2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 02:59:26.98 :nENxoli90
森夏(最近、気づいてしまったことがある)
森夏(私の視線は無意識に富樫君を追っていた)
森夏(それは何故って? 考えられる理由は、認めたくないけど、一つしかない)
森夏「はぁー……。略奪愛はまずいわよねぇ」
森夏(私は富樫君が好きなのだ)
森夏(最近、気づいてしまったことがある)
森夏(私の視線は無意識に富樫君を追っていた)
森夏(それは何故って? 考えられる理由は、認めたくないけど、一つしかない)
森夏「はぁー……。略奪愛はまずいわよねぇ」
森夏(私は富樫君が好きなのだ)
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:00:33.19 :kkdRB5pj0
ほう
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:02:04.84 :nENxoli90
勇太「よ。今日は丹生谷が一番乗りか」
森夏「いや、みんな来たわよ?」
勇太「え?」
森夏「みんな用事があるんだって。それだけ伝えて帰っていったわ」
勇太「珍しいこともあるもんだな」
森夏「そうね」
勇太「あれ、でも……」
森夏「なによ、不思議そうな顔をして」
勇太「いや、それならどうして丹生谷は帰らなかったんだろうな、ってさ。みんな帰っちゃったんだろ?」
森夏「そ、それは……っ!?」
勇太「それは?」
森夏(い、言えない……! 富樫君を待ってただなんて、言えないわ……!)
勇太「丹生谷?」
森夏「きょ、今日は暇なのよ! それなら部室でのんびりしててもいいでしょう!?」
勇太「よ。今日は丹生谷が一番乗りか」
森夏「いや、みんな来たわよ?」
勇太「え?」
森夏「みんな用事があるんだって。それだけ伝えて帰っていったわ」
勇太「珍しいこともあるもんだな」
森夏「そうね」
勇太「あれ、でも……」
森夏「なによ、不思議そうな顔をして」
勇太「いや、それならどうして丹生谷は帰らなかったんだろうな、ってさ。みんな帰っちゃったんだろ?」
森夏「そ、それは……っ!?」
勇太「それは?」
森夏(い、言えない……! 富樫君を待ってただなんて、言えないわ……!)
勇太「丹生谷?」
森夏「きょ、今日は暇なのよ! それなら部室でのんびりしててもいいでしょう!?」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:05:09.56 :nENxoli90
森夏「きょ、今日は暇なのよ! それなら部室でのんびりしててもいいでしょう!?」
勇太「あはは、まあ、そうだな。……実はこっそりマビノギオンの続きを書いてたとか?」
森夏「殺すわよ?」
勇太「ごめんなさいっ!」
森夏「わかればよろしい」
勇太「ありがたき幸せ! ……ところで、もう誰も来ないんだよな」
森夏「ええ、そうね」
勇太「……じゃあ、デートでもするか?」
森夏「ふぇっ!?」
勇太「暇ならさ、出かけないか? 洒落てデートって言ってみたけど、まあ、高校生の友達付き合いって感じでさ」
森夏「こ、こここ、高校生の友達付き合いね! そ、それなら付き合ってあげてもい、いいわよ!」
森夏「きょ、今日は暇なのよ! それなら部室でのんびりしててもいいでしょう!?」
勇太「あはは、まあ、そうだな。……実はこっそりマビノギオンの続きを書いてたとか?」
森夏「殺すわよ?」
勇太「ごめんなさいっ!」
森夏「わかればよろしい」
勇太「ありがたき幸せ! ……ところで、もう誰も来ないんだよな」
森夏「ええ、そうね」
勇太「……じゃあ、デートでもするか?」
森夏「ふぇっ!?」
勇太「暇ならさ、出かけないか? 洒落てデートって言ってみたけど、まあ、高校生の友達付き合いって感じでさ」
森夏「こ、こここ、高校生の友達付き合いね! そ、それなら付き合ってあげてもい、いいわよ!」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:08:02.02 :nENxoli90
勇太「なんでそんな挙動不審なんだ……?」
森夏「い、いいから行きましょ!」
勇太「お、おい、引っ張るなよ!? 戸締り! 戸締り忘れてる!!」
森夏「そ、そうだったわね……」
森夏(で、でーと。富樫君とでーと。いやいや、ただの友達付き合いなんだから! ……だから、浮気じゃない、はず)
森夏(やっばい、富樫君とのデート超楽しかった)
森夏(別に特別なことをしたわけじゃなくて、ただ街中を歩き回っただけなのに……)
森夏(富樫君が隣にいるだけでどきどきが止まらなかった)
森夏(どうしようこれ。私、本気で好きになっちゃってる……)
森夏(もっと早く気づいてたら何か変わったのかな)
森夏「おはよう、富樫君、小鳥遊さん」
勇太「なんでそんな挙動不審なんだ……?」
森夏「い、いいから行きましょ!」
勇太「お、おい、引っ張るなよ!? 戸締り! 戸締り忘れてる!!」
森夏「そ、そうだったわね……」
森夏(で、でーと。富樫君とでーと。いやいや、ただの友達付き合いなんだから! ……だから、浮気じゃない、はず)
森夏(やっばい、富樫君とのデート超楽しかった)
森夏(別に特別なことをしたわけじゃなくて、ただ街中を歩き回っただけなのに……)
森夏(富樫君が隣にいるだけでどきどきが止まらなかった)
森夏(どうしようこれ。私、本気で好きになっちゃってる……)
