山口「で、シゲちゃんはこの表紙のA-RIREってのが好きなの？」

城島「はー、わかっとらんなー」

山口「そりゃわかんないよ」

城島「僕が好きなんはこっちや、こっち」

山口「えーと……なに、なんて読むのこれ」

城島「μ's(ミューズ)や」

山口「薬用石鹸？」

城島「そりゃミューズやがな、ってあっとるやないかい」

山口「……」

城島「……」

山口「帰っていい？」

城島「待って待って！ちょい話聞いてえな」

山口「表紙なくらいだからこっちのが人気なんじゃないの？」

城島「そういうことやないねん」

城島「あとA-RISEや、間違うたらあかん」

山口「わかったよ、で、なに？」

城島「うん、ほらこれがμ's」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

山口「9人組なんだね」

城島「な？」

山口「な、て？」

城島「可愛いない？」

山口「まあ、そりゃアイドルってくらいだし」

城島「ぐっさん」

山口「なによ」

城島「僕らもアイドルやねんで」

山口「……」

城島「僕らに足りないのは可愛さやと思ったんや」

山口「ねえシゲちゃん頭大丈夫、井戸で頭打ったのがそんなに悪かった？」

城島「真面目やで」

山口「余計にたちが悪いよ」

城島「確かに長瀬は可愛いかもしれんけど、最近あいつヒゲ濃いねん」

山口「クロコーチやってんだから仕方ないよ」

城島「あとサクランボ全部食いよって」

山口「まあそれはいいから」

城島「とにかく、僕らもμ'sから習うところが沢山あると思うんや」

山口「はぁ、μ'sねえ……」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

山口「あ、この子可愛い」

城島「真姫ちゃんや」

山口「え？」

城島「西木野真姫ちゃん」

城島「μ'sの曲は真姫ちゃんが全部作ってんねんで」

山口「そ、そうなんだ」

城島「高校1年生やで」

山口「うっそ、すごいね」

城島「4月19日生まれの牡羊座で血液型はAB型、身長161cm」

城島「両親は総合病院の院長夫妻で、両親の後を継いで医者を目指そうと様々な習い事もやってるんや」

城島「彼氏いない歴は15年、スリーサイズは78、56、83」

城島「μ'sにおけるいわゆるツンデレキャラやね、素直になれない所が可愛いんや」

城島「にこにーとの絡みがまたええんやで～」

城島「あ、にこにーってのはな」

山口「まって、ちょっとまってまってまってまって」

城島「なに」

山口「なにじゃないよ」

城島「ええところやのに」

山口「あのさシゲちゃん、念のために聞くけど」

城島「うん？」

山口「俺らに可愛さが足りないとかわけわかんないこと言ってるけど」

城島「いや実際足りん……」

山口「あんたμ's好きなだけでしょ」

城島「……」

山口「……」

城島「……」

山口「……」

ｶﾞﾁｬ

長瀬「ざーっす！！」

城島「長瀬ええところに来た！」

山口「ちょっと長瀬この人さ……」

長瀬「あっ！それUTX学園のあれえーとなんだっけ、3人組のあれ！」

城島「A-RISEな」

長瀬「そうそう、それそれ、あでもそれより……ちょっと見ていいすか」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

