1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 13:41:45.12 :+GutskVZ0
勇者「あ、帰りにお弁当買ってきて」
母「……ええ」ガチャ
メイド「あ、奥様」
母「聞いてたの?」
メイド「はい」
母「話の通りよ」
母「行ってくるわ」
メイド「はい、お気を付けて」
勇者「あ、帰りにお弁当買ってきて」
母「……ええ」ガチャ
メイド「あ、奥様」
母「聞いてたの?」
メイド「はい」
母「話の通りよ」
母「行ってくるわ」
メイド「はい、お気を付けて」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 13:42:38.64 :+GutskVZ0
城への道
母(いいのかしら、これで)
母(でもいつかは旅立ってくれるはず)
母(そのためには私がしっかりしなきゃ)
母「はぁ……」トボトボ
老人「おお、おぬしは勇者母ではないか」
母「あ、おはようございます」
老人「勇者は元気かの」
母「ええ」
母(一体いつになったら旅立ってくれるのかしら)
城への道
母(いいのかしら、これで)
母(でもいつかは旅立ってくれるはず)
母(そのためには私がしっかりしなきゃ)
母「はぁ……」トボトボ
老人「おお、おぬしは勇者母ではないか」
母「あ、おはようございます」
老人「勇者は元気かの」
母「ええ」
母(一体いつになったら旅立ってくれるのかしら)
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 13:44:12.08 :+GutskVZ0
老人「心配することはないぞえ」
老人「奴は勇者の子孫じゃ」
老人「勇者父とお前の血を引く子じゃ」
老人「やがて大勇者になり世界を救うじゃろう」
母「は、はい」
母「ありがとうございます」
母「で、では王様に会わないといけませんので」トコトコ
老人「大変じゃのう」
老人「心配することはないぞえ」
老人「奴は勇者の子孫じゃ」
老人「勇者父とお前の血を引く子じゃ」
老人「やがて大勇者になり世界を救うじゃろう」
母「は、はい」
母「ありがとうございます」
母「で、では王様に会わないといけませんので」トコトコ
老人「大変じゃのう」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 13:46:34.26 :+GutskVZ0
城
王「近こうよれ」
母「はい」
王「勇者はどこじゃ」
母「それが……た、体調が悪くて……」
王「そうか」
王「今は世界が魔王に支配されかどうかの危機なのだ」
王「勇者にはきちんと来て欲しかったのだが……」
母「こ、今度は連れてきます!」
王「ああ」
王「これがわしからの軍資金じゃ」
母「ありがとうございます」
王「それにルイーダの酒場で仲間を探すがよい」
母「わかりました」
城
王「近こうよれ」
母「はい」
王「勇者はどこじゃ」
母「それが……た、体調が悪くて……」
王「そうか」
王「今は世界が魔王に支配されかどうかの危機なのだ」
王「勇者にはきちんと来て欲しかったのだが……」
母「こ、今度は連れてきます!」
王「ああ」
王「これがわしからの軍資金じゃ」
母「ありがとうございます」
王「それにルイーダの酒場で仲間を探すがよい」
母「わかりました」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 13:49:12.32 :+GutskVZ0
家
母「勇者ちゃん、王様に会ってきたわよ」
母「はいこれ、軍資金」
勇者「50Gにひのきのぼう? 薬草8つに革の鎧とかしけてない?」
母「でも何も貰えないよりはいいわよ」
勇者「で、弁当は?」
母「あ……」
勇者「忘れたの? 買ってきてよ」
母「ええ」ガチャ
メイド「……奥様、これを」シュタ
母「あ、お弁当」
母「なんで?」
メイド「先ほど買って参りました」
メイド「なんだかとても大変お疲れのようでしたので」
母「ありがとう」ウル
家
母「勇者ちゃん、王様に会ってきたわよ」
母「はいこれ、軍資金」
勇者「50Gにひのきのぼう? 薬草8つに革の鎧とかしけてない?」
母「でも何も貰えないよりはいいわよ」
勇者「で、弁当は?」
母「あ……」
勇者「忘れたの? 買ってきてよ」
母「ええ」ガチャ
メイド「……奥様、これを」シュタ
母「あ、お弁当」
母「なんで?」
メイド「先ほど買って参りました」
メイド「なんだかとても大変お疲れのようでしたので」
母「ありがとう」ウル
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 13:52:19.39 :+GutskVZ0
次の日
勇者「ルイーダの酒場に行ってきて」
母「それくらいは自分で……」