森夏(もっと早く気づいてたら何か変わったのかな)
森夏「おはよう、富樫君、小鳥遊さん」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:11:05.54 :nENxoli90
勇太「おはよ、丹生谷」
六花「……」
勇太「ん? 黙っちゃってどうしたんだ六花?」
六花「丹生谷、話がある。ちょっと来て欲しい」
勇太「お、おい六花!? もうすぐ授業始まるぞ……!?」
森夏「わかった、行くわ」
勇太「丹生谷!?」
六花「勇太、心配ない」
勇太「なんでだよ!?」
六花「邪王真眼は―――無敵」
勇太「…………行ってこい」
六花「うん」
勇太「おはよ、丹生谷」
六花「……」
勇太「ん? 黙っちゃってどうしたんだ六花?」
六花「丹生谷、話がある。ちょっと来て欲しい」
勇太「お、おい六花!? もうすぐ授業始まるぞ……!?」
森夏「わかった、行くわ」
勇太「丹生谷!?」
六花「勇太、心配ない」
勇太「なんでだよ!?」
六花「邪王真眼は―――無敵」
勇太「…………行ってこい」
六花「うん」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:14:08.41 :nENxoli90
森夏「で、どうしたのよ小鳥遊さん」
六花「…………私は、丹生谷には勝てない。邪王真眼は無敵だけど、勝てない相手もいる」
森夏「?」
六花「丹生谷が本気で勇太に迫ったら、私は絶対に勝てない」
森夏「な、何を言ってるのかしら……?」
六花「丹生谷は勇太が好き。それくらいは私にもわかる」
森夏「……」
六花「私は怖い。丹生谷が勇太に本気で迫ったら、私は捨てられてしまう」
森夏「そんなことはありえないわよ……」
六花「丹生谷がそれくらい魅力的だという話」
森夏「……それを伝えてどうするつもりなの?」
六花「提案がある」
森夏「な、なによ」
六花「勇太にがんばってもらう」
森夏「で、どうしたのよ小鳥遊さん」
六花「…………私は、丹生谷には勝てない。邪王真眼は無敵だけど、勝てない相手もいる」
森夏「?」
六花「丹生谷が本気で勇太に迫ったら、私は絶対に勝てない」
森夏「な、何を言ってるのかしら……?」
六花「丹生谷は勇太が好き。それくらいは私にもわかる」
森夏「……」
六花「私は怖い。丹生谷が勇太に本気で迫ったら、私は捨てられてしまう」
森夏「そんなことはありえないわよ……」
六花「丹生谷がそれくらい魅力的だという話」
森夏「……それを伝えてどうするつもりなの?」
六花「提案がある」
森夏「な、なによ」
六花「勇太にがんばってもらう」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:17:04.44 :nENxoli90
勇太(六花と丹生谷はどんな話をしたのだろうか)
勇太(話し合いから帰ってきた二人は、以降、俺とは話そうとしなかった)
勇太(二人で話し合う姿はちょくちょく見たけどな)
勇太(結局そのまま放課後になって……六花と丹生谷の二人に捕まって、俺の家まで連れ込まれた)
勇太「なあ、いったいどうしたんだよ」
六花「すぐにわかる」
森夏「そうね、すぐにわかるわ」
勇太「すぐにって……」
六花「私は勇太に謝らないといけない」
勇太「なんだよ、やぶから棒に」
六花「……怖くて、今日まで勇太に最後まではさせてあげられなかった」
勇太「ちょっ!? いきなり何の話をするんだよ!? 丹生谷だっているんだぞ!?」
六花「でも大丈夫。今日は最後までしよう、勇太」
勇太「いや、だから、丹生谷もいるんだって!」
勇太(六花と丹生谷はどんな話をしたのだろうか)
勇太(話し合いから帰ってきた二人は、以降、俺とは話そうとしなかった)
勇太(二人で話し合う姿はちょくちょく見たけどな)
勇太(結局そのまま放課後になって……六花と丹生谷の二人に捕まって、俺の家まで連れ込まれた)
勇太「なあ、いったいどうしたんだよ」
六花「すぐにわかる」
森夏「そうね、すぐにわかるわ」
勇太「すぐにって……」
六花「私は勇太に謝らないといけない」
勇太「なんだよ、やぶから棒に」
六花「……怖くて、今日まで勇太に最後まではさせてあげられなかった」
勇太「ちょっ!? いきなり何の話をするんだよ!? 丹生谷だっているんだぞ!?」
六花「でも大丈夫。今日は最後までしよう、勇太」
勇太「いや、だから、丹生谷もいるんだって!」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:20:08.20 :nENxoli90
六花「丹生谷がいるから、する」
勇太「ばかかお前は!?」
六花「そして、丹生谷も勇太とする」
勇太「は、はぁっ!?」
六花「丹生谷と一緒なら怖くない……はず」
勇太「いやいやいや、なんかめちゃくちゃなんだけど!? それに丹生谷はそれでいいのかよ!?」
森夏「……うん、いいわ」
勇太「いいの!?」
森夏「ええ。だって私、富樫君のこと好きだもん」
勇太「え? え……? ええっ!? …………あ、ありが、とう」
森夏「ふふっ、どういたしまして。真っ赤になって照れた顔も好きよ、富樫君」
勇太「あ、あぅあぅあぅあぅあーっ!?」
六花「くっ、やはり丹生谷の力は恐ろしい……。ダークフレイムマスターの防御結界がこうもたやすく突破されるなんて……!」
勇太「ああもうわけわかんねーよ!?」
六花「丹生谷がいるから、する」
勇太「ばかかお前は!?」
六花「そして、丹生谷も勇太とする」
