1: ◆r9fsqHXXMs:2016/11/11(金) 19:18:57.00 :RuqaQDdLo
まほ「お母様が妊娠した……」
エリカ「それは……おめでとうございます」
まほ「おめでとうじゃないだろ……。この年になって妹か弟が出来るとか……」
エリカ「そうは言っても、家元はまだ30半ばでしょう? 子供ができても不思議ではない年齢だと思いますが」
まほ「正直戸惑いしか感じない……。というか何考えてんだあのクソババア」
まほ「お母様が妊娠した……」
エリカ「それは……おめでとうございます」
まほ「おめでとうじゃないだろ……。この年になって妹か弟が出来るとか……」
エリカ「そうは言っても、家元はまだ30半ばでしょう? 子供ができても不思議ではない年齢だと思いますが」
まほ「正直戸惑いしか感じない……。というか何考えてんだあのクソババア」
2: ◆r9fsqHXXMs:2016/11/11(金) 19:22:10.06 :RuqaQDdLo
エリカ「以外ですね」
まほ「なにがだ?」
エリカ「いえ、あの子と隊長仲がいいじゃないですか。ですから隊長は下の子が出来ると、喜んで可愛がるタイプの姉だと思ってました」
まほ「そういう問題じゃないだろ……。私とお母様の年齢差と、今度できる妹か弟と私の年齢差が同じくらいなんだぞ。弟妹と思うのは無理じゃないか?」
エリカ「それはまあ……確かに」
まほ「だろう?」
エリカ「以外ですね」
まほ「なにがだ?」
エリカ「いえ、あの子と隊長仲がいいじゃないですか。ですから隊長は下の子が出来ると、喜んで可愛がるタイプの姉だと思ってました」
まほ「そういう問題じゃないだろ……。私とお母様の年齢差と、今度できる妹か弟と私の年齢差が同じくらいなんだぞ。弟妹と思うのは無理じゃないか?」
エリカ「それはまあ……確かに」
まほ「だろう?」
3: ◆r9fsqHXXMs:2016/11/11(金) 19:24:16.73 :RuqaQDdLo
エリカ「だったら甥っ子か姪っ子ができたと思えばいいのでは? 年齢差を考えれば、それならばおかしくないでしょう」
まほ「将来まほおばさんとか言われそうでちょっと嫌だな……」
エリカ「……呼び方を幼い頃から教育すれば大丈夫でしょう、きっと」
まほ「話は変わるが。エリカ、こんな噂を知っているか?」
エリカ「噂、ですか」
エリカ「だったら甥っ子か姪っ子ができたと思えばいいのでは? 年齢差を考えれば、それならばおかしくないでしょう」
まほ「将来まほおばさんとか言われそうでちょっと嫌だな……」
エリカ「……呼び方を幼い頃から教育すれば大丈夫でしょう、きっと」
まほ「話は変わるが。エリカ、こんな噂を知っているか?」
エリカ「噂、ですか」
4: ◆r9fsqHXXMs:2016/11/11(金) 19:26:03.25 :RuqaQDdLo
まほ「私とみほがレズビアンだという噂だ」
エリカ「……ああ……」
まほ「なんだその顔、もしかして有名な話なのか?」
エリカ「気にする必要はありませんよ。メディアである程度露出した戦車道の選手なら、大抵の人が立てられる根も葉もない噂です」
まほ「そうなの?」
まほ「私とみほがレズビアンだという噂だ」
エリカ「……ああ……」
まほ「なんだその顔、もしかして有名な話なのか?」
エリカ「気にする必要はありませんよ。メディアである程度露出した戦車道の選手なら、大抵の人が立てられる根も葉もない噂です」
まほ「そうなの?」
5: ◆r9fsqHXXMs:2016/11/11(金) 19:27:00.57 :RuqaQDdLo
エリカ「我々みたいに女学園の選手で男っ気がないと特にその傾向が強いですね。大洗も女学園ですし、今年の優勝校でメディア露出が増えましたからね」
まほ「そうか、みほが大洗のチームメンバーと関係を噂されてたり、私が近親相姦レズ女だったりという扱いを受けているのは単なるゴシップだったか。
なにかそう見られるような行動を、知らず知らずのうちに起こしていたのかと……」
