ハム蔵「ﾁﾞｭｲｯ、ﾁﾞｭｲｯ、ﾁﾞｭｲｯ……」ｼｺｼｺ

ハム蔵「ﾁﾞｭﾁﾞｭｯｰｲッ！！」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

響「ああーっ……」

響「　」ﾎﾟｶｰﾝ

ハム蔵「ﾁﾞｭｳー」ﾌｩｰｯ





響「は、春香！ティッシュ持ってきてよ！」

春香（面白いから聞いてないフリしよう）

春香「ふんふんふ～ん♪」

響「春香ぁ～！」

響「ハム蔵っ！今度やったら承知しないからな！」ﾌｷﾌｷ

ハム蔵「ﾁﾞｭｲ……」






～夜～

響「はぁ……、今日は嫌なものを見ちゃったぞ……」

響「もう寝るぞ。おやすみ、いぬ美、モモ次郎、ねこ吉、へび香、オウ助、ワニ子、うさ江、シマ男、ブタ太」

ハム蔵「……」

響「ハム蔵なんて嫌いだ！ふん！」ﾌﾟｲｯ

ハム蔵「……ﾁﾞｭｲ」ｺｿｺｿ

ハム蔵（萩原雪歩写真集……）

ハム蔵「……」

～響就寝中～

響（ダメだ、寝付けない……。あの光景を思い出してしまうぞ……）

響（ハム蔵ったら、どうしてあんなことを……）

響（……）

響（いやいや！考えちゃダメだ……！頭から離れろ～！！）ｳｰﾝ

響（こういう時は、別のことを考えるぞ！）

響（そうだ、明日、春香が新作のお菓子持ってくるっていってたぞ）

響（この間のクッキーは美味しかったな～、楽しみだぞー！）



響（そういえば、春香といえば、今日の昼にやってたモノマネ凄かったなぁ～）


―――――――――――――――――――――――――

亜美「見てみて！今からあずささんのモノマネやるよー！」

春香「え？あずささんの？」

亜美「ｺﾞﾎﾝ、ｺﾞﾎﾝ……」

亜美「あら～」ﾀﾌﾟｰﾝ

春香「あはは！亜美ちゃん凄ーい！」

響「相変わらず、亜美はモノマネ上手だぞ！」ｱﾊﾊ！

千早「私もしようかしら、あずささんのモノマ」

春香「でも春香さんも負けてられないよー！」




亜美「おっ？」

響「春香もモノマネするのか？」

春香「ふっふっふ、実は私もレパートリー持ってるんだ……ｺﾞﾎﾝ」

亜美「おお、はるるんのモノマネとは珍しいですなー」

春香「行きます！響ちゃんの飼ってるハム蔵のモノマネ！」

春香「ﾁﾞｭ、ﾁﾞｭ」

亜美「！」

春香「ﾁﾞｭｲｯ！ﾁﾞｭﾁﾞｭｲｯ！」

響「あははは！！凄い！凄い似てるぞ！」

亜美「は、はるるん凄すぎるよ！いつ練習したの！？」

春香「ﾁﾞｭｲｯ！」

響「特に「ﾁﾞｭｲｯ！」の声が似てるぞ！あーっはっは！お腹痛いぞ！」ｹﾞﾗｹﾞﾗ

春香「ﾁﾞｭｲｯ、ﾁﾞｭｲｯ、」

響「も、もうやめ……！……ﾌﾟｯ、あははは！笑いが、止まらな……」

―――――――――――――――――――――――――

ﾁﾞｭｲｯ、ﾁﾞｭｲｯ

響（……ｯﾌﾟ、ｸｽｸｽ！思い出しただけで笑っちゃったぞ）

ﾁﾞｭｲｯ、ﾁﾞｭｲｯ

響（まだ耳に残ってるぞ！春香、面白すぎる……）

ﾁﾞｭｲｯ、ﾁﾞｭｲｯ





響（……）

ハム蔵「ﾁﾞｭｲｯ、ﾁﾞｭｲｯ」ｼｺｼｺ

響「……」

ハム蔵「ﾁﾞｭｲｯ、ﾁﾞｭｲｯ」ｼｺｼｺ

響「うぎゃぁーッ！！」ﾊﾞｯ!

