2： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:17:12.89 ：O7c9Tsaj0
モバＰ(以下Ｐ)「最近文香の様子がおかしい」
Ｐ「避けられている……というほどではないが、近頃文香の俺への態度が淡泊というかよそよそしくなっている気がする」
Ｐ「半面速水奏や橘ありすなど、プロジェクト・クローネで出会ったアイドル達との絡みが増えているようだ」
Ｐ「いったい文香に何があったのだろうか……心配だ」
モバＰ(以下Ｐ)「最近文香の様子がおかしい」
Ｐ「避けられている……というほどではないが、近頃文香の俺への態度が淡泊というかよそよそしくなっている気がする」
Ｐ「半面速水奏や橘ありすなど、プロジェクト・クローネで出会ったアイドル達との絡みが増えているようだ」
Ｐ「いったい文香に何があったのだろうか……心配だ」
3： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:18:51.91 ：O7c9Tsaj0
ドア＜ガチャ
鷺沢文香「ただいま帰りました……」
Ｐ「ああ文香、レッスンお疲れ様」
Ｐ「ところで文香、最近お前と話す時間が取れなくてすまなかったと思ってる。
ついてはちょっとした面談をとも思ったんだけど、どうだろう？」
文香「今夜ですか……？」
Ｐ「ああ、都合が悪ければ別にいいんだが」
文香「申し訳ありません……。今日は奏さんとありすちゃんと約束がありまして……」
Ｐ「そ、そうか。ならいいんだ。楽しんできて」
文香「すみません……また誘ってください」
Ｐ「……ああ！また今度な」
ドア＜ガチャ
鷺沢文香「ただいま帰りました……」
Ｐ「ああ文香、レッスンお疲れ様」
Ｐ「ところで文香、最近お前と話す時間が取れなくてすまなかったと思ってる。
ついてはちょっとした面談をとも思ったんだけど、どうだろう？」
文香「今夜ですか……？」
Ｐ「ああ、都合が悪ければ別にいいんだが」
文香「申し訳ありません……。今日は奏さんとありすちゃんと約束がありまして……」
Ｐ「そ、そうか。ならいいんだ。楽しんできて」
文香「すみません……また誘ってください」
Ｐ「……ああ！また今度な」
4： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:21:01.88 ：O7c9Tsaj0
※ ※ ※ ※
文香「おはよう……ございます」
Ｐ「ああ文香、おはよう。今夜時間あるかな？文香が前に興味あるって言ってた作家のサイン会があるんだけど――」
文香「申し訳ありません……」
Ｐ「……」
文香「今晩は奏さんと、あと神谷奈緒さんと映画を見に行く予定があるのです……」
Ｐ「そ、そうか。まあ先約があるなら仕方がないか」
文香「すみません……また誘ってください」
Ｐ「ああ、そうするよ」
Ｐ「……うん」
※ ※ ※ ※
文香「おはよう……ございます」
Ｐ「ああ文香、おはよう。今夜時間あるかな？文香が前に興味あるって言ってた作家のサイン会があるんだけど――」
文香「申し訳ありません……」
Ｐ「……」
文香「今晩は奏さんと、あと神谷奈緒さんと映画を見に行く予定があるのです……」
Ｐ「そ、そうか。まあ先約があるなら仕方がないか」
文香「すみません……また誘ってください」
Ｐ「ああ、そうするよ」
Ｐ「……うん」
5： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:22:41.84 ：O7c9Tsaj0
※ ※ ※ ※
Ｐ「文香！総選挙入賞おめでとう！」ｸﾗｯｶｰﾊﾟｰﾝ
Ｐ「いやあ～俺の担当プロデューサーとして鼻が高いよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
文香「……っ。ありがとう……ございます」
Ｐ「それで、久しぶりにどうだろう？レストランを予約してあるんだけど――」
文香「申し訳ありません」
Ｐ「！！」
文香「今晩は奏さんとふたりで食事に行く約束をしていまして……」
Ｐ「……」
※ ※ ※ ※
Ｐ「文香！総選挙入賞おめでとう！」ｸﾗｯｶｰﾊﾟｰﾝ
Ｐ「いやあ～俺の担当プロデューサーとして鼻が高いよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
文香「……っ。ありがとう……ございます」
Ｐ「それで、久しぶりにどうだろう？レストランを予約してあるんだけど――」
文香「申し訳ありません」
Ｐ「！！」
文香「今晩は奏さんとふたりで食事に行く約束をしていまして……」
Ｐ「……」
7： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:24:31.38 ：O7c9Tsaj0
Ｐ「……またか」
文香「すいません……」
Ｐ「いや、いいんだ。楽しんできてくれ」
ドア＜コンコン、ガチャ
速水奏「文香、いるかしら？」
文香「奏さん！」ﾊﾟｱ
奏「そろそろ行きましょうか」
文香「はい！」
Ｐ「……またか」
文香「すいません……」
Ｐ「いや、いいんだ。楽しんできてくれ」
ドア＜コンコン、ガチャ
速水奏「文香、いるかしら？」
文香「奏さん！」ﾊﾟｱ
奏「そろそろ行きましょうか」
文香「はい！」
8： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:26:26.48 ：O7c9Tsaj0
奏「あ……、あなたは文香のプロデューサーさん……」
Ｐ「え？ああ」
奏「はじめまして。あなたのことは文香からよく話は聞いているわ」
Ｐ「！？」
文香「奏さん？！、ちょっと……」
奏「文香のプロデューサーさん、今晩はこの子、借りるわね」
Ｐ「お、おう」
文香「失礼します……」
Ｐ「ん、またな」
ドア＜ガチャ
Ｐ「……」
Ｐ「……」
Ｐ「……なるほど。これはそういうパターンか」ｶﾞｯﾂﾎﾟ
奏「あ……、あなたは文香のプロデューサーさん……」
Ｐ「え？ああ」
奏「はじめまして。あなたのことは文香からよく話は聞いているわ」
Ｐ「！？」
文香「奏さん？！、ちょっと……」
奏「文香のプロデューサーさん、今晩はこの子、借りるわね」
Ｐ「お、おう」
文香「失礼します……」
Ｐ「ん、またな」
ドア＜ガチャ
Ｐ「……」
Ｐ「……」
Ｐ「……なるほど。これはそういうパターンか」ｶﾞｯﾂﾎﾟ
9： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:27:59.60 ：O7c9Tsaj0
※ ※ ※ ※
