もち蔵(どうなってんだ？何考えてんだよたまこの奴……)悶々

もち蔵「……」

もち蔵(もしかしてもうオッケーなのか？たまこは俺待ちって事？)ｸﾞﾙｸﾞﾙ

もち蔵(……ないな。つき合ったばっかだしたまこがそんなガツガツするわけないし)

もち蔵(何かの間違いだろ)

もち蔵(……)

もち蔵(いや、待てよ！？よく考えたら付き合い始めたのは最近だけど17年一緒だしお互いの事はもうよくわかってるじゃん！)

もち蔵(ということは時期的にはむしろまだヤッてないほうがおかしいんじゃないか！？)

もち蔵(そうか、そういうことか……)

……五時間前　薬局

みどり「大丈夫？私のあげようか？」

たまこ「ううん、ナプキン切らしてたしどっちみち買わないといけないから」

たまこ「うぐ……アイタタタ……」ｽﾞｰﾝ

みどり「あ、これだよね。昼用、肌に優しいお餅の肌触りナプキン」

たまこ「おー……これこれ」

かんな「たまちゃん、ついでにこれも買っていったらどうですか」

たまこ「？？なにそれ？」

かんな「脅威の0.00000001㍉ですよ。大路くんと使ってみては」

みどり「ちょ、ちょっとかんな！？」

たまこ「んんー？何に使うの？？」

かんな「それはまあ、ナニですかね。大路くんも薄い方が喜ぶでしょうから、どうですかひとつ」

みどり「はいはいそこまで。ほら、早くナプキン買っちゃいなよたまこ」

たまこ「よくわかんないけどもち蔵が喜ぶなら買っておこうかな。いくつくらい買えばいいんだろう」

かんな「それは大路くんとたまちゃんの愛がどれくらいかによりますね。愛が深ければ深いほど必要になるかと」

たまこ「じゃあいっぱい買っておこーっと」ｶﾞｻｶﾞｻ

みどり「え……そんなに買うの？」

たまこ「20箱くらいあれば足りるかな？」

かんな「十分ですね、たぶん」

みどり「こらこら待ちなさい。そんなに買えるの？安くないでしょこれ」

たまこ「お年玉がまだ残ってるから大丈夫！」

かんな「もう7月なのに残ってるとは……」

たまこ「すみませーん！これください！」ﾄﾞｻｯ

店員「！？」

店員「えっと……これ全部ですか？」

たまこ「はい」

店員「この量だと……紙袋に入らないので普通のビニール袋になっちゃいますが」

たまこ「あ、大丈夫です」

店員「か、かしこまりました」ｶﾞｻｶﾞｻ

店員(すげーな最近の女子高生)

