「妹チ・ム・ポッ！　妹チ・ム・ポッ！　ウッ！」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

「はーい」

ｶﾞﾁｬｯ

おっさん「お届け物でーす」

男・妹「妹チ・ム・ポッ！　妹チ・ム・ポッ！　ウッ！」

「……ポッ　……ウッ」

姉「んんー……」

姉「もう、何ー？眠いのにー……」

おっさん・男・妹「妹チ・ム・ポッ！　妹チ・ム・ポッ！　ウッ！」

姉「きゃあっ！？」

姉「ちょ、ちょっと、弟く、妹ちゃ……何してるのっ……？」

姉「それに、あなたは一体……」

おっさん・男・妹「妹チ・ム・ポッ！　妹チ・ム・ポッ！　ウッ！」

姉（ダメだ……、どうしよう）

姉（ご近所さん呼んで来なきゃ！）ﾀｯ

「はぁい？」ｶﾞﾁｬｯ

姉「あ、あの、おばさんっ」

おばさん「あらあら、姉ちゃん、どうしたの」

姉「あ、あのっ、あのっ」

おばさん「大丈夫だからちょっと落ち着いて……」

姉「弟くんと、妹ちゃんと、その、変なおじさんが、ちむぽちむぽって……！」

おばさん「何言ってるか分かんないわ、もっとゆっくり……」

姉「っ……」

姉「……」ｽｩｰ

姉「……」ﾊｧｰ

姉「あの、弟くんと妹ちゃんと、知らないおじさんが三人で、家の中で変な踊りをしてるんです」

おばさん「変な踊り？」

姉「はい、で、言っても止めてくれなくて……変なことも叫んでるし……」

おばさん「何て言ってるの？」

姉「あ、あの、なんか、妹ちむぽ、妹ちむぽって言ってました」

おばさん「ちむぽ……？」

姉「はい、ちむぽって……」



おばさん「妹チ・ム・ポッ！　妹チ・ム・ポッ！　ウッ！」

姉「おば、さ……？」

おばさん「妹チ・ム・ポッ！　妹チ・ム・ポッ！　ウッ！」

おばさん「妹チ・ム・ポッ！　妹チ・ム・ポッ！　ウッ！」

姉「き……」

姉「キャアアアアアアッ！！」ﾀﾀﾀｯ

おっさん・男・妹「妹チ・ム・ポッ！　妹チ・ム・ポッ！　ウッ！」

姉「ギャアアアアアアアアアアア！！！！！！」

姉「はぁっ、はぁっ……！」

姉（逃げなきゃ、とにかく逃げなきゃっ……）

姉「……」ﾁﾗｯ

「……むぽっ　……むぽっ……」

姉（まだ追ってきてるっ……）

姉「！」

姉「お巡りさんっ！！」

警官「ん？」

姉「あ、あのっ、あのっ、助けてくださいっ！！」

警官「な、なんだ、どうしたんだ！」

姉「は、早く助けて、追いつかれちゃうっ」ﾁﾗｯ

おばさん・おっさん・男・妹「妹チ・ム・ポッ！　妹チ・ム・ポッ！　ウッ！」

姉「うわあああああああああああああああ！！！！」

姉「お巡りさっ……」

警官「……」

私は逃げ続けた。

ただひたすら、私を追う者達から。

姉「はぁっ、はぁっ」ﾁﾗｯ

警官・おばさん・おっさん・男・妹「妹チ・ム・ポッ！　妹チ・ム・ポッ！　ウッ！」

しかし、逃げても逃げても、アレは増殖していった。

やがて、アレは日本を飲み込み、世界を支配していった。

いつしか逃げ場はなくなり、私以外の人類全てがアレに犯された。

初めから、逃げる意味などなかったのだ。



「妹チ・ム・ポッ！　妹チ・ム・ポッ！　ウッ！」





おわり。