1: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:33:35.34 :DWSrzIZQ0
心「ただいまー☆ レッスン終わったよ、プロデューサー♪」
P「おかえりなさい、心さん」
心「今日はきつかったぁ……やっぱマストレさんのレッスンはガチガチ☆ はぁとの筋肉もガチガチ☆」
P「もう日が暮れそうですからね。遅くまでお疲れ様です」
心「お、ねぎらっちゃう? ご褒美くれちゃう?」
心「はぁとねー、今度のお休みに連れてって欲しいお店があるの♪」
P「誰もご褒美あげるなんて言ってませんよ」カタカタカタ
心「ちぇー」
心「ただいまー☆ レッスン終わったよ、プロデューサー♪」
P「おかえりなさい、心さん」
心「今日はきつかったぁ……やっぱマストレさんのレッスンはガチガチ☆ はぁとの筋肉もガチガチ☆」
P「もう日が暮れそうですからね。遅くまでお疲れ様です」
心「お、ねぎらっちゃう? ご褒美くれちゃう?」
心「はぁとねー、今度のお休みに連れてって欲しいお店があるの♪」
P「誰もご褒美あげるなんて言ってませんよ」カタカタカタ
心「ちぇー」
2: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:34:08.76 :DWSrzIZQ0
心「プロデューサーは、まだ仕事終わってない感じ? パソコンと格闘中?」
P「はい。今日はだいぶやらなきゃならないことが積み重なっていて」
心「そうなんだ♪」
心「………」ニュッ
P「なんですか、画面のぞき込んで」
心「あっ、これはぁとの名前が載ってる! 次のお仕事とか?」
P「まあ、その辺のスケジュール管理も課題のひとつですね」
心「ふーん♪ いやぁ、はぁとも最近売れっ子だからスケジュールの調整にも一苦労ってやつ?」
P「ええ、うれしい悲鳴です」
心「うふふ☆ ぐふふふふ☆」
P「笑い方、気持ち悪いですよ」
心「ところでシャンプー変えたんだけど、どう? いい匂いする?」
P「すごい話題転換だ」
心「頭近づけてるんだから、香りとかするでしょ♪」
P「……あざとい」
心「あざとくない☆」
P「好きな香り」
心「ありがと☆」
心「プロデューサーは、まだ仕事終わってない感じ? パソコンと格闘中?」
P「はい。今日はだいぶやらなきゃならないことが積み重なっていて」
心「そうなんだ♪」
心「………」ニュッ
P「なんですか、画面のぞき込んで」
心「あっ、これはぁとの名前が載ってる! 次のお仕事とか?」
P「まあ、その辺のスケジュール管理も課題のひとつですね」
心「ふーん♪ いやぁ、はぁとも最近売れっ子だからスケジュールの調整にも一苦労ってやつ?」
P「ええ、うれしい悲鳴です」
心「うふふ☆ ぐふふふふ☆」
P「笑い方、気持ち悪いですよ」
心「ところでシャンプー変えたんだけど、どう? いい匂いする?」
P「すごい話題転換だ」
心「頭近づけてるんだから、香りとかするでしょ♪」
P「……あざとい」
心「あざとくない☆」
P「好きな香り」
心「ありがと☆」
3: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:35:20.75 :DWSrzIZQ0
P「………」
P「………よし」
心「終わった?」
P「いえ、ひとつ片付いただけです。まだ何個か残ってます」
心「そっか」
P「というか、心さんは何してるんですか」
心「テキトーにファッション誌読んでる♪」
P「帰らないんですか」
心「んー……」
心「ねえ、プロデューサー」
P「?」
心「今夜は、帰りたくないの……」
P「なに恋愛ドラマみたいなこと言ってるんですか」
心「いっぺん言ってみたかったの☆」テヘペロ
P「はあ」カタカタカタ
心「ほらほらぁ、プロデューサーも乗ってきて♪」
P「ほう」
心「たまにはお芝居するのも楽しいよ?」
P「へえ」
