1:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 19:40:58.138 :QquFSvcd0.net
リゼ「なんだって!? ほんとだ! 誰だ! 店で脱糞なんて、許されることじゃないぞ!」
ココア「もう開店時間なのにぃ~。どうしよう……とりあえず、そのままにしておこっか?」
リゼ「いや、それはまずいだろ!」
チノ「お店の評判が落ちるどこの話じゃないですよ……! は、はやく片付けましょう!」
チノ「開店時間は少し遅らせて……とにかく、はやくその汚物をこのエリアからどかさないと……!」
ココア「だ、だよね! 台ふきん持ってくる!」
チノ「台ふきんはやめてください! 用具入れに雑巾がありますから……!」
リゼ「布だけじゃどうしようもないだろう。たしか、キッチンにトングがあったはずだ」
チノ「トング!? あれでウンコを挟んじゃったらもう使えなくなっちゃいます!」
チノ「こういう時はあの、犬のウンコを片付けるときに使うようなあの……アレを!」
リゼ「スコップか?」
チノ「それもそうですが……ほら、あの、トングが長くなったような……こう」
リゼ「ああ、もしかして『火バサミ』のことか? あれもどっかにあったな」
チノ「たぶんそれです。リゼさん、知ってるなら最初からそれを持ってきてください……」
リゼ「なんだって!? ほんとだ! 誰だ! 店で脱糞なんて、許されることじゃないぞ!」
ココア「もう開店時間なのにぃ~。どうしよう……とりあえず、そのままにしておこっか?」
リゼ「いや、それはまずいだろ!」
チノ「お店の評判が落ちるどこの話じゃないですよ……! は、はやく片付けましょう!」
チノ「開店時間は少し遅らせて……とにかく、はやくその汚物をこのエリアからどかさないと……!」
ココア「だ、だよね! 台ふきん持ってくる!」
チノ「台ふきんはやめてください! 用具入れに雑巾がありますから……!」
リゼ「布だけじゃどうしようもないだろう。たしか、キッチンにトングがあったはずだ」
チノ「トング!? あれでウンコを挟んじゃったらもう使えなくなっちゃいます!」
チノ「こういう時はあの、犬のウンコを片付けるときに使うようなあの……アレを!」
リゼ「スコップか?」
チノ「それもそうですが……ほら、あの、トングが長くなったような……こう」
リゼ「ああ、もしかして『火バサミ』のことか? あれもどっかにあったな」
チノ「たぶんそれです。リゼさん、知ってるなら最初からそれを持ってきてください……」
8:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 19:46:48.018 :QquFSvcd0.net
リゼ「ハハハ、悪い悪い。ココア、とりあえず火バサミを探そう……って、何してるんだ!?」
ココア「え? ハサミを使えばいいんだよね? ハサミならそこにあったから」
チノ「そ、それ、キッチンバサミじゃないですかっ! ココアさん、なんてことを……!」
ココア「あれ? これじゃないの? どうりで、なかなか取れないと思ったよ~」
リゼ「そりゃそうだろ! ハサミで挟もうとしても切れるだけだ!」
ココア「でもリゼちゃん、さっき『ハサミ』って……」
リゼ「火バサミはハサミじゃないんだよ。こう、長いトングみたいなやつでさ」
ココア「あ、トングならキッチンに……」
チノ「だからトングは駄目ですってば! もう!」
ココア「ご、ごめん。そんなに怒らないでよ~、チノちゃん。ほら~、笑って笑って。ね?」
チノ「ウンコを目の前に笑えるわけないじゃないですか。どうせ笑うならもっとマシな物の前で笑います」
リゼ「おいおい、そんなことよりウンコを片付けるのが先じゃないか? このままじゃ開店できない」
チノ「そ、そうですね……。はぁ、ウンコが細切れになってよけい片付けるのが面倒になりましたよ……」
ココア「ごめんごめん、ハサミ洗ってくるね」
チノ「いえ、いいですからもう、それは捨ててください。ウンコを切ったハサミなんて調理に使えるわけないです」
リゼ「ハハハ、悪い悪い。ココア、とりあえず火バサミを探そう……って、何してるんだ!?」
ココア「え? ハサミを使えばいいんだよね? ハサミならそこにあったから」
チノ「そ、それ、キッチンバサミじゃないですかっ! ココアさん、なんてことを……!」
ココア「あれ? これじゃないの? どうりで、なかなか取れないと思ったよ~」
リゼ「そりゃそうだろ! ハサミで挟もうとしても切れるだけだ!」
ココア「でもリゼちゃん、さっき『ハサミ』って……」
リゼ「火バサミはハサミじゃないんだよ。こう、長いトングみたいなやつでさ」
ココア「あ、トングならキッチンに……」
チノ「だからトングは駄目ですってば! もう!」
ココア「ご、ごめん。そんなに怒らないでよ~、チノちゃん。ほら~、笑って笑って。ね?」
チノ「ウンコを目の前に笑えるわけないじゃないですか。どうせ笑うならもっとマシな物の前で笑います」
リゼ「おいおい、そんなことよりウンコを片付けるのが先じゃないか? このままじゃ開店できない」
チノ「そ、そうですね……。はぁ、ウンコが細切れになってよけい片付けるのが面倒になりましたよ……」
ココア「ごめんごめん、ハサミ洗ってくるね」
チノ「いえ、いいですからもう、それは捨ててください。ウンコを切ったハサミなんて調理に使えるわけないです」
10:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 19:52:35.794 :QquFSvcd0.net
ココア「え~、もったいないよぉ」
チノ「いいから、はやく火バサミを探しますよ」
ココア「は~い」
リゼ「やれやれ……」
チノ「私はあっちを探しますから、ココアさんとリゼさんは他のところをお願いします」
ココア「うん」
リゼ「ああ」
チノ「急いでくださいね」
タッタッタッタ
リゼ「さて、じゃあ私たちも探すか」
ココア「リゼちゃん」
リゼ「ん? なんだ?」
ココア「あのウンコ……リゼちゃんのだよね?」
リゼ「…………ほう。なんだ、ココア……気づいてたのか」
