千早「SMAP解散騒動について何ですが……」

Ｐ「ああ、凄い騒動だったな。それで、SMAP解散騒動がどうかしたのか？」

千早「同じアイドル事務所のプロデューサーとして、プロデューサーはどうお考えなのかと気になって……」

Ｐ「確かに他人事ではないからな、俺も色々考えたさ」

千早「それで、プロデューサーはSMAP解散騒動をどう考えますか？」

Ｐ「>>9」

Ｐ「実は９月からSMAPが移籍してくるんだ」

千早「え！？」

Ｐ「どうやった知らないけどキムタクの説得に成功したらしくてな。とりあえずは四人の謝罪で騒動を治めて時間を置いて移籍するって事になったんだ」

千早「そんな国民的なアイドルグループを７６５プロで扱えるんですか？」

Ｐ「社長の英断だよなぁ。暫くはSMAPばかりに仕事がきて他のアイドルが暇になるかもな」

ｶﾞﾁｬ

>>12「おはようございます」

飯島「おはようございます」

Ｐ「あ、飯島さんおはようございます」

千早「この人がSMAPのマネージャーだった飯島さん……」

飯島「７６５プロさん、今回は私のSMAPの移籍を受け入れてくださって有り難うございます」

Ｐ「いえいえ！　こちらこそSMAPなんて国民的グループを任せて頂けるなんて光栄です！」

飯島「色々お騒がせしてしまいましたが、うちの木村も納得してくれました。どうかあの子たちをお願いします」

Ｐ「は、はい。今の人気を落とさないように全力でプロデュースしていくつもりです」

飯島「……すみません老婆心からなのですが、具体的にどのようなプロデュース方法をお考えでしょうか？」

Ｐ「え、それは例えばですね」

Ｐ「>>15」

Ｐ「映画シュート２の作成を考えています」

飯島「え」

千早「シュート？」

Ｐ「千早が知らないのも無理ないか。シュートってのは20年以上前にSMAPが主演で実写映画化したサッカー漫画なんだ」

飯島「あの、何故いまさらシュートを……」

Ｐ「あえて昔の作品の続編を作って、ファンの皆さんに今と昔もSMAPは変わらずSMAPなんだという事を見せたいんです」

飯島「なるほど、今回の騒動でダウンしたSMAPのイメージを、昔を思い出させる事で取り戻そうというんですね」

Ｐ「そういう事です」

飯島「わかりました。何も考えていないワケではないようなので、SMAPは貴方にお任せします」

飯島「どうかうちの子たちをお願いします」

Ｐ「任せてください」

ｶﾞﾁｬ　ﾊﾞﾀﾝ

千早「本当に自分の担当しているアイドルを大事にしているんですね」

Ｐ「そりゃそうさ。でないとあんなに人気は出ないよ。もちろん俺だってお前たちを大事に思ってるぞ」

千早「そうですか」

ｶﾞﾁｬ

>>18「あれ、どうしたの？」

長瀬「こんちはっす」

Ｐ「うわ、な、長瀬くん？」

千早「と、TOKIOの長瀬さんが何故……」

長瀬「すみません何か突然お邪魔して」

Ｐ「それは良いけど……何しにきたの？」

長瀬「いやーSMAPさんがこの７６５プロさんに移籍するって聞いたんで、僕の方からも挨拶しておこうかと思ったんですよ」

Ｐ「り、律儀な人だなぁ」

長瀬「という事でどうか！　元ジャニーズのSMAPさんを１つよろしくお願いいたします！」

Ｐ「わ、分かった分かった。ちゃんと全力でプロデュースするから大丈夫だよ」

長瀬「ありがとうございます！」

Ｐ「そ、それよりジャニーズの君がうちの事務所に出入りしている所が見られたら、SMAP移籍がバレるんだけど大丈夫なの？」

長瀬「大丈夫です！　バレないように>>22をやってますんで！」

長瀬「結界張ってますんで！」

Ｐ「結界……？」

長瀬「はっはっは！　長瀬バリヤー」

Ｐ「い、いや長瀬くん俺は真面目に……」

長瀬「いやプロデューサーさん、僕これで本当に週刊誌の人に見付かった事ないんですよ。事務所でも割と有名なんですよ、長瀬の周りにはバリヤーがあるんじゃないかって」

Ｐ「そ、そうなんだ……」

長瀬「だから安心してください。知り合いの車も下に待たせてあるんで、すぐ乗り込んでしまえば見られませんよ」

Ｐ「ああそういう事なら」

