1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/27(土) 17:56:55.28 :03HCGJzfO
ルッキーニ「ふーん」
ペリーヌ「あぁ……本当でしたらわたくしから御祝いと感謝の気持ちを是非ともお届けしたかったのに…」モンモン
ルッキーニ「…? 言えばよかったじゃん、“おめでと”って」
ペリーヌ「はぁ~~。無神経な貴方には解りっこありませんわね…」
ルッキーニ「なにそれ? 少佐は誕生日嫌いなの?? 芳佳とサーニャのお祝いは一緒にやったじゃん」
ペリーヌ「……もういいですわ。とにかく、用事が済んだのならとっととお帰りなさいな」ガク
ルッキーニ「うん。ありがとペリーヌー」スタタ
ペリーヌ「いい加減、寝癖の手入れくらい自分でやりなさいな。わたくしもそう毎日手が空いてる訳ではありませんわよー!?」
――――
――
―
ルッキーニ「ふーん」
ペリーヌ「あぁ……本当でしたらわたくしから御祝いと感謝の気持ちを是非ともお届けしたかったのに…」モンモン
ルッキーニ「…? 言えばよかったじゃん、“おめでと”って」
ペリーヌ「はぁ~~。無神経な貴方には解りっこありませんわね…」
ルッキーニ「なにそれ? 少佐は誕生日嫌いなの?? 芳佳とサーニャのお祝いは一緒にやったじゃん」
ペリーヌ「……もういいですわ。とにかく、用事が済んだのならとっととお帰りなさいな」ガク
ルッキーニ「うん。ありがとペリーヌー」スタタ
ペリーヌ「いい加減、寝癖の手入れくらい自分でやりなさいな。わたくしもそう毎日手が空いてる訳ではありませんわよー!?」
――――
――
―
2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/27(土) 18:17:58.06 :03HCGJzfO
ルッキーニ「そっかー…。少佐って誕生日だったんだ」スタスタ
ルッキーニ「んー、でも~……――」
ルッキーニ「…? あ、芳佳とリーネ」
芳佳「――あとは、この間使ったお醤油と味噌! あれも大豆なんだよ?」
リーネ「へぇ…! そんなに沢山あるんだね」
芳佳「大豆はとっても身体によくて、女の人は胸も大きくなるって言われてるんだよ!」
リーネ「そ、そうなんだ。…じゃあ、私はやっぱり苦手かな」
芳佳「えっ、なんで? リーネちゃん、お味噌汁美味しいって言ってたじゃん?」
リーネ「う、うん……でも…。これ以上は…」
――スタタタ
ルッキーニ「芳佳、リーネ!」
芳佳「? あ、ルッキーニちゃん」
リーネ「おはよう、ルッキーニちゃん」
ルッキーニ「そっかー…。少佐って誕生日だったんだ」スタスタ
ルッキーニ「んー、でも~……――」
ルッキーニ「…? あ、芳佳とリーネ」
芳佳「――あとは、この間使ったお醤油と味噌! あれも大豆なんだよ?」
リーネ「へぇ…! そんなに沢山あるんだね」
芳佳「大豆はとっても身体によくて、女の人は胸も大きくなるって言われてるんだよ!」
リーネ「そ、そうなんだ。…じゃあ、私はやっぱり苦手かな」
芳佳「えっ、なんで? リーネちゃん、お味噌汁美味しいって言ってたじゃん?」
リーネ「う、うん……でも…。これ以上は…」
――スタタタ
ルッキーニ「芳佳、リーネ!」
芳佳「? あ、ルッキーニちゃん」
リーネ「おはよう、ルッキーニちゃん」
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/27(土) 18:42:52.55 :03HCGJzfO
ルッキーニ「ねぇねぇ、少佐って昨日誕生日だったの?」
芳佳「へ?」
リーネ「えっと、どうして急に…?」
ルッキーニ「さっきペリーヌから聞いた、なんか落ち込んでたけど」
芳佳「ペリーヌさん…」
リーネ「……」
ルッキーニ「芳佳達は知ってた?」
芳佳「う、うん…」
リーネ「私も、芳佳ちゃんから聞いてたけど…」
ルッキーニ「…? “けど”?」
リーネ「ぇ、えぇっと……」
芳佳「実はね。私とリーネちゃんでお祝いしたいなって前に話してたんだけど、ペリーヌさんとかミーナ中佐に止められちゃって」