ココア「え~、もったいないよぉ」
チノ「いいから、はやく火バサミを探しますよ」
ココア「は~い」
リゼ「やれやれ……」
チノ「私はあっちを探しますから、ココアさんとリゼさんは他のところをお願いします」
ココア「うん」
リゼ「ああ」
チノ「急いでくださいね」
タッタッタッタ
リゼ「さて、じゃあ私たちも探すか」
ココア「リゼちゃん」
リゼ「ん? なんだ?」
ココア「あのウンコ……リゼちゃんのだよね?」
リゼ「…………ほう。なんだ、ココア……気づいてたのか」
13:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 19:56:30.787 :tPUckc18a.net
ひでぇはなしだ
15:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 19:58:49.374 :QquFSvcd0.net
リゼ「やれやれ、自分ではうまく誤魔化せてると思ったんだけどな。教えてくれよ、いつから気づいてたんだ?」
ココア「う~ん、最初からかな」
リゼ「最初から?」
ココア「だってリゼちゃん。脹脛にウンコがこびりついてるんだもん」
リゼ「なに!? ああっ、ほんとだ! 茶色い汚れが!」
ココア「更衣室で見た時はなんだろうと思ったけど……まさかウンコの汚れだったなんて」
リゼ「ハハ、なんだ……やっぱり、立ったまま脱糞すると駄目だな。ひとつ勉強になったよ」
リゼ「しかし、そうか。せっかく『ホールでの脱糞を異常と思う人間』を演じていたのに、台無しかぁ」
リゼ「とりあえず、足についたウンコを拭かないと……。ココア、ハンカチ持ってないか?」
ココア「も、持ってるけど、渡したら大変なことになる気がするよ……? 代わりに、台ふきんでいい……?」
リゼ「ああ。ありがとう」フキフキ
ココア「それでリゼちゃん……どうして立ったままウンコなんてしたの? しかも、お店のホールでなんて」
リゼ「どうしてって……認識の違いとしか言いようがないぞ」
ココア「認識の違い?」
リゼ「やれやれ、自分ではうまく誤魔化せてると思ったんだけどな。教えてくれよ、いつから気づいてたんだ?」
ココア「う~ん、最初からかな」
リゼ「最初から?」
ココア「だってリゼちゃん。脹脛にウンコがこびりついてるんだもん」
リゼ「なに!? ああっ、ほんとだ! 茶色い汚れが!」
ココア「更衣室で見た時はなんだろうと思ったけど……まさかウンコの汚れだったなんて」
リゼ「ハハ、なんだ……やっぱり、立ったまま脱糞すると駄目だな。ひとつ勉強になったよ」
リゼ「しかし、そうか。せっかく『ホールでの脱糞を異常と思う人間』を演じていたのに、台無しかぁ」
リゼ「とりあえず、足についたウンコを拭かないと……。ココア、ハンカチ持ってないか?」
ココア「も、持ってるけど、渡したら大変なことになる気がするよ……? 代わりに、台ふきんでいい……?」
リゼ「ああ。ありがとう」フキフキ
ココア「それでリゼちゃん……どうして立ったままウンコなんてしたの? しかも、お店のホールでなんて」
リゼ「どうしてって……認識の違いとしか言いようがないぞ」
ココア「認識の違い?」
18:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 20:04:31.613 :QquFSvcd0.net
リゼ「質問だ。ココア……ウンコはどこでする?」
ココア「え? 私? そりゃあ……トイレかな」
リゼ「私もそうだ」
ココア「だったら」
リゼ「次の質問だ。ココア、お前にとって『トイレ』とはどこのことだ?」
ココア「え……? トイレはトイレだよね? 便器があって、お水が流れて……」
リゼ「私はそうは思わないな」
ココア「ん~? よく分からないよ。どういうこと?」
リゼ「多くの人は、土地や建物の所有者が排泄用に用意・指定した一定の空間のことを『トイレ』と呼ぶが……」
リゼ「私にとっての『トイレ』は、この地球上の全てなんだよ。そこがお前と私の認識の違いだ」
ココア「ち、地球上の全て……凄いスケールだよ!」
リゼ「ああ。『用を足す者が、用を足したいと考えた場所』……そこがトイレなんだ」
ココア「つまり……リゼちゃんにとっては、このホールもトイレだってこと?」
リゼ「ああ。トイレであり、トイレではないとも言えるかもしれない。遍在しているんだ、トイレは」
ココア「……狂ってる。狂ってるよ、リゼちゃん……!」
リゼ「質問だ。ココア……ウンコはどこでする?」
ココア「え? 私? そりゃあ……トイレかな」
リゼ「私もそうだ」
ココア「だったら」
リゼ「次の質問だ。ココア、お前にとって『トイレ』とはどこのことだ?」
ココア「え……? トイレはトイレだよね? 便器があって、お水が流れて……」
リゼ「私はそうは思わないな」
ココア「ん~? よく分からないよ。どういうこと?」
リゼ「多くの人は、土地や建物の所有者が排泄用に用意・指定した一定の空間のことを『トイレ』と呼ぶが……」
リゼ「私にとっての『トイレ』は、この地球上の全てなんだよ。そこがお前と私の認識の違いだ」
ココア「ち、地球上の全て……凄いスケールだよ!」
リゼ「ああ。『用を足す者が、用を足したいと考えた場所』……そこがトイレなんだ」
ココア「つまり……リゼちゃんにとっては、このホールもトイレだってこと?」
リゼ「ああ。トイレであり、トイレではないとも言えるかもしれない。遍在しているんだ、トイレは」
ココア「……狂ってる。狂ってるよ、リゼちゃん……!」
19:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 20:06:01.745 :xpYDunW6p.net
兎ってどこでも糞するもんな
21:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 20:11:41.839 :QquFSvcd0.net
リゼ「狂ってなんかいないさ。私に言わせれば、おかしいのはそっちだ」
リゼ「自然界の動物は、マーキングでもない限り排泄なんてどこでもいい、好きな場所でする」