エリカ「私なんて西住姉妹につきまとうストーカーレズ女扱いされてますからね」
まほ「それは分かる」
エリカ「えっ!?」
エリカ「我々みたいに女学園の選手で男っ気がないと特にその傾向が強いですね。大洗も女学園ですし、今年の優勝校でメディア露出が増えましたからね」
まほ「そうか、みほが大洗のチームメンバーと関係を噂されてたり、私が近親相姦レズ女だったりという扱いを受けているのは単なるゴシップだったか。
なにかそう見られるような行動を、知らず知らずのうちに起こしていたのかと……」
エリカ「私なんて西住姉妹につきまとうストーカーレズ女扱いされてますからね」
まほ「それは分かる」
エリカ「えっ!?」
6: ◆r9fsqHXXMs:2016/11/11(金) 19:29:34.87 :RuqaQDdLo
まほ「だってみほに対してのエリカは、好きな女子に意地悪する男子小学生みたいだろ」
エリカ「そんな風に思ってたんですか……。いや、違いますからね? 色々複雑な感情はありますけど、一番はライバル心というか、対抗心というか、そういうのですからね!?」
まほ「一番は……ということは複雑な感情のなかに恋愛感情も……?」
エリカ「言葉のあやです!」
まほ「そうか……じゃあ狙いは私のほうか」
エリカ「ちょっ……隊長!? 違いますからね!? 尊敬ですからね!?」
まほ「だってみほに対してのエリカは、好きな女子に意地悪する男子小学生みたいだろ」
エリカ「そんな風に思ってたんですか……。いや、違いますからね? 色々複雑な感情はありますけど、一番はライバル心というか、対抗心というか、そういうのですからね!?」
まほ「一番は……ということは複雑な感情のなかに恋愛感情も……?」
エリカ「言葉のあやです!」
まほ「そうか……じゃあ狙いは私のほうか」
エリカ「ちょっ……隊長!? 違いますからね!? 尊敬ですからね!?」
7: ◆r9fsqHXXMs:2016/11/11(金) 19:31:32.39 :RuqaQDdLo
まほ「まあ、エリカをからかうのはこれぐらいにして」
エリカ「……もう、勘弁して下さいよ……」
まほ「お母様が妊娠したのは、もしかしてこの噂を真に受けたからではないかと思ったんだが」
エリカ「あ、その話に戻ってくるんですね」
まほ「まあ、エリカをからかうのはこれぐらいにして」
エリカ「……もう、勘弁して下さいよ……」
まほ「お母様が妊娠したのは、もしかしてこの噂を真に受けたからではないかと思ったんだが」
エリカ「あ、その話に戻ってくるんですね」
8: ◆r9fsqHXXMs:2016/11/11(金) 19:33:22.53 :RuqaQDdLo
まほ「私とみほが両方レズビアンなら、西住の血が絶える危険性があるだろ? だから今のうちにもっと子供を作ろうと考えたんじゃないか、とな」
エリカ「……流石にそれは……」
まほ「家元を襲名したばかり、これからプロリーグも設置され、忙しくなるであろうお母様がこの時期に妊娠というのはなにか理由があって然るべきだ」
エリカ「その理由なら二人を問いただすことから始めるでしょう」
まほ「私と同じで不器用だからな、相手に意見を聞く前に良かれと思って行動してもおかしくはない」
まほ「私とみほが両方レズビアンなら、西住の血が絶える危険性があるだろ? だから今のうちにもっと子供を作ろうと考えたんじゃないか、とな」
エリカ「……流石にそれは……」
まほ「家元を襲名したばかり、これからプロリーグも設置され、忙しくなるであろうお母様がこの時期に妊娠というのはなにか理由があって然るべきだ」
エリカ「その理由なら二人を問いただすことから始めるでしょう」
まほ「私と同じで不器用だからな、相手に意見を聞く前に良かれと思って行動してもおかしくはない」
9: ◆r9fsqHXXMs:2016/11/11(金) 19:35:11.24 :RuqaQDdLo
エリカ「んー。でも隊長、家元って隊長ぐらいの年齢で出産なさったんですよね」