勇太「は、はぁっ!?」
六花「丹生谷と一緒なら怖くない……はず」
勇太「いやいやいや、なんかめちゃくちゃなんだけど!? それに丹生谷はそれでいいのかよ!?」
森夏「……うん、いいわ」
勇太「いいの!?」
森夏「ええ。だって私、富樫君のこと好きだもん」
勇太「え? え……? ええっ!? …………あ、ありが、とう」
森夏「ふふっ、どういたしまして。真っ赤になって照れた顔も好きよ、富樫君」
勇太「あ、あぅあぅあぅあぅあーっ!?」
六花「くっ、やはり丹生谷の力は恐ろしい……。ダークフレイムマスターの防御結界がこうもたやすく突破されるなんて……!」
勇太「ああもうわけわかんねーよ!?」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:23:14.71 :nENxoli90
六花「勇太、話は簡単」
森夏「私達はね、富樫君」
六花「勇太に愛してもらえれば、それで満足」
森夏「そういうことなのよ♪」
勇太「……常識とか理性とか世間体は?」
六花「そんなもの、闇の力の前には無意味!」
勇太「……それでいいのか、丹生谷?」
森夏「いいのよ。……最高の結果ではないけど、今は、ね」
勇太「むぅ……」
森夏「富樫君こそどうなのよ?」
勇太「……言いたいことは色々ある。でも、それはたぶん、口にすべきじゃない」
森夏「どうして?」
勇太「丹生谷の手が、震えているから」
森夏「え? えっ?」
勇太「なんでもないような態度取ってるけど、勇気を振り絞ってここに来たんだろ。だったら男から言うことなんて一つしかないよ」グイッ
六花「勇太、話は簡単」
森夏「私達はね、富樫君」
六花「勇太に愛してもらえれば、それで満足」
森夏「そういうことなのよ♪」
勇太「……常識とか理性とか世間体は?」
六花「そんなもの、闇の力の前には無意味!」
勇太「……それでいいのか、丹生谷?」
森夏「いいのよ。……最高の結果ではないけど、今は、ね」
勇太「むぅ……」
森夏「富樫君こそどうなのよ?」
勇太「……言いたいことは色々ある。でも、それはたぶん、口にすべきじゃない」
森夏「どうして?」
勇太「丹生谷の手が、震えているから」
森夏「え? えっ?」
勇太「なんでもないような態度取ってるけど、勇気を振り絞ってここに来たんだろ。だったら男から言うことなんて一つしかないよ」グイッ
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:26:09.95 :nENxoli90
森夏「きゃっ!?」
六花「ゆ、ゆうた!?」
勇太「お前達、二人まとめて愛してやるから覚悟しろよ……っ!」
六花「ゆうたぁ……」
森夏「よ、よろしくお願い……します……」
勇太「太陽が黄色い……目に痛い……」
森夏「処女相手にやりすぎよ……。小鳥遊さんなんて気絶しちゃってるじゃない」
勇太「お前達がエロすぎんのが悪い」
森夏「なによそれ」
勇太「大好きだってことだよ」チュッ
森夏「……んもう」
勇太「あはは」
森夏「…………ねえ。本当に私のこと、好き?」
勇太「好きだよ。……一番じゃ、ないけど」
森夏「きゃっ!?」
六花「ゆ、ゆうた!?」
勇太「お前達、二人まとめて愛してやるから覚悟しろよ……っ!」
六花「ゆうたぁ……」
森夏「よ、よろしくお願い……します……」
勇太「太陽が黄色い……目に痛い……」
森夏「処女相手にやりすぎよ……。小鳥遊さんなんて気絶しちゃってるじゃない」
勇太「お前達がエロすぎんのが悪い」
森夏「なによそれ」
勇太「大好きだってことだよ」チュッ
森夏「……んもう」
勇太「あはは」
森夏「…………ねえ。本当に私のこと、好き?」
勇太「好きだよ。……一番じゃ、ないけど」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:29:06.27 :nENxoli90
森夏「ん。今はそれで満足しておくわ」
勇太「今、は?」
森夏「ふふふ」
勇太「その笑顔が怖いなー」
森夏「……ありがと」
勇太「なんだよ突然」
森夏「一途な貴方だもの。本当は彼女以外を抱くのは嫌だったんでしょ?」
勇太「んー……黙秘権を行使する!」
森夏「ん。今はそれで満足しておくわ」
勇太「今、は?」
森夏「ふふふ」
勇太「その笑顔が怖いなー」
森夏「……ありがと」
勇太「なんだよ突然」
森夏「一途な貴方だもの。本当は彼女以外を抱くのは嫌だったんでしょ?」
勇太「んー……黙秘権を行使する!」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:32:02.54 :nENxoli90
森夏「そういう毒みたいに優しいところ、やっぱり好きよ」
勇太「ずいぶん含みがある言い方だな!?」
森夏「貴方には色々な感情がね、あるもの。だから、ね?」
勇太「なんだよそれー……」
森夏「一言で言い表すと……」
勇太「ん?」
森夏「勇太君のばーか! って感じかしらね」
本編終わり
森夏「そういう毒みたいに優しいところ、やっぱり好きよ」
勇太「ずいぶん含みがある言い方だな!?」
森夏「貴方には色々な感情がね、あるもの。だから、ね?」
勇太「なんだよそれー……」
森夏「一言で言い表すと……」
勇太「ん?」
森夏「勇太君のばーか! って感じかしらね」
本編終わり
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:33:26.96 :sIhXNOUJ0
本編終わり・・・だと・・・?
