松本「え？客？」


松本嫁「…」（居間を指差す）


松本「なんやねん」

ｽﾀｽﾀ


ｶﾞﾁｬ

松本「……は？」


浜田「…おかえり」


松本「なんで…」（周りをキョロキョロする）


浜田「遅かったやん」

松本「……」（苦笑）


浜田「……」（苦笑）


松本「…」（キョロキョロ）


浜田「いや、カメラとかは…ないで」


松本「ドッキリちゃうの」


浜田「…」（うなずく）

松本「なんやねん」


浜田「いや、ほんまに何もないねんで」


松本「ん？」


浜田「せやからその何ちゅうか」


松本「なんやねん」


浜田「ただぶらっと…遊びにきただけや」


松本「はあ？」（苦笑）

浜田「……」


松本「…ほんまにドッキリちゃうの？」（小声）


浜田「せやいうとるやろｗｗｗ」


浜田「まあとにかく…」


松本「……」（苦笑）


浜田「カバン置いて座ったらええんちゃうの」


松本「…」

松本「…」ｽﾀｽﾀ

松本「……」ﾄﾝ（カバンを置く）



松本「……」


松本「……」ﾄﾞｻ（浜田から離れたいすに座る）

松本「……」


浜田「……」


松本「……」


浜田「……」

松本「……」


浜田「……」ｽﾞｽﾞ（出してあった茶を飲む）


松本「……」


浜田「……」

松本「……」


浜田「……」


松本「…ホンマにドッキリちゃうの？」（小声）


浜田「…ｗｗｗｗ」


松本「…いやマジで」（小声）


浜田「ホンマに」


松本「え？」（小声）


浜田「何もないで」

松本「……」


浜田「……」


松本「えっ、」


浜田「……」


松本「一人で来たん？」


浜田「うん」

松本「……」


浜田「……」


松本「……」


浜田「…嫁さんに電話してな」


浜田「そしたらあと少しで帰ってくる言うてたから」


松本「…」


浜田「…先に入れてもろてたんやけど」

松本「……」


浜田「……」


松本「……」


浜田「……」

松本「えっ、」


浜田「……」


松本「何か…」


浜田「ん？」


松本「何か話さなあかんことみたいなんあるん？」


浜田「…ん～いや話さなあかんことっちゅうか」


浜田「ん～…特に何もないねんけどな」


松本「…」

浜田「……」


松本「……」


浜田「……いや、何かうちの嫁がな」


松本「うん」


浜田「行け！！みたいな」


松本「は？」


浜田「こと言ってきよんねん」

松本「どういうことやねん」


浜田「いや、だからその…」


浜田「俺と松本が、何ちゅーか…ホンマに仲悪いんちゃうか、みたいなことをな」


松本「うん」


浜田「めっちゃ聞かれんねんて。いろんな人から」


松本「……」

浜田「…何かネットでも色々すごいらしいで」


松本「何がやねんな」


浜田「いや何か…みんなが質問に答えてくれるサイトみたいなとこで」


松本「うん」


浜田「ダウンタウンホンマに仲良いんですかー険悪ちゃうんですかーどうなんですかーみたいな」


松本「質問みたいなんか」


浜田「そうそうそういうのが山ほどあんねんて」

浜田「まあそういう…」


浜田「インターネットのやつは勝手に誰かが答えたりしてるんやろうけど」


浜田「うちの嫁さん…はそういうの聞かれた時は一応」


浜田「普段はその…しゃべったり飯行ったりはしないけど仲悪いことはないですよ～みたいな」


浜田「感じで答えてたらしいんやけど」


松本「まあ…」

浜田「……」


松本「別に…」


浜田「うんおれも別にそれで」


浜田「ええんちゃうって言ったんやけど」


松本「うん」


浜田「嫁さんはなんか…違和感みたいなんをね」


浜田「ようわからんけど感じるようになったんやって、特に最近になって」

松本「……」


浜田「……」


浜田「まあ要は友達ちゃうやん、みたいな」


松本「ん？」


浜田「いや、普段遊ばへんとか友達ちゃうやん、ていうのがやっぱり」


浜田「あるんやって、嫁の中には」

松本「ん～…」


浜田「……」ｽﾞｽﾞ（茶を飲む）


松本「…まあ別に…」


浜田「…なあ」


松本「……」


浜田「…まあそれでな」

浜田「…もう50過ぎて芸暦も30年過ぎて」


浜田「口も聞かへんみたいなんをね」


松本「…別に口聞かへんわけではないけどもな」（苦笑）


浜田「ｗｗｗまあせやけどな」


浜田「仲いいんじゃないですか、って言うのもごっつ変な感じがするんやって」


浜田「そう言い続けるのも」


松本「ん～…」

浜田「……」ｽﾞｽﾞ


松本「……」


浜田「…せやからちょっと松本の家に行ってな」


浜田「話でもしいやって嫁さんが」