Ｐ「うーん今日も夜遅くまで残業かー。社畜はつらいぜ」ｶﾀｶﾀ
ドア＜ガチャ
文香「……失礼します」
Ｐ「お、文香じゃないか。どうしたんだこんな誰もいない夜遅くに」
文香「っ！プロデューサーさん……」
Ｐ「何か用事でも？」
文香「あの、その……」ｼﾞｰ
Ｐ「うん」
文香「あの……プロデューサーさんに……」
Ｐ「うん、なんだい？」
※ ※ ※ ※
Ｐ「うーん今日も夜遅くまで残業かー。社畜はつらいぜ」ｶﾀｶﾀ
ドア＜ガチャ
文香「……失礼します」
Ｐ「お、文香じゃないか。どうしたんだこんな誰もいない夜遅くに」
文香「っ！プロデューサーさん……」
Ｐ「何か用事でも？」
文香「あの、その……」ｼﾞｰ
Ｐ「うん」
文香「あの……プロデューサーさんに……」
Ｐ「うん、なんだい？」
10： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:29:13.27 ：O7c9Tsaj0
文香「……っ」ｷﾘｯ
文香「プロデューサーさんに――ッ」
Ｐ「……！」
文香「――ッ！」ｽｰ
Ｐ「……っ！」ｸﾞｯ
文香「――ッッ！！」ﾊｰッ
Ｐ「…………っ！！」ｸﾞｸﾞｸﾞｯ
文香「……っ」ｷﾘｯ
文香「プロデューサーさんに――ッ」
Ｐ「……！」
文香「――ッ！」ｽｰ
Ｐ「……っ！」ｸﾞｯ
文香「――ッッ！！」ﾊｰッ
Ｐ「…………っ！！」ｸﾞｸﾞｸﾞｯ
11： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:31:02.38 ：O7c9Tsaj0
文香「――用というわけではなく、忘れ物を取りに来ました……」
文香「――用というわけではなく、忘れ物を取りに来ました……」
12： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:33:10.75 ：O7c9Tsaj0
Ｐ「……は？」
文香「ああ、ありました。夜分遅くに……申し訳ありませんでした」
Ｐ「え……え……？」
文香「それでは……失礼します」
Ｐ「え……それだけ？」
文香「……？」
Ｐ「……は？」
文香「ああ、ありました。夜分遅くに……申し訳ありませんでした」
Ｐ「え……え……？」
文香「それでは……失礼します」
Ｐ「え……それだけ？」
文香「……？」
13： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:35:49.94 ：O7c9Tsaj0
Ｐ「いやいやいやいや、あれじゃないの？
俺に秘密の贈り物なりをするために、他のアイドルと買い物なり作戦会議なりやってた系のあれじゃないの？」
文香「何の話ですか……？」
Ｐ「え？本当にただの忘れ物？」
文香「え？……はい」
Ｐ「でもこの前奏ちゃんが『あなたのことは文香からよく話は聞いているわ』とか言ってたじゃんか！」
文香「社交辞令の一種だと思うんですけど……(名推理)」
Ｐ「え？……なに？え？」
文香「……？よく分かりませんが、とりあえず、帰りますね……」
Ｐ「へ？え？あれ？」
文香「……失礼します」
ドア＜ガチャ
Ｐ「……」
Ｐ「……」
Ｐ「……なにこれ」
Ｐ「いやいやいやいや、あれじゃないの？
俺に秘密の贈り物なりをするために、他のアイドルと買い物なり作戦会議なりやってた系のあれじゃないの？」
文香「何の話ですか……？」
Ｐ「え？本当にただの忘れ物？」
文香「え？……はい」
Ｐ「でもこの前奏ちゃんが『あなたのことは文香からよく話は聞いているわ』とか言ってたじゃんか！」
文香「社交辞令の一種だと思うんですけど……(名推理)」
Ｐ「え？……なに？え？」
文香「……？よく分かりませんが、とりあえず、帰りますね……」
Ｐ「へ？え？あれ？」
文香「……失礼します」
ドア＜ガチャ
Ｐ「……」
Ｐ「……」
Ｐ「……なにこれ」
14： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:40:02.68 ：O7c9Tsaj0
※ ※ ※ ※
Ｐ「はあ～日曜日だってのに事務仕事が山盛りだ……」
Ｐ「こんな時誰かが差し入れを持ってきてくれたり……そんな都合のいいことなんてないよなあ」ﾁﾗｯ
ドア＜ガチャ
文香「……おはようございます」
Ｐ「文香？どうしてここに。お前は今日休みだったはずだろう？」
文香「……はい。そうなのですが……」
Ｐ「えーっと、また何か忘れ物？」
文香「実は……」
Ｐ「うんうん」
文香「忘れ物など、事務所に用があるというわけでは……」
※ ※ ※ ※
Ｐ「はあ～日曜日だってのに事務仕事が山盛りだ……」
Ｐ「こんな時誰かが差し入れを持ってきてくれたり……そんな都合のいいことなんてないよなあ」ﾁﾗｯ
ドア＜ガチャ
文香「……おはようございます」
Ｐ「文香？どうしてここに。お前は今日休みだったはずだろう？」
文香「……はい。そうなのですが……」
Ｐ「えーっと、また何か忘れ物？」
文香「実は……」
Ｐ「うんうん」
文香「忘れ物など、事務所に用があるというわけでは……」
15： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:42:18.03 ：O7c9Tsaj0
Ｐ(キタあああああああああ！！今度こそ！今度こそいちゃコメ展開や！Ｐドル展開こそモバマスＳＳの誉れ！ヤッフゥ～！！)
Ｐ「えっとつまり……？」
文香「つまり……」
Ｐ「……」
文香「……」
Ｐ「……」
文香「……」ｽｰ
Ｐ「……」
文香「……」ﾊｰｯ
Ｐ「……――ッ！」
Ｐ(キタあああああああああ！！今度こそ！今度こそいちゃコメ展開や！Ｐドル展開こそモバマスＳＳの誉れ！ヤッフゥ～！！)
Ｐ「えっとつまり……？」
文香「つまり……」
Ｐ「……」
文香「……」
Ｐ「……」
文香「……」ｽｰ
Ｐ「……」
文香「……」ﾊｰｯ
Ｐ「……――ッ！」
16： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:43:56.13 ：O7c9Tsaj0
文香「今日は奏さんと出かける約束をしておりまして……」
文香「今日は奏さんと出かける約束をしておりまして……」
17： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:47:09.95 ：O7c9Tsaj0
Ｐ「」
文香「事務所で待ち合わせをしているのです。……ここで待たせてもらっても構わないでしょうか……？」
Ｐ「」
Ｐ「」
Ｐ「……はっ！」
文香「？」
