佐天「二人とも裸って事は……いやいやいや！それはない！
　　　　思い出せ……」

─
───
────────

佐天「お邪魔しまーす」

御坂「どうぞー、佐天さん何か飲む？」

佐天「はい、頂きます！」

御坂「と言っても水くらいしかないわね……」

佐天「何でも大丈夫ですよー」

御坂「あ、そういえば黒子から貰ったチョコレートミルクがあったんだった。
　　　　何かパッケージ怪しいから飲んでなかったけど」

佐天「なんか高そうですね……」

御坂「どうなんだろ……二つあるし飲んでみる？」

佐天「御坂さんがよければ」

御坂「じゃ、決定！」

佐天「結構おいしいですね、これ」

御坂「そうね、黒子が買ってきたものにしては当たりかも」

──
──────

佐天「はぁ……何か暑いですねー」

御坂「今日そんなに気温高くないはずなんだけど、確かに暑いわ」

ｺﾞﾛｯ

佐天「ん？これさっき飲んだ……パーセントってなんだろ」

御坂「パーセント？これ……お酒じゃないの！」

佐天「ああ、だからですかー」

御坂「あのバカ……帰ったらお仕置きね」

佐天「さすが白井さん、普通じゃないですね」

御坂「駄目……暑い」ﾇｷﾞｯ

佐天「私も」ﾇｷﾞｯ

御坂「佐天さん顔真っ赤よ、大丈夫？」

佐天「御坂さんも真っ赤ですよ？」

御坂「ほんと？……こんなんじゃ外出れないわね」

佐天「見つかったら終わりですよ……。
　　　　第一まともに歩けそうにないです」

御坂「しばらくベッドで休みましょ、そのうち酔いも冷めるわよ」

佐天「はーい」

─────────
─────
──

佐天「なんで自然に同じベッドで寝ちゃったんだろう。白井さんのベッドもあったのに……。
　　　　でもあの瞬間は裸では無かったと思うんだけど……」

御坂「ん……んん」

佐天「御坂さん起きちゃいました？」

御坂「あー、佐天さんおはよー」

佐天「御坂さんお酒弱いんですね……まだ顔赤いですよ」

御坂「う～……弱いのかなぁ」

佐天「水取ってきますね」

御坂「うぅ……」

佐天「どうぞ」

御坂「ありがと……」ｺﾞｸｺﾞｸ

佐天「御坂さんまだ寝てた方がいいんじゃないですか？顔色やばそうですし」

御坂「佐天さんはどーするの？」

佐天「私は帰った方がいいですかね……？」

御坂「なんで……なんで帰るの？」ｼﾞﾜｯ

佐天「えっ？な、なんでって言われても」

御坂「間違えてお酒なんて飲ませたから私の事嫌いになったの？」ｳﾙｳﾙ

佐天「ちょ、ちょっと！そんな事思ってないですから泣かないでください！
　　　　いますから！帰りませんから！」

御坂「ほんと……？」

佐天「ほんとです！」

佐天（御坂さん寝起きとお酒でおかしくなってる……。
　　　　これ泣き上戸って言うのかな？）

御坂「頭痛い……」

佐天「やっぱり寝た方がいいですよ、風邪じゃないですけど私が見てますから寝てください」

御坂「うん、そうする……佐天さんは？」

佐天「私はここで座ってますよ」

御坂「……起きたらいなくなってたりしない？」

佐天「しませんから大丈夫です」

御坂「じゃあ佐天さんも一緒に寝ればいいじゃない。
　　　　断る理由なんてないでしょ？」ﾆｺｯ

佐天「それは……まぁ、はい」

御坂「じゃあおいで」

佐天「わかりました……」

御坂「ふふ、これで寝てても逃げられないわよ」ｷﾞｭｯ

佐天「別に逃げませんよ……疑いすぎですって」

御坂「佐天さぁん……Zzz」

佐天「寝ちゃった……動けないし私も寝よう」

──
────
─────────

黒子「ただいま帰りましたお姉さま。
　　　　ちょっとお姉さま……こんな所に服を脱ぎ散らかして！
　　　　お姉さまらしくないですわ、まったく……
　　　　服がここにあるという事は今お姉さまは……裸！
　　　　お姉さま～！！」

御坂「んん……黒子？」

佐天「……へ？」

黒子「な、何故佐天さんがベッドに！」

御坂「んーと、これはね」

黒子「二人とも……裸？！何故抱き合って……ッッ」

佐天「いや、これはですね」

黒子「ぎゃあああああああああああああああああああああああ」




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～終わり～