乃莉「私は本でも読んどきますね～」

ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀﾀ

ゆの「あれ？」

ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

ゆの「あれれ？」

乃莉「…」

ゆの「乃莉ちゃん」

乃莉「はい」

ゆの「ひらがな入力ってどうやるんだっけ？」

乃莉「ここをこうしてっと」ｶﾁｯ

乃莉「こんな風に」ｶﾀｶﾀ

ゆの「わあー」

乃莉「やっぱり私が検索した方が…」

ゆの「ううん！大丈夫だから乃莉ちゃんありがと！」

乃莉「は…はあ」

ｶﾀｶﾀｶﾀ

ﾀｰﾝ

ゆの「ふむふむ」

ｶﾁｯ

ゆの「へえ～」

乃莉（気になる…）

ゆの「なるなる」ﾒﾓﾒﾓ

乃莉（メモ取り始めた！？）

一時間後

ゆの「うーん、よし！」

ゆの「終わった～ありがとう乃莉ちゃん！」

乃莉「ずいぶん長かったですね」

ゆの「あはは、ごめんねー」

乃莉「別いいですけど…」

ゆの「あ、パソコンはおとした方がいいかな？」

乃莉「大丈夫ですよ、そのまま使いますので」

乃莉（まさかあっち方面のおとすじゃないですよね…？）

ゆの「それじゃまた～お邪魔しました～」

ﾊﾞﾀﾝ

乃莉「…」

乃莉（ゆのさんなんて検索したんだろ）

乃莉「検索履歴から」ｶﾁｶﾁ

乃莉「にしてもこの紅茶おいし」

同性を好きになる
同性に告白
百合


乃莉「」ﾌﾞｰ

乃莉「え？え？え？」

乃莉「ゆのさん何検索してるんですか？」

乃莉「てっきり面白動画とか画像の類かと思ったら…ええ～」

乃莉「どうしよう」

乃莉「これからゆのさんをどんな目で見ればいいんだ…」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

乃莉「はーい」

ｶﾞﾁｬｯ

乃莉「あ…ゆのさん」

ゆの「乃莉ちゃんこれパソコン使わせてくれたお礼」

乃莉「あ…お菓子ですか…どうも」

ゆの「またよろしくね！」

乃莉「は…はあ…」

翌朝

乃莉「はあ…にしても昨日は」

なずな「のーりちゃん」

乃莉「なずな」

なずな「学校いこ？」

乃莉「うん…」

なずな「乃莉ちゃん…元気ないの？」

乃莉「そんなわけじゃ」

ﾐﾔﾁｬｰﾝ　ﾕﾉｯﾁ～　

乃莉「ん？」

ゆの「ねえ宮ちゃん」

宮子「どったの？」

ゆの「手…つないでもいい？」

宮子「いいですぞ～」

ゆの「えへへ///」


乃莉「…」

なずな「乃莉ちゃん…」

乃莉「何なずな」

なずな「私たちも手つなごう？」

乃莉「何対抗意識燃やしてんの！」

なずな「え…？ふええ～ん」

乃莉「あ…ごめんなずな」

乃莉（だいたいなんですか百合とかありえない！）

乃莉（ゆのさんがそっち系とかがっかりしましたよ）

乃莉（宮子さんも可哀そうに…）

なずな「乃莉ちゃん…？」

乃莉（大体なずなもなずなで…あ沙英さんとヒロさんも…）

乃莉「レズしかいないのかー！」

なずな「え！？」ﾋﾞｸｯ

乃莉「…」ﾊｧﾊｧ

乃莉「学校行こうなずな」

なずな「…うん」

教室

乃莉「…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

女子生徒「ねーねー乃莉」

乃莉（は…切り替えが大事）

乃莉「どうしたの？」

女子生徒「ひだまり荘になずなって子いるじゃん？あの子可愛いよね～」

乃莉「なずながどうかしたの」

女子生徒「乃莉って実はなずなちゃんの事好」

乃莉「んなわけあるかー！」

女子生徒「ひ…じょ…冗談なのに」

乃莉「…」ﾊｧﾊｧ

乃莉「ごめんちょっとトイレ」

トイレ

夏目「沙英に想いを伝えたい…でも正直になれない…」

夏目「私は…どうしたら」

夏目「ふぅ…とりあえずここで練習ね」

「同性愛とかおかしいですよー！」

夏目「…」ｶﾞﾋﾞｰﾝ

夏目「私は…おかしいの…？」

夏目「はあ…」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

乃莉（トイレの個室で思いっきり叫んだら気持ちよくなった）

乃莉（どうせ誰も聞いてない…ですよね？）

食堂

ゆの「宮ちゃん口あけて～あ～ん」

宮子「はむ」ﾊﾟｸｯ

ゆの「美味しい？」

宮子「えへへ、美味しいよゆのっち」

ゆの「////」


乃莉「…」ﾊﾞｷｯ

乃莉（イチャついて…あんのレズ先輩があああ）

女子生徒「乃莉…箸が折れてる」

放課後

