1:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/06(月) 23:13:05.89 :LDleVjrzI.net
P「美希がいきなり車道に出ていったんで、身を呈してかばったらこれだもんな~......」
P「ともかく......幽体離脱とは」
P「っていうか、俺、まだ死んでないんだよな?」
P「美希がいきなり車道に出ていったんで、身を呈してかばったらこれだもんな~......」
P「ともかく......幽体離脱とは」
P「っていうか、俺、まだ死んでないんだよな?」
2:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/06(月) 23:15:08.44 :LDleVjrzI.net
P「死んだら成仏するはずだよな~......」
P「それが、幽霊として残ってるとは......」
P「ってか、俺が横たわってる」
P「しかも、結構脈拍数減ってないか?」
P「死んだら成仏するはずだよな~......」
P「それが、幽霊として残ってるとは......」
P「ってか、俺が横たわってる」
P「しかも、結構脈拍数減ってないか?」
3:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/06(月) 23:18:05.21 :LDleVjrzI.net
P「やばいやばい!死んじゃう!俺死んじゃう!」
美希「プロデューサー......」
P「美希だ......」
美希「死んじゃヤなの!美希、これから一生懸命頑張るから!」
美希「頑張って......トップアイドル目指すから!」
P「ああ、俺もそのつもりだよ!ここで果ててたまるか!」
P「......とは言うものの」
P「やばいやばい!死んじゃう!俺死んじゃう!」
美希「プロデューサー......」
P「美希だ......」
美希「死んじゃヤなの!美希、これから一生懸命頑張るから!」
美希「頑張って......トップアイドル目指すから!」
P「ああ、俺もそのつもりだよ!ここで果ててたまるか!」
P「......とは言うものの」
4:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/06(月) 23:20:13.01 :LDleVjrzI.net
P「戻り方がわからん...」
P「入り込もうにも、すり抜けてしまうし......」
P「てか、普通、こういうのって、天国の案内人とかって来るもんじゃないのか??」
案内人「来ますた」
P「なんて都合のいい」
P「戻り方がわからん...」
P「入り込もうにも、すり抜けてしまうし......」
P「てか、普通、こういうのって、天国の案内人とかって来るもんじゃないのか??」
案内人「来ますた」
P「なんて都合のいい」
6:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/06(月) 23:23:00.13 :LDleVjrzI.net
案内人「ハロー、ミスタープロデューサー!そうです、私が、天国の案内人です」
P「そんな変なおじさんみたいに言われても。っていうかめっちゃカタカナ英語!」
案内人「チッチッチッ!そんなのはノープロブレム!問題じゃあーりません!」
案内人「問題は、幽体離脱したあなたの体です」
案内人「ハロー、ミスタープロデューサー!そうです、私が、天国の案内人です」
P「そんな変なおじさんみたいに言われても。っていうかめっちゃカタカナ英語!」
案内人「チッチッチッ!そんなのはノープロブレム!問題じゃあーりません!」
案内人「問題は、幽体離脱したあなたの体です」
8:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/06(月) 23:26:08.75 :LDleVjrzI.net
案内人「まあまあ、黄泉の国では、いろいろ取り決めがあるんですが、そんなかでも厄介なのが、幽体離脱」
P「厄介......?」
案内人「イエス!その通り!幽体離脱は、いわば生と死の境目をさまよっているかたちになります」
案内人「ですので、そうなった場合、現世に留まるか、黄泉の国に行くか、選択させられます」
案内人「まあまあ、黄泉の国では、いろいろ取り決めがあるんですが、そんなかでも厄介なのが、幽体離脱」
P「厄介......?」
案内人「イエス!その通り!幽体離脱は、いわば生と死の境目をさまよっているかたちになります」
案内人「ですので、そうなった場合、現世に留まるか、黄泉の国に行くか、選択させられます」
10:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/06(月) 23:30:27.72 :LDleVjrzI.net
案内人「これがヒジョーに厄介!つーかめんどくさい!」
P「」イラッ
案内人「案内人がわざわざ現世に赴いて、しかも選択!あーもうめんどくさい!」
案内人「とまあ、御託は置いておいて......どうします?ミスタープロデューサー?」
P「いや、どうしますかって言われても......」
案内人「これがヒジョーに厄介!つーかめんどくさい!」
P「」イラッ
案内人「案内人がわざわざ現世に赴いて、しかも選択!あーもうめんどくさい!」
案内人「とまあ、御託は置いておいて......どうします?ミスタープロデューサー?」
P「いや、どうしますかって言われても......」
11:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/06(月) 23:36:08.52 :LDleVjrzI.net
P(この世には、まだまだ未練があるんだよなー......)
P(でも、死後の世界......そこがどうなっているかを知りたいっていうのはある)
案内人「あ、もうひとつ、忠告しておきます」
案内人「見てもらったらわかると思いますがー、あなたの命はまさに!風前の灯です」
案内人「脈が完全に止まってしまったが最後、ご臨終。もう現世には戻れません」
案内人「まあ、見たところ?タイムリミットはあと20分といったところでしょうか?」
P(この世には、まだまだ未練があるんだよなー......)