心「女の子が恥じらいながらダイタンなセリフ言ってるんだから」
P「女の子?」
心「さっきまで生返事だったくせにそこだけ反応すんなおまえー!」ペシペシ
P「痛い痛い」
P「………」
P「………よし」
心「終わった?」
P「いえ、ひとつ片付いただけです。まだ何個か残ってます」
心「そっか」
P「というか、心さんは何してるんですか」
心「テキトーにファッション誌読んでる♪」
P「帰らないんですか」
心「んー……」
心「ねえ、プロデューサー」
P「?」
心「今夜は、帰りたくないの……」
P「なに恋愛ドラマみたいなこと言ってるんですか」
心「いっぺん言ってみたかったの☆」テヘペロ
P「はあ」カタカタカタ
心「ほらほらぁ、プロデューサーも乗ってきて♪」
P「ほう」
心「たまにはお芝居するのも楽しいよ?」
P「へえ」
心「女の子が恥じらいながらダイタンなセリフ言ってるんだから」
P「女の子?」
心「さっきまで生返事だったくせにそこだけ反応すんなおまえー!」ペシペシ
P「痛い痛い」
4: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:36:00.73 :DWSrzIZQ0
心「まったく、失礼しちゃう☆」
心「女はいくつになっても、恋をしているときは女の子になれるんだぞ☆」
P「恋、してるんですか?」
心「………」
心「た、たとえばの話ね?」
P「いやでも自分で自分のこと女の子だって言ってたし」
心「それはお芝居の設定上の話なのぉ!」
心「突っ込んじゃらめぇ♪ らめぇ~~☆」イヤンイヤン
P「ごまかし方がエロいです」
心「らめなのぉ☆」
P「とりあえず、俺はまだ仕事中なのでもう少し静かにしてもらえると」
心「あ、はい。すんません」
心「まったく、失礼しちゃう☆」
心「女はいくつになっても、恋をしているときは女の子になれるんだぞ☆」
P「恋、してるんですか?」
心「………」
心「た、たとえばの話ね?」
P「いやでも自分で自分のこと女の子だって言ってたし」
心「それはお芝居の設定上の話なのぉ!」
心「突っ込んじゃらめぇ♪ らめぇ~~☆」イヤンイヤン
P「ごまかし方がエロいです」
心「らめなのぉ☆」
P「とりあえず、俺はまだ仕事中なのでもう少し静かにしてもらえると」
心「あ、はい。すんません」
5: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:36:52.00 :DWSrzIZQ0
P「………」カタカタカタ
P「……ん~~っ。あー、肩が凝ってきた」
心「まだ終わんない感じ?」
P「ええ。まだですね」
心「もう7時だよ? 日も完全に沈んじゃったし」
P「しょうがないですよ、たまには残業も」
P「それより、心さんはいつ帰るんですか?」
P「雑誌も読み終わって、暇してるみたいですけど」
心「え? あー、うん」
心「……そうだ! プロデューサー、肩揉んであげる♪」
P「いいんですか?」
心「うんうん☆」
心「さっき読んだ雑誌に、ちょうどマッサージの記事があったから」
心「むしろこっちが試させてほしいな♪」
P「では、お言葉に甘えて」
心「じゃあ、ムチ持ってくるから待っててね♪」
P「およそマッサージでの用途がわからないブツの名前が出てきてるんですが」
心「ここでマッサージとかけまして、SMプレイとときます」
心「………」
P「………」
心「………」
P「……その心は?」
心「どちらもキモチよくなるでしょう☆」
P「50点」
心「やん♪ きびすぃー☆」
P「だいたい、アイドルの事務所にムチが置いてあるわけ」
心「時子ちゃん」
P「……ありますね」
P「………」カタカタカタ
P「……ん~~っ。あー、肩が凝ってきた」
心「まだ終わんない感じ?」
P「ええ。まだですね」
心「もう7時だよ? 日も完全に沈んじゃったし」
P「しょうがないですよ、たまには残業も」
P「それより、心さんはいつ帰るんですか?」