たまこ「もち蔵喜んでくれるかなー？」

かんな「それはもう、飛び上がって喜びますよ」ﾌﾞｲ

みどり「……」

店員「ありがとうございましたー」

たまこ「結構かさばるねー。みどりちゃん、ちょっと持ってもらっていい？」

みどり「絶対嫌。思いっ切り袋の上から中身見えてるし」

たまこ「えー」

かんな「私も今両手塞がってるので無理ですね」

たまこ「しょーがないかー。じゃ、帰ろう帰ろう」

かおる「あら、たまちゃん。お買い物？」

たまこ「あっ、かおるさん！こんにちはー」

かおる「随分いっぱい買ったのね。何をそんなに……」ﾁﾗｯ

ビニール袋「超薄々々々々々0.000000001㍉」

かおる「！？///」

たまこ「えっと、もち蔵が喜ぶもの？かな」

かおる「そ、そうなの///たまちゃんったら大胆ね///」

たまこ「そうかな？」

みどり「た、たまこ！もう行こ！ね？」

たまこ「あ、うん。じゃあかおるさん、また」

かおる「頑張ってねたまちゃん///」

………………………………

魚屋「あらたまちゃん！おかえり」

たまこ「こんにちはー」

魚屋「どうしたの？その荷物。今夜はごちそう？」ﾁﾗｯ

ビニール袋「0.0000000000000001㍉」

魚屋「まぁ///」

魚屋「……たまちゃん！これ持って行きな！」

たまこ「スッポン……エキス？」

魚屋「これもち蔵に飲ませてやんな！」

たまこ「？？飲ませるとどうなるの？」

魚屋「そりゃもう元気になるわよ。ウチの人もこれ飲むとビンビンになるんだから！」

たまこ「へぇー。そうなんだ。ありがとう！」

……………………………………

常盤「おや、みどり。おかえり」

みどり「た、ただいま……」

たまこ「こんにちはー」

常盤「ん？なんだいそのビニール袋」

みどり「な、なんでもない！ほらたまこ、隠して！」

たまこ「え？なんで？」

ビニール袋「0.000000000000000000000001㍉」

常盤「！！」

常盤「……なるほど。これはオモチャ屋の出番だね」

みどり「え」

常盤「ちょっと待ってて。いいもの持ってくるから」

…5分後

常盤「はい、たまちゃん。こんなのはどうかな？」θ　ｳﾞｲｲｲｲﾝ

みどり「ちょっ！？おじいちゃん！？」

たまこ「なにこれ？？？」θ　ｳﾞｲｲｲｲﾝ

常盤「あとはこんなのもあるよ」♂ｸﾞｲﾝｸﾞｲﾝ

たまこ「……？マッサージ機かな？」

常盤「あとはこの香り付きローションなんかもいいよ」

常盤「特別サービスで全部あげちゃう」

たまこ「えっ、いいの？ありがとうございます！」

みどり「お、おじいちゃん……何でそんなの持ってるの……？」

常盤「オモチャ屋だからね。みどりも必要になったらいつでもおいで」

みどり「」

星とピエロ

たまこ「今日は珍しい物たくさんもらっちゃったなー」♂ｸﾞｲﾝｸﾞｲﾝ

かんな「たまちゃん、どんどん大人になっていきますね」

たまこ「見て見て！かわいい！」♂ｸﾞｲﾝｸﾞｲﾝｸﾞｲﾝｸﾞｲﾝ

みどり「人前でそんな物出さないでよ……」

たまこ「ええ？マスター、これ見て！かわいいよね？」♂ｸﾞｲﾝｸﾞｲﾝｸﾞｲﾝｸﾞｲﾝ

マスター「……」

みどり「ちょっ、やめなってば！」

マスター「……恋は人を変える。愛は人を狂わせる。何を言っても、僕の言葉はもう届かないんだろうね……」ｽｯ



みどり「すみません、後でちゃんと言って聞かせるので……」

一方その頃

魚屋「ちょっとちょっと！見た？さっきたまちゃんが大量にコンドーム抱えてたわよ！」

肉屋「あらまぁ！あのたまちゃんが！」

かおる「私も見たわよ！びっくりしちゃった///」

豆腐屋「ええっ！？じゃあもち蔵くんとたまちゃんはもう///」

肉屋「それにしてももち蔵もしょーがないね。たまちゃんに買わせるなんて」

道子「もち蔵がどうかしたの？」

魚屋「あっ！ちょうどいいところに！」

…………………

道子「……あのバカったら……」

肉屋「もち蔵に言ってやったほうがいいんじゃないの？女の子に買わせるなんて良くないでしょ」

道子「そうね。たまちゃんがコンドーム抱えて商店街歩くなんて私も嫌だし、帰ったら叱っておく」

魚屋「それにしても甲斐性無しと思ってたけどもち蔵もやる時はやるのねぇ」

道子「この事、吾平ちゃんと豆大さんは？」

肉屋「言うわけ無いでしょ。大ちゃんが知ったらもち蔵、殺されるわよ」

かおる「そうね、ナイショにしておきましょう」

道子「はぁ……しょうがない子ね、まったく」

……そして現在、もち蔵の部屋

もち蔵(たまこはもう覚悟決めてる、というかやる気満々ということはわかった)

もち蔵(あとは俺の度胸次第か)

もち蔵(……)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

もち蔵(い、いいのか！？受験生だぞ俺！溺れるんじゃねーか！？)

もち蔵(いや、でもたまこが待ってるならやっぱり……)ｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙ

窓の外「」ぱん！ぱん！

もち蔵「！！」ﾋﾞｸｯ

もち蔵(た、たまこ……。よし、俺も覚悟決めないと……！)

もち蔵「よし、投げるぞ」

たまこ「」ｳﾝｳﾝ

ーーーーーー⊂　ﾋｭﾙﾙﾙﾙ

たまこ「はっ！キャッチ！」ﾊﾟｼｯ

もち蔵「お、ナイスキャッチ。どうぞ」

たまこ「えへへ。あのね、もち蔵にプレゼントがあるんだ」

もち蔵「！！」ﾄﾞｷﾝ

もち蔵(そ、そそそそれってまさか私をあげるとかそういう……)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

