ライト「あ、そそうですか？」

徹子「素敵よ。あとその髪型も綺麗だわね。染めてらして？」

ライト「いやこれは地毛なんです。生まれた頃からこうで…」

徹子「あらそう。ライトニングさんはどちらの出身？」

ライト「栃木です」

徹子「あらそうなの？てっきり外国から来られたかと思ったんだけど」

ライト「生まれも育ちも栃木ですね。」

徹子「それで大学入学とともに東京にいらしたの。」

ライト「はい。」

徹子「へえそうなの。」

徹子「あた、いつも帯刀なさってるんですってね。ちょっと見せていただける？」

ライト「え、あ、はいどうぞ」ｻｯ

徹子「あらら結構重いのね」

ライト「だ、大丈夫ですか？」

徹子「ええ大丈夫。これも、随分面白い剣だこと。ちょっとこれを持って型を見せていただける？」

ライト「型？ですか？」

徹子「そう、剣持って、なんていうのかしら。これ持って素振りしてもらえないかしら」

ライト「あ…はい。」

徹子「じゃあちょっとこちら広い所に。」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

徹子「お願いします。」

…ﾌﾞﾝｯ　ﾌﾞﾝｯ　ﾌﾞﾝｯ　ﾌﾞﾝｯ　ﾌﾞﾝｯ

ライト「」ﾁ…ﾁﾗｯ…

徹子「あの、何か剣振る時の掛け声などないんですか？」

ライト「あ、すいません…」

徹子「ではもう一度」

ライト「やっ！はっ！はっ！ええ！やっ！」

ﾌﾞﾝｯ　ﾌﾞﾝｯ　ﾌﾞﾝｯ　ﾌﾞﾝｯ　ﾌﾞﾝｯ

観客「おおお」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

徹子「お見事。どうぞこちらへ。」

徹子「すごいわねあなた。汗一つかかずに。警備員やってらしたんですって？」

ライト「そう…ですね。」

徹子「車の誘導とかなさってたの？」

ライト「えっ」

徹子「よく施設の前によくお立ちになってるじゃない警備員の方。ああいうことしないの？」

ライト「誘導は…した事ないですね。何か怪しいのが寄ってきたら排除するとかですね…はい。」

徹子「あらそうなの。この局の警備員やればいいのに。あなた可愛らしいから毎日見ていたいわ」

ライト「あっ…ありがとうございます。」

徹子「ところであなた座右の銘があるらしいじゃない？」

ライト「あ…あ、はい…」

徹子「ちょっとすみません…光速の、異名を持ち、重力を自在に操る、高貴なる女性騎士」

ライト「…」

徹子「すみません、これ座右の銘じゃないわね、称号と言った方がいいわね。貴女を表す言葉。貴女が考えたの？」

ライト「あ！いやその…違います。私じゃないです！」

徹子「あなた今騎士やってらっしゃるのね。どんな事してるの？警備員は辞めたんでしょ？
警備員はなんとなくイメージがつくけど、騎士ってどんな事なされるの？」

ライト「その…何かを守る事に関してはあまり変わりがないですね。」

徹子「そうなの。何を守ってらっしゃるの？」

ライト「えっと…」

徹子「そんな恥ずかしがる事じゃないわよ。どうぞ。」

ライト「仲間…。」

徹子「…」

ライト「…」

徹子「の何？仲間の何を守ってるの？」

ライト「！？」

ライト「えっと…生活を守りたいというか…その…きずnaを…」

徹子「傷！？すみません、よく聞こえなかったわ。どういうこと？」

ライト「す…すみません。絆…です。」

徹子「絆。そうなの…立派だこと。あ、ちょっとここでお知らせ入りますね。」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

徹子「テレビの前の皆さんすみません、いきなりお知らせ開けにまたこちらで彼女に剣持っていただいてるんですが。お知らせ中に、先ほどご称号であった『重力を自在に操る』についてお聞きしたところなんですが、ここで実践していただけるそうです。」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

徹子「ではどうぞ」

ライト「…は！グ…ゲホ、ゲホゲホ」

徹子「あんまり緊張なさらずにね。」

ライト「すみません。じゃあいきます」

ﾊﾟﾁﾝ

ライト「はっ！」

ﾋﾟｮ~ﾝ…ｽﾀｯ

観客「おおおおおお」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

徹子「すごい！もう一度お願いできるかしら？」

ライト「はい、もちろん」ﾊﾟﾁﾝ…ﾋﾟｮ~ﾝ…ｽﾀｯ

徹子「すごいわね。あなたマジシャンでもいけるんじゃないの？」

ライト「え、マジシャン？」

徹子「サーカスの方がいいかしら。とにかくあたには魅せる力があると思うわ。」

ライト「そ、そうですかね」

徹子「かわいらしいし、そっちの方で活躍されるのを見てみたいわ。
ところですみません、私もそれできるかしら。ﾊﾟﾁﾝって」

ライト「えっ」

徹子「何か指に付けてらっしゃるんでしょ？ちょっと拝借できないかしら。やってみたいわ。」

ライト「え、ちょそれは、危な…」ﾁﾗｯﾁﾗｯ

徹子「どこ向いてるの？…やっぱり行き過ぎたお願いかしら…」

スタッフ（OKサイン）

ライト「あ、すみません、そんな事ないです。…どうぞ。」ｻｯ

徹子「ありがとう、じゃあいきます。」

ﾊﾞﾁﾝ!!!!!!!!!

ライト「えっ」

ﾄﾞｶﾞﾗｶﾞｯｼｬｱｱｰｰｰﾝ!!!!!

ｷｬｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ　ﾃﾂｺｻｰｰｰﾝ
ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱｱ　ｳﾜｱｱｱｱｱｱｱｱ

…黒柳徹子はスタジオに大穴を残し忽然と消えた。
そしてこの時彼女は、自らの光速の異名を無くした事にまだ気づいていなかった。

〜ルールル〜