リーネ「うん。あまり大きく持ち上げたら駄目って言われて……それで私達も…」
ルッキーニ「なんで? 少佐ってやっぱり誕生日が嫌いなの?」
芳佳「ぅ…! そ、それは…」
リーネ「……」
ルッキーニ「??」
ルッキーニ「ねぇねぇ、少佐って昨日誕生日だったの?」
芳佳「へ?」
リーネ「えっと、どうして急に…?」
ルッキーニ「さっきペリーヌから聞いた、なんか落ち込んでたけど」
芳佳「ペリーヌさん…」
リーネ「……」
ルッキーニ「芳佳達は知ってた?」
芳佳「う、うん…」
リーネ「私も、芳佳ちゃんから聞いてたけど…」
ルッキーニ「…? “けど”?」
リーネ「ぇ、えぇっと……」
芳佳「実はね。私とリーネちゃんでお祝いしたいなって前に話してたんだけど、ペリーヌさんとかミーナ中佐に止められちゃって」
リーネ「うん。あまり大きく持ち上げたら駄目って言われて……それで私達も…」
ルッキーニ「なんで? 少佐ってやっぱり誕生日が嫌いなの?」
芳佳「ぅ…! そ、それは…」
リーネ「……」
ルッキーニ「??」
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/27(土) 19:03:46.94 :03HCGJzfO
――――
――
―
執務室
ミーナ「…………」カキカキ
ミーナ「……。はぁ…」コト
ミーナ「一日あけたっていうのに、いまいちやる気が出ないわねぇ」
ミーナ「……」ゴソ
ミーナ「これ、どうしようかしら…?」
コンコンッ
ミーナ「!」サッ
『ちゅーさ~! ねぇねぇ~?』
ミーナ「る、ルッキーニさん? …はい、何かしら? 入っていいわよ」
――――
――
―
執務室
ミーナ「…………」カキカキ
ミーナ「……。はぁ…」コト
ミーナ「一日あけたっていうのに、いまいちやる気が出ないわねぇ」
ミーナ「……」ゴソ
ミーナ「これ、どうしようかしら…?」
コンコンッ
ミーナ「!」サッ
『ちゅーさ~! ねぇねぇ~?』
ミーナ「る、ルッキーニさん? …はい、何かしら? 入っていいわよ」
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/27(土) 19:30:11.42 :03HCGJzfO
ガチャ
ルッキーニ「お邪魔しまーす」ステテ
ミーナ「どうかしたの? 何かトラブル?」
ルッキーニ「ううん、そういうんじゃないけど――」
ルッキーニ「…ねぇ中佐、なんで少佐の誕生日はお祝いしちゃダメなの?」
ミーナ「!?」ギク
ミーナ「……どこでそんな話を聞いたのかしら? ルッキーニさん」
ルッキーニ「芳佳とリーネが。中佐にやっちゃダメって言われたって」
ミーナ「そう…」
ルッキーニ「昨日って少佐の誕生日だったんでしょ?」
ミーナ「ええ、まあ……そうよ。もう21歳になったかしらね…」
ルッキーニ「ふーん、そっか。少佐はもう大人なんだね?」
ミーナ「……。ええ、なのに無理ばかりして…」
ルッキーニ「…あ、ありぇ? 中佐怒ってる…?」
ガチャ
ルッキーニ「お邪魔しまーす」ステテ
ミーナ「どうかしたの? 何かトラブル?」
ルッキーニ「ううん、そういうんじゃないけど――」
ルッキーニ「…ねぇ中佐、なんで少佐の誕生日はお祝いしちゃダメなの?」
ミーナ「!?」ギク
ミーナ「……どこでそんな話を聞いたのかしら? ルッキーニさん」
ルッキーニ「芳佳とリーネが。中佐にやっちゃダメって言われたって」
ミーナ「そう…」
ルッキーニ「昨日って少佐の誕生日だったんでしょ?」
ミーナ「ええ、まあ……そうよ。もう21歳になったかしらね…」
ルッキーニ「ふーん、そっか。少佐はもう大人なんだね?」
ミーナ「……。ええ、なのに無理ばかりして…」
ルッキーニ「…あ、ありぇ? 中佐怒ってる…?」
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/27(土) 20:53:35.40 :03HCGJzfO
ミーナ「ぁ、いえ。ごめんなさい、何でもないの」
