妹「なんだかんだで年が明けたね」

姉「うーん、そうだねー……」ｸﾞﾀﾞｰ

妹「お姉ちゃんコタツ大好きだね」

姉「うん、日本人でよかったよー」

妹「はい、みかん食べる？」

姉「あっ食べる食べる！」

妹「じゃあ剥いてあげるからちょっと待ってね」

姉「うん、ありがと妹ちゃん！ じゃあ妹ちゃんの分剥いてあげるねっ」ｲｿｲｿ

妹「ありがとお姉ちゃん」

姉「はい、妹ちゃんの剥けたよー」ｽﾞｲｯ

妹「ありがとお姉ちゃん、お姉ちゃんのも剥けたよ」

姉「ありがとーっ、じゃあいただきまーす」ｽｯ

妹「はいストップだよお姉ちゃん」ﾋｮｲ

姉「うん？……なんで……？」

妹「食べさせてあげるよ……はい、口あけて？」

姉「いっ、いいよ自分で食べれるよっ！」

妹「お姉ちゃん、あーん」ﾆｺﾆｺ

姉「っ…………あー…んっ……んむ……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

妹「ふふっ……おいしい？」

姉「むぐ……おいしいけど……」

妹「良かった……はい、もう一口」ｱｰﾝ

姉「っ…………もう……あーん……っ」ﾊﾟｸｯ

妹「ところで、去年はどんな年だった？」

姉「うーん……まぁ普通だった……かな……？」

妹「そう？ 」

姉「うん、あんまり意識してなかったなぁ……妹ちゃんは？」

妹「え？ 私はとってもいい年だったよ？」

姉「うん？ そんなに良い事あったの……？」

妹「うん、お姉ちゃんと一緒に居れた……それだけで私は幸せだからね」ﾆｺｯ

姉「っ…………ま、またそうやってからかってるんでしょ…っ…」ﾌｲｯ

妹「ｸｽｯ……ねぇ、お姉ちゃん？」

姉「……うん？」

妹「あとどれだけ……こうやって一緒にお正月を迎えられるのかな？」

姉「え……？」

妹「私はずーっと一緒に居たいけど、やっぱりそうもいかないのが現実だもんね……」

姉「……」

妹「いつか離れなくちゃいけない……だから、今お姉ちゃんと居れる普通の毎日が幸せなんだよねー……」

姉「…………やだ」

妹「うん？ お姉ちゃん？」

姉「私も妹ちゃんとずっと一緒に居たいもん……」

妹「……」

姉「これから何回だって何十回だって一緒にお正月を過ごすから…………だから……だからそんな事言わないでよ…っ…」

妹「……ふふ……お姉ちゃん、隣おいでよ」

姉「……ん……」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

姉「…………」ｷﾞｭｯ

妹「ごめんねーお姉ちゃん、変な事言って」

姉「ん……」

妹「お姉ちゃんも、ずっと一緒に居たい？」

姉「……うん」

妹「ありがと、お姉ちゃんは優しいね」

姉「……優しくなんてないよ、ただの妹ちゃんと離れたくないって言う……わがままだよ……」

妹「ふふ……それでも離れたくないって、一緒に居たいって思ってくれた…………嬉しいよお姉ちゃん」ｷﾞｭｯ

姉「ん…っ……ずっと一緒……？」

妹「うん、私はお姉ちゃんがそう思ってくれてる限り……ずーっと一緒に居るよ？」ﾆｺｯ

妹「ほら、大丈夫だからそろそろ離れて？」

姉「……でも、妹ちゃんがどこかに行っちゃいそうで……離れたくない……」ｷﾞｭｳ

妹「……ねぇお姉ちゃん」

姉「うん……？」

妹「あんまり可愛い事してると……襲っちゃうよ？」

姉「っ……な、ななななに言ってるの妹ちゃんっ！」ﾊﾞｯ

妹「ｸｽｸｽ……冗談だよ、やっと離れてくれたね」

姉「あ…………もう……妹ちゃんには敵わないよ……」

妹「そうかな？ 私はお姉ちゃんに敵いそうにないよ？ 可愛いすぎて困っちゃうよもう」

姉「な…っ………もうっ、そんな事言ったら妹ちゃんの方が可愛いよっ！」

妹「えー、お姉ちゃんの方が可愛いよ？ 何言ってるの？」

姉「そんなのちがうよっ、 妹ちゃんの方がすっごく可愛いんだからねっ！ いい加減にしてっ！」

妹「うん、この話しはもう終わりにしよ？」

姉「……妹ちゃんの方が可愛いもん……」ﾌﾟｲｯ

妹「ふふふ…………あっ、そうだお姉ちゃん」

姉「うん？ なに？」

妹「ほら、お正月と言えばコレだよ」ﾋｮｲ