Ｐ「……残念だけどそれはダメだ。事務所は遊び場じゃない。社会人ならけじめをもって行動してくれ」
文香「……」
文香「……申し訳ありません」ｼｭﾝ
Ｐ「だいたい文香。お前最近――」
文香「！」ﾋﾟﾘﾋﾟﾘﾋﾟﾘ(ふみふみのスマートフォンが鳴る音)
文香「少し、失礼します。――はい鷺沢です……はい。もう着いています。はい。それでは」
文香「煩わせしました。奏さんも到着したようなので……それでは失礼します……」ｿｿｸｻ
Ｐ「ちょまだ話は――」
ドア＜ガチャ
Ｐ「ちょ……っ！」
Ｐ「」
文香「事務所で待ち合わせをしているのです。……ここで待たせてもらっても構わないでしょうか……？」
Ｐ「」
Ｐ「」
Ｐ「……はっ！」
文香「？」
Ｐ「……残念だけどそれはダメだ。事務所は遊び場じゃない。社会人ならけじめをもって行動してくれ」
文香「……」
文香「……申し訳ありません」ｼｭﾝ
Ｐ「だいたい文香。お前最近――」
文香「！」ﾋﾟﾘﾋﾟﾘﾋﾟﾘ(ふみふみのスマートフォンが鳴る音)
文香「少し、失礼します。――はい鷺沢です……はい。もう着いています。はい。それでは」
文香「煩わせしました。奏さんも到着したようなので……それでは失礼します……」ｿｿｸｻ
Ｐ「ちょまだ話は――」
ドア＜ガチャ
Ｐ「ちょ……っ！」
19： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:48:28.62 ：O7c9Tsaj0
Ｐ「……」
Ｐ「……」
Ｐ「……」
Ｐ「……」PCｼｬｯﾄﾀﾞｳﾝｰ
Ｐ「そう、これは風紀の調査だ。プロデュースの一貫だ。断じて嫉妬由来のストーカーなどではない」
Ｐ「……そうと決まれば！」ｿｿｸｻ
Ｐ「……」
Ｐ「……」
Ｐ「……」
Ｐ「……」PCｼｬｯﾄﾀﾞｳﾝｰ
Ｐ「そう、これは風紀の調査だ。プロデュースの一貫だ。断じて嫉妬由来のストーカーなどではない」
Ｐ「……そうと決まれば！」ｿｿｸｻ
20： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:51:09.61 ：O7c9Tsaj0
※ ※ ※ ※
奏「～～」ﾆｺﾆｺ
文香「～～」ﾍﾟﾁｬｸﾁｬ
Ｐ「……」ｺｿｺｿ
よく晴れた初夏の日曜日。仲睦まじく並んで歩くふたりの少女と、それを尾行する怪しい男がひとり
Ｐ（今のところはふたりで買い物(断じてデートではない！)をしているだけだが……ん゛ん？！）
奏「文香……、ちょっと」
文香「？なんでしょうか」
奏「……」ｻｯ
Ｐ（え？ウソだよねこんな往来の真ん中で……え？マジ？おいおいおいおい！）
文香「！か、奏さん――」
奏「いいからじっとしていて」
Ｐ（このシチュエーションは、まさか……ｋｋｋｋｋｋｋききキスだとーーーーーーッ！？！？！？！？？）
※ ※ ※ ※
奏「～～」ﾆｺﾆｺ
文香「～～」ﾍﾟﾁｬｸﾁｬ
Ｐ「……」ｺｿｺｿ
よく晴れた初夏の日曜日。仲睦まじく並んで歩くふたりの少女と、それを尾行する怪しい男がひとり
Ｐ（今のところはふたりで買い物(断じてデートではない！)をしているだけだが……ん゛ん？！）
奏「文香……、ちょっと」
文香「？なんでしょうか」
奏「……」ｻｯ
Ｐ（え？ウソだよねこんな往来の真ん中で……え？マジ？おいおいおいおい！）
文香「！か、奏さん――」
奏「いいからじっとしていて」
Ｐ（このシチュエーションは、まさか……ｋｋｋｋｋｋｋききキスだとーーーーーーッ！？！？！？！？？）
22： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:52:33.40 ：O7c9Tsaj0
カリッ
奏「髪についていたわよ。芋けんぴ」
文香「！」ｶｰｯ
Ｐ「！」
奏「あら、顔が真っ赤よ。もしかして、キスされると思ったのかしら」ｸｽｸｽ
文香「私は……」
文香「私はそれでもかまいません……」ｽﾞｲ
奏「！」
文香「奏さん……」
奏「文香……」
イチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャ
カリッ
奏「髪についていたわよ。芋けんぴ」
文香「！」ｶｰｯ
Ｐ「！」
奏「あら、顔が真っ赤よ。もしかして、キスされると思ったのかしら」ｸｽｸｽ
文香「私は……」
文香「私はそれでもかまいません……」ｽﾞｲ
奏「！」
文香「奏さん……」
奏「文香……」
イチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャ
23： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:53:44.68 ：O7c9Tsaj0
Ｐ「な……な……」
Ｐ「あんなにおしとやかで控えめだった文香が一転攻勢バリタチムーブだとォーーッ？！？！？？？」
Ｐ「なんてことだ……なんてことだ」ﾌﾗｱ
Ｐ「速水奏ェ……やはりあの小娘が文香に悪影響を与えているのか！こうなったら……誰か！」
忍者(あやめ殿ではない)「はっ！」
Ｐ「速水奏のことが知りたい！徹底的に調査してくれ！」
忍者「サー！イエッサー！」
Ｐ「な……な……」
Ｐ「あんなにおしとやかで控えめだった文香が一転攻勢バリタチムーブだとォーーッ？！？！？？？」
Ｐ「なんてことだ……なんてことだ」ﾌﾗｱ
Ｐ「速水奏ェ……やはりあの小娘が文香に悪影響を与えているのか！こうなったら……誰か！」
忍者(あやめ殿ではない)「はっ！」
Ｐ「速水奏のことが知りたい！徹底的に調査してくれ！」
忍者「サー！イエッサー！」
24： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:55:15.74 ：O7c9Tsaj0
※ ※ ※ ※
忍者「ＶＴＲ、スタート」ﾎﾟﾁｰ
奏『そうね、キスを重ねれば上手になるかも♪』ｲｹﾎﾞ
奏『もっと自信を持ってね。自分を出してもいいと思うわ』ｲｹﾎﾞ
奏『シャイニング美波』ｲｹﾎﾞ
Ｐ「文香に相応しくなーーーーーーーーい！！！！！！」ｸﾞﾜｰ
※ ※ ※ ※
忍者「ＶＴＲ、スタート」ﾎﾟﾁｰ
奏『そうね、キスを重ねれば上手になるかも♪』ｲｹﾎﾞ
奏『もっと自信を持ってね。自分を出してもいいと思うわ』ｲｹﾎﾞ
奏『シャイニング美波』ｲｹﾎﾞ
Ｐ「文香に相応しくなーーーーーーーーい！！！！！！」ｸﾞﾜｰ
25： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:56:13.07 ：O7c9Tsaj0
Ｐ「なにキスって破廉恥な！なんだよシャイニングってかっこいい！」
