『婚姻届なの！』

美希「11月23日……勤労感謝の日！」

美希「ミキの誕生日でもあるの！」

美希「長かった……長かったの……」ｼﾞｰﾝ

美希「15歳は日本じゃ結婚できなかった！」

美希「法律なんてくそくらえってカンジ！」

美希「でもミキは16歳になったの！」

美希「ついに……ついにこれを使う時が来た！」ｺﾞｿｺﾞｿ

美希「それは……」

美希「婚姻届なの！」ﾊﾞｯ

【離婚届】

美希「ま、間違えたの！」

『リテイクなの！』

美希「あんなお先真っ暗な間違いはなかったの！」

美希「11月23日……勤労感謝の日！」

美希「以下省略！」

美希「婚姻届なの！」ﾊﾞｯ

【婚姻届】

美希「うん、大丈夫」

美希「早速ハニーに突撃なの！」ﾊﾞｯ

美希「あれ？ハニーは……？」

小鳥「美希ちゃん、プロデューサーさんなら今日はお休みよ？」

美希「そ、そんな……」

『忘れ物なの！』

美希「なんでよりによって今日いないの！」

美希「メールで昨日お祝いしてくれたのは何だったの！」

美希「こうなったらハニーの家に突撃なの！」

小鳥「待って！」

美希「何なの！」



小鳥「プロデューサーさん判子昨日事務所に忘れてたわよ！はい！」ｻｯ

美希「小鳥……最高なの！今度おにぎりあげるね！」ｶﾞｼｯ

『続・婚姻届なの！』

美希「11月23日、勤労感謝の日なの！」

美希「勤労感謝ったら感謝なの！」

美希「ミキ、勤労感謝の日は勤労に感謝して働くべきだって思うな！」

美希「なのにハニーは事務所休んでだらだらしてるなんて酷いの！」

美希「ミキは休みの日の方が忙しいのに！」

美希「判子よし！婚姻届よし！」

美希「そんなわけでお邪魔します、なの！」ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

『毎日が記念日なの！』

美希「ハニー、今日は何の日か分かってる？」ﾊﾞﾝｯ

P「当たり前だ、美希の誕生bーー」

美希「違うの！勤労感謝の日なの！」

美希「今日はいい兄さんの日！ゲームの日！手袋の日！赤飯の日！」

美希「そして……いい夫妻の日なの！」

美希「あとミキの誕生日なの」

P「と、とりあえずおめでとう美希」

美希「ありがとうハニー♪」

『誕生日プレゼントなの！』

美希「そんなわけで今日はお仕事休みだけどハニーに会いに来たの！」

美希「お祝いして欲しいな！」

P「って言っても誕生日プレゼントは音無さんに渡して置いたんだが……」

美希「小鳥？そういえば婚姻届を見せたら判子をくれたの」

P「そうそう！判子なんだよな！……えっ？婚姻届？」

美希「ハニーからの誕生日プレゼントは小鳥から確かにもらったの（意味深）」

P「」

『紙飛行機なの！』

美希「今なら紙飛行機がついてくるの！」

美希「えいっ」ﾋｭｯ

P「なんだ、この紙飛行機……」

【婚姻届】

美希「まだ100枚くらいあるの、紙飛行機作り放題飛ばし放題なの！」

P「なんでまたそんなに多く……」

美希「役所にあるの全部持って来たの」

P「迷惑だからやめような」

『ハニーの名字が星井の！』

美希「婚姻届に名前と住所と本籍その他諸々を書いて判子を押すだけなの」

美希「ちなみに証人の所には小鳥が書いてくれるの」

美希「こうやって書いて見るの！」

美希「ジャン！」ﾊﾞﾝ



【名前　○○美希】



P「美希……そこ旧姓だぞ」

美希「ま、また間違ったの！」

『究極の選択なの！』

美希「気が早すぎたの、あはっ☆」

P「早いなんてもんじゃない」

美希「細かいことはいいの……あれ？」

P「どうした？美希……」

美希「……こ、ここどうしたらいいかわからないの！」

【現在の妻の職業】

美希「高校生って書けばいいのかな？アイドルって書けばいいのかな？」