たまこ「ここから投げても落としちゃいそうだし今から私の部屋来れる？どうぞ」

もち蔵「わ、わわわかった！///すぐ行く！」

もち蔵(あ、シャワー浴びてからのほうがいいか///)

もち蔵「あ、えっと、10分待って！10分したら行くから！どうぞ」

たまこ「おっけー。待ってるね」

たまこ「うーん、しかしこんなに大量に貰って本当に喜ぶのかな？」

たまこ「ていうかそもそもこれって何？」ｶﾞｻｺﾞｿ

たまこ「20箱もあるし一つくらい開けてみようかな」

たまこ「うりゃ」ｶﾞｻｯ

たまこ「んん？なんだろう、お菓子かな？」ﾋﾞﾛｰﾝ

□□□□□□□□□□□□

たまこ「あ、説明書がある」

たまこ「……」ﾌﾑﾌﾑ

たまこ「……」ﾌﾑﾌﾑ

たまこ「……」

たまこ「えええええっ！！？こ、これって……///」

たまこ「え、ちょっ、ええっ？///」

たまこ「こ、これ保険の授業で見た、いわゆるコンドームってやつなんじゃ……///」

たまこ「な、ななななんでこんなものが薬局に……///」

たまこ「あ、そ、そっか、薬局だからか///」

たまこ「……じゃなくって、ど、どうしよう！こんなのもち蔵にあげたら勘違いされちゃう！///」

あんこ「おねえちゃん、何騒いでるの？」

たまこ「わああああああああ！？///」

□□□□□□□□□□□□□□ﾋﾞﾛｰﾝ

あんこ「なにそれ？ガム？ラムネ？」

たまこ「こ、これは……えっと、その……///」

あんこ「うわ、何箱あるの？買い過ぎ」

たまこ「そ、そうだね！買い過ぎちゃった！///」

あんこ「あんまり無駄遣いするとお父さんに怒られるよ」

たまこ「う、うん！だからお父さんには内緒にしといて！///」

あんこ「はいはい。じゃ、あんこにも一つちょーだい」

たまこ「だ、だめ！絶対だめだよ！！」

あんこ「えー？おねえちゃんそんなケチだったっけ？」

たまこ「えっと……だから、その、と、とにかくダメだからっ！///」

あんこ「もー、わかったよ。食べ過ぎて太っても知らないからね」

たまこ「う、うん！」

あんこ「私もう寝るからあんまり騒がないでね」

たまこ「ご、ごめんね。おやすみ！」

たまこ「……」

たまこ「……」

たまこ(か、隠さないと！もち蔵が来てこんなの見たら絶対誘ってるって思われちゃう！)ｶﾞｻｶﾞｻ

たまこ(とりあえず開けちゃったぶんは捨てて、残りは明日返品しよう！)

たまこ(……って私、今日これ丸見えで商店街歩いちゃってるじゃん！！)ﾊｯ

たまこ「わああああああああ！！///」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

あんこ(おねえちゃん、うるさいなぁ……)

もち蔵「ふぅ……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

もち蔵「よし、行くか」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

福「おや、いらっしゃい」

もち蔵「お、お邪魔します！」

豆大「お？こんな時間に何しにきやがった」

もち蔵「あ、ええと、その、た、たまこを貰いに」

豆大「あぁ！？」

もち蔵「ああっ！じゃなくて、渡したいものがあるって言われて、それで、その」

豆大「ケッ。そんならさっさと上がれや」

もち蔵「す、すみません、お邪魔します……」

豆大「おい、たまこ！大路んとこの小僧が来たぞー！」

＜うぇぇっ！？ちょ、ちょっと待って！待っててもらって！　ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

豆大「なんだぁ？何慌ててんだあいつ」

福「じゃあ居間で待ってるといいよ」

もち蔵「は、はい」

もち蔵(そう言えばお父さんいるし、部屋にはあんこもいるんだったな……)

もち蔵(やっぱ俺の勘違いか……？)

もち蔵(そりゃそうだよな。さすがにいきなり自分の部屋に誘ってアレしてコレしようなんて考えるタイプじゃないよな、たまこは)

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

たまこ「お、おまたせー。さ、部屋いこ、もち蔵」

たまこの部屋

たまこ「い、いらっしゃーい……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

もち蔵「お邪魔します。……で、渡したいものって何？あんまり遅くまで居座るとお父さんに怒られそうなんだけど」

たまこ「あ、う、うん」

たまこ(とりあえずコンドームはベッドの下に隠したし、大丈夫だよね……)ｿﾜｿﾜ

もち蔵「……」

たまこ「ええっと、魚屋さんがね、もち蔵が元気になるってくれた物があって」

もち蔵「……」

たまこ「えーっと、どこに置いたかな」ｶﾞｻｶﾞｻ

もち蔵「……」

たまこ「もち蔵？どうかしたの？」

θ「」
♂「」

もち蔵「……」

たまこ「もち蔵？おーい？」

もち蔵(な、なななななな……)