Ｐ「若い身空でピアスなんて開けて、ギャルじゃねえか！不良ですよ！不良！」
Ｐ「親からもらった大切な身体に穴を開けるなんてお父さん許しませんよ！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ
Ｐ「はあ……、あんなギャルに影響されて、文香がどんどん遠くへ行ってしまう……」ﾌﾗｧ
Ｐ「俺はいったいどうすれば……どうすればいいと思う？」
忍者「ええ……(困惑)」
忍者「さあ、鷺沢さんをこのアイドルから引き離せばいいじゃないスか？(適当)」
Ｐ「……引き離す？」ﾎﾟｸﾎﾟｸﾎﾟｸ
Ｐ「！」ﾋﾟｰﾝ
Ｐ「なるほど……」
Ｐ「なにキスって破廉恥な！なんだよシャイニングってかっこいい！」
Ｐ「若い身空でピアスなんて開けて、ギャルじゃねえか！不良ですよ！不良！」
Ｐ「親からもらった大切な身体に穴を開けるなんてお父さん許しませんよ！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ
Ｐ「はあ……、あんなギャルに影響されて、文香がどんどん遠くへ行ってしまう……」ﾌﾗｧ
Ｐ「俺はいったいどうすれば……どうすればいいと思う？」
忍者「ええ……(困惑)」
忍者「さあ、鷺沢さんをこのアイドルから引き離せばいいじゃないスか？(適当)」
Ｐ「……引き離す？」ﾎﾟｸﾎﾟｸﾎﾟｸ
Ｐ「！」ﾋﾟｰﾝ
Ｐ「なるほど……」
26： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 03:58:25.55 ：O7c9Tsaj0
※ ※ ※ ※
奏「あら、あなたは文香のプロデューサーさん。こんにちは」
Ｐ「ああ、こんな夕方になにを？」
奏「ええ、ちょっと。文香と待ち合わせを」
Ｐ「文香、そう文香だ。君に文香について話があって来たんだ」
奏「？」
Ｐ「文香は宝石さ。俺が始めて文香を見つけた時はまだ原石だった。カビの生えた古本屋の中に埋もれた石ころだった……」
奏「はあ」
Ｐ「その原石をプロデュース活動という研磨で大粒のジュエルにまで磨き上げた！
不要な部分は取り除き、元々持っていた輝きを最大に引き出せるようなんでもしてきたさ！」
Ｐ「ああ、思い出すはプロデュースの記憶の数々……」ﾎﾟﾜﾝﾎﾟﾜﾝ
※ ※ ※ ※
奏「あら、あなたは文香のプロデューサーさん。こんにちは」
Ｐ「ああ、こんな夕方になにを？」
奏「ええ、ちょっと。文香と待ち合わせを」
Ｐ「文香、そう文香だ。君に文香について話があって来たんだ」
奏「？」
Ｐ「文香は宝石さ。俺が始めて文香を見つけた時はまだ原石だった。カビの生えた古本屋の中に埋もれた石ころだった……」
奏「はあ」
Ｐ「その原石をプロデュース活動という研磨で大粒のジュエルにまで磨き上げた！
不要な部分は取り除き、元々持っていた輝きを最大に引き出せるようなんでもしてきたさ！」
Ｐ「ああ、思い出すはプロデュースの記憶の数々……」ﾎﾟﾜﾝﾎﾟﾜﾝ
27： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:00:24.75 ：O7c9Tsaj0
文香『……プロデューサーが手を差し伸べてくれたから、私の時間は動き出しました。
……CDデビューという機会まで与えてくださって、感謝を』
文香『……これもまたお仕事ですね。バレンタインに舞う恋心を狙う……小悪魔。今の私は……。 小悪魔、でしょうか？』
文香『……この光を、私は既に知っていました。プロデューサーさんが、アイドルに変えて、輝かせてくれていましたから』
Ｐ「ああ、マイスイートアイドルふみふみ……」ｳｯﾄﾘ
奏「あー……、なんというか。本当に文香のことが好きなのね」
Ｐ「しかし今！文香のその輝き、あの清廉さ庇護欲をくすぐる愛らしさに陰りが見え始めている」
奏「……」
奏「……今の文香もとても素敵だと思うけど」ﾑｯ
Ｐ「昔の文香はもっと素敵だった！」ｸﾜｯ
Ｐ「文香はまさに純潔の象徴サムシングブルー・サファイア！誠実！一途な思い！つまり俺だけの文香！！」
文香（あれは奏さんと……プロデューサーさん？何の話をしているの……）ｶｸﾚ
文香『……プロデューサーが手を差し伸べてくれたから、私の時間は動き出しました。
……CDデビューという機会まで与えてくださって、感謝を』
文香『……これもまたお仕事ですね。バレンタインに舞う恋心を狙う……小悪魔。今の私は……。 小悪魔、でしょうか？』
文香『……この光を、私は既に知っていました。プロデューサーさんが、アイドルに変えて、輝かせてくれていましたから』
Ｐ「ああ、マイスイートアイドルふみふみ……」ｳｯﾄﾘ
奏「あー……、なんというか。本当に文香のことが好きなのね」
Ｐ「しかし今！文香のその輝き、あの清廉さ庇護欲をくすぐる愛らしさに陰りが見え始めている」
奏「……」
奏「……今の文香もとても素敵だと思うけど」ﾑｯ
Ｐ「昔の文香はもっと素敵だった！」ｸﾜｯ
Ｐ「文香はまさに純潔の象徴サムシングブルー・サファイア！誠実！一途な思い！つまり俺だけの文香！！」
文香（あれは奏さんと……プロデューサーさん？何の話をしているの……）ｶｸﾚ
28： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:02:43.87 ：O7c9Tsaj0
Ｐ「文香にはアイドル同士の友情などただの不純物。プロデューサーさえいればいい」
奏「はあ……」
Ｐ「はっきり言おう。もう文香に近づかないでほしい」
奏「え？」
文香（！）
Ｐ「……これは文香のためなんだ」
Ｐ「お前は文香に相応しくない！！」ﾋﾞｼｨ
奏「！」ｶﾞｰﾝ
Ｐ「文香にはアイドル同士の友情などただの不純物。プロデューサーさえいればいい」
奏「はあ……」
Ｐ「はっきり言おう。もう文香に近づかないでほしい」
奏「え？」
文香（！）
Ｐ「……これは文香のためなんだ」
Ｐ「お前は文香に相応しくない！！」ﾋﾞｼｨ
奏「！」ｶﾞｰﾝ
29： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:05:42.24 ：O7c9Tsaj0
Ｐ「そういうことだから。それじゃ……って文香、聞いていたのか」
文香「……」ﾂｶﾂｶﾂｶﾂｶ
Ｐ「まあいい。説明する手間が省けた。文香、お前、もう速水奏には会うな。それがお前のためだ」
文香「……」
Ｐ「プロジェクトクローネからも脱退しよう。元々俺はアレには反対だったんだ」
文香「……」
Ｐ「お前はソロが似合ってる。お前には他のアイドルという不純物はいらないんだ」
文香「……」