P「雑誌も読み終わって、暇してるみたいですけど」
心「え? あー、うん」
心「……そうだ! プロデューサー、肩揉んであげる♪」
P「いいんですか?」
心「うんうん☆」
心「さっき読んだ雑誌に、ちょうどマッサージの記事があったから」
心「むしろこっちが試させてほしいな♪」
P「では、お言葉に甘えて」
心「じゃあ、ムチ持ってくるから待っててね♪」
P「およそマッサージでの用途がわからないブツの名前が出てきてるんですが」
心「ここでマッサージとかけまして、SMプレイとときます」
心「………」
P「………」
心「………」
P「……その心は?」
心「どちらもキモチよくなるでしょう☆」
P「50点」
心「やん♪ きびすぃー☆」
P「だいたい、アイドルの事務所にムチが置いてあるわけ」
心「時子ちゃん」
P「……ありますね」
6: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:37:58.27 :DWSrzIZQ0
心「どう? 気持ちいい?」
P「はい。はぁ~……」
P「心さん、肩揉むの上手ですね」
心「小さい頃は、パパの肩を毎日揉んであげる娘だったんだぞ♪」
P「へえ。それは親孝行な」
心「今は、アイドルなんて安定しない職に就いちゃってるけどな☆ 迷惑もたくさんかけたし」
P「安定しないのは事実ですけど、時々テレビで頑張ってる姿を見せられているんだから、十分親孝行ですよ」
心「そうかな」
P「俺はそう思いますよ」
P「もし、まだ足りないと思うなら……今よりもっと上を目指して、毎日テレビに映るくらいのアイドルになりましょう」
心「……ふふ、そうだね♪」
心「よーし、頑張るぞ!!」グリグリ
P「いっ!? 痛い痛い痛い!」
心「あ、ごめん! つい力が」
心「どう? 気持ちいい?」
P「はい。はぁ~……」
P「心さん、肩揉むの上手ですね」
心「小さい頃は、パパの肩を毎日揉んであげる娘だったんだぞ♪」
P「へえ。それは親孝行な」
心「今は、アイドルなんて安定しない職に就いちゃってるけどな☆ 迷惑もたくさんかけたし」
P「安定しないのは事実ですけど、時々テレビで頑張ってる姿を見せられているんだから、十分親孝行ですよ」
心「そうかな」
P「俺はそう思いますよ」
P「もし、まだ足りないと思うなら……今よりもっと上を目指して、毎日テレビに映るくらいのアイドルになりましょう」
心「……ふふ、そうだね♪」
心「よーし、頑張るぞ!!」グリグリ
P「いっ!? 痛い痛い痛い!」
心「あ、ごめん! つい力が」
7: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:39:07.16 :DWSrzIZQ0
P「………」
P「………」グ~~
心「あ、お腹の虫が鳴ってる♪」
P「みたいですね。確かに、腹が減ってきた」
P「何か食べようかな……あ」
心「どうしたの?」
P「この部屋、ちょうど食料がほとんど切れていることを思い出しました。お菓子とかもなくなっていて」
心「あ、そうなんだ。じゃあ、出前でもとる?」
P「出前か……割高だけど」
心「腹が減っては戦ができぬ、でしょ? それに、今から近くのコンビニ行くのも疲れるだろうし♪」
心「さあさあ、なに頼む? おいしそうなのたくさんあるぞ☆」
P「心さん。一番は自分が食べたいからじゃないんですか?」
心「突っ込んじゃらめぇ♪」
P「気に入ったんですかそれ」
心「ピッツァ頼もうよ、ピッツァ! ここにチラシあるし」
P「ピザ? まあ、出前としては定番ですね。確か店も割と近いところにあったはずだし」
P「それにしますか」
心「やった♪ ピッツァだ♪」
P「発音」
心「ゴルゴムゾーマ頼んじゃう?」
P「光と紗南に影響受けてますね」
P「………」
P「………」グ~~
心「あ、お腹の虫が鳴ってる♪」
P「みたいですね。確かに、腹が減ってきた」