ルッキーニ「うじゅ……中佐は少佐のこと好じゃないの?」
ミーナ「そんな事は勿論ないけど…。そうねぇ、宮藤さん達の気持ちは十分解るわ――」
ミーナ「けど今の少佐は少し過敏になってるから。年齢に関してはそっとしておいた方が賢明だと思うわ」
ルッキーニ「…? 少佐は誕生日が嫌いなんじゃないんだ?」
ミーナ「それはそうよ。去年ブリタニア基地でも皆でサーニャさん達の祝会したでしょ?」
ルッキーニ「うん」
ミーナ「…まあ自分の誕生日なんかには無頓着な人なのかもしれないけど、流石にルッキーニさんが考えた様な事はないわよ」
ルッキーニ「そっか。じゃあ“おめでと”って言っても怒られちゃうのかな?」
ミーナ「そ、そんな事はないと思うけど……もう日も過ぎちゃったから。また次の機会にしておきなさい?」
ルッキーニ「んー……」
ミーナ「ぁ、いえ。ごめんなさい、何でもないの」
ルッキーニ「うじゅ……中佐は少佐のこと好じゃないの?」
ミーナ「そんな事は勿論ないけど…。そうねぇ、宮藤さん達の気持ちは十分解るわ――」
ミーナ「けど今の少佐は少し過敏になってるから。年齢に関してはそっとしておいた方が賢明だと思うわ」
ルッキーニ「…? 少佐は誕生日が嫌いなんじゃないんだ?」
ミーナ「それはそうよ。去年ブリタニア基地でも皆でサーニャさん達の祝会したでしょ?」
ルッキーニ「うん」
ミーナ「…まあ自分の誕生日なんかには無頓着な人なのかもしれないけど、流石にルッキーニさんが考えた様な事はないわよ」
ルッキーニ「そっか。じゃあ“おめでと”って言っても怒られちゃうのかな?」
ミーナ「そ、そんな事はないと思うけど……もう日も過ぎちゃったから。また次の機会にしておきなさい?」
ルッキーニ「んー……」
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/27(土) 21:59:25.31 :03HCGJzfO
――――
――
―
シャッキーニ部屋
ルッキーニ「ん~……」ゴロゴロ
シャーリー「…どうしたルッキーニ? さっきからうーうー唸って、具合悪いのか?」チラ
ルッキーニ「んにゃ、違うよ」
シャーリー「そっか? ならいいけど、なんか面白くないことでもあったか」カチャカチャ
ルッキーニ「……ねぇシャーリー?」
シャーリー「んー?」カチャカチャ
ルッキーニ「少佐は歳とっちゃうのがヤなのかな?」
シャーリー「え? …なんだって?」チラ
ルッキーニ「あたしのマーマも“歳はとりたくない”って言ってたことあるけど、大人になると皆そう思うのかな?」
――――
――
―
シャッキーニ部屋
ルッキーニ「ん~……」ゴロゴロ
シャーリー「…どうしたルッキーニ? さっきからうーうー唸って、具合悪いのか?」チラ
ルッキーニ「んにゃ、違うよ」
シャーリー「そっか? ならいいけど、なんか面白くないことでもあったか」カチャカチャ
ルッキーニ「……ねぇシャーリー?」
シャーリー「んー?」カチャカチャ
ルッキーニ「少佐は歳とっちゃうのがヤなのかな?」
シャーリー「え? …なんだって?」チラ
ルッキーニ「あたしのマーマも“歳はとりたくない”って言ってたことあるけど、大人になると皆そう思うのかな?」
11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/27(土) 23:36:03.63 :03HCGJzfO
シャーリー「あー…まあ、そうかもな? あたしもまだ17だから知らないけどさ」ポリポリ
ルッキーニ「ん~、そっか……シャーリーもわかんないのかぁ…」ウジュジュ
シャーリー「なんだ? 少佐がそんな事言ってたのか?」
ルッキーニ「んーん、中佐が少佐に年齢の事言っちゃダメだって。昨日誕生日だったのに」
シャーリー「えぇ? あー、そうなのか。そういえば少佐の誕生日って初めて聞いたなぁ」
ルッキーニ「あたしは知らなかったけど、ペリーヌとか芳佳達が本当はお祝いしたかったんだけど止めたんだって?」
シャーリー「……。なるほどね、確かにちょっと気が引けるかもな」