山口「あのな長瀬、この人急に……」

長瀬「あった！これ！μ's！」

城島「やっぱ長瀬はわかっとるな」

長瀬「すっげえおっぱいのでかい子がいるって中丸に教えてもらったんっすよ！」

長瀬「うわでっけえ……すっげ」

城島「希ちゃんや」

山口「なに？」

城島「東條希ちゃんやで」

山口「別にフルネームを聞いたわけじゃないよ！」

城島「スリーサイズは90、60、82のスピリチュアルボディや」

長瀬「すげー、叶姉妹みてぇ」

城島「特技は占いや、タロットの腕前はたいしたもんやで～」

城島「しかもめっちゃ強運の持ち主、太一も顔負けやな」

山口「太一助けて……」

城島「ほんで希ちゃんのなんやようわからん方言がまたええんや」

長瀬「おっぱいってすごいっすよね、なんで俺にはないんだろう」

城島「ぐっさん」

山口「なに」

城島「やっぱ僕μ'sが好きみたいや」

山口「そうだね……」

長瀬「これ絶対踊るとき邪魔になるよ、でっか」

城島「可愛さが足りんとかわけ分からんこと言うてごめんな」

山口「いつも結構訳わかんないこと言ってるけどね」

城島「μ'sの素晴らしさをみんなに知ってもらいたかったんや」

長瀬「ん、このももちみたいな子は男の子かな？」

城島「長瀬ェ！！！」

長瀬「うわっ、びっくりした！」

城島「お前にこにーの事馬鹿にすんなや」

長瀬「ご、ごめんなさい……」

城島「あとサクランボ食いすぎ」

長瀬「ごめんなさい……」

城島「まあええわ、とにかく今度ライブ見に行くから」

山口「俺結構忙しいんだけど」

長瀬「ドラマ終わったし多分大丈夫っすよ！」

城島「よっしゃ、ほんなら今からPV見て練習や」

山口「練習？」

城島「コールの練習に決まっとるやないかい」

山口（マジかよ）

長瀬「あっ、面白そう！俺ちょっとやってみたかったんすよ」

城島「僕もね、基本は昭雄さんから教えてもらってるけど人と合わせるのは初めてやから」

山口「昭雄さんなんでも出来るな」

城島「BD見るでー」

―視聴完了―

城島「あぁ～ぁぁ～」

山口「シゲちゃん泣かないでよ」

長瀬「全然練習にならなかったっすね」

城島「ええわ～やっぱええわこれ～」

山口「いやでもこれ、ダンスとかマジすげえ、歌も上手いし」

城島「せやろ！？」

長瀬「希ちゃんもいいけどえりちもいいっすね」

城島「せやろ！？」

長瀬「夏色えがおのにこにーもめっちゃ可愛かったっす」

城島「ほんま長瀬は物分りがええな」

長瀬「あざーっす！！」

山口「……うん、よし」

城島「どしたん」

山口「なんか、すげえ頑張ろうって気になった」

城島「そう、それや」

長瀬「もっかい見よ」

城島「せやから僕はμ'sが大好きなんや。みんなの前で歌って、ダンスして、みんなと一緒に盛り上がって
　　　　また明日から頑張ろうって、そういう気持ちにできるμ'sが、僕は大好きなんや！」

山口「シゲちゃん俺なんか感動してるよ！！」

あこがれを～語る君の～　ゆず～ら～な～い瞳が～

長瀬「Fu！Fu！Fu！」

ダイスキ！

長瀬「大好きー！！」

城島「よしよし、ほんなら太一と松岡も……」

ｶﾞﾁｬ

国分「うーっす」

松岡「なにさっきからうるせーの廊下まで聞こえてんだけど」

城島「太一……松岡……」

国分「あ、μ'sのライブBDじゃん」

松岡「は～？BD～？」

城島「お、お前ら……」

山口「なにそのカッコ、っていうかなにそのμ'sの半被と腹マイトみたいなサイリウムの数」

長瀬「うー、レッツゴー！！」

松岡「ライブってのは生で見てナンボでしょうよー、ねえ太一くん」

国分「何、みんなμ's好きならそう言ってくれればいいのに」

松岡「今日の学園祭ライブ最高に盛り上がったんだぜー」

城島「何で僕も誘ってくれなかったんやああああああああああああ！！！」

城島「セトリや」

松岡「なに？」

城島「今日のセトリ教え、それによってお前らを裁くかどうか決める」

松岡「リーダーなんか怖いよ」

城島「はよせえ！」ｶﾞｼｯ

松岡「え、ええっとまず僕らは今の中でから始まって……」

国分「確か、僕らのLIVE 君とのLIFE→Wonderful Rush→夏色えがおで1,2,Jump!→輝夜の城で踊りたい」

松岡「No brand girls→Snow halation→START:DASH!!で、アンコールにきっと青春が聞こえる。だっけ」

城島「なんや……神セトリやないか……」ｶﾞｸｶﾞｸ

城島「学園祭でやる内容やないで……」

山口「よくわかんないけど元気だしなよ、ホラ太一も松岡も同志でよかったじゃん」

城島「ええわけあるか！！！」

城島「もうええ、お前らなんか知らん！！」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

松岡「ちょ、この人なに怒ってるの？」

太一「今日のライブでことりちゃんの手作りクッキーが配られたからじゃない？」

城島「そんなことやっとったんかああああああああああああああ！！！」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

