1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/18(火) 22:37:59.98 :bdMFqx160
禁書「もぐもぐ……このお肉とっても美味しいんだよとうま」
上条「そっか、いっぱい食べていいんだぞインデックス」
禁書「ありがと、あ、そうだとうま、あーんして」
上条「ん?」
禁書「ほら、とうまは右手怪我してるでしょ、だから私が食べさせてあげるんだよ」
上条「ははは、優しいなインデックスは」
上条(本当は怪我じゃないんだよな……食費がとうとう切れてしまったからいつも通り俺の右手を切り落としてご飯の足しにしたけど)
上条(インデックスが喜んでくれるなら安いものだな、うん)
禁書「もぐもぐ……このお肉とっても美味しいんだよとうま」
上条「そっか、いっぱい食べていいんだぞインデックス」
禁書「ありがと、あ、そうだとうま、あーんして」
上条「ん?」
禁書「ほら、とうまは右手怪我してるでしょ、だから私が食べさせてあげるんだよ」
上条「ははは、優しいなインデックスは」
上条(本当は怪我じゃないんだよな……食費がとうとう切れてしまったからいつも通り俺の右手を切り落としてご飯の足しにしたけど)
上条(インデックスが喜んでくれるなら安いものだな、うん)
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/18(火) 22:43:41.71 :bdMFqx160
禁書「全くとうまは無茶ばっかりするんだから、あんまり心配ばっかかけちゃ駄目なんだよ」
上条「はは、面目ない」
禁書「少しは私のことも頼って欲しいかも、いつも一人で突っ走ってばっかりでこっちは不安なんだよ」
上条「まーそう言うなって、上条さんはそう簡単に死にませんよ」
上条禁書「ごちそうさまでした」
禁書(とうまは隠してるつもりかもしれないけど、この前見ちゃったんだよ……)
禁書(とうま、自分の右手を切り落として料理してたよね)
禁書(そこまで切羽詰まってるなら私も働くって言ってるのにとうまは取り合ってくれないし……)
禁書(お肉のことだってとうまの気持ちを考えたらまずいなんて言えないんだよ……)
禁書「全くとうまは無茶ばっかりするんだから、あんまり心配ばっかかけちゃ駄目なんだよ」
上条「はは、面目ない」
禁書「少しは私のことも頼って欲しいかも、いつも一人で突っ走ってばっかりでこっちは不安なんだよ」
上条「まーそう言うなって、上条さんはそう簡単に死にませんよ」
上条禁書「ごちそうさまでした」
禁書(とうまは隠してるつもりかもしれないけど、この前見ちゃったんだよ……)
禁書(とうま、自分の右手を切り落として料理してたよね)
禁書(そこまで切羽詰まってるなら私も働くって言ってるのにとうまは取り合ってくれないし……)
禁書(お肉のことだってとうまの気持ちを考えたらまずいなんて言えないんだよ……)
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/18(火) 22:52:26.37 :bdMFqx160
翌日
上条「さーて帰るか、インデックスも腹を空かせて待ってるだろうしな」
上条「しかしあれだな、最近なーんか右手の再生速度が落ちてきてるような……」
上条「このところ生えるたびにおかずになってもらったんだから仕方ないのか?」
上条「まぁ今月分が入るまでの辛抱か」
???「やっと来たわね、今日こそ勝負してもらうわよ!」
上条「あ、ちょっと待って待ちなさいお待ちください三段活用!今上条さんには幻想殺しがないからまた今度ってことで」
御坂「え、ないってどういうことよそれ?」
上条「あ、いや何でもないんだ、勝負ならまたいつでもしてやるからそんじゃ」
御坂「あ、こら待ちなさいってば!ちゃんと説明しろゴルァァ!」ウガー
翌日
上条「さーて帰るか、インデックスも腹を空かせて待ってるだろうしな」
上条「しかしあれだな、最近なーんか右手の再生速度が落ちてきてるような……」
上条「このところ生えるたびにおかずになってもらったんだから仕方ないのか?」
上条「まぁ今月分が入るまでの辛抱か」
???「やっと来たわね、今日こそ勝負してもらうわよ!」
上条「あ、ちょっと待って待ちなさいお待ちください三段活用!今上条さんには幻想殺しがないからまた今度ってことで」
御坂「え、ないってどういうことよそれ?」
上条「あ、いや何でもないんだ、勝負ならまたいつでもしてやるからそんじゃ」
御坂「あ、こら待ちなさいってば!ちゃんと説明しろゴルァァ!」ウガー
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/18(火) 23:02:40.23 :bdMFqx160
上条「ただいまー」
禁書「おかえりなんだよ」(なんかとうまがこのところやつれて来てるように見えるんだよ……)
禁書「ねぇとうま、この前も言ったんだけど」
上条「働きたいって話だって?別にそこまで金に困ってないから気にしなくてもいいのに」
禁書「そんなこと言って!私はとうまが心配なんだよ!」
上条「だから大丈夫だって、お前に苦労かけなきゃならんほど上条さんは落ちぶれてませんことよ」
禁書「で、でも私はとうまのお荷物になるためにここにいるつもりはないんだよ!」
上条「へーきへーき、インデックスが心配することなんて何一つないって、さて今日はハンバーグだぞ」
上条(インデックス……俺がそんなに頼りにならないのか?)