P「何か食べようかな……あ」
心「どうしたの?」
P「この部屋、ちょうど食料がほとんど切れていることを思い出しました。お菓子とかもなくなっていて」
心「あ、そうなんだ。じゃあ、出前でもとる?」
P「出前か……割高だけど」
心「腹が減っては戦ができぬ、でしょ? それに、今から近くのコンビニ行くのも疲れるだろうし♪」
心「さあさあ、なに頼む? おいしそうなのたくさんあるぞ☆」
P「心さん。一番は自分が食べたいからじゃないんですか?」
心「突っ込んじゃらめぇ♪」
P「気に入ったんですかそれ」
心「ピッツァ頼もうよ、ピッツァ! ここにチラシあるし」
P「ピザ? まあ、出前としては定番ですね。確か店も割と近いところにあったはずだし」
P「それにしますか」
心「やった♪ ピッツァだ♪」
P「発音」
心「ゴルゴムゾーマ頼んじゃう?」
P「光と紗南に影響受けてますね」
8: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:40:25.41 :DWSrzIZQ0
心「ん~~♪ ピッツァおいしい☆」モグモグ
P「ゴルゴンゾーラ、普段食べないけど意外とイケますね」
心「でしょ?」
P「栄養補充もできたし、もうひと頑張りしますか」
心「あれ? もういいの?」
P「あんまり食べ過ぎると眠くなっちゃいそうなので」
P「腹八分目で止めておきます」
心「あはは、まるで子どもみたいだー♪」
心「じゃあ、はぁとが残り食べておくね。今週の消費カロリー的に、このくらいは食べてもいいはずだし♪」ハムハム
P「お願いします」
心「ん~~♪ ピッツァおいしい☆」モグモグ
P「ゴルゴンゾーラ、普段食べないけど意外とイケますね」
心「でしょ?」
P「栄養補充もできたし、もうひと頑張りしますか」
心「あれ? もういいの?」
P「あんまり食べ過ぎると眠くなっちゃいそうなので」
P「腹八分目で止めておきます」
心「あはは、まるで子どもみたいだー♪」
心「じゃあ、はぁとが残り食べておくね。今週の消費カロリー的に、このくらいは食べてもいいはずだし♪」ハムハム
P「お願いします」
9: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:41:10.97 :DWSrzIZQ0
P「………」カタカタカタ
P「………」カタカタ、ターンッ
P「ふう。やーっと全部終わった」
P「心さん、俺も帰るのでそろそろ……」
P「……そういえば、さっきからずっと静かだな」
P「心さん?」
心「すー……すー……」スヤスヤ
P「……ソファーで寝ちゃってたのか」
P「………」カタカタカタ
P「………」カタカタ、ターンッ
P「ふう。やーっと全部終わった」
P「心さん、俺も帰るのでそろそろ……」
P「……そういえば、さっきからずっと静かだな」
P「心さん?」
心「すー……すー……」スヤスヤ
P「……ソファーで寝ちゃってたのか」
10: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:42:10.58 :DWSrzIZQ0
P「心さん。起きてください」
心「んぅ……きすみーぷりーず……」
P「アイドルの寝言としてそれはどうなんだろう」
心「んぁ……P……?」ポワポワ
P「起きましたか。もう9時前ですよ」
心「あ……私、寝ちゃってた?」
P「ええ、それはもうぐっすりと」
心「そっかー……はは、自分がお腹いっぱいになって寝ちゃうなんて」
P「まるで子どもみたいですね」
心「あー、さっきのはぁとのセリフ、覚えてたな?」
P「コーヒー淹れたけど、飲みます? 眠気覚ましにちょうどいいですよ」
心「ありがと」
心「……うん、あったかい」
P「淹れたてですから」
P「心さん。起きてください」
心「んぅ……きすみーぷりーず……」
P「アイドルの寝言としてそれはどうなんだろう」
心「んぁ……P……?」ポワポワ
