1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/11(水) 22:19:47.14 :YmNuWhWL0
霧切「……」
苗木「あ、あの、霧切さん」
霧切「……手袋、返して」
苗木「う、うん……」
霧切「……」ゴソゴソ
苗木「……そ、その、霧切さん、あの、さ」
霧切「今のは忘れて、それじゃあね」
苗木「ちょっ、ちょっと待ってよ!」
霧切「なに、同情でもしたいの? 不愉快だわ」
苗木「ち、ちがっ」
霧切「それじゃ」
苗木「霧切さんっっ!!!」
ぎゅっ
霧切「……」
苗木「あ、あの、霧切さん」
霧切「……手袋、返して」
苗木「う、うん……」
霧切「……」ゴソゴソ
苗木「……そ、その、霧切さん、あの、さ」
霧切「今のは忘れて、それじゃあね」
苗木「ちょっ、ちょっと待ってよ!」
霧切「なに、同情でもしたいの? 不愉快だわ」
苗木「ち、ちがっ」
霧切「それじゃ」
苗木「霧切さんっっ!!!」
ぎゅっ
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/11(水) 22:29:37.27 :YmNuWhWL0
霧切「なに? 引き止めてどうするつもり?」
苗木「ごめん、霧切さん」
霧切「構わないわ、自分でも気持ち悪いと思うし、だから」苗木「それは違うよ!」
苗木「気持ち悪いなんて、思ってなんていないよ! ただ、軽はずみで手袋を取って傷付けたことを謝りたいんだ!」
霧切「別に傷付けられていないわ、だから……」
苗木「……霧切さん、手袋、外すよ」
霧切「なにをっ……あっ」
霧切「なに? 引き止めてどうするつもり?」
苗木「ごめん、霧切さん」
霧切「構わないわ、自分でも気持ち悪いと思うし、だから」苗木「それは違うよ!」
苗木「気持ち悪いなんて、思ってなんていないよ! ただ、軽はずみで手袋を取って傷付けたことを謝りたいんだ!」
霧切「別に傷付けられていないわ、だから……」
苗木「……霧切さん、手袋、外すよ」
霧切「なにをっ……あっ」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/11(水) 22:39:26.60 :YmNuWhWL0
苗木「霧切さんの手……」
霧切「グロテスクでしょ、こんなの」
苗木「……触るね」
霧切「ちょっと、苗木君……」
きゅっ、にぎにぎ
苗木「手袋してたからかな、暖かいね」
霧切「……苗木君の手は、少し冷えていて気持ちいいわ」
苗木「そっか、へへ」
霧切「ねぇ、そろそろ良いでしょ?」
苗木「嫌だ」
霧切「離しなさい」
苗木「嫌だ!」
霧切「苗木君のくせに生意気よ、ハナ・シナ・サイ!」
苗木「絶対に離さない!」
苗木「霧切さんの手……」
霧切「グロテスクでしょ、こんなの」
苗木「……触るね」
霧切「ちょっと、苗木君……」
きゅっ、にぎにぎ
苗木「手袋してたからかな、暖かいね」
霧切「……苗木君の手は、少し冷えていて気持ちいいわ」
苗木「そっか、へへ」
霧切「ねぇ、そろそろ良いでしょ?」
苗木「嫌だ」
霧切「離しなさい」
苗木「嫌だ!」
霧切「苗木君のくせに生意気よ、ハナ・シナ・サイ!」
苗木「絶対に離さない!」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/11(水) 22:48:01.54 :YmNuWhWL0
霧切「嫌がらせのつもりかしら」
苗木「傷付けられていない、って言ったよね、あの言葉が本当なら嫌がらせにはならないよね?」
霧切「傷付いたわ、すごく傷付いた、だから離して」
苗木「傷付けちゃってごめん、でも、だから離すわけにはいかないんだよ」
霧切「……苗木君は私にどうして欲しいの」
苗木「話を聞いて欲しいんだ」
霧切「話?」
苗木「あのね、霧切さん、ボクはね」
霧切「苗木君は?」
苗木「ボクは君が、君が好きだよ、霧切響子さん」
霧切「!」
霧切「嫌がらせのつもりかしら」
苗木「傷付けられていない、って言ったよね、あの言葉が本当なら嫌がらせにはならないよね?」
霧切「傷付いたわ、すごく傷付いた、だから離して」
苗木「傷付けちゃってごめん、でも、だから離すわけにはいかないんだよ」
霧切「……苗木君は私にどうして欲しいの」
苗木「話を聞いて欲しいんだ」
霧切「話?」
苗木「あのね、霧切さん、ボクはね」
霧切「苗木君は?」
苗木「ボクは君が、君が好きだよ、霧切響子さん」
霧切「!」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/11(水) 22:57:56.08 :YmNuWhWL0
苗木「と、ところで霧切さん」
霧切「なに、かしら」
苗木「後ろからしがみつくのって少し恥ずかしいから、こっち向いて貰えないかな?」
