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提督（鎮守府の庭で一番大きいカエデの樹、ここなら紅葉狩りにぴったりだろう）

？？？「…」

提督（ん？先客がいるのか、誰かね）

提督（あの後ろ姿は、阿武隈か）

阿武隈「…」ﾎﾞｰｯ

提督「…」

阿武隈「…♪」

提督「…」

阿武隈「…」ｽｰｯ

提督「…」

阿武隈「…？」ﾁﾗｯ

提督「…」

阿武隈「…提督、何してるんですか？」

提督「紅葉狩り」

阿武隈「あ、提督もですか」

提督「でも途中から阿武隈狩りに変更した」

阿武隈「え、えええええ！？な、なにみてるんですか！？」///

提督「いやあ阿武隈が楽しそうな顔してたから、つい」

阿武隈「そ、そんなに楽しそうな顔してたの私…」

提督「うん、夏はあんなに元気なかったのに、最近なんかアクティブになったよな阿武隈」

阿武隈「暑いのが苦手なんです、秋は涼しいので活動的になりますね」

提督「ふ～ん。あ、隣座っていい？」

阿武隈「はい、いいですよ」

提督「ありがとう。よっこらしょっと…好きなの？秋」

阿武隈「はい、秋は好きです」

阿武隈「窓から見える景色は紅色に染まっていて、外に出れば涼しい風が金木犀の香りを運んでくれて…」

阿武隈「目を閉じて香りを楽しむのも、目を開けて秋の色を楽しむのも好き」

阿武隈「秋の季節はご飯も美味しいですよね、栗ごはんにさんまの塩焼き、きのこのシチューに里いもの煮ころがしに、他にもたくさんの秋の味覚を味わって…」

阿武隈「夜は静かな場所で、虫の鳴き声を聞きながら読書をするんです」

阿武隈「秋は私の”大好き”がたくさん詰まっている、私の大好きな季節なんです」

提督「そうか、阿武隈は秋が好きなのか」

阿武隈「提督は秋は好きですか？」

提督「ん～俺も秋は好きだな～」

阿武隈「どうしてですか？」

提督「阿武隈と一緒だから」

阿武隈「そうですか、私と一緒だからですか」

提督「ああ」

阿武隈「…」

提督「…」

阿武隈「えっ」

阿武隈「ええええええええええええええええええええ！？！？！？！」///////////////////////////////

阿武隈「ちょっ、提督！ななななにいってるんですかあ！！」///

提督「ん？確かに、阿武隈と一緒だからという理由なら俺は四季全部好きってことになるな」

提督「じゃあ全部好き、春夏秋冬全部好きだ」

阿武隈「あ、ああああああああの、その、えっと…」///

提督「本気だからな」

阿武隈「」ﾎﾞﾌﾝ

阿武隈「…」///

提督「阿武隈、顔真っ赤だぞ？」

阿武隈「はい自分でもわかるくらいに真っ赤です…夏みたいに暑いです…」

提督「まじか、お前夏嫌いって言ってたよな」

阿武隈「…いいえ」

阿武隈「たった今、夏も好きになりました」

提督「そうか」

阿武隈「はい。春も、夏も、秋も、冬も、全部大好きになりました」ﾆｺｯ

提督「…そうか」ﾌｯ

阿武隈「提督と一緒ですね」

提督「ああ、俺も…大好きだ」

阿武隈「はい…」

阿武隈「私も…大好きです」

終わり。

じゃあの