長瀬「では、SMAPさんをよろしくお願いします」

長瀬「はっはっは！　長瀬バリヤー」

ｶﾞﾁｬ　ﾊﾞﾀﾝ

千早「律儀で豪快というか……面白い人でしたね」

Ｐ「まぁアイドルやってるくらいだからな」

千早「アイドルとして売れるには、アレくらい豪快な方が良いのかしら」

Ｐ「いやそれはなぁ……千早が豪快でも売れないような気がするし、やっぱりアイドルそれぞれだろ」

ｶﾞﾁｬ

>>25「ただいまっしょー！」

亜美「兄ちゃーん、なに話してるのー？」

Ｐ「おう亜美、今千早に話したんだが」

亜美「なになに？」

千早「SMAPが移籍してくるわよ」

亜美「スマップ？　スマップってアイドルのSMAP？」

千早「ええ、そうよ」

亜美「ええー！？　超超超大スクープじゃん！　なんでなんで！？　兄ちゃんが引き抜いたの！？」

Ｐ「いやいや、SMAPを引き抜く力なんて俺にはないよ」

千早「マネージャーだった飯島さんが持ち掛けてきたのよ」

亜美「えー。じゃあメリーって人と喧嘩したままってこと？　テレビで謝ったのにそれは無いっしょー」

Ｐ「大人の世界には色々あるんだよ」

亜美「ふーん」

千早「すでにSMAPの映画も考えてるらしいわ」

亜美「えー何々！？　亜美は！？　亜美は出番ある！？」

Ｐ「映画に亜美の出番は>>28」

Ｐ「あるぞ」

亜美「やったー！」

千早「プロデューサー、私は？」

Ｐ「もちろん千早もあるぞ。SMAPを含めた７６５プロオールスターズ作品にするつもりだからな」

亜美「ねぇ兄ちゃん何の役！？　亜美は何の役なの！？」

Ｐ「まぁ落ち着け、７６５プロオールスターズと言ってもメインはSMAPだからな。SMAP人気にあやかってお前たちの知名度も上げるのが狙いだ」

亜美「いいからいいからー、早く亜美の役を教えてよー」

千早「プロデューサー、私も出番があるなら教えて欲しいのですが」

Ｐ「ああ」

Ｐ「亜美は>>31で、千早は>>32だ」

Ｐ「亜美はヒロイン、千早はラスボスだ」

亜美「ええー！　じゃあ亜美、SMAPと恋愛しちゃうの！？　それ本当に亜美で良いの！？」

千早「ラスボ……え？」

Ｐ「亜美も早いうちから演技に力入れておこうと思ってな。あえて出番の多いヒロイン役にしたんだ」

千早「あの、プロデューサー」

亜美「うわうわー！　SMAPと恋愛なんて緊張するっしょー！　亜美に出来るかなー」

千早「プロデューサー」

Ｐ「今から大きな役をやっておくのは良い経験だぞ亜美」

千早「プロデューサー！」

Ｐ「ん？　どうした千早」

亜美「どうしたの千早お姉ちゃん」

千早「あの、プロデューサー、ラスボスというのはいったい……」

Ｐ「ああ、お前はラスボスだ。亜美と同じで大役だぞ」

千早「大役には違いないのですが……その、サッカー漫画のラスボスというのはいったいどういう……」

Ｐ「ああ、ラスボスっていうのはSMAPが所属するサッカーチームと敵対するチームの>>38だ」

Ｐ「SMAPと敵対するチームのエースストライカーだ」

亜美「千早お姉ちゃんかっこいいー！」

千早「プロデューサー、失礼ですが私がサッカーチームのエースというのは無理があるんじゃ……」

Ｐ「もちろん千早にはサッカーの練習をしてもらう」

千早「それなら我那覇さんか真の方が良いんじゃないでしょうか？」

Ｐ「いや、俺は千早に新しい挑戦をしてアイドルとして幅を広げてもらいたいんだよ」

千早「そういう事なら、やれるだけやってみます」

亜美「千早お姉ちゃん大変そー」

Ｐ「亜美、お前も役作りしっかりやるからな」

亜美「えー。あ、ちなみに亜美はどんな役なの？」

Ｐ「亜美がやるヒロイン役は、SMAPと>>42という関係なんだ」

Ｐ「SMAPに寝取られる役なんだ」

亜美「寝取られるって何？」

千早「恋人を奪われるって事よ」

亜美「ってことはー、亜美は最初別の誰かの恋人ってこと？」

Ｐ「ああ。すでに恋人がいるのにSMAPに心を奪われてしまう難しい役だぞ」

亜美「えー、亜美にできるかなー」

千早「私も、正直ちょっと自信ありません」

Ｐ「うーん」

Ｐ「そうだ、早目に役を教えた事だし、今から映画の為の特訓をやるか！」

