ひろし「家にいるときゃ、母さんが出してくれたもん食って」

ひろし「外にいるときゃ、そのへんにある店に入る」

ひろし「そんだけだ」

ひろし「たかだか昼メシであれこれ考えるなんて、めんどくせーしなぁ」

ひろし「母さん、今日の昼メシはなんだ？」

すみれ「今日はラーメンよ」

ひろし「よっしゃ、食うかー！」

ひろし「……」ｽﾞｿﾞｿﾞｯ

ひろし「……」ｽﾞｿﾞｿﾞｿﾞｯ

ひろし「……」ｽﾞﾙｽﾞﾙ…

ひろし「……」ｺﾞｸｺﾞｸ

ひろし「ぷはー、うまかった」

ひろし「あ？　他になにかいうことはないのかって？」

ひろし「ねえよ」

ひろし「メシなんてうまけりゃうまい、まずけりゃまずい、そんなもんだろ」

ひろし「ところで母さん、酒はねえのか」

すみれ「出しませんよ。まだお昼なんですから」

ひろし「いいじゃねーか、休日なんだから」

すみれ「ダメよ、昼間からベロンベロンになられたらみっともないもの」

すみれ「またまる子にバカされちゃうわよ」

ひろし「ちっ、しょうがねえ」

ひろし「なら水でガマンするか」ｺﾞｸｺﾞｸ

ひろし「……ん？」

ひろし「もうなにもねえよ」

ひろし「オレの昼メシ、これで終わり！」










～おわり～