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:36:12.15 :nENxoli90
二人の少女を押し倒した衝撃で、ベッドが大きく軋んだ。六花も、森夏も、目をまんまるに見開いて自分達を押し倒した少年を見上げている。彼女達の視線を受ける少年に躊躇の色はなく、その手が優しく六花の頬に添えられた。
勇太の指先が六花の瑞々しく柔らかな肌を撫でる。くすぐったそうに身をよじる六花だが、その瞳には恍惚としたものがわずかに見え隠れしていた。
「キスするぞ、六花」
「うん、私もキスしたいよゆうたぁ」
六花と勇太の影が重なる。恋人同士の甘い口付けは最初は優しく、だんだん激しく、互いを貪るものになっていく。水音と荒い息が広くはない部屋に響く。二人を見守る森夏は頬が熱くなるのを感じた。
やがて勇太と六花の長い長いキスが終わる。それだけで精力を吸われ尽くしたかのように、六花の小さな身体からは力が抜けていた。
(小鳥遊さん、気持ちよさそうだったな……)
「なにほうけてるんだ? 次は丹生谷の番だぞ」
「ふぇっ!? そ、そ、そうよね……」
「焦っちゃって可愛いぞ、丹生谷」
「あ、あの、えーっと、あの、ね?」
「何だ? いまさらやめましょうって言われても止まれないぞ?」
「そうじゃなくて! ……どうせなら、名前で呼んで欲しいな、って」
「あー……それもそうだな。よし、じゃあ、森夏」
「は、はひっ」
「俺のことも、名前で呼んでくれよな」
「も、もちろんよ! ……ゆ、ゆうた、くん」
「がまんできないっ」
「あ、ちょ!?」
勇太の唇が森夏の首筋に落ちる。そのまま舌を伸ばし、つつつ、と盆の窪まで舐めていった。森夏はくすぐったさに身をよじるが、その身を勇太に抱かれているせいで思うようには動けなかった。もどかしかったが、勇太に触れた部分がとても熱く感じられ、悪い気はしなかった。
二人の少女を押し倒した衝撃で、ベッドが大きく軋んだ。六花も、森夏も、目をまんまるに見開いて自分達を押し倒した少年を見上げている。彼女達の視線を受ける少年に躊躇の色はなく、その手が優しく六花の頬に添えられた。
勇太の指先が六花の瑞々しく柔らかな肌を撫でる。くすぐったそうに身をよじる六花だが、その瞳には恍惚としたものがわずかに見え隠れしていた。
「キスするぞ、六花」
「うん、私もキスしたいよゆうたぁ」
六花と勇太の影が重なる。恋人同士の甘い口付けは最初は優しく、だんだん激しく、互いを貪るものになっていく。水音と荒い息が広くはない部屋に響く。二人を見守る森夏は頬が熱くなるのを感じた。
やがて勇太と六花の長い長いキスが終わる。それだけで精力を吸われ尽くしたかのように、六花の小さな身体からは力が抜けていた。
(小鳥遊さん、気持ちよさそうだったな……)
「なにほうけてるんだ? 次は丹生谷の番だぞ」
「ふぇっ!? そ、そ、そうよね……」
「焦っちゃって可愛いぞ、丹生谷」
「あ、あの、えーっと、あの、ね?」
「何だ? いまさらやめましょうって言われても止まれないぞ?」
「そうじゃなくて! ……どうせなら、名前で呼んで欲しいな、って」
「あー……それもそうだな。よし、じゃあ、森夏」
「は、はひっ」
「俺のことも、名前で呼んでくれよな」
「も、もちろんよ! ……ゆ、ゆうた、くん」
「がまんできないっ」
「あ、ちょ!?」
勇太の唇が森夏の首筋に落ちる。そのまま舌を伸ばし、つつつ、と盆の窪まで舐めていった。森夏はくすぐったさに身をよじるが、その身を勇太に抱かれているせいで思うようには動けなかった。もどかしかったが、勇太に触れた部分がとても熱く感じられ、悪い気はしなかった。
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:39:48.93 :nENxoli90
「……なんか、手馴れてるわね勇太君」
「彼女がいるからな」
「む」
分かってはいても、胸を締め付ける嫉妬心を抑える術はない。森夏は勇太の頭に腕を回すと強引に唇を奪った。男女の営みは初心な森夏だ、上手くできるはずはない。勢いが良すぎて歯と歯がぶつかり、痛かった。
森夏が戸惑っていると勇太が痛む唇を優しく舐めた。彼の舌はそのまま森夏の唇を割り開き、口内を撫でる。未経験の感覚に、森夏の背筋が震えた。
落ち着きなく身体をよじり未知の感覚から逃げようとするが、無意味だった。知らず息が荒くなる。意識に霞が掛かったようになり、うまく考えることができない。
それが“気持ちいい”ということだと気づいたのは、離れた二人の唇に架かってた唾液の橋が切れてからだった。
「ゆうたぁ、私も忘れないで……」
勇太が森夏とキスしている間に回復した六花が、恋人に甘えるように身を寄せる。勇太はそんな六花の頭を優しく撫でた。まるで主人に甘える子犬と、そんな子犬を可愛がるご主人様のような姿である。
勇太は六花に身を起こさせ、彼女の衣服をその手で、丁寧に脱がしていく。六花もまた勇太の服を脱がせていった。ただし六花は全てを脱がされてしまったのに対して、勇太は半裸になっただけである。
不思議に思った森夏が首をかしげると、眼帯に隠れていないほうの目を悪戯っぽく細めて、六花が言った。
「残りは丹生谷が脱がせてあげて」
二人で愛してもらうのだから、と、言葉にこそしなかったが、そういう意図が伝わってきた。勇太もその身を森夏の方に向ける。
勇太の匂いがした。それは汗の匂いだったのかもしれないし、はたまた別の何かだったのかもしれない。けれど、森夏にとって彼女が感じ取ったのは富樫勇太の匂いであり、それは彼女の胸を高鳴らせた。
森夏のやわらかな指が勇太のベルトに手をかける。少し苦戦しながら、外した。その間に勇太も森夏の衣服を脱がしていく。
森夏が、勇太のズボンのジッパーを開く。緊張していたためかずいぶんと時間がかかった。その間に、森夏が上半身に着込んでいた衣類はあらかた脱がされてしまう。