ルッキーニ「にゃ? なんで??」ポカン
シャーリー「あー…まあ、そうかもな? あたしもまだ17だから知らないけどさ」ポリポリ
ルッキーニ「ん~、そっか……シャーリーもわかんないのかぁ…」ウジュジュ
シャーリー「なんだ? 少佐がそんな事言ってたのか?」
ルッキーニ「んーん、中佐が少佐に年齢の事言っちゃダメだって。昨日誕生日だったのに」
シャーリー「えぇ? あー、そうなのか。そういえば少佐の誕生日って初めて聞いたなぁ」
ルッキーニ「あたしは知らなかったけど、ペリーヌとか芳佳達が本当はお祝いしたかったんだけど止めたんだって?」
シャーリー「……。なるほどね、確かにちょっと気が引けるかもな」
ルッキーニ「にゃ? なんで??」ポカン
12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/28(日) 00:09:04.53 :uQR/GhC/O
シャーリー「なんでって、そりゃアレだよ。一種のデリカシーっていうか?」
ルッキーニ「でりかし?」
シャーリー「そ! 良かれと思ってやってもさ、相手にとっちゃ気にしちゃう事だってあるってこと」
シャーリー「皆優しいから、少佐にもう――……あれ、少佐って今いくつだ?」
ルッキーニ「21歳になったんだって」
シャーリー「ん、サンキュ。…えーっと、皆は少佐に“自分はもう21歳になったんだ”って意識させたくないんだよ」
ルッキーニ「……少佐が落ち込んじゃうから?」
シャーリー「かもな? 宮藤達や中佐はそう心配して気をつかったんだろ」
ルッキーニ「でもそんなの分かんないよ? お祝いしたら喜んでくれるかもしれないじゃん」
シャーリー「いや、うーん……なんて言ったらいいかなぁ…」ポリポリ
ルッキーニ「あたしは嬉しいけど? シャーリーも嬉しいでしょ!?」
シャーリー「まあ、そりゃな。けど考えてみろルッキーニ? あの少佐が何も言ってないんだから、べつに今のままで平気なんだよ」
ルッキーニ「!?」
シャーリー「んーと…、たしかロマーニャの誕生日会だって本人が主催しないと何も起きないんじゃなかったっけ?」
シャーリー「なんでって、そりゃアレだよ。一種のデリカシーっていうか?」
ルッキーニ「でりかし?」
シャーリー「そ! 良かれと思ってやってもさ、相手にとっちゃ気にしちゃう事だってあるってこと」
シャーリー「皆優しいから、少佐にもう――……あれ、少佐って今いくつだ?」
ルッキーニ「21歳になったんだって」
シャーリー「ん、サンキュ。…えーっと、皆は少佐に“自分はもう21歳になったんだ”って意識させたくないんだよ」
ルッキーニ「……少佐が落ち込んじゃうから?」
シャーリー「かもな? 宮藤達や中佐はそう心配して気をつかったんだろ」
ルッキーニ「でもそんなの分かんないよ? お祝いしたら喜んでくれるかもしれないじゃん」
シャーリー「いや、うーん……なんて言ったらいいかなぁ…」ポリポリ
ルッキーニ「あたしは嬉しいけど? シャーリーも嬉しいでしょ!?」
シャーリー「まあ、そりゃな。けど考えてみろルッキーニ? あの少佐が何も言ってないんだから、べつに今のままで平気なんだよ」
ルッキーニ「!?」
シャーリー「んーと…、たしかロマーニャの誕生日会だって本人が主催しないと何も起きないんじゃなかったっけ?」
13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/28(日) 00:37:19.39 :uQR/GhC/O
シャーリー「えーまぁ……つまり、そんな感じだと思うぞ? 本当に必要ならハッキリ言うだろ、少佐は」
ルッキーニ「……」
シャーリー「な? そういう事だから大丈夫なんだって、お前も変にちょっかい出さない方がいいぞ?」
ルッキーニ「うじゅ…、なんか変」ムス
シャーリー「えっ」
ルッキーニ「シャーリー変なこと言ってる! なんか隠してるでしょ!?」
シャーリー「な、なんだよいきなり…?」
ルッキーニ「誕生日ってそういうんじゃないよ! 生まれた人にありがとうとか、大好きってお祝いしてあげることでしょ??」