P(でも、死後の世界......そこがどうなっているかを知りたいっていうのはある)
案内人「あ、もうひとつ、忠告しておきます」
案内人「見てもらったらわかると思いますがー、あなたの命はまさに!風前の灯です」
案内人「脈が完全に止まってしまったが最後、ご臨終。もう現世には戻れません」
案内人「まあ、見たところ?タイムリミットはあと20分といったところでしょうか?」
13:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/06(月) 23:38:58.41 :LDleVjrzI.net
案内人「それまでによく、考えておいてくださーい」
P「はあ......わかりました」
P(うーん......)
美希「プロデューサー......お願い......お願い!」
P(美希...)
P(.........どうしたもんか)
案内人「それまでによく、考えておいてくださーい」
P「はあ......わかりました」
P(うーん......)
美希「プロデューサー......お願い......お願い!」
P(美希...)
P(.........どうしたもんか)
14:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/06(月) 23:44:06.68 :LDleVjrzI.net
P(.....俺は、美希の、みんなのプロデューサーとしてちゃんとしてやれただろうか?)
P(......いや)
P(まだまだじゃねーか......)
P(美希たちと育んできた道はあまりにも短い...)
P(それで、死後の世界に行ってみたい?)
P(バカかよ俺は......それはすなわち、アイドルたちを見捨てるも同然だ)
P(俺にそんなことはできない、絶対に)
P(.....俺は、美希の、みんなのプロデューサーとしてちゃんとしてやれただろうか?)
P(......いや)
P(まだまだじゃねーか......)
P(美希たちと育んできた道はあまりにも短い...)
P(それで、死後の世界に行ってみたい?)
P(バカかよ俺は......それはすなわち、アイドルたちを見捨てるも同然だ)
P(俺にそんなことはできない、絶対に)
16:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/06(月) 23:48:01.24 :LDleVjrzI.net
P(今でなくても、いつかは誰だって迎えが来るんだ)
P(それまで、待っとけばいい......)
案内人「答えは出ましたか?ミスタープロデューサー」
P「ええ。最初からこう言うべきだったんだ」
P「俺は、この世に残ります」
P(今でなくても、いつかは誰だって迎えが来るんだ)
P(それまで、待っとけばいい......)
案内人「答えは出ましたか?ミスタープロデューサー」
P「ええ。最初からこう言うべきだったんだ」
P「俺は、この世に残ります」
17:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/06(月) 23:56:14.71 :LDleVjrzI.net
案内人「オーケーミスタープロデューサー!とはいうのですが...」
案内人「実は幽体離脱って、どうやって戻すか知らないっす」
P「............え?」
案内人「言ったでしょ!私はあくまで案内人!現世には意思の確認をしに来ただけですよ!!」
P「え?ちょっ?それって」
案内人「ソー......だからー......幽体離脱は...自力でなんとかして☆」
P「え!?でも、俺、あと2分で!」
案内人「いちおー延命措置はしときましたーよ!1時間ぐらい」
案内人「私も知識不足なだけだから、そういう方法はあると思うから」
案内人「1時間でなんとかできるよう、お互い頑張りましょ」
案内人「オーケーミスタープロデューサー!とはいうのですが...」
案内人「実は幽体離脱って、どうやって戻すか知らないっす」
P「............え?」
案内人「言ったでしょ!私はあくまで案内人!現世には意思の確認をしに来ただけですよ!!」
P「え?ちょっ?それって」
案内人「ソー......だからー......幽体離脱は...自力でなんとかして☆」
P「え!?でも、俺、あと2分で!」
案内人「いちおー延命措置はしときましたーよ!1時間ぐらい」
案内人「私も知識不足なだけだから、そういう方法はあると思うから」
案内人「1時間でなんとかできるよう、お互い頑張りましょ」
18:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/06(月) 23:59:48.44 :LDleVjrzI.net
案内人「では」ポンッ
P「消えた......」
P「あ、脈が安定してきてる......」
看護師「脈拍数、安定してきました!」
双海「よしっ!」
双海(なんとか、持ちこたえてください......!)
美希「プロデューサー、お願い......死なないでぇ......!」
案内人「では」ポンッ
P「消えた......」
P「あ、脈が安定してきてる......」
看護師「脈拍数、安定してきました!」
双海「よしっ!」
双海(なんとか、持ちこたえてください......!)
美希「プロデューサー、お願い......死なないでぇ......!」
20:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/07(火) 00:02:36.36 :uIOclwfLI.net
律子「美希!」
美希「律子...さん」
律子「プロデューサーが危篤状態だって聞いたから.....」
律子「......まだ生きててよかった......」
律子「美希!」
美希「律子...さん」
律子「プロデューサーが危篤状態だって聞いたから.....」
律子「......まだ生きててよかった......」
21:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/07(火) 00:06:26.80 :uIOclwfLI.net
美希「美希の......美希のせいで!」
律子「あんまり自分を責めないの......取り敢えず今できることは」
律子「ただひたすらプロデューサーの無事を祈ることよ」
美希「うん......」
P「はぁー......」
P(幽体離脱......)