θ「」
♂「」

もち蔵(なんであんなモノがたまこの部屋に……！？つーか出しっぱなし！？気付いてないのかたまこは……？)

たまこ(ばれてないよね？コンドームちゃんと隠れてるよね？)ｿﾜｿﾜ

もち蔵(わざと見えるように置いてるのか？それともうっかり出しっぱなしなだけ？)

もち蔵(つーかたまこもああいうの使うのか……。なんかショックだな……)

たまこ「ど、どうしたのもち蔵？私の部屋、何か変かな？」ｿﾜｿﾜ

もち蔵(どうすりゃいいんだ……？気付いてないフリしたほうがいいのかな……)

もち蔵「あ、あぁ、いや。なんでもないよ……」

たまこ「そ、そっか」ｿﾜｿﾜ

もち蔵「……」ﾁﾗｯ

θ「」
♂「」

もち蔵(どっからどう見てもローターとバイブだよな……)

もち蔵(案外女の子って普通に持ってるもんなのかな……。俺もエロ本とか一応持ってるしな……)

もち蔵(それにしてもあれを持ってるって事は、たまこって欲求不満なのかな……)

もち蔵(……俺、ヘタレだもんな。やっぱたまこも待ってるのかな……)

たまこ「あ、あった。はい、どーぞ、もち蔵」

もち蔵「……？なんだこれ？」

たまこ「えっと、スッポンエキス」

もち蔵「！？」

たまこ「これ飲むと元気になるんだって」

もち蔵(こ、これはつまり)

もち蔵(俺のヘタレっぷりに業を煮やしてもっと精力つけてさっさと手を出してこいって意思表示なのか！？)

たまこ「あれ？あんまり嬉しくない？」

もち蔵「あ、いや……。えっと、ごめんたまこ。これは一体どういうつもりで……」

たまこ「？？どういうって……元気になるなら飲んでみたらいいかなってだけだよ？」

もち蔵(さっぱりわかんねー……。とりあえず、あんこもお父さんもいるし今日はこれ貰って帰るか……)

たまこ「ささっ、ぐぐーっと飲んでみてよ」

もち蔵「え……今飲むの？」

たまこ「うん。どんな風に元気になるのか見てみたいなぁ」

もち蔵「……」ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ

もち蔵(つまり、それは……)ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ

もち蔵(お、俺の元気になったアレを見せろってこと……！？)ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ

たまこ「ほらほら、せっかくあげたんだから飲んで飲んで」ｽﾞｲｯ

もち蔵(ち、近いってたまこ！間違いない！完全に誘ってる！いや、でもいいのかよ！？お父さんは下だけどあんこはすぐ隣だぞ！？)ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ

もち蔵「わ、わかった。飲むよ……」

もち蔵(もうどうなっても知らないぞ……)

もち蔵「……せいっ！」ｺﾞｸｺﾞｸ

もち蔵「」ｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸ

もち蔵「……ぶはっ。きっつー……これ」

たまこ「おお！どんな感じどんな感じ？」

もち蔵「うーん……」

もち蔵「特になんともないな。喉から胃のあたりが変な感じするだけ」ﾓｱﾓｱ

たまこ「あれ？そんなもんか」

たまこ(よし。これで用事は済んだし、コンドーム見つかっちゃう前に帰ってもらおう)

もち蔵「ところでたまこ」

たまこ「ん？」

もち蔵「たまこもこういうの使うんだな」θ　♂

もち蔵(……え、何言ってんの俺……？)

もち蔵「こんなの使うくらいなら一言言ってくれればいいのに」ｽﾞｲｯ

たまこ「え？え？ど、どうしたのもち蔵？何か目が怖いんだけど……」

もち蔵「それとも俺よりこんなオモチャのほうがいいのか？」ｽﾞｲｯｽﾞｲｯ

もち蔵(おいおいおい！？何してんだ俺！？)

たまこ「えっと……」ｱﾄｽﾞｻﾘ

たまこ(な、なに？急にどうしちゃったの？)

もち蔵「どうなの？このオモチャと俺、どっちが欲しいの？」ｽﾞｲｯ

もち蔵(あ、やばいこれスッポンエキス効いちゃってるパターンだ……)