シャーリー「……」
ルッキーニ「マーマはそう言ってたもん。嬉しいからあたしの為にお祝いするって言ってたよ?」
シャーリー「…うん、そうだな。ルッキーニは正しいよ」ナデナデ
ルッキーニ「うじゃじゅ……~んほら、でしょ?」
シャーリー「でも少佐には、ちょっとさ…?」
ルッキーニ「! だからなんで? 教えてよシャーリー!?」
シャーリー「えーまぁ……つまり、そんな感じだと思うぞ? 本当に必要ならハッキリ言うだろ、少佐は」
ルッキーニ「……」
シャーリー「な? そういう事だから大丈夫なんだって、お前も変にちょっかい出さない方がいいぞ?」
ルッキーニ「うじゅ…、なんか変」ムス
シャーリー「えっ」
ルッキーニ「シャーリー変なこと言ってる! なんか隠してるでしょ!?」
シャーリー「な、なんだよいきなり…?」
ルッキーニ「誕生日ってそういうんじゃないよ! 生まれた人にありがとうとか、大好きってお祝いしてあげることでしょ??」
シャーリー「……」
ルッキーニ「マーマはそう言ってたもん。嬉しいからあたしの為にお祝いするって言ってたよ?」
シャーリー「…うん、そうだな。ルッキーニは正しいよ」ナデナデ
ルッキーニ「うじゃじゅ……~んほら、でしょ?」
シャーリー「でも少佐には、ちょっとさ…?」
ルッキーニ「! だからなんで? 教えてよシャーリー!?」
14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/28(日) 01:23:32.67 :uQR/GhC/O
シャーリー「だから少佐は、あー……もう随分前から魔法力が減衰してるだろ?」
ルッキーニ「…?? そだね」
シャーリー「もうシールドも張れないし、普通はウィッチなんて二十歳になれば引退だよ。でもあの人はそれに負けるもんかってすげえ必死なんだ、あんなサムライソード自作しちゃうくらいさ?」
ルッキーニ「うん」
ルッキーニ「――……ぁ!」
シャーリー「な、解るだろ? 少佐のそこの所の執念は鬼気迫ってるっていうか、少佐にとってはデリケートな事だからさ? 周りが“21歳おめでとう”なんて勝手に煽り立てるのも軽率かもしれない」
ルッキーニ「……。でもシャーリー…」ヒシ
シャーリー「あたしはルッキーニの考え方はサイコーだと思うし、皆や少佐だってそうさ。でもちょっとした誤解で少佐の神経を逆撫でしちゃうとマズいだろ?」ポン
ルッキーニ「……ぅん」
シャーリー「お前のその気持ちは少佐もきっと分かってるさ。だからそう心配するなって」ナデナデ
ルッキーニ「うじゅ…」
シャーリー「だから少佐は、あー……もう随分前から魔法力が減衰してるだろ?」
ルッキーニ「…?? そだね」
シャーリー「もうシールドも張れないし、普通はウィッチなんて二十歳になれば引退だよ。でもあの人はそれに負けるもんかってすげえ必死なんだ、あんなサムライソード自作しちゃうくらいさ?」
ルッキーニ「うん」
ルッキーニ「――……ぁ!」
シャーリー「な、解るだろ? 少佐のそこの所の執念は鬼気迫ってるっていうか、少佐にとってはデリケートな事だからさ? 周りが“21歳おめでとう”なんて勝手に煽り立てるのも軽率かもしれない」
ルッキーニ「……。でもシャーリー…」ヒシ
シャーリー「あたしはルッキーニの考え方はサイコーだと思うし、皆や少佐だってそうさ。でもちょっとした誤解で少佐の神経を逆撫でしちゃうとマズいだろ?」ポン
ルッキーニ「……ぅん」
シャーリー「お前のその気持ちは少佐もきっと分かってるさ。だからそう心配するなって」ナデナデ
ルッキーニ「うじゅ…」
15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/28(日) 01:44:29.47 :uQR/GhC/O
――――
――
―
基地 野外
美緒「――は!! せぇいっ!」ブン
美緒「ふっ! …でぁ!!」シュバ
美緒「はぁ……ふぅ…。くっ、こんな物では駄目だ。こんな太刀筋では」