姉「カルタ……？」

妹「うん、お姉ちゃんとやろうと思ってコツコツ作ってたんだよ？」

姉「えっ！？ 妹ちゃんが作ったの！？」

妹「うん……名付けて、お姉ちゃんカルタだよ」

姉「ん？ 私……？」

妹「うん、お姉ちゃんの事が書いてあるんだよ」

姉「……なにそれ…………」

妹「じゃあ私が詠むからお姉ちゃん取ってね？」

姉「え……うん、いいけど……そもそも二人じゃ普通やらないような……」

妹「ま、いいからいいから……じゃあ読むね？」

姉「う、うん……」

妹「……お姉ちゃん大好き」

姉「なっ……い、いきなり何妹ちゃんっ」

妹「ん？……“お”だよ、お姉ちゃん」

姉「え……あ、そういう感じなんだ……？」

妹「うん、そういう感じ」

姉「ちょっと恥ずかしい……えーと…はいっ」ﾊﾟｼｯ

妹「ふふ……じゃあ次いくねー」

妹「“と”しうえだけど子供っぽい所が可愛いお姉ちゃん」

姉「うっ…………はいっ」ﾊﾟｼｯ

妹「“あ”さが弱くて寝惚けてるお姉ちゃん可愛い」

姉「だって眠いんだもん…………はいっ」ﾊﾟｼｯ

妹「“が”っこうまで手繋いでるけど、近くになると離す照れ屋なお姉ちゃん可愛い 」

姉「……見られたら恥ずかしいし…………はいっ」ﾊﾟｼｯ

妹「“き”すしても……いい？」

姉「っ…………はいっ」ﾊﾟｼｯ

妹「え？ いいの？…………じゃあ失礼して」……ｽﾞｲｯ

姉「なっ……ちょ、ちょっと待って妹ちゃん！ カルタでしょっ！？」ｱｾｱｾ

妹「“か”らかうとすぐ騙されちゃうお姉ちゃん可愛い」

姉「うぐ…………もうっ、妹ちゃんっ！！」

妹「ｸｽｸｽ……あー可愛かった……」ﾎｸﾎｸ

姉「もう……いい加減にしてよね……っ」ﾑｽｯ

妹「嫌いになっちゃった？」

姉「……分かってて聞いてるクセに……ずるいよ妹ちゃんは……」

妹「ごめんごめん……大好きだよお姉ちゃんっ」ｷﾞｭｰ

姉「……えへへ、私も大好きー」ﾆｺﾆｺ

妹「ふふ…………あっ、そういえば年賀状届いてたんだった」

姉「うん？ 年賀状？」

妹「うん、持ってくるから一緒に分けよっか」

姉「えーと、これは妹ちゃんだねー」

妹 「ありがと……これはお姉ちゃんだね」

姉「うん……あー友ちゃんだ……へー正月はハワイに居るんだってー」

妹「いいねー旅行」

姉「ねー…………あれ？ これは……」

妹「うん？ どうしたの？ それ私宛てのやつ？」

姉「うん……そうだけど…………男の子の名前だよねこれ」

妹「ん？…………あー、男君ね」ﾋﾟﾗｯ

姉「……誰？」

妹「え？ 同じクラスで同じ生徒会入ってる人だけど？」

姉「ふーん……」

姉「……なんで年賀状来るの？」

妹「ん？……あぁ、実行委員とかもやってたし、何かと相談したりするし……家にも来た事あるよね？ 委員会の人逹呼んだとき」

姉「あー…………なるほど……」

妹「うん……？」

姉「……仲、良いの？」

妹「うーん、悪くはないけど……なんで？ 」

姉「そ、そっか…………別に、ちょっと気になっただけ……」

妹「…………あ、もしかして妬いてる？」ﾆﾔﾆﾔ

姉「べ、別にそんなんじゃないもん……っ」ﾌﾟｲｯ

妹「大丈夫だよお姉ちゃん」

姉「……なにが」

妹「こんなに可愛いお姉ちゃんが居るんだもん、彼氏なんか作るわけないでしょ？」

姉「そ、そっか…………えへへ……」

妹「ヤキモチ妬いてるお姉ちゃんかわいー」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

姉「ちょ、やめてよ妹ちゃん恥ずかしいよっ！」

妹「もう少しだけ、ね？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

姉「っ……もう、じゃあ私もするからねっ」……ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

妹「ん…………あー、お姉ちゃんに撫でられるの久しぶりかも……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