勇者「無理だよ」
母「でもこのままじゃ……」
勇者「お腹痛い」
母「はぁ……わかったわ」ガチャ
メイド「奥様」シュタ
母「聞いての通りよ、行ってくるわ」
メイド「お待ちください」
次の日
勇者「ルイーダの酒場に行ってきて」
母「それくらいは自分で……」
勇者「無理だよ」
母「でもこのままじゃ……」
勇者「お腹痛い」
母「はぁ……わかったわ」ガチャ
メイド「奥様」シュタ
母「聞いての通りよ、行ってくるわ」
メイド「お待ちください」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 13:52:52.84 :+GutskVZ0
母「何?」
メイド「わたくしも参ります」
母「別にあなたには……」
メイド「お願い致します」ペコリ
母「なんでそこまで……」
メイド「かつての仲間だからと言った答えではダメでしょうか」
母「何?」
メイド「わたくしも参ります」
母「別にあなたには……」
メイド「お願い致します」ペコリ
母「なんでそこまで……」
メイド「かつての仲間だからと言った答えではダメでしょうか」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 13:55:34.74 :+GutskVZ0
母(かつては私も女勇者だった)
母(子供を産んでからは主婦になったけど)
母(そのときに賢者だったのがあの子)
メイド「思えば長い年月でした」
メイド「旦那様はお亡くなりになられて」
メイド「そのために魔王が息を取り戻し、また世界はこんな状態に」
メイド「できれば、あのとき撤退していなければ」
メイド「……あ、申し訳ありません」アタフタ
母「いいのよ、子供のために魔王城から逃げ帰ったのは私のせい」
メイド「違います! あれは仕方なく……」
母「それにグチグチ言ってても仕方ないわ」
母「行くわよ」
メイド「はい」
母(かつては私も女勇者だった)
母(子供を産んでからは主婦になったけど)
母(そのときに賢者だったのがあの子)
メイド「思えば長い年月でした」
メイド「旦那様はお亡くなりになられて」
メイド「そのために魔王が息を取り戻し、また世界はこんな状態に」
メイド「できれば、あのとき撤退していなければ」
メイド「……あ、申し訳ありません」アタフタ
母「いいのよ、子供のために魔王城から逃げ帰ったのは私のせい」
メイド「違います! あれは仕方なく……」
母「それにグチグチ言ってても仕方ないわ」
母「行くわよ」
メイド「はい」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 13:58:16.17 :+GutskVZ0
ルイーダの酒場
女店主「へい、らっしゃい!」
女店主「……って、母とメイドじゃねーか! 久しぶりだな!」
母「あなたもね」
メイド「お久しぶりです」
女店主「で、なんの用だい」
女店主「はっきり言ってここにゃバカとデクしかいやしないよ」
*「あ、ママひでえや」
*「バカって自分のこと? 酷くない?」
*「俺の方が勇者より強いぜ」
母「……」
ルイーダの酒場
女店主「へい、らっしゃい!」
女店主「……って、母とメイドじゃねーか! 久しぶりだな!」
母「あなたもね」
メイド「お久しぶりです」
女店主「で、なんの用だい」
女店主「はっきり言ってここにゃバカとデクしかいやしないよ」
*「あ、ママひでえや」
*「バカって自分のこと? 酷くない?」
*「俺の方が勇者より強いぜ」
母「……」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:02:01.33 :+GutskVZ0
メイド「奥様、気にすることはございませんよ」
女店主「まあ事実だしな」
メイド「女店主様!」
女店主「はいはい、あたしが悪うございましたよ」
母「誰か強い人いない?」
女店主「いないね」
女店主「少なくともあたしより強い奴はいないよ」
女店主「……ったく最近の若いもんは」
メイド「女店主様もまだ若いではありませんか」
メイド「それに女主様は戦士でしたから普通なら誰も敵いませんよ」
女店主「ま、今でも体だけは自信あるしね」
メイド「奥様、気にすることはございませんよ」
女店主「まあ事実だしな」
メイド「女店主様!」
女店主「はいはい、あたしが悪うございましたよ」
母「誰か強い人いない?」
女店主「いないね」
女店主「少なくともあたしより強い奴はいないよ」
女店主「……ったく最近の若いもんは」
メイド「女店主様もまだ若いではありませんか」
メイド「それに女主様は戦士でしたから普通なら誰も敵いませんよ」
女店主「ま、今でも体だけは自信あるしね」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:04:15.59 :+GutskVZ0