リゼ「わざわざ特定の場所に縛るなんて……不自然だ。息苦しい。だろ?」
ココア「不自然なのはリゼちゃんだよ! いくらしたいからって、ここでするなんておかしいよ!」
リゼ「なんでそう決めつけるんだ? ココアが自分の価値観を押しつけているだけだよな」
ココア「そういう難しい話じゃなくて……! お店のホールでウンコをするのって、やっぱり変だよ!」
リゼ「ほら、それだよ。それが価値観の押しつけだって言ってるんだ」
リゼ「例えば……そう。ココアはよく、チノを妹扱いするよな」
ココア「う、うん」
リゼ「おかしいだろ。血の繋がりが無い他人なのに、妹扱いなんて変だ」
ココア「えぇ!? そんなことないよ! 私はおかしなことだなんて思わないもん!」
リゼ「な? 人によって認識は違う。ウンコの話だって同じだ」
ココア「あっ……」
リゼ「狂ってなんかいないさ。私に言わせれば、おかしいのはそっちだ」
リゼ「自然界の動物は、マーキングでもない限り排泄なんてどこでもいい、好きな場所でする」
リゼ「わざわざ特定の場所に縛るなんて……不自然だ。息苦しい。だろ?」
ココア「不自然なのはリゼちゃんだよ! いくらしたいからって、ここでするなんておかしいよ!」
リゼ「なんでそう決めつけるんだ? ココアが自分の価値観を押しつけているだけだよな」
ココア「そういう難しい話じゃなくて……! お店のホールでウンコをするのって、やっぱり変だよ!」
リゼ「ほら、それだよ。それが価値観の押しつけだって言ってるんだ」
リゼ「例えば……そう。ココアはよく、チノを妹扱いするよな」
ココア「う、うん」
リゼ「おかしいだろ。血の繋がりが無い他人なのに、妹扱いなんて変だ」
ココア「えぇ!? そんなことないよ! 私はおかしなことだなんて思わないもん!」
リゼ「な? 人によって認識は違う。ウンコの話だって同じだ」
ココア「あっ……」
23:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 20:17:07.927 :QquFSvcd0.net
リゼ「今、私に言われてどう思った? チノを妹扱いする行為を否定されて、嫌な気持ちにならなかったか?」
ココア「なった……少し悲しくなったよ」
リゼ「だろう? ここで脱糞したことを責められて、私もそういう気持ちになった」
リゼ「自分がそう思い込んでいるだけで、他人は全く違う価値観で生きている可能性も考えないとな」
ココア「うん……ごめん、リゼちゃん……」
リゼ「わかってくれたか」
ココア「……わかったよ。私、リゼちゃんがここでウンコしたこと、もう悪く言わない」
リゼ「よし。この話はここまでだ。火バサミを探そう」
ココア「うん!」
リゼ「今、私に言われてどう思った? チノを妹扱いする行為を否定されて、嫌な気持ちにならなかったか?」
ココア「なった……少し悲しくなったよ」
リゼ「だろう? ここで脱糞したことを責められて、私もそういう気持ちになった」
リゼ「自分がそう思い込んでいるだけで、他人は全く違う価値観で生きている可能性も考えないとな」
ココア「うん……ごめん、リゼちゃん……」
リゼ「わかってくれたか」
ココア「……わかったよ。私、リゼちゃんがここでウンコしたこと、もう悪く言わない」
リゼ「よし。この話はここまでだ。火バサミを探そう」
ココア「うん!」
24:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 20:24:36.873 :m4ZWeBiv0.net
狂ってる
25:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 20:24:48.858 :QquFSvcd0.net
チノ「ありましたよ。火バサミ」
リゼ「お! これでやっとウンコを片付けられるな」
ココア「よかったぁ~」
チノ「まったく。お店にウンコがあったせいで開店時間がかなり遅れてしまいました」
リゼ「ほら、ココア。とっととウンコを片づけてくれ」
ココア「え? 私? リゼちゃん、自分のなんだから、自分で……」
チノ「……? 『自分の』?」
リゼ「ばっ! おい! ココア! ちょっとこっち来いっ」
ココア「え!? なぁに、ちょっと痛いよ! 引っ張らないでよ~!」
リゼ「チノには黙っててくれよっ。バレたらクビ切られるだろっ」
ココア「うーん。そうかなぁ」
リゼ「店のホールでウンコするような人を雇い続けてくれるはずないだろう!?」
ココア(リゼちゃんがそれを言うんだ……)
ココア「そもそもリゼちゃん。バイトをクビにされるって分かってるならホールでウンコなんてしなければよかったのに」
リゼ「ホールの掃除をしていたら急に便意に襲われたんだ。仕方ないだろ」
チノ「ありましたよ。火バサミ」
リゼ「お! これでやっとウンコを片付けられるな」
ココア「よかったぁ~」
チノ「まったく。お店にウンコがあったせいで開店時間がかなり遅れてしまいました」
リゼ「ほら、ココア。とっととウンコを片づけてくれ」
ココア「え? 私? リゼちゃん、自分のなんだから、自分で……」
チノ「……? 『自分の』?」
リゼ「ばっ! おい! ココア! ちょっとこっち来いっ」
ココア「え!? なぁに、ちょっと痛いよ! 引っ張らないでよ~!」
リゼ「チノには黙っててくれよっ。バレたらクビ切られるだろっ」
ココア「うーん。そうかなぁ」
リゼ「店のホールでウンコするような人を雇い続けてくれるはずないだろう!?」
ココア(リゼちゃんがそれを言うんだ……)
ココア「そもそもリゼちゃん。バイトをクビにされるって分かってるならホールでウンコなんてしなければよかったのに」
リゼ「ホールの掃除をしていたら急に便意に襲われたんだ。仕方ないだろ」
27:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 20:30:46.088 :QquFSvcd0.net
リゼ「とにかくさ、頼むよ。あのウンコが私のだってことは黙っててくれ」
ココア「わ、わかったよ。はやくチノちゃんのとこに戻ろ?」