美希「究極の選択なの……」

P（学生アイドルじゃだめなのか？）

『未成年なの！』

美希「30枚目にしてついにできたの！婚約届！」

P「大半が紙飛行機になったけどな」

美希「さっそく役場にいくの～☆」

P「ところで美希」

美希「な～にハニー？」

P「機嫌はいいのはいい事だが、親の許可とったのか？」



美希「……え？16歳なら結婚できるんじゃないの？」

P「未成年は大人の許可書が必要です」

美希「う、嘘だよね？」

P「残念ながら」

美希「そ、そんな馬鹿な……」

『ハニーは紛らしいの！』

P「まああそこの家はなんだなんだで真面目だしそう後先考えるような事は……」

美希「許可証つくってくれたの！」ﾊﾞﾝｯ

P「まさかどっかの事務員じゃないよな……」

美希「ちゃんと家の人に任せたよ！刮目するの！」

美希「ｼﾞｬﾝ！」ﾊﾞｯ

【　星　井　奈　緒　】

P「」

美希「お姉ちゃんに頼み込んで書いてもらったの！」

P「そ、そうか」

美希「なんか笑ってた気もするけど気のせいだよね！」

P（気のせいじゃないですよそれ……両親って言ってなかったよ……）

美希「これで完璧だね！」ｷﾘｯ

後先考える→後先考えない

寝ぼけていろいろおかしくなってたらごめん

『絶大な信頼なの！』

美希「ハニーはまぎらわしいの！」

P「ごめんなさい……」

美希「それじゃ今度はパパとママに頼みに行ってくるの！」ｶﾞﾁｬ

P「……大げんかになりそうだな……慰める準備しとくか……」

－－－－－－
－－－－
－－
数時間後
美希「許可書くれたの！」ﾊﾞｯ

P「え゛」

美希「ハニーが家に来た時にとても親切な人だったから安心できるって言ってたの！」

P「お見合いとかしてないのに！？」

美希「こないだ『美希は俺に任せてください』って言ってたじゃん」

P（それはアイドル活動の話だよ！どうなってんだ星井家！）

家に来た時に→前家に来た時に

なんなのなの……眠いの……

『とんでもないアイテムなの！』

美希「婚姻届も許可証もできたの！」

P（ネタで重要書類なんて書くもんじゃなかった！）

美希「でもこれは気をつけた方がいいアイテムなんだよ！」

P「え？どうしてだ？」

美希「指輪とかはアイドルの衣装っていえば誤魔化せるの」

美希「でも婚姻届は見つかったら100%結婚目的でしか使われないの！」

美希「見つかったら最後、言い逃れ出来ないスキャンダル！」

美希「おっそろしいアイテムなの……」

P（指輪も大概だけどな）

美希「だから鞄にいれておくの」

P（それだけでいいのかおっそろしいアイテムの扱い）

『勤労に感謝なの！』

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

美希「ついに来たね……」

P「ああ……」

美希「いくよ……！」

P「いざ市役所に！」

ｺﾞﾁｰﾝ

P美希「へぶっ！？」ﾋﾞﾀｰﾝ

美希「な、なんでドアがあかないの！？」

P「美希、大変だ。」

美希「どうしたの？！」

P「今日は勤労感謝の日、祝日だ！」

美希「わ、忘れてたの！」

『Re・婚姻届なの！』

美希「月曜日なの！」

P「月曜日だな」

美希「月曜日がこんなに嬉しい事がないの！」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

美希「いくよ！」ｷﾞｭｯ

P「おう！」ｷﾞｭｯ

ｳｨｰﾝ

美希（練習通りに……）

美希（大丈夫、ミキ達の書類に不備はないの！）

美希「あ、あの！書類を提出したいんですけど……！」

公務員「……えーっと、どのような書類ですか？」

美希「それは……ミキ達の」

美希「婚姻届なの！」

>>39
