2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 21:50:50.83 :pwCbqPNU0
漫「…って話があったんですよ」
洋榎「別に変な体験でもないやん。アレやないんか?あのなんて言ったか」
絹「家鳴り」
洋榎「せや、それや」
漫「やから最初に言うたやないですか。「倉庫の中で」て」
洋榎「やったかな。せやったら、まあ大分変になってくるな」
絹「むしろ怖いわ…」
由子「のよー…」
漫「…って話があったんですよ」
洋榎「別に変な体験でもないやん。アレやないんか?あのなんて言ったか」
絹「家鳴り」
洋榎「せや、それや」
漫「やから最初に言うたやないですか。「倉庫の中で」て」
洋榎「やったかな。せやったら、まあ大分変になってくるな」
絹「むしろ怖いわ…」
由子「のよー…」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 21:52:57.24 :pwCbqPNU0
洋榎「なあ、恭子はなんか、そういうのないんか?ウチの「勝手に金がなくなってく財布」みたいな」
絹「お姉ちゃんのは買い食いしてるだけやけどな」
恭子「奇妙な話ですか…………ああ、一個だけありますわ。もう三年は前になるか…」
洋榎「なあ、恭子はなんか、そういうのないんか?ウチの「勝手に金がなくなってく財布」みたいな」
絹「お姉ちゃんのは買い食いしてるだけやけどな」
恭子「奇妙な話ですか…………ああ、一個だけありますわ。もう三年は前になるか…」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 21:54:19.04 :pwCbqPNU0
恭子「家族で岩手に旅行に行った時に恥ずかしい話、山登りの途中ではぐれてもうて……」
恭子「山の中腹辺りやったんで、頂上目指したらええか思うて、猪の木駅とかいったかで電車待っとった」
恭子「そしたらなんやえらい背ぇの高い女の人がおって、こっちに話しかけてきおった」
恭子「家族で岩手に旅行に行った時に恥ずかしい話、山登りの途中ではぐれてもうて……」
恭子「山の中腹辺りやったんで、頂上目指したらええか思うて、猪の木駅とかいったかで電車待っとった」
恭子「そしたらなんやえらい背ぇの高い女の人がおって、こっちに話しかけてきおった」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 21:56:53.94 :pwCbqPNU0
恭子「その姉帯て名乗る人と話しよったら「こっち使うとショートカットなる」言われて乗り換えたんや」
漫「姉帯て、もしかしてあの?」
恭子「せやな、今も記憶に残っとる姿は皆も知っとる姉帯さんや。で、来た電車に乗って行ったんや」
恭子「その姉帯て名乗る人と話しよったら「こっち使うとショートカットなる」言われて乗り換えたんや」
漫「姉帯て、もしかしてあの?」
恭子「せやな、今も記憶に残っとる姿は皆も知っとる姉帯さんや。で、来た電車に乗って行ったんや」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 21:59:56.39 :pwCbqPNU0
恭子「なんでも姉帯さん途中にある駅の村の出身らしゅうて、乗った路線もそこの村人が使う時だけ運行するらしかった」
恭子「ああそういえば、電車も変な感じやった。なんか、座席がケーブルカーみたく並んどる」
恭子「ちゅうか、途中でホンマにケーブルカーになった。あれは新鮮な驚きがあったなあ」
洋榎「不幸中の幸いっちゅうか、なかなか出来ん体験したんやな」
由子「でもそれだけじゃただ遭難しかかって助かっただけなのよー」
恭子「なんでも姉帯さん途中にある駅の村の出身らしゅうて、乗った路線もそこの村人が使う時だけ運行するらしかった」
恭子「ああそういえば、電車も変な感じやった。なんか、座席がケーブルカーみたく並んどる」
恭子「ちゅうか、途中でホンマにケーブルカーになった。あれは新鮮な驚きがあったなあ」
洋榎「不幸中の幸いっちゅうか、なかなか出来ん体験したんやな」
由子「でもそれだけじゃただ遭難しかかって助かっただけなのよー」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 22:03:20.09 :pwCbqPNU0
恭子「本題はここから。姉帯さんの村の駅に到着したらそのまま別れるはずやったけど、や」
恭子「姉帯さんの勘違いで、頂上行きの電車が来るまでに四時間待たなあかんかった」
恭子「ショートカットが四時間やからつまり、乗り換え前と同じ電車に乗るいうことや」
洋榎「結局同じ時間かかるんやな」
