1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/11(金) 23:09:07.82 :28HvCW5A0
未央「うづきん、最後のライブお疲れ様! とってもよかったよ!」
凛「今までのライブで一番かっこよかったよ、卯月」
卯月「え、えへへ、ありがとうございます。かっこいいて言われたの……初めてかもしれません。ぐすっ」
未央「うづきん、最後のライブお疲れ様! とってもよかったよ!」
凛「今までのライブで一番かっこよかったよ、卯月」
卯月「え、えへへ、ありがとうございます。かっこいいて言われたの……初めてかもしれません。ぐすっ」
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/11(金) 23:09:53.31 :28HvCW5A0
未央「もぉー泣かないでよ、私まで泣いちゃうじゃん! ほら笑って笑って!」
凛「そうだよ、笑顔で終えるって、約束したでしょ。泣いたらダメだよ」
卯月「はいっ、はい……。でもごめんね。私、わたし自分勝手で、チームなのに勝手に辞めちゃって……」
未央「もういいってば、何度も話し合ったでしょ! 私達、卯月がどんな気持ちで今日のステージに立ったのか、ちゃんと判ってるから」
凛「卯月には卯月の道がある。でもたとえ離れても、私達はずっと友達だよ。だから……」
卯月「未央ちゃん凛ちゃん……ありがとう。でも、ごめんなさい、私、臆病で……ぐすっ……」
未央「だ、だから泣かないでよっ。本当に私も泣いちゃうからね!」
凛「プロデューサー……」
モバP「……ああ。外に出てるから、しばらくしたら呼んでくれ」
未央「もぉー泣かないでよ、私まで泣いちゃうじゃん! ほら笑って笑って!」
凛「そうだよ、笑顔で終えるって、約束したでしょ。泣いたらダメだよ」
卯月「はいっ、はい……。でもごめんね。私、わたし自分勝手で、チームなのに勝手に辞めちゃって……」
未央「もういいってば、何度も話し合ったでしょ! 私達、卯月がどんな気持ちで今日のステージに立ったのか、ちゃんと判ってるから」
凛「卯月には卯月の道がある。でもたとえ離れても、私達はずっと友達だよ。だから……」
卯月「未央ちゃん凛ちゃん……ありがとう。でも、ごめんなさい、私、臆病で……ぐすっ……」
未央「だ、だから泣かないでよっ。本当に私も泣いちゃうからね!」
凛「プロデューサー……」
モバP「……ああ。外に出てるから、しばらくしたら呼んでくれ」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/11(金) 23:10:33.94 :28HvCW5A0
後日
卯月「おはよございますっ!」
モバP「卯月? どうしたんだ、何か忘れ物でもしたのか?」
卯月「はい。昨日の送別会では、プロデューサーさんときちんとお話しする機会がありませんでしたから……」
モバP「そうか」
卯月「……プロデューサーさん」
モバP「そうだな、時間もあるし、少し散歩でもしながら話そうか」
卯月「はい」
後日
卯月「おはよございますっ!」
モバP「卯月? どうしたんだ、何か忘れ物でもしたのか?」
卯月「はい。昨日の送別会では、プロデューサーさんときちんとお話しする機会がありませんでしたから……」
モバP「そうか」
卯月「……プロデューサーさん」
モバP「そうだな、時間もあるし、少し散歩でもしながら話そうか」
卯月「はい」
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/11(金) 23:11:22.18 :28HvCW5A0
モバP「昨日の送別会は大変だったな」
卯月「そうですね。えへへっ、みんな、まるで今生の別れみたいな顔でしたね」
モバP「それだけ卯月が慕われていたってことだよ」
卯月「はい、とってもうれしかったです。でも……それでも私はアイドルを辞めました」
モバP「ああ」
卯月「私を責めますか? プロデューサーさん」
モバP「いや、責めないよ。卯月が散々悩んで出した結論なんだろう。止められないさ」
卯月「そう言うと思いました。プロデューサーさんは、そういう人ですからね」
モバP「昨日の送別会は大変だったな」
卯月「そうですね。えへへっ、みんな、まるで今生の別れみたいな顔でしたね」
モバP「それだけ卯月が慕われていたってことだよ」
卯月「はい、とってもうれしかったです。でも……それでも私はアイドルを辞めました」
モバP「ああ」
卯月「私を責めますか? プロデューサーさん」
モバP「いや、責めないよ。卯月が散々悩んで出した結論なんだろう。止められないさ」