ハム蔵「ﾁﾞｭｲｯ、ﾁﾞｭｲｯ」ｼｺｼｺ

響「ハム蔵！！！いい加減にしろ！」

ハム蔵「ﾁﾞｭｩｩｰｯ！」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

響「って、ああーっ！！それは雪歩の写真集じゃないか！」

ハム蔵「ﾁﾞｭｳー」ﾌｩｰｯ

響「何汚してるんだ！ハム蔵のド変態！！は、早く拭かないと！」ｱｾｱｾ

～翌日～

響「ハム蔵のせいで寝不足だぞ……」

ハム蔵「ﾁﾞｭ」

響「ハム蔵！反省してるのか！？今度やったら一日ご飯抜きだからな！」

ハム蔵「ﾁﾞｭｩ……」ｼｭﾝ

伊織「あれ？今日雪歩来るんじゃなかったの、律子」

律子「雪歩は突然体調崩したらしいわよ……。原因は不明だって」

伊織「そうなの？すぐ復活してくれることを願うわ……」

伊織「ちょっと見て来るわ。ハム蔵も居たら連れて来る」

響「頼んだぞ、伊織」







伊織「きゃああああああああ！！！！！」

響「伊織！？」ﾀﾞｯ

春香「！？！？」

響「……」





ハム蔵「ﾁﾞｭｲｯ、ﾁﾞｭｲｯ、ﾁﾞｭｲｯ、」ﾊﾟｺﾊﾟｺ


響「ハム蔵が伊織のウサちゃんに腰振ってるぞ…」

ハム蔵「ﾁﾞｭｲｯ、ﾁﾞｭｲｯ、ﾁﾞｭｲｯ、」ﾊﾟｺﾊﾟｺ

伊織「ちょっと響！汚いじゃないの！アレ止めなさいよ！」

響「そんな事言われたってェ！うわあァァァん！」ﾀﾞｯ

伊織「響！逃げるんじゃないわよ！」

響「もう怒ったぞ！しばらく家に帰ってくるな！」ﾌﾟﾝｽｶ

ハム蔵「ﾁﾞｭｩ……」ｼｭﾝ

響「律子、自分ケージ持ってくるから、ここにハム蔵置いといてもいいか？」

律子「別にいいけど、本当にハム蔵をしばらく事務所に置いてくつもり？」

響「こんなどこでもなりふり構わず変態行為をするハムスター、家で飼ってたら精神が持たないぞ！」

律子「そんなとんでもないものを事務所に置くのはあまり嬉しくないけど……」

響「……」

伊織「……」ﾋｯｸﾞ

伊織「シャルル……」ｸﾞｽﾝ

響「伊織、ごめんな……自分が目を離していなければ……」

伊織「もう何に対して怒ったらいいのか、分からないのよ……」

響「自分も混乱してるぞ……」

春香（響ちゃんの何とも言えないような困ってる顔、すごくイイ）

～後日～

響「え！？ハム蔵が脱走した！？」

小鳥「ごめんね響ちゃん……、仕事の息抜きにハム蔵と遊ぼうと思ったの」

響「何やってるんだよぴよ子！あれを放っておいたら何するか……」

響「どこだハム蔵ーー！！」




伊織「ね、ねぇ、今掃除ロッカーの方から物音がしたんだけど」

響「そこか！！」ﾀﾞｯ

響「ハム蔵！見つけたぞ！」

伊織「シャルルも居るわ！」

響「えっ！？まさか」ﾊﾞｯ

伊織「響、手で目隠ししなくても大丈夫よ。ハム蔵は何もしてないわ」

ハム蔵「ﾁﾞｭｲｯ」

響「……」

響「ハム蔵、話があるのか？」

ハム蔵「ﾁﾞｭ……」ﾄｺﾄｺ

ハム蔵「……」

響「ふんふん……って、ええ！？」

伊織「何ていってるの？」





響「彼女が妊娠したから、結婚してもいいかって言ってるぞ……」

伊織「はぁ！？人形がどうやったら妊娠するのよ！」

シャルル「」ﾎﾟｯｺﾘ

響「なぁ、ウサちゃんってあんなにお腹大きかったか……？」

伊織「……」

伊織「本当に妊娠してる……？」

響「もう意味分かんないぞ……」ﾊｧ

伊織「……」

響「……」

伊織「……ふふっ」

響「……ﾌﾟｯ、あははっ」

伊織「ふふふふふふ」

響「あははははは」

ハム蔵「ﾁﾞｭｲｯ」ﾄﾞﾔ

亜美「たった今事務所に来てみたら……」

真美「いおりんとひびきんが、息子と娘が婚約するのを微笑ましく見守る親御さんのような目をしてる……」

亜美「あまりにも非現実的な出来事が目の前で起きたから、二人とも気が狂っちゃったんだね」

小鳥「これは微笑ましい光景ね！」

律子「どこがよ」

伊織＆響「あはははははははははは」

春香（響ちゃん、目を濁らせながら笑ってる……これはこれでイイかも）




END

以上です。お目汚し失礼しました。
レスを投稿して下さった方々ありがとうございました。

ちなみに初投稿のSSなんですが、初めてはもっと綺麗なものを投稿したかったです。