上条(くそっ、神すら殺せるこの右手なんて……)
上条(たった一人の女の子すら満足に養えないのかよ……)
上条(俺は……ただインデックスに幸せでいて欲しいだけなのに……)
上条「ただいまー」
禁書「おかえりなんだよ」(なんかとうまがこのところやつれて来てるように見えるんだよ……)
禁書「ねぇとうま、この前も言ったんだけど」
上条「働きたいって話だって?別にそこまで金に困ってないから気にしなくてもいいのに」
禁書「そんなこと言って!私はとうまが心配なんだよ!」
上条「だから大丈夫だって、お前に苦労かけなきゃならんほど上条さんは落ちぶれてませんことよ」
禁書「で、でも私はとうまのお荷物になるためにここにいるつもりはないんだよ!」
上条「へーきへーき、インデックスが心配することなんて何一つないって、さて今日はハンバーグだぞ」
上条(インデックス……俺がそんなに頼りにならないのか?)
上条(くそっ、神すら殺せるこの右手なんて……)
上条(たった一人の女の子すら満足に養えないのかよ……)
上条(俺は……ただインデックスに幸せでいて欲しいだけなのに……)
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/18(火) 23:11:06.80 :bdMFqx160
さらに翌日
キーンコーンカーンコーン
青ピ「この頃カミやん毎日腕怪我しとるなぁ」
上条「はは、まぁ上条さんにも色々事情がある訳で」
土御門「カミやんのことだから案外自分の腕食っちまったのかも知れんですたい」
上条「」
青ピ「なーに馬鹿なこと言ってるんや、いくらカミやんでもそんな馬鹿するわけないやろ」
上条「はは……そうだぞ冗談が過ぎるぞ土御門」
土御門「なーんだ、本当に食ってたら面白かったのににゃー」
さらに翌日
キーンコーンカーンコーン
青ピ「この頃カミやん毎日腕怪我しとるなぁ」
上条「はは、まぁ上条さんにも色々事情がある訳で」
土御門「カミやんのことだから案外自分の腕食っちまったのかも知れんですたい」
上条「」
青ピ「なーに馬鹿なこと言ってるんや、いくらカミやんでもそんな馬鹿するわけないやろ」
上条「はは……そうだぞ冗談が過ぎるぞ土御門」
土御門「なーんだ、本当に食ってたら面白かったのににゃー」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/18(火) 23:15:39.90 :bdMFqx160
放課後
土御門「なぁカミやん」
上条「なんだよ」
土御門「まださっきのこと怒ってるのかにゃー?」
上条「ただの冗談だろ、そんなことでいちいち本当に怒ったりしないって」
土御門「そりゃそうだぜい、なんたってインデックスの受け売りだからにゃー」
上条「なーんだ、インデックスの」
上条「えっ」
放課後
土御門「なぁカミやん」
上条「なんだよ」
土御門「まださっきのこと怒ってるのかにゃー?」
上条「ただの冗談だろ、そんなことでいちいち本当に怒ったりしないって」
土御門「そりゃそうだぜい、なんたってインデックスの受け売りだからにゃー」
上条「なーんだ、インデックスの」
上条「えっ」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/18(火) 23:27:08.65 :bdMFqx160
土御門「この前お前のことでインデックスが相談に来たんだよ、とうまが無茶をし過ぎてるってな」
土御門「その腕のこともだ、インデックス自身も見たと言っているし、お前の反応で確信した」
土御門「どうやらインデックス、カミやんの迷惑になっているならってイギリスに帰ることも本気で考えてるぜい」
上条「ちょ、なんだよそれ、俺はインデックスに苦労をかけたくなくて……」
土御門「そこだカミやん、インデックスは自分の存在が迷惑だと、とうまに辛い思いをさせてまでここに留まりたくないと」
上条「で、でも俺の腕なんかいくらでも生えてくるし、インデックスが幸せなら俺はどうなっても……」
土御門「なぁカミやん、それは独りよがりって言うんだ」
土御門「もし今のカミやんの目の前にいつものカミやんがいたら間違いなくぶん殴られてるぜい」
土御門「この前お前のことでインデックスが相談に来たんだよ、とうまが無茶をし過ぎてるってな」
土御門「その腕のこともだ、インデックス自身も見たと言っているし、お前の反応で確信した」