Ｐ「俺がプロデュースしてお前が舞台に立つ。それで完結していたのだから――ﾌﾞﾍﾞﾗｯ！」
その瞬間文香が繰り出した右こぶしが、モバＰの顎を打ち砕く！古書店のバイトで培った膂力が打ち出すアッパーカット！効果は抜群だ！
Ｐ「なんだいｋﾌﾞﾊｯ……２発も？いい加減にｸﾞﾍｴッ！ちょ、ちょっとタンｍｸﾞﾊｯ！やめﾌｶﾞｯ！」ﾄﾞｻｰ
間髪入れずに繰り出される左右の拳！計５発、最後の左フックをその頬に受けたモバＰはたまらずダウン！
Ｐ「そういうことだから。それじゃ……って文香、聞いていたのか」
文香「……」ﾂｶﾂｶﾂｶﾂｶ
Ｐ「まあいい。説明する手間が省けた。文香、お前、もう速水奏には会うな。それがお前のためだ」
文香「……」
Ｐ「プロジェクトクローネからも脱退しよう。元々俺はアレには反対だったんだ」
文香「……」
Ｐ「お前はソロが似合ってる。お前には他のアイドルという不純物はいらないんだ」
文香「……」
Ｐ「俺がプロデュースしてお前が舞台に立つ。それで完結していたのだから――ﾌﾞﾍﾞﾗｯ！」
その瞬間文香が繰り出した右こぶしが、モバＰの顎を打ち砕く！古書店のバイトで培った膂力が打ち出すアッパーカット！効果は抜群だ！
Ｐ「なんだいｋﾌﾞﾊｯ……２発も？いい加減にｸﾞﾍｴッ！ちょ、ちょっとタンｍｸﾞﾊｯ！やめﾌｶﾞｯ！」ﾄﾞｻｰ
間髪入れずに繰り出される左右の拳！計５発、最後の左フックをその頬に受けたモバＰはたまらずダウン！
31： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:08:29.91 ：O7c9Tsaj0
文香「奏さんになんてひどいことを……私への不満は直接私に言えばいいんです！」
Ｐ「違うんだ文香！俺はただ文香は速水奏みたいなイケイケのギャルとは合わないんじゃないかって――」
文香「なんなんですか一体……」
文香「プロデューサーという職業は、個人的な交友関係にまで口を出すんですか……」
Ｐ「そ、それは」
文香「うわ……」
文香「……気持ち悪い」
Ｐ「！」ｶﾞｰﾝ
文香「奏さんになんてひどいことを……私への不満は直接私に言えばいいんです！」
Ｐ「違うんだ文香！俺はただ文香は速水奏みたいなイケイケのギャルとは合わないんじゃないかって――」
文香「なんなんですか一体……」
文香「プロデューサーという職業は、個人的な交友関係にまで口を出すんですか……」
Ｐ「そ、それは」
文香「うわ……」
文香「……気持ち悪い」
Ｐ「！」ｶﾞｰﾝ
32： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:09:48.17 ：O7c9Tsaj0
文香「奏さんは大切な友人です。その奏さんにあんなひどいことを言うなんて……。
ああ、もう本当に……本当に失望しました……二度と顔を見せないで！」
Ｐ「ﾋｭｯ」
文香「奏さん、行きましょう」ﾀｯﾀｯﾀ
奏「え、ええ」ﾀｯﾀｯﾀ
Ｐ「」ﾁｰﾝ
文香「奏さんは大切な友人です。その奏さんにあんなひどいことを言うなんて……。
ああ、もう本当に……本当に失望しました……二度と顔を見せないで！」
Ｐ「ﾋｭｯ」
文香「奏さん、行きましょう」ﾀｯﾀｯﾀ
奏「え、ええ」ﾀｯﾀｯﾀ
Ｐ「」ﾁｰﾝ
33： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:11:56.69 ：O7c9Tsaj0
※ ※ ※ ※
文香「あの――」
奏「ごめんなさい」
文香「え……？」
奏「迷惑かけてしまったみたいね。私は、あなたとあなたのプロデューサーさんとの関係にも悪影響――」
文香「私が奏さんと一緒にいたいんです！」
奏「！」
文香「プロデューサーさんの言う通り……、確かに私は変わりました。
でも私は……、変わった今の私が好きです」
文香「そして今の私があるのは奏さん、あなたのお陰です」
文香「だから余計なことは気にしないで……奏さん」ｶﾞｼｯ
奏「！！」
文香「ずっと……ずっと、私の友達(意味深)でいてほしいです」かなりのｲｹﾎﾞ
※ ※ ※ ※
文香「あの――」
奏「ごめんなさい」
文香「え……？」
奏「迷惑かけてしまったみたいね。私は、あなたとあなたのプロデューサーさんとの関係にも悪影響――」
文香「私が奏さんと一緒にいたいんです！」
奏「！」
文香「プロデューサーさんの言う通り……、確かに私は変わりました。
でも私は……、変わった今の私が好きです」
文香「そして今の私があるのは奏さん、あなたのお陰です」
文香「だから余計なことは気にしないで……奏さん」ｶﾞｼｯ
奏「！！」
文香「ずっと……ずっと、私の友達(意味深)でいてほしいです」かなりのｲｹﾎﾞ
34： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:14:15.36 ：O7c9Tsaj0
奏「文香……。私も、あなたとずっと一緒にいたいわ」
ホイットニー・ヒューストン「 エンダアアアアアアアアア アアアアアアイヤァアアア アアアアアアアアアアアア～～♪」
文香「奏さん……」
奏「文香……」
ホイットニー・ヒューストン「アウィルオオオオオルウェ イズラアアブユウウウウウ ウウウアアアアアアアアア アアアア～～♪」
ふたりは幸せなキスをして終ｒ――
？？？「悪いアイドルはいね゛がー！」ﾄﾞｰﾝ
文香「？！」
奏「？！」
奏「文香……。私も、あなたとずっと一緒にいたいわ」
ホイットニー・ヒューストン「 エンダアアアアアアアアア アアアアアアイヤァアアア アアアアアアアアアアアア～～♪」
文香「奏さん……」
奏「文香……」
ホイットニー・ヒューストン「アウィルオオオオオルウェ イズラアアブユウウウウウ ウウウアアアアアアアアア アアアア～～♪」
ふたりは幸せなキスをして終ｒ――
？？？「悪いアイドルはいね゛がー！」ﾄﾞｰﾝ
文香「？！」
奏「？！」
35： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:17:16.04 ：O7c9Tsaj0
※ ※ ※ ※
Ｐ「」
Ｐ「……はッ！」
Ｐ「文香ェ……裏切ったな、俺の気持ちを裏切ったんだ！」
Ｐ「ふざけるなよ……俺がどれだけお前に課金してきたと思ってるんだ！」
Ｐ「このビッチ！クソビッチがッ！！」