たまこ「ご、ごめん、おっしゃってる意味が……」ｱﾄｽﾞｻﾘ

壁「」

たまこ(うわ！？追い詰められた！)

もち蔵「俺の事考えながらこれ使ってんの？」ｽﾞｲｯ

もち蔵(何言ってんの俺。マジで何言ってんの)

たまこ「え、えっと、その、お、オモチャ？の使い方すら私は知らないんですけど……」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

一方その頃　南の島

デラ「しかしよく効きますなーこのスッポンエキスは。我が国の情熱を注いでいるだけのことはある」

チョイ「お前はもう少し慎みを持て！鳥の分際で二言目には色恋色恋と……」

王子「でも本当にすごいね。もっと輸出すればこの国ももっと潤うかな」

チョイ「あ、はい。試しに日本に輸出しましたところ、かなり好評のようで追加注文がきております」

デラ「うむ！これさえ飲めばあのヘタレの青年も娘を押し倒せるだろうな。どうだ？王子もこれを飲んで愛の戦士になったほうがお妃探しが捗るんじゃないか？」

チョイ「っ！お前は黙っておれ！王子にこんなものを勧めるでない！」

デラ「ヒイッ！！すぃませんチョイ様ァ！」

………………………

もち蔵「じゃあ俺が使い方教えようか？」ｽﾞｲｯｽﾞｲｯ

たまこ「え、ええ？」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

もち蔵「使い方、知らないんだろ？」

もち蔵(俺もよくわかってねーけど……)

たまこ「えっと……じゃあ、お願い……します」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

たまこ(よ、よくわかんないけど何かもち蔵変なスイッチ入っちゃってるよぉ……)

もち蔵「……」ｽｯ　θｳﾞｲｲｲｲﾝ

たまこ「！？うわっ、ちょ、ちょっと！？」

θ「」ｳﾞｲｲｲｲﾝ

たまこ「うぇっ！？ま、待ってもち蔵！それ絶対使い方間違っ……あっ///」

あんこ「もー！おねえちゃんうるさいってば！」

たまこ「……」θｳﾞｲｲｲｲﾝ

もち蔵「……」

あんこ「……」

たまこ「っあ///」θｳﾞｲｲｲｲﾝ

あんこ「……おやすみなさい」

たまこ「待ってよあんこ！助け……あっ、あっ///」θｳﾞｲｲｲｲﾝ

たまこ(ーーーっ！なんなのもち蔵！？どうして急にこんな……！)

たまこ「！？」

もち蔵「」Ωｷﾞﾝｷﾞﾝ

たまこ「」

もち蔵「たまこ……たまこ……！」ｽﾞｲｽﾞｲ

たまこ「ちょっ、待って！待って待って！あっ///ほ、ほんとに待って！ストップ！ストップもち蔵！んっ///ストップだってばーーー！！」θｳﾞｲｲｲｲﾝ

たまこ「わ、わかった！もうわかったから！使い方わかりました！わかったからもうやめて！」

もち蔵「じゃあ今度はこっちの使い方を教えないとな」♂ｸﾞｲﾝｸﾞｲﾝ

たまこ「そ、それの使い方もわかったから！もうなんとなくわかったよ！」

もち蔵「そっか。じゃあ、最後にこれの使い方を教えるよ」ボロン　Ω

もち蔵(バカか俺は。死ね。俺死ね)

たまこ「……」

たまこ「……もち蔵、ごめん。本当にやめて」

もち蔵「大丈夫。優しくす……」

ﾊﾞﾁｰｰｰｰｰﾝ！！

もち蔵「へぶっ」

もち蔵「」

たまこ(あ……やってしまった……)