女店主「あんただってまだ魔術は衰えてないんだろ」
女店主「この間も宿屋の火事の時マヒャドで止めたじゃないか」
メイド「あ、あれは必要でしたから///」
*「あのメイドさん、なんで弟子取らないのかな」
*「さあ、色々あるんじゃないの」
母「で、肝心の勇者ちゃんの仲間は……」
女店主「あいつまだ引きこもってんのか?」
母「え、ええ……」ドンヨリ
女店主「あたしが教育してきてやんよ」
メイド「おやめください!」
女店主「なんでだよ」
女店主「母の時だって15になった時にあたしら連れて旅立っただろ」
メイド「ですがそんなことをしたらますます家に籠もってしまいます」
母「……」
女店主「あんただってまだ魔術は衰えてないんだろ」
女店主「この間も宿屋の火事の時マヒャドで止めたじゃないか」
メイド「あ、あれは必要でしたから///」
*「あのメイドさん、なんで弟子取らないのかな」
*「さあ、色々あるんじゃないの」
母「で、肝心の勇者ちゃんの仲間は……」
女店主「あいつまだ引きこもってんのか?」
母「え、ええ……」ドンヨリ
女店主「あたしが教育してきてやんよ」
メイド「おやめください!」
女店主「なんでだよ」
女店主「母の時だって15になった時にあたしら連れて旅立っただろ」
メイド「ですがそんなことをしたらますます家に籠もってしまいます」
母「……」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:05:42.99 :+GutskVZ0
女店主「まあいいや」
女店主「で、母。おまえはどうするつもりなの?」
母「とりあえず今日は帰るわ……」
女店主「そっか、なんかあったらまた来いよ」
母「ええ、ありがとう」
メイド「失礼致します」プンプン
女店主「まあいいや」
女店主「で、母。おまえはどうするつもりなの?」
母「とりあえず今日は帰るわ……」
女店主「そっか、なんかあったらまた来いよ」
母「ええ、ありがとう」
メイド「失礼致します」プンプン
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:09:00.84 :+GutskVZ0
城下街
メイド「……何か騒がしいですね」
母(あ、あそこにいるのは今朝の……ちょっと聞いてみよう)
母「どうされたんですか?」
老人「ああ、お前さんか」
老人「実はのとなりのレーベの村が焼き討ちにされたんじゃ」
老人「もう魔王がそこまで迫っておると住民が慌てておる」
母「……そうですか」
母(もうこの大陸にまで……)
メイド「奥様……」
母「メイド」キリ
メイド「は、はい」ビク
メイド「この顔……決意された目だ……」
母「王様に勇者は今からきちんと旅立つと伝えなさい」
メイド「あ……はい!」
城下街
メイド「……何か騒がしいですね」
母(あ、あそこにいるのは今朝の……ちょっと聞いてみよう)
母「どうされたんですか?」
老人「ああ、お前さんか」
老人「実はのとなりのレーベの村が焼き討ちにされたんじゃ」
老人「もう魔王がそこまで迫っておると住民が慌てておる」
母「……そうですか」
母(もうこの大陸にまで……)
メイド「奥様……」
母「メイド」キリ
メイド「は、はい」ビク
メイド「この顔……決意された目だ……」
母「王様に勇者は今からきちんと旅立つと伝えなさい」
メイド「あ……はい!」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:11:26.29 :+GutskVZ0
魔王城
魔王「戦果の方がどうだ?」
側近「は、すでに世界は掌握したも同然です」
魔王「クックック、そうかそうか」
側近「もはやアリアハン大陸もあの城だけございます」
魔王「……」ピク
魔王「……なんだって?」
側近「あ、はい。もはや世界も支配したも同然と」
魔王「違うその前」
側近「アリアハン大陸もあの城だけと」
魔王「……」
魔王「……あそこに手出したの?」
側近「? は、はあ……」
魔王城
魔王「戦果の方がどうだ?」
側近「は、すでに世界は掌握したも同然です」
魔王「クックック、そうかそうか」
側近「もはやアリアハン大陸もあの城だけございます」
魔王「……」ピク
魔王「……なんだって?」
側近「あ、はい。もはや世界も支配したも同然と」
魔王「違うその前」
側近「アリアハン大陸もあの城だけと」
魔王「……」
魔王「……あそこに手出したの?」
側近「? は、はあ……」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:13:49.18 :+GutskVZ0
側近「何か不都合でも?」
側近「レーベの村を焼き討ちにしてアリアハンの城もすでに……」
魔王「アホかあああああああああああああああああ」
側近「ひいいいいいいい」
魔王「今すぐ止めろ!