Ｐ「あああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！（ﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘｭﾘｭﾘｭﾘｭﾘｭﾘｭ！！！！！！ﾌﾞﾂﾁﾁﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾁﾁﾁﾁﾌﾞﾘﾘｲﾘﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾌﾞｩｩｩｩｯｯｯ！！！！！！！ ）」
モバＰは刹那の時の中で、文香との日々を回想していた。
文香をプロデュースし、共に歩んだ栄光の日々。
そして誓った。必ず文香をトップアイドルに育て上げ、その暁に自分の想いを告白するのだと。
もちろん今すぐにでも想いを伝え、文香と恋仲になりたいという欲求はあった。
しかし大人としての自覚と、なによりプロデューサーであるという自負で、自分の想いは押し殺してきたのだ――それなのに！
※ ※ ※ ※
Ｐ「」
Ｐ「……はッ！」
Ｐ「文香ェ……裏切ったな、俺の気持ちを裏切ったんだ！」
Ｐ「ふざけるなよ……俺がどれだけお前に課金してきたと思ってるんだ！」
Ｐ「このビッチ！クソビッチがッ！！」
Ｐ「あああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！（ﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘｭﾘｭﾘｭﾘｭﾘｭﾘｭ！！！！！！ﾌﾞﾂﾁﾁﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾁﾁﾁﾁﾌﾞﾘﾘｲﾘﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾌﾞｩｩｩｩｯｯｯ！！！！！！！ ）」
モバＰは刹那の時の中で、文香との日々を回想していた。
文香をプロデュースし、共に歩んだ栄光の日々。
そして誓った。必ず文香をトップアイドルに育て上げ、その暁に自分の想いを告白するのだと。
もちろん今すぐにでも想いを伝え、文香と恋仲になりたいという欲求はあった。
しかし大人としての自覚と、なによりプロデューサーであるという自負で、自分の想いは押し殺してきたのだ――それなのに！
36： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:18:16.63 ：O7c9Tsaj0
――モバＰの心を憎しみという暗闇が支配していく。
裏切り去っていった文香への憎しみ、文香を奪っていった奏への憎しみ、そして何よりもこの世界に蔓延する百合への憎悪
男が憎しみの色に染まりきった時、そこには醜悪な怪物が出現していた。
アイドルへの支配欲と性欲の権化、“イキりオタク”の誕生である。
イキりオタク「悪いアイドルはいね゛がー！悪いアイドルはいね゛がー！」ｽﾞｼｰﾝｽﾞｼｰﾝ
――モバＰの心を憎しみという暗闇が支配していく。
裏切り去っていった文香への憎しみ、文香を奪っていった奏への憎しみ、そして何よりもこの世界に蔓延する百合への憎悪
男が憎しみの色に染まりきった時、そこには醜悪な怪物が出現していた。
アイドルへの支配欲と性欲の権化、“イキりオタク”の誕生である。
イキりオタク「悪いアイドルはいね゛がー！悪いアイドルはいね゛がー！」ｽﾞｼｰﾝｽﾞｼｰﾝ
37： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:21:03.99 ：O7c9Tsaj0
※ ※ ※ ※
イキりオタク「悪いアイドルはおしおきだべええ」ｽﾞｼｰﾝｽﾞｼｰﾝ
＼ｶｲﾌﾞﾂﾀﾞｰ／＼ﾆｹﾞﾛｰ／＼ﾀｽｹﾃｰｰ／
奏「え……なに怪物？！」
文香「こちらに近づいてきているようですね……」
奏「急いで逃げましょう」
文香の手を取り走り出す奏。しかしイキりオタクの執着心はそれを逃さない。
逃げる奏と文香の姿を視界の端に捉えた次の瞬間、イキりオタクは跳躍。人外に堕ちた故のジャンプ力をもってして、ふたりの前に回り込んでいた。
思わず悲鳴をあげる奏と文香。イキりオタクはその様子を見ると、醜く口角をねじあげる。
イキりオタク「文香ァ……ダメじゃないか。担当プロデューサーから逃げたりしちゃあ」
※ ※ ※ ※
イキりオタク「悪いアイドルはおしおきだべええ」ｽﾞｼｰﾝｽﾞｼｰﾝ
＼ｶｲﾌﾞﾂﾀﾞｰ／＼ﾆｹﾞﾛｰ／＼ﾀｽｹﾃｰｰ／
奏「え……なに怪物？！」
文香「こちらに近づいてきているようですね……」
奏「急いで逃げましょう」
文香の手を取り走り出す奏。しかしイキりオタクの執着心はそれを逃さない。
逃げる奏と文香の姿を視界の端に捉えた次の瞬間、イキりオタクは跳躍。人外に堕ちた故のジャンプ力をもってして、ふたりの前に回り込んでいた。
思わず悲鳴をあげる奏と文香。イキりオタクはその様子を見ると、醜く口角をねじあげる。
イキりオタク「文香ァ……ダメじゃないか。担当プロデューサーから逃げたりしちゃあ」
38： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:24:38.66 ：O7c9Tsaj0
文香「あなたは……プロデューサーさん？！」
奏「え？！この怪物が？」
イキりオタク「今目を覚ましてあげよう。ファンタジーな世界に逃げてるだけじゃ本当の自分は探せないままだからな……」
イキりオタクはオタク特有のひょろひょろとした白い腕を文香に伸ばす。文香は観念し、思わず肩をすくめ目を閉じた。しかし――ッ！
奏「文香に手出しはさせないわ！」
イキりオタクの手が文香を捕らえることはついぞなかった。寸前のところで奏が文香を突き飛ばしたのである。
しかし当然の帰結としてイキりオタクの手の中には文香の代わりに奏が収まることになる。
土埃が舞う中、イキりオタクは自らの手の中で苦しそうに顔を歪める奏の顔を、目を細めて覗き込んでいた。
イキりオタク「まずはお前からだ、百合毒を媒介するドブネズミ。今からこの正義のプロデューサー棒で――」
奏「文香！早く逃げなさい！」
文香「でも――」
奏「早く！」
イキりオタク「こいつら……っ！」
文香「あなたは……プロデューサーさん？！」
奏「え？！この怪物が？」
イキりオタク「今目を覚ましてあげよう。ファンタジーな世界に逃げてるだけじゃ本当の自分は探せないままだからな……」
イキりオタクはオタク特有のひょろひょろとした白い腕を文香に伸ばす。文香は観念し、思わず肩をすくめ目を閉じた。しかし――ッ！
奏「文香に手出しはさせないわ！」
イキりオタクの手が文香を捕らえることはついぞなかった。寸前のところで奏が文香を突き飛ばしたのである。
しかし当然の帰結としてイキりオタクの手の中には文香の代わりに奏が収まることになる。
