ラフィエル「定員は先着666名⁉︎本の発売は今日、今は夕方！マズイです！」

ラフィエル「本……本……良かったまだ残ってた！」

ラフィエル「胡桃沢＝サタニキア＝マクドウェル著『サターニャ論』！」

ラフィエル「あとは、サイン会の整理券が残っているかどうか……！」

店員さん「いらっしゃいませ」

ラフィエル「こ、これくだしゃい！！！！」

店員さん「はい、666円になります」

ラフィエル「あ、あの！！！！」

店員さん「はい？なんでしょう？」

ラフィエル「さ、ささ、サイン会の整理券って、まだ大丈夫ですか！！！！」

店員さん「あ、はい、少々お待ちください」

ラフィエル「はい！！！！！」

店員さん「……」ｺﾞｿｺﾞｿ

ラフィエル「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

店員さん「……あれー？」

店員さん2「どうした？」

店員さん「胡桃沢先生のサイン会のやつなんスけどー」

ラフィエル「……はぁ、はぁ、はぁ」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

店員さん「すみません、お待たせしました」

ラフィエル「ひゃい⁉︎」ﾋﾞｸｯ

店員さん「整理券、まだ大丈夫でしたよ」

ラフィエル「あ、あぁ、あ、ありがとうございますぅ……！」

店員さん「ポイントカードはお餅ですか？」

ラフィエル「あ、はい、お餅です」

ラフィの部屋

ラフィエル「やったー！！！！」

ラフィエル「やりました！サターニャ先生のサイン会ですよ！」

ラフィエル「あぁ、憧れのサターニャ先生のサイン会がもらえるなんて夢のようです！」

ラフィエル「いえ、そうだ、そうですよ……？」

ラフィエル「サイン会なんだから、サターニャ先生本人に会えるじゃないですか！」

ラフィエル「サターニャ先生に会える！！！！！」

ラフィエル「……ふぅ、落ち着け私」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ラフィエル「まずはサターニャ先生の新作を読まないと」

ラフィエル「晩御飯食べて、お風呂に入ってからゆっくり読みましょう」

ラフィエル「うふふ、楽しみです♪」

～

ラフィエル「うぐっ……こんな、こんな素晴らしい物語……！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ラフィエル「サターニャ先生は天才ですか……！」

ラフィエル「って、もうこんな時間！つい夢中になっちゃいました！」

ラフィエル「ふふっ、明日学校でガヴちゃんやヴィーネさんにもオススメしちゃいましょう♪」

学校

ガヴリール「胡桃沢＝サタニキア＝マクドウェルのサイン会？すげーじゃん」

ヴィーネ「胡桃沢＝サタニキア＝マクドウェルが舞天に来るのね！大ニュースだわ！」

ラフィエル「新作も本当に面白くて、ついつい一気読みしちゃいました」

ガヴリール「私も読もうかな……うわ、天ゾンは売り切れてる……サタオクはとんでもない値段になってるし」

ラフィエル「あ、それでしたら私が天ゾンで予約してた分を譲りましょうか？昨日サタニキ屋で買っちゃったので」

ガヴリール「いいのか⁉︎サンキュー！」

ヴィーネ「あ！ズルい！私も読みたい！」

ガヴリール「いっしょに読もうぜ♥︎」

ヴィーネ「そうね♥︎」

ラフィエル「あら～♪」

ラフィエル(サイン会の事を考えると居ても立っても居られなくて、授業に集中できません……！)

ラフィエル(土曜日まであと数日、あぁ、サターニャ先生！)

ラフィエル「そうだ、サターニャ先生のブログを見てみましょう」

スマホ「胡桃沢＝サタニキア＝マクドウェル公式ブログ《†サタニキアルーム†》」

スマホ「サターニャ『いよいよ土曜日はサイン会！初めて行く場所だから楽しみ！舞天って何か名物とかあるのかしら？今からワクワクだわ！』」

ラフィエル「めっちゃ楽しみにしてる！」

サイン会当日 早朝

ラフィの部屋

ラフィエル「……はっ！」ﾋﾞｸｯ

ラフィエル「時間！今の時間は……ほっ、良かった起きれた」

ラフィエル「サイン会は朝から始まって、サターニャ先生の休憩を挟みながら第6部まであるそうです」

ラフィエル「私は最後の部なので集合時間は夜の9時」

ラフィエル「……会場の空気を味わいたいので、開店と同時に入店しましょう！」

ラフィエル「さて、身体を清めるためにお風呂に入りましょうか」

サタニキ屋ブックス舞天店

ラフィエル「いつもより人が多い気がしますね」

モブ「おい、サターニャ先生来るってマジかよ！」

モブ2「まだ整理券もらえるかな？」

モブ3「いや、当日とか無理だろー」

ラフィエル(整理券の配布開始日にもらった私が600番台ですからね、サターニャ先生の人気は凄まじいです)

