準決勝終了後　穏乃・憧部屋

穏乃「……」

憧「シズー、お風呂空いたよー」

穏乃「うん、すぐ入るよ」

憧「どしたの？なんか大人しいわね」

穏乃「いや、何でもないよ」

憧「そう？」

穏乃「……お風呂入ってくるね」

脱衣所

穏乃「……」

穏乃(私のジャージ、まだ憧の匂いが残ってる……)ｸﾝｸﾝ

穏乃(なんだかこの匂い……すごく安心する)

穏乃(憧は私に制服貸してくれたり、晩成蹴って一緒に阿知賀に進んでくれたり)

穏乃(本当にお世話になってるよね……)

穏乃(なんで私のためにそこまでしてくれるんだろ？)

穏乃(……私のことどう思ってるんだろ)

ﾁｬﾌﾟﾝ

穏乃(さっきまで憧が浸かってたんだよね……)

穏乃(……///)

穏乃(うわぁ……憧のこと変に意識しちゃってるよ)

穏乃(……もう少しここにいよう)ﾌﾞｸﾌﾞｸ

―――
――
―

1時間後

憧(ん？今日のシズの入浴時間長いわね)

憧(いつもなら10分くらいですぐ上がってくるのに)

憧(……うへへ。心配するついでに驚かしにいこうかな？)

憧(2回戦勝った時、私も驚かされたし)

憧(シズ、今行くわよ！)

憧(さぁて、どうやってびっくりさせようかな～？)

憧(……いきなりお風呂に突入してシズのあんな姿やこんな姿を眺めるのも悪くないわね)

憧(よし、決めた)

ｶﾞﾁｬｯ

憧「シズ～、いつまで風呂入ってんの――」

穏乃「ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ」

憧「ちょ、シズ！？」

―――
――
―

穏乃「う、うーん……」

憧「シズ！？」

穏乃「あ、あれ……憧？」

穏乃「って、私お風呂に入ってたんじゃ……」

憧「バカシズ！お風呂で気を失ってたから死んでたと思ったじゃないの！！」

穏乃「あ……」

穏乃(そっか、憧のこと考えてたらボーっとなってそのまま体に力が入らなくなったんだ……)

憧「それよりもう喋って大丈夫なの？病院行く！？」

穏乃「そ、そんな大げさだよ憧。少し横にしてれば大丈夫だよ……たぶん」

憧「もう……明後日は決勝戦だからそれまで大人しくしてなさい！」

穏乃(決勝戦……)

穏乃(憧は和と遊ぶために、私に尽くしてくれるのかな？)

穏乃(だって、そうじゃなきゃ進学校の晩成なんか蹴らなかったよね)

穏乃「……ねぇ、憧」

憧「？」

穏乃「憧は和と遊ぶために私と阿知賀で全国目指したんだよね」

憧「あ、改まって何よ……」

穏乃「私も憧、和、玄さん、皆と一緒に遊ぶためにここまできた」

穏乃「でもね、全国目指す途中でまた憧と一緒に遊ぶ機会が増えて気づいたんだ」

穏乃「やっぱり憧と一緒にいると楽しいってことに」

憧「……」

穏乃「私、憧のことが好きだよ」

穏乃「憧は私のことどう思ってるの？聞かせてほしい」

憧「シズ……」

憧「私も……」

憧「私もまたシズと一緒に遊べて楽しかった」

穏乃「ってことは！」

憧「もう……言わせないでよ///」

穏乃「憧ーッ！」ﾀﾞｷｯ

憧「こ、こら抱きつくな！」

穏乃「えへへ。憧だーいすき！」

憧「///」

憧(い、今ならキ、キ、キ、キ、キスしてもいいわよね……？)

憧「ねぇシズ……」

穏乃「？」

憧「目、つぶって……」

穏乃「？　うん」

憧(うわぁ……シズの唇、すごく柔らかそう……)

憧「じゃ、じゃあいくわよ……」

穏乃「……」

憧(あと少しでシズの唇と私の唇が……)








玄「憧ちゃあああああん？？？？」

憧「うへへ……」ｚｚｚ

玄「ふぅ～む、憧ちゃんなかなか起きないのです」ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ

玄「今日は和ちゃん達の試合を見に行くから早起きするっていってたのに」

穏乃「ふわぁ……」

玄「あ、穏乃ちゃんおはようですのだ」

穏乃「あ、玄さんおはようございます……ﾑﾆｬﾑﾆｬ」

玄「穏乃ちゃんも憧ちゃん起こすのに手伝って」

穏乃「ふぁーい」

穏乃「こらー、起きろ憧ー」ﾕｻﾕｻ

憧「う、うぅ～ん……」

穏乃「起きませんね……」

玄「困ったのです」

穏乃「あ、そうだ！玄さん、お目覚めのキッスなんてどうですか？」

玄「チューすれば起きるかな？」

穏乃「わかんないです。玄さん試してみればどうですか？」

玄「えー、恥ずかしいよー///」

憧の夢の中

憧「シズ……大好きだからね！」

ﾌﾞﾁｭｯ

現実

憧「」ｸﾞｲｯ

玄「へ？」

ﾌﾞﾁｭｯ

玄「！？」

憧「んっ……ちゅっ」

玄「～！？」

穏乃「うわぁ……」

憧(ん？……何かやわらかいおもちみたいなのが胸に当たるわね)

憧「ん」ﾊﾟﾁｸﾘ

玄「あ、憧ちゃん……激しいよぉ///」

憧「……は！？」

穏乃「憧……」

穏乃「ほ、本当は玄さんと出来てたんだね……」ﾊﾊﾊ

穏乃「じゃ、邪魔しちゃ悪いから宥さんのとこいってくるね」

穏乃「ごゆっくりどうぞー///」ｽﾀｺﾗｻｯｻ

憧「ち、違う！待ちなさーい！！」

玄「」ﾎﾟｰｯ

おわり

こんなオチですまんな