穂乃果「！」ﾊﾞｯ

海未「何て書いてあったんですか？」

穂乃果「な、なにも！？」

ことり「何も書いてないことないでしょ～」

穂乃果「ホントに何でもないのー！」ﾀﾞｯ




穂乃果(…)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

穂乃果(ミューズのなかで誰が一番好きかはっきり…)

穂乃果(何で、こんな手紙が…)

穂乃果(ただのイタズラだよね…？)

ことり「ねぇ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「なに？」

ことり「さっきの手紙何て書いてあったの？」

ことり「やっぱりラブレター？」ﾆﾔﾆﾔ

穂乃果「ち、違うって！」

ことり「本当に？」

穂乃果「本当！絶対！」

穂乃果「穂乃果、嘘つかないもん！」

ことり「そっか」

ことり「えへへ、安心しちゃった！」

穂乃果「え？」

ことり「だって穂乃果ちゃんに恋人とか出来ちゃったら、さみしいもん」

穂乃果「ことりちゃん…」

穂乃果(不幸って何だろう…)

穂乃果(一週間ずっとメロンパンが売り切れるとかかな)

穂乃果(それは恐ろしい…)

穂乃果(って何でこんな真剣に考えてるの！ )

海未「…」ｼﾞｰ

穂乃果「ん？」

海未「…」ｼﾞｰ

穂乃果「海未ちゃん…？」

穂乃果「何で穂乃果をそんなに…」

海未「別に何でも…」

穂乃果「そう…」

海未「ほ、穂乃果」

海未「ラ、ラブレターの断りかたなら、何時でも教えますよ…」ﾀﾀｯ

穂乃果「？」

穂乃果「海未ちゃん…どうしたんだろう？」

穂乃果「何か様子が変だったけど…」


『…したんよ』

『へー、それでそれで！』


穂乃果「あっ、希ちゃんと凛ちゃんだ」

穂乃果「何、話してるのかな？」


『でな…そのメールの言う通りにせんかった女の子が…』

『うん…』

『それはもう、惨い死に方で亡くなったんやって…』

『！？』

『怖いにゃー！』


穂乃果「！？」

穂乃果「希ちゃん！その話ほんと！？」

希「穂乃果ちゃん？話聞いてたん？」

穂乃果「ねぇ！本当なの！？」

希「…」ﾆﾔｯ

希「ほんまやで～こわい、こわい」

穂乃果「！！？？」

凛「希ちゃーん、そんな言い方じゃすぐ…」

穂乃果「…」ﾀﾞｯ

凛「バレちゃうよ…って、穂乃果ちゃん？」


・・・・


穂乃果「はぁ…はぁ…」

穂乃果「メール…手紙…惨い死に方」

穂乃果「…」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

穂乃果「どうしよう…」ｶﾀｶﾀ

穂乃果「まだ死にたくないよぉ…」

穂乃果(どうにかしなきゃ…)

穂乃果(といっても…)


『ミューズで誰が一番好きかはっきりすること』


穂乃果(こんなの…)

穂乃果(穂乃果…皆が大好きだし…)

穂乃果(やっぱりずっと一緒だった海未ちゃんかな…)

穂乃果(それとも…ことりちゃん？)

穂乃果(もう自分で自分の気持ちがわかんないよ…)

教室

穂乃果(どうしよう…)

穂乃果(このまま穂乃果死んじゃうのかな…)

穂乃果(それも惨たらしく…)

穂乃果(きっと身体中切り刻まれたり…)

穂乃果(うぅ…)ｼﾞﾜｯ

穂乃果「…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

海未「！？」

海未「穂乃果どうしたんですか！？」

穂乃果「な…なんでもないの…ｸﾞｽｯ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

海未「何でもないわけないでしょう！」

穂乃果「ほん…とに」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

海未(こんなときどうすれば…)

海未(そうだ…！)


～

絵里『とりあえずね、抱き締めてやればいいのよ』

海未『そ、そんな大胆なこと…』

絵里『大丈夫…海未はちょっと大胆な方がちょうど良いと思うわ』

海未『そうですか…』

～

海未(絵里…やってやります)

海未(失敗したらあなたのせいですからね…)

海未「ひょ、ひょのか！？」ﾀﾞｷｯ

海未(噛んだ…やらかした…)