土御門「どうやらインデックス、カミやんの迷惑になっているならってイギリスに帰ることも本気で考えてるぜい」
上条「ちょ、なんだよそれ、俺はインデックスに苦労をかけたくなくて……」
土御門「そこだカミやん、インデックスは自分の存在が迷惑だと、とうまに辛い思いをさせてまでここに留まりたくないと」
上条「で、でも俺の腕なんかいくらでも生えてくるし、インデックスが幸せなら俺はどうなっても……」
土御門「なぁカミやん、それは独りよがりって言うんだ」
土御門「もし今のカミやんの目の前にいつものカミやんがいたら間違いなくぶん殴られてるぜい」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/18(火) 23:38:33.71 :bdMFqx160
土御門「インデックスが働きたいってなら働かせてやればいいだろ」
土御門「お前がインデックスを大事に思ってるのと同じくらいインデックスもお前を大事に思ってるんだ」
土御門「お前が思っているより子供じゃないんだよ、インデックスの自立をもっと喜んでやれ」
土御門「もしお前が一人でなんでも背負い込まないと女の子一人幸せに出来ないってんなら」
土御門「まずはそのふざけた幻想をぶち壊す」
上条「……」
土御門「……っつぁー柄じゃないぜい、全く、カミやんみたいにびしっと決まらないにゃー」
上条「……なぁ、土御門」
土御門「インデックスが働きたいってなら働かせてやればいいだろ」
土御門「お前がインデックスを大事に思ってるのと同じくらいインデックスもお前を大事に思ってるんだ」
土御門「お前が思っているより子供じゃないんだよ、インデックスの自立をもっと喜んでやれ」
土御門「もしお前が一人でなんでも背負い込まないと女の子一人幸せに出来ないってんなら」
土御門「まずはそのふざけた幻想をぶち壊す」
上条「……」
土御門「……っつぁー柄じゃないぜい、全く、カミやんみたいにびしっと決まらないにゃー」
上条「……なぁ、土御門」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/18(火) 23:39:13.64 :bdMFqx160
上条「インデックスな、別に働いたことがないわけじゃないんだ」
上条「インデックスな、別に働いたことがないわけじゃないんだ」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/18(火) 23:45:21.21 :bdMFqx160
土御門「えっ」
上条「いや、何件かバイトに行ったことはあったんだよインデックスは」
上条「でもよ、レジ打ちをやればレジを爆発させ、皿洗いすれば半数は欠片と化し、コンビニ弁当は消し炭と化す……俺は何度仕事先に謝りに行ったことか」
上条「一番性質が悪いのは本人にやる気があることなんだよ、だから被害が増えちまう」
上条「インデックスの働く意思は嬉しいさ、でも正直インデックスが働いたら俺が困るんだよ!」
土御門「」
土御門「えっ」
上条「いや、何件かバイトに行ったことはあったんだよインデックスは」
上条「でもよ、レジ打ちをやればレジを爆発させ、皿洗いすれば半数は欠片と化し、コンビニ弁当は消し炭と化す……俺は何度仕事先に謝りに行ったことか」
上条「一番性質が悪いのは本人にやる気があることなんだよ、だから被害が増えちまう」
上条「インデックスの働く意思は嬉しいさ、でも正直インデックスが働いたら俺が困るんだよ!」
土御門「」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/18(火) 23:46:52.86 :/rdCiaW70
おのれ魔術師・・・
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/18(火) 23:57:55.95 :bdMFqx160
上条「結局俺はインデックスが働けそうな職場すら見つけ出せなくなってしまった」
上条「俺自身が働こうにも補習その他もろもろでそんな時間はない」
上条「そんな時に俺は思い出したんだ」
上条「フィアンマと戦った時に切られた右手が再生出来たことをさ」
上条「だからこれをおかずにすれば当面の食費の心配は要らないと思ってたんだ」