姉「そうかな？……えへへ、二人やってると……なんかおかしいね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

妹「ふふ……そうだねー」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

姉「はぁー……コタツだいすきー……」ｸﾞﾀﾞｰ

妹「ｸｽｸｽ……あったかいねー」

姉「うん、なんか眠くなってきちゃったよ」

妹「うーん、お昼寝もいいけど、せっかくのお正月なんだから寝ると勿体ないよ？」

姉「んー……でも何やろっか、あんまりコタツから出たくないし……」

妹「座って出来る事…………あっ、書き初めでもしよっか？」

姉「書き初め？ 何書くの？」

妹「例えば、今年をどんな年にしたいかを一文字で表してみるとか？」

姉「あっ、面白そうだねっ！……じゃあ一緒にやろ妹ちゃん」

妹「うん、それじゃ習字道具持ってくるからちょっと待っててねー」

姉「うんっ、ありがと妹ちゃん！……何書こうかなー」

妹「…………」ｼｬﾘｼｬﾘ

姉「…………」ｼｬﾘｼｬﾘ

妹「…………」ｼｬﾘｼｬﾘ

姉「……ねぇ妹ちゃん？」

妹「うん？」

姉「墨汁使っちゃダメなの？ 」

妹「だーめ、こういうのは墨を擦った方が感じが出るでしょ？」

姉「うーん……そういうもの？」

妹「そういうものです……はい、もう少し頑張って、ね？」

姉「はーい……」ｼｬﾘｼｬﾘ……

姉「ねぇ、そろそろいいんじゃないかな？ 疲れちゃったんだけど……」

妹「そうだね、もういいよお姉ちゃん」

姉「ほんと？……よし、じゃあ早く書こっ！」

妹「うん、お姉ちゃんは何書くの？」

姉「えへへ、まだ内緒だよー、妹ちゃんは？」

妹「ふふ、じゃあ私も内緒ー」

姉「えー……じゃあ書いてから見せあいっこしようねっ」

妹「うん、それじゃ私こっちで書くから、書けたら言ってね」

姉「うんっ！」(……一文字かぁ、迷っちゃうなー)