松本「何もいきなり家ってことはないやろ！」


浜田「俺もそう言うたんやけどなｗｗｗ言うたんやけど」


松本「ｗｗｗあーそうか」


浜田「…逆らえへんやんあの後から」


松本「ｗｗｗｗｗ」

浜田「まあこうやって話でもしてな」


浜田「今までよりもちょっと交流っていうんかな」


浜田「そうすれば嫁も自信を持ってダウンタウンは仲悪くないで、っていうのを」


松本「……」


浜田「言えるようになるから、言うて」


浜田「行け！！言われんねんで」


松本「ｗｗｗｗ」

浜田「ｗｗｗ」（苦笑）


松本「行け！！言われんねや」


浜田「行け！！言われた」


松本「はぁ～」


浜田「…まあそういうことやねん」


松本「…」

松本「……」


浜田「……」


松本「……」


浜田「……」ｽﾞｽﾞ

松本「…まーでも…」


浜田「ん？」


松本「話せ…言われてもなあ…」


浜田「ｗｗ」


松本「……」


浜田「……」

松本「……」


浜田「…嫁が何か言うてたけど」


松本「……」


浜田「最初はダメやろうけどだんだん慣れていけって」


松本「…何やねんだんだんって」


浜田「だから…今日だけじゃないんちゃう」


松本「…」（苦笑）


浜田「だんだん慣れていけ言われたもん」


松本「…慣れていけ！！言われたんや」


浜田「ｗｗｗ慣れていけ！！言われた」

松本「ｗｗ」


浜田「……」


松本「……」


浜田「……」


松本「……」

松本「……」


浜田「……」


松本「……」


浜田「……」

松本「……」


浜田「……せや」


浜田「これもって来たんやけど」


松本「何やそれ」


浜田「……」ﾄﾞﾝ


松本「芋焼酎？」


浜田「山ちゃんが最近飲んではります言うててんから」


松本「何やねん山崎も噛んでるんか」


浜田「ｗｗ違うただ聞いただけや」

松本「……」


浜田「これ飲もうや」


松本「何やねんな～…」


浜田「俺もうちょっとして帰らなあかんねん、ちょっとグラス出してや」


松本「…も～」ｽﾀｽﾀ


浜田「飲んだらすぐ帰るから」

松本「……」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ


浜田「……」


松本「……ロックでええやろ」ｽﾀｽﾀ


浜田「ん」


松本「ふー…」ﾄﾝ　ﾄﾝ（グラスを机に置く）


浜田「……」ｷｭﾙｷｭﾙ（瓶を開ける）


松本「……」

松本「……」


松本「……」ﾄﾞｻ（浜田の前の椅子に座る）

浜田「……」ﾄｸﾄｸ


松本「……」


浜田「……あい」


松本「……」ｽｯ


浜田「……」ﾄｸﾄｸ


松本「……」

浜田「…はい」


松本「……」


浜田「…乾杯～」


松本「……」ｺﾁﾝ


浜田「……」ｽﾞｽﾞ


松本「……」


松本「……」ｽﾞｽﾞ

浜田「……」ｺﾞｸ


松本「……」ｺﾞｸ


浜田「…これ良く飲んでんの？」


松本「……まあ」


浜田「……」ｺﾞｸ


松本「最近は」


浜田「ふ～ん」

松本「……」


浜田「……」


松本「焼酎とか…」


浜田「ん？」


松本「飲まへんやろ」


浜田「飲むわ！まあそない飲まへんけど」


松本「…どないやねん」

浜田「はあ～」ﾄﾝ


松本「……」ｺﾞｸ


浜田「そろそろ帰るわ」


松本「…おー」


浜田「残りは適当に飲んでや」


松本「…これ」


浜田「ん？」


松本「ホンマにドッキリちゃう？」


浜田「ｗｗｗｗ」

浜田「何回言うねん」


松本「いや…」


松本「そうか」


松本「えっどうやって帰んの？タクシー？」


浜田「うん」

浜田「嫁さんに急にごめん言うといてな」


松本「いや…ほんまやで」


浜田「ｗｗｗ」


浜田「じゃあ」


浜田「お邪魔しました～」ｶﾞﾁｬ


浜田「う～さぶ」ｽﾀｽﾀ


浜田「……」ｽﾀｽﾀ


浜田「あ、松本」

松本「…ん？」


浜田「来週夜空いてる日あるか？」


松本「…何やねんな」


浜田「ｗｗｗ」


浜田「じゃ」ｽﾀｽﾀ


松本「あ～」


浜田「ん？」（振り返る）


松本「空いてる日あったら」


松本「連絡するわ」

浜田「……」


松本「あったら」


浜田「…おっけい」


浜田「じゃ」ｽﾀｽﾀ


松本「…気つけてな」


浜田「ん？」


松本「いや何でもない」


浜田「……」（手を挙げる）


松本「……」


浜田「……」ｽﾀｽﾀ

ﾊﾞﾀﾝ

松本「……」


松本「……」


松本「……」


松本「（浜田の連絡先、誰かに聞かんとな…）」





（終）

ありがとう