智絵里「それは確かに酷いね…」

かな子「他にも体重計の目盛りを改造して、実際よりも２０キロ少なく表示させたりしてたんだよ！」

智絵里「流石に気づこうよ」

かな子「滅茶苦茶痩せたと油断して、自分へのご褒美にクレープ１００個食いしちゃったよ」

智絵里「それは油断ではなく怠慢なんじゃないかな？」

かな子「うぅ…、また一からダイエットし直しだよ…」

Ｐ「ダイエットなんてするんじゃない！お前は今の体型が一番魅力的なの！この腰に感じる重さこそ、愛の重さなの！！！！太れ！！！！！！！」

かな子「そんな言葉には乗りません！今度こそ、ダイエットに成功してみせますからね！」

Ｐ「くそがああああああああ！！！！！！」ﾒｷｮﾒｷｮﾒｷｮ

かな子「というわけで、ダイエットに協力してよ、智絵里ちゃん」

智絵里「あちゃぁ、巻き込まれちゃったなあ」

かな子「私一人だとどうしても上手くいかないの……。だからお願い！」

智絵里「まあ、協力はするけど……」

かな子「やった！」

智絵里「じゃあ、ちょっと質問だけど、かな子ちゃんはダイエットには何が必要だと思う？」

かな子「え……なんだろう…キャラメルとか？」

智絵里「どうしてそう思っちゃったのかな？」

智絵里「ダイエットに必要なものは運動と強い意志。どうも話を聞いてるとかな子ちゃんは現状に甘んじるところがある気がするの

智絵里「まずはその意識を改善していくことから始めてみようか」

かな子「甘ん汁……とっても美味しそうだね！」

智絵里「その前にその砂糖に塗れた脳みそをどうにかしようか」

智絵里「ようするに意識改革だよ」

かな子「でも意識改革なんてどうすれば……」

智絵里「心配しないで。意識改革にうってつけの場所があるから」

かな子「うってつけの場所？」

智絵里「ちひろさんのワークショップが事務所の講義室で開かれてるんだけど…」

かな子「おっと」

智絵里「凄いんだよ？ちひろさんの御言葉を聞くと色々な気づきを得られるの。これからは心の時代なの。心を健やかに育んでいくことこそ、恵まれた人生を歩むことにつながるんだよ？さ、かな子ちゃんも一緒に意識改革しよう？ね？」

かな子「こういうタイプの正しい断り方って解らないなあ」

かな子「ま、また今度にしておこうかな……」

智絵里「そう？じゃあ、パンフレットだけ渡しておくね。その気になったら声をかけてね？」

かな子「ハイ」

かな子「も、もっと別の方法を試してみない？」

智絵里「別の方法？」

かな子「意識改革もそうだけど、運動も大事なんだよね？だったらそっち方面でどうにか頑張ろうと思うの」

智絵里「だったらいいトレーニングがあるよ」

かな子「トレーニング？」

智絵里「早苗さんがやってる警察式トレーニング。心も身体も鍛えられるって評判だよ」

かな子「わあっ！それよさそうかも！さっそく行ってみよう！」

演習場



早苗「あたしが訓練教官の片桐早苗である。口でクソたれた後に”早苗さんマジ美人”と言え！」

かな子「あれ、思ってたのと違うなあ」

早苗「なんだ貴様、文句があるのか？」

かな子「いえ、なんでもありません、早苗さんマジ美人」

早苗「貴様らメス豚があたしの訓練に生き残れたら、各人がアイドルとなる。ファン達がステージにＵＯをささげるシンデレラガールズだ！」

早苗「まずは走りこみよ！あたしに続きなさい！」

智絵里「このトレーニングなら絶対痩せれるよ！頑張ろう、かな子ちゃん！」

かな子「痩せれるかどうかよりも、生きて帰れるかの方が心配だよ」

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こうして早苗教官による地獄のトレーニングは始まった………


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早苗「CHAMA is Mama. She's standing stage！！！」