恭子「そういうわけで折角やからと村に立ち寄って時間潰すことになった……あ」
絹「どうしたんですか?」
恭子「本題はここから。姉帯さんの村の駅に到着したらそのまま別れるはずやったけど、や」
恭子「姉帯さんの勘違いで、頂上行きの電車が来るまでに四時間待たなあかんかった」
恭子「ショートカットが四時間やからつまり、乗り換え前と同じ電車に乗るいうことや」
洋榎「結局同じ時間かかるんやな」
恭子「そういうわけで折角やからと村に立ち寄って時間潰すことになった……あ」
絹「どうしたんですか?」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 22:05:06.59 :UJCczKU3i
ふんふむ
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 22:06:01.08 :pwCbqPNU0
恭子「や、今思い出したんやけど、その降りた駅は民家やったな。あれも奇妙やったわ」
漫「駅が民家?」
恭子「大きな、茅葺きって言うんか、まあ昔ながらって感じの家が駅やって、線路が家の中通っとった」
由子「変わってるのよー」
恭子「そこに住むんが長老で、片眼鏡のその人から興味のままに色々、話聞いたなあ」
恭子「や、今思い出したんやけど、その降りた駅は民家やったな。あれも奇妙やったわ」
漫「駅が民家?」
恭子「大きな、茅葺きって言うんか、まあ昔ながらって感じの家が駅やって、線路が家の中通っとった」
由子「変わってるのよー」
恭子「そこに住むんが長老で、片眼鏡のその人から興味のままに色々、話聞いたなあ」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 22:09:38.46 :pwCbqPNU0
恭子「曰く、路線の名前を『熊の木本線』猪の木・熊の木・鹿の木の三駅からなる単線」
恭子「なんでも、元々同族でその三集落作って暮らしよって、有事の際に電車で熊の木の長老に会いに来たとか」
恭子「乗ってきた路線は数年前に廃線になったけど不便やからと村が買い取って運行を続けとるとか」
恭子「曰く、路線の名前を『熊の木本線』猪の木・熊の木・鹿の木の三駅からなる単線」
恭子「なんでも、元々同族でその三集落作って暮らしよって、有事の際に電車で熊の木の長老に会いに来たとか」
恭子「乗ってきた路線は数年前に廃線になったけど不便やからと村が買い取って運行を続けとるとか」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 22:13:30.47 :pwCbqPNU0
恭子「奇妙言うならこれも奇妙になるんかな。三集落の内熊の木だけは他の二つか同じ集落の者同士で結婚するらしい」
恭子「それで血が一番濃いのが誇り、二集落からも一目置かれ。有事の際に、ってのもそういう事なんやないかな」
恭子「まあ確かによく見ると皆どことなく顔立ちが似とって、奇妙っちゃあ奇妙やった」
恭子「奇妙言うならこれも奇妙になるんかな。三集落の内熊の木だけは他の二つか同じ集落の者同士で結婚するらしい」
恭子「それで血が一番濃いのが誇り、二集落からも一目置かれ。有事の際に、ってのもそういう事なんやないかな」
恭子「まあ確かによく見ると皆どことなく顔立ちが似とって、奇妙っちゃあ奇妙やった」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 22:17:21.40 :pwCbqPNU0
恭子「とまあそんな話をしてるうちに長老のところに人が集まってな、昼間から宴会始めよった」
洋榎「駄目人間の集まりか」
恭子「まあまあ。客が珍しいってことで宴会になったらしいですよ」
恭子「それに、えらく歓待されて気持ち良かったのも確かやったし」
由子「でも話が見えてこないのよー」
絹「そうですね」
洋榎「今のところ変な村で歓迎されただけやな」
恭子「まあ、ここからですよ」
漫「ってことはもっと変わった体験するんですか」
恭子「とまあそんな話をしてるうちに長老のところに人が集まってな、昼間から宴会始めよった」
洋榎「駄目人間の集まりか」
恭子「まあまあ。客が珍しいってことで宴会になったらしいですよ」
恭子「それに、えらく歓待されて気持ち良かったのも確かやったし」
由子「でも話が見えてこないのよー」
絹「そうですね」
洋榎「今のところ変な村で歓迎されただけやな」
恭子「まあ、ここからですよ」
漫「ってことはもっと変わった体験するんですか」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 22:23:57.12 :pwCbqPNU0
