千早「ごめんなさい、わからない」

春香「そっか......そうだよね」

千早「春香？」

春香「わかるわけ、ないよね」

春香「こんな難しい漢字......」

千早「え？」

春香「千早ちゃんに頼っても、無理だった......！」ポロポロ

千早「な、何故泣くの！？春香！」

春香「だって......だって......」

春香「この漢字がわかるまで結婚はなしだって......プロデューサーさんが！」

千早「！？」

千早「え？なんで？」

春香「わかんない...」

千早(こっちも理解不能だわ...)

千早「というか、今の世の中にはパソコン」

春香「ググるなって言われた！」ブワッ

千早(え...え～......？)

千早「で、でも、yahoo!検索」

春香「ネット検索と、貴音さんに聞くのもダメだって！」

千早(四条さん...？あー......)

春香「プロデューサーさんは未来の花婿(フィアンセ)...だから！」

春香「もう私、どうしていいか......」

千早「え？フィアンセ？もしかして......婚約してるの？」

春香「うん」

千早「え？ちょっとまって？婚約？フィアンセ？え？なに？そういう仲なの？」

春香「うん」

千早「アイドルはどうするの？」

春香「もうそろそろいいかなって」

千早「そのことを事務所の誰かに」

春香「言ったよ？社長さんには」

千早「」

千早(いま、私は「こころ」の「先生」気持ちがよくわかる)

千早(「先生」ってまさにこんな気持ちだったのね)

千早(とりあえず......まぁ......)

千早「末長く爆発しろ！(おめでとう春香！)」

春香「え！？千早ちゃん！？」

千早「ま、まあ、つまり、雲と龍が入り混じったこの漢字を、読めればいいのよね」

春香「うん！読めなかったら婚約破棄......結婚はしないって」

千早(どういう理屈よそれ...)

千早(てか、それで破棄されるようなことがあって、ら)

千早(『行列のできる法律相談所』で満場一致で慰謝料取れるわよ)

千早(多分1万円ぐらいだろうけど)

千早「え～と...他の人には聞いたの？」

春香「一応......」

春香「それでも、全員、知らないって」

千早(無理ないわ)

千早「えっと......他の事務所の人は？」

春香「......あっ！」

千早(聞いてなかったのね......)

春香「そういえば......」

春香「ちょっと、聞いてくる！」

876プロ
春香「失礼します」

絵理「春香...さん？」

春香「唐突で申し訳ないんだけど、この漢字わかる！？」
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絵理「えーと......ググる？」

春香「ごめん！ググるのはなしで！」

絵理「じゃあ、わからない......」

春香「そっか......ありがとね！絵理ちゃん！」

絵理「ど、どういたしまして......」

絵理(なんでそんなに......急いでる？)