勇太の視線はもちろん森夏の豊かな胸に注がれていた。森夏の頬はかぁっと熱くなった。
「……勇太君。私の胸、やっぱり気になる?」
「なる。森夏の胸、触りたい」
「ん。いいよ。勇太君だから、特別」
「ありがとう、森夏」
「……なんか、手馴れてるわね勇太君」
「彼女がいるからな」
「む」
分かってはいても、胸を締め付ける嫉妬心を抑える術はない。森夏は勇太の頭に腕を回すと強引に唇を奪った。男女の営みは初心な森夏だ、上手くできるはずはない。勢いが良すぎて歯と歯がぶつかり、痛かった。
森夏が戸惑っていると勇太が痛む唇を優しく舐めた。彼の舌はそのまま森夏の唇を割り開き、口内を撫でる。未経験の感覚に、森夏の背筋が震えた。
落ち着きなく身体をよじり未知の感覚から逃げようとするが、無意味だった。知らず息が荒くなる。意識に霞が掛かったようになり、うまく考えることができない。
それが“気持ちいい”ということだと気づいたのは、離れた二人の唇に架かってた唾液の橋が切れてからだった。
「ゆうたぁ、私も忘れないで……」
勇太が森夏とキスしている間に回復した六花が、恋人に甘えるように身を寄せる。勇太はそんな六花の頭を優しく撫でた。まるで主人に甘える子犬と、そんな子犬を可愛がるご主人様のような姿である。
勇太は六花に身を起こさせ、彼女の衣服をその手で、丁寧に脱がしていく。六花もまた勇太の服を脱がせていった。ただし六花は全てを脱がされてしまったのに対して、勇太は半裸になっただけである。
不思議に思った森夏が首をかしげると、眼帯に隠れていないほうの目を悪戯っぽく細めて、六花が言った。
「残りは丹生谷が脱がせてあげて」
二人で愛してもらうのだから、と、言葉にこそしなかったが、そういう意図が伝わってきた。勇太もその身を森夏の方に向ける。
勇太の匂いがした。それは汗の匂いだったのかもしれないし、はたまた別の何かだったのかもしれない。けれど、森夏にとって彼女が感じ取ったのは富樫勇太の匂いであり、それは彼女の胸を高鳴らせた。
森夏のやわらかな指が勇太のベルトに手をかける。少し苦戦しながら、外した。その間に勇太も森夏の衣服を脱がしていく。
森夏が、勇太のズボンのジッパーを開く。緊張していたためかずいぶんと時間がかかった。その間に、森夏が上半身に着込んでいた衣類はあらかた脱がされてしまう。
勇太の視線はもちろん森夏の豊かな胸に注がれていた。森夏の頬はかぁっと熱くなった。
「……勇太君。私の胸、やっぱり気になる?」
「なる。森夏の胸、触りたい」
「ん。いいよ。勇太君だから、特別」
「ありがとう、森夏」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:43:02.66 :nENxoli90
勇太の手が森夏の乳房に伸びる。六花にはない豊かな胸だ。勇太の手は森夏の柔らかで重量感のある胸をそれはそれは楽しそうに弄んだ。
指の腹で撫で、指先を沈め、乳房を持ち上げ、そうされることでどんどんと頬を赤くさせていく森夏の反応を楽しんだ。一通り堪能すると今度は乳房の先端に座するきれいなピンク色の乳首に触れる。
森夏が小さく声を漏らした。
「……やっぱり丹生谷には勝てない」
自らの控えめな胸を悲しげに見下ろしながら呟く六花。森夏との戦力差は歴然だった。
「でも、私だって勇太が好き! 大好き!!」
決意を新たにした六花が、背後から勇太を抱きしめる。意識して胸の先端を勇太の背中に押し当てた。勇太から戸惑いの声が上がるが、無視。六花の手は勇太の腹を撫でながら下腹部を目指す。
そしてまだ下着に包まれたままの陰茎に手を伸ばすと、ゆっくりと、焦らすように撫でた。
勇太の陰茎は布越しにも分かるほど大きく硬くなっている。森夏の胸を触ることでこうなったのかと思うと、嫉妬心が胸に灯った。拗ねた気持ちを伝えるべく、軽く、跡すらつかぬほど優しく、勇太の肩に歯を立てた。
「ごめんごめん。今度は六花の番だな」
六花の拘束を解き、彼女を再び押し倒す勇太。その手を六花の秘裂に伸ばした。そこはしとどに濡れそぼって指先に湿り気を感じた。
「なんか、いつもよりずいぶんと濡れてないか?」
「丹生谷と勇太がしてるところを見てたら、その……」
「ん?」
「丹生谷と勇太がラブラブで、悔しくて、でも、身体が熱くなって……」
「…………あー、うん。それは深く追求しない方がよさそうだな」
「それはどういう―――ひゃぁっ」
会話は終わりとばかりに、六花の陰核を撫でる勇太。すると六花はその背を仰け反らせた。小さな身体はびくびくと痙攣を繰り返す。
それは六花が絶頂に達した証拠だった。
「あれ? 六花、もしかしてイった……?」
「う、うん……」
勇太の手が森夏の乳房に伸びる。六花にはない豊かな胸だ。勇太の手は森夏の柔らかで重量感のある胸をそれはそれは楽しそうに弄んだ。
指の腹で撫で、指先を沈め、乳房を持ち上げ、そうされることでどんどんと頬を赤くさせていく森夏の反応を楽しんだ。一通り堪能すると今度は乳房の先端に座するきれいなピンク色の乳首に触れる。
森夏が小さく声を漏らした。
「……やっぱり丹生谷には勝てない」
自らの控えめな胸を悲しげに見下ろしながら呟く六花。森夏との戦力差は歴然だった。
「でも、私だって勇太が好き! 大好き!!」
決意を新たにした六花が、背後から勇太を抱きしめる。意識して胸の先端を勇太の背中に押し当てた。勇太から戸惑いの声が上がるが、無視。六花の手は勇太の腹を撫でながら下腹部を目指す。
そしてまだ下着に包まれたままの陰茎に手を伸ばすと、ゆっくりと、焦らすように撫でた。
勇太の陰茎は布越しにも分かるほど大きく硬くなっている。森夏の胸を触ることでこうなったのかと思うと、嫉妬心が胸に灯った。拗ねた気持ちを伝えるべく、軽く、跡すらつかぬほど優しく、勇太の肩に歯を立てた。
「ごめんごめん。今度は六花の番だな」
