8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 01:23:15.48 :c9zcNwJ40
京介「なっ、なに言ってんだお前!?」
桐乃「あっ、あんたシスコンでしょ。妹がキスの練習したいってんだから手伝いなさいよ」
京介「そんなこと言ってもおれたちは一応兄弟で」
桐乃「っ、もういいこのバカ、死ね!」
バシッ ダダダ バタン
京介「いってぇなあのバカ……しかしキスの練習って、練習でしていいもんじゃないだろうが……」
京介「キス、か」
京介「なっ、なに言ってんだお前!?」
桐乃「あっ、あんたシスコンでしょ。妹がキスの練習したいってんだから手伝いなさいよ」
京介「そんなこと言ってもおれたちは一応兄弟で」
桐乃「っ、もういいこのバカ、死ね!」
バシッ ダダダ バタン
京介「いってぇなあのバカ……しかしキスの練習って、練習でしていいもんじゃないだろうが……」
京介「キス、か」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 01:42:18.30 :c9zcNwJ40
京介「おっ、おーい桐乃、飯だってよ出てこいよ」
桐乃「いらない」
京介「おふくろ心配するぞ、昼も食べなかったじゃないか」
桐乃「いらないつってんでしょ、さっさといって」
京介「昼間のことは悪かったよ、冗談本気にしちまって。謝るから出てきてくれよ」
京介「おっ、おーい桐乃、飯だってよ出てこいよ」
桐乃「いらない」
京介「おふくろ心配するぞ、昼も食べなかったじゃないか」
桐乃「いらないつってんでしょ、さっさといって」
京介「昼間のことは悪かったよ、冗談本気にしちまって。謝るから出てきてくれよ」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 01:48:11.68 :c9zcNwJ40
桐乃「はぁ~」
ガチャ
京介「おっ、おう」
桐乃「あんたマジでいってんの?」
京介「マジって何が?」
桐乃「はぁ……もういい。ご飯食べる」
京介「そっ、そうか。よかったうまそうだぞ」
桐乃「ただし、私に今後一切話しかけないで」
ダダダッ
京介「えっ?おい、桐乃待てよ」
京介「……」
桐乃「はぁ~」
ガチャ
京介「おっ、おう」
桐乃「あんたマジでいってんの?」
京介「マジって何が?」
桐乃「はぁ……もういい。ご飯食べる」
京介「そっ、そうか。よかったうまそうだぞ」
桐乃「ただし、私に今後一切話しかけないで」
ダダダッ
京介「えっ?おい、桐乃待てよ」
京介「……」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 01:56:57.50 :c9zcNwJ40
夕飯後京介の部屋
京介(あいつ、話しかけないでってなんなんだよ)
京介(昼間は冗談にマジな反応しちまったから切れてんのかとも思ったけど……)
京介(よく考えたらそうじゃないよな……)
京介(確かに俺はあいつのこと好きだけど……それはあくまで「兄弟として」だ)
京介(キスの練習、か、どうしたもんかな)
グスッ、ウウウッ、ウウッ
京介(!?)
夕飯後京介の部屋
京介(あいつ、話しかけないでってなんなんだよ)
京介(昼間は冗談にマジな反応しちまったから切れてんのかとも思ったけど……)
京介(よく考えたらそうじゃないよな……)
京介(確かに俺はあいつのこと好きだけど……それはあくまで「兄弟として」だ)
京介(キスの練習、か、どうしたもんかな)
グスッ、ウウウッ、ウウッ
京介(!?)
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 02:06:04.96 :c9zcNwJ40
京介(桐乃?泣いてんのか?)
ウウウッ、キョウスケェ
京介(!?)
京介(はぁ~、ほんとにどうしたもんか……)
京介(だけど)
京介(泣いてる妹ほったらかしにしておくわけにわいかねぇよな)
京介(桐乃?泣いてんのか?)
ウウウッ、キョウスケェ
京介(!?)