宮子「今日は何事もなく終わりましたな～」

ゆの「ね～」

ﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾘﾝ

ゆの「メールだ」

ゆの（乃莉ちゃんから…？え？）

ゆの「宮ちゃん先にひだまり荘帰ってて！私ちょっと用事があって」

宮子「ほいほーい」

校舎裏

ゆの「えっと…乃莉ちゃん」

乃莉「…」

ゆの「もしかして私が触ったせいでパソコンがヘンになったとか？」

乃莉「そんなんじゃないです」

ゆの「よかったあ～」

乃莉「ゆのさん…」

乃莉「ゆのさんてレズだったんですか」

ゆの「ふえ！？」ｷﾞｸｯ

乃莉「ゆのさんが検索履歴見ましたよ」

乃莉「相手は誰ですか？宮子さん？」

ゆの「ち…違うもん！」

乃莉「何が違うんですか！」

ゆの「ただちょっと宮ちゃんが好きでチューしたくていずれは結婚できたらなと思ってるだけだもん！」

乃莉「それがレズだって言ってるんじゃないですか！」

乃莉「見損ないましたよゆのさん」

乃莉「私レズとか百合とかそういう人大っきらいなんですよ！」

ゆの「私の事…嫌い…？」

乃莉「ああ嫌いですね吐き気がします」

乃莉「見下げ果てた先輩です、もう先輩とは呼びたくありません」

乃莉「大体ですね！同性愛とかヘンですよヘン！」

ゆの「…」

乃莉「しかも同じアパートにそんな先輩がいると思うと…」

ゆの「う…うえーん！」

乃莉（うわ…泣いちゃった）

乃莉「はあ…それじゃさよなら、卒業までは仲良くしときましょ」

ﾎﾟﾂｰﾝ

ゆの「…ぐす、うう」

ﾄﾝﾄﾝ

ゆの「え？」

宮子「どーん！」

ゆの「わわっ！？」

ゆの「み、宮ちゃん？」

宮子「やっほーゆのっち～」

ゆの「え…ひだまり荘に戻ったんじゃ」

宮子「ゆのっちが心配で来ちゃった」

ゆの「宮ちゃん…」

宮子「そしたらゆのっち泣いてるんだもん、立てる？」

ゆの「う、うん…」

宮子「よいしょ」

ゆの「…」

宮子「えへへ二人三脚みたいだね～」

ゆの「宮ちゃん私…！」

宮子「良いと思うな」

ゆの「？」

宮子「百合でもなんでも愛は愛に変わりないのだ」

ゆの「乃莉ちゃんとの話…聞いてたの？」

宮子「聞こえてた、が正解かな」

ゆの「そう…なんだ」

宮子「でさ、ゆのっち」

ゆの「…うん」

宮子「人さまのパソコンでそんなもの調べてはいけませんぞ～」

ゆの「は、反省するよ～」

宮子「へへ～」

ゆの「ふふ…」

ゆの（じゃなくて！）

ゆの「私…宮ちゃんの事がす…」

ﾁｭｯ

ゆの「す…すすすすすす///！？」

ゆの「宮ちゃん！？今何を！？」

宮子「えへへ～なんでしょー？」

宮子「早くひだまり荘もどろ？」

ゆの「う…うん！」

乃莉「うわ～言っちゃいましたよこれ…」

乃莉「でもこれでゆのさんの百合癖もなくな…」

乃莉「ん？」



ゆの「宮ちゃ～ん」

宮子「あはははは～」



乃莉「なんでだー！」

乃莉「はあ…レズまり荘ですか…ここは」

なずな「違うと思うよ乃莉ちゃん」

乃莉「なずな…」

なずな「あの二人は性別のえっと…なんて読むんだろこれ」

乃莉（メモ用紙見ながら喋ってる…）

なずな「え…えっとね…とにかく二人は互いを信頼し合っててだから性別の壁とかも乗り換えられると思うの！」

乃莉「…」

なずな「その…だからレズとかの言葉で片付けるのはよくなくて…だから」

乃莉「うん、大体わかった」

乃莉「謝ってくるよ…私、悪いことしちゃったみたいだしね」

乃莉「それに…理解も出来たしねなんとなくだけど」

数日後

ゆの「乃莉ちゃんパソコン貸して！」

乃莉「はーい」

ｶﾀｶﾀｶﾀ

ﾀｰﾝ

ゆの「…よし！」

ゆの「ありがとう乃莉ちゃん！」

乃莉「どいたしましてー」

乃莉「…さてと」ｶﾁｯ

デートプラン　女の子同士

乃莉「あはは…ゆのさんの奢りかな…？」

乃莉「私はなずなを誘ってデートしてみたいな～なんて」

「同性愛とかおかしいですよー！」

夏目「…無いわ」

夏目「そんなことない！おかしくないわ！」

夏目「よし！沙英に電話を…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

夏目「たあ！」

沙英「ごめんヒロ今ちょっと忙しいから代わりにとって」

ｶﾁｬｯ

夏目「沙英！今度もしよかったら一緒にお出かけでも」

ヒロ「いいわね～」

夏目「え」

沙英「誰から？」

ヒロ「夏目さんよ」

沙英「夏目？どうしたのかな」

この後3人で仲良くお出かけしました

終わり