1: ◆5GUM9BxqUE:2016/06/12(日) 09:44:06.42 :n1oDAQzt0
スレタイは魔王視点ですが、王道ssになる予定です。
世界は闇で覆われようとしていた。
人間を無為な存在と見なし、魔物達の世界を作り上げようとする魔王が現れたからだ。
魔王にとって人間は蟻みたいなものだ。
人間にとって蟻が滅ぼうと滅ぶまいと関係ないように、
魔王も人間の存亡などどうでもよかったのだ。
だがそんな中、魔王を穿つ希望である『勇者』が現れたのだ。
スレタイは魔王視点ですが、王道ssになる予定です。
世界は闇で覆われようとしていた。
人間を無為な存在と見なし、魔物達の世界を作り上げようとする魔王が現れたからだ。
魔王にとって人間は蟻みたいなものだ。
人間にとって蟻が滅ぼうと滅ぶまいと関係ないように、
魔王も人間の存亡などどうでもよかったのだ。
だがそんな中、魔王を穿つ希望である『勇者』が現れたのだ。
2: ◆5GUM9BxqUE:2016/06/12(日) 09:51:53.49 :n1oDAQzt0
「何?勇者が生まれただと!」
魔王城。その名の通り魔王が住まう城。
魔王は部下の報告を受けていた。
「はい、キングバットからの情報なので間違いないかと」
「なら、速攻で潰して来い!」
「何をびびっておられるのですか。生まれたての勇者など精々常人に毛が生えた程度」
「その付近に居る魔物で充分だというのか。くっ、誰も勇者誕生の深刻さを分かってくれないというのか」
「そんなに狼狽していては、部下に舐められますよ。あなたに従う者の半分はその強大さに屈服したんです」
「まあいい。勇者が来るというなら私が強くなればいいだけのこと」
「残念ながらそうもいきません。部下の中にはあなたの指示でなければ動かない者もおります」
「魔王城でひたすら待つしかないのか……勇者には女神の加護がある以上、そう簡単には死なぬしな」
「何?勇者が生まれただと!」
魔王城。その名の通り魔王が住まう城。
魔王は部下の報告を受けていた。
「はい、キングバットからの情報なので間違いないかと」
「なら、速攻で潰して来い!」
「何をびびっておられるのですか。生まれたての勇者など精々常人に毛が生えた程度」
「その付近に居る魔物で充分だというのか。くっ、誰も勇者誕生の深刻さを分かってくれないというのか」
「そんなに狼狽していては、部下に舐められますよ。あなたに従う者の半分はその強大さに屈服したんです」
「まあいい。勇者が来るというなら私が強くなればいいだけのこと」
「残念ながらそうもいきません。部下の中にはあなたの指示でなければ動かない者もおります」
「魔王城でひたすら待つしかないのか……勇者には女神の加護がある以上、そう簡単には死なぬしな」
7: ◆5GUM9BxqUE:2016/06/13(月) 21:26:38.21 :Ky/9IzRD0
魔王の事情など知る由もなく、知ったとしても幸運としか思わないだろう辺境の国。
そこに勇者は誕生していた。赤ん坊ではない。10歳の少年だ。
「この国の力ではこれしか渡せなくてな。すまない」
国王はそういい、少年に50Gとどうの剣。そして勇者の証が渡された。
「それがあれば行く先で援助が受けられるだろう。幸運を祈る」
「ありがとうございます。女神の加護があらんことを」
そして勇者は魔王を倒すため旅立とうとした。
「そうじゃ。詫びといっては何だが、将来有望な武闘家も一緒に付けよう」
国王がそういって出て来たのは12歳ほどの少女だった。
「君、本当に武闘家なの?」
「女だからって舐めないでよね」
魔王の事情など知る由もなく、知ったとしても幸運としか思わないだろう辺境の国。
そこに勇者は誕生していた。赤ん坊ではない。10歳の少年だ。
「この国の力ではこれしか渡せなくてな。すまない」
国王はそういい、少年に50Gとどうの剣。そして勇者の証が渡された。
「それがあれば行く先で援助が受けられるだろう。幸運を祈る」
「ありがとうございます。女神の加護があらんことを」
そして勇者は魔王を倒すため旅立とうとした。
「そうじゃ。詫びといっては何だが、将来有望な武闘家も一緒に付けよう」
国王がそういって出て来たのは12歳ほどの少女だった。
「君、本当に武闘家なの?」
「女だからって舐めないでよね」
10: ◆5GUM9BxqUE:2016/06/15(水) 18:04:57.55 :5iJ79Kle0
「舐めるなんて破廉恥な真似はしないよ」
「そっちの舐めるじゃないわよ……」
天然な勇者に武闘家は呆れたようだ。
「ともかく、この勇者の印は何に使えるんだ?」
「行く先々で箪笥の中にある支援物資をもらえるのよ」
「そうなのか。それは助かる」
そんなことをいっているとゴブリンが現れる。
「ゴブリン一匹くらい、この剣で!」
ゴブリンは切られ、後には宝石が残った。
「このモンスタージュエルは後で見せないとね。それじゃあ、行くよ!」
この作品の続きは皆さんの知っているRPGです。
「舐めるなんて破廉恥な真似はしないよ」
「そっちの舐めるじゃないわよ……」
天然な勇者に武闘家は呆れたようだ。
「ともかく、この勇者の印は何に使えるんだ?」
「行く先々で箪笥の中にある支援物資をもらえるのよ」
「そうなのか。それは助かる」
そんなことをいっているとゴブリンが現れる。
「ゴブリン一匹くらい、この剣で!」
ゴブリンは切られ、後には宝石が残った。
「このモンスタージュエルは後で見せないとね。それじゃあ、行くよ!」
この作品の続きは皆さんの知っているRPGです。
11: ◆5GUM9BxqUE:2016/06/15(水) 18:06:00.19 :5iJ79Kle0
というわけで完結です。一発ネタになってしまいましたが、RPGの舞台裏的な物を書けたと思います。
というわけで完結です。一発ネタになってしまいましたが、RPGの舞台裏的な物を書けたと思います。
コメント
そんなに儲かるん?
起承転結の起が始まった部分で終わったぞ?