真姫「どれよ。はやくしないとなくなっちゃうかもよ？」ﾊﾟｸｯ

にこ「うーんうーん……ヒント！」

真姫「あげません」ﾊﾟｸｯ

にこ「えー……けち」

真姫「ケチでけっこう。そのくらい自分で考えなさい」

にこ (けっこう……)

にこ「えっと、じゃあ……それくださいお願いします」ﾋﾞｼｯ

真姫「だめよ」

にこ「えー」

真姫「これおいしいのよ？ちゃんとお願いできなきゃあげないから」ﾊﾟｸｯ

にこ「むむむ……そう言われると余計欲しくなる……！」

真姫「そ、じゃあがんばりなさい」ﾊﾟｸｯ

にこ (とは言ったもののどうすれば……)

ｶﾞﾁｬ

穂乃果「おっはよー！」

真姫「あ、穂乃果」

にこ「おはよー」

穂乃果「あ、真姫ちゃん！それなに食べてるの？」

真姫「秘密よ」

穂乃果「えー」

真姫「それより今日は来れないんじゃなかったの？」

穂乃果「え、知ってるの？」

真姫「昨日言ってたじゃない」

穂乃果「そうだっけ？」

にこ「うん」

穂乃果「そっかぁ……じゃあ帰るね。ばいばい」ﾊﾞﾀﾝ

にこ (穂乃果でもだめかぁ……誰か呼ぼうかな)

真姫「助け呼ぶの禁止！」

にこ「えー」

真姫「誰かが貰うついでに貰おうと思ったんでしょ？」

にこ「そんなことないわよ」

真姫「本当に？」

にこ「アドバイス貰おうと思っただけ」

真姫「だめよ」

にこ「けち」

真姫「フェアって言って」ﾊﾟｸｯ

真姫「ほら、あと三個しかないわよ」

にこ「三個？」

真姫「そうよ。あと3回だけチャンスあげる」

にこ「えーとじゃあ……それほしいなっ！」

真姫「だめよ」ﾊﾟｸｯ

にこ「え～……わかんないよぉ……」

真姫「早くしないとなくなっちゃうわよ」

にこ「じゃあ、えっと……それ、譲ってくれませんか？」

真姫「だめよ」ﾊﾟｸｯ

にこ「ふぬぬぬぬぬ」

にこ「こうなったら実力行使！」

真姫「一番ちっちゃいにこちゃんで二番目に大きい私に勝てるかしら？」

にこ「やってみなきゃわかんないわよ！」

真姫「ふっふっふっ、こうやって手を上に伸ばせば届かないでしょ？」ｸﾞｸﾞｸﾞ

にこ「むむむむむむ！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

真姫「はい、最後の一個」ﾊﾟｸｯ

真姫「残念でしt」

ﾁｭｯ

にこ「ふっふっふっ！それ、確かにもらったわよ！」ﾀｯ

ﾊﾞﾀﾝ

真姫「……もう、それじゃわからないでしょ。ちゃんと言ってくれればすぐあげたのに」

おわり

ｶﾞﾁｬ

にこ「ねえ真姫ちゃん」

真姫「ん？」

にこ「もういっこちょうだい」

真姫「なにを？」

にこ「それ」

真姫「だからそれじゃわからないって」

にこ「うー……なんて言ったらいいのかわからなくて」

真姫「……しょうがないわね、お手本見せてあげるわよ」

にこ「！」

真姫「キスしましょう？」

にこ「イヤ」

真姫「ええっ！？どうしてよ！？」

にこ「直接的すぎて好きじゃないかな……」

真姫「じゃあどうすればいいのよ……」

にこ「しょうがないわねー、にこがお手本見せてあげる」

真姫「え？」

ﾁｭｯ

にこ「……真姫ちゃんとは、言わなくてもわかる関係になりたいなーって」

真姫「それならそうと言えばいいのに」

にこ「ふふ、言わないからいいんでしょ？」

真姫「……まあ、悪くないわね」

にこ「素直じゃないわね」

真姫「言わないからいいんじゃない」


おわり