チノ「うわぁ……」

シャロ「どうしたの？言ってよ」

チノ「うわぁ……」

シャロ「え、怖いんだけど、それすごく怖いんだけど」

チノ「ま、健康上の問題はありませんよ」

シャロ「じゃあ何の問題があるのよ」

チノ「味はどうでしたか？」　

シャロ「ちょっとえぐみがあるけどマイルドな感じよ、飲むヨーグルト的な、薬膳系？」

チノ「まぁある意味では」

シャロ「へー」ｺﾞｸｺﾞｸ

チノ「うわぁ……」

シャロ「だからその反応やめなさいよ」

ｶﾞﾗｯ

ココア「あれ？シャロちゃん来てたんだ」

シャロ「おじゃましてるわ」

ココア「お？ねえねえ何飲んでるの？」

シャロ「なんか今日のオススメらしいけどチノちゃん教えてくれないのよ、ココアも飲んでみる？」

ココア「え、いいの？じゃあお言葉に甘えて……」

チノ「スタァーーーーップ！！！」

ココア「ひいっ！」ﾋﾞｸｯ

チノ「ストップですココアさん、それを飲んではいけません」

シャロ「え？やっぱ飲んじゃいけないものなの？」

チノ「いえそんなことはありません」

シャロ「へー」ｺﾞｸｺﾞｸ

チノ「うわぁ……」

ココア「なんで私はダメでシャロちゃんはいいのー？飲みたいー」

チノ「シャロさんはお客さんですから、ココアさんは従業員でしょう」

ココア「じゃあ私もお客さんになるー！チノちゃんおすすめしてー」

チノ「はぁ……仕方ないですねぇ」

ｺﾞｿｺﾞｿ

チノ「(これでいいか、中身分かんないけど)」

ｺﾞﾎﾟｺﾞﾎﾟ

チノ「はいどうぞココアさん」

ココア「ありがとうね」ｺﾞｸｺﾞｸ


チノ「(あ、これもラベルあった……えっと……>>15)」

チノ「(なんでこんなものカウンターに置いてんだよこの店……夜何してんだお父さん)」

チノ「ってココアさんっ！大丈夫ですか！？」

ココア「大丈夫……ってなにが？」

チノ「いえ、そのー、体におかしなところとか」

ココア「無いけど？美味しいねーこれ」

チノ「(あれ……ラベル違い？)」

ココア「そうそう、なんともないよ」

チノ「そうですか、それなら良かった」

ココア「そうそう、なんともないよ」

チノ「そうですか」

ココア「そうそう、なんともないよ」

チノ「…………ココアさん？」

ココア「そうそう……」

ココア「あばびゅらぶらぼはぶぶぼほべぼふはっごふひびべぼはほがぐけまはっ！！！！！！！」
ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝｯﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝｯﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝｯｺﾞｼｬﾌﾞｼｬｺﾞｼｬﾌﾞｼｬﾋﾞｸﾌﾞｼｬﾋﾞｸﾌﾞｼｬﾄﾞﾊﾞｼｬﾄﾞﾊﾞｼｬー！ﾄﾞﾊﾞｼｬﾄﾞﾊﾞｼｬー！ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝｯﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝｯ

チノ「ココアさあああああああああんっ！！！！！」

シャロ「ぶーっ！ど、どうしたのよココア」

チノ「ちょっ！汚いから吹かないでください」

シャロ「え……なに、汚いって……え？」

チノ「ココアさんっ！ココアさんっ！しっかりしてくださいっ！」

ココアさん「……うぁ……ひくっ」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝｯ

チノ「そんな、こんなに強力なものだったんなんて」

シャロ「よく分かんないけど薄めて飲む飲み物だったんじゃないの？お酒とかそういうのあるわよね」

チノ「はっ！これ数百倍に薄めてって書いてある……こんなものを原液で」

ココア「…………」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝｯ

チノ「そうだ、こんな時対処法がラベルに書いてたり……あった！」

チノ「もし間違って飲ませた場合は>>23をすれば症状は収まる」

チノ「キスで酸素欠乏症に追い込む……ですか」

シャロ「キス！？」

チノ「じ、人口呼吸みたいなものですよ、やることは逆ですけど」

シャロ「じゃあ私が」

チノ「やめてください、くさいんで」

シャロ「だからくさいってなによ」

チノ「イカくさいんで」　

シャロ「イカ食べてないわよ」


チノ「ココアさん今助けますね！！」

ココア「……シャロ、ちゃん？」

チノ「んっ」ﾁｭｯ

ココア「！？！？」

チノ「(これじゃダメッ、もっと口を塞ぐように何度も何度も深くキスしないと！)」

シャロ「わー、お熱いわねぇ」ｺﾞｸｺﾞｸ

シャロ「あ……これお変わりとかないのかしら」

ｶﾞﾗｯ

リゼ「よーお前ら、って何やってるんだ！？チノがココアと！？」

シャロ「人命救助ですよ」

リゼ「そ、そうか、てかイカくさいな」

シャロ「いやイカは食べてませんて」

チノ「んっ、チュッ、ぷはっ……んんっ！チュッ」

ココア「(よく分かんないけど幸せぇ……)」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝｯ

リゼ「仕方ないな、落ち着くまで私もなにか飲んでるか」


リゼ「そうだなぁ、これでいいか」

ﾄﾞﾎﾟﾄﾞﾎﾟ　ｸﾞﾋﾞｯ

リゼ「ごくごく……ぷはっー、なんだか分からんけど美味いなぁ！」

シャロ「(リゼ先輩何飲んでるんだろ)」


シャロ「(確かこのボトルよね……ええとなになにこれは>>32です)」

シャロ「(麻薬！？そんなヤバいものを飲んでるなんて……！？)」

シャロ「り、リゼ先輩！！」

リゼ「おうどうしたシャロ～！いやー何故か気分がいいなー」

シャロ「(だめっ、完全にキマってるわ)」

リゼ「どうだシャロ、お前も飲まないか？」

シャロ「くっ、どうすれば」

ココア「ぷはっ」

チノ「はぁ……なんとかココアさんを元に戻しました」

シャロ「チノちゃん！」

チノ「で今度はなんですかこの騒ぎは」

シャロ「リゼ先輩がこれを飲んじゃって」

チノ「麻薬！？……本当にうちは経営してていいのでしょうか」

リゼ「あひ～シャロ～」

チノ「あー完全に頭ぴょんぴょんしてますねこれは」

シャロ「どうしたら」

チノ「こんなもの>>39すればいいんですよ」

チノ「シャロさんの愛液を飲ませてください、それで治るはずです」

シャロ「信じていいのね？」

チノ「信じてください」

～1時間後

チノ「まぁそうそう上手くはいかないですね」

リゼ「いっ、いくぅううううう、ああああああ！！！」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝｯ

シャロ「ダメッ、歩く度にあそこが疼いて……はぁああああああんっ！！」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝｯ

ココア「チノちゃん、ふにゃぁ……むにゃむにゃ」


チノ「これはひどい」

チノ「よし、諦めよう」


―甘兎庵―

チヤ「あら珍しいわねこんな時間にチノちゃんが来るなんて」

チノ「はい、少し悩み事を忘れたくて」

チヤ「あらあらゆっくりしていってね、これはサービスよ」

チノ「ありがとうございます」ｺﾞｸｺﾞｸ


チノ「あの……これ何ですか」


チヤ「ふふふ、これはね>>44」

チヤ「おしるこよ」

チノ「おしるこ、美味しいですね」


チノ「ふぅ……暖まるなぁ」


チノ「やっぱり飲み物ってのは、安全で救われてなくちゃいけないんだ」


チノ「戻ろう、私の場所へ」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

チノ「電話？」

チヤ「チノちゃん大変！ラビットハウスが>>50！！」

チノ「ええええ！？」

チヤ「ストリップクラブになったって」

チヤ「は？」

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あれから私はチヤさんの元で暮らしている

チヤ「チノちゃん結構このお仕事にも慣れてきたわね」

チノ「まぁ似たようなことはやってたので」

チヤ「お手伝いが増えて嬉しいわぁ、チノちゃん可愛いっ」ｷﾞｭｯ

チノ「もーチヤさんってばぁ」

ラビットハウスの行方は知らない

私の新しい生活はここから始まるんだ


おわり