六花の拘束を解き、彼女を再び押し倒す勇太。その手を六花の秘裂に伸ばした。そこはしとどに濡れそぼって指先に湿り気を感じた。
「なんか、いつもよりずいぶんと濡れてないか?」
「丹生谷と勇太がしてるところを見てたら、その……」
「ん?」
「丹生谷と勇太がラブラブで、悔しくて、でも、身体が熱くなって……」
「…………あー、うん。それは深く追求しない方がよさそうだな」
「それはどういう―――ひゃぁっ」
会話は終わりとばかりに、六花の陰核を撫でる勇太。すると六花はその背を仰け反らせた。小さな身体はびくびくと痙攣を繰り返す。
それは六花が絶頂に達した証拠だった。
「あれ? 六花、もしかしてイった……?」
「う、うん……」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:46:06.03 :nENxoli90
恥ずかしそうにうなずく六花。NTRシチュの効果がかなり効いていたらしい。
もう一度六花の秘裂に手を伸ばす勇太。そこは今までにないくらい濡れていて、男を求めるように蠢いていた。
勇太の喉が生唾を飲み込む。
「もう準備はいいみたいだな……」
「うん。あ、あのね、勇太」
「どうした、六花」
「その、ずっと、がまんしてくれていて、ありがとう」
「ああ、どういたしまして」
「うん。ゆうた、私のはじめてもらってね」
ズボンと下着を、先ほどの言葉通り森夏に脱がせてもらうと、勇太は自身の陰茎を六花の秘所にあてがった。先端が六花の小さく狭い秘裂をゆるやかに割り開きながら、奥へ、奥へと進んでいく。
六花を気遣い、その進みは本当に遅々たるものだった。無理に笑顔を作ろうとする健気な六花の頬を撫で、額に首筋にキスを落とし、耳元で愛を囁きながら、ゆっくりと、初めての挿入を行っていく。
六花の目尻に涙が浮かぶ。痛みのためだろう。だが、それでも、六花は消して苦痛に顔を歪めることはしなかった。
うれしい、だいすき、ゆうた。その三つの言葉を何度も何度も口にした。
「全部入ったよ、六花」
「うん……うん……勇太を、感じる……」
「よくがんばったな」
「勇太のためだから、平気。だって、」
「邪王真眼は無敵、だろ?」
「……違う。さすがに私だって空気は読める」
「え?」
「必ず最後に愛は勝つ!」
「そ、そっか」
「うん、そう。……だから、次は丹生谷の番」
「……わかった」
挿入したときと同じくらい慎重に、六花を傷つけぬよう、陰茎を抜いていく。その刀身には六花の処女を貫いた証が残っていた。
六花が身を起こし、勇太の陰茎に顔を寄せる。
恥ずかしそうにうなずく六花。NTRシチュの効果がかなり効いていたらしい。
もう一度六花の秘裂に手を伸ばす勇太。そこは今までにないくらい濡れていて、男を求めるように蠢いていた。
勇太の喉が生唾を飲み込む。
「もう準備はいいみたいだな……」
「うん。あ、あのね、勇太」
「どうした、六花」
「その、ずっと、がまんしてくれていて、ありがとう」
「ああ、どういたしまして」
「うん。ゆうた、私のはじめてもらってね」
ズボンと下着を、先ほどの言葉通り森夏に脱がせてもらうと、勇太は自身の陰茎を六花の秘所にあてがった。先端が六花の小さく狭い秘裂をゆるやかに割り開きながら、奥へ、奥へと進んでいく。
六花を気遣い、その進みは本当に遅々たるものだった。無理に笑顔を作ろうとする健気な六花の頬を撫で、額に首筋にキスを落とし、耳元で愛を囁きながら、ゆっくりと、初めての挿入を行っていく。
六花の目尻に涙が浮かぶ。痛みのためだろう。だが、それでも、六花は消して苦痛に顔を歪めることはしなかった。
うれしい、だいすき、ゆうた。その三つの言葉を何度も何度も口にした。
「全部入ったよ、六花」
「うん……うん……勇太を、感じる……」
「よくがんばったな」
「勇太のためだから、平気。だって、」
「邪王真眼は無敵、だろ?」
「……違う。さすがに私だって空気は読める」
「え?」
「必ず最後に愛は勝つ!」
「そ、そっか」
「うん、そう。……だから、次は丹生谷の番」
「……わかった」
挿入したときと同じくらい慎重に、六花を傷つけぬよう、陰茎を抜いていく。その刀身には六花の処女を貫いた証が残っていた。
六花が身を起こし、勇太の陰茎に顔を寄せる。
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:49:26.01 :nENxoli90
「おそうじ……」
「いや、無理しなくても」
「これは、丹生谷のため」
真っ赤な舌を懸命に伸ばして勇太の陰茎についた処女血を舐め取る六花。それがどんな味か想像はつかないが、六花が顔をしかめている辺り、けして喜んで舐めたいものではないだろう。
ちろちろと、六花の舌が勇太の陰茎を撫でる。柔らかな亀頭から根元まで丁寧に舐め上げられる。六花の膣に挿入している時はなんとか我慢したが、そろそろ辛くなってきた。こみ上げてくる射精感。爆発寸前だった。
「あのさ、六花。俺、そろそろ出そうなんだけど……」
「ん。わかった」
六花は一通り舐め終えると、勇太の陰茎を咥えこんだ。膣とは異なる温かさを持つ口内でねぶられ、爆発寸前だった勇太の陰茎はついに精子を吹き上げた。
長い射精。その間、六花は陰茎から口を離そうとはしなかった。やがて射精が収まると口内にたまった精液をゆっくりと飲み込んでいく。彼女の健気な行為が嬉しくて、勇太は、恋人の頭に手を置くと努めて優しく撫でた。
「えへへ。今度こそ丹生谷の番」
勇太がお預けを食らっていた森夏に向き直る。森夏はどこか夢うつつな様子で勇太を見ていた。頬に手を沿わすと、びくり、と身を揺らした。
「大丈夫か森夏?」
「だだ、だだだ、大丈夫……! 勇太君こそ、その平気なの?」
「何が?」
「だって、そのぉ……出しちゃった、じゃない?」
射精した男性の陰茎はその硬さを失ってしまう。森夏はそのことを指しているのだろう。どこで知識を得たのだろうかと思う勇太だったが、そういえば森夏はネットを多用していたと思いなおした。