妹(うーん……やっぱりコレかなー……)ｻﾗｻﾗ……

姉「……よしっ、出来たよ妹ちゃん！」

妹「私も出来たよ」

姉「じゃあ、私から見せるねー……じゃんっ」ﾋﾟﾗｯ

妹「『幸』……うん、お姉ちゃんらしいね」

姉「そうかな？……皆が一年幸せに暮らせるといいなって思って」

妹「うん、優しいお姉ちゃんらしいよ」

姉「えへへ……妹ちゃん何書いたの？」

妹「うん、私はこれかな」ﾋﾟﾗｯ

姉「え……？ 『姉』……？」

妹「うん、『姉』」

姉「え？ 今年をどんな年にするかだよね？」

妹「うん、一年間お姉ちゃんに不幸がありませんように」

姉「え……？」

妹「お姉ちゃんが怪我や病気になりませんように、お姉ちゃんが一年笑って過ごせますように……」

姉「い、妹ちゃん……？」

妹「お姉ちゃんと……仲良く一緒に過ごせますように」ﾆｺｯ

姉「っ……」

妹「ふふ……色々あったんだけど、全部纏めたらコレかなって思ってね？」

姉「妹ちゃん…………えへへ、よしっ」……ｸｼｬｸｼｬ

妹「え？ どうしたのお姉ちゃん、せっかく書いたのに……」

姉「いいのいいの、ちょっと書き直すから待っててねっ」……ｻﾗｻﾗ

妹「うん……？」

姉「……よしっ……やっぱりこっちにする！」ﾋﾟﾗｯ

妹「あ……『妹』……」

姉「うん、私も妹ちゃんと……仲良く過ごせますようにって……っ」

妹「ふふ……お姉ちゃんありがとっ」ｷﾞｭ

姉「わわっ、墨付いちゃうよ妹ちゃん！」

妹「構わないよ、大好きだよお姉ちゃん」ｽﾘｽﾘ

姉「ん…………えへへ……」

妹「ｸｽｸｽ…………せっかくだし一緒に飾っとこうかお姉ちゃん」

姉「うん、そうだね！」

妹「じゃあこうやって並べて…………」


『姉妹』


姉「あはは、これだと何の目標なのか全然分かんないねー」

妹「たしかにそうだねー」

＿＿＿prrrrrr

妹「あっ、友ちゃんからだ……もしもし？」

姉「……」

妹「……うん、あぁそういえばそうだね……うーんどうしようかな……」ﾁﾗｯ

姉「……？」

妹「……うん、私お姉ちゃんと行くよ、ごめんね？……ふふ、そんなんじゃないよー…………うん、またねー」……ﾋﾟｯ

姉「うん？ 何だったの？ 何か断ってたけど……」

妹「うん、すっかり忘れてたけど、初詣行かない？」

姉「あー初詣かー」

妹「うん、誘われたけど、私はお姉ちゃんと行きたいなって思って……ね？」

姉「え……良かったの？」

妹「いいの、それとも私とじゃ嫌？」

姉「ううんっ！ 妹ちゃんがいいなら…………うん、私も妹ちゃんと行きたいっ」ﾆｺｯ

妹「ふふ……それじゃ準備しよっか、寒いからちゃんと暖かい格好してね……？」

姉「よし、準備出来たよっ！ 早く行こ！」ｳｷｳｷ

妹「あんまりはしゃぐと危ないよお姉ちゃん……忘れ物とかない？」

姉「ないない！ そんな子供じゃ…………あれ、お財布どこだっけ……」

妹「もう……だめだよお姉ちゃん、はいお財布」

姉「うっ……ごめんなさい」ｼｭﾝ

妹「そんなんで迷子になったら大変だよ？……はい、迷子になったらこの紙に電話番号書いてあるから……」ｽｯ

姉「はい、ごめんなさ…………ってそんなに子供じゃないよっ！ 携帯だって持ってるでしょ！」

妹「ふふふ、冗談だよお姉ちゃん……ほら、はやく行こ？」

姉「もう…………」

姉「うぅ……やっぱり寒いねー……」ﾃｸﾃｸ

妹「あれ？ お姉ちゃんマフラーは？」

姉「あ……忘れちゃった……えへへ……」

妹「もう、やっぱり忘れ物したね」

姉「うぅ……ごめん……」

妹「…………はい、お姉ちゃん」ﾋﾗｯ

姉「うん……？」

妹「私のマフラー入っていいよ、長めだから大丈夫だよ」

姉「……えへへ、ありがと妹ちゃんっ」ｽﾙｽﾙ……

妹「ふふ……」

姉「あったかいね……妹ちゃんっ」ﾆｺﾆｺ

妹「そうだねー」ﾆｺﾆｺ

～神社～

ｻﾞﾜｻﾞﾜ……ｶﾞﾔｶﾞﾔ……

姉「わー、人多いねー」

妹「そうだねー……あ、はぐれないように手繋ごっか」ｽｯ……

姉「……うんっ！」ｷｭｯ

妹「さてと、先にお参りしちゃう？」

姉「うーん、寒いから甘酒飲みたいなー」

妹「うん、いいよ、それじゃあっちだね」

姉「うんっ」

「おーい、妹ーっ！」ﾀﾀﾀｯ

妹「うん？ あっ、友ちゃん……？」

友「ふぅ……やっぱり妹だった……あっ、お姉さん明けましておめでとうございます」

姉「友ちゃん久しぶり、おめでとー」

妹「さっきはごめんね友ちゃん、せっかく誘ってくれたのに」