もち蔵「」

たまこ「ご、ごめん、つい……」

もち蔵「」

たまこ「も、もち蔵？大丈夫？」

もち蔵「」

たまこ「……」ｽｯ

もち蔵「」θｳﾞｲｲｲｲﾝ

もち蔵「はうっ！？」θｳﾞｲｲｲｲﾝ

たまこ「あ、起きた」

もち蔵「あ……お、俺……」θｳﾞｲｲｲｲﾝ

たまこ「ごめん。ついぶっちゃった……」

もち蔵「い、いや、俺の方こそごめん。理性なくなってた……」θｳﾞｲｲｲｲﾝ

もち蔵「ごめんなさい……」θｳﾞｲｲｲｲﾝ

たまこ「どうして？なんで急にあんななっちゃったの？」

もち蔵「スッポンエキスが効き過ぎた、かな……」θｳﾞｲｲｲｲﾝ

たまこ「？？」

もち蔵「あぁ、そっか。それも知らなかったのか。あのな、スッポンエキスは要するに、ああいう意味で元気になるやつでな……」θｳﾞｲｲｲｲﾝ

たまこ「……そうだったのか。ごめん、全然知らなかったよ……」

もち蔵「……」θｳﾞｲｲｲｲﾝ

たまこ「もう平気？」

もち蔵「いや、正直まだやばいっす……」θｳﾞｲｲｲｲﾝ

たまこ「そ、そっか。そうだよね、まだ大っきいもんね……」

たまこ「どうしたらいい……？」

もち蔵「！！ど、どうにかしてもらえるの！？」・⌒θ　ﾎﾟｲｯ

たまこ「待って。もち蔵が今期待してるのとは違うから」

もち蔵「ですよね……」

たまこ「っていうかね、私今日できない日だからね？お腹痛い日だもん。諦めてね」

もち蔵「あ……そ、そうだったのか……」

もち蔵「……つーか、なんでたまこはこんなの持ってたんだよ」θ　♂

たまこ「みどりちゃんのおじいちゃんがくれたんだよ」

たまこ「もしかして本当にさっきみたいな使い方するものなの？」

もち蔵「まぁ、うん」

たまこ「そっか……。じゃあそれも棄てなきゃだね」

もち蔵「それ『も』？」

たまこ「あっ///」

もち蔵「まだ何か持ってるのか……」

たまこ「ち、ちがうよ！いや、ちがくないけど、わかんないまま買っちゃったの！」

もち蔵「何買ったんだよ」

たまこ「……引かない？」

もち蔵「わかんないで買ったんなら引かないって」

たまこ「誰にも言わない？」

もち蔵「うん」

たまこ「……ベッドの下。そこに隠してる」

もち蔵「……」ｶﾞｻｯ

0.00000000000000000001㍉「」ﾄﾞｯｻﾘ

もち蔵「うわ、すげえ大量」

たまこ「はぁ……もぉー……それどうやって処理しよう……」

もち蔵「あ、じゃあ全部俺達で使い切っ……」

たまこ「だからだめだってば！なんですぐそうやってエロい方に持っていこうとするの？」

もち蔵「……すんません。まだスッポンエキスが効いてて」

もち蔵「ってお前、今日これ買ってた事商店街に知れ渡ってるぞ？さっきそれで親に怒られたんだけど」

たまこ「あぁー……もう商店街歩けないよぉ……」

もち蔵「そもそもなんで買っちゃったんだよ。しかもこんな大量に」

たまこ「それ貰ったらもち蔵が喜ぶって言われて……」

もち蔵「あぁ、いや、まぁ……喜ぶっちゃ喜ぶけどさ……」

たまこ「あ、じゃあもち蔵持ってく？私、これずっと隠しておくの恥ずかしいし」

もち蔵「それでもいいけど、使う予定ないんじゃ持ってても仕方無いな……」

たまこ「でもいつかは使うでしょ？」

もち蔵「えっ」

たまこ「あっ、だ、だから『いつか』ね！十年後とか……」

もち蔵「そんなに先なの！？」

たまこ「っ……。わ、わかんないよ！とにかくまだ先だから！」

もち蔵「はぁ。わかったよ。じゃあとりあえずこれは俺が保管しておくから」

たまこ「うん、ありがとう」

もち蔵「じゃあ今日はもう帰るよ」

たまこ「あ、もっ、もち蔵！」

もち蔵「ん？」

たまこ「ええと、その、私も今はまだダメだけど、嫌なわけじゃなくて、心の準備はしておくから、えっと」

たまこ「わ、私からは言いにくいから……その……」

もち蔵「うん。その時は俺の方からいくよ。……勇気があったらだけど」

たまこ「……かたじけない」

……というわけで今回はこれで何とか収まったわけですが、この後さらに厄介な事になるとはこの時の私は夢にも思っていないのでした。

予告


たまこ「もうすぐギリシャ戦ですね！たまこです！」

たまこ「最近は外国でもお餅を食べる人が増えてきたんだよ！」

たまこ「アイスクリームを乗せたりお餅でくるんだりするのが人気みたい！」

たまこ「柏やきなこやお雑煮も人気になるといいな！」


次回　Ω　アイツの性欲をかわせねぇ　Ω


たまこ「次はどんなお餅が食べられるかな？♪」