霧切「……嫌よ」
苗木「えぇっ!?」
霧切「しばらくはこのままで話して」
苗木「……じゃあ、手をこっちに回して?」
霧切「はい」
苗木「ありがとう、霧切さん。霧切さんの手……ボクだけしか知らない、霧切さんの手」
スリスリ
霧切「苗木君、なにをしているのかしら」
苗木「頬擦りだよ、ボクは霧切さんを愛してる、顔も、性格も、この手も」
霧切「っ……生意気よ、苗木君」
苗木「ボクは、霧切さんが大好きだよ」
霧切「苗木君……」
苗木「と、ところで霧切さん」
霧切「なに、かしら」
苗木「後ろからしがみつくのって少し恥ずかしいから、こっち向いて貰えないかな?」
霧切「……嫌よ」
苗木「えぇっ!?」
霧切「しばらくはこのままで話して」
苗木「……じゃあ、手をこっちに回して?」
霧切「はい」
苗木「ありがとう、霧切さん。霧切さんの手……ボクだけしか知らない、霧切さんの手」
スリスリ
霧切「苗木君、なにをしているのかしら」
苗木「頬擦りだよ、ボクは霧切さんを愛してる、顔も、性格も、この手も」
霧切「っ……生意気よ、苗木君」
苗木「ボクは、霧切さんが大好きだよ」
霧切「苗木君……」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/11(水) 23:06:04.36 :YmNuWhWL0
苗木「霧切さんはどう、かな?」
霧切「苗木君、私は……そうね」
苗木「……」
霧切「苗木君、手を離して、目を閉じて歯を食いしばりなさい」
苗木「……うん」
霧切「行くわよ苗木君、覚悟しなさい」
苗木「……」
霧切「ん……」
ちゅっ
苗木「……」
霧切「……」
苗木「……き、霧切さん、今のって」
霧切「うるさいわ苗木君、黙りなさい、んぅっ」
ちゅっ
苗木「霧切さんはどう、かな?」
霧切「苗木君、私は……そうね」
苗木「……」
霧切「苗木君、手を離して、目を閉じて歯を食いしばりなさい」
苗木「……うん」
霧切「行くわよ苗木君、覚悟しなさい」
苗木「……」
霧切「ん……」
ちゅっ
苗木「……」
霧切「……」
苗木「……き、霧切さん、今のって」
霧切「うるさいわ苗木君、黙りなさい、んぅっ」
ちゅっ
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/11(水) 23:10:13.43 :YmNuWhWL0
苗木「う、あ、えっと、あの……」
霧切「……」
苗木「その、き、キス、しちゃった、ね? あ、あは」
霧切「……」
苗木「うぅ、き、霧切さん?」
霧切「苗木君、タキシードは私が着るわね」
苗木「タキシード?」
霧切「……何でもないわ」
苗木「?」
苗木「う、あ、えっと、あの……」
霧切「……」
苗木「その、き、キス、しちゃった、ね? あ、あは」
霧切「……」
苗木「うぅ、き、霧切さん?」
霧切「苗木君、タキシードは私が着るわね」
苗木「タキシード?」
霧切「……何でもないわ」
苗木「?」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/11(水) 23:19:51.26 :YmNuWhWL0
苗木「こうしてボクと霧切さんは付き合うことになった」
苗木「コロシアイ生活はまだまだ続きそうだけど、それでも必ず生き延びて見せる」
苗木「あくまでも助手的な立場のボクだけど、絶対に霧切さんは助けて見せる、例えボクが死ぬことになったとしてもだ」
苗木「そしていつか、二人で……」
霧切「苗木君」
苗木「ひゃあ!」
霧切「シャワーも浴びたし、もう寝ましょう」
苗木「う、うん」
霧切「お休みなさい」
苗木「お休み、霧切さん」
苗木「……」
苗木「……本当に寝ちゃうなんて、はぁ」
苗木「なんだかこれからも、振り回されそうだよ」
おしまい
苗木「こうしてボクと霧切さんは付き合うことになった」
苗木「コロシアイ生活はまだまだ続きそうだけど、それでも必ず生き延びて見せる」
苗木「あくまでも助手的な立場のボクだけど、絶対に霧切さんは助けて見せる、例えボクが死ぬことになったとしてもだ」
苗木「そしていつか、二人で……」
霧切「苗木君」
苗木「ひゃあ!」
霧切「シャワーも浴びたし、もう寝ましょう」
苗木「う、うん」
霧切「お休みなさい」
苗木「お休み、霧切さん」
苗木「……」
苗木「……本当に寝ちゃうなんて、はぁ」
苗木「なんだかこれからも、振り回されそうだよ」
おしまい
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/11(水) 23:29:56.91 :IRZ/VL9A0
おつ!
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