卯月「そう言うと思いました。プロデューサーさんは、そういう人ですからね」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/11(金) 23:11:48.61 :28HvCW5A0
モバP「ただ」
卯月「はい?」
モバP「理由を教えて欲しいんだよ。どうして、アイドルを辞めようと思ったのか」
卯月「やっぱり、わかりませんか?」
モバP「ああ、考えたがどうしても判らない。卯月から納得の行く理由を聞きたいんだ」
卯月「後学の為に、ですよね」
モバP「それだけじゃないさ」
モバP「ただ」
卯月「はい?」
モバP「理由を教えて欲しいんだよ。どうして、アイドルを辞めようと思ったのか」
卯月「やっぱり、わかりませんか?」
モバP「ああ、考えたがどうしても判らない。卯月から納得の行く理由を聞きたいんだ」
卯月「後学の為に、ですよね」
モバP「それだけじゃないさ」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/11(金) 23:12:22.29 :28HvCW5A0
卯月「そうですね……」
モバP「……」
卯月「私は怖くなったんです、アイドルが。あとは少し疲れました。だから、これ以上続けていくのは無理だと思ったんです」
モバP「その話は何度も聞いたよ」
卯月「そうですね。だから、私の答えは何度聞いても同じなんです」
モバP「俺は具体的な内容を知りたいんだ。アイドルに対して何を感じたのか、お前のその心を教えて欲しい」
卯月「そうですね……」
モバP「……」
卯月「私は怖くなったんです、アイドルが。あとは少し疲れました。だから、これ以上続けていくのは無理だと思ったんです」
モバP「その話は何度も聞いたよ」
卯月「そうですね。だから、私の答えは何度聞いても同じなんです」
モバP「俺は具体的な内容を知りたいんだ。アイドルに対して何を感じたのか、お前のその心を教えて欲しい」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/11(金) 23:13:09.70 :28HvCW5A0
卯月「……」
モバP「卯月?」
卯月「じゃあひとつ、付け加えてみましょうか。私は、貴方の人形じゃありません。なんて、どうです?」
モバP「……それは、俺が卯月を良い様に使っていたと、そう言いたいのか?」
卯月「心覚えがあるんですか?」
モバP「俺は……いつだってお前の意見を取り入れてきたつもりだ。納得いかないことはお互い話し合って、それで前に進んできたじゃないか」
卯月「それ、本当にそう思ってます?」
モバP「思っている。卯月は、俺が初めてスカウトしたアイドルだ。失敗も成功も、事務所の中では誰よりも多く分かち合ってきた。
でも、二人三脚でうまくやっていけると思っていたのは、俺の独りよがりだったのか?」
卯月「……」
モバP「卯月?」
卯月「じゃあひとつ、付け加えてみましょうか。私は、貴方の人形じゃありません。なんて、どうです?」
モバP「……それは、俺が卯月を良い様に使っていたと、そう言いたいのか?」
卯月「心覚えがあるんですか?」
モバP「俺は……いつだってお前の意見を取り入れてきたつもりだ。納得いかないことはお互い話し合って、それで前に進んできたじゃないか」
卯月「それ、本当にそう思ってます?」
モバP「思っている。卯月は、俺が初めてスカウトしたアイドルだ。失敗も成功も、事務所の中では誰よりも多く分かち合ってきた。
でも、二人三脚でうまくやっていけると思っていたのは、俺の独りよがりだったのか?」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/11(金) 23:13:57.73 :28HvCW5A0
卯月「ふふ」
モバP「どうして笑う」
卯月「プロデューサーさんのセリフ、彼女に別れを切り出された男性みたいだなって思って」
モバP「卯月」
卯月「さっきの言葉、少し言い過ぎました。でも、せっかくプロデューサーさんにあんな台詞を言って貰ったので、取り消すのは辞めておきます」
モバP「やっぱり、俺のプロデュースが悪かったのか?」
卯月「いいえ。私が自分勝手を通しただけです。プロデューサーさんは悪くないんです」
モバP「……だが」
卯月「ふふ」
モバP「どうして笑う」
卯月「プロデューサーさんのセリフ、彼女に別れを切り出された男性みたいだなって思って」
モバP「卯月」
卯月「さっきの言葉、少し言い過ぎました。でも、せっかくプロデューサーさんにあんな台詞を言って貰ったので、取り消すのは辞めておきます」
モバP「やっぱり、俺のプロデュースが悪かったのか?」
卯月「いいえ。私が自分勝手を通しただけです。プロデューサーさんは悪くないんです」