魔王「止めさせるんだ!」
魔王「兵を全部引け!」
魔王「あそこから撤退しろ!!」
側近「は、はい!」
魔王「あとすべての軍を魔王城に集めろ!」
魔王「魔界とアレフガルドの連中も全部呼び寄せろ!」
魔王「全軍で魔王城を守るんだ!」
側近「何か不都合でも?」
側近「レーベの村を焼き討ちにしてアリアハンの城もすでに……」
魔王「アホかあああああああああああああああああ」
側近「ひいいいいいいい」
魔王「今すぐ止めろ!
魔王「止めさせるんだ!」
魔王「兵を全部引け!」
魔王「あそこから撤退しろ!!」
側近「は、はい!」
魔王「あとすべての軍を魔王城に集めろ!」
魔王「魔界とアレフガルドの連中も全部呼び寄せろ!」
魔王「全軍で魔王城を守るんだ!」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:15:36.42 :+GutskVZ0
15年前
魔王「状況を報告せよ」
魔術師「魔法王国の方はすべて壊滅状態です」
騎士「魔界の塔の方も長いとは言いにくいです」
魔王「くそったれ!!」ガタン
魔王「お前らそれでも四天王かよ!」
魔王「もう四天王も残りはお前らしかいねーんだぞ!」
魔術師「も、申し訳ございません」
魔術師(5本の指で5発イオナズン打つ相手に勝てるわけないよ……)
騎士「不甲斐ないです……」
騎士(あんな騎士団精鋭ひとりで相手にするバーサーカー、敵にする方が無茶だって……)
魔王「くそ! 下がれ!」
魔術師「は」
騎士「は」
15年前
魔王「状況を報告せよ」
魔術師「魔法王国の方はすべて壊滅状態です」
騎士「魔界の塔の方も長いとは言いにくいです」
魔王「くそったれ!!」ガタン
魔王「お前らそれでも四天王かよ!」
魔王「もう四天王も残りはお前らしかいねーんだぞ!」
魔術師「も、申し訳ございません」
魔術師(5本の指で5発イオナズン打つ相手に勝てるわけないよ……)
騎士「不甲斐ないです……」
騎士(あんな騎士団精鋭ひとりで相手にするバーサーカー、敵にする方が無茶だって……)
魔王「くそ! 下がれ!」
魔術師「は」
騎士「は」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:20:55.60 :+GutskVZ0
騎士「(なあ、どう思う)」
騎士「(勇者らに勝てると思うか)」
魔術師「(無理だろ、常識的に考えて)」
魔術師「(それより三人とも可愛いし味方にしたほうがいいと思うんだが)」
魔術師「(はぁ……賢者タン可愛いよな……)」
魔術師「(教えを請いたい)」
騎士「(バカ戦士さんの方が断然いいよ)」
騎士「(あの勇姿の美しさは……)」
魔術市「(いや、だが特筆すべきはやはりあのお方……)」
騎士「(だな、あれは萌え方がハンパじゃねえ)」
側近「……」トコトコ
魔術師「ひ」
騎士「う」
魔術師「し、失礼します」
騎士「お、お疲れ様です。それでは」
騎士「(なあ、どう思う)」
騎士「(勇者らに勝てると思うか)」
魔術師「(無理だろ、常識的に考えて)」
魔術師「(それより三人とも可愛いし味方にしたほうがいいと思うんだが)」
魔術師「(はぁ……賢者タン可愛いよな……)」
魔術師「(教えを請いたい)」
騎士「(バカ戦士さんの方が断然いいよ)」
騎士「(あの勇姿の美しさは……)」
魔術市「(いや、だが特筆すべきはやはりあのお方……)」
騎士「(だな、あれは萌え方がハンパじゃねえ)」
側近「……」トコトコ
魔術師「ひ」
騎士「う」
魔術師「し、失礼します」
騎士「お、お疲れ様です。それでは」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:22:32.52 :+GutskVZ0
爺(もはやここまでか……)
爺(さきほど勇者達がこちらに向かってると言う情報があった)
爺(まともに相手にしては勝てる相手ではない)
爺(だが諦めるわけにはいかん)
魔王「どうした爺」スタスタ
爺「!」
爺「ま、魔王様」
爺(いつまでも隠しきれるものではない)
爺「じ、実は……」
近衛兵「緊急です!」
魔王「!」
爺「!」
魔王「どうした?」
近衛兵「実は……」
爺(もはやここまでか……)
爺(さきほど勇者達がこちらに向かってると言う情報があった)
爺(まともに相手にしては勝てる相手ではない)
爺(だが諦めるわけにはいかん)
魔王「どうした爺」スタスタ
爺「!」
爺「ま、魔王様」
爺(いつまでも隠しきれるものではない)
爺「じ、実は……」
近衛兵「緊急です!」
魔王「!」
爺「!」
魔王「どうした?」
近衛兵「実は……」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:24:35.75 :+GutskVZ0
現在
魔王(あのとき勇者母が身籠もったから引いてくれたんだぞ)
魔王(それを呼び起こそうとするとかバカか?)
