戦車に染み付いた鉄と油の臭いに引かれ危険な奴らが集まる

学園長の車が潰されねば１０式が降りられぬのなら大地を走る無謀なる風となろう

乗車してパンツァーハイになるのなら己の血のたぎりに身を任せよう

次回、第２話『 戦車、乗ります！』 来週も、麻子と遅刻に付き合ってもらう。

人は戦車に何を求める、ある者はただその身をピンクに染め、ある者は趣味のため旗指物を掲げ、またある者は、実りなき野心のためにバレー部復活を謳う

こわばった指がトリガーを引き撃針が薬室を撃ち抜いた時、皮肉にも生の充足が華の魂を震わせジンジンと肉体に溢れる

次回、第3話『試合、やります！』　朝６時？そんな先のことは分からない。

逃げる兎、外れる亀の履帯、家鴨が駐車場からせり上がり河馬がのぼりに重なった時、ダージリンのティーカップが割れる

鮟鱇、亀、情け無用、恥じらい無用のアンコウ踊り

だが振り付けはは絶えることなく続き、また誰かが呟く、お嫁に行けぬと

次回、第４話『隊長、がんばります！』　桃は巨大な不発弾、味方誤射に御用心。

過去を責めるエリカからの言葉の銃弾がみほの魂を射抜く

敵の編成を求めて優花里が秘密の扉をこじ開ける

巨大なサークルＫサンクスの定期便が乗せているのは、夢か、地獄か、オフラインの仮編集データか

次回、第５話『強豪・シャーマン軍団です！』　オッドボールはサンダースの心臓部に向かう折れた針。

運命、絆、縁（えにし）人間的な、あまりに人間的な、そんな響きはそぐわない

火薬の臭いに導かれ、オリエンテーションの画像に照らされて、教室の片隅で知らされた２０年目の戦車道復活

これは単なる偶然か

次回、第５・５話『紹介します！』　衝撃の「ヘィ彼女ォ、一緒にお昼どぉ？」からをトレスする。

最も卑怯な装備、それは通信傍受機

偽りの平穏を打ち破る空の向こうに待ち受けるゆらめく影は何だ

竹やぶをくぐり抜け突然現れた一両の八九式、二人の沈黙が重なる

次回、第６話『１回戦、白熱してます！』　病んだ魂はタカシに安息を求める。　　　

昨日の夜、全てを無くして冷たい雨に濡れていた

今日の昼、記録をあてにまだ見ぬ戦車を追っていた

明日の朝、ちゃちな相手のちっぽけな戦車を蹴散らす

根拠のないモテ自慢、これこそが沙織に似合うのか

次回、第７話『次はアンツィオです！』　船底の闇がＰティーガーを隠す。

生徒会室に数々の思い出が蘇える、大カレー大会、仮装大会に水かけ祭りと泥んこプロレス大会

調子づいた大洗はたわみにたわみ、そして放たれた、怒涛とはまさにこれ、疾風とはまさにこれ

だがそこには荒涼たる雪原の中、包囲されて立ち尽くす無力な己の姿があった

次回、第８話『プラウダ戦です！』　ダージリンが飲むプラウダの紅茶は渋い。

廃艦を画策する者と阻止しようとする者、そのおこぼれを狙う者

極寒の雪原が狂気をはらむ

それぞれの望み、それぞれの運命、せめぎ合う欲望と、絡み合う縁

吹き渡る風雪、ノンナの子守歌の中でカチューシャが眠る

次回、第９話『絶体絶命です！』　凍えたる者は常に問い、答えの中にはいつもアンコウ踊り。

沙織は麻子に教えを乞うてアマチュア無線２級を得た

三式は３人の魔女に乗られて地獄に落ちた

小梅はみほに己の今を感謝する

生け花展に織り成される華の企んだ新境地は何、戦車型花器に描かれる壮大なるドラマ

次回、第１０話『クラスメイトです！』　エリカはみほを挑発する。

全ては西住流の闇から始まった〝撃てば必中守りは堅く進む姿は乱れなし鉄の掟鋼の心″

黒森峰から追われ辿り着く果ては大洗

求めるべきは何、目指すべきは何、討つべきは何、そして我は何

次回、第１０．５話『紹介します ２！』　目も眩む破壊の中で二人は戦車道のルールを振り返る。

地表を覆う戦車の一両一両に無限の可能性を秘めた戦場

ここに全てがある、モクモクが、パラリラが、おちょくりが、全ての作戦がここに収斂される

だが戦局を変えたのは『マウス』と呼ばれたあの物体

次回、第１１話『激戦です！』　逃げるⅢ号戦車はＨかＧか。

鉄の騎兵が走る、唸る、吠える

圧倒的、ひたすら圧倒的パワーが蹂躙し尽くす

土壇場を乗り切るのは勇猛さか冷静な計算の上にたった捨て身の精神か

心に地獄を持つもの同士の不可思議なる合意が壮烈なる対決を生む

次回、第１２話『あとには退けない戦いです！』　ヘッツァー、危険に向かうが本能か。

終　　

短いけどけっこう疲れた、つーか飽きたのさ

アンツィオと劇場版は誰かお願い・・・