美緒「…まだ私にやれる事は有る筈だ。ウィッチに不可能はない!」スチャ
美緒「……ふんっ! づあ!!」ブン
ルッキーニ「……」
――――
――
―
基地 野外
美緒「――は!! せぇいっ!」ブン
美緒「ふっ! …でぁ!!」シュバ
美緒「はぁ……ふぅ…。くっ、こんな物では駄目だ。こんな太刀筋では」
美緒「…まだ私にやれる事は有る筈だ。ウィッチに不可能はない!」スチャ
美緒「……ふんっ! づあ!!」ブン
ルッキーニ「……」
19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/28(日) 17:40:18.77 :uQR/GhC/O
ルッキーニ「あたし、ただ誕生日おめでとって言うだけだもん」
ルッキーニ「…………」
ルッキーニ「…よし!」タタッ
美緒「でぇい! ――…む?」スチャ
ルッキーニ「しょうさー!」ステテ
美緒「ルッキーニ? …どうした、私に用向きか?」
ルッキーニ「うん! にひひ~♪」
美緒「?」
ルッキーニ「んにゃ!」ダキ
美緒「!? お、おい…?」
ルッキーニ「あたしね、少佐のことも好きだよ? 怖いのヤだけど大好き!」ギュー
美緒「な、何だいったい……寝ぼけているのか?」
ルッキーニ「あたし、ただ誕生日おめでとって言うだけだもん」
ルッキーニ「…………」
ルッキーニ「…よし!」タタッ
美緒「でぇい! ――…む?」スチャ
ルッキーニ「しょうさー!」ステテ
美緒「ルッキーニ? …どうした、私に用向きか?」
ルッキーニ「うん! にひひ~♪」
美緒「?」
ルッキーニ「んにゃ!」ダキ
美緒「!? お、おい…?」
ルッキーニ「あたしね、少佐のことも好きだよ? 怖いのヤだけど大好き!」ギュー
美緒「な、何だいったい……寝ぼけているのか?」
20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/28(日) 18:01:56.27 :uQR/GhC/O
ルッキーニ「んだからね、少佐? あのね…――」
美緒「…?」
ルッキーニ「誕生日おめでとっ!」
美緒「!」
ルッキーニ「ん~♪」スリスリ
美緒「誕生日だと?」
ルッキーニ「ん! 昨日だったんでしょ? ちょっと遅れちゃったけど」
美緒「……そうか、そういえばそうだったな…」
ルッキーニ「んだからね、少佐? あのね…――」
美緒「…?」
ルッキーニ「誕生日おめでとっ!」
美緒「!」
ルッキーニ「ん~♪」スリスリ
美緒「誕生日だと?」
ルッキーニ「ん! 昨日だったんでしょ? ちょっと遅れちゃったけど」
美緒「……そうか、そういえばそうだったな…」
21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/28(日) 18:43:45.14 :uQR/GhC/O
ルッキーニ「あたしのマーマはね? あたしの誕生日にはこうやって、今日まで元気でいてくれてありがとって抱きしめてくれるんだよ!」
美緒「……」
ルッキーニ「だから少佐も、今までありがと!」
美緒「っ……、“今まで”か…」
ルッキーニ「そ! そんでぇ、これからも一緒に頑張ろうね?」ニヒ
美緒「!!」
ルッキーニ「あたし少佐のこと応援する♪」
美緒「お前…」
ルッキーニ「一緒にロマーニャ護ろ?」
美緒「……。…フッ、似合わぬ気を使いおって。晩年に足掻く様を応援されたのは初めてだ」サスリ
ルッキーニ「にひひ //」
ルッキーニ「あたしのマーマはね? あたしの誕生日にはこうやって、今日まで元気でいてくれてありがとって抱きしめてくれるんだよ!」
美緒「……」
ルッキーニ「だから少佐も、今までありがと!」
美緒「っ……、“今まで”か…」
ルッキーニ「そ! そんでぇ、これからも一緒に頑張ろうね?」ニヒ
美緒「!!」
ルッキーニ「あたし少佐のこと応援する♪」
美緒「お前…」
ルッキーニ「一緒にロマーニャ護ろ?」
美緒「……。…フッ、似合わぬ気を使いおって。晩年に足掻く様を応援されたのは初めてだ」サスリ
ルッキーニ「にひひ //」
22:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/28(日) 19:20:17.11 :uQR/GhC/O
美緒「すまんな、有難うルッキーニ」
ルッキーニ「あたしだけじゃないよ、ペリーヌや芳佳とか中佐、みんな少佐が大好きだもん!」
美緒「そうか…、そうだな」
ルッキーニ「うん! ――…あ、そだ!」
ルッキーニ「じゃあ今からみんなでお祝いしよ! 芳佳達がホントは用意してたんだよー?」
美緒「なに? いや、うむ……嬉しくはあるがそんな大仰をせんでもいい」
ルッキーニ「あ~ん、ダメダメ! リーネにケーキ作ってもらおうよー?」
美緒「おいおい、それはお前の食い意地ではないだろうな?」
ルッキーニ「うじゅ!? ち、ちがうよぉー!」
美緒「はっはっはっ! まあいいだろう、あいつ等が迷惑でなければな?」
ルッキーニ「うん、やたー!」
美緒「フッ……どれ、では尋ねに行ってみるか」グイ
ルッキーニ「にゃ…? わっ! すごいすごーい!?」
美緒「今日は忙しくなるかもしれんからな? 急ぐぞー!」タタッ
ルッキーニ「うじゃー♪」
(・×・)<終わりダ
美緒「すまんな、有難うルッキーニ」
ルッキーニ「あたしだけじゃないよ、ペリーヌや芳佳とか中佐、みんな少佐が大好きだもん!」
美緒「そうか…、そうだな」
ルッキーニ「うん! ――…あ、そだ!」
ルッキーニ「じゃあ今からみんなでお祝いしよ! 芳佳達がホントは用意してたんだよー?」
美緒「なに? いや、うむ……嬉しくはあるがそんな大仰をせんでもいい」
ルッキーニ「あ~ん、ダメダメ! リーネにケーキ作ってもらおうよー?」
美緒「おいおい、それはお前の食い意地ではないだろうな?」
ルッキーニ「うじゅ!? ち、ちがうよぉー!」
美緒「はっはっはっ! まあいいだろう、あいつ等が迷惑でなければな?」
ルッキーニ「うん、やたー!」
美緒「フッ……どれ、では尋ねに行ってみるか」グイ
ルッキーニ「にゃ…? わっ! すごいすごーい!?」
美緒「今日は忙しくなるかもしれんからな? 急ぐぞー!」タタッ
ルッキーニ「うじゃー♪」
(・×・)<終わりダ
23:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/28(日) 19:35:18.78 :uQR/GhC/O
【エピローグ】
芳佳「――はい! 勿論大歓迎です! ね、リーネちゃん!?」
リーネ「うん! ペリーヌさんもきっと喜ぶね?」
美緒「そうか、すまんな。ミーナにはこれから私が話を付けて来るから、宜しく頼む」
芳佳「はいっ! やったー!」
リーネ「よかったね、芳佳ちゃん」
美緒「…やれやれ、相変わらず大袈裟な奴だ」
ルッキーニ「にひひ~、芳佳はしゃぎすぎ~!」キャッキャッ
芳佳「ぇ、えへへ // ……あ、というか坂本さん」
美緒「ん?」
芳佳「あのー、ずっと気になってたんですけど。なんでルッキーニちゃんを抱っこしてるんですか?」
ルッキーニ「~♪」
(・×・)<少佐おめでとうナ
【エピローグ】
芳佳「――はい! 勿論大歓迎です! ね、リーネちゃん!?」
リーネ「うん! ペリーヌさんもきっと喜ぶね?」
美緒「そうか、すまんな。ミーナにはこれから私が話を付けて来るから、宜しく頼む」
芳佳「はいっ! やったー!」
リーネ「よかったね、芳佳ちゃん」
美緒「…やれやれ、相変わらず大袈裟な奴だ」
ルッキーニ「にひひ~、芳佳はしゃぎすぎ~!」キャッキャッ
芳佳「ぇ、えへへ // ……あ、というか坂本さん」
美緒「ん?」
芳佳「あのー、ずっと気になってたんですけど。なんでルッキーニちゃんを抱っこしてるんですか?」
ルッキーニ「~♪」
(・×・)<少佐おめでとうナ
26:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/28(日) 19:51:23.33 :YzK0K45go
乙ダナ
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