チノ「なにかあったんですか?」
リゼ「ココアにちょっと話しておきたいことがあってさ」
チノ「そうですか。ウンコはビニール袋に入れて捨てておきましたから、お二人は入念に床を磨いてください」
ココア「うん」
チノ「はぁ……いったい誰がこんなことをしたんでしょうね」
ココア「う~ん……だ、誰だろうね……」
リゼ「常識をわきまえられない野蛮人だよ、まったく。未開の地からやってきた蛮族の類かもしれない」
リゼ「とにかくさ、頼むよ。あのウンコが私のだってことは黙っててくれ」
ココア「わ、わかったよ。はやくチノちゃんのとこに戻ろ?」
チノ「なにかあったんですか?」
リゼ「ココアにちょっと話しておきたいことがあってさ」
チノ「そうですか。ウンコはビニール袋に入れて捨てておきましたから、お二人は入念に床を磨いてください」
ココア「うん」
チノ「はぁ……いったい誰がこんなことをしたんでしょうね」
ココア「う~ん……だ、誰だろうね……」
リゼ「常識をわきまえられない野蛮人だよ、まったく。未開の地からやってきた蛮族の類かもしれない」
30:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 20:36:58.683 :QquFSvcd0.net
チノ「許せません。ラビットハウスをウンコで汚すだなんて」
ピピピ
リゼ「ああ。もし犯人がわかったら私がこの銃で……ん? チノ、誰に電話するんだ?」
チノ「警察です」
リゼ「ちょっ待っ!」
バキュン
チノ「なっ」
ココア「わあ! 何!? なんでてっぽう撃ったの!?」
リゼ「いや、びっくりして」
チノ「で、電話が……! それ、モデルガンじゃなかったんですか……!?」
リゼ「モデルガンをちょっと改造してあるんだ。それより、電話壊して悪かった。弁償するよ」
チノ「と、とにかく……銃を下ろしてください……」
チノ「許せません。ラビットハウスをウンコで汚すだなんて」
ピピピ
リゼ「ああ。もし犯人がわかったら私がこの銃で……ん? チノ、誰に電話するんだ?」
チノ「警察です」
リゼ「ちょっ待っ!」
バキュン
チノ「なっ」
ココア「わあ! 何!? なんでてっぽう撃ったの!?」
リゼ「いや、びっくりして」
チノ「で、電話が……! それ、モデルガンじゃなかったんですか……!?」
リゼ「モデルガンをちょっと改造してあるんだ。それより、電話壊して悪かった。弁償するよ」
チノ「と、とにかく……銃を下ろしてください……」
32:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 20:44:07.136 :QquFSvcd0.net
リゼ「チノ。なんで警察に電話なんてするんだ? ちょっとおかしいだろ」
ココア「急にてっぽう撃つリゼちゃんのほうがおかしいよ……」
チノ「なんでも何も、店内に侵入して脱糞した人がいるんですよ?」
チノ「こんなの、営業妨害です。警察に連絡して、きちんと対処しないと……」
リゼ「待て待て、事を大きくしたら店が回らなくなるんじゃないか?」
チノ「……たしかに、そうですね。でも、仕方ないです。今日はお休みにして、警察の方に店内の調査を……」
リゼ「いや、ダメだな」
ココア「リ、リゼちゃん……」
リゼ「警察の調査は現場保存が成り立っているのが大原則だ。ウンコはもう捨てちゃったんだろ?」
チノ「あっ」
リゼ「床だってほら、綺麗に磨いたからな。この状態で警察を呼んでみろ。信じてくれるわけないぞ」
リゼ「チノは屈強な警官を前に『ここにウンコがあったんです。信じてください』と言い切る自信があるのか?」
チノ「うぅ……」
リゼ「いたずらだと決めつけられるのがオチさ」
チノ「では、どうしたら……私たちは泣き寝入りするしかないと……?」
リゼ「チノ。なんで警察に電話なんてするんだ? ちょっとおかしいだろ」
ココア「急にてっぽう撃つリゼちゃんのほうがおかしいよ……」
チノ「なんでも何も、店内に侵入して脱糞した人がいるんですよ?」
チノ「こんなの、営業妨害です。警察に連絡して、きちんと対処しないと……」
リゼ「待て待て、事を大きくしたら店が回らなくなるんじゃないか?」
チノ「……たしかに、そうですね。でも、仕方ないです。今日はお休みにして、警察の方に店内の調査を……」
リゼ「いや、ダメだな」
ココア「リ、リゼちゃん……」
リゼ「警察の調査は現場保存が成り立っているのが大原則だ。ウンコはもう捨てちゃったんだろ?」
チノ「あっ」
リゼ「床だってほら、綺麗に磨いたからな。この状態で警察を呼んでみろ。信じてくれるわけないぞ」
リゼ「チノは屈強な警官を前に『ここにウンコがあったんです。信じてください』と言い切る自信があるのか?」
チノ「うぅ……」
リゼ「いたずらだと決めつけられるのがオチさ」
チノ「では、どうしたら……私たちは泣き寝入りするしかないと……?」
33:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 20:50:49.525 :QquFSvcd0.net
リゼ「悔しいが、この脱糞犯は相当頭が切れる」
リゼ「なにせ、現場にウンコ以外の痕跡を残していないんだからな。今の段階で犯人を特定するのは不可能だ」
チノ「そんな……!」
リゼ「だけどな。チノ、犯人を捕まえるチャンスはある」
チノ「本当ですか……!?」
リゼ「ああ。この『ホール脱糞事件』の立役者は、たぶん愉快犯だ。自己顕示欲が強いんだろう」
リゼ「きっと犯行を繰り返すはずだ。またこの場所に忍び込み、脱糞する可能性が高い」
リゼ「そこを捕らえるんだ。現行犯逮捕は市民にも権利があるんだからな」
チノ「なるほど……! さすがリゼさんです。頼りになります」
リゼ「任せてくよ」
リゼ「悔しいが、この脱糞犯は相当頭が切れる」
リゼ「なにせ、現場にウンコ以外の痕跡を残していないんだからな。今の段階で犯人を特定するのは不可能だ」
チノ「そんな……!」
リゼ「だけどな。チノ、犯人を捕まえるチャンスはある」
チノ「本当ですか……!?」
リゼ「ああ。この『ホール脱糞事件』の立役者は、たぶん愉快犯だ。自己顕示欲が強いんだろう」
