ガヴリール「元はと言えばあいつが口うるさいから悪いんだ！」

ガヴリール「だから私は…」

ラフィエル「ガヴちゃん」

ラフィエル「本当にそう思ってるんですか？」

ガヴリール「……」

ラフィエル「いつもお部屋を掃除してくれるのは、いつもご飯をつくってくれるのは、そして…」

ガヴリール「…分かってるよ」

ガヴリール「分かってるよ、私が悪いことくらい」

ガヴリール「…でも」

ラフィエル「……よく言いました」

ラフィエル「……ヴィーネさんと仲直りしたいですか？」

ガヴリール「……そりゃ、仲直りしたいけど、でもどうすれば」

ラフィエル「……じゃあ、一緒に考えましょう」

ガヴリール「……なにを？」

ラフィエル「仲直りする方法ですよ」

ガヴリール「いいのか……？」

ラフィエル「はいっ！」

ラフィエル「ガヴちゃんの仲直りしたい気持ちが伝わってきましたし、それになにより…」

ラフィエル「…いえ、なんでもないです」

ガヴリール「ラフィエル……」

ガヴリール「……ありがとうな！」

ラフィエル「……はい、さっそく考えましょうか！」

ラフィエル「掃除が原因の喧嘩ですし、やっぱり掃除して仲直りするのがいいのではないかと」

ガヴリール「……掃除か」

ラフィエル「嫌ですか？」

ガヴリール「……やる」

ラフィエル「その意気です！私も手伝いますので！」

ラフィエル「それにしても散らかってますね～」ｶﾞｻｺﾞｿ

ガヴリール「ああ、どんどん溜まっていく一方だ」

ラフィエル「溜まる前に掃除しないとですよ」

ガヴリール「……そうだな」

ラフィエル「カップ麺のゴミばかりありますが……」

ラフィエル「たまには自分でご飯作らないと、ヴィーネさんが作ってくれるのを食べるだけでなく」

ラフィエル「……それに、手料理ご馳走されると、きっとヴィーネさんも喜ぶと思いますよ」

ガヴリール「……だな、またいつか料理教えてくれ」

ラフィエル「もちろんです！」

ガヴリール「よし！終わった！」

ラフィエル「ふぅ、終わりましたね」

ラフィエル「これでかなり綺麗になりましたね」

ガヴリール「……今日は何から何までありがとうな」

ラフィエル「もちろんですよ！だって私は天使ですから！困ってる人を見過ごせませんよ！」

ガヴリール「……そうだな！」ﾊﾊﾊ

ラフィエル「もう！何笑ってるんですか！」

ガヴリール「すまんすまん」ｱﾊﾊ

ラフィエル「ほんとに仕方ないですね、ガヴちゃんは」ﾌﾌｯ

ガヴリール「明日ヴィーネに謝ろうと思ってるんだ」

ラフィエル「明日、ですか」

ラフィエル「仲直りできると……いいですね！」

ガヴリール「ああ！」

ガヴリール「さっきは茶化したけど……」

ガヴリール「本当に、ありがとうな！」

ラフィエル「いえいえ！」

【翌日】

ラフィエル(……ガヴちゃん、仲直りできたでしょうか)

ラフィエル(……できますよね、あの2人なら)

ラフィエル(……おや、あれは……)

ガヴリール「でさー！」ﾊﾊﾊ

ヴィーネ「もうガヴったら～」ﾌﾌﾌ

ラフィエル(お2人が仲良く……)

ラフィエル(……良かったですね、ガヴちゃん、ヴィーネさん)

ガヴリール「……！」ﾁﾗｯ

ガヴリール「……」ｸﾙｯ

ガヴリール「……」ﾆｺｯ

ラフィエル「……！！！」

ラフィエル「……」

ラフィエル「d」ｸﾞｯ!

【後日】

サターニャ「あんたはいつもいつもなんでこんなことを……！」

サターニャ「あっ……」

サターニャ「……」

ラフィエル「えっ、あの、サターニャさん……」

ラフィエル「……すいませ」

サターニャ「……ごめん」ﾀﾞﾀﾞｯ

ラフィエル「サターニャさ……！」

ラフィエル「……」ｽﾞｰﾝ

ラフィエル(……サターニャさんと喧嘩をしてしまいました……)

ラフィエル(……どうやって謝れば仲直りを……)

「何やってんだ？浮かない顔して」

ラフィエル(この声は……)

ラフィエル「ガヴちゃん……」

ラフィエル「実はサターニャさんと喧嘩を……」

ガヴリール「……そうか」

ラフィエル「私どうすればいいか……」

ガヴリール「……私には分からないけど」

ガヴリール「まあなんだ」

ガヴリール「……私も一緒に考えてやるから」

ガヴリール「……だから元気出せよ」

ラフィエル「……いいんですか？」

ガヴリール「あぁ、この前のお礼もあるし……それに」

ガヴリール「……」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

ガヴリール「私たち友達だからな！」

ラフィエル「……！」

ラフィエル「……そうですよね」

ラフィエル「ありがとうございます！」

ガヴリール「じゃあ2人で考えようか！」

ラフィエル「はいっ！」ﾆｺｯ

おわり

ガヴラフィを書きたかったんです

ありがとうございました！