みほ「えーっと、ボコっていうのはボコられグマっていうアニメのキャラクターで……」

まほ「ああ、あれか」

ケイ「んー。昔、ちょっと流行ってた気がするわ」

ミカ「知らないね」ﾎﾟﾛﾛﾝ

カチューシャ「まあ、ボコについてはいいわ。弱点っていうのは？」

みほ「島田さんもボコのファンなんです……たぶん」

エリカ「はあ！？たぶん？」

まほ「島田流の情報は少ない。そういう印象を受けたというのも今は貴重な情報だ」

エリカ「うう……」ｼｭｰﾝ

ダージリン「それで？そのボコがどう島田流攻略につながるのかしら？」

みほ「それはですね……」

・・・
・・
・

みほ「じゃあ、ちょっとの間ワンセグでテレビを見てるね」

みほ「優花里さんがちょっとの間、車長を兼任してください。あとは基本的にお姉ちゃんの指示を聞いてください」

優花里「了解であります！」

華「大丈夫なんでしょうか？」

麻子「さあな」

みほ「えっと」ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟ

みほ「～～～～♪」

沙織「楽しそうだなあ」

みほ「沙織さん、通信を敵に流してください」

沙織「ホントに良いの？」

みほ「うん。作戦については発言しないから」

沙織「オッケー！ちょっと、待ってて」

みほ『やってやーる、やってやーる、やああってやーるぜ♪』

麻子「（ノリノリだな）」

華「（ノリノリですねえ）」

華「（ノリノリですねえ）」

愛里寿『……ちょっと。無線がこちらに入っている』

みほ『ボコ、第４５０話。都会に行く』

愛里寿『…………』

みほ『ボコは買い物をしようと都会に行くことにしました……』

愛里寿『（これは今日放送の最新話？拡大版だから録画して、楽しみにしてたのに……）』

みほ『すれちがいざま肩がぶつかりケンカに発展……』

愛里寿『！？』

愛里寿『（あらすじじゃない……。これはネタバレ！）』

愛里寿『無線を切って！』

「え？」

みほ『倒れたボコの目の前には、大きな木の枝が……』

愛里寿『いいから切って！』

「は、はいっ！」ﾌﾟﾂﾝ

ルミ「ん？隊長と通信ができない」

アズミ「ちょっと！敵が来てるわよ！」

メグミ「仕方ないわ。迎え撃つわよ」

・・・・・
・・・・
・・・
・・
・

ルミ「指示がこないー」

アズミ「ぐわー」

メグミ「やーらーれーたー」

大洗残り２輌。大学選抜残り１輌。


まほ「あとは敵の隊長車だけだというのに……」

みほ「まさか、１輌でここまで……」

麻子「おいおい、常に砲塔がこっち向いてるぞ……」

まほ「仕方ない……あの作戦でいくか」

みほ「うん。私が引き付けてるうちに……」

まほ「ああ」

・・・
・・
・

まほ「よし、任せろ」

ヴォイテクを乗せたティーガーI

愛里寿「バカにして！」

愛里寿「どうせ、こういう手を使うと思ってたわ。砲撃！」

ドオーーーーーーン

まほ「くっ！ヴォイテクを吹き飛ばされたか！」

まほ「だが、十分な時間は稼げたはず」

まほ「みほ！」

みほ「うん！」

ヴォイテクの下に大きなボコの絵をシールしたいたティーガーI

ボコぬいぐるみを大量に乗せたⅣ号

ヴォイテクの下に大きなボコの絵をシールしたいたティーガーI

ボコぬいぐるみを大量に乗せたⅣ号

愛里寿「二段構え！？」

愛里寿「でも、そんなんじゃ止まらない！」

みほ「…………」ﾎﾟﾁｯ

遊園地のスピーカーを利用して流れる大音量の”おいらボコだぜ”

パレード用のプロジェクターでそこらじゅうに映し出される”今日放送のボコアニメの録画”

愛里寿「…………」ﾌﾘｰｽﾞ

みほ・まほ「撃て！」

ドドォーンシュポ

アンチョビ「あれは、ボコがうんぬんとかじゃなく誰でもフリーズすると思うぞ……」

アリサ「まさか戦車の中でテレビを録画することがあるなんて思わなかったわ……」

カチューシャ「恐ろしいわね……」

島田「愛里寿～。出先で限定ボコ買ってきたわよ」

愛里寿「ボコなんてだいっ嫌い！」ｸﾞｽｯ

完

以下おまけ
むしろおまけが本編かもしれません（短いけど）

おまけ


戦車道大会決勝戦

まほ「森を抜けて奇襲をしかける」

エリカ「了解」

・・・
・・
・

エリカ「よしっ！完全に裏をかいたわ。相手はこっちに気づいていない！」

まほ「勝ったな。フラッグ車を狙え」

エリカ「はい！砲撃しろ！」

まほ「っ！？」

まほ「待てッ！撃つなぁああーーー！！！」

エリカ「！？」

エリカ「砲撃を中止しろ！」

まほ「はぁー、はぁー」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

エリカ「隊長？」

まほ「敵の車体を良く見ろ……」

エリカ「あれはっ！？」

「家元！？」

http://imgur.com/QqsJ1yl
（そこらじゅうにしほさんがペイントされたⅣ号と思ってください）

まほ「……あれを撃ったら私たちのクビが飛ぶぞ」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

エリカ「なんて恐ろしい手を」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

まほ「撃たなくては……！」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

エリカ「しかし……！」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

まほ「ほ、ほうげ……ダメだ！撃てない！」

エリカ「仕方ありません！」

まほ「情けない隊長ですまない。みんな」ﾅﾐﾀﾞﾒ

エリカ「良いんです……良いんです」ｸﾞｽｯ

しほ「いいから撃ちなさいよ！」

しほ「別にあれぐらい構わないわよ！」

しほ「まほぉおおおおーーーーーーー！」

ダージリン「凄いわね……！」

オレンジペコ「はい。いろんな意味で」

ダージリン「私もやろうかしら」

オレンジペコ「どなたの顔で？やはり西住しほさんでしょうか」

ダージリン「もちろん私の顔よ？」ﾄﾞﾔｧ

オレンジペコ「誰にも効果ないと思いますよ……」

審判「お、大洗女子学園の勝利……」

沙織「やったー！」

優花里「やりましたね西住殿！」

みほ「うん」

華「あら？あれは確か……」

麻子「敵の隊長だな」

まほ「…………」

みほ「お姉ちゃん……」

まほ「完敗だな」

みほ「うん……」

まほ「流派に縛られないお前は強いな。自分の戦車道……見つけたんだな」ﾆｺｯ

みほ「うんっ！」



しほ「ダメだあいつら……」

完