リゼ「きっと犯行を繰り返すはずだ。またこの場所に忍び込み、脱糞する可能性が高い」
リゼ「そこを捕らえるんだ。現行犯逮捕は市民にも権利があるんだからな」
チノ「なるほど……! さすがリゼさんです。頼りになります」
リゼ「任せてくよ」
34:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 20:56:55.290 :QquFSvcd0.net
ココア「リ、リゼちゃん」
リゼ「ん? なんだ?」
ココア「大丈夫……? あんなこと言っちゃって、犯人はリゼちゃんなんだよね……?」
リゼ「ああ」
ココア「リゼちゃん、またここでウンコするの? それで、自分を捕まえるってこと?」
リゼ「まさか。ここに再び脱糞の使者が舞い降りることは無いんだよ。さっきのは全部でまかせだ」
リゼ「架空の脱糞犯を仕立て上げ、そいつの再犯を待つ方向で時間を稼ぎ、ことを有耶無耶にするのが狙いさ」
ココア「なるほど……凄いよリゼちゃん。頭がいいんだね……!」
リゼ「褒めるなよ。て、照れるじゃないか///」
ココア「リ、リゼちゃん」
リゼ「ん? なんだ?」
ココア「大丈夫……? あんなこと言っちゃって、犯人はリゼちゃんなんだよね……?」
リゼ「ああ」
ココア「リゼちゃん、またここでウンコするの? それで、自分を捕まえるってこと?」
リゼ「まさか。ここに再び脱糞の使者が舞い降りることは無いんだよ。さっきのは全部でまかせだ」
リゼ「架空の脱糞犯を仕立て上げ、そいつの再犯を待つ方向で時間を稼ぎ、ことを有耶無耶にするのが狙いさ」
ココア「なるほど……凄いよリゼちゃん。頭がいいんだね……!」
リゼ「褒めるなよ。て、照れるじゃないか///」
35:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 21:02:26.932 :QquFSvcd0.net
チノ「では……ウンコを片付けたことですし、開店しましょう」
ココア「うん! ドアの鍵を開けてくるね!」
チノ「はい。…………? ちょ、ちょっと待ってください! お店のドア、鍵がかかってるんですか?」
ココア「うん。リゼちゃんが来てから、一度閉めたんだよ」
リゼ「お客が開店前に入ってくると面倒だしな。それがどうかしたのか?」
チノ「おかしいじゃないですか。脱糞事件が外部犯だとして……どうやって、中に入ったんですか?」
リゼ「……!」
チノ「も、もしかして……は、犯人は……ココアさん……リゼさん……?」
リゼ「待て! 待つんだ、チノ。外部犯に決まってる。恐がることはない。冷静になろう」
リゼ「犯人は……あれだ、鍵を閉める前に入ったんだ。きっと、早朝から店内に潜んでたんだよ」
チノ「でも、鍵がかかったままなのはおかしいですよ。犯人が逃げたなら、鍵は開いてるはずで……」
リゼ「犯人が逃げずに、今もこの店のどこかに潜んでいると考えればどうだ? 鍵がかかったままでも自然だろ?」
ココア「そっちの方がよっぽど恐いよ!」
チノ「ま、まだ脱糞犯が店内に……!?」ガクガク
チノ「では……ウンコを片付けたことですし、開店しましょう」
ココア「うん! ドアの鍵を開けてくるね!」
チノ「はい。…………? ちょ、ちょっと待ってください! お店のドア、鍵がかかってるんですか?」
ココア「うん。リゼちゃんが来てから、一度閉めたんだよ」
リゼ「お客が開店前に入ってくると面倒だしな。それがどうかしたのか?」
チノ「おかしいじゃないですか。脱糞事件が外部犯だとして……どうやって、中に入ったんですか?」
リゼ「……!」
チノ「も、もしかして……は、犯人は……ココアさん……リゼさん……?」
リゼ「待て! 待つんだ、チノ。外部犯に決まってる。恐がることはない。冷静になろう」
リゼ「犯人は……あれだ、鍵を閉める前に入ったんだ。きっと、早朝から店内に潜んでたんだよ」
チノ「でも、鍵がかかったままなのはおかしいですよ。犯人が逃げたなら、鍵は開いてるはずで……」
リゼ「犯人が逃げずに、今もこの店のどこかに潜んでいると考えればどうだ? 鍵がかかったままでも自然だろ?」
ココア「そっちの方がよっぽど恐いよ!」
チノ「ま、まだ脱糞犯が店内に……!?」ガクガク
37:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 21:08:34.386 :QquFSvcdH.net
リゼ「チノ!」
チノ「ひっ! な、なんですか……!?」ビクッ
リゼ「用心しろ……いつどこから脱糞の覇者が飛び出してくるか分からないからな……!」
チノ「ひぃぃ……」ペタン
ココア「チノちゃん! 大丈夫だよ! 私がついてるからね!」
チノ「コ、ココアさん……」
リゼ「さて……」
チノ「……あぅ」ガクガク
ココア「……」
リゼ「ココア、ちょっと、こっち来てくれ」
ココア「う、うん」
リゼ「どうしよう。まずい状況だ」ボソッ
ココア「リゼちゃん……」
リゼ「チノ!」
チノ「ひっ! な、なんですか……!?」ビクッ
リゼ「用心しろ……いつどこから脱糞の覇者が飛び出してくるか分からないからな……!」
チノ「ひぃぃ……」ペタン
ココア「チノちゃん! 大丈夫だよ! 私がついてるからね!」
チノ「コ、ココアさん……」
リゼ「さて……」
チノ「……あぅ」ガクガク
ココア「……」
リゼ「ココア、ちょっと、こっち来てくれ」
ココア「う、うん」
リゼ「どうしよう。まずい状況だ」ボソッ
ココア「リゼちゃん……」
38:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 21:14:01.371 :QquFSvcd0.net
リゼ「どうしたら正解なんだ? 頼む、教えてくれよ」
ココア「私にも分からないよぉ~。やっぱり素直に謝った方が……」
リゼ「それは駄目だ。クビになりたくない」
ココア「だって、脱糞犯はリゼちゃんなんだから、いくら待ってもどうしようもないよ?」
リゼ「ココア。チノの隙をついて更衣室に行ってさ、変装して脱糞魔を演じてくれないか?」