魔王(一番いいのはあいつらが老いるまで待つことだったんだよ!)
魔王(先走りやがって……)
魔王(このままだと今度こそ本格的に滅ぼされてしまう!)
魔王(どうすればいい?)
魔王(考えろ)
魔王(考えるんだ)
魔王「こうなったら……」
現在
魔王(あのとき勇者母が身籠もったから引いてくれたんだぞ)
魔王(それを呼び起こそうとするとかバカか?)
魔王(一番いいのはあいつらが老いるまで待つことだったんだよ!)
魔王(先走りやがって……)
魔王(このままだと今度こそ本格的に滅ぼされてしまう!)
魔王(どうすればいい?)
魔王(考えろ)
魔王(考えるんだ)
魔王「こうなったら……」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:26:15.90 :+GutskVZ0
家
母「ちょっと旅行に行ってくるけど」
勇者「どこ行くの?」
母「え……と……ちょっと遠くまでかな?」
勇者「ご飯とかどうしたらいいの?」
母「そうね、1000G置いていくから使っといて」
勇者「メイドは?」
母「あ、ごめんなさい」
母「あの子も一緒に行くことになってて……」
母「それまで家でひとりで留守番、大丈夫?」
勇者「……わかったよ」
勇者「早く帰ってきてね」
母「ええ」
家
母「ちょっと旅行に行ってくるけど」
勇者「どこ行くの?」
母「え……と……ちょっと遠くまでかな?」
勇者「ご飯とかどうしたらいいの?」
母「そうね、1000G置いていくから使っといて」
勇者「メイドは?」
母「あ、ごめんなさい」
母「あの子も一緒に行くことになってて……」
母「それまで家でひとりで留守番、大丈夫?」
勇者「……わかったよ」
勇者「早く帰ってきてね」
母「ええ」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:31:22.83 :+GutskVZ0
城の門
母「ごめんなさいね、あなたたちまで付き合わせることになって」ヒペコ
メイド「気にすることはございません」
メイド「奥様のためならどこにでも」
女店主「だな。あたしたちゃ仲間だよ」
女店主「あとメイドも奥様とか呼び方おかしくねえか?」
女店主「昔みたいに呼び合おうぜ」
メイド「そうですね女戦士様」
女戦士(旧女店主)「いいねえ、燃えてきた」
女戦士「だろ? 女勇者?」
女勇者(旧母)「いえ、私は子供の方が心配で……」
女勇者「メイ、賢者のサポートもないし……」
賢者(旧メイド)「奥、女勇者様は時には勇者様をお一人にすることも大事かと」
賢者「かわいい子には旅をさせよと申しますし」
女戦士「この場合はあたしらが旅立つわけだけどな」ケラケラ
城の門
母「ごめんなさいね、あなたたちまで付き合わせることになって」ヒペコ
メイド「気にすることはございません」
メイド「奥様のためならどこにでも」
女店主「だな。あたしたちゃ仲間だよ」
女店主「あとメイドも奥様とか呼び方おかしくねえか?」
女店主「昔みたいに呼び合おうぜ」
メイド「そうですね女戦士様」
女戦士(旧女店主)「いいねえ、燃えてきた」
女戦士「だろ? 女勇者?」
女勇者(旧母)「いえ、私は子供の方が心配で……」
女勇者「メイ、賢者のサポートもないし……」
賢者(旧メイド)「奥、女勇者様は時には勇者様をお一人にすることも大事かと」
賢者「かわいい子には旅をさせよと申しますし」
女戦士「この場合はあたしらが旅立つわけだけどな」ケラケラ
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:34:18.11 :+GutskVZ0
女戦士「で、どうする?」
女戦士「どこ行くんだ?」
女勇者「まずはレーベの村かな……」
賢者「そうですね、最初は現状をきちんと把握した方がいいでしょう」
「バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ」
女勇者「?」
賢者「?」
女戦士「なんだあのでっかい飛空挺の艦隊」
賢者「いよいよ空襲に来たのでしょうか」
賢者「打ち落としますか?」ボッ
女勇者「待って、なんか様子が変よ」
女戦士「で、どうする?」
女戦士「どこ行くんだ?」