友「あーいいよいいよ、私も家族で来たし……それに……」ｼﾞｰｯ

姉「……？」

友「新年早々いちゃいちゃしてるカップルを邪魔するのもあれだしねー」

妹「ふふ……ありがと友ちゃん」

姉「な……そ、そんなんじゃないよっ！」

友「えー？ 恋人マフラーして、手まで繋いでるのに？……大丈夫、自信持ってくださいよお姉さん」

姉「むぅ……友ちゃんまでからかうんだ……っ」ﾌﾟｲｯ

妹「ちょっと友ちゃん？ お姉ちゃんをからかうのはやめて」

姉「妹ちゃん…………」ｷｭｯ……

妹「お姉ちゃんをからかうのは私の生きがいなんだから取らないでよ……」

友「あはは、ごめんごめん……お姉さん可愛くて、ついいじりたくなっちゃうんだよねー」


姉「っ……もうっ、二人ともいい加減にしてっ！」

友「ごめんなさいお姉さん、お詫びにコレあげますよ」ｽｯ

姉「うん？ おまもり？」

友「そう、ここの神社のおまもりはよく効くらしいんでいっぱい買っといたんですよ……はい妹にもあげる」

妹「ありがとう友ちゃん……これは……恋愛成就？」

友「うん、やっぱり年頃の女の子と言えば恋だよねー…………まぁ二人には要らないかもしれないけど……」

姉「……？」

妹「ｸｽｸｽ……ありがと友ちゃん、大事にするね？」

友「うん、それじゃそろそろ私は行くねー」

妹「うん、今年もよろしくね」

友「よろしく…………あ、お姉さんちょっと……」ｽｯ

姉「……？ なに？」

友「……早く告白しないと、妹は私が貰っちゃいますよ？」ﾎﾞｿｯ

姉「なっ……ななななに言ってるの友ちゃんっ！？」

友「あはは……すいませんこれも冗談です、でもまごまごしてると誰かに取られちゃいますよ？……おまもり、役に立つといいですね」ﾆｺｯ

姉「っ……うぅ……」ｶｱｧ……

妹「……？ なんの話し？」

友「あはは、なんでもないよーっ……それじゃ私は失礼するね、ばいばい」ﾋﾗﾋﾗ

妹「うん、またねー」ﾋﾗﾋﾗ

姉「…………ばいばい」

ﾀｯﾀｯﾀｯ…………

姉「……もう…………」

妹「どうしたの？」

姉「あっ、ううん何でもないよ……早く甘酒貰ってお参りしちゃおうよ！」

妹「うん……？」

姉「ほら、いいからいいからっ」ｸﾞｲｯ

妹「う、うん……そんな急ぐと危ないよお姉ちゃん……？」





姉(……おまもり……効くかなぁ……)

妹「もう少しで順番まわってくるねー」

姉「そうだねー」

妹「何お願いするか決まった？」

姉「ん……えへへ、決まってるよ」

妹「……でも、内緒？」

姉「うん、こういうのは言ったら効果薄くなるんだよ妹ちゃん！」

妹「ふふ……そっか、じゃあお互い内緒だね？」

姉「うんっ」

妹「あ、順番来たよ」

姉「よーし、それじゃ…………あれ？」

妹「ん？どうしたの？」

姉「これって最初にお辞儀するんだっけ？」

妹「ふふ、二礼二迫一礼だよお姉ちゃん」

姉「あっ、そっかそっか……ありがと妹ちゃん」

ｶﾗﾝｶﾗｰﾝ……


妹「……準備はいい？お姉ちゃん」

姉「うん……っ」


……ﾊﾟﾝ…ﾊﾟﾝ………


妹(お姉ちゃんが…………)

姉(妹ちゃんが…………)


(＿＿＿幸せでありますように…………)




姉「…………よし、もういいかな？」

妹「うん……お互い叶うといいね？」

姉「えへへ、そうだねー」

姉「それじゃ、帰ろっか」

妹「そうだね…………はい、お姉ちゃん」ｽｯ

姉「えへへ……うんっ」ｷｭｯ……

妹「ふふっ……帰ったらどうしよっか……またカルタやる？」

姉「え……も、もうカルタはいいかな……あはは……」

妹「そう？……残念……」

姉「…………ねぇ、妹ちゃん」

妹「うん……？」

姉「そういえばまだ新年の挨拶ちゃんとしてないよね？」

妹「え？ そうだっけ？」

姉「もう……妹ちゃんがからかったからしてないでしょ？」

妹「あはは……そういえばそうだね、ごめんねお姉ちゃん」

姉「妹ちゃん言ったよね、後何回一緒にお正月を過ごせるかって……」

妹「うん？」

姉「やっぱりずっと一緒に居たい、ずっと傍に居たい…………だから……」ﾁﾗｯ

妹「……？」

姉「明けまして結婚しよ？」

妹「え……？ お姉ちゃん……？」

姉「…………えへへ、冗談っ！ 今年もよろしくね妹ちゃん！」

妹「…………ｸｽｯ……よろしくねお姉ちゃんっ」









妹「明けまして結婚しよ？」 姉「おめで…………え？」

おわり

ヤマなしオチなしでも姉妹百合は至高、支援保守おつかれ