P「起きましたか。もう9時前ですよ」
心「あ……私、寝ちゃってた?」
P「ええ、それはもうぐっすりと」
心「そっかー……はは、自分がお腹いっぱいになって寝ちゃうなんて」
P「まるで子どもみたいですね」
心「あー、さっきのはぁとのセリフ、覚えてたな?」
P「コーヒー淹れたけど、飲みます? 眠気覚ましにちょうどいいですよ」
心「ありがと」
心「……うん、あったかい」
P「淹れたてですから」
12: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:45:00.63 :DWSrzIZQ0
>>11 修正
心「でもホント、子どもみたい♪」
心「プロデューサーの前だと、たまーに童心に帰っちゃうことがあるんだよね☆」
P「割といつも子どもっぽいような」
心「黙っとけ☆」
心「アレだよね」
心「プロデューサーと一緒にいると子どもに戻るってことは、ひょっとして昔を思い出させるものがプロデューサーにあるのかも?」
P「昔を思い出させるもの?」
>>11 修正
心「でもホント、子どもみたい♪」
心「プロデューサーの前だと、たまーに童心に帰っちゃうことがあるんだよね☆」
P「割といつも子どもっぽいような」
心「黙っとけ☆」
心「アレだよね」
心「プロデューサーと一緒にいると子どもに戻るってことは、ひょっとして昔を思い出させるものがプロデューサーにあるのかも?」
P「昔を思い出させるもの?」
13: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:45:32.67 :DWSrzIZQ0
心「もしかして……小さい頃、すでに出会っていたとか!」
心「かつて遊んだことのある想い出の男の子と運命の再会……いやあん、スウィーティー☆」
P「それはスウィーティーというかロマンが過ぎませんか?」
心「でもありえなくはないでしょ? はぁと、小さい頃に遊んだ男の子の名前、全部覚えてるわけじゃないし」
心「閉ざされた記憶の向こうに、約束の彼との真実が……」
P「ないない」
心「もう、ノリ悪いぞプロデューサー!」ブーブー
P「もし会ったことがあるなら、俺のほうが忘れませんよ。心さんみたいな人」
心「えっ」
心「そ、それはもしかして、こんな美少女の姿を忘れるわけがない的な」
P「絶対ガキ大将タイプだっただろうから、会ってたら忘れないです」
心「そういうことだろうと思ったわ☆」
P「はは……さて。コーヒー飲み終わったら、そろそろ帰りましょうか」
心「うん♪」
P「歩きですよね? 駅まで送りますよ」
心「さっすがプロデューサー♪ イケメン☆」
心「もしかして……小さい頃、すでに出会っていたとか!」
心「かつて遊んだことのある想い出の男の子と運命の再会……いやあん、スウィーティー☆」
P「それはスウィーティーというかロマンが過ぎませんか?」
心「でもありえなくはないでしょ? はぁと、小さい頃に遊んだ男の子の名前、全部覚えてるわけじゃないし」
心「閉ざされた記憶の向こうに、約束の彼との真実が……」
P「ないない」
心「もう、ノリ悪いぞプロデューサー!」ブーブー
P「もし会ったことがあるなら、俺のほうが忘れませんよ。心さんみたいな人」
心「えっ」
心「そ、それはもしかして、こんな美少女の姿を忘れるわけがない的な」
P「絶対ガキ大将タイプだっただろうから、会ってたら忘れないです」
心「そういうことだろうと思ったわ☆」
P「はは……さて。コーヒー飲み終わったら、そろそろ帰りましょうか」
心「うん♪」
P「歩きですよね? 駅まで送りますよ」
心「さっすがプロデューサー♪ イケメン☆」
14: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:46:14.02 :DWSrzIZQ0
帰り道
心「今日は星がよく見えるね♪」
P「一日中晴れでしたからね。今も雲ひとつなさそうだ」