案外、インターネットでいやらしい動画を検索して閲覧するくらいはしていたかもしれない。後学のためにと、顔を赤らめながら。
「わかってるならさ、森夏に大きくして欲しいな」
「ど、どうすればいいの……?」
「胸でして欲しい」
「わ、わかったわ」
「おそうじ……」
「いや、無理しなくても」
「これは、丹生谷のため」
真っ赤な舌を懸命に伸ばして勇太の陰茎についた処女血を舐め取る六花。それがどんな味か想像はつかないが、六花が顔をしかめている辺り、けして喜んで舐めたいものではないだろう。
ちろちろと、六花の舌が勇太の陰茎を撫でる。柔らかな亀頭から根元まで丁寧に舐め上げられる。六花の膣に挿入している時はなんとか我慢したが、そろそろ辛くなってきた。こみ上げてくる射精感。爆発寸前だった。
「あのさ、六花。俺、そろそろ出そうなんだけど……」
「ん。わかった」
六花は一通り舐め終えると、勇太の陰茎を咥えこんだ。膣とは異なる温かさを持つ口内でねぶられ、爆発寸前だった勇太の陰茎はついに精子を吹き上げた。
長い射精。その間、六花は陰茎から口を離そうとはしなかった。やがて射精が収まると口内にたまった精液をゆっくりと飲み込んでいく。彼女の健気な行為が嬉しくて、勇太は、恋人の頭に手を置くと努めて優しく撫でた。
「えへへ。今度こそ丹生谷の番」
勇太がお預けを食らっていた森夏に向き直る。森夏はどこか夢うつつな様子で勇太を見ていた。頬に手を沿わすと、びくり、と身を揺らした。
「大丈夫か森夏?」
「だだ、だだだ、大丈夫……! 勇太君こそ、その平気なの?」
「何が?」
「だって、そのぉ……出しちゃった、じゃない?」
射精した男性の陰茎はその硬さを失ってしまう。森夏はそのことを指しているのだろう。どこで知識を得たのだろうかと思う勇太だったが、そういえば森夏はネットを多用していたと思いなおした。
案外、インターネットでいやらしい動画を検索して閲覧するくらいはしていたかもしれない。後学のためにと、顔を赤らめながら。
「わかってるならさ、森夏に大きくして欲しいな」
「ど、どうすればいいの……?」
「胸でして欲しい」
「わ、わかったわ」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:52:03.83 :nENxoli90
説明なく行為の詳細を理解している辺り、やはりやらしい知識の収集には貪欲だったらしい。森夏は精液を吐き出して力を失った陰茎を、その大きく柔らかな胸で包みこんだ。
不安気な森夏の瞳が勇太を見上げる。自分が彼にきちんと奉仕できているか確かめたいようだ。
勇太は返事代わりに森夏の柔らかい髪をくしゃりと撫でた。森夏に、花が咲いたような笑みが浮かぶ。
「森夏ってほんとに俺のことが好きなんだな」
ぽつり、言葉が漏れた。
「疑ってたの?」
「いや、そうじゃないよ。たった今実感したってだけさ」
「なんかごまかされてる気がする」
「あはは」
「こらー、否定しなさーい」
会話の間に勇太の陰茎は少しずつ硬度を取り戻していく。森夏のおっぱいの魔力だった。
「森夏、もういい」
「ふぇ? 飽きちゃった……?」
「そうじゃない。お前に飽きるのは難しそうだしな。……準備ができたってことだよ」
「あ……。そ、そう」
「横になって?」
「いや、横になるのは勇太君よ」
「……? わかった」
ベッドに仰向けに寝転ぶ勇太。森夏は彼の上にまたがり、陰茎に手を沿え、秘裂を亀頭に押し付ける。
だがそれ以上腰を下ろそうとはしなかった。挿入を躊躇しているようだ。
説明なく行為の詳細を理解している辺り、やはりやらしい知識の収集には貪欲だったらしい。森夏は精液を吐き出して力を失った陰茎を、その大きく柔らかな胸で包みこんだ。
不安気な森夏の瞳が勇太を見上げる。自分が彼にきちんと奉仕できているか確かめたいようだ。
勇太は返事代わりに森夏の柔らかい髪をくしゃりと撫でた。森夏に、花が咲いたような笑みが浮かぶ。
「森夏ってほんとに俺のことが好きなんだな」
ぽつり、言葉が漏れた。
「疑ってたの?」
「いや、そうじゃないよ。たった今実感したってだけさ」
「なんかごまかされてる気がする」
「あはは」
「こらー、否定しなさーい」
会話の間に勇太の陰茎は少しずつ硬度を取り戻していく。森夏のおっぱいの魔力だった。
「森夏、もういい」
「ふぇ? 飽きちゃった……?」
「そうじゃない。お前に飽きるのは難しそうだしな。……準備ができたってことだよ」
「あ……。そ、そう」
「横になって?」
「いや、横になるのは勇太君よ」
「……? わかった」
ベッドに仰向けに寝転ぶ勇太。森夏は彼の上にまたがり、陰茎に手を沿え、秘裂を亀頭に押し付ける。
だがそれ以上腰を下ろそうとはしなかった。挿入を躊躇しているようだ。
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:55:07.78 :nENxoli90
「やっぱり俺が上になった方が……」
「だめよ!」
「なんでだよ」
「小鳥遊さんと約束したの。小鳥遊さんは挿れてもらう、私は自分から挿れる、って」
「なんでそんなことを」
「私なりのケジメだから、私から言い出したの」
「……そっか」
「うん、だから、勇太君」
「ん?」
「私の初めて、貴方に捧げるわ」
その言葉で勇気を奮い起こしたのだろう。森夏がゆっくりと腰を下ろしていく。亀頭で秘裂を割り、狭い膣内を強引に押し広げていく。痛みに、森夏が顔を歪めた。
彼女が腰を下ろすペースは、先ほど勇太が六花の処女膜を貫いた時に比べて、幾分も早い。
森夏の涙が勇太の胸板に落ちる。勇太は今すぐに森夏を抱きしめ、態勢を変え、やさしく挿入をやりなおしたい欲求にかられたが、ぐっと我慢する。これが彼女なりのケジメだと言うのなら邪魔をするわけにはいかない。