モバP「……だが」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/11(金) 23:14:41.39 :28HvCW5A0
卯月「プロデューサーさん。いままで本当にありがとうございました。
アイドルをしてきて、辛い事もたくさんありました。でも、それ以上に楽しいことがいっぱいありました」
モバP「……ああ、そうだな」
卯月「最後にひとつ、お願いをしてもいいですか?」
モバP「わかった、何でも言ってくれ。お前のお願いも、これで最後なんだろう」
卯月「はい。今後、もし私を街で見かけても、話しかけないでください」
卯月「プロデューサーさん。いままで本当にありがとうございました。
アイドルをしてきて、辛い事もたくさんありました。でも、それ以上に楽しいことがいっぱいありました」
モバP「……ああ、そうだな」
卯月「最後にひとつ、お願いをしてもいいですか?」
モバP「わかった、何でも言ってくれ。お前のお願いも、これで最後なんだろう」
卯月「はい。今後、もし私を街で見かけても、話しかけないでください」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/11(金) 23:15:10.61 :28HvCW5A0
モバP「卯月、それは」
卯月「お願い、できますか?」
モバP「……わかった。約束する」
卯月「ありがとうございます。これで、もう私の忘れ物はありません。あとは全てここに置いていきます」
モバP「……そうか」
卯月「さようなら、プロデューサーさん」
モバP「ああ、さようなら……」
モバP「卯月、それは」
卯月「お願い、できますか?」
モバP「……わかった。約束する」
卯月「ありがとうございます。これで、もう私の忘れ物はありません。あとは全てここに置いていきます」
モバP「……そうか」
卯月「さようなら、プロデューサーさん」
モバP「ああ、さようなら……」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/11(金) 23:15:40.00 :28HvCW5A0
ちひろ「あれ、プロデューサーさん何処に行っていたんですか? なんだかやつれて見えますけど」
モバP「卯月が忘れ物をしたらしくて。あと、少し話をしていました」
ちひろ「そうですか」
モバP「ちひろさん。こんなことを聞くのはプロデューサー失格なんですが、それでも聞いていいでしょうか?」
ちひろ「ええ、卯月ちゃんのことですね」
モバP「はい。俺にはどうして卯月がアイドルを辞めたのか、わからないんです。あいつには素質も魅力もありました。
人気だって、今でも十分にあります。このまま続けていけば、より高みに上れたことは、あいつ自身も判っていたはずなんです」
ちひろ「そうですね、私もそう思います」
ちひろ「あれ、プロデューサーさん何処に行っていたんですか? なんだかやつれて見えますけど」
モバP「卯月が忘れ物をしたらしくて。あと、少し話をしていました」
ちひろ「そうですか」
モバP「ちひろさん。こんなことを聞くのはプロデューサー失格なんですが、それでも聞いていいでしょうか?」
ちひろ「ええ、卯月ちゃんのことですね」
モバP「はい。俺にはどうして卯月がアイドルを辞めたのか、わからないんです。あいつには素質も魅力もありました。
人気だって、今でも十分にあります。このまま続けていけば、より高みに上れたことは、あいつ自身も判っていたはずなんです」
ちひろ「そうですね、私もそう思います」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/11(金) 23:16:20.35 :28HvCW5A0
モバP「何が悪かったのでしょうか……」
ちひろ「卯月ちゃんはなんて言ってましたか?」
モバP「アイドルが怖くなって、少し疲れたと。あとは……」
ちひろ「あとは?」
モバP「……いえ、それだけです。結局、具体的なことは何一つ教えてくれませんでした」
ちひろ「なら、私が言うことも何もありませんね」
モバP「どうしてです?」
ちひろ「本来なら助言のひとつでもすべきなんでしょうが、卯月ちゃんは何も話さなかったのでしょう?
なら無粋なことはできません。それはあなたが考えないといけない問題なんです」
モバP「何が悪かったのでしょうか……」
ちひろ「卯月ちゃんはなんて言ってましたか?」
モバP「アイドルが怖くなって、少し疲れたと。あとは……」
ちひろ「あとは?」
モバP「……いえ、それだけです。結局、具体的なことは何一つ教えてくれませんでした」
ちひろ「なら、私が言うことも何もありませんね」
モバP「どうしてです?」
ちひろ「本来なら助言のひとつでもすべきなんでしょうが、卯月ちゃんは何も話さなかったのでしょう?
