前らアイマスはモチロン、サナララもやろうぜ!
最後にサナララの曲だけ貼っとく
お前らアイマスはモチロン、サナララもやろうぜ!
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 02:53:19.55 :+/F5T6y30
>>118
藤宮アプリは双子の姉だろ!
藤宮アプリは双子の姉だろ!
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 03:20:48.56 :/MqSypqa0
>>122
失念していた
ちなみにサナララでは先生の全裸自画像が見えるよ!
>>122
失念していた
ちなみにサナララでは先生の全裸自画像が見えるよ!
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