その代わり、勇太は自身の両手を森夏の胸に伸ばした。少しでも、痛みから気を紛らわせるためである。自身が楽しむためでなく、森夏のことを思いながら、彼女の反応を見ながら、乳房を撫でた。
やがて腰を下ろし終える森夏。彼女の顔は涙でくしゃくしゃになっていたし相変わらず痛みもひどいのだろうが、その顔は、抑え切れない喜色に満ちていた。
「私、勇太君に全部あげられたんだね」
「ああ、そうだよ。がんばったな森夏」
「うん……。あのね、勇太君。貴方のこと、大好きよ」
「ありがとう。俺も森夏のこと好きだよ」
「嬉しい……」
勇太の胸に倒れこむ森夏。彼の胸板に甘えるようにすり寄るその仕草が可愛くて、勇太は森夏を強く抱きしめた。森夏は柔らかく、そして温かかった。熱いくらいだったかもしれない。
「……あんまり幸せになっちゃうと小鳥遊さんに悪いから、ね」
抱擁は短かった。触れるだけのキスをすると、森夏は勇太の陰茎を引き抜いていく。やはりまだ痛むのだろう。それでも彼女は泣き言を言うことはなかった。
勇太の上から降りた森夏はそのままベッドに倒れこんでしまった。彼女の苦労を思い、勇太はその頬にそっと口付けをした。
「やっぱり俺が上になった方が……」
「だめよ!」
「なんでだよ」
「小鳥遊さんと約束したの。小鳥遊さんは挿れてもらう、私は自分から挿れる、って」
「なんでそんなことを」
「私なりのケジメだから、私から言い出したの」
「……そっか」
「うん、だから、勇太君」
「ん?」
「私の初めて、貴方に捧げるわ」
その言葉で勇気を奮い起こしたのだろう。森夏がゆっくりと腰を下ろしていく。亀頭で秘裂を割り、狭い膣内を強引に押し広げていく。痛みに、森夏が顔を歪めた。
彼女が腰を下ろすペースは、先ほど勇太が六花の処女膜を貫いた時に比べて、幾分も早い。
森夏の涙が勇太の胸板に落ちる。勇太は今すぐに森夏を抱きしめ、態勢を変え、やさしく挿入をやりなおしたい欲求にかられたが、ぐっと我慢する。これが彼女なりのケジメだと言うのなら邪魔をするわけにはいかない。
その代わり、勇太は自身の両手を森夏の胸に伸ばした。少しでも、痛みから気を紛らわせるためである。自身が楽しむためでなく、森夏のことを思いながら、彼女の反応を見ながら、乳房を撫でた。
やがて腰を下ろし終える森夏。彼女の顔は涙でくしゃくしゃになっていたし相変わらず痛みもひどいのだろうが、その顔は、抑え切れない喜色に満ちていた。
「私、勇太君に全部あげられたんだね」
「ああ、そうだよ。がんばったな森夏」
「うん……。あのね、勇太君。貴方のこと、大好きよ」
「ありがとう。俺も森夏のこと好きだよ」
「嬉しい……」
勇太の胸に倒れこむ森夏。彼の胸板に甘えるようにすり寄るその仕草が可愛くて、勇太は森夏を強く抱きしめた。森夏は柔らかく、そして温かかった。熱いくらいだったかもしれない。
「……あんまり幸せになっちゃうと小鳥遊さんに悪いから、ね」
抱擁は短かった。触れるだけのキスをすると、森夏は勇太の陰茎を引き抜いていく。やはりまだ痛むのだろう。それでも彼女は泣き言を言うことはなかった。
勇太の上から降りた森夏はそのままベッドに倒れこんでしまった。彼女の苦労を思い、勇太はその頬にそっと口付けをした。
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 03:58:15.24 :nENxoli90
「これで私と丹生谷は勇太のもの」
「俺が二人のものになったような気もするけど……。ま、そうだな。二人の初めてをもらったんだから、覚悟を決めないとだな」
「本当によかったの、勇太君?」
「……正直悩みどころだけど。でも、さ」
「大丈夫。勇太は私達を幸せにしてくれる!」
「こいつが妙な自信にあふれてるからさ、うん。いけるかなって気がする」
「あー……」
「それよりも、だ」
勇太が、全裸でベッドに座する二人の少女を抱きしめる。
「これで終わりなわけは、もちろん無いよな?」
彼が耳元で囁いた言葉に、二人は顔を赤くしながら頷いたのだった。
終わり
「これで私と丹生谷は勇太のもの」
「俺が二人のものになったような気もするけど……。ま、そうだな。二人の初めてをもらったんだから、覚悟を決めないとだな」
「本当によかったの、勇太君?」
「……正直悩みどころだけど。でも、さ」
「大丈夫。勇太は私達を幸せにしてくれる!」
「こいつが妙な自信にあふれてるからさ、うん。いけるかなって気がする」
「あー……」
「それよりも、だ」
勇太が、全裸でベッドに座する二人の少女を抱きしめる。
「これで終わりなわけは、もちろん無いよな?」
彼が耳元で囁いた言葉に、二人は顔を赤くしながら頷いたのだった。
終わり
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 04:01:42.62 :nENxoli90
モリ様が可愛すぎてスレ立て処女捧げちゃいました……///
さておき。深夜帯にお付き合いありがとうございました。
全部書き上げてから、と思ったらずいぶんと遅い時間になってしまいました。
次はもっと早い時間にスレ立てをします。
地の文までつけたくせにエロくなくてごめんねごめんね。
モリ様が可愛すぎてスレ立て処女捧げちゃいました……///
さておき。深夜帯にお付き合いありがとうございました。
全部書き上げてから、と思ったらずいぶんと遅い時間になってしまいました。
次はもっと早い時間にスレ立てをします。
地の文までつけたくせにエロくなくてごめんねごめんね。
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 04:01:53.67 :2jxTYEBX0
おつ
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 04:08:42.10 :sIhXNOUJ0
乙!
コメント
これはこれで良かったです。
大学編とか?