なら無粋なことはできません。それはあなたが考えないといけない問題なんです」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/11(金) 23:17:11.91 :28HvCW5A0
モバP「俺は結局、卯月のことを何一つ理解してませんでした。一番長い付き合いで、わかっているつもりでも独善的なものだったのかもしれません。
プロデューサーとしての自信も、今はもう……。そんな俺が考えたところで、わかりませんよ」
ちひろ「自信があろうがなかろうが、考えて下さいね。貴方はプロデューサーなんでしょう?」
モバP「ちひろさんは厳しいですね」
ちひろ「それはそうです。だって、この事務所はここからまたはじまるんですよ」
モバP「どういうことです?」
ちひろ「今回、この事務所は初めて脱落者を出しました。これでようやく他の事務所と同じ位置に来たんです。
この挫折を凌いで、それでもまた脱落者を出して、それをずっと続けていくんですよ、私達は」
モバP「それは、つらいですね。正直、耐えられそうにありません」
モバP「俺は結局、卯月のことを何一つ理解してませんでした。一番長い付き合いで、わかっているつもりでも独善的なものだったのかもしれません。
プロデューサーとしての自信も、今はもう……。そんな俺が考えたところで、わかりませんよ」
ちひろ「自信があろうがなかろうが、考えて下さいね。貴方はプロデューサーなんでしょう?」
モバP「ちひろさんは厳しいですね」
ちひろ「それはそうです。だって、この事務所はここからまたはじまるんですよ」
モバP「どういうことです?」
ちひろ「今回、この事務所は初めて脱落者を出しました。これでようやく他の事務所と同じ位置に来たんです。
この挫折を凌いで、それでもまた脱落者を出して、それをずっと続けていくんですよ、私達は」
モバP「それは、つらいですね。正直、耐えられそうにありません」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/11(金) 23:17:37.88 :28HvCW5A0
ちひろ「なら、貴方にはすべきことがあるはずです。卯月ちゃんが抜けて動揺してるのは、自分だけだと思ってるんですか?」
モバP「……そうですね。みんな、今一度自分を見つめ直しているでしょう。
俺は、彼女達を繋ぎ止めないといけません。特に凛と未央は重点的に支えないといけませんね」
ちひろ「まあ、そんなところですかね。なら、こんなところでグダグダしててもしょうがないです」
モバP「卯月のことは、考えておくことにします。今は、他にするべきことがあるので……」
ちひろ「そのうちわかりますよ、きっと」
モバP「だといいんですが。では、行ってきます」
ちひろ「はい、がんばってくださいね」
FIN
ちひろ「なら、貴方にはすべきことがあるはずです。卯月ちゃんが抜けて動揺してるのは、自分だけだと思ってるんですか?」
モバP「……そうですね。みんな、今一度自分を見つめ直しているでしょう。
俺は、彼女達を繋ぎ止めないといけません。特に凛と未央は重点的に支えないといけませんね」
ちひろ「まあ、そんなところですかね。なら、こんなところでグダグダしててもしょうがないです」
モバP「卯月のことは、考えておくことにします。今は、他にするべきことがあるので……」
ちひろ「そのうちわかりますよ、きっと」
モバP「だといいんですが。では、行ってきます」
ちひろ「はい、がんばってくださいね」
FIN
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/11(金) 23:18:22.39 :xrDlFGCao
ちゃんみおは島村さんのことをしまむーと呼ぶ、これマメな
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/11(金) 23:20:46.62 :28HvCW5A0
>>15
ありがとう。
>>1の「うづきん」を「しまむー」に訂正します。
>>15
ありがとう。
>>1の「うづきん」を「しまむー」に訂正します。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/11(金) 23:22:22.99 :+UbkLLOh0
結局やめた理由はなんだったの?
コメント
……え?
単に嫌われて、というかついていく気がなくなって辞めたようにしか読めない
そして、こういう含みを持たせて終わるSSは嫌いだ
こういうのは凛でやった方が良かったのでは?
卯月ちゃんはこんな無責任じゃにゃい
これで綺麗にスパッと全部おしまい!というだけが物語ではないだろうに。
そのザマなのに後発も後発でまとめる意味って……管 理 人
ここで「貴方の人形では…」云々は…
この話の中での卯月んの立ち位置とか知らんし、
読み解く土台が個々人の見方になって真意を汲むのはむーりぃ。
だと思うのですが?