心「どれがなんの星座とかはよく知らないけど、なんとなく眺めているだけでも楽しいよね♪」
P「俺も、夏の星座だとさそり座と夏の大三角くらいですかね。自信あるのは」
P「それでも、たまにはぼーっと星を眺めるのもいいかもしれませんね」
心「だね☆」
心「そうだ。だったら今度、長野に遊びに来る? 東京よりも空が綺麗だぞ☆」
P「長野かあ」
心「宿代はタダですむし」
P「タダ? それってまさか」
心「にこにこ」
P「麻理菜さんの実家に泊めてもらうんですか?」
心「ウチに来いよ! なんでマリナルの家に行こうとするの!?」
帰り道
心「今日は星がよく見えるね♪」
P「一日中晴れでしたからね。今も雲ひとつなさそうだ」
心「どれがなんの星座とかはよく知らないけど、なんとなく眺めているだけでも楽しいよね♪」
P「俺も、夏の星座だとさそり座と夏の大三角くらいですかね。自信あるのは」
P「それでも、たまにはぼーっと星を眺めるのもいいかもしれませんね」
心「だね☆」
心「そうだ。だったら今度、長野に遊びに来る? 東京よりも空が綺麗だぞ☆」
P「長野かあ」
心「宿代はタダですむし」
P「タダ? それってまさか」
心「にこにこ」
P「麻理菜さんの実家に泊めてもらうんですか?」
心「ウチに来いよ! なんでマリナルの家に行こうとするの!?」
15: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:47:02.34 :DWSrzIZQ0
P「心さんの実家ですか。そういえば、まだうかがったことがなかったですね」
P「わざわざお母さまが東京に来てくれた時に、挨拶はさせていただきましたけど」
心「周りなんにもないけど、いいところだよ♪ 空気もおいしいし♪」
P「それは魅力的ですけど、担当アイドルの実家に泊めてもらうのはどうなんだろう」
心「かたいこと言うなって♪」
心「それか、泊まるのがダメなら、ご飯だけでもどう? ウチのママの料理、おいしいぞ♪」
P「ご飯ですか。……まあ、そのくらいなら」
心「やった!」
心「いつにする? 来週?」
P「そんないきなり行けるほど暇じゃないでしょう、心さん」
P「スケジュール、結構カツカツなんだから」
心「てへぺろ☆」
心「………」
P「心さん?」
P「心さんの実家ですか。そういえば、まだうかがったことがなかったですね」
P「わざわざお母さまが東京に来てくれた時に、挨拶はさせていただきましたけど」
心「周りなんにもないけど、いいところだよ♪ 空気もおいしいし♪」
P「それは魅力的ですけど、担当アイドルの実家に泊めてもらうのはどうなんだろう」
心「かたいこと言うなって♪」
心「それか、泊まるのがダメなら、ご飯だけでもどう? ウチのママの料理、おいしいぞ♪」
P「ご飯ですか。……まあ、そのくらいなら」
心「やった!」
心「いつにする? 来週?」
P「そんないきなり行けるほど暇じゃないでしょう、心さん」
P「スケジュール、結構カツカツなんだから」
心「てへぺろ☆」
心「………」
P「心さん?」
16: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:47:46.57 :DWSrzIZQ0
心「……そうだよね。はぁと、暇じゃないんだよね」
心「総選挙、9位だったし。人気、出てきてるんだよね」
P「出てきてるなんてものじゃないですよ。もう立派な人気アイドルです」
心「……そっか」
心「へへ……うれしい」
P「俺もうれしいです。あなたの努力を近くで見てきたつもりですから」
P「心さんの積み重ねてきたものが、たくさんの人に伝わっている。やっぱり、達成感はあります」
心「そうだね♪」
心「……でも、はぁとだけじゃないよ」
P「?」
心「ついやりすぎちゃうアイドルシュガーハートを、ずーっと支えてくれて、一緒に走ってきてくれた人」