リゼ「私のパンツを頭から被ってくれればいい。それを私が撃退すれば、万事解決だろう?」
ココア「何も解決してないよ! 私、脱糞魔なんて嫌だよぉ!」
リゼ「っ! 声が大きい!」
チノ「お二人でなにを話しているんですか……?」
リゼ「だ、脱糞野郎の撃退法を考えてたんだ! なあ、ココア?」
ココア「え、あ、うん! そうなんだよ! この店内のどこかに隠れてる脱糞さんを倒さないとね!」
チノ「あまり手荒な真似は……ココアさんとリゼさんに何かあったら困ります」
リゼ「安心してくれ、チノ。対策を練ってるから」
チノ「は、はい……」
リゼ「どうしたら正解なんだ? 頼む、教えてくれよ」
ココア「私にも分からないよぉ~。やっぱり素直に謝った方が……」
リゼ「それは駄目だ。クビになりたくない」
ココア「だって、脱糞犯はリゼちゃんなんだから、いくら待ってもどうしようもないよ?」
リゼ「ココア。チノの隙をついて更衣室に行ってさ、変装して脱糞魔を演じてくれないか?」
リゼ「私のパンツを頭から被ってくれればいい。それを私が撃退すれば、万事解決だろう?」
ココア「何も解決してないよ! 私、脱糞魔なんて嫌だよぉ!」
リゼ「っ! 声が大きい!」
チノ「お二人でなにを話しているんですか……?」
リゼ「だ、脱糞野郎の撃退法を考えてたんだ! なあ、ココア?」
ココア「え、あ、うん! そうなんだよ! この店内のどこかに隠れてる脱糞さんを倒さないとね!」
チノ「あまり手荒な真似は……ココアさんとリゼさんに何かあったら困ります」
リゼ「安心してくれ、チノ。対策を練ってるから」
チノ「は、はい……」
39:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 21:20:30.545 :QquFSvcd0.net
リゼ「こうなったら、千夜とシャロに助けを求めるしかないな……」
ココア「えっ、千夜ちゃんたちに?」
リゼ「ああ。千夜とシャロは私と同じ、NEMだ」
ココア「……えぬいーえむ?」
リゼ「Natural Excrete Member。そこらじゅうで脱糞することを目的とした会員制のクラブだよ」
ココア「そ、そんなのがあるの!? 千夜ちゃんとシャロちゃんって、そこの会員なの!?」
リゼ「ああ。甘兎庵(あまうさあん)から『あ』と『ま』と『さ』を抜いて読んでみてくれ」
ココア「えーっと……『うん』?」
リゼ「ああ。『ウンコ』の『うん』だ。あそこがこの地域の支部なんだよ」
ココア「そうなの!?」
ピピピ
プルルルル
リゼ「出てくれ……千夜……」
ガチャ
リゼ「あっ! 千夜か? よかった……そう、コードDだ……ああ。頼む、助けてくれ」
リゼ「こうなったら、千夜とシャロに助けを求めるしかないな……」
ココア「えっ、千夜ちゃんたちに?」
リゼ「ああ。千夜とシャロは私と同じ、NEMだ」
ココア「……えぬいーえむ?」
リゼ「Natural Excrete Member。そこらじゅうで脱糞することを目的とした会員制のクラブだよ」
ココア「そ、そんなのがあるの!? 千夜ちゃんとシャロちゃんって、そこの会員なの!?」
リゼ「ああ。甘兎庵(あまうさあん)から『あ』と『ま』と『さ』を抜いて読んでみてくれ」
ココア「えーっと……『うん』?」
リゼ「ああ。『ウンコ』の『うん』だ。あそこがこの地域の支部なんだよ」
ココア「そうなの!?」
ピピピ
プルルルル
リゼ「出てくれ……千夜……」
ガチャ
リゼ「あっ! 千夜か? よかった……そう、コードDだ……ああ。頼む、助けてくれ」
40:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 21:25:33.723 :bcqDFdrr0.net
なんだこのSS・・・
42:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 21:27:57.250 :QquFSvcd0.net
千夜「こんにちは~」
シャロ「どうも~」
チノ「千夜さん? それに、シャロさんも……ど、どうして?」
リゼ「私が呼んだんだ。ひとりでも多い方が心強い、だろ?」
チノ「そ、そうですが……ご迷惑なのでは?」
千夜「とんでもないわ。お店をウンコで汚すだなんて、そんな極悪非道は見逃せないもの」
シャロ「そうよ! そんなやつは、やっつけないと!」
リゼ「ああ、そのためにも作戦会議だ。ココア、チノを頼む。私たちはあっちで会議してるからな」
ココア「う、うん」
チノ「皆さん、お気をつけて」
千夜「……彼女から隠したいのね?」
リゼ「ああ……脱糞したのが私だとバレたら、バイトをクビになる」
シャロ「そ、それは大変です……!」
千夜「こんにちは~」
シャロ「どうも~」
チノ「千夜さん? それに、シャロさんも……ど、どうして?」
リゼ「私が呼んだんだ。ひとりでも多い方が心強い、だろ?」
チノ「そ、そうですが……ご迷惑なのでは?」
千夜「とんでもないわ。お店をウンコで汚すだなんて、そんな極悪非道は見逃せないもの」
シャロ「そうよ! そんなやつは、やっつけないと!」
リゼ「ああ、そのためにも作戦会議だ。ココア、チノを頼む。私たちはあっちで会議してるからな」
ココア「う、うん」
チノ「皆さん、お気をつけて」
千夜「……彼女から隠したいのね?」
リゼ「ああ……脱糞したのが私だとバレたら、バイトをクビになる」
シャロ「そ、それは大変です……!」
43:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 21:32:59.366 :QquFSvcd0.net
千夜「リゼちゃん。今回の件、支部長として見逃せないわ」
千夜「排泄物は誰かに見られる前に片づける、それがNEMの鉄則だったはずよ」
リゼ「うっ……すまん」
シャロ「何かあったんですか? 先輩らしくないです……」
リゼ「私は、きちんと片づけたつもりだったんだ……なのに、気づいたらまだウンコがあって」
シャロ「取りこぼしですか?」
リゼ「かもしれない。まったく、不甲斐ないよ」
千夜「それ、本当にリゼちゃんのウンコなのかしら」
