響「それじゃ、春香。行こう！」


春香「うん」

年越しLive、13曲目は「太陽のジェラシー」
衣装もそれに合わせて水着であった。

響（この衣装がお腹痛くしたんだ……うぅ、ついてないぞ）


曲が始まり1番のサビに差し掛かった頃、便意は突然始まった


響（や、やばぃ……うんこでちゃう）



響（プロデューサー…助けて…）

春香「私マーメィ♪」


響「う、ぁ」


響（声が出ない……）


春香（響ちゃん？どうしたんだろう）


春香「つかまえて、好きだよと云って欲しい♪」


響（もう無理……）


と、ここで我那覇響。なんとステージから降りるという暴挙に出る
当然、予想外の行動に観客や765プロ一同は驚く。


響（プロデューサーたすけて）


響（たすけてよぉ……）

P「響っ、大丈夫か！」


響「ぷ、ぷろでゅーさ……」


響（あっ）

なんとナムコの元気印、我那覇響は粗相をしてしまったのだ。
大好きな人の腕の中で
思春期真っ只中の我那覇響、これには自殺したくなるだろう


P（響の水着が心無しか茶色い気がしないでもない）


P（ほんのり香る便臭）


P（………）


P「律子、響が体調悪いみたいなんだ」


律子「えっ」

律子（プロデューサーについてきて、響を見つけたは良いんだけど）


律子（思いっきり粗相してるじゃない……）


律子「はい、床の掃除はこちらで済ませておきます」


律子「それより、早く響をトイレに連れて行ってあげて…プロデューサー」


P「助かるよ」


P「それじゃ行こうか、響」

我那覇響は答えなかった、そして顔を真っ赤にして俯いていた。
それも当然である、もう一人のプロデューサーである律子にまでこの汚い姿を晒してしまったのだ。


響（もう殺して…）


P「ステージは春香がなんとか保ってくれてるし」


P「早くいこうな」


響「………わかったぞ…」


響とプロデューサー、二人は会場の関係者専用トイレへと向かった。
汚物を零しながら歩く響を可哀想に思ったのか、抱きかかえて歩くプロデューサー
普段の響なら失神してしまうだろうこのシチュエーションも
今の響には、ただの苦痛でしかなかった。


響（また出そうだぞ……）


響（うぅ…はやくといれいきたい……）

P「着いたよ、響」


P「個室に入ろうな」


響「プロデューサー、まだ出そうだぞ…」


P「良いんだよ、大丈夫だから」
普通の精神状態でなら、動揺を隠せないこの場面だが
プロデューサーは響のメンタルを傷付けないように細心の注意を払っていた

P「一人で脱げるか？」


響「ん、大丈夫」

響が水着を脱ぐと共に、大量の汚物が床に音を立てながら零れ落ちる。
しかし、プロデューサーは顔を一切顰めなかった


響「恥ずかしいからちょっとあっちむいててね、プロデューサー」

響はやっと腰を下ろして排便出来る快感に声を抑えきれなかった。


響「ぅう……」

80もあるヒップはミートソース状の汚物がびっしりと覆っていた
年の割に濃い、陰毛もだ。


P「ん、終わったみたいだな」


P「それじゃあ拭くからお尻をこっちに向けてくれ」


響「ごめんなさい、プロデューサー」


P「何がだ？」


響「だって自分、ファンからも臭いって言われてて」

響「それに、動物臭いってスタッフの人が言ってる」


響「今は下半身うんこまみれだし……」


響「ごめんなさい、プロデューサー」


響「もう自分、ううん、私」


響「アイドル辞めるね」


響「765のみんな、ごめんなさい……」


涙を流しながらこう言った我那覇響を見たプロデューサー。
自分のスーツが汚れるのも構わずに、いきなり響の事を抱きしめたのだ


P「アイドルが嫌なら、辞めれば良い」


響「……えっ？」


響（プロデューサー…信じてたのに……）

P「響、嫌々アイドルをやったって」


P「皆との意識の違いが浮き出てくるだけだ」


P「なぁ、響」


響「うん」


響「プロデューサーの言ってる事はわかったぞ…」


響「だけど、漏らしたアイドルなんて必要ないよね……」

P「ファンのみんなは、響の事が大好きだし」


P「俺も好きだよ」


P「粗相をしてしまったのは、仕方ないよ」


P「これを忘れて…とはいかないだろうけど」


P「俺と二人の秘密にしてくれないか？」


響（………）


響「そこまで言ってくれるのか……」


響「ありがとう、プロデューサー」

響「自分、まだアイドルやれるさ」


P「そうか、それが響の選択なんだな」


P「今日は体調悪いみたいだし」


P「響、先に帰るか？」


響「うん…」


響「皆に合わす顔が無いよ……」


P「大丈夫」


P「春香は優しい子だから、許してくれるさ」

そう言って、プロデューサーは響を送って行った。
当然車も便臭が漂っていたが、この際気にしない事にした。


P「他の人にばれてなきゃ良いんだけどなぁ」


律子「プロデューサー！」


律子「響、どうでしたか？」


P「家まで送ってきたよ」


律子「ありがとうございます、あの子メンタル弱いから」


律子「私じゃ駄目だと思ってプロデューサーに頼んだんですよ…」

P「そうだな…」


P「この事は、他のアイドルには一切言うなよ」


P「響には今まで通り接してあげてくれ」


律子「はい！」


P「それじゃ、控室戻りましょうか」



おわり