な、なんだと……しらなんだ……
まあ美希が役所に出すもんだと勘違いしてたってことで

『計画通りなの！』

－－－－－－
－－－－

公務員「戸籍謄本と、未成年の方の許可証ですね……はい、ではこちらで受理しておきますね！」

P（婚姻届か……美希もそんな年になったのか）

P（たしか3日前で16に……）


P（…………あれ？婚姻届？美希はいつ書いたんだ？）

P（まさかこないだ所々間違える美希が可愛くてついかいてしまったたった一枚の事か？）

P（でもあれには戸籍謄本と許可証が必要で……あ……）

P（全部、美希が揃えてたのか？）

P（3日前に入らなかったのは役所が閉まってたからじゃなくて戸籍謄本を忘れてたから？）

P（たしかあれに書いてた妻の欄は美希だよな……じゃあ……夫は……）



P（……俺……？）

P（俺が美希の夫？！）

『ハニーからのプレゼントなの！』

美希「ハニー！出して来たの！」

P「……あ」

美希「……どしたの？ハニー」

P「美希……今更なんだけどな……あれで出しちゃったのか？」

美希「うん？」

P「本当に良かったのか？！俺はお前に一緒にいて欲しいなんて言ってなかったのに！ただふざけて婚姻届書いただけかもしれないってのに……」

美希「ハニー」

P「うん」

美希「ハニーはミキが好きじゃないのに書かないって信じてるもん」

P「そんな理由なのか？」

美希「それだけじゃないよ？」

美希「最初は冗談のつもりだったけど、ハニーのプレゼントを見て決めたの」

P「プレゼント？」

『薬指、なの！』

美希「小鳥から貰ったあれの事なの」

P「あれって……判子か？」

美希「何言ってるの……左手見てよ！」ﾊﾞｯ

P「うわ、ちょっ！？……って指輪？これって……」

美希「ハニーが小鳥に預けてた指輪」

美希「聞いたよ、ミキに会って告白するのが恥ずかしくて休んだって……チキンなの」

P「す、すまん」

美希「アメジスト、射手座の石、その言葉は決断力、愛情。意味はハニーから聞きたかったんだけどな」

『決めちゃった事は仕方ないの』

美希「プロデューサーでもあってハニーでもある関係のままがよかったんだけど」

美希「決断力っていわれちゃ決めちゃうしかないよね？」

P「み、美希……」

美希「婚姻届がミキのプレゼントに対する返事、なの。」

美希「今になって嘘でしたなんて言わないでね？」

P「……かなわないな、全部お見通しか」

美希「昔からミキはなんでもできるの！」

P「努力することはできなかったけどなあ」

美希「それは関係ないの！」

美希「それじゃ、早速挨拶に行くの！」

P「へ？どこに？」

美希「ミキの家なの！その後はハニーの家！あとは事務所にもいかなきゃいけないの！」

美希「ちゃんとハニーがミキを幸せにする事を約束して貰わないといけないの！」

美希「それで結婚の秘訣を聞かれたらこう叫んでやるの！」

美希「結婚の秘訣？そりゃ勿論婚姻届なの！」

美希「……ってね！」

P「ハハッ……それじゃいくか！」

美希「うん！」


終わりなの、お粗末様でした

あ、最後『終わりなの！』にし忘れてた死にたい
今度こそお粗末様でした、眠いといかんな

1レスでいろいろSSかくなりなんなり好きにして、どうぞ
美希誕生日おめでとう

『おまけなの！』

小鳥「これはなんの当て付けですか？」

小鳥「……あれから事務所内で主に真美ちゃん達によって元婚姻届の紙飛行機が飛び交ってるんですよ！なんの嫌がらせですか！」

小鳥「こんちくしょう！恋のキューピッドじゃないのよあたしは！」

小鳥「大体指輪にアメジストって！2月の誕生石じゃないの！射手座の石でもあるけれども！」

小鳥「こうなったら拗ねてやるー！美希ちゃん主演のドラマ見て寝込んでやるー！」

『今度こそ終わりなの』