亜美「え」

千早「今からですか？」

Ｐ「ああ、レッスンは早く始めた方が良いだろ？」

千早「そうですが……」

Ｐ「まずはラスボス役の千早の特訓だ！」

Ｐ「>>47をやるんだ！」

Ｐ「香取慎吾の顔が貼られた人形を金属バットで殴るんだ！」

亜美「こわっ！？」

千早「そ、その特訓に何の意味が……」

Ｐ「千早にはラスボスとして今から敵であるSMAPに憎しみを抱いてもらう」

千早「あの、同じ事務所の仲間になるんですよね？」

Ｐ「映画の為の役作りだ。仲良くするならクランクアップしてからにするんだ」

千早「なぜ香取さんを……」

Ｐ「香取くんの顔を貼った人形がボコボコになったら次のメンバーだ。最終的には全員分の顔をボコボコにしてもらう」

千早「そんな、幾ら役作りとはいえ……」

Ｐ「やるんだ千早！　これがお前の演技に幅を持たせる事になる！」

千早「そ、そこまで言うなら……」

Ｐ「そうだ千早！　SMAPはお前の敵だ！　解散騒動なんて起こして今更知名度上げ狙ってんじゃねぇ！」

千早「そんなこと思ってないですけど」

亜美「ねー兄ちゃーん。亜美の特訓はー？」

Ｐ「ああ、すまない。亜美の特訓は>>51だ」

Ｐ「亜美には稲垣くんの顔を貼った人形をなでなでしてもらう」

亜美「千早お姉ちゃんと真逆っしょー」

Ｐ「稲垣くん人形を撫でて、今から恋人役のSMAPに愛情を抱くんだ」

亜美「なんでゴローちゃんからなの？」

Ｐ「別に他の誰からでも良いけど、香取くん人形は千早が使うから後になるぞ」

千早「使い回すんですか！？」

亜美「じゃあ亜美が撫でた人形を千早お姉ちゃんがボコボコにするってこと？」

Ｐ「ああ、これでお前はSMAPに情が芽生えて、ラスボスである千早に憎しみも抱けるという一石二鳥の特訓だ」

亜美「変な特訓っしょー」

Ｐ「さぁ特訓メニューが決まった所でさっそく開始だ！」

千早「このっ！　えいっ！　ふっ！」ﾄﾞｽｯ　ｺﾞﾝｯ　ｶﾞｽｯ

亜美「よしよし中居っちは人形でもかっこいいっしょー」

千早「人形がヘタってきたわ！　亜美！　その人形をちょうだい！」ｶﾞｼｯ

亜美「ああ！　中居っち！」

千早「ふんっ！」ｺﾞｽｯ

亜美「中居っちー！！」

Ｐ「いいぞ千早、亜美、お前たちは今確実に成長している」

ｶﾞﾁｬ

>>56「え、何してるの？」

俺「何してんの？」

Ｐ「ああ、今亜美と千早の特訓を……」

Ｐ「って、なんで俺くんが！？ 」

俺「あ、どうも」

千早「ふぅ……あれ？　プロデューサー、その方は？」

Ｐ「いや知らん、何か勝手に入ってきた」

亜美「中居っち……」

俺「いや実は俺ちょっと用事があって来たんですよ」

Ｐ「だから誰だよお前は」

千早「プロデューサー、部外者なら出ていってもらった方が……」

俺「いや話だけでも」

Ｐ「話したら帰れよ」

俺「えーと、実はですね」

俺「>>63」

俺「迷子なんですよ」

Ｐ「迷子で中まで入って来んなよ」

千早「あの、道でしたら事務員がいるので……」

俺「あ、そうっすよね。すみませんでした」

ｶﾞﾁｬ　ﾊﾞﾀﾝ

Ｐ「何だったんだアイツは」

千早「迷子を装った記者か何かかしら」

Ｐ「かもなぁ」

亜美「中居っち……」

Ｐ「よし、特訓はこれくらいにして今日は終わりにするか」

千早「そうですね。あ、プロデューサー、最後に１つだけ良いですか？」

Ｐ「ん？」

千早「>>69」

千早「さっきの人、元SMAPの森くんに似てませんでしたか？」

Ｐ「え！？」

千早「もしかすると、SMAPの移籍を知って……」

Ｐ「ああ……元メンバーだったSMAPが移籍する事務所がどんな事務所か、様子を探りに来たのかも知れないな」

千早「SMAPを抜けて何年も経っているのに、いまだに気にかけてるんですね……」

Ｐ「仲の良いメンバーだったんだろうな。例えメンバーでなくなっても、絆は残ってるという事だ」

千早「私たち７６５プロも、そういう絆の強い仲間でありたいですね」

Ｐ「ああ、そうだな………」




亜美「いや森くんだったら今の特訓見られたの不味いっしょ……」

終わり