恭子「一般的なイメージのと違ってその村、開放的でかなり余所者にも好意的なんや」
恭子「客が珍しい、珍しついでに珍しいもん見せようて話になって…………ここからや」
恭子「昔からその村に伝わってるらしい『熊の木節』て踊りを見せてもらった」
恭子「一般的なイメージのと違ってその村、開放的でかなり余所者にも好意的なんや」
恭子「客が珍しい、珍しついでに珍しいもん見せようて話になって…………ここからや」
恭子「昔からその村に伝わってるらしい『熊の木節』て踊りを見せてもらった」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 22:27:59.24 :pwCbqPNU0
恭子「まあまああれは奇妙なもんやったなあ」
恭子「まず周りの反応から。踊りを見た人、皆笑い転げる。爆笑や。なんや気い狂ったかいうぐらい」
恭子「次に、一人一回ずつやりよった。まあその場のテンションみたいなのもあったんかしらんけど」
恭子「もう順番に長老まで参加して爆笑関ヶ原、てなもんやったな。ああ、姉帯さんは一番手やった」
洋榎「楽しそうやなあそれ!行ってみたなったわ」
恭子「皆腹抱えて笑っとったらこっちまで笑えてきて、楽しかったのを覚えとる」
恭子「まあまああれは奇妙なもんやったなあ」
恭子「まず周りの反応から。踊りを見た人、皆笑い転げる。爆笑や。なんや気い狂ったかいうぐらい」
恭子「次に、一人一回ずつやりよった。まあその場のテンションみたいなのもあったんかしらんけど」
恭子「もう順番に長老まで参加して爆笑関ヶ原、てなもんやったな。ああ、姉帯さんは一番手やった」
洋榎「楽しそうやなあそれ!行ってみたなったわ」
恭子「皆腹抱えて笑っとったらこっちまで笑えてきて、楽しかったのを覚えとる」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 22:32:28.80 :pwCbqPNU0
恭子「姉帯さん出たら盛り上がる、長老が踊ったら筋トレの時間、白髪の人は立っただけで爆笑の渦や」
絹「よっぽど面白い踊りやったんですね」
由子「どんな踊りなのか知りたいのよー」
洋榎「これは実演してもらわなやろなー」
恭子「……まあそれが早いですね。正直気乗りしませんけど」
恭子「姉帯さん出たら盛り上がる、長老が踊ったら筋トレの時間、白髪の人は立っただけで爆笑の渦や」
絹「よっぽど面白い踊りやったんですね」
由子「どんな踊りなのか知りたいのよー」
洋榎「これは実演してもらわなやろなー」
恭子「……まあそれが早いですね。正直気乗りしませんけど」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 22:36:29.86 :pwCbqPNU0
恭子「一応説明しときますと、まず相撲の土俵入りみたいなポーズで始めます」
恭子「歌い始めと同時に右側に体全体で大きな山を描く。次は反対に同じように」
恭子「右に跳んであるポーズをとる、次に左に跳んで同じポーズの裏返しを」
恭子「最後に片足上げて出来るだけ珍妙な顔でぴょんぴょん跳ねながら一回転」
洋榎「手拍子のリズムはどないや?」
恭子「タッタタタッタッタッタタタタタタ タッタタタッタッタッタタタタタタを繰り返し、少し早めで」
洋榎「おっしゃ」
恭子「一応説明しときますと、まず相撲の土俵入りみたいなポーズで始めます」
恭子「歌い始めと同時に右側に体全体で大きな山を描く。次は反対に同じように」
恭子「右に跳んであるポーズをとる、次に左に跳んで同じポーズの裏返しを」
恭子「最後に片足上げて出来るだけ珍妙な顔でぴょんぴょん跳ねながら一回転」
洋榎「手拍子のリズムはどないや?」
恭子「タッタタタッタッタッタタタタタタ タッタタタッタッタッタタタタタタを繰り返し、少し早めで」
洋榎「おっしゃ」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 22:41:28.93 :pwCbqPNU0
恭子「ならいきますよ…」
タッタタタッタッタッタタタタタタ タッタタタッタッタッタタタタタタ
恭子「 なんじょぉれ熊の木 かんじょぉれ猪の木
ノッケ ノッタラカ ホッケ ホッタラカ
トッケ トットットットットットッ 」
恭子「ならいきますよ…」
タッタタタッタッタッタタタタタタ タッタタタッタッタッタタタタタタ
恭子「 なんじょぉれ熊の木 かんじょぉれ猪の木
ノッケ ノッタラカ ホッケ ホッタラカ
トッケ トットットットットットッ 」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 22:45:14.76 :pwCbqPNU0
