貞子「やるよ」
ハゲ「？」
貞子「いや、だから欲しいんだろ？なんかこのまま戻るのもつまらねーしなんかやっから願いを言え」
ハゲ「>>10」

ハゲ「髪の毛が欲っしいいいいいいいい！！」
貞子「ひっ！」
ハゲ「がみ"の"げを"く"れ"え"え"え"え"」
貞子「ちょいまって！おちつけ！！痛い痛い引っ張んな！」

貞子「なぜ髪なんか欲しがる。伸び続けて面倒なだけだろ」
ハゲ「いやだって...髪の毛ないと格好が付かないし...」
貞子「>>18」

貞子「髪の毛の前に顔気にしろよ」
ハゲ「えっ...」
貞子「その中途半端なヒゲと、整えられてない眉、チラ見えしてる鼻毛、産毛なのか毛なのかわからん毛があちこち生えてるからパッとしねえんだよ。」
ハゲ「う...でもなにやればいいか分からなくて...」
貞子「洗面所どこだ、つうかカミソリとかあるか？」
ハゲ「一応...」
貞子「よし、まず洗顔だ。泡は細かければ細かいほどいい。しっかり泡だてるんだぞ。」
ハゲ「うん...ゴシゴシ」
貞子「あああぁあダメダメ、そんなゴシゴシしたら。優しく撫でるくらいでいいんだ。そうそう。ぬるま湯でしっかり洗い流せよ」
ハゲ「ぶしゅぶしゅぶしゅっぷはっ」
貞子「よし、タオルで余計な水分を取り除け。できたらこのシェービングクリームを塗れ。」
ハゲ「え？洗ったばっかなのに？」
貞子「いいからはよやれ」

貞子「んで、カミソリで眉毛とかに気をつけて顔全体を剃るんだ。」
ハゲ「え？毛なんか生えてないぞ？」
貞子「微妙な産毛は清潔感を無くしてしまうんだ。線が柔らかく見えて、ガリガリの女の子とかにゃいいんだけど、お前みたいなデブはしっかり剃らんと汚ねえからしっかり剃っておかんといかん」
ハゲ「な、なるほどね」
貞子「よし、じゃあ泡を流して、次は眉毛を整えるぞ」
ハゲ「あい」

ハゲ「眉毛なんか整えたことないんだけど」
貞子「ったく、しょうがねえな。これを見ろ」

貞子「バランス整えるだけでもかなり印象が変わる。この画像は女子向けだから男の場合眉尻は目尻くらいまででもいい。」
ハゲ「はぇ～」
貞子「んじゃ、バランス整えるために下準備をしよう。」
ハゲ「らじゃ」
貞子「まず、絶対に要らない部分を剃るぞ。とりあえずこれを参考にして、要らないとこを剃るか抜くかするんだ。」

貞子「お前は眉毛の本数多い方だから、長さを整えよう。無駄に長い眉毛を切って行くんだけど。」
ハゲ「難しいなぁ...どれだけ切ればいいか分からないや...」
貞子「だろうな。神経を使う作業だ。いい方法は、眉毛を指で上方向に押し上げろ」
ハゲ「？？？？」
貞子「あーもう、絵描いてやるから紙とペンよこせ」カキカキ

ハゲ「絵下手だね」
貞子「うっせ。とにかくこういうことだ。眉ラインは生え際でいいから、適当に。で、とびでた毛を眉ハサミか鼻毛バサミでカットだ。」

ハゲ「おーたしかに失敗しにくいね」
貞子「だろ？よし、次はいよいよ形を整えるぞ」
ハゲ「俺イケメンじゃないからどんな形にすればいいか分からない」
貞子「うん。中性的な顔でない限り、眉毛を細くしすぎるとオカマみたいになるわな。だから太さは適当でよし。眉山を黒目の目尻くらいに合わせてつくろう。大体の三角の形ににしてしまうぞ。こんな感じだ。」カキカキ


ハゲ「fmfmこんなもんかな」ソリソリ
貞子「よし、いい感じだ。これで下準備はできたな。」

貞子「基本の形ができたらそこから印象を大きく変える作業に入る。眉山を低くすると、その分厳つくなり、眉尻をカットすると穏やかになるけど、やりすぎると歌舞伎みたいになるから少しだけな。
お前は量産型お前らみたいな顔してるから眉尻をカットして優しい印象を出した方がいいな。」

ハゲ「なるほど、人によって似合う形もかわるんだなぁ」

ハゲ「できたー！」
貞子「おう、見違えたじゃねえか。かなりいい感じだな。」
ハゲ「すげえ、髪の毛無くてもその手の俳優みたいになってきた！」
貞子「お、おう。肌が弱い奴は毛を沿った後のケアはしておけよ。私はジュリークのビオラクリームに行き着いたが、そこらへんで売ってるのでいいから保湿なりしておけ。」
ハゲ「そんな気を遣ったことないわぁ」
貞子「元の顔がブサイクでも、清潔感があれば醜いということはない。ブサイクだからといって諦めた瞬間に本当のブサイクになるんだ。」
ハゲ「なんかすげえ馬鹿にされてる気分...」

貞子「後はその髪の毛だが。」
ハゲ「うっ...」
貞子「ハゲを気にするのは日本人くらいなんだ。気になるからといって、それを隠すために変な髪型にしたりしてると逆にみっともなくてダサい。短めに整えておくとむしろそっちの方が格好が付く。」
漢「なんかハゲでも良くなってきたかも。変に気にする前に清潔感こそ大事なんだね。」
貞子「うむ。お前、今輝いてるぞ。」
漢「なんかありがとうな、わざわざ来てもらった上にいろいろ教えてもらって。」
貞子「構わんさ。こちとら暇で仕方が無いからな。じゃあそろそろ帰るとするわ。」
漢「その、本当にありがとう。生まれ変わった気分だよ。外に出たい気分になってきた。今から美容院行ってこようかな。」
貞子「そいつは良かった。じゃあな。」テレビずぼぼぼ」
漢「じゃあね...貞子」
貞子「おう」

くぅ～疲(ry