土埃が舞う中、イキりオタクは自らの手の中で苦しそうに顔を歪める奏の顔を、目を細めて覗き込んでいた。
イキりオタク「まずはお前からだ、百合毒を媒介するドブネズミ。今からこの正義のプロデューサー棒で――」
奏「文香！早く逃げなさい！」
文香「でも――」
奏「早く！」
イキりオタク「こいつら……っ！」
39： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:26:11.41 ：O7c9Tsaj0
自らの窮状にも関わらずただ文香を逃がそうとする奏。自分だけは逃げられるチャンスなのにこの場を離れようとしない文香。
その精神の高潔さ、強さ、美しさ。すべてがオタクのそれとは違っていて――。そお事実がイキりオタクの心を深く傷つける。
こちらの心情など一切忖度することなく、ただ純粋に思い合い、ふたりの世界で完結している。そういうところが、そういうところが……！！
イキりオタク「ウザいんだよぎゃああ腕がアアアアアア！！！！！」ｶｷｰﾝ
奏「？！」
文香「？！」
激昂したイキりオタクが奏を握りつぶそうとしたその瞬間。オタクは何者かによって、乾いた打撃音と共に吹きとばされていた。
イキりオタクの魔の手から逃れた奏は、地面に倒れ伏しながら土埃の中で立つふたつの人影を見上げる。
オタクなど歯牙にもかけない屈強な背中と、それを包む栄光のタテジマ。そして錦鯉のような鮮やかな赤。
自らの窮状にも関わらずただ文香を逃がそうとする奏。自分だけは逃げられるチャンスなのにこの場を離れようとしない文香。
その精神の高潔さ、強さ、美しさ。すべてがオタクのそれとは違っていて――。そお事実がイキりオタクの心を深く傷つける。
こちらの心情など一切忖度することなく、ただ純粋に思い合い、ふたりの世界で完結している。そういうところが、そういうところが……！！
イキりオタク「ウザいんだよぎゃああ腕がアアアアアア！！！！！」ｶｷｰﾝ
奏「？！」
文香「？！」
激昂したイキりオタクが奏を握りつぶそうとしたその瞬間。オタクは何者かによって、乾いた打撃音と共に吹きとばされていた。
イキりオタクの魔の手から逃れた奏は、地面に倒れ伏しながら土埃の中で立つふたつの人影を見上げる。
オタクなど歯牙にもかけない屈強な背中と、それを包む栄光のタテジマ。そして錦鯉のような鮮やかな赤。
40： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:27:41.26 ：O7c9Tsaj0
？？「よう耐えた！それでこそプロジェクトクローネや！」
？？「よう耐えた！それでこそプロジェクトクローネや！」
41： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:29:54.15 ：O7c9Tsaj0
文香「一体……なにが？」
イキりオタク「だ……誰だお前らは？！」
奏「……出たわね」
文香「一体……なにが？」
イキりオタク「だ……誰だお前らは？！」
奏「……出たわね」
42： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:33:02.55 ：O7c9Tsaj0
金本「阪神タイガース監督の金本や」
新井「にぃに！どうしてここに！？」
金本「知らん。お前こそなんでおんねん」
新井「あれっ！？」
金本「阪神タイガース監督の金本や」
新井「にぃに！どうしてここに！？」
金本「知らん。お前こそなんでおんねん」
新井「あれっ！？」
43： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:34:12.70 ：O7c9Tsaj0
金本「……アイドルも中々大変そうやな。変なファンにつきまとわれたりして」
金本「ま、それが客商売の性や！ここにいる新井やワイの現役晩年の野次なんてひどいもんやったわ」
イキりオタク「お前に何が分かる！第一俺はファンじゃなくてプロデュ―サーｄ――」
新井「ﾌﾝｯ！(05年本塁打王、11年打点王、2000本安打達成)」ｸﾞﾜﾊﾞﾗｶｷｰﾝ
金本「……アイドルも中々大変そうやな。変なファンにつきまとわれたりして」
金本「ま、それが客商売の性や！ここにいる新井やワイの現役晩年の野次なんてひどいもんやったわ」
イキりオタク「お前に何が分かる！第一俺はファンじゃなくてプロデュ―サーｄ――」
新井「ﾌﾝｯ！(05年本塁打王、11年打点王、2000本安打達成)」ｸﾞﾜﾊﾞﾗｶｷｰﾝ
44： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:35:10.96 ：O7c9Tsaj0
金本「外野の言うことは話半分で聞き流していればええねん。気にしすぎは危ないわね。危ない」
金本「ま、新井への野次は全部真実やと思うけどな」
新井「もう！にぃにったら！」
金本「外野の言うことは話半分で聞き流していればええねん。気にしすぎは危ないわね。危ない」
金本「ま、新井への野次は全部真実やと思うけどな」
新井「もう！にぃにったら！」
45： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:36:44.27 ：O7c9Tsaj0
| ,.-''"￣￣￣ ｀"''-,, .ヽ
|./ ', ',
/- - i .|
/⌒ヽ ／⌒ .| |
,'yr=ﾐ:､｀ /行ﾐt | .|
|{_ﾋri}ﾞ､.〉 , ﾞﾋrﾘ.》 |/,⌒i だいじっこ！
| ￣./ ￣ .>ﾉ.|
.', .| -､ .､_ノ
ヽ ｀¨i⌒´ ／ / .|
.|ヽヽ{ニニﾆｨヽ / / |
.ヽ、 ∨ } ／ .|
i＼ﾞこ三/ .／ / |
| ,.-''"￣￣￣ ｀"''-,, .ヽ
|./ ', ',
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/⌒ヽ ／⌒ .| |
,'yr=ﾐ:､｀ /行ﾐt | .|
|{_ﾋri}ﾞ､.〉 , ﾞﾋrﾘ.》 |/,⌒i だいじっこ！
| ￣./ ￣ .>ﾉ.|
.', .| -､ .､_ノ
ヽ ｀¨i⌒´ ／ / .|
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.ヽ、 ∨ } ／ .|
i＼ﾞこ三/ .／ / |
46： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:37:26.42 ：O7c9Tsaj0