洋榎「はははははははなんやそれ!めっちゃ面白いやん!」
絹「はははははっ!」バシッバシッ
恭子「まあ姉帯さんのやったネタやけど」
漫「はー……はー……これは確かに笑えますね」
由子「お腹が痛いのよー」
恭子「まああんまり女子が踊っていい踊りでもないと思うんやけど」
恭子「踊りよっても楽しかったんは確かや」
洋榎「はははははははなんやそれ!めっちゃ面白いやん!」
絹「はははははっ!」バシッバシッ
恭子「まあ姉帯さんのやったネタやけど」
漫「はー……はー……これは確かに笑えますね」
由子「お腹が痛いのよー」
恭子「まああんまり女子が踊っていい踊りでもないと思うんやけど」
恭子「踊りよっても楽しかったんは確かや」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 22:49:16.87 :pwCbqPNU0
洋榎「まあしかし…アレやな」
絹「まあ、アレやね」
漫「ですね」
由子「意味不明よー」
恭子「まあそうやけど。正直周りが楽屋ネタで盛り上がってる時特有のアウェイ感あったけど」
恭子「皆が笑いよったら段々こっちまで笑えてきて、よくわからんけど勢いだけで笑えたわ」
洋榎「まあしかし…アレやな」
絹「まあ、アレやね」
漫「ですね」
由子「意味不明よー」
恭子「まあそうやけど。正直周りが楽屋ネタで盛り上がってる時特有のアウェイ感あったけど」
恭子「皆が笑いよったら段々こっちまで笑えてきて、よくわからんけど勢いだけで笑えたわ」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 22:54:10.92 :pwCbqPNU0
恭子「まあそんなこんなで私の番が来るわけや。熱気最高潮の村人の前で余所者がトリ」
恭子「振られた時、流石に渋ってもうたら『あー…やっぱ無理だったかー 流石にー』みたいな言われたんで」
恭子「ヤケになって踊ってみせたんですよ。こんなこともあろうかと分析してましたから」
恭子「まあそんなこんなで私の番が来るわけや。熱気最高潮の村人の前で余所者がトリ」
恭子「振られた時、流石に渋ってもうたら『あー…やっぱ無理だったかー 流石にー』みたいな言われたんで」
恭子「ヤケになって踊ってみせたんですよ。こんなこともあろうかと分析してましたから」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 22:57:05.55 :pwCbqPNU0
恭子「大体は、なんじょれ熊の木 かんじょれ猪の木 を前半としてそのまま演じて」
恭子「後半をアレンジして『ヨッケ ヨッタラカ オッケ オッタラカ コッケ コッコッコッコッコッコッ』とか」
恭子「『ソッケ ソッタラカ モッケ モッタラカ ドッケ ドッドッドッドッドッドッ』てな具合や」
恭子「大体は、なんじょれ熊の木 かんじょれ猪の木 を前半としてそのまま演じて」
恭子「後半をアレンジして『ヨッケ ヨッタラカ オッケ オッタラカ コッケ コッコッコッコッコッコッ』とか」
恭子「『ソッケ ソッタラカ モッケ モッタラカ ドッケ ドッドッドッドッドッドッ』てな具合や」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 23:00:58.61 :pwCbqPNU0
洋榎「ほんで?どないなん歌詞でやったんや?」
恭子「『ブッケ ブッタラカ ヤッケ ヤッタラカ ボッケ ボッボッボッボッボッボッ』って歌詞です」
恭子「そしたらどんな反応やったと思います?静寂ですよ静寂。水を打ったようとか生易しいレベルの無音」
恭子「思わず『あれ、笑わないんですか?』とか聞きましたよ。そしたら」
由子「そしたら?」
洋榎「ほんで?どないなん歌詞でやったんや?」
恭子「『ブッケ ブッタラカ ヤッケ ヤッタラカ ボッケ ボッボッボッボッボッボッ』って歌詞です」
恭子「そしたらどんな反応やったと思います?静寂ですよ静寂。水を打ったようとか生易しいレベルの無音」
恭子「思わず『あれ、笑わないんですか?』とか聞きましたよ。そしたら」
由子「そしたら?」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 23:05:09.86 :pwCbqPNU0
恭子「苦虫を噛み潰した表情で『今のは不味かった』これにはメゲましたわ」
洋榎「踊りが下手やったんちゃうんか?」
恭子「そう思いましたけど、聞くところでは踊りは問題無かった、寧ろ完璧やったらしいです」
漫「なら、歌詞に問題が?」
恭子「苦虫を噛み潰した表情で『今のは不味かった』これにはメゲましたわ」
洋榎「踊りが下手やったんちゃうんか?」