長瀬「え？なんの騒ぎ」

山口「お前今までなにしてたの」

城島「クッキーはどこや」

松岡「ないよ食べちゃったもん」

太一「あ、俺ね手渡しで貰ったんだよ」

城島「あばばばばばばばばばばばばばば」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

国分「ねえねえリーダー今どんな気分」

城島「……」

国分「リーダー」

城島「めっちゃおこだわ、ずんずんどこどこべえや」

松岡「ずん……なに？」

国分「激おこぷんぷん丸って言いたいんじゃないかな」

城島「もうええ僕は島に帰る」ｽﾀｽﾀ

山口「ちょっと、シゲちゃん！ライブ行くんじゃないの！？」

城島「そんなもんない！！」

山口「いやあるでしょ」

城島「ライブなんてなかった、今まで一度もなかった、なかったんや」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

山口「どうすんだよこれ」

松岡「ちょっとやりすぎたんじゃね」

太一「この辺にしといてあげようか」

長瀬「ことりちゃん意外とおっぱいでかい」

松岡「リーダー」

城島「なんや、僕は島ではよカメノテを集めなあかんねや」

松岡「ねえリーダーこれなんだ」

城島「はよカメノテ……」

松岡「ほら」

城島「……これは」

松岡「これはなに？」

城島「に、にこにーのサイン入りにこにー扇子……」

松岡「はいもう一回声に出して」

城島「にこにーのサイン入りにこにー扇子や！！！」

城島「え？なに？何なん？何なんこれ？何で？え？なに？」

国分「実はさ、俺らリーダーがμ'sファンなの知ってたんだよ」

松岡「リーダーが好きなもんだからどんなもんだろうって見てるうちにさ」

国分「俺らもハマっちゃったんだよね」

松岡「ちなみに俺は海未ちゃん推し」

城島「あ、ああ……松岡は海未ちゃんみたいな子好きそうやな、せやな……」

国分「俺は花陽ちゃんだね」

国分「最初はさ、何メガネ外してんだよこいつって思ったんだけど。今はどっちもアリだね」

山口（なんか何も知らなかった俺の方がおかしい気がしてきた）

長瀬「あっ、ネットで希ちゃんの事デブ扱いしてる奴がいる！マジ許せねえんだけど！」

城島「じゃ、じゃあなんで今日僕の事誘ってくれなかったん……」

松岡「あんた今日ＮＨＫの撮影入ってたでしょ」

城島「……そうやったな」

城島「いや、なんや……僕ＴＯＫＩＯやっててよかった」

松岡「今更かよ」

城島「そいやなんで僕がにこにー推しな事まで知っとったん？」

国分「リーダー最近しっげしっげしーってやってるでしょ、あの気持ち悪い奴」

城島「……」

国分「そりゃわかるよ」

山口「ああ、あれそういう事だったんだ」

長瀬「俺はいいと思いますよやで！！スピリチュアルなその、あれが、するやで！」

松岡「お前はもうちょっと頑張れよ」

山口「まあとにかくよかったじゃん」

城島「せやな！これでＴＯＫＩＯもまた一段と深い絆で結ばれたな！」

山口（そうなの？）

城島「よっしゃ、ほんなら景気づけにあれやろか」

松岡「お、あれか！？」

国分「ああ、あれだね」

山口（なに？）

長瀬「あれっすね！」

長瀬（なんだろう）

城島「いくでー」

城島「１！」

山口「……」

城島（ぐっさん、ぐっさん！）

山口「え？」

城島（２！２！）

山口「に……２ぃ？」

国分「３！」

松岡「４！」

長瀬「５！」

城島「ぬふふ」ﾆﾔﾆﾔ

山口（え、なにこれ）

城島「よっしゃー！ＴＯＫＩＯいくでー！」

国分・松岡・長瀬「おおおおおおおおおおおおお！！！」

山口「お、おー」

城島「来月のライブに備えて島も仕事もモリモリやるでー！！！！」

国分・松岡・長瀬「おおおおおおおおおおおおお！！！」

山口「お、おぉー」

城島「場所に届けるんやない！！人に届けるんやー！！！

国分・松岡・長瀬「おおおおおおおおおおおおお！！！」

山口「お、おぉぅ」

城島「あ、島で思いついたんやけど」ｺﾞｿｺﾞｿ

城島「この扇子、舟屋んとこの鬼瓦につけてもええ？」

山口「それはやめて」

おわり