上条「でも甘かったな、まさかよりによってインデックスに見られちまうなんてよ……」
上条「結局俺はインデックスが働けそうな職場すら見つけ出せなくなってしまった」
上条「俺自身が働こうにも補習その他もろもろでそんな時間はない」
上条「そんな時に俺は思い出したんだ」
上条「フィアンマと戦った時に切られた右手が再生出来たことをさ」
上条「だからこれをおかずにすれば当面の食費の心配は要らないと思ってたんだ」
上条「でも甘かったな、まさかよりによってインデックスに見られちまうなんてよ……」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/19(水) 00:08:37.58 :zD1T2Ubn0
上条さん…………
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/19(水) 00:11:53.68 :KcfNM9O90
土御門「……正直俺もインデックスに出来そうな仕事なんて思いつかない」
土御門「でもカミやんは保護者の責務で大事なことを一つだけ忘れているぜい」
土御門「それはインデックスを支持して応援してやること、保護するだけじゃなくて見守ることだ」
上条「でも俺だけじゃなくて職場にだって……」
土御門「カミやん、人は経験を積まないと成長出来ないんだにゃー」
土御門「そりゃ職場には迷惑をかけるかもしれない、カミやんは尻拭いをさせられるかもしれない」
土御門「でも頑張ろうとするインデックスを肯定してやれるのもカミやんだけなんだぜい」
上条「土御門……そうだな、インデックスを信じられていなかったのは俺の方か」
土御門「まぁ綺麗事かも知れないけどにゃー」
上条「いや、ありがとう。俺、もう一度インデックスを信じてみるよ」
土御門「……正直俺もインデックスに出来そうな仕事なんて思いつかない」
土御門「でもカミやんは保護者の責務で大事なことを一つだけ忘れているぜい」
土御門「それはインデックスを支持して応援してやること、保護するだけじゃなくて見守ることだ」
上条「でも俺だけじゃなくて職場にだって……」
土御門「カミやん、人は経験を積まないと成長出来ないんだにゃー」
土御門「そりゃ職場には迷惑をかけるかもしれない、カミやんは尻拭いをさせられるかもしれない」
土御門「でも頑張ろうとするインデックスを肯定してやれるのもカミやんだけなんだぜい」
上条「土御門……そうだな、インデックスを信じられていなかったのは俺の方か」
土御門「まぁ綺麗事かも知れないけどにゃー」
上条「いや、ありがとう。俺、もう一度インデックスを信じてみるよ」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/19(水) 00:22:06.95 :KcfNM9O90
上条「ただいまー、元気してたか、インデックス」
禁書「おかえりとうま、ねぇ聞いて聞いて、私も今度こそ働けるようになったんだよ」
上条「お、マジか、だったらおかずをもっと豪華に出来るかもしれないな」
禁書「ふふっ、とうまが喜んでくれて嬉しいんだよ。見て」
上条「……えーっと、これパソコンだよな、これどうしたんだインデックス?」
禁書「これを買ってパソコンの勉強をすればお仕事を紹介して貰えるらしいんだよ」
上条「」
禁書「へへん、驚き過ぎて言葉も出ないのかな?」
上条「………………不幸だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
おわり
上条「ただいまー、元気してたか、インデックス」
禁書「おかえりとうま、ねぇ聞いて聞いて、私も今度こそ働けるようになったんだよ」
上条「お、マジか、だったらおかずをもっと豪華に出来るかもしれないな」
禁書「ふふっ、とうまが喜んでくれて嬉しいんだよ。見て」
上条「……えーっと、これパソコンだよな、これどうしたんだインデックス?」
禁書「これを買ってパソコンの勉強をすればお仕事を紹介して貰えるらしいんだよ」
上条「」
禁書「へへん、驚き過ぎて言葉も出ないのかな?」
上条「………………不幸だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
おわり
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