店員さん「胡桃沢＝サタニキア＝マクドウェルサイン会に起こしのお客様ー！集合時間になりましたので、番号順にお並びくださーい！」

ラフィエル「始まりました！」

店員さん「第1部はこれで大丈夫ですかね」

店員さん2「やっぱり人多いな」

店員さん3「胡桃沢先生入られまーす！」

ラフィエル「！」ﾄﾞｷｯ

客「おっ、来た！」

客2「あれだよな、あの人だよな！」

客3「キャー！サタニキア様ー！抱いてー！」

\ワー！ワー！ワー！/

\パチパチパチパチパチパチ！！！！/

ラフィエル「すごい熱気です！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

サターニャ「……」

ラフィエル「ドキドキ」

サターニャ「……」

ラフィエル「……サターニャ先生？」

サターニャ「……愛してるわ」

ラフィエル「」

\わぁぁぁあぁぁぁああぁぁあ！！！！！/

ラフィエル(パネルで仕切られた、ちょっとした個室みたいな空間でサターニャ先生はサインしてくださるようです)

ラフィエル(周りにスタッフはいるようですが、サターニャ先生と向かい合うような形)

ラフィエル(隙間から見た感じだと、少しくらいならお話できるみたいです)

ラフィエル「……」

ラフィエル「……緊張してきた」

ラフィエル(サイン会は順調に進み、それから数時間後)

ラフィエル(ついに第6部、私の番になりました)

ラフィエル「……ここまで長かったような、あっという間だったような」

ラフィエル「あぁ！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

店員さん「それではサイン会第6部、始まりまーす」

\わぁぁぁあぁぁぁああぁぁあ/

ラフィエル「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

店員さん「次の方、どうぞ」

ラフィエル「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

店員さん「次の方、入ってください」

ラフィエル「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

店員さん「では、次の方、どうぞ中へ」

ラフィエル「ひゃうっ！」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

サターニャのサイン部屋

サターニャ「……」

ラフィエル「あ、サターニャ先生……！」

サターニャ「……」ﾆｺｯ

ラフィエル「……素敵」

サターニャ「ようこそサタニキアルームへ……さ、座って？」

ラフィエル「あ、はい！よろしくお願いします！」

サターニャ「ふふっ、緊張しちゃって、かわいい」

ラフィエル「はぅ」ｷｭﾝ

サターニャ「お名前は？」

ラフィエル「ら、ラフィエルです！」

サターニャ「ラフィエル……良い名前」

ラフィエル「あ、あ、ありがとうございましゅ！」

サターニャ「私の本、読んでくれたのかしら？」

ラフィエル「はい！本当に面白くて、一気に読んじゃいました！」

サターニャ「サンキューマクドウェル♪」

ラフィエル「あぁ、なんて、あぁ！」

サターニャ「はい、サインできたわ」

ラフィエル「あ、あの、私」

サターニャ「うん？」

ラフィエル「家宝にします！先祖代々語り継ぎます！」

サターニャ「ふふっ、ありがとう……はい」

ラフィエル「……え？」

サターニャ「握手、嫌？」

ラフィエル「ありがとうございます！ありがとうございます！」ｷﾞｭｯ

サターニャ「また来てね」ｷﾞｭｯ

ラフィの部屋

ラフィエル「……夢のような時間でした」

サイン本「ラフィエルさんへ サンキューマクドウェル！ 胡桃沢＝サタニキア＝マクドウェル」

ラフィエル「夢じゃ、ない！」

ラフィエル「……うふふ♥︎」

後日 学校

ガヴリール「めっちゃ面白かったな、今回のも」

ヴィーネ「えぇ、マクドウェル世界大会編なんてドキドキしっぱなしだったわ！」

ガヴリール「ほら、あのホワイトウィングが仮面を外すシーンとか」

まち子「待って天真さん月乃瀬さん！私まだ読んでないからネタバレはやめて！」

ラフィエル「うふふ、サターニャ先生の新作も大人気ですね♪」

ラフィエル「……サイン会、また行きたいなぁ」

サタニキ屋ブックス舞天店

ラフィエル「おや、サターニャ先生の本の帯が変わってますね？どれどれ」

本「サタニキア至上最速！3億部突破！」

ラフィエル「3億部！すごいです！」

ラフィエル「あれ？この貼り紙、また誰かのサイン会でしょうか？」

貼り紙「3億部突破記念！胡桃沢＝サタニキア＝マクドウェルサイン会開催決定！」

ラフィエル「またサイン会やるんですね！場所はーー」

おわり