恭子「そう思いましたけど、聞くところでは踊りは問題無かった、寧ろ完璧やったらしいです」
漫「なら、歌詞に問題が?」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 23:09:26.35 :pwCbqPNU0
恭子「……どうやら、正しい歌詞を唄ってしもうたらしい。それが問題やったと」
恭子「なんでも、熊の木節の正しい歌詞を唄いながら人前で踊ると国に大きな災いが齎されるとか」
恭子「過去にもうっかりやってしもうて災害やらが何度か起こったことがあるとかなんとか」
絹「えらい偶然に当たってしもうたんですね」
恭子「……どうやら、正しい歌詞を唄ってしもうたらしい。それが問題やったと」
恭子「なんでも、熊の木節の正しい歌詞を唄いながら人前で踊ると国に大きな災いが齎されるとか」
恭子「過去にもうっかりやってしもうて災害やらが何度か起こったことがあるとかなんとか」
絹「えらい偶然に当たってしもうたんですね」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 23:15:04.65 :pwCbqPNU0
恭子「誰も責めんで、やらせた側にも責任があるとかフォローしてもらったんは少し楽やったけど」
恭子「宴会はお開き。電車の時間もあって、『気にするな』『忘れろ』て感じの言葉貰って村を後に」
恭子「熊の木との関係はそこで切れて、それより後の話も特に聞かんで今に至るわけやな」
恭子「ちなみにその後私は山頂で無事両親と再会。特に国家レベルの災いも無く、と」
恭子「まあ知らんうちに災いがあったかもしれんけど、認知せず、とこんなところで」
恭子「誰も責めんで、やらせた側にも責任があるとかフォローしてもらったんは少し楽やったけど」
恭子「宴会はお開き。電車の時間もあって、『気にするな』『忘れろ』て感じの言葉貰って村を後に」
恭子「熊の木との関係はそこで切れて、それより後の話も特に聞かんで今に至るわけやな」
恭子「ちなみにその後私は山頂で無事両親と再会。特に国家レベルの災いも無く、と」
恭子「まあ知らんうちに災いがあったかもしれんけど、認知せず、とこんなところで」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 23:19:51.93 :pwCbqPNU0
漫「騙されたんやないですか?村人全員で一芝居打ったとか」
恭子「まあそれならそれで別にええんやけど」
絹「お祓いの方法とか回避する方法とか無かったんですか?」
恭子「無いから諦めて全てを受け入れるとか言うてたよ」
由子「変な体験したんやねー」
恭子「せやな。それで話はおしまいや。まあアフターストーリーあるんやけど。姉帯さんの」
洋榎「ああ、対局した時か。顔合わせ辛かったんやないか?」
恭子「いやあ会うまではそうやってんですけど……うーん」
漫「騙されたんやないですか?村人全員で一芝居打ったとか」
恭子「まあそれならそれで別にええんやけど」
絹「お祓いの方法とか回避する方法とか無かったんですか?」
恭子「無いから諦めて全てを受け入れるとか言うてたよ」
由子「変な体験したんやねー」
恭子「せやな。それで話はおしまいや。まあアフターストーリーあるんやけど。姉帯さんの」
洋榎「ああ、対局した時か。顔合わせ辛かったんやないか?」
恭子「いやあ会うまではそうやってんですけど……うーん」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 23:23:28.53 :pwCbqPNU0
恭子「まあ結局この話、何が奇妙ってあの姉帯さんと宮守の姉帯さんが別人やってことが一番奇妙なんかな」
洋榎「は?」
漫「またまた御冗談を」
由子「のよー」
絹「どういうことですか?」
恭子「まあ結局この話、何が奇妙ってあの姉帯さんと宮守の姉帯さんが別人やってことが一番奇妙なんかな」
洋榎「は?」
漫「またまた御冗談を」
由子「のよー」
絹「どういうことですか?」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 23:27:52.10 :pwCbqPNU0
恭子「対局終わって熊の木のことで話しかけたら、『何それ、知らないよー?』なんて言われて」
恭子「どうも嘘ついとる雰囲気やなし、別人って解釈で決着を付けた、ということやな」
洋榎「恭子…作り話やないよな?」
恭子「いくらなんでも即興でこんな壮大な作り話が出来るわけないですやん」
恭子「対局終わって熊の木のことで話しかけたら、『何それ、知らないよー?』なんて言われて」
恭子「どうも嘘ついとる雰囲気やなし、別人って解釈で決着を付けた、ということやな」