京介(はぁ~、ほんとにどうしたもんか……)
京介(だけど)
京介(泣いてる妹ほったらかしにしておくわけにわいかねぇよな)
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 02:10:28.11 :c9zcNwJ40
コンコン
京介「おーい桐乃、入っていいか?」
桐乃「……話しかけてこないでって言ったでしょ」
京介「どうしても話したいことがあるんだ」
桐乃「……」
京介「桐乃?」
桐乃「……わかった入って」
ガチャ
京介(桐乃……目が真っ赤だ、ずいぶん泣いてたんだなこれは)
京介「悪いな、話しかけんなって言われたのに」
桐乃「……そこ、座って」
京介「おう」
コンコン
京介「おーい桐乃、入っていいか?」
桐乃「……話しかけてこないでって言ったでしょ」
京介「どうしても話したいことがあるんだ」
桐乃「……」
京介「桐乃?」
桐乃「……わかった入って」
ガチャ
京介(桐乃……目が真っ赤だ、ずいぶん泣いてたんだなこれは)
京介「悪いな、話しかけんなって言われたのに」
桐乃「……そこ、座って」
京介「おう」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 02:16:28.66 :c9zcNwJ40
京介「なあ桐乃、その目、どうしたんだ?」
桐乃「……」
京介「泣いてたのか?」
桐乃「……」
京介「どうしたんだ?」
桐乃「……」
京介「……」
桐乃「……話したいことってそのこと?」
京介「……悪い、はっきり言い出さなくて。話したいのは昼間のことだ」
桐乃「っ」
京介「なあ桐乃、その目、どうしたんだ?」
桐乃「……」
京介「泣いてたのか?」
桐乃「……」
京介「どうしたんだ?」
桐乃「……」
京介「……」
桐乃「……話したいことってそのこと?」
京介「……悪い、はっきり言い出さなくて。話したいのは昼間のことだ」
桐乃「っ」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 02:23:12.78 :c9zcNwJ40
京介「お前がどういう気持ちであんなこと言ったのか、聞きたいんだ」
京介「俺は最初お前が冗談で言ったんだと思ったんだ」
京介「だけどそうじゃないんだよな。だからさっきお前を怒らせちまった。悪かったよ」
京介「だからお前が何考えてキスの練習なんて切り出したのか、それを聞きたいんだ」
桐乃「……言いたくない」
京介「頼むお前の口から聞かせてほしいんだ」
桐乃「言いたくないっ!」
京介「頼む桐乃、お前の本当の気持ちが聞きたいんだ」
桐乃「いやっ!」
京介「お前がどういう気持ちであんなこと言ったのか、聞きたいんだ」
京介「俺は最初お前が冗談で言ったんだと思ったんだ」
京介「だけどそうじゃないんだよな。だからさっきお前を怒らせちまった。悪かったよ」
京介「だからお前が何考えてキスの練習なんて切り出したのか、それを聞きたいんだ」
桐乃「……言いたくない」
京介「頼むお前の口から聞かせてほしいんだ」
桐乃「言いたくないっ!」
京介「頼む桐乃、お前の本当の気持ちが聞きたいんだ」
桐乃「いやっ!」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 02:29:35.26 :c9zcNwJ40
京介「はぁ……、なぁ桐乃……お前苦しいんだろ」
京介「だから、そんなふうに目をはらすまで泣いてたんだろ」
京介「俺はお前の力になりたいんだ。だから悩んでることがあるならそれを俺に話してほしい」
京介「お前が何考えててもおれはそれをちゃんと受け止めるから」
桐乃「……」
京介「桐乃?」
桐乃「……何考えてても?」
京介「ああ」
桐乃「気持ち悪がったり、怒ったりしない?」
京介「ああ」
桐乃「……」
京介「……」
京介「はぁ……、なぁ桐乃……お前苦しいんだろ」
京介「だから、そんなふうに目をはらすまで泣いてたんだろ」
京介「俺はお前の力になりたいんだ。だから悩んでることがあるならそれを俺に話してほしい」
京介「お前が何考えててもおれはそれをちゃんと受け止めるから」
桐乃「……」
京介「桐乃?」
桐乃「……何考えてても?」
京介「ああ」
桐乃「気持ち悪がったり、怒ったりしない?」
京介「ああ」
桐乃「……」
京介「……」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 02:37:15.97 :c9zcNwJ40
桐乃「……私、あにきが、京介のことが好きなの。好きだからあんなこと言ったの」
桐乃「兄弟でこんなのおかしいって思うけど、こんなの気持ち悪いって思うかもしれないけど、でも好きなの」
京介「……うん」
桐乃「だからあんなこと言ったの……キスの練習なんてバカみたいなこと」
京介「うん」
桐乃「ごめんなさい好きになって、こんなのおかしいって許されないってわかってるのに」
桐乃「でも好きなの……」ウウッ
京介「……」
桐乃「……私、あにきが、京介のことが好きなの。好きだからあんなこと言ったの」
桐乃「兄弟でこんなのおかしいって思うけど、こんなの気持ち悪いって思うかもしれないけど、でも好きなの」
京介「……うん」
桐乃「だからあんなこと言ったの……キスの練習なんてバカみたいなこと」
京介「うん」
桐乃「ごめんなさい好きになって、こんなのおかしいって許されないってわかってるのに」
桐乃「でも好きなの……」ウウッ
京介「……」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 02:43:52.81 :c9zcNwJ40
京介「なあ桐乃」
桐乃「……はい」