智絵里「CHAMA is Mama. She's standing stage！！！」

早苗「CHAMA rolled over and this is what's she said！！！」

かな子「CHAMA rolled over and this is what's she said！！！」

早苗「O-NISHI SAN！！！」

智絵里「O-NISHI SAN！！！」

早苗「P　×　T！！！」

かな子「P　×　T！！！」

早苗「Good for you！！！」

かな子＆智絵里「「Good for me！！！」」

三人「「「Mmm,good！！！」」」

早苗「Yao Fuei Fuei is Training kit！！！」

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かな子「ぐぬぬ……！」

早苗「どうしたー！遅れてるぞー！」

智絵里「かな子ちゃん、頑張って……！」

かな子「こんな高い壁、登れないよー！！！」

智絵里「壁じゃなくて坂だと思ってみなよ。それなら多少は違うんじゃない？」

かな子「坂じゃなくてさつま揚げとかでもいいかな？」

智絵里「なんでもいいよ」

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かな子「………」ｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬ

かな子「………」ﾀﾝｯ

早苗「すごいぞ！新記録だ！お前にはサイリウム組み立ての才能がある！」

かな子「これになんの意味が……」

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深夜　宿舎

智絵里「他人のダイエットに付き合うのも骨が折れるなあ……。あれ、なんで私までダイエットしてるんだろ」

智絵里「まあ、いいや。明日も早いし、もう寝なきゃ……って、あれはかな子ちゃん？」

かな子「…………」ｺｿｺｿ

智絵里「なんだか警戒してるみたい。こんな夜中にどこに行くんだろう……」

かな子「はぁ……はぁ……！」

おじさん「やあ、嬢ちゃん。いらっしゃい」

かな子「こんばんは、おじさん。今日もいつもので……」

おじさん「あいよ」

かな子「ふふ……こんな生活だもん。私、結構頑張ってるし、ちょっとくらいいいよね…」




かな子「楽しみだなあ………ヤサイマシマシニンニクアブラカラメ…♪」

おじさん「いらっしゃーい。嬢ちゃん、初めて見る顔だね」

智絵里「こんばんは」

かな子「げぇ！？智絵里ちゃん！？？」

おじさん「嬢ちゃん、注文は？」

智絵里「すみませんがお水だけください」

かな子「……………」

智絵里「風情のあるお店だね。今時屋台ラーメンなんて珍しい」

かな子「そ、そうだよね！珍しいよね！」

智絵里「しょっちゅうここには来てるの？」

かな子「へっ！？」

智絵里「しょっちゅうここには来てるのかって」

かな子「い、いやぁ…今日が初めてだよ！」

おじさん「この嬢ちゃんは毎晩ここに来て食ってるぜ。ウチのお得意様よ！」

かな子「うおああああああ黙ってろおっさん！！！！！」

智絵里「へへへ……」

かな子「ち、智絵里ちゃん…？」

智絵里「マンモス西じゃねーか！！！」ﾄﾞｺﾞｫｯ

かな子「ｳﾄﾞﾝッ！！？？？？」ｵﾎﾞﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ

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そんなこんなあって

かな子「やった！前よりも５キロも痩せてる！」

智絵里「よかったね、かな子ちゃん！」

かな子「この状態を維持しつつ、さらに落としていけば夢のスリムビューティーに…！」

Ｐ「ちょっと待てー！」

かな子「おっと、害悪が来たよ」

Ｐ「スリムなかな子など認めん！お前は超贅肉襦袢（フルメタルジャケット）じゃないといけないんだ！」

智絵里「自分の理想を他人に押し付けるダメ男の典型的な例だね」

Ｐ「志希に作ってもらった太る薬を飲め！！！飲むんだー！！！」

かな子「こうなったらＰさんと全面戦争だよ！早苗さんとの特訓が生きる時だ！」

Ｐ「うおおおおおおおおお！！！！！！」

かな子「うりゃああああああああああ！！！」

豚「Just bring it！！！」

Ｐ「うわああああああ豚さんだあああああ！！？？？」

豚「ママエンパパワー　レーニンベーッ！！！」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

Ｐ「お゛お゛ぉぅッ…！オ゛ンッ……オ゛ゥン……！！！」

かな子「特訓生きたね」

智絵里「今度からオチが思いつかなかったら豚さんを呼んでネズミのマーチを流そう」

かな子「やったー！ベトナムだー！」




豚「グッフォミー！！！」

Ｐ「グッフォユー！！！」





終劇