洋榎「恭子…作り話やないよな?」
恭子「いくらなんでも即興でこんな壮大な作り話が出来るわけないですやん」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 23:31:39.02 :pwCbqPNU0
漫「にしても、村の人はなんでそんな危険なことをしとったんですかね?」
絹「スリルを楽しんどったとか?」
恭子「長老が言うとったけど、替え歌唄って笑うんは誰かが本物の歌を歌うかもしれんスリル」
恭子「熊の木一族が国の命運握っとる優越感みたいなものを味わえるから、てのがあるらしいわ」
恭子「それに普段はあんまりやらんみたい。みんなが少し調子に乗り過ぎてたっても言うとったな」
恭子「まあ誰も本物の歌詞を唄うとは予想してへんかった。想定の範囲外いうか、それとスリルを楽しむ心」
恭子「これが今回の原因やったちゅう話やな」
漫「にしても、村の人はなんでそんな危険なことをしとったんですかね?」
絹「スリルを楽しんどったとか?」
恭子「長老が言うとったけど、替え歌唄って笑うんは誰かが本物の歌を歌うかもしれんスリル」
恭子「熊の木一族が国の命運握っとる優越感みたいなものを味わえるから、てのがあるらしいわ」
恭子「それに普段はあんまりやらんみたい。みんなが少し調子に乗り過ぎてたっても言うとったな」
恭子「まあ誰も本物の歌詞を唄うとは予想してへんかった。想定の範囲外いうか、それとスリルを楽しむ心」
恭子「これが今回の原因やったちゅう話やな」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 23:33:45.76 :pwCbqPNU0
絹「はあ……なんか疲れたわあ」
漫「本当にけったいな話ですね」
洋榎「ふわぁ…あふ……おお、いい時間やな。そろそろ行くか」
恭子「ですね」
由子「お祭り楽しみなのよー」
洋榎「お、今年の盆踊り、なんや他県からわざわざプロ呼んどるらしいで」
タッタタタッタッタッタタタタタタ タッタタタッタッタッタタタタタタ
絹「はあ……なんか疲れたわあ」
漫「本当にけったいな話ですね」
洋榎「ふわぁ…あふ……おお、いい時間やな。そろそろ行くか」
恭子「ですね」
由子「お祭り楽しみなのよー」
洋榎「お、今年の盆踊り、なんや他県からわざわざプロ呼んどるらしいで」
タッタタタッタッタッタタタタタタ タッタタタッタッタッタタタタタタ
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 23:35:22.07 :pwCbqPNU0
終わり
終わり
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 23:36:20.57 :zUNLGmz+O
え……
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 23:37:18.90 :pwCbqPNU0
何か質問でもありますか
何か質問でもありますか
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 23:41:58.21 :mATcgxJW0
乙
これって本当にあるんだよね?
これって本当にあるんだよね?
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 23:47:52.80 :pwCbqPNU0
元ネタは分かっている方もいらっしゃると思いますが筒井康隆の「熊の木本線」です
これを軸に咲キャラに当て嵌めて少し設定も変えてみました
なので本当にあるかどうかは筒井先生に聞いて下さい
ちなみにYoutubeで探してみると勇気有る素人の熊の木節が見られます
元ネタは分かっている方もいらっしゃると思いますが筒井康隆の「熊の木本線」です
これを軸に咲キャラに当て嵌めて少し設定も変えてみました
なので本当にあるかどうかは筒井先生に聞いて下さい
ちなみにYoutubeで探してみると勇気有る素人の熊の木節が見られます
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 23:55:54.29 :pwCbqPNU0
何もなければ落ちます
お疲れ様でした
何もなければ落ちます
お疲れ様でした
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 23:56:06.30 :mATcgxJW0
今さらだけど怖い系だったのか・・・怖ぇよ
まあ乙乙
まあ乙乙
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