リゼ「え? ど、どういうことだ?」
千夜「リゼちゃん。そのウンコ、今はどこに?」
リゼ「チノがビニール袋に入れて捨てたって言ってたから……ゴミ箱の中だと思うけど」
千夜「一度確かめてみましょう」
千夜「リゼちゃん。今回の件、支部長として見逃せないわ」
千夜「排泄物は誰かに見られる前に片づける、それがNEMの鉄則だったはずよ」
リゼ「うっ……すまん」
シャロ「何かあったんですか? 先輩らしくないです……」
リゼ「私は、きちんと片づけたつもりだったんだ……なのに、気づいたらまだウンコがあって」
シャロ「取りこぼしですか?」
リゼ「かもしれない。まったく、不甲斐ないよ」
千夜「それ、本当にリゼちゃんのウンコなのかしら」
リゼ「え? ど、どういうことだ?」
千夜「リゼちゃん。そのウンコ、今はどこに?」
リゼ「チノがビニール袋に入れて捨てたって言ってたから……ゴミ箱の中だと思うけど」
千夜「一度確かめてみましょう」
44:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 21:39:57.051 :QquFSvcd0.net
ガサガサ
リゼ「あった。これだ」
千夜「……見た感じ、普通のウンコね」
リゼ「だろ?」
千夜「シャロちゃん。お願い」
シャロ「うん」
クンクン
リゼ「な、何をしてるんだ? シャロ」
千夜「シャロちゃんは匂いだけでそのウンコの宿主を特定できるのよ」
リゼ「なっ! まさか、シャロにそんな特技が……!?」
シャロ「くっさ! おえっ」
リゼ「そ、そりゃそうだろう! ウンコなんだから!」
シャロ「違うんです! 臭いのは当たり前なんですけど……その、リゼ先輩の匂いがしないというか」
リゼ「えっ」
ガサガサ
リゼ「あった。これだ」
千夜「……見た感じ、普通のウンコね」
リゼ「だろ?」
千夜「シャロちゃん。お願い」
シャロ「うん」
クンクン
リゼ「な、何をしてるんだ? シャロ」
千夜「シャロちゃんは匂いだけでそのウンコの宿主を特定できるのよ」
リゼ「なっ! まさか、シャロにそんな特技が……!?」
シャロ「くっさ! おえっ」
リゼ「そ、そりゃそうだろう! ウンコなんだから!」
シャロ「違うんです! 臭いのは当たり前なんですけど……その、リゼ先輩の匂いがしないというか」
リゼ「えっ」
45:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 21:46:12.892 :QquFSvcd0.net
千夜「やっぱり。これ、リゼちゃんのウンコじゃないんだわ」
シャロ「この臭み……中年男性……ほのかにお酒の香りもします」
千夜「中年男性……?」
リゼ「お酒……ま、まさか……!」
コンコン
リゼ「すいません。ちょっと聞きたいことが」
タカヒロ「……リゼ君か。すまないが、昨日遅くまで店を開いていたものでね」
タカヒロ「次のバータイムまで休ませてもらいたいんだが……」
リゼ「はい。用件はすぐに済みます。その……」
千夜「『脱糞』『いつでもどこでも』『解放感』。このワードに覚えはありますか?」
タカヒロ「……! そうか、君たちも……中に入ってくれ」
リゼ「はい」
シャロ「お、おじゃましまーす」
千夜「やっぱり。これ、リゼちゃんのウンコじゃないんだわ」
シャロ「この臭み……中年男性……ほのかにお酒の香りもします」
千夜「中年男性……?」
リゼ「お酒……ま、まさか……!」
コンコン
リゼ「すいません。ちょっと聞きたいことが」
タカヒロ「……リゼ君か。すまないが、昨日遅くまで店を開いていたものでね」
タカヒロ「次のバータイムまで休ませてもらいたいんだが……」
リゼ「はい。用件はすぐに済みます。その……」
千夜「『脱糞』『いつでもどこでも』『解放感』。このワードに覚えはありますか?」
タカヒロ「……! そうか、君たちも……中に入ってくれ」
リゼ「はい」
シャロ「お、おじゃましまーす」
46:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 21:52:07.981 :QquFSvcd0.net
タカヒロ「まさか君たちもトイレ以外の場所で脱糞することに快感を覚える人種だったとはね」
リゼ「はい。私も驚きました……まさか、こんな近くに同志がいたなんて」
千夜「同志との出会いは大変喜ばしいですが、今は少し状況が悪い……お気づきですか?」
タカヒロ「……悪いが、話が見えないな。どういうことだい?」
シャロ「今日の朝、一階のホールでウンコとかしませんでしたか……?」
タカヒロ「……覚えは無いが。少し待ってくれ、尻を触ってみる」
ヌルッ
タカヒロ「これは……!」
リゼ「ど、どうかしましたか!?」
タカヒロ「汚れている……! どうやら、夢心地のまま、ホールで脱糞してしまったらしい」
リゼ「やっぱり、あれは私のウンコじゃなかったんだ! よかったぁ~」
シャロ「良かったですね! 先輩!」
タカヒロ「それで……その、ウンコはどうなったんだい?」
リゼ「え? ココアとチノに発見されましたけど」
タカヒロ「……!!!」
タカヒロ「まさか君たちもトイレ以外の場所で脱糞することに快感を覚える人種だったとはね」
リゼ「はい。私も驚きました……まさか、こんな近くに同志がいたなんて」
千夜「同志との出会いは大変喜ばしいですが、今は少し状況が悪い……お気づきですか?」
タカヒロ「……悪いが、話が見えないな。どういうことだい?」
シャロ「今日の朝、一階のホールでウンコとかしませんでしたか……?」
タカヒロ「……覚えは無いが。少し待ってくれ、尻を触ってみる」
ヌルッ
タカヒロ「これは……!」
リゼ「ど、どうかしましたか!?」
タカヒロ「汚れている……! どうやら、夢心地のまま、ホールで脱糞してしまったらしい」
リゼ「やっぱり、あれは私のウンコじゃなかったんだ! よかったぁ~」
シャロ「良かったですね! 先輩!」
タカヒロ「それで……その、ウンコはどうなったんだい?」
リゼ「え? ココアとチノに発見されましたけど」
タカヒロ「……!!!」
48:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 21:59:27.095 :QquFSvcd0.net
タカヒロ「なんてことだ……父親としての威厳が……」
リゼ「あっ……」
シャロ「自分のお父さんがトイレ以外の場所で脱糞したなんて分かったら……チノちゃん落ち込んじゃうかも……」
リゼ「す、すいません。軽々しく『良かった』なんて言って……」
タカヒロ「いや、結局は身から出た錆……この場合はウンコかな。とにかく、自業自得だ」
タカヒロ「リゼ君が謝ることなんて何もないんだよ」
シャロ「千夜、なんとかならないの? このままじゃチノちゃんが可哀想よ」
千夜「現時点でNEMではない彼に、手を貸すことはできないわ」
シャロ「そ、そんな……!」
タカヒロ「いいんだ。せめて、正直に話そう。そのウンコは、父親のウンコなのだと」
ティッピー「……やれやれ」
タカヒロ「なんてことだ……父親としての威厳が……」
リゼ「あっ……」
シャロ「自分のお父さんがトイレ以外の場所で脱糞したなんて分かったら……チノちゃん落ち込んじゃうかも……」
リゼ「す、すいません。軽々しく『良かった』なんて言って……」
タカヒロ「いや、結局は身から出た錆……この場合はウンコかな。とにかく、自業自得だ」
タカヒロ「リゼ君が謝ることなんて何もないんだよ」
シャロ「千夜、なんとかならないの? このままじゃチノちゃんが可哀想よ」
千夜「現時点でNEMではない彼に、手を貸すことはできないわ」
シャロ「そ、そんな……!」
タカヒロ「いいんだ。せめて、正直に話そう。そのウンコは、父親のウンコなのだと」
ティッピー「……やれやれ」
50:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 22:04:16.818 :QquFSvcd0.net
タカヒロ「チノ……」
チノ「お父さん?」
タカヒロ「今朝、ホールにウンコがあっただろう」
チノ「は、はい……あの、どうしたんですか? 深刻な顔をして……」
タカヒロ「あのウンコだがな……実は……」
ブリュルルルルルルルウルルブリイリリリリ
ティッピー「ぬおおおおおおおおおおおおっ」
チノ「えっ!?」
タカヒロ「お、親父……!?」
ココア「わー! ティッピーがすごいウンコしてるよ! 駄目だよティッピー! ここでウンコしたら!」
ティッピー「ぬええええええええええええええええええいっ」
ビッチビッチャァブリュリュリュリュ ブリリリリリリリ
チノ「お、お祖父ちゃん……!? まさか、今朝のウンコは、お祖父ちゃんが……!?」
タカヒロ(親父……俺の為に……!)
タカヒロ「チノ……」
チノ「お父さん?」
タカヒロ「今朝、ホールにウンコがあっただろう」
チノ「は、はい……あの、どうしたんですか? 深刻な顔をして……」
タカヒロ「あのウンコだがな……実は……」
ブリュルルルルルルルウルルブリイリリリリ
ティッピー「ぬおおおおおおおおおおおおっ」
チノ「えっ!?」
タカヒロ「お、親父……!?」
ココア「わー! ティッピーがすごいウンコしてるよ! 駄目だよティッピー! ここでウンコしたら!」
ティッピー「ぬええええええええええええええええええいっ」
ビッチビッチャァブリュリュリュリュ ブリリリリリリリ
チノ「お、お祖父ちゃん……!? まさか、今朝のウンコは、お祖父ちゃんが……!?」
タカヒロ(親父……俺の為に……!)
51:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 22:08:20.299 :QquFSvcd0.net
リゼ(ティッピー! そうか……お前、飼い主の威厳を守ろうと……ウサギのくせに、なんて心意気だ!)
ティッピー「うああああああああああああああああああっ」
ブッピ ブピピピピピピッ ブリュリュリュリュッ
ココア「うわあっ、すごい量だよ! そんなに出したら死んじゃうよー! ティッピー!」
ティッピー「うはあっ! ぐっふうっ!」
ピッ ブピッ プンッ
チノ「お祖父ちゃん……そろそろオムツが必要なんですね……」
ティッピー「はぁ、はぁ……そうじゃな……もう歳じゃからな」
タカヒロ「チノ、ウンコを片付けて店を開けてくれ……俺は風呂でティッピーを洗ってくる」
チノ「は、はい」
タカヒロ「すまない、親父……とんでもない醜態を……」
ティッピー「ふ……ウサギの脱糞に醜態も何もない……お前はチノのためにカッコいい父親でいるんだ」
タカヒロ「親父……! ありがとう……!」
ティッピー「いいってことよ」
~END~
リゼ(ティッピー! そうか……お前、飼い主の威厳を守ろうと……ウサギのくせに、なんて心意気だ!)
ティッピー「うああああああああああああああああああっ」
ブッピ ブピピピピピピッ ブリュリュリュリュッ
ココア「うわあっ、すごい量だよ! そんなに出したら死んじゃうよー! ティッピー!」
ティッピー「うはあっ! ぐっふうっ!」
ピッ ブピッ プンッ
チノ「お祖父ちゃん……そろそろオムツが必要なんですね……」
ティッピー「はぁ、はぁ……そうじゃな……もう歳じゃからな」
タカヒロ「チノ、ウンコを片付けて店を開けてくれ……俺は風呂でティッピーを洗ってくる」
チノ「は、はい」
タカヒロ「すまない、親父……とんでもない醜態を……」
ティッピー「ふ……ウサギの脱糞に醜態も何もない……お前はチノのためにカッコいい父親でいるんだ」
タカヒロ「親父……! ありがとう……!」
ティッピー「いいってことよ」
~END~
52:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 22:10:35.812 :CNrUGRay0.net
ウサギの糞と人間のウンコ形がぜんぜん違うだろ
53:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/11(日) 22:12:50.181 :61lrbv030.net
感動した
乙
乙
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