心「プロデューサーの努力や積み重ねも、ちゃんと見てきたんだから」
P「心さん……」
心「……そうだよね。はぁと、暇じゃないんだよね」
心「総選挙、9位だったし。人気、出てきてるんだよね」
P「出てきてるなんてものじゃないですよ。もう立派な人気アイドルです」
心「……そっか」
心「へへ……うれしい」
P「俺もうれしいです。あなたの努力を近くで見てきたつもりですから」
P「心さんの積み重ねてきたものが、たくさんの人に伝わっている。やっぱり、達成感はあります」
心「そうだね♪」
心「……でも、はぁとだけじゃないよ」
P「?」
心「ついやりすぎちゃうアイドルシュガーハートを、ずーっと支えてくれて、一緒に走ってきてくれた人」
心「プロデューサーの努力や積み重ねも、ちゃんと見てきたんだから」
P「心さん……」
17: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:50:56.20 :DWSrzIZQ0
心「だから……うん」
心「サンキュー、プロデューサー☆」
心「これ、あげる♪」
P「この箱は……」
心「ネクタイ。新しいの欲しいって、この前言ってたでしょ?」
心「はぁとの感謝の気持ち、受け取っておくれ☆」
P「あ、ありがとうございます……」
心「なんだよ、もっと喜べ☆」
P「いえ、すみません。突然渡されたものだからびっくりして」
P「うれしいです。というか、こっち、まだなにも用意してなくて。すみません」
心「いいのいいの、はぁとが勝手にあげただけなんだから♪」
心「ていうか、『まだ』ってことは」
P「……一応、お祝いの品は考えていまして。まだ決め切れていないので、手元にはないんですけど」
心「本当? それは楽しみにしておかないと♪」
P「あんまりハードルあげないでくださいよ」
心「楽しみ~、楽しみ~♪」フンフンフーン
P「はあ……わかりました。存分に期待しておいてください」
心「おう☆」
心「はぁとも、今回は既製品だけど、クリスマスあたりには手作りのマフラーとかあげちゃうつもりだから♪」
心「だから……うん」
心「サンキュー、プロデューサー☆」
心「これ、あげる♪」
P「この箱は……」
心「ネクタイ。新しいの欲しいって、この前言ってたでしょ?」
心「はぁとの感謝の気持ち、受け取っておくれ☆」
P「あ、ありがとうございます……」
心「なんだよ、もっと喜べ☆」
P「いえ、すみません。突然渡されたものだからびっくりして」
P「うれしいです。というか、こっち、まだなにも用意してなくて。すみません」
心「いいのいいの、はぁとが勝手にあげただけなんだから♪」
心「ていうか、『まだ』ってことは」
P「……一応、お祝いの品は考えていまして。まだ決め切れていないので、手元にはないんですけど」
心「本当? それは楽しみにしておかないと♪」
P「あんまりハードルあげないでくださいよ」
心「楽しみ~、楽しみ~♪」フンフンフーン
P「はあ……わかりました。存分に期待しておいてください」
心「おう☆」
心「はぁとも、今回は既製品だけど、クリスマスあたりには手作りのマフラーとかあげちゃうつもりだから♪」
18: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:51:29.78 :DWSrzIZQ0
P「もうすぐ駅ですね」
心「そうだね……はあ」
P「どうしたんですか、ため息なんてついて」
心「ああ、うん。やっと渡せたなあと思って」
P「このネクタイですか?」
心「そうそう♪ 朝からずーっと機会うかがってて、でもなかなかタイミングがつかめなくて」
P「もしかして、今日夜まで残ってたのは」
心「そういうこと♪」
P「渡すタイミングなんていくらでもあったじゃないですか。わざわざこんな時間までいる必要なかったのに」
心「それはそうなんだけどさ……ほら、なんていうか」
心「こう、改まって感謝の気持ちを伝えますーってなると……照れくさくて」アハハ