穂乃果「う、海未ちゃん…？」

海未(あぁ…何でいつも私は大事な時に…)

穂乃果「…ふふっ」

穂乃果「海未ちゃん…かみかみ～」

海未「…//」ｶｧｧ

穂乃果「でも、海未ちゃん」

穂乃果「ありがとう…」

海未「！」

穂乃果(こんなの穂乃果らしくなかったな)

穂乃果(よく考えてみれば、あと十日もあるんだ…)

穂乃果(まだ、やれる！)

海未「穂乃果…何があったんですか…？」

穂乃果「それは…言えないよ」

穂乃果(きっと…迷惑かけちゃう)

海未「どうして…？」

穂乃果「それは…」

穂乃果「迷惑がかかっちゃう…」

海未「迷惑…？」

海未「穂乃果…私たち、何年一緒にいると思ってるんですか…？」

海未「迷惑なんて…いつもかけられっぱなしですよ」

穂乃果「…」

海未「でも、穂乃果とこうやって一緒にいることを後悔したことはありません」

海未「ですから…いつもみたいに、私を困らせてください」

穂乃果「海未ちゃん…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

穂乃果「穂乃果は…」

>>21 手紙のことを話す or 話さない

>>23で

穂乃果「穂乃果…話すよ」

海未「はい…何でも受け止めます」

穂乃果「あのね…」

ｺﾞｿｺﾞｿ

穂乃果「実は…これなんだけど」

海未「そ、それは…今朝の！」

海未(ラブレター！？)

穂乃果「中を見て」

海未「は、はい…」ﾋﾟﾗｯ

海未「えー、なになに…」

海未「！？」

海未「不幸の手紙…」

穂乃果「うん…」

穂乃果「あと十日なんだ…」

穂乃果「もし、出来なかったら…」

穂乃果「穂乃果、死んじゃうの…それも惨たらしく」

海未「…」ﾎﾞｳｾﾞﾝ

海未「穂乃果…」

海未「まったく…あなたは…」

海未「本当に馬鹿なんですから！」

穂乃果「！？」

穂乃果「何が馬鹿なの！」

海未「こんな手紙嘘に決まってます！」

穂乃果「そんな…でも」

海未「それなのに…本気にして、涙まで流して…」

海未「本当にどうしようもない人です…」ｷﾞｭｯ

穂乃果「あっ…」

穂乃果「でも…何で嘘ってわかるの？」

海未「だってありえないですもん」

穂乃果「どうしてありえないの？」

海未「それは…」

海未「根拠は無いですけど…」

海未「っていうか、その手紙にこそ根拠なんてありませんが」

穂乃果「そう…」

海未「やっぱり怖いですか？」

穂乃果「うん…」

海未「それなら…」

穂乃果「えっ…」

海未「私のこと…好きになってみませんか？」ｸﾞｲｯ

穂乃果「う、海未ちゃん！？」

海未「そうすれば…不幸だってやって来ませんよ」

穂乃果「そ、そうだね…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

海未「穂乃果…」

穂乃果「海未ちゃん…好き」

ﾁｭｯ

海未「…///」ｶｧｧｧ

穂乃果「…///」

海未「…」ﾎﾞﾝｯ

海未「ふにゃぁ～」ﾊﾞﾀｯ

穂乃果「う、海未ちゃん！？」

穂乃果「海未ちゃーん！」ﾕｻﾕｻ

海未「ふぁぁぁ…」ｸﾗｸﾗ

穂乃果「海未ちゃん…」

穂乃果「もう…こんなに蕩けた顔して…」

穂乃果「可愛いなぁ」ﾁｭｯ




ことり「ふふふ、上手くいったね」ｺｿｯ

穂乃果(不幸の手紙は、とっても怖い手紙だったけど…)

穂乃果(実は穂乃果に幸運をもたらしに来た手紙だったのかも知れない…)

穂乃果(だって…)


海未「うむむ…この手紙の筆跡…」

海未「何処かで見た気が…」

ことり「！」ｷﾞｸｯ

穂乃果「海未ちゃん！それはもういいよ」

穂乃果「それより穂乃果とちゅーして？」

海未「こ、こんなとこで…///」ｶｧｧ


穂乃果(大好きな海未ちゃんと結ばれたんだから！)

おわり