千早「あの、ちひゃーが、ちひゃーが家にいるんです！」

P「うーむ……　歩いて帰れるものでもないしな」

P「とりあえず電話してみたらどうだ？」

千早「は、はい！」

　ピッピッ

ちひゃー『くっ？』

千早「ちひゃー！　ごめんなさい、台風で帰れなくなってしまったの」

ちひゃー『くっ！？』

千早「ごめんなさい、帰るのは恐らく明日の朝以降になってしまうわ」

ちひゃー『くっくー。くっ』

千早「え？　こっちは大丈夫だから無理しないで？　……ありがとう」


千早「ところで、どうやって電話してるの？」

　ガチャ

千早「あ、切れた……」

ちひゃー「くっ……」　（どうしましょう？）

ちひゃー「……くっ！」

ちひゃー「……」ｽﾁｬｯ

ちひゃー「くぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！」

　数十分後

ちひゃー「くっ！」

　満足したみたいです。

ちひゃー「くっ」ﾄﾃﾄﾃ

ちひゃー「……」ｶﾞﾗｯ

ちひゃー「くっく。くっ……」

　ちひゃーの想像

　ちひゃー「くっ」傘装備

　ちひゃー「くっ！」ﾋﾟｮｰﾝ

　ちひゃー「くっ！」傘を開く

　ちひゃー「くっくー」空を飛ぶ


　ちひゃー「くぅぅぅぅ！」飛ばされる


ちひゃー「くっ……」

　帰れなくなりそうなので諦めましょう。

ちひゃー「くっ」

　お腹がすいたようです。

ちひゃー「……」ｶﾞｻｺﾞｿ

ちひゃー「……」ｶﾞｻｺﾞｿ

　パンと牛乳の場所は覚えています。

ちひゃー「……くっ！」（いただきます）

ちひゃー「……くっ！」（ごちそうさまでした）

ちひゃー「くっく」（食器を片づけましょう）

ちひゃー「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

ちひゃー「くっ……　くっ！」ﾌﾗﾌﾗ

ちひゃー「くっ！？」ﾂﾙｯ

ちひゃー「くぅぅぅ！？」ﾋﾞﾀｰﾝ

　ボチャーーン！

ちひゃー「……くぅ」

　お皿はちょうど流しの中にある水をはった洗い桶に入ったみたいです。

ちひゃー「くっ！」

　寝るみたいです。

ちひゃー「くっ」

　はい、おやすみなさい。

ちひゃー「……」

ちひゃー「くぅ……」

　ちょっと寂しいようです。

ちひゃー「……くっ」

　朝です。

ちひゃー「……」

　いい天気です。

ちひゃー「……くっ！」

　何か思いついたみたいです。

ちひゃー「くっく」

　千早の為にお風呂を沸かすようです。

ちひゃー「くっ」ﾄﾃﾄﾃ

　早速お風呂場へ。

ちひゃー「くっ」ｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞ

　洗剤を撒きます。

ちひゃー「くっ」ｺﾞｼｺﾞｼ

　スポンジで擦ります。

ちひゃー「くっ」ｺﾞｼｺﾞｼ

　まだまだ擦ります。

ちひゃー「くっ……」ｺﾞｼｺﾞｼ

　浴槽が広いです。

ちひゃー「くぅっ」ｸﾞｯﾀﾘ

　ようやく全部回りました。

ちひゃー「くっ」ｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞ

　洗剤を流します。

ちひゃー「くっ」ｼﾞｬｰ

　お湯を入れます。

ちひゃー「くっ」

　しばらく待ちます。

ちひゃー「くっ！」ふんす

　出来たようです。

ちひゃー「……」ﾄﾃﾄﾃ

ちひゃー「くっ！？」ﾂﾙｯ

　ザパーン

ちひゃー「くぅーー……」ﾌﾟｶﾌﾟｶ

　いいお湯みたいです。

ちひゃー「くっ！」ｽｯｷﾘ

　リフレッシュしたみたいです。

千早「ただいま！」

ちひゃー「くっ！？」

ちひゃー「くぅぅぅ」ﾀﾀﾀ

千早「ちひゃー！　大丈夫だった！？」

ちひゃー「くっ！」ﾋﾟｮｰﾝ

千早「ごめんなさい！無事で本当に良かった……」ｷﾞｭｯ

ちひゃー「くぅっ」

ちひゃー「くっ」ﾋﾟｮﾝ

ちひゃー「ぺしぺしぺしぺし」

千早「はいはい、ちゃんと牛乳は買ってあるわよ」

ちひゃー「くっく」

千早「え？　お風呂用意してくれたの？」

ちひゃー「くっ！」ふんす

千早「ありがとう、ちひゃー」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ちひゃー「くぅっ」ふにゃー

ちひゃー「くっく？」

千早「え？　隈がすごい？　昨日は事務所でほとんど寝れなかったから……」

ちひゃー「くっ」

千早「大丈夫よ、じゃあお風呂入ってくるわ」

ちひゃー「……」

ちひゃー「……」

ちひゃー「……くっ！」

　また何か思いついたみたいです。

ちひゃー「くっ」

　シーツを持ってきました。

ちひゃー「くっ……」ﾌﾗﾌﾗ

　かけ布団を持ってきました。
　どうやら千早が寝る準備をするみたいです。

ちひゃー「くっく」ﾀﾀﾀｯ

　シーツを敷きます。

ちひゃー「くっ」

　布団を置きます。

ちひゃー「くっ」

　枕を置きます。

ちひゃー「くっ！」完成のポーズ

千早「あら、布団も敷いてくれたの？」

ちひゃー「くっ！」ふんす

千早「お世話になりっぱなしね。ちひゃー、本当にありがとう」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ちひゃー「くぅっ」ふにゃー

千早「……もう一つだけ、お願いしてもいいかしら？」

ちひゃー「くっ？」

千早「今日は、これで寝たいのだけれど……」ｷﾞｭｯ

ちひゃー「くっ！？」

千早「だめかしら？」

ちひゃー「くっ……」

千早「ありがとう、ちひゃー。じゃあ、おやすみなさい」

ちひゃー「くっ」

　こうしてちひゃーを抱きしめて寝た千早でしたが、結局起きる頃には、ちひゃーが頭の上に乗っているのでした。

　　おわり

書き始めは今年の2月の大雪の日でした。なので帰れない理由は大雪で電車が止まっているでした。
そこからなかなか細かい部分が決まらずに止まって、気付いたら夏になっていました。

結局かわいいちひゃーと、それを可愛がる千早を書くだけの何の脈絡もない話になりました。
ここまで見ていただいてありがとうございました。