京介「申し訳ないけど俺はお前の気持ちには答えられない」
桐乃「っ」
京介「だけど……」
桐乃「嫌っ、それ以上は聞きたくない!」
京介「桐乃……」
桐乃「嫌っ、もうこれ以上優しくしないでっ!」
ダダッ
京介「待ってくれ桐乃!」
ガシッ
桐乃「もう嫌っ、離して!」
京介「なあ桐乃」
桐乃「……はい」
京介「申し訳ないけど俺はお前の気持ちには答えられない」
桐乃「っ」
京介「だけど……」
桐乃「嫌っ、それ以上は聞きたくない!」
京介「桐乃……」
桐乃「嫌っ、もうこれ以上優しくしないでっ!」
ダダッ
京介「待ってくれ桐乃!」
ガシッ
桐乃「もう嫌っ、離して!」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 02:50:46.27 :c9zcNwJ40
京介「聞いてくれ桐乃。お前は本当の気持ちを俺に話してくれた」
京介「絶対に話したくないことを俺に話してくれた」
京介「だから俺はお前にちゃんと向き合いたいんだ」
スッ
桐乃「……」
京介「桐乃?」
桐乃「……わかった」ストン
京介「ふぅ……」
京介「いいか桐乃」
京介「聞いてくれ桐乃。お前は本当の気持ちを俺に話してくれた」
京介「絶対に話したくないことを俺に話してくれた」
京介「だから俺はお前にちゃんと向き合いたいんだ」
スッ
桐乃「……」
京介「桐乃?」
桐乃「……わかった」ストン
京介「ふぅ……」
京介「いいか桐乃」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 03:03:13.61 :c9zcNwJ40
京介「お前は俺の大切な妹だ。本当に大切な」
桐乃「……うん」
京介「俺はお前のことが好きだ。だけどあくまでかわいい妹としてなんだ」
京介「だから……だからこそお前の気持ちには答えられないんだ」
桐乃「っ」
京介「わかってくれとは言わない。そんな当たり前のことわかってて、だからお前は苦しかったんだと思うから」
京介「だけど、俺はこれからもお前の兄貴だから、だからそばにいるよ」
京介「今まで通り困ったことがあったら頼ってほしい。頼ってくれ」
京介「俺はお前の兄貴だから」
京介「お前は俺の大切な妹だ。本当に大切な」
桐乃「……うん」
京介「俺はお前のことが好きだ。だけどあくまでかわいい妹としてなんだ」
京介「だから……だからこそお前の気持ちには答えられないんだ」
桐乃「っ」
京介「わかってくれとは言わない。そんな当たり前のことわかってて、だからお前は苦しかったんだと思うから」
京介「だけど、俺はこれからもお前の兄貴だから、だからそばにいるよ」
京介「今まで通り困ったことがあったら頼ってほしい。頼ってくれ」
京介「俺はお前の兄貴だから」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 03:10:36.22 :c9zcNwJ40
桐乃「……ありが、とう」
京介「……うん」」
桐乃「……もう……寝るね……おやすみなさい」
京介「ああ、おやすみ、桐乃」
ガチャ トコトコ ガチャ バタン
桐乃「……」
桐乃「ううっ、うわああああああああん」
ウワアアアアアアアアアン
京介(桐乃……俺はこれでよかったんだろうか?)
京介(ほかにも方法があったんじゃないだろうか?)
京介(だけど俺は桐乃のいい兄貴でいるって決めたから、だから……)
桐乃「……ありが、とう」
京介「……うん」」
桐乃「……もう……寝るね……おやすみなさい」
京介「ああ、おやすみ、桐乃」
ガチャ トコトコ ガチャ バタン
桐乃「……」
桐乃「ううっ、うわああああああああん」
ウワアアアアアアアアアン
京介(桐乃……俺はこれでよかったんだろうか?)
京介(ほかにも方法があったんじゃないだろうか?)
京介(だけど俺は桐乃のいい兄貴でいるって決めたから、だから……)
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 03:21:50.69 :c9zcNwJ40
あれから数日間桐乃は塞ぎがちだったが、最近は前のようにバカみたいな話もするようになった。
けれど時々桐乃の表情に暗い影が落ちることがあって、それが今までとの変化を表している。
だけどこれでいいんだ。俺たちは兄妹だから、俺はあいつのいい兄貴で、あいつは俺の可愛い妹だから……
桐乃「ちょっとあにき、早くしてよねっ、あいつらとの待ち合わせに遅れちゃうじゃない」
京介「ああ、すぐ行くよ、まってろ」
おわり
あれから数日間桐乃は塞ぎがちだったが、最近は前のようにバカみたいな話もするようになった。
けれど時々桐乃の表情に暗い影が落ちることがあって、それが今までとの変化を表している。
だけどこれでいいんだ。俺たちは兄妹だから、俺はあいつのいい兄貴で、あいつは俺の可愛い妹だから……
桐乃「ちょっとあにき、早くしてよねっ、あいつらとの待ち合わせに遅れちゃうじゃない」
京介「ああ、すぐ行くよ、まってろ」
おわり
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 03:23:15.43 :c9zcNwJ40
もう無理です書けませんテンプレ的展開ですみません
他ルート作れる人は作ってください
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
もう無理です書けませんテンプレ的展開ですみません
他ルート作れる人は作ってください
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/03(月) 03:24:22.18 :c+5WKrPg0
ノーマルEND
コメント
good endを…