まほ「ああ、そうだが」
エリカ「しかも相手は名家出身というわけでもない整備士。周囲の反対もあったでしょうに、それを押し切って結ばれたわけです」
まほ「何が言いたい?」
エリカ「んー。でも隊長、家元って隊長ぐらいの年齢で出産なさったんですよね」
まほ「ああ、そうだが」
エリカ「しかも相手は名家出身というわけでもない整備士。周囲の反対もあったでしょうに、それを押し切って結ばれたわけです」
まほ「何が言いたい?」
10: ◆r9fsqHXXMs:2016/11/11(金) 19:39:46.01 :RuqaQDdLo
エリカ「つまり、その、家元は恋愛事に関しては情熱的な方なのではないかと。それこそ、忙しくてしばらく会えてなかった夫と久々に一緒にいるうちについつい燃え上がって……とか?」
まほ「お母様が情熱的とか、ちょっと想像できない」
エリカ「子供に見せる顔と夫に見せる顔は違うものでしょう。ネットの受け売りですが。それに妊娠したということはそういうことをしているわけで」
まほ「やめてくれ……両親のそういうところを想像させるのはやめてくれ……」
エリカ「ああ、すいません。でも、いい機会じゃないですか」
まほ「なにがだ?」
エリカ「つまり、その、家元は恋愛事に関しては情熱的な方なのではないかと。それこそ、忙しくてしばらく会えてなかった夫と久々に一緒にいるうちについつい燃え上がって……とか?」
まほ「お母様が情熱的とか、ちょっと想像できない」
エリカ「子供に見せる顔と夫に見せる顔は違うものでしょう。ネットの受け売りですが。それに妊娠したということはそういうことをしているわけで」
まほ「やめてくれ……両親のそういうところを想像させるのはやめてくれ……」
エリカ「ああ、すいません。でも、いい機会じゃないですか」
まほ「なにがだ?」
11: ◆r9fsqHXXMs:2016/11/11(金) 19:42:31.65 :RuqaQDdLo
エリカ「あの子、みほはまだ実家にきちんと顔を出せてないんでしょう? 流石に母親が妊娠したとなれば家に帰らざるを得ないでしょうし、
この機会に家族揃って話し合ったらいいじゃないですか」
まほ「そうか……それもそうだな。ところでエリカ」
エリカ「なんですか?」
まほ「西住家の事情にそんなに詳しいのって、やっぱりストーカー……」
エリカ「そのネタはもういいですからっ!!!」
エリカ「あの子、みほはまだ実家にきちんと顔を出せてないんでしょう? 流石に母親が妊娠したとなれば家に帰らざるを得ないでしょうし、
この機会に家族揃って話し合ったらいいじゃないですか」
まほ「そうか……それもそうだな。ところでエリカ」
エリカ「なんですか?」
まほ「西住家の事情にそんなに詳しいのって、やっぱりストーカー……」
エリカ「そのネタはもういいですからっ!!!」
12: ◆r9fsqHXXMs:2016/11/11(金) 20:05:42.83 :RuqaQDdLo
みぽりんサイドとか、実は妊娠したのがしぽりんじゃなくて西住家のワンコだったとかいうオチとか(あのわんこ性別明らかになってないよね?)
いろいろ考えてみたけど、これ以上文章思いつかないので終わり
みぽりんサイドとか、実は妊娠したのがしぽりんじゃなくて西住家のワンコだったとかいうオチとか(あのわんこ性別明らかになってないよね?)
いろいろ考えてみたけど、これ以上文章思いつかないので終わり
13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/11/11(金) 20:11:13.08 :7BOdUs9Vo
乙
二十年後、そこには倍ほどの年下と結婚した西住エリカさんの姿が!
二十年後、そこには倍ほどの年下と結婚した西住エリカさんの姿が!
コメント
それまで、子供とか興味が無かったのに、学校が終わったら、真っ直ぐ帰宅し、妹の世話をしていたそうです。
まほさんも実際に生まれたら、さぞ可愛がることでしょう。