P「……心さん、そういうところは不器用ですよね」
心「ほっとけ☆」
心「おかげで美女と一緒に夜道を帰れることになったんだぞ? 感謝しろよ☆」
P「はいはい、ありがとうございます」
心「それでよし♪」
P「もうすぐ駅ですね」
心「そうだね……はあ」
P「どうしたんですか、ため息なんてついて」
心「ああ、うん。やっと渡せたなあと思って」
P「このネクタイですか?」
心「そうそう♪ 朝からずーっと機会うかがってて、でもなかなかタイミングがつかめなくて」
P「もしかして、今日夜まで残ってたのは」
心「そういうこと♪」
P「渡すタイミングなんていくらでもあったじゃないですか。わざわざこんな時間までいる必要なかったのに」
心「それはそうなんだけどさ……ほら、なんていうか」
心「こう、改まって感謝の気持ちを伝えますーってなると……照れくさくて」アハハ
P「……心さん、そういうところは不器用ですよね」
心「ほっとけ☆」
心「おかげで美女と一緒に夜道を帰れることになったんだぞ? 感謝しろよ☆」
P「はいはい、ありがとうございます」
心「それでよし♪」
19: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:52:06.77 :DWSrzIZQ0
心「ありがとう♪ 駅まで送ってくれて」
P「大したことじゃないですよ。どうせ俺、家近いですし」
P「明日は休みですよね」
心「久しぶりの休みだー☆」
P「ゆっくり睡眠をとってください。また明後日から頑張ってもらうので」
心「任しといて♪」
心「プロデューサーは、明日も仕事?」
P「はい」
心「そっか。がんばってね☆」
P「ありがとうございます」
心「じゃあ、そろそろ電車出るから行くね」
P「気をつけて帰ってください」
心「うん♪ またね!」
P「また」
心「ありがとう♪ 駅まで送ってくれて」
P「大したことじゃないですよ。どうせ俺、家近いですし」
P「明日は休みですよね」
心「久しぶりの休みだー☆」
P「ゆっくり睡眠をとってください。また明後日から頑張ってもらうので」
心「任しといて♪」
心「プロデューサーは、明日も仕事?」
P「はい」
心「そっか。がんばってね☆」
P「ありがとうございます」
心「じゃあ、そろそろ電車出るから行くね」
P「気をつけて帰ってください」
心「うん♪ またね!」
P「また」
20: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:53:06.09 :DWSrzIZQ0
P「………」
P「さて、俺も帰るか」クルリ
心「プロデューサー!」
P「はい?」
心「明後日からも、はぁとのプロデュースをよろしく!」
心「Pじゃなきゃ、ダメなんだからなー!」
P「………」
P「はい、もちろんです!」
心「よーし!」
心「じゃあ、また!」
P「………」
P「………」
P「さて、俺も帰るか」クルリ
心「プロデューサー!」
P「はい?」
心「明後日からも、はぁとのプロデュースをよろしく!」
心「Pじゃなきゃ、ダメなんだからなー!」
P「………」
P「はい、もちろんです!」
心「よーし!」
心「じゃあ、また!」
P「………」
21: ◆C2VTzcV58A:2016/08/03(水) 21:53:37.73 :DWSrzIZQ0
P「……頑張ろう」
P(彼女と別れ、ひとり家路へ)
P(残業帰りのわりに、不思議と足取りは軽く)
P(それはきっと、彼女のスウィーティーな贈り物のおかげなのだと思った)
おしまい
P「……頑張ろう」
P(彼女と別れ、ひとり家路へ)
P(残業帰りのわりに、不思議と足取りは軽く)
P(それはきっと、彼女のスウィーティーな贈り物のおかげなのだと思った)
おしまい
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