/ ﾉ(（￣￣￣￣＼ ＼
/ .| ｀). ― .＼ i
,' ,' ⌒ヽ '⌒ヽ, .ﾚ）
| / （ yr=ﾐ:､ , ./行ﾐﾉ'ﾞ
| ,' ` {_ﾋri}ﾞ. , 〈 .ﾞ ﾋrﾘ.》ヽ
i'^ヽ| ＿ノ '､ヽ＿ 〉 だいじっこ！
',（ {|＼ (ｃ､,ｨ) /
(（_>:r| {ニニﾆｨ .イ
､_＞ / ＼ ､_ ∨ } /
.｀Z/!、i ＼ ヽ ﾞこ三/ /
_,, -く ＼ ＼. `ー‐'´／
.＼. ｀"''ー＼＿＿__/''- ,,_
/ ﾉ(（￣￣￣￣＼ ＼
/ .| ｀). ― .＼ i
,' ,' ⌒ヽ '⌒ヽ, .ﾚ）
| / （ yr=ﾐ:､ , ./行ﾐﾉ'ﾞ
| ,' ` {_ﾋri}ﾞ. , 〈 .ﾞ ﾋrﾘ.》ヽ
i'^ヽ| ＿ノ '､ヽ＿ 〉 だいじっこ！
',（ {|＼ (ｃ､,ｨ) /
(（_>:r| {ニニﾆｨ .イ
､_＞ / ＼ ､_ ∨ } /
.｀Z/!、i ＼ ヽ ﾞこ三/ /
_,, -く ＼ ＼. `ー‐'´／
.＼. ｀"''ー＼＿＿__/''- ,,_
47： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:40:02.40 ：O7c9Tsaj0
.／ ,,-''"´￣￣￣｀"''-､ | ／ ＼
,' / ＼| ,.'. ／(,ﾘ￣￣(,(!､(, ﾞｉ
|. | - - '、 | ／ ｀'― ｀' ｀'ﾘ(,, |
| | ⌒＼ /⌒ '、ヽ i ,⌒' ,r'⌒ ｀,. |
.,⊥、.| ,ﾆ、 ,ﾆ、 ', ﾞ(, ,.二,＼ ノ ,.二, ） ﾞｉ │ ちゅ……ん……んちゅ………
|⌒.ヽ| ノ-.･ゝ 、〈.ﾉ･-ヽ.| , r''`⌒゛' 〉 , . `⌒゛''` |. ﾘ'⌒i
| ヽ< .￣ '､￣ . 〈 ＿,r' ,' !､＿´ i |,r'.）|
.＼＿. ,.- | .,' ﾞｉ (ｨ,､ｃ） ／ ﾄ,_ ／
|. '、 ＼ ｀⌒iｴ´ , ｲ ＼ へへ, || J）
|. '、 .', ノ_,ｨ ﾉ / / ﾞｉ (_ﾝヽ i _r'⌒ ／.| フﾉ
| ｀''-､ ヽ二ﾉ ＼＿ ＿ノU￣(｀⌒ ,r'!､ ／ | ｰｲ
_,,-〈.＼ '、 ＼ '⌒ / U ＼￣ .､-''´ ／.ﾞｉ｀
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| | ⌒＼ /⌒ '、ヽ i ,⌒' ,r'⌒ ｀,. |
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|⌒.ヽ| ノ-.･ゝ 、〈.ﾉ･-ヽ.| , r''`⌒゛' 〉 , . `⌒゛''` |. ﾘ'⌒i
| ヽ< .￣ '､￣ . 〈 ＿,r' ,' !､＿´ i |,r'.）|
.＼＿. ,.- | .,' ﾞｉ (ｨ,､ｃ） ／ ﾄ,_ ／
|. '、 ＼ ｀⌒iｴ´ , ｲ ＼ へへ, || J）
|. '、 .', ノ_,ｨ ﾉ / / ﾞｉ (_ﾝヽ i _r'⌒ ／.| フﾉ
| ｀''-､ ヽ二ﾉ ＼＿ ＿ノU￣(｀⌒ ,r'!､ ／ | ｰｲ
_,,-〈.＼ '、 ＼ '⌒ / U ＼￣ .､-''´ ／.ﾞｉ｀
48： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:40:32.48 ：O7c9Tsaj0
／ ,,-''"´￣￣￣｀"''-､ ＼
,' / ,.',_／ (,ﾘ￣￣(,(!､(, ﾞｉ
|. | - .-( ｀' ― ｀' ｀'ﾘ(,, |
| | ⌒＼ . /ヽ⌒' ,r'⌒ ｀,. | ん……ちゅ…んちゅ………
.,⊥、.| ,ﾆ、 /ﾞ .(, 二,＼ ノ ,.二, ） ﾞｉ │ ちゅ……ん……んちゅ………
|⌒.ヽ| ノ-.･ゝ 、〈.・ヽ-'⌒゛' 〉 , . `⌒゛''` |. ﾘ'⌒`i
| ヽ< .￣ '､ （ ＿,r' ,' !､＿´ i |,r '^）|
.＼＿. ,.- | } (ｨ,､ｃ） ／ ﾄ,,.／
|. '、 ＼ ｀⌒iｴ,r ヽ , || (
|. '、 .', ノ_,ｨ)(_ﾝヽ i _r'⌒ ／| ＞
| ｀''-､ ヽ二X｀⌒ ,r'!､ ／ | {
_,,-〈.＼ '、 ＼ '⌒∧￣ _-´ ／^ヽ
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.＼＿. ,.- | } (ｨ,､ｃ） ／ ﾄ,,.／
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| ｀''-､ ヽ二X｀⌒ ,r'!､ ／ | {
_,,-〈.＼ '、 ＼ '⌒∧￣ _-´ ／^ヽ
49： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:42:39.62 ：O7c9Tsaj0
奏「私たちも……」
文香「ん……」
～kiss me chu chu chu chu chu chu♡lip～♪
～kiss me chu chu chu chu chu chu♡lip～♪
奏「私たちも……」
文香「ん……」
～kiss me chu chu chu chu chu chu♡lip～♪
～kiss me chu chu chu chu chu chu♡lip～♪
50： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:44:12.09 ：O7c9Tsaj0
イキりオタクこと醜悪な怪物a.k.aモバＰ「すごいですねこれ(死亡)」
４人は幸せなキスをして終了
完
イキりオタクこと醜悪な怪物a.k.aモバＰ「すごいですねこれ(死亡)」
４人は幸せなキスをして終了
完
51： ◆ZXcDCr8XlY：2017/05/23(火) 04:54:45.46 ：O7c9Tsaj0
テーマはオタクの性欲とプリキュアメソッドです
プロデューサーさんたちが主人公に感情移入できるよう、リアリティを追求してみました。楽しんでいただけたかな？
じゃあの
テーマはオタクの性欲とプリキュアメソッドです
プロデューサーさんたちが主人公に感情移入できるよう、リアリティを追求してみました。楽しんでいただけたかな？
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コメント
そしてお前ら
キモオタ発狂ﾌﾟｷﾞｬｰ
お前みたいのを見るのが楽しみなんだ