女勇者「まずはレーベの村かな……」
賢者「そうですね、最初は現状をきちんと把握した方がいいでしょう」
「バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ」
女勇者「?」
賢者「?」
女戦士「なんだあのでっかい飛空挺の艦隊」
賢者「いよいよ空襲に来たのでしょうか」
賢者「打ち落としますか?」ボッ
女勇者「待って、なんか様子が変よ」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:36:40.14 :+GutskVZ0
飛空挺の艦隊が次々と着地
女戦士「なんか出てきたぜ」
賢者「様子を見ます?」
女勇者「ええ」
魔王「えへへ、皆さんお久しぶりで」
爺「久しぶりじゃのう」
騎士「お元気でしたか」
魔術師「ご無沙汰です」
女勇者「!」
賢者「あなたたちは……」
女戦士「んだあ? なんか見知った顔だな」
女勇者「あの……何か?」
飛空挺の艦隊が次々と着地
女戦士「なんか出てきたぜ」
賢者「様子を見ます?」
女勇者「ええ」
魔王「えへへ、皆さんお久しぶりで」
爺「久しぶりじゃのう」
騎士「お元気でしたか」
魔術師「ご無沙汰です」
女勇者「!」
賢者「あなたたちは……」
女戦士「んだあ? なんか見知った顔だな」
女勇者「あの……何か?」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:41:01.82 :+GutskVZ0
魔王「すんませんでした!」ドゲサ
魔王軍全員「すんませんでした!!」ドゲザ
女勇者「え? え?」
魔王「あの今回は何か手違いがあり、混乱させてしまったようで」
魔王「実は部下達が暴走してしまってですね」
魔王「命令とは違った行動を取ってしまったんですよ」エヘエヘ
女勇者「……」ポカーン
賢者「……」ポカーン
女戦士「……」ポカーン
魔王「すべてこの世界から引き上げますからどうかご容赦を!」
魔王「破壊してしまった街や城はすべて賠償しいたします!」
魔王「どうか……どうか命と組織だけは……!!」
母(旧女勇者)「……」ポカーン
メイド(旧賢者)「……」ポカーン
女店主(旧女戦士)「……」ポカーン
魔王「すんませんでした!」ドゲサ
魔王軍全員「すんませんでした!!」ドゲザ
女勇者「え? え?」
魔王「あの今回は何か手違いがあり、混乱させてしまったようで」
魔王「実は部下達が暴走してしまってですね」
魔王「命令とは違った行動を取ってしまったんですよ」エヘエヘ
女勇者「……」ポカーン
賢者「……」ポカーン
女戦士「……」ポカーン
魔王「すべてこの世界から引き上げますからどうかご容赦を!」
魔王「破壊してしまった街や城はすべて賠償しいたします!」
魔王「どうか……どうか命と組織だけは……!!」
母(旧女勇者)「……」ポカーン
メイド(旧賢者)「……」ポカーン
女店主(旧女戦士)「……」ポカーン
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:42:16.92 :+GutskVZ0
母「ただいま」
勇者「あれ、もう帰ってきたの?」
母「ええ、なんか旅行がキャンセルになったから」
勇者「そう」
勇者「じゃあ」
勇者「また王様に会いに行ってきて」
母「わかったわ」
~END~
母「ただいま」
勇者「あれ、もう帰ってきたの?」
母「ええ、なんか旅行がキャンセルになったから」
勇者「そう」
勇者「じゃあ」
勇者「また王様に会いに行ってきて」
母「わかったわ」
~END~
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:43:04.13 :+GutskVZ0
くぅ疲ry終
母の日に思いつきましたorz
くぅ疲ry終
母の日に思いつきましたorz
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/13(月) 14:46:15.15 :HJgFwVAz0
せめて孝行しろよ
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