P("あいつ"なら、なんとかできるか......?)
美希「美希の......美希のせいで!」
律子「あんまり自分を責めないの......取り敢えず今できることは」
律子「ただひたすらプロデューサーの無事を祈ることよ」
美希「うん......」
P「はぁー......」
P(幽体離脱......)
P("あいつ"なら、なんとかできるか......?)
26:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/07(火) 00:16:56.98 :uIOclwfLI.net
(あらゆる困難が科学で解決するこの平成の時代 )
律子・美希「!?」
P(きたか......)
(人々の閉ざされた心の闇に蔓延る魑魅魍魎が存在していた )
(科学の力ではどうしようもできないその奇怪な輩に立ち向かう )
(神妙不可侵にして胡散臭い男が一人)
(その名は
矢部野彦麿)
(そう 人は彼を陰陽師と呼ぶ)
(あらゆる困難が科学で解決するこの平成の時代 )
律子・美希「!?」
P(きたか......)
(人々の閉ざされた心の闇に蔓延る魑魅魍魎が存在していた )
(科学の力ではどうしようもできないその奇怪な輩に立ち向かう )
(神妙不可侵にして胡散臭い男が一人)
(その名は
矢部野彦麿)
(そう 人は彼を陰陽師と呼ぶ)
29:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/07(火) 00:23:01.00 :uIOclwfLI.net
P(よしみがあってよかったって、今なら思える)
彦麿「......」
律子「え、えっと...」
美希「どちらさまなの......」
P(さあ、今こそ!)
彦麿「死してなお この世に未練 残せしは 魑魅魍魎と」
P(いや、生きてるし)
P(よしみがあってよかったって、今なら思える)
彦麿「......」
律子「え、えっと...」
美希「どちらさまなの......」
P(さあ、今こそ!)
彦麿「死してなお この世に未練 残せしは 魑魅魍魎と」
P(いや、生きてるし)
31:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/07(火) 00:26:21.81 :uIOclwfLI.net
彦麿「成り果てるその悪しき血を 清めるが陰陽の道」
琴姫「ううううううううぅううううううぅぅぅぅうううううううううう!」
美希・律子「!?」
P(いろいろ略しすぎだろ......)
彦麿「成り果てるその悪しき血を 清めるが陰陽の道」
琴姫「ううううううううぅううううううぅぅぅぅうううううううううう!」
美希・律子「!?」
P(いろいろ略しすぎだろ......)
32:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/07(火) 00:32:02.09 :uIOclwfLI.net
P(あ、でも、『う』が続いてるところで......幽体離脱が...元に戻っていく...)
P(それじゃ彦麿意味ないじゃん!琴姫の成果じゃん!)
P(陰陽サークルの同期だった彦麿ェ...)
看護師「み、脈拍数、呼吸数ともに安定!せ、正常値です......」
双海「き、奇跡だ......奇跡が起こった......」
美希「プロデューサー!!!」
律子「プロデューサー!」
P(あ、でも、『う』が続いてるところで......幽体離脱が...元に戻っていく...)
P(それじゃ彦麿意味ないじゃん!琴姫の成果じゃん!)
P(陰陽サークルの同期だった彦麿ェ...)
看護師「み、脈拍数、呼吸数ともに安定!せ、正常値です......」
双海「き、奇跡だ......奇跡が起こった......」
美希「プロデューサー!!!」
律子「プロデューサー!」
33:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/07(火) 00:36:37.38 :uIOclwfLI.net
P「ん......ああ.......俺、生きてる......?」
美希「プロデューサー!良かった......ホンットーに良かったの!!」
双海「先ほど現れた謎の方々のおかげですよ」
律子「そうだ!さっきの人たちにもお礼を......あれ?」
律子(いない......)
美希「あー!さっきの人たち消えちゃったの!」
P「いや、多分、俺の知り合いだよ。神出鬼没だからな......」
P「ん......ああ.......俺、生きてる......?」
美希「プロデューサー!良かった......ホンットーに良かったの!!」
双海「先ほど現れた謎の方々のおかげですよ」
律子「そうだ!さっきの人たちにもお礼を......あれ?」
律子(いない......)
美希「あー!さっきの人たち消えちゃったの!」
P「いや、多分、俺の知り合いだよ。神出鬼没だからな......」
34:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/07(火) 00:39:24.36 :uIOclwfLI.net
美希「そうだったの...」
美希「......あのね?美希、これから頑張るから!仕事もレッスンも一生懸命やるから!」
美希「だから、美希を、トップアイドルにして?」
P「......決まってるだろ!」
P「絶対、トップアイドルにしてやるからな!」
fine
美希「そうだったの...」
美希「......あのね?美希、これから頑張るから!仕事もレッスンも一生懸命やるから!」
美希「だから、美希を、トップアイドルにして?」
P「......決まってるだろ!」
P「絶対、トップアイドルにしてやるからな!」
fine
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