愛「うーんと......雲が3つに龍が3つ？」

愛「シェンロン？いや、それは神龍だし...」

愛「わかりません！！！」

春香「そっか......ごめん、愛ちゃん、ありがとう！」

愛「どういたしまして！！」

961プロ
春香「失礼します......」

春香「あっ！いた！冬馬くーん！」

冬馬「うわっ！......天海か。なんだよ急に？どうかしたか？」

春香「こ、この漢字なんだけど......」

冬馬「ん？」














冬馬「ああ、これ『だいと』じゃねーか」

春香「えっ......？」

冬馬「たしか、あれだろ？雲3つの方がたい、龍3つの方がとう」

冬馬「んで、なぜか濁って、だいと、と」

春香「わかるの！？」

冬馬「悪いか！みんなが俺の名前間違えるから、躍起なって漢字覚えたらこの漢字覚えたんだよ！」

北斗「まあ、俺も知ってたけどね」

翔太「僕も」

冬馬「お、お前ら...いつからそこに？」

北斗「チャオ☆765プロのエンジェルちゃん」

翔太「こんにちは！」

春香「あ、こんにちは！」

冬馬「ま、まあ、とにかく、これで用は済んだだろ！帰った帰った！」シッシッ

春香「うん！ありがとう！おかげで無事に結婚できるよ」

冬馬「はぁ......全く......それにしても、結婚か」

翔太「春香さんも、大人になったね！」

北斗「うんうん......」

ジュピター「結婚！？」

冬馬「待て待て天海待ておい待て」

春香「ん？」

冬馬「なに普通にキョトンとしてるんだよ！結婚だと！？」

翔太「そ、そうだよ！結婚って」

北斗「エンジェルちゃんがミカエルくんと......ハハッ」

冬馬「見ろ！ショッキングな発言のせいで北斗が精神崩壊起こしたじゃねーか！！」

春香「何か問題が？」

冬馬「ありまくりだ！」

翔太「アイドルである春香さんがどこやも知れぬ馬の骨と結婚だよ！？」

北斗「炎上待ったなしだ」ハァッ

春香「大丈夫だよ......プロデューサーさんだから」

冬馬「どこが大丈夫なんだよ！っていうか、765プロのプロデューサーかよ！」

翔太「アイドルが事務所のプロデューサーと結婚ってなると」

北斗「こりゃもう大炎上だな」

春香「炎上したとしても大丈夫だよ！2人の愛の力(ラブパワー)でなんとでもなる！」

冬馬「俺、なんでリア充がこんなにも疎まれるかわかったわ」

翔太「愛とはこんなにも人を変えてしまうのか......」

北斗「恐ろしい...」

春香「結婚式には来てね！」

冬馬「いや、そういう軽い問題じゃねーからこれ！」

冬馬「てかお前、キャラが確変レベルじゃねーか！」

翔太「愛とはこんなにも人を変えてしまうのか......」

北斗「恐ろしい...」

冬馬「お前らさっきのコピペはやめろ」

冬馬「っていうか、ヤバイ！天海がマッハ8の速さで逃げる！」

北斗「させないよ☆」

春香「！？」チャオ☆

春香「くっ！どうしても邪魔するの！」

冬馬「邪魔するっていうか...」

翔太「アイドルとしての体裁を心配してるっていうか」

北斗「春香ちゃんの世間体も心配してるっていうか」

ジュピター「うーん......」

>>32
yes

冬馬「.........まあ、天海次第だけどな」

翔太「うん。まあ、法律上は結婚できる年齢だし」

北斗「個人の尊重もしないといけないしね☆」

冬馬「あー...えー......コホン！......天海」

冬馬「えっと.......なんだー...その～......」

冬馬「...天海がそれでいいんなら、俺らは止めねーよ」

春香「えっと......うん！」

春香「じゃーねー！漢字教えてくれて、ありがとー！」


翔太「......よかったの？冬馬君」

北斗「春香ちゃんには、この後、結構辛いことが待ってるかもしれないけど」

冬馬「.....あいつがしあわせなら、それでいーんじゃねーか？それに、」

冬馬「あいつの『ラブパワー』とかいうのも、見てみたいしな」

春香「プロデューサーさん！」

P「おっ、春香か！どうだ？漢字、わかったか？」

春香「だいと、ですよね？」

P「すげーな、お前.......まあ、」

P「答えられなくても、結婚するつもりだったんだけどな」

春香「えっ！？」

P「当たり前だろ！どこの世界に『漢字が答えられないから破局』なんてカップルがいるんだ！」

春香「そ、そうですよね......」

P「でも、この漢字って、ネットで調べても、これといった意味はないんだよ」

春香「そうなんですか！？」

P「で、これは、あくまで俺の独自の解釈なんだが......」

P「俺達2人の今後を、龍が、雲の上で見守ってくれますようにって意味で」

P「今回は、出題って形で春香に出した」

春香「へぇー」

P「まあ、理想はその意図がわかってくれたらよかったんだが...」

P「漢字の読みがわかったってのも、知識が一つ増えたってことで、ムダじゃないだろ」

春香「そうですか......」

P「あと、敬語はもういいぞ。これから2人で暮らして行くんだ。敬語は不自然だろ」

春香「はいっ！そうですね......そうね......えっと......」

春香「Pさん......//////」

P「うん」

P「まあ、春香が俺に告白してきた時初めは『なにを言い出すんだ』とは思ったし」

P「俺が果たして春香を幸せにしてやれるのか、とも思った」

P「でも、春香と付き合ってきたからこそ、わかったんだ」

P「俺は春香を幸せにしてやらないと、って」

春香「Pさん！」

P「もうしばらくしたら、俺達の新生活が始まるぞ！」

春香「はい！」

P「楽